震度研究会
 
計測震度が運用されて始めて6年余りが経ちますが,その間,いろいろな問題
点が浮き彫りになり,様々な議論もなされてきました.個人的にも,震度の問
題点,修正案について検討して参りました.しかし震度というのは,様々な要
因,例えば,震度の大きさによる設定方法の違い,震度の被害関数の定義,歴
史地震との整合性,建物の老朽化と耐震規定の変化の2つの要因を含む建物建
設年代の影響などを含んだ非常に複雑なものです.また,その高い認知性ゆえ,
多くの方のコンセンサスが得られるものでなければなりません.
 
そこで,震度について自由に議論する「震度研究会」というものやろうという
話が持ち上がり,幸いにも,その趣旨に賛同いただいて多くの方々にメンバー
になっていただくことができました.更に,大都市大震災軽減化特別プロジェ
クト(大大特)のテーマI「地震動(強い揺れ)の予測」における共同研究の
ひとつと位置づけて,予算的な裏付けとするとともに,活動の成果をフィード
バックする窓口に大大特を活用することができることにもなりました.そして,
2003年3月25日に第1回の会合を開くことができました.
 
最終的には「震度研究会」として,「新しい計測震度」の提案ができれば,と
は思っておりますが,とりあえず,研究者レベルで震度について自由な議論が
できれば,それだけでも非常に意義あることだと考えております.気象庁の方
にもメンバーとして入っていただきました.
 
会での審議事項は議事録をホームページに載せて,できる限りオープンにし,
メンバー以外の方々からも広くご意見を頂戴できればと思っております.ご意
見,ご感想などございましたら,是非境(連絡先はここにあります)までお寄
せください.
 
震度研究会メンバー(五十音順敬称略,2003年6月24日現在)
 
太田 裕(東濃地震科学研究所)
岡田成幸(北海道大学工学部)
神野達夫(広島大学工学部)
北川良和(慶應義塾大学理工学部)
清野純史(京都大学工学研究科)
工藤一嘉(東京大学地震研究所)
纐纈一起(東京大学地震研究所)
境 有紀(筑波大学機能工学系)
座間信作(消防研究所)
武村雅之(鹿島小堀研究室)
西前裕司(気象庁地震火山部)
西宮隆仁(気象庁地震火山部)
林 康裕(京都大学防災研究所)
藤原広行(防災科学技術研究所)
翠川三郎(東京工業大学総合理工学研究科)
目黒公郎(東京大学生産技術研究所)
 
第1回議事録
第2回議事録
第3回(ワークショップ「震度データと震度情報ネットワークの活用」)議事録
 
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