地震発生日時　: 2007年04月15日12：19頃
震源位置　　　: 三重県中部(北緯34.8度、東経136.4度)
深さ　　　　　: 約10km
マグニチュード: 5.3

各地の震度（震度５弱以上）
・震度５強
　三重県：亀山市西丸町　
・震度５弱
　三重県：鈴鹿市西条、亀山市本丸町、亀山市関町木崎、津市島崎町、津市河芸町浜田、津市芸濃町椋本、津市美里町三郷、津市安濃町東観音寺、伊賀氏平田　
　　

波形が公開された防災科学技術研究所K-NETおよびKiK-netによる地動最大加速度，地動最大速度および計測震度を以下に示す．

　　　　観測点名　　　　　 PGA　　 PGV　　 計測
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 震度
　　　　MIE006　　　　　　393.7　 12.3　　 4.51
　　　　MIE004　　　　　　764.0　 36.3　　 5.37
　　　　MIEH10　　　　　　861.7　 28.3　　 4.95
　　　　MIEH02　　　　　　233.7　 11.7　　 4.46
※PGA: 地動最大加速度（cm/s²)，PGV: 地動最大速度(cm/s)，いずれも水平２方向ベクトル和

　
　　　　　　　　K-NET位置図　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　KiK-net位置図　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
※震源の位置を☆、震度５強を観測した三重県亀山市西丸町の位置を○(ピンク)で示す

K-NET亀山（MIE004，震度５強），KiK-net芸濃(MIEH10，震度５弱)の加速度波形（水平２方向ベクトル和最大方向）を示す．

　K-NET亀山
　KiK-net芸濃

また，弾性加速度応答スペクトル（減衰定数5%，水平２方向ベクトル和）を過去の強震記録と比較して示す．

提案する算定法による震度を以下に示す．提案する算定法による震度は，0.1-1秒（計測震度＝人体感覚，室内物品の動きに対応），0.5-1秒（建物の中小被害に対応），1-2秒（建物の大きな被害に対応）という3つの周期帯ごとの地震動強さを震度という共通の指標で見ることができるものである．

　　　　観測点名　　　　　計測　0.1-1秒　0.5-1秒　1-2秒　 提案
　　　　　　　　　　　　　震度　　震度　　震度　　震度 　 震度

　　　　MIE002　　　　　　4.09　　4.11　　3.43　　2.88　　4.11
　　　　MIE006　　　　　　4.51　　4.54　　3.86　　3.49　　4.54
　　　　MIE004　　　　　　5.37　　5.43　　4.76　　4.44　　4.85
　　　　MIEH01　　　　　　4.29　　4.26　　3.42　　3.04　　4.26
　　　　MIEH02　　　　　　4.46　　4.51　　3.86　　3.40　　4.51
　　　　MIEH10　　　　　　4.95　　5.15　　4.42　　4.14　　4.93

　0.5秒以下の極短周期が卓越し，計測震度より1-2秒震度，提案震度は小さくなっていて，震度が大きめに出る性質の地震動であったと考えられる．

【謝辞】
強震記録は，防災科学技術研究所，気象庁，鉄道総合技術研究所より提供いただきました．また，観測点位置図はK-NET，KiK-netのページより転載させていただきました．

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