6/19'05
2004年新潟県中越地震の追加調査
(その他の観測点,被災地の現在)
境有紀(筑波大学大学院システム情報工学研究科)
中村友紀子(新潟大学工学部)

 2004年新潟県中越地震における地震動と建物被害の関係について定量的な解析を行うために,いくつかの観測点での追加調査を行いました.その際,震災後いくつかの強震観測点の記録が追加公開されたものについて,その周辺の状況の調査も行いました.また,いくつかの観測点について被災地の現在の状況を報告します.

1. 追加公開された強震観測点周辺の状況
 ・越後川口IC(震度6強)
 ・新川口変電所(震度7)
 ・妙見堰(震度7)

これらの観測点の地震動強さ指標は以下の通り

      計測震度 0.1-1秒震度 0.5-1秒震度 1-2秒震度 PGA(cm/s2)
越後川口IC   6.0   6.5     6.2     6.0   699.7
新川口変電所  6.6   6.3     6.0     6.6   877.5
妙見堰     6.5                    1715

※PGAは水平2方向ベクトル和,ただし妙見堰は水平1方向の値.

0.1-1秒震度 0.5-1秒震度 1-2秒震度とは,0.1-1秒(計測震度=人体感覚,室内物品の動きに対応),0.5-1秒(建物の中小被害に対応),1-2秒(建物の大きな被害に対応)という3つの周期帯ごとの地震動強さを震度という共通の指標で見ることができるものです.


2. いくつかの被災地の現在の状況

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