波形が公開された強震観測点による地動最大加速度,地動最大速度および計測震度を以下に示す.
観測点名 PGA PGV 計測
CCCC,HNSC,LPCC,PRPC,
の加速度波形を示す.
CCCC-N26W
CCCC-N64E
CCCC-UP
HVSC-S26W
HVSC-S64E
HVSC-UP
LPCC-N10W
LPCC-S80W
LPCC-UP
PRPC-S
PRPC-W
PRPC-UP
それぞれの弾性加速度応答スペクトル(減衰定数5%,水平2方向ベクトル和)を示す.
また,弾性加速度応答スペクトル(減衰定数5%,水平2方向ベクトル和)を大きな被害を引き起こした1995年兵庫県南部地震の強震記録と比較して示す.
提案する算定法による震度を以下に示す.提案する算定法による震度は,0.1-1秒(計測震度=人体感覚,室内物品の動きに対応),0.5-1秒(建物の中小被害に対応),1-2秒(建物の大きな被害に対応)という3つの周期帯ごとの地震動強さを震度という共通の指標で見ることができるものである.
観測点名 計測 0.1-1秒 0.5-1秒 1-2秒 提案CCCC,PRPCのスペクトルを見ると,建物の大きな被害に結びつく1-2秒の周期帯で1995年兵庫県南部地震のJR鷹取,葺合ほどではないが,JMA神戸を上回るパワーをもっていて,非常に破壊力のある地震動であったことがわかる(地震動の時系列的な周期特性の変化についてこちら,あるいは,もしこのような地震が日本で起こったらどうかについてこちらで少し書いています).
謝辞