12/18'09
伊豆半島東方沖の地震(2009/12/18)で発生した地震動

地震発生日時 : 2009年12月18日 8:45 頃
震源位置   : 伊豆半島東方沖(北緯35.0度、東経139.1度)
深さ     : ごく浅い
マグニチュード: 5.3

各地の震度(震度5弱以上)
・震度5弱
 静岡県: 伊東市大原

波形が公開された防災科学技術研究所K-NETおよびKiK-netによる地動最大加速度,地動最大速度および計測震度を以下に示す.

    観測点名      PGA   PGV   計測
                      震度
    SZO028      208.6  14.6  4.56
    SZOH35      183.5  14.7  4.64
※PGA: 地動最大加速度(cm/s2),PGV: 地動最大速度(cm/s),いずれも水平2方向ベクトル和


           作成中               作成中
          K-NET位置図            KiK-net位置図         

K-NET川奈 (SZO028,震度5弱), KiK-net伊東中 (SZOH35,震度5弱), の加速度波形(水平2方向ベクトル和最大方向)を示す.

加速度波形作成中SZO028
加速度波形作成中SZOH35
また,弾性加速度応答スペクトル(減衰定数5%,水平2方向ベクトル和)を過去の強震記録と比較して示す.

弾性加速度応答スペクトル作成中

提案する算定法による震度を以下に示す.提案する算定法による震度は,0.1-1秒(計測震度=人体感覚,室内物品の動きに対応),0.5-1秒(建物の中小被害に対応),1-2秒(建物の大きな被害に対応)という3つの周期帯ごとの地震動強さを震度という共通の指標で見ることができるものである.

    観測点名     計測 0.1-1秒 0.5-1秒 1-2秒  提案
             震度  震度  震度  震度   震度
    SZO028      4.56  4.58  4.16  4.02  4.58
    SZOH35      4.64  4.85  4.36  4.02  4.85

 0.5秒以下が卓越した極短周期地震動で,震度は大きくなるものの,建物の大きな被害に結びつく1-2秒震度は小さく,大きな被害は生じていないことが予想される.

謝辞
強震記録は,防災科学技術研究所,気象庁,鉄道総合技術研究所より提供いただきました.また,観測点位置図はK-NET,KiK-netのページより転載させていただきました.

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