4.地震被害想定,地震リスク評価
 
地震被害想定,地震リスク評価にとって重要なのは,被害想定やリスク評価の
バックボーンとなる,研究テーマ1.〜3.などの検討結果に基づく,例えば,距
離減衰式,表層地盤の増幅特性の評価法,地震動の破壊力指標などの「ツー
ル」だと思います.例えば,被害と相関が低い地動最大加速度や計測震度を使
って被害想定やリスク評価を行えば,どんなに想定法,評価法そのものを検討
しても精度のよい想定,評価はできないでしょう.そういう意味では,研究テ
ーマ1.〜3.などの「ツール」ができれば,精度のよい地震被害想定や地震リス
ク評価を行うことが自然と可能になる,つまり,地震被害想定や地震リスク評
価の手法に捕らわれるのではなく,その基となる「ツール」を信頼のおけるも
のとすることが大切だと考えています.
 
研究テーマ1.〜3.などで開発した「ツール」を用いて地震被害想定,地震リス
ク評価を行っていこうと考えています.現在は,提案する算定方法による震度
を用いて地震発生直後に被害程度を的確かつ迅速に予測する地震直後被害予測
システムの開発を行っています.
 
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