改正された建築基準法の解放工学的基盤スペクトルを基に,
表層地盤の増幅を考慮した設計用スペクトルを簡単に計算するプログラム

 
提案する方法は,地表から30mの表層の層構造データ(層厚,せん断波速度,
土質(砂質土,粘性土,岩盤)から,式に代入するだけで改正された建築基準
法の解放工学的基盤スペクトルに表層地盤の増幅を考慮した地表における加速
度応答スペクトルが求まる,というものです.
 
手間は,告示に示された方法よりずっと楽(^^;で,精度は,告示に示された方
法より上というものです.この方法は「手計算でもできる」というのが売りな
んですが(^^;,少しでも楽をしたい(^^;という人もいるでしょうから,プログ
ラムを公開したいと思います.
 
プログラム本体:sms.for
入力ファイル(表層地盤の層構造データ):mss.dat
出力ファイル(地表の加速度応答スペクトル(g))の例:tch.spc
 
算定方法を以下に示します.これに従って,電卓でぱちぱち計算してももちろ
んOKです(^^).
 


この簡便評価法は,日本建築学会RC建物の限界状態と性能評価小委員会の中で
作業を行い,日本建築学会鉄筋コンクリート造建物の耐震性能評価指針・同解
説(案)に掲載される予定のものです.
 
プログラムは使用も改造も自由ですが,その結果を使ったものを報告書,論文
などに公表される場合は,メールで結構ですからご連絡ください.引用文献は,
下記のものをお願いします.連絡先は
こちらにあります.
 
引用文献
境有紀, 津野靖士, 工藤一嘉, 壁谷澤寿海, 改正建築基準法の解放工学的基盤
波を想定した表層地盤増幅特性の簡便評価法, 日本建築学会構造系論文集, 第
565号, 73-78, 2003.3.

 

 
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