波形が公開された防災科学技術研究所K-NETおよびKiK-netによる地動最大加速度,地動最大速度および計測震度を以下に示す.
観測点名 PGA PGV 計測
K-NET浦幌
(HKD091,震度5弱),
K-NET大樹
(HKD098,震度5弱),
K-NET静内
(HKD106,震度5弱),
の加速度波形(水平2方向ベクトル和最大方向)を示す.
HKD091
HKD098
HKD106
また,弾性加速度応答スペクトル(減衰定数5%,水平2方向ベクトル和)を過去の強震記録と比較して示す.
提案する算定法による震度を以下に示す.提案する算定法による震度は,0.1-1秒(計測震度=人体感覚,室内物品の動きに対応),0.5-1秒(建物の中小被害に対応),1-2秒(建物の大きな被害に対応)という3つの周期帯ごとの地震動強さを震度という共通の指標で見ることができるものである.
観測点名 計測 0.1-1秒 0.5-1秒 1-2秒 提案1〜2秒の中周期(やや短周期)が卓越していて,1-2秒震度は計測震度とほぼ同程度の値となっているが,振幅(スペクトルの高さ)は高くなく(2005年福岡県西方沖地震のK-NET福岡の半分程度),1-2秒震度も5弱程度となっている.