A4. その通りだと思います(思っていました).まず現実問題として,強震記録+周辺被害データという双方が揃ったものが現実に20〜30地点ほどしか存在しない,しかもその半分は1995年兵庫県南部地震のものである,ということがあります.従って,提案する震度は,主として関西地方の建物の耐震性能を基準にしていると言えます.

 ただ,木造建物の地方性を検討した研究が今年(2002年)になっていくつか発表され(例えば,東大生産研の小檜山先生,北大の岡田先生,高井先生によるものなど),それを見ると想像していたより遙かに木造建物の地方性は小さいことがわかってきました.また,鉄筋コンクリート造建物については,地方性が非常に小さいことは,例えば東大生産研の中埜先生が調べられています.

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