03/15'11
ニュージーランド クライストチャーチ直下の地震で発生した地震動

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地震発生日時 : 2011年02月22日 08:51頃(日本時間)
震源位置   : ニュージーランド南東のクライストチャーチ近郊(南緯43.34度、東経172.42度)
深さ     : 5 km
マグニチュード: 6.3

波形が公開された強震観測点による地動最大加速度,地動最大速度および計測震度を以下に示す.

    観測点名     PGA   PGV  計測
                     震度
    REHS      688.8   86.6  6.21
    CCCC      466.4   68.2  5.98
    PRPC      723.7  124.2  6.10
    HPSC      123.0   25.1  5.63
    SHLC      341.9   69.9  5.75
    HVSC     1447.4   98.9  6.47
    LPCC     1032.1   48.0  5.89
※PGA: 地動最大加速度(cm/s2),PGV: 地動最大速度(cm/s),いずれも水平2方向ベクトル和


           作成中               作成中
          震源位置図            強震観測点位置図         

各観測点 の加速度波形を示す.

加速度波形作成中REHS-N02E
加速度波形作成中REHS-S88E
加速度波形作成中REHS-UP
加速度波形作成中CCCC-N26W
加速度波形作成中CCCC-N64E
加速度波形作成中CCCC-UP
加速度波形作成中PRPC-S
加速度波形作成中PRPC-W
加速度波形作成中PRPC-UP
加速度波形作成中HPSC-N04W
加速度波形作成中HPSC-S86W
加速度波形作成中HPSC-UP
加速度波形作成中SHLC-S40W
加速度波形作成中SHLC-S50E
加速度波形作成中SHLC-UP
加速度波形作成中HVSC-S26W
加速度波形作成中HVSC-S64E
加速度波形作成中HVSC-UP
加速度波形作成中LPCC-N10W
加速度波形作成中LPCC-S80W
加速度波形作成中LPCC-UP

それぞれの弾性加速度応答スペクトル(減衰定数5%,水平2方向ベクトル和)を示す.
弾性加速度応答スペクトル作成中

また,弾性加速度応答スペクトル(減衰定数5%,水平2方向ベクトル和)を大きな被害を引き起こした1995年兵庫県南部地震の強震記録と比較して示す.

弾性加速度応答スペクトル作成中

提案する算定法による震度を以下に示す.提案する算定法による震度は,0.1-1秒(計測震度=人体感覚,室内物品の動きに対応),0.5-1秒(建物の中小被害に対応),1-2秒(建物の大きな被害に対応)という3つの周期帯ごとの地震動強さを震度という共通の指標で見ることができるものである.

    観測点名     計測 0.1-1秒 0.5-1秒 1-2秒  提案
             震度  震度  震度  震度   震度
    REHS       6.21  5.88  5.65  6.18  6.18
    CCCC       5.98  5.73  5.43  6.04  6.04
    PRPC       6.10  5.60  5.16  6.00  6.00
    HPSC       5.63  4.99  4.67  5.31  4.99
    SHLC       5.75  5.66  5.36  5.59  5.40
    HVSC       6.47  6.45  6.04  5.64  5.93
    LPCC       5.89  5.55  4.92  4.99  4.92
    

 REHS,CCCC,PRPC,特にREHSのスペクトルを見ると,建物の大きな被害に結びつく1-2秒の周期帯で1995年兵庫県南部地震のJR鷹取,葺合ほどではないが,JMA神戸を上回るパワーをもっていて,非常に破壊力のある地震動であったことがわかる.地震動の時系列的な周期特性の変化についてこちら,あるいは,もしこのような地震が日本で起こったらどうかについてこちらで少し書いています).

 

謝辞
強震記録は,GeoNetより提供いただきました.また,観測点位置図はGeoNetより転載させていただきました.

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