波形が公開された防災科学技術研究所K-NETおよびKiK-netによる地動最大加速度,地動最大速度および計測震度を以下に示す.
観測点名 PGA PGV 計測K-NET茂木(TCG014,震度5弱),K-NET石岡(IBR012,震度4)の加速度波形(水平2方向ベクトル和最大方向)を示す.
K-NET茂木
K-NET石岡
また,弾性加速度応答スペクトル(減衰定数5%,水平2方向ベクトル和)を過去の強震記録と比較して示す.
提案する算定法による震度を以下に示す.提案する算定法による震度は,0.1-1秒(計測震度=人体感覚,室内物品の動きに対応),0.5-1秒(建物の中小被害に対応),1-2秒(建物の大きな被害に対応)という3つの周期帯ごとの地震動強さを震度という共通の指標で見ることができるものである.
観測点名 計測 0.1-1秒 0.5-1秒 1-2秒 提案K-NET茂木では,0.5秒以下の極短周期が卓越している一方で,K-NET石岡では,これよりやや長い0.5-1秒程度の短周期が卓越しているが,いずれの地震動も大きな被害を引き起こす1-2秒応答は小さい.K-NET茂木の計測震度は5弱相当となっているが,1-2秒の周期帯で見ると震度3程度となっている.
謝辞