北海道胆振東部地震における地震動分析結果の(現時点での)まとめ

 北海道胆振東部地震で発生した地震動を分析した結果について,現時点(2018/9/7)で言えることを簡単にまとめておきます.

 全体としては,1秒以下の短周期が卓越した地震動が多いです.この周期成分が大きいと震度は大きくなるため,非常に大きな震度が記録されています.大きな斜面崩壊が多数生じていますが,この周期は,斜面崩壊に大きな影響を与えるという過去の検討結果とも整合しています.

 その一方で,数は少ないですが,全壊・大破といった建物の大きな被害に結びつく地震動もいくつか発生しており,その周辺に建物があれば,全壊・大破といった建物の大きな被害が生じている可能性があります.

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