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7/1'22
[長く暑い夏になる?]
(日記)

 7月になったんですが,梅雨明けしたのにまだ7月になったばっかりで,やっぱり,長く暑い夏になりそう?

 でも,京都は,関東ほどでないみたいですが,それでも最高気温が35度近くまでにはなってますし,日差しも強いのですが,夏の一番暑いときとは違うと思うんですよね.8月の暑さは,その時の気温だけではなく,暑さの「蓄積」のようなものがあるので,やっぱり,一番暑いと感じるのは,8月だと思いますからね.

 つまりは,これから1ヶ月以上,暑いし,これからどんどん蓄積して「実質的に」暑くなっていくということで,やっぱり,長い夏になるってことですかね.

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[ビジネスで成功する人間は]
(世の中, 経済)

 Mーサテで,Mーサテ塾?みたいなのをやっていて,前回は,日本電産の永守さんだったんですが,中身は...って感じで,今回は,星野リゾートの星野さんで,今日は,面白かったです(って私が書くときは...(笑)).

 何が面白かったかって,彼がビジネスに目ざめた本というのがあって,でも,そういうものはいっぱいあって,みんなそういうものを読んで,ホテルでも外食でもビジネスがコモディティー化した,つまり,みんな顧客満足度が大事みたいなビジネス理論を勉強して,質が確保されてきて差別化ができなくなって価格競争に陥って,ということで,いつも彼が言ってる差別化ということになるんですが,そういうことも含めて,彼は,経営に関する論文をビジネスのより所にしてるみたいで,行き詰まると,それを解決できる論文を探して見つけて実践して成功してきたということです.どう思いますか?

 私が面白いと思ったのは,何度かこのサイトで書きましたが,ビジネスで成功する人間は,一番ではないってことがこれに端的に現れているということで,なぜなら,研究者が出した成果を使って成功してるわけで,少なくとも経営者が教えを請う研究者の方が上ってことでしょう.でも,給料は,経営者の方が高いわけで,まあ,結局,金儲けなんてそんなもんってことですね.

 どっちがいい人生かは,人それぞれだと思いますが,金儲けという「副次的な」報酬を目当てに「それそのもの」がやりたいというか,やってて楽しいとは限らないことをやるより,金なんかそんなに儲からなくても,やりたいことがやれる方が私は楽しいですけどね(報酬なんかなくてもやりたいことがほんとにその人がやりたいこと.でも,やりたいことやってたら儲かっちゃうこともあるけど,それは目的ではない).

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7/2'22
[匂いというか雰囲気]
(日記)

 今日は,(土曜なのに)朝から仕事だったんですが,朝,家を出たときに「匂い」がしました.匂いというか「雰囲気」かな.

 今日も暑くて(正確には,朝なので暑くなりそうで),でも,朝なのでまだそうでもなくて,なんか懐かしいというか,久しぶりの感覚でした.

 それが何かすぐわかったのですが,それは,まだ小学生の頃,夏休みになって,ラジオ体操に行くのに朝早起きして外に出た時の匂いというか雰囲気でした.

 その頃は,何度か書いたように私自身「ぱっとしなかった」んですが,夏休みは,楽しかったなあ.朝早起きして,それこそずっと一日中真っ黒になって遊んでたと思います.

 でも,一体何して遊んでたんですかね? 夏休みに限らず,小追君や米田君や千竈君とかとよく野球をしていたのは,憶えてますが,夏休みに一日中野球をしてたわけじゃないですからね.そう言えば,自転車でいろんなところに出かけてはいましたかね.

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[金利が上がってしまう]
(経済)

 日本以外の国では,中央銀行がどんどん金利を上げていて,どんどん円安になって,エネルギー価格の上昇に拍車をかけていて,でも,日本のN銀には,金利を上げることはできない,なぜなら,既に莫大な借金(赤字国債)があって,0金利で先送りするしかないからと何度も書いてきました.

 そして,先日の何かの経済番組で,住宅金利のことを言ってました.日本では,変動金利でローンを組んでる人がものすごく多くて,金利が上がると大変なことになる,即ち,リーマンショックの時のサブプライムローンのように,ローンが払えなくなって破産する人が続出するということで,これまた金利を上げられない理由の一つってことですかね.

 でも,金利を上げられないのなら,まだかわいいもんで,もっと怖いのは,「金利が上がってしまう」ことでしょう.要は,日本国債が売られる時ですね.そうなると,N銀は,金利が上がらないように国債を大量に買うんですが,というか,実際,今そうやって金利が上がらないようにそうしてるんですが(いわゆる指値オペ),どこまでそれができるかですね.資金が無限にあるわけではないですからね.

 記憶に残ってることとしては,ジョージ・ソロスがイングランド銀行相手にポンド売りを仕掛けた時で,結果は,何とイングランド銀行が「負けた」んですよね.

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[せいにするために]
(世の中)

 今の円安とかインフレもそうですが,PーチンのUクライナ侵攻「のせい」だとか,新型コロナ「のせい」で金融緩和をしたからだとか,その前は,リーマンブラザーズが破綻した「せいで」リーマンショックが起こったとかいう感じですが,そうじゃないと思うんですよね.

 実際は,一部の人間が法外に金儲けをするためにむりくり目先の経済を回して行き詰まることが元凶で,でも,それを隠すために事件のようなことを起こしてそのせいにしてるわけで,PーチンのUクライナ侵攻も,どう見てもそう仕向けてましたからね.

 つまりは,そういう「事件のようなこと」が起こるときは,相当やばい時ということです.

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[そういう準備ができるほど]

 どういう風に死ぬかが重要で,そのためにしっかり準備(○備)しないといけないとか,ちょっと物騒?なことを最近書いてますが,感覚的には,そういう準備ができるほど,というか,そういう風に考える方がよりよく生きて行ける感じがしてきました.

 理由はよくわかりませんが,それが人生の本質というか,そういうことをしっかり受け入れて,その中でできるだけのことをするということでしょうか.

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7/3'22
[ニュートラルとか補集合とか消去法]

 うーん,でも,「よりよく生きて行ける」というのもちょっと違いますかね.いいとか悪いとかそんなの関係ないというか,何度か出てきましたが「ニュートラル」ってことですかね.

 死にたいと思って死ぬのも死にたくないと思って死ぬのが嫌と書きましたが,同様に,死にたいと思って生きるのも死にたくないと思って生きるのも嫌なわけで,そうすると,補集合的というか消去法的にニュートラルになるわけで,でも,それって,実は,事の本質というか,実際,生きること,死ぬこと,全て含めて,禍福は...ですし,一長一短なわけで,だったら,いろいろ考えてもしょうがないと思うんですよね.

 そうするとどうなるかと言うと,まさにニュートラルな心境になって,いいこともそうでないことも受け入れて,心が平穏になる感じがするということでしょうか.

 もちろん,いいこともそうでないことも含めて,これから何が起こるかわかりませんし,何が起こるかによって,人生が大きく動くのかもしれませんが,逆に,何も起こらないかもしれなくて,でも,それも含めて,どうなってもいいように,ということですかね.

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[トッカータ列伝]
(ピアノ音楽)

 変奏曲列伝ですが,ジェフスキーの不屈の民変奏曲を久しぶりに聴いて,長大な変奏曲ということで,ベートーヴェンのディアベリ変奏曲とか,ゴールトベルクとか難曲のブラームスのパガニーニ変奏曲とかに連想が行ったんですが,考えてみたら,こういうのって変奏曲に限らないわけで,じゃあ,次?は何かなと考えました.

 すぐに浮かんだのは,エチュードですかね.ピアノソナタは,みんな書いてるので大変そうだし,交響曲は,意外と書きやすい気もして,でも,第2段?は,トッカータです(この記事も思いつくままに30分くらいで書きます(笑)).

 トッカータというと,どういうイメージですか? 音楽をやる人だと,無窮動的で似た音型の繰り返しを基本にした技巧的な曲ってことだと思いますが,そうでない人にとっては,バッハのトッカータとフーガなんですかね(鼻から牛乳).

 ピアノ版もあります(何年か前にピアノプロジェで高田が弾いた).

 でも,これって上で書いたようなトッカータというイメージじゃないですよね.

 バッハは,そのものずばり「トッカータ」を書いていて,全部で7曲あります.私は6番が一番好きかな(演奏は,またまたグールドで).

 でも,これも今で言うトッカータという感じじゃないですよね.

 じゃあ,今で言うトッカータの起源?というか,そういう曲を最初に書いたのは誰かってことなんですが,クレメンティという説?もあるみたいですが

 うーん,これもまだそんな感じじゃないですよね.

 てことで,やっぱり,シューマンですかね.この曲も難曲として有名です.

 譜面面(づら)は,ブラームスのパガニーニヴァリエーションの第1, 2変奏

と似てるというか,いわゆる6度のエチュードですかね.

 その後,多くの作曲家が技巧的でピアニスティックなトッカータを書いているので,いくつか紹介しておきます.

 時代的に言うと,次は,ドビュッシーのピアノのためにのトッカータなんですが,この曲は,そんなに難しくないしそんなにピアニスティックでもありません(ディスり気味).

 ドビュッシーと言えばラヴェル?ということで,クープランの墓の第6曲のトッカータです.

 トッカータ対決では,ラヴェルの完全勝利じゃないですかね(後出しじゃんけんとも言えるが).これも大変な難曲ですが(実際に弾いた人はわかると思いますが,いきなり冒頭から5小節目の右手の和音を正確にとるのは大変です),ラヴェルのセンスのよさが現れた名曲だと思います,個人的には,ラヴェルの中から何か1曲だけ選べと言われたら夜のガスパール(のスカルボ)じゃなくて,これかもしれません.もちろん,ちょっと練習したことはありますし,いつか弾きたいと思う曲リストにも入ってますが,うーん,今は弾く気にはならないですかね.

 次は,近現代ということで,プロコフィエフですかね.

 これも名曲だと思いますし,よく弾かれます.この曲もリストに入ってますが,ラヴェルと同様ですかね.トッカータではないですが,トッカータ的ということでは,ソナタ6番の終楽章の方が弾く気になりますし,何とか弾けそうな感じもします.

 後は,ハチャトゥリアンのトッカータかな.何度か書いているように,この曲ならいつでもどこでも何とか弾けると思いますし,実際,何度も弾いてきましたが,「トッカータ列伝」に加えるのは,ちょっと...という感じですかね.

 動画も一応張っておこうかとは思ったのですが,これも何度も書きましたが,どれもひどい演奏ばかりで...ベルマンのものがあればと思いましたがないみたいですし.一応,オボーリンのものを貼っておきます.

 で,終わりかと思ったんですが,カプースチンがありましたね.トッカータという曲もありますが,これは,バンド曲で,でも,彼の黎明期というか,ジャズからクラシック?というか,8つの演奏会用エチュードやソナタを書く前の作風を知ることができます.ピアノの演奏は,(若き日の)カプースチン自身ですが,冒頭の超絶技巧的なところを淡々と弾いてる様子がめっちゃ格好いいです.

 8つの演奏会用練習曲の第3曲のトッカティーナは,何度か紹介しました.この曲は,レパートリーに入っていたこともあったんですが(おそらく8つの演奏会用エチュードの中で一番弾きやすい.ていうか,他の曲が難ってことですけど),最近は弾いてません.

 単独の「トッカティーナ」という曲もありますが,そっちは今一ですかね.

 ざっと思いつくままに書いたのですが(つまり,そういうレベルのいい加減な記事ですが),今日は,40分くらいかかりました(記事自体はすぐ書けますが,YouTubeで検索して,いいのを選んで,頭出しをしてとかいうのがそこそこ手間.広告待ちもあるし).

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[消えた芸能人]
(芸能)

 そんなにテレビを見てるわけではないですが,新しい芸能人,どんどん,出てきますよね.でも,キャパは変わらないというか,むしろ,徐々に縮んでるわけですから,新しい人が出てきた分かそれ以上に「消えた芸能人」がいるはずです(所詮,使い捨てですからね).

 でも,消えた芸能人って「気づかない」と思いませんか? あの人は今みたいな感じで出てくると,そんな人いたなとは思うけど,そう言えば,最近,あの人見ないなと思うことってありませんよね(ちなみに,2, 3年前は売れてたけど,今は見ない芸能人,あげられますか?).

 どういう(見ている方の脳的?な)メカニズムなのかはよくわからないですが,ひっそりといつの間にかいなくなる的には,そういうシステム?って悪くない感じがします.

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[あきらめてしまった]

 格好よく?ニュートラルとか書きましたが,結局,「あきらめてしまった」ってことかもしれませんね.もし,その気になるとしても,自分からどうこういうことはなさそうだし,じゃあ,外的要因ってことになるのかもしれませんが,そういうことは起こりそうもないし,だとすると,誰からも必要とされない状況でどうやって退屈しのぎして行くかってことで,そっか,結局,人生って,そういうものだったわけで,じゃあ,そういう中でやって行くしかないってことなんですが,そこから何かが始まるのでしょうか.

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[大河]
(?)

 何気なくちらっと見た大河ですが,別に鎌倉時代に興味があるわけでもないですが,結局,その後も見てます.まあ楽しめるというか,去年のような変なものじゃない限りは,これからもそれなりに楽しめるのかもしれません(つまらなくなったら見るのをやめればいいだけの話).

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[頑張れば何とかなるのなら簡単な話]

 辛いときも歯を食いしばって何とかここまで頑張って来たと言ってる人がいました.本人がそういうのならそうなんですかね.

 私は...そんなことは,全然なかったですかね.もちろん,いろいろ大変なことはありましたが,「辛いときに歯を食いしばって」ってことは,一度もなかったかなあ.それは,そんなに頑張らなくても,楽々クリアしてきたってことじゃなくて,そういうときは,結局,頑張らなかったというか,頑張れなかったってことですかね.

 言い方を変えると,頑張れば何とかなるのなら,簡単な話だと思うんですよね.でも,頑張れないというか,どう頑張ればいいのかわからないというか,頑張るだけじゃどうしようもないこともあるわけで,そういうことをやってきたとも言えますし,その気になったときその気になったことだけやってきたとも言えますかね.

 こんな感じでは,ほんとどうしようもなくて,実際,大したことにはならなかったんですが,社会的な成功を望んでいたわけではなかったし,そういう人生はとっくに終わってるので,そういうのはどうでもいいんですが,これからどうして行くかということの方が問題です.

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7/4'22
[相当の覚悟と準備が必要]

 ニュートラルというかあきらめたというかってことなんですが,結局,どっちも積極的には選べない(だから補集合というか消去法)ということなんでしょうね.

 自分が誰かに必要とされることがあればと思う反面,そんなことが起こればそれはそれで大変だし,生きていれば楽しいこともあるけど面倒なこともあって,ということは,死ぬことも然りなわけです(死んだら楽にはなるけど,生きることによって得られるものを失う).

 そして,そういう両極端なことしか選べない状況の中で,両方をとってバランスをとることはできないわけで,でも,両者の間はとれないけど,感覚的にニュートラルなことは何かと言うと,どっちもOKってことで,でも,それは,どっちも受け入れないといけないので,相当の覚悟と準備が必要なのですが,それしかない気がします.

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 具体的には,生きる(生きてしまう)方としては,回りに迷惑をかけないように体技心を維持して要介護にならないようにしないといけないし,自分が誰からも必要とされないことも想定して,まずは,そういうことを潔く受け入れる覚悟,そして,一人でも何とか退屈しのぎして行けるように準備しておかないといけないし,死ぬ方としては,苦しまず穏やかに死ねるようにということは,長生きしてしまうことになるかもしれなくて,それは,上で書いた生きる方にも繋がってくることですし,自分が誰からも必要とされないことも想定して,というのも同様で,そういうことが起こったとき,回りに迷惑をかけないように準備(○備)をしておかないといけないとか,やらないといけないこと満載なんですが,それは,それで悪くない気もします.

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(野球)

 メジャーで活躍できずに日本に戻って来た(元ライオンズ)の秋山ですが,広島に行ったんですね(レッズとユニフォームが似てる(笑)).ライオンズとも交渉してたみたいですし,戦力になれば,とは思いましたが,秋山の立場に立つと,メジャーで活躍できたのならともかく,そうではないのに,古巣には帰りにくいでしょうし,どうせなら違うチーム,違うリーグでプレーしたいとも思いますよね.

 でも,メジャー帰りの野手は成績を落とすことが多いってことなんですが,理由としては,メジャーの過酷さで疲弊しているとか野球の違いとか言われてるみたいですが,単純に加齢はあるんじゃないですかね.秋山ももう34ですし,ポスティングはともかく,FAでメジャーに行く場合,そのときがピークか,少し過ぎてるくらいの選手が多い気がします.

 でもまあ,大谷のように入団時からメジャーに行けるくらいの将来性をもった選手でなければ,まず,日本のプロ野球で実績を積んで,ということになるので,まあしょうがないんですかね.

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[違和感]

 水戸黄門をやっていた俳優さんが亡くなって,96という高齢だったので,一瞬,私が小さい頃見ていた人かと思いました.でも,実際は,そんなわけはなくて,私が小さい頃見ていた人は,もうとっくに亡くなっていて(だって,私が小さい頃,既に「おじいちゃん」なわけですからね),今回亡くなったのは,3代目の人ということでした.

 もちろん,ちゃんと計算すればわかりますし,水戸黄門が「おじいちゃんの役」という特殊性はあるとは思いますが,何度か書いているように,私自身の中の感覚のずれは大きくて,自分がもうそういう年齢だというのがやっぱり違和感があるんですよね.

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[この手のもの]
(世の中)

 一頃,キャンペーンを張って企業やメディアが揃って取り上げていたSDGsですが,最近とんと見なくなった理由として「儲からなくなったから」という記事が出てました.

 ほーら,言った通りになったでしょ.地球温暖化とか脱カーボンもそうですが,所詮金儲けなんですよ.「この手のもの」は,全部そうですし(そもそも,こういうことは,人に言われてやるものではない),いいことしてるつもりでも,その実,金儲けの片棒を担ぐことにならないように注意しましょう.

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[これも一種の「頑張ればいいのなら簡単な話」]

 相当の覚悟と準備が必要ではあるんですが(でも,相当の覚悟と言うとちょっと大袈裟な感じで,要は,心の準備ということなので),心やその他諸々の準備を進めれば進めるほど,というか,そう考えるだけで,逆にどんどん楽になる気がするんですよね.これも一種の「頑張ればいいのなら簡単な話」ってことでしょうか(でも,考えるだけでなかなか頑張らないけど).

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[京大生とか言ったってこれが実態]
(大学)

 今日の研究室会議ですが,もちろん,ちゃんと連絡はあったのですが,5人中3人が欠席でした.こんなことは,筑波大時代は記憶にありませんし,京大生とか言ったって,これが実態なわけで(筑波大生の方がまともでちゃんとしてるし,卒論や修論に取り組む意識が高い),院試が大変で,それまでは研究しないみたいな雰囲気がありますし,卒論自体も合格不合格の判定しかなくて,研究自体がそんなに重要視されてない感じです.

 でも,出席した2人とは,ちゃんと議論できましたし,研究に限らず,もっと広く,社会に出て仕事をして行く上でのいろんなスキルや考え方について話すこともできたのでそれでOKです(研究室会議も早く終わって楽だし).私は学生達に何かやらせたいわけじゃないし,その気もないのにどうこう言うつもりも全くなくて,研究がしたいとか,最先端の研究を通して,自分の能力を高めたいということなら喜んで協力する,ただそれだけです(でも,成績評価は別の話).

 こうしてみると,筑波大時代がいかに恵まれていたか実感しますね.ここに来たこと自体はよかったと思いますが,研究活動については,こんな感じですし,ここに来た時は,もう少し早く来られていたらとも思ったのですが,今となっては,そうでなくてよかったという感じです.

 でも,そういうことも実際に来てみないとわからないわけで,やっぱり,来てよかったことに変わりはないですね.

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[会議室]
(生活)

 先週土曜のお仕事ですが,一日仕事ですし,なかなかしんどい中身でもあったんですが,行われた会議室が広くていい感じで,開放的で外の景色も綺麗で,椅子の座りごごちもよかったし,たったそれだけでしんどさが全然違う感じで,「どういう場所で過ごすか」は重要だと思いました.

 具体的には,リタイア後,どこに住むか,多くの時間を過ごすことになる部屋をどういう環境にするかは,とても大事ということですね.

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[国とか誰かに何とかしてもらうのではなく]
(世の中)

 週末は選挙ですが,国民が最も重視するのは,物価高対策なんだそうです.

 またまた赤字国債発行して借金して,ガソリンみたいに補助金出して欲しい? あるいは,消費減税して欲しい? そんなことしても,結局,自分や次の世代に返ってくるだけですし,物価を下げる打ち出の小槌なんかありませんよ.

 物価が上がったら,その分,支出を抑えればいいじゃないですか.そうすれば,需要と供給の関係から価格は下がる,つまりは,自分達で何とかできるわけで,国とか誰かに何とかしてもらうのではなく,自分で何とかすることです.

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7/5'22
[大企業病]
(大学)

 余計なことは書かない方がいいと思いますし,自分が所属している組織に対してとやかく言うのは,自分の利益にはならないのはわかっていますが,定年までもう○年しかないわけですし,こういうことは,(いつでも辞める覚悟ができてからは)前任地でも再三書いて来たわけで,でも,全てを書くことはできないので,書ける範囲でということですが,そういうことを先日,友人に話したら,「それって大企業病やん」と言っていましたが,まさにそういうことだと思います.

 京大は,東大に次ぐか並ぶ日本を代表する大学ということなんでしょうが,それは何を意味するかというと,組織が大きくて複雑で効率が悪くて,旧態依然としたことやめんどくさいことが多く,それが問題だとわかっていても,変えようとするとしがらみが多すぎて,ものすごい労力がかかってしまうので,そのままになっていたり,変えようとして却って大変なことにもなってて,とにかくそういうことが多すぎます.

 それは,昨日書きましたが,学生達にも言えて,彼らは,ある意味,そういうことに巻き込まれて,いろいろ余計なことをさせられてるとも言えますし,一方で,大学同様,事なかれ主義的な雰囲気はものすごく感じます.つまりは,京大にいるんだから,日本のトップレベルにいるんでしょ,とか思ってると,とんでもないってことです(実際,T波大時代の私の研究室と今の私の研究室から出てる成果は雲泥の差だし,それは,人材輩出的にも同様).

 そして,京大がそうなら,東大も然りというか,それ以上ってことじゃないですかね.でも,もう2,30年前ですが,東大にいた頃は,これほどではなかったような気がします.でも,それは,まだ助手(助教)だったこともあるでしょうが,時代が違うというか,東大も今はこんな感じなのかもしれませんし(そういう意味では,T波大も然り),学外のいろんな仕事が多いことを考えると,やはり,京大以上に大変なんだと思います.

 ということで,結果的に,長い間,T波大にいられてよかったなあということになってしまうのですが,京大に来てよかったと思うのは,それがわかったことくらい,というわけには行かないわけで,でも,定年まであと○年という状況で,というか,そうでなくても,組織自体をどうこうすることはできないわけで,そういう中でどうして行くかってことなんですが,とにかく最優先することは,T波大時代から変わらず,学生の研究指導です.

 でも,学生にその気がなければ話にならないわけで,今の時代,その気にならないのをその気にさせるのが指導者ってことなんでしょうが,そこまでするかとは,正直,思いますね.

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7/6'22
[平板でつまらない人生?]

 何度か感覚的に30代のまま(なので,こんな歳であることに愕然とする)ということですが,どうしてかなと思ったんですが,生活というか人生というか,そういうものが30代からずっと変わってないからかもしれません.

 具体的に言えば,仕事と仕事以外にやってることを中心とした生活(人生)ってことで,それらを通していろんな人と知り合って付き合ってきたのは楽しかったですが,家族をもって子供ができて子供が成長して時間が経つことを感じたり,父親とかおじいちゃんとかいう立場に変化することもなかったわけですからね.

 いやいや,仕事での立場は,大きく変わったでしょってことなんでしょうが,そういう感じがあまりしないんですよね.確かに昇進してめんどくさい仕事は増えたんですが,めんどくさい仕事は,30代の頃からありましたからね.研究室をもって,学生達の面倒を見るようになったってことはありますが,30代の地震研時代もそういうことはしてましたしね.

 でも,そういう(30代からずっと変わらない)生活というか人生ってどうなんですかね.ある意味,平板でつまらない人生? でも,やりたいこと,やる価値があると思う「たった一つのこと」に思う存分打ち込めた人生を理想とするのなら,たった一つのことではないけれど(というか,それには程遠いけど),人間関係的にもいろいろあったし,やりたいことをやった人生とは言えますかね.

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7/7'22
[ものすごい認識違い]
(世の中)

 選挙ということで,野党は,消費税減税という口当たりのいい無責任なことを言うのですが(そんなことでは,却って与党に責任感があるように見えてしまうのでは?),そもそも,消費税減税すれば,ほんとに消費が喚起されるのでしょうか?

 消費税減税を唱える人の論理としては,消費増税するとその後消費が落ち込んだからってことなんですが,増税前の駆け込みの反動が出てるだけ,あるいは,たまたまそういうタイミングだっただけなんじゃないですかね(これも「せい」にしてるだけ).

 国民の立場からすると,たった数%の消費増税の負担が重いと言うんですが,ほんとですか? 私がよく行くスーパーで見てると,ほとんどの人が現金で買い物をしていて,電子マネーとか使えば,数%くらいすぐ浮くんですが,そうしないわけですし,携帯料金が高いのならMVNOに乗り換えればいいのにそうしないわけで,でも,ほんとに背に腹は代えられないのならめんどくさいとか言ってられないはずです.

 こうしてみると,政治家は,国民は○ホだから消費減税しますとか言えば,票が稼げると考えるのかもしれないですが,実際は,国民は,みんながそんなに○ホじゃないというか,単にものぐさというか,とれるもんはとっとこみたいな感じでしょうし,両者の間にものすごい認識違いがあって,どんどんおかしな方向に行ってるんじゃないですかね.

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7/8'22
[衆愚になる理由]
(世の中, 政治)

 こうしてみると衆愚になる理由というか,衆愚政治の背景が見えてきますね.

 世の中の多くの人はまともでちゃんとしてるとしても,そうでない人,具体的には,増税は嫌だけど自分は何もせず国や他人に何とかしてもらいたい,数%の増税分くらい自分で何とかできるのにそうしない,でも,声はでかくて陳情したり,訳のわからないデモ行進をしたり,挙げ句の果てには暴動まで起こす,そして,それを利用して金儲けしようという人間まで現れる,こういうどうしようもない(数少ない)人間が(驚くべきことに)政治を動かしているわけで,これでは,衆愚政治になるのは,当たり前のような気がしてきます.

 でも,現状は,それでも何とかなってるんでしょうが,そういう「数少ない」人間が増えて臨界点を越えると戦前のようになる,つまり,戦争という愚かなことに走るわけですし,実際,そういう嫌な雰囲気はあります.それに,現状は,それでも何とかなってると言っても,実態は,問題を先送りしてるだけなので「その時」はやってくることになります.

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[役に立つ研究の問題]
(世の中, 研究)

 今の風潮は,役に立つ研究がもてはやされるという惨状で,大問題だと何度も書いてきましたが,具体的?なあることに気づきました.

 ある「役に立つ」研究,具体的には,確か老化を防止するための研究なんですが,いろいろ説明するんですが,そんなのどうでもいいから,結局,どうしりゃいいのよ,という感じになってくるんですね.

 実際,研究の中身的には,老化の防止に効くグループとそうでないグループに分けて実験して,これだけ差が出たので,この方法が有効ですといった論調です.この手の研究ってだいたいそうですよね.でも,これってどうですか?

 実験結果は,相関関係であって因果関係ではないですよね.例えば,その物質に含まれているこの物質が老化を防いでいると思ってるけど,実際は,その物質に含まれているこの物質以外の物質が効いてるかもしれないわけです.

 じゃあ,因果関係を証明するにはどうしたらいいかってことなんですが,これは大変です.でも,やみくもに実験するのではなく,物理とか化学とかのメカニズムを考えることが重要で,そして,それが(結果が役に立つことなんかより)研究の本質ですよね.

 つまりは,とにかく役に立つことを第一義に研究してると,どんどん「考えない」ことになってきますし,そうすると,因果関係が怪しくなってくるとともに,やみくもに実験するだけでろくに「考えない」研究者?が出した「役に立つ」結果なんて,実際は,役に立たない代物ってことなわけで,そう言われてみると,この手の研究って,そういう説もあったけど間違いでした,ってことがとても多い気がします.

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[いまいるところに満足というかずっとここにいたいと思うと]

 こっちに来て2年近くになろうとしてますが,こんな感じで,いろいろ面倒というか,負の側面も見えてくるわけで,でも,いまいるところに満足というかずっとここにいたいと思うとあまりいいことはない気がします.

 というか,そう思ったことって,私の場合,ほとんどないんですが,逆にそれがよかったような気もするんですね.でも,そういう感覚になったことが一度だけあって,それは,地震研に就職してしばらくしてのことでしたかね.

 もちろん,このときは,小さい頃からの夢というか,やりたいことを見つけてそれを仕事にすることができたときなので,それはそれでしょうがないんですが,そうなるとどうなるかと言うと,何かおかしくというか,変な感じなってくるんですね.そして,実際,そんな感じになっていったと思います.

 でも,その時以外は,そんなことはなかったというか,こんなところにいてはだめだというのは極端だとしても,少なくとも,そのうちここを脱出してどうするかというか,これからどうしていくかという感じだったと思います.そういう意味では,今の状況も悪くない感じもします.

 でも,それでずっと最後まで行けますかね? 少なくとも,仕事をリタイアしたら,なかなかそうは行かないんじゃないですかね.家を買って落ち着いたりしたら,それこそおかしくなっちゃう?

 でも,そういうことも含めて,ここにいたらだめだというか,どうしていくかってことですかね.

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[金儲けに興味がない]
(大学)

 とある集まりでとある先生が外国に塩漬けにしてる口座があって,1ヶ月くらいで3割増えててびっくりしたと言ってました.ここまではまあいいんですが,その先生が言うのには,金儲けってこういうことですか,だったら,外貨が高くなったところで円に替えて,下がったところで外貨に替えてを繰り返せば,ボロ儲けじゃないですか,と言ったんですね.

 で,更に驚いたのは,お前は○ホかとなるかと思ったら,そうでもない雰囲気で,まあ,研究者は金儲けには興味がないってことなんでしょうが,それにしても,金儲けにはド素人なんだなと思いました.

 説明するまでもないんですが,「外貨が高くなったところで円に替えて,下がったところで外貨に替えて」が非常に難しいのが相場の世界なわけで,それができるということは,競馬で言えば,どの馬が勝つかがわかるってことです(外貨が高くなったら反転して,下がって安くなったらまた反転して上がることが「わかる」ということですからね).

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 もう少し具体的に言えば,ドル円なら100円と130円のボックス相場になると見込んで,ドル円が100円になったらドルを買い,130円になったらドルを円に戻すことにしたとします.問題は,「これから」もそうなるかってことですが,日本の経済力がどんどん低下して130円どころか160円になったら,130円でドルを円に戻さずにそのままドルをもっていればよかったことになりますし,130円まで行かずに100円に戻れば元の木阿弥ですし,更に円高が進んで1ドル80円になったら大損です.

 このボックス相場ですが,「ボックス相場」という用語があることからわかるように,よく知られた非常に安易な手法で(これも一種の逆張り),負けるというのも相場の世界では常識です.そんな簡単な方法で勝てるのならみんな勝てるわけですが,実際は,大半が負けてるわけですからね.

 相場の世界は「これから」相場がどうなるかを予測するゲームで,上がると予測する人と下がると予測する人の戦いなのですが(上がると予測する人は買い,下がると予測する人は売る),非常にシビアな戦いなので,必ず勝負がつき,トータルではゼロサムなので,簡単に勝てる方法は,存在しません.

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 戦いというのは,多岐に渡って,経済のファンダメンタルの分析や情報,データ分析もそうですが,凄まじい情報戦も行われるわけで,まさに洗脳といったことも日常茶飯事で,経済の専門家?というような人が常に「強気」なのは,株が上がると彼らにいいことがあるからですし,これからどうなるかを公共の電波などを使って言う人は例外なくそういうことが背景にあります.

 最近も明らかに投資ブームを煽ろうとしてますよね.円安が進んで,外貨を買いましょうとか,アメリカ株に投資しましょうとか言うのも同様で(でも,これが進むと日本の経済力が低下するので,経済の専門家?は最近はトーンダウンしてる),少し前は,ビットコインですかね.

 彼らが悪質なのは,外貨預金やアメリカ株やビットコインは,儲かりますよ,と言うんですが,正確には,「儲かりました」という過去の話を「儲かりますよ」と,これからのことのように言うことです.

 思い出すのは,バブル前ですね.この時も「株は儲かる」とさかんに言われてましたし,これもまさに過去のことだったわけで,そうやって,相場の終盤でカモ,つまり,買う人間(が買うと自分がもってる株が上がる)をいっぱい連れてくるわけです.

 もちろん,彼らもバブルが崩壊することがわかっていたわけではなくて,でも,ゼロサムということは,多くの人が壮絶に負けた一方でボロ儲けした人は確実にいるという凄まじい世界なわけです.

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(ニュース)

 A倍さんのこと驚きましたね.彼がしてきたことは,確かにひどいんですが,だからと言って殺害していいわけありません.

 まさかこういう最期になるとは,予想だにしなかったんですが,思うのは,A倍さんという一人の人間の人生が終わったということですかね.

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 A倍さんのことを批判しているネット民のことをAベガーとか言って,彼らに責任があるとか言ってる人がいるみたいですが,とんでもない話で,言論の自由はあるわけですからね.でも,だからと言って,殺害していいわけはないのは当然のことです.

 でも,起こるべくして起こったとは言いませんが,何とも言えない嫌な雰囲気はありますよね.

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[金儲けする方法は2つしかない]
(世の中)

 金儲けに興味がないと関係するというか,このことで思ったこととしては,どこかで書いたような気もしますが,金儲けする方法は,2つしかないってことですかね.

 1つ目は,多くの人がやりたがらないめんどくさいことをすることです.ZOZOにいたM澤さん,SフトバンクのSさん,R天のM木谷さん,いずれも,よーそんなめんどさく大変なこと(たかが金儲けのために)やるよな,ってことをやった人達ですよね.

 そして,もう1つは,何かの能力に長けることでしょうか.プロスポーツ選手がわかりやすい例ですし,相場で勝てる人も同様でしょうか.でも,この場合,金儲けには興味ない,やってることそのものに興味があって,野球がうまくなりたくて練習やトレーニングしてたら,ただ相場で勝つために研究してたら金儲けできちゃったということもありますかね.

 この場合も回りから見たら,よーそんなめんどくさく大変なことやるよな,って点では1つ目と同じかもしれませんが,金儲けという副次的なことが目的なのか,それそのものが目的なのかは,大きく異なるということでしょう.いや,1つ目でもビジネスそのものに興味があると言い張る人もいるんでしょうが,じゃあ,そのビジネス,無給でもやりますかってことなわけで,それは,野球がやりたいのなら,無給でもやるかってのも同じで,要は,やりたくてやってるのか,何かのために我慢してやってるのかってことですかね.

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7/9'22
(日記)

 今日も先週と同じお仕事だったんですが,今日はなんかしんどかったですね(なので,やはり,環境より中身が大事ってことか.当たり前ですけど).それに外の景色が綺麗と書きましたが,景色は綺麗じゃなくて(でもどうしてこの記事を書くときはそう思ったんだろ?)広々とした何もない中庭が見えるだけでした.

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[30年前の]
(昔話)

 都立大の北山先生のページに30年前のWCEEのことが書いてありました.あれから30年かあ.でも,何度も書きますが,ついこの間のような気もするし,30年くらいは経ってる気もするしよくわからないですね.

 そのときのことは,もちろん,よく憶えていて,北山先生のページにも書いてありましたし,このサイトでも書いたと思いますが,地球の歩き方を買ってきて,ホテルとか航空機とか全部自分で手配しましたし,そういうのが楽しかったですかね.

 これは,このサイトで書いたと思いますが,当時はまだバブルの余韻が残っていて,旅行会社がものすごい法外な額のツアーをふっかけて,みんな頭に来ていて,南先生にお前が企画しろと言われて,激安ツアーを組んだんですよね(それに北山先生と倉本さんが乗っかってくれた).

 で,北山先生のページに写真が載っていて,一つは,WCEE会場のファサードで,どう見てもジョアン・ミロ(スペインの近代画家)の絵が描かれていて,そのことはすっかり忘れていました.でも,思ったのは,自国の画家の誇れる絵画をこうやって掲げられるのはいいですよね.こういうのを見ると,日本だとどうすんの?と思っちゃいます.

 青山先生夫妻と芳村先生,北山先生と私の5人での食事風景の写真もありましたが,30年前なのでやっぱり若い(笑)ですね.

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[いろんなことに興味をもてることは,社会的成功のために必要なこと]

 何度か書いてるテーマですが「興味」です.何に興味をもつかは,人それぞれだし,それは,素養で決まってしまうようなところもあって,そもそも,興味なんか関係なく,金儲けできることがしたいとか,評価されて有名になるようなことがしたい人も多いわけです.

 個人的には,金儲けとか評価とかより,何とか食べて行ければ,興味があることをやりたい,つまりは,そういうことを仕事にしたいってことで研究者になって,更には,仕事以外にやりたいこともいろいろやったわけです(あー楽しかった).

 でも,一方で,「興味」というものがよくわからないところもあって,今やってる研究は,もちろん,興味があってやってるのですが,ここに来るまで,紆余曲折があって,それは,興味の紆余曲折もありましたし,成功とか評価とかは,大した問題ではないですが,そういうものに翻弄とまでは行かなくても左右されたこともあったと思います.

 そして,私の場合,研究以外にもいろんなことに興味があって,その興味を制御できなくて,それは,必ずしも(社会的)成功には繋がらなかったと思いますが,(内的には)成功したと思うので,それでOKですかね.

 で,この辺までは,これまで書いて来たことの延長線上の話ですが,今日,思ったのは,いろんなことに興味をもつというか,もてることは,社会的成功のために必要なことではないかということです.

 どういうことかと言うと,仕事をして行く上で,たとえ,やりたいことを仕事にしたとしても,やりたいことだけやってればいいってことはなくて,いろいろめんどくさい仕事もあるわけですよね.でも,そういう仕事をただひたすらめんどくさいと思って我慢してやるのではなく,何らかの興味というか,ちょっとした面白さを見出して,それなりに楽しんじゃえれば,結果として仕事ができて,社会的成功に繋がると思いますし,内的にもある程度の満足感が得られるとも思うんですよね.

 例えば,スポーツ選手なら,バドミントンするのは楽しいけど,トレーニングは,嫌いでやらないのでは,大したことにならないですし,運動理論やもっと広い意味での行動についても同様です.研究者なら,研究以外のお仕事もそれなりの楽しんでやれれば,ストレスも溜まらないし,さっさと終わって,研究時間が増えるわけで,そういう人が(社会的に)成功するんだなとは思いますね.

 私の場合,そういうことは,ある程度はできたと思いますが,学生時代の勉強はだめでしたし,最近もなかなかしんどいというか,興味がないことは興味がないという感じで, そもそも,やらないといけないという状況がだめというのがほんとどうしようもないですね.

 つまりは,私のように仕事以外のいろんなことに興味をもつのではなく,仕事という「たった一つのこと」に興味をもつとともに,その仕事に伴ういろいろめんどくさいことにも何とか興味がもてる人が社会的に成功するってことですかね(あくまで社会的に成功することを是とするのならですが).

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7/10'22
(ピアノ)

 このサイトの過去の記事の読み返しですが,どこからスタートしたかは憶えてないのですが,また現在に近づいて来ていて,今は1年前くらいです.で,そのときは,ピアノの記事が多くて,要は,効力感を維持するために四苦八苦ということで,短い曲群で食事のように「メニュー」+「新曲」ということだったんですが,その後,挫折して,具体的には,1ヶ月くらい全く弾かなくなって,今は,まあそこそこ弾いてます.

 とにかく効力感優先で,とにかく弾く気になる曲ってことなんですが,それ一本というわけでもなくて,現実的には,ある程度は,人前で弾くことも想定するとか,少し現実路線に戻って来た感じはしますかね.まあこんな感じで,何とかやって行くってことですかね.

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[TOCKY]
(大学)

 YouTubeは,もうそんなに見てないのですが(新しいカテゴリーみたいなのが出てきたときは,ちょこちょこ見るけど,実際に見るとほとんどゴミのような情報で,見なくなるパターン),今日は,大学ランキングみたいなのが出てきて,これもいくつか見ましたが,ほんとゴミのような情報ばかりで,もう見ないと思うのですが,そういう中に(MARCHのように)TOCKYという分類を提唱?しているというのがありました.

 TOCKYというのは,筑波,お茶の水,千葉,神戸,横国の五大学で,旧帝大以外の国立難関校という位置づけで,難易度としては,九大,北大と同レベルということらしいです(うーん,でも,筑波,神戸,横国はともかく,5つ揃えるために無理矢理,お茶の水と千葉を入れた感じですかね.お茶の水は,昔は,結構,難しかったと思いますが,女子大が衰退したということで,今はそうでもないでしょうしね).

 全く以て余計なことというか,こういうのは,こういうことをした方が彼ら自身(受験産業)が儲かるという手前勝手なことなんですが,すぐに思ったのは,筑波にとっては迷惑というかめっちゃ嫌がるだろうなってことですかね(もう関係ないけど).

 筑波としては,旧帝大の中に割って入りたいというか,実際,文科省的には,そういう位置づけですし,指定国立大でも九大,北大より上であることが認定されたわけですからね.でも,逆に言えば,東北大,名大,阪大より下であることが認定されたとも言えて,実際,知名度は今一のままですからね.

 こういうのは,私個人的には,ほんとどうでもいいんですが,それは,大学を移ったからではなく,こういう受験産業的なことは,教員には関係ないわけで,いやいや,偏差値が高ければ優秀な学生が来るからそうじゃないでしょと言う人もいるんでしょうが,実際のところ,筑波大の学生は,京大生と比べて何の遜色もなかったですし,研究する,つまり,社会に出て仕事をしていくという点では,(環境面の違いなどいろいろありますが,少なくとも現段階では))逆に優れていたとすら思いますからね.

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[世の中は大騒ぎ?]
(世の中)

 A倍さんが殺害されたということで,世の中は大騒ぎと言ってますが,そうなんでしょうか.もちろん,あってはならない痛ましい事件に間違いないですが,最近の風潮としては,(メディアは騒ぐけど)世の中の多くの人,特に若い人は傍観者というか,そんな感じがしますけどね.

 メディアだけではなく,ネット民の教祖?的存在の人も大騒ぎというか,それが仕事ということで,こういうことがあると,原因を社会の問題にしがちなんですが(例えば,「無敵の人」を作るなとか,格差をなくせとか),実際のところは,あまり関係ないというか,格差があろうがなかろうが,非常に小さいある一定の確率でこういう人間は昔からいるし,今後も発生し続けるわけですからね.

 じゃあ,どうしたらいいんだってことですが,どうしようもないんじゃないですかね.もちろん,犯罪抑止力的に警備を厳しくすることはできるし,そうなるとは思いますが,物理的に完全に防ぐことはできないでしょう.

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[選挙]
(政治)

 あれ? 今日は,大河やってないんですね.あーそっか,選挙特番か.でも,全チャンネル(テレ東も)これで,でも,結果はわかってるわけで(京都に関しては,たまたま激戦区で,想定されていた結果を是正する方向の投票はしましたが),中身的には,どれもつまんないですね.

 そもそも,政治に何かができる時代は終わったというか,少なくとも現状の与党,野党には何もできないし,何も期待できないし,せめてこれ以上借金を作るような余計なことはするなと言いたいですかね.

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(野球)

 野球はライオンズが楽天に3連勝で首位のソフトバンクに1ゲーム差まで来たんですが,うーん,どうですかね.ピッチャーが安定してるわけじゃないし,山川が打ちまくってるけどこれが止まると...少なくともソフトバンクに勝てない状況(今シーズンも3勝7敗)では,優勝してもCSを抜けられないわけですからね.

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7/11'22
[歳をとると何が楽しくて生きているのか]

 子供の頃は,楽しかったというか,どうしてあんなことが楽しかったんだろうという感じですが,子供まで行かなくても,20代,30代の頃,楽しくてやってたことが歳をとるとだんだんそうでもなくなるということはあるわけです.

 じゃあ,歳をとると,何が楽しくて生きているのかと思ったとき,それは,自分が楽しいのではなく,子供や孫が楽しいのが楽しいってことですよね.そう考えると,私の場合,絶望的なんですが,学生の研究指導が楽しいのは,自分が楽しいというより,学生が楽しく研究してるのが楽しいんだなとは思いました.

 でも,学生の研究指導は,もうすぐ終わりますし,子供や孫が楽しいのが楽しいというのも使えないので,そうすると,もう自分が子供に戻るしかありません.つまりは,子供とか若いときのように,自分が楽しいと思うことをやるしかないってことなんですが,なかなかしんどいですね.

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 ていうか,これまでずっと(それなりに)子供だったんでしょうね.でも,この歳になって,さすがに(今頃)子供ではなくなってきたというか,ようやく大人?になって来たってことなんですかね.

 つまり,こうなったらもう最後まで子供で行くしかないってことでしょうか.

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7/12'22
ニュートラル

 そっか,何事もニュートラルということなのでした.まだまだ,精神修養が足りませんね.

 物事は全て一長一短で,かつ,どちらか片方しか選べないことが多く,そしたらもうどっちもOKになって,後は,運任せ,人任せ,自然の流れ任せになって,どうなっても受け入れるしかありません.

 いいことや楽しいことには,それに比例した大変さやめんどくささが付いてきて,若い頃は,楽しさが勝つんですが,歳をとるとめんどくささが勝つようになってきて,いい感じ?でバランスしてくるということもあると思います.

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 じゃあ,どうなってもいいから何もしないというわけではなくて,できる範囲でできることはするんですが,何かのために何かをすることはないというか,具体的には,何か「いいこと」が起こるように頑張ってやっても,その「いいこと」は,いいことばかりじゃないわけで,そうすると,一体何やってんだということになるわけです.

 そうすると,どうなるかと言うと,(できるだけ)やりたいことだけやるというか,その気になったことだけやるということになるんですが,そんなことでは大したことにはならないし,全て自分に返ってくるんですが,逆に言えば,それを全て受け入れればいいわけです.

 でも,その気になったことならやるでしょうし,結果的に結果も出たりするわけで(ただし,何にその気になるかが重要),結果が出なくてもそれを引き受ければいいし,一長一短的には,結果が出ないことも悪いことばかりでもないわけです.

 なので,結果なんか関係なく,(社会の中で果たすべき役割を果たした上で,周りに迷惑をかけない程度に)やりたいようにやって行けばいいってことですかね.

 つまり,何事もニュートラルではなく,「結果に対してニュートラル」ってことですかね.

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[無になっていく]

 ニュートラルというのを別の言い方をすると「無になっていく」感じでしょうか.

 「無」というと,自分の意志がない感じですが,何でも回りの言いなりということではなく,自分がどうしたいということはなくなって行って,自分ではない「然るべき何かの判断」に従って行動するという感じでしょうか.

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 とは言え,完全にニュートラルとか無なわけはなくて,具体的には,痛いとか苦しいとか暑いとか寒いとかは嫌だし,人の道に照らしておかしいことはおかしいし,興味がないことには興味がないし,でも,誘われたり,必要だと言われれば,心が動くこともあるわけですが,そういうのは,基本というかベースのようなものでしょう.

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[カプースチンのバガデルなど]
(ピアノ)

 YouTubeが教えてくれたんですが,カプースチンのバガデルやソナタのいくつかの譜面付き動画がアップされてました(バガデル↓).

 バガデルは,私は3番が好きですね.1番と3番は弾きましたし,3番はファミーユとか何度か人前でも弾きました.

 ソナタは,6番と8番を貼っておきます.

 これ以外に10, 14, 15番のソナタとプレリュードとフーガとOp.67の3つのエチュード(は前からあったかも)も譜面付きでアップされてました.

 メトネルのソナタのときもそうだったんですが,譜面を見ると,いろいろ新しい発見があって,弾いてみようかな度が上がる(こともある)んですが(これなら弾けそうだ的なことも含めて)今回はそこまでではないですかね.

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7/13'22
(日記)

 6月に梅雨明けして,長く暑い夏になる?と書きましたが,予想通りそんなことにはならず,まだ梅雨明けしてないような気候に戻りましたが,まあそんなもんでしょ.梅雨明けとか異常気象とか,人間が勝手にそう言ってるだけの話ですからね.

 A倍さんの事件は,直後は,Aベガーがどうとか,民主主義を脅かすとか,社会問題化するようなネットの雰囲気でしたが,事情がわかってくると,そんなこととは関係ない一人の異常者の逆恨みによる犯行ということに落ち着きつつある感じです.でも,どうなんですかね.

 逆に言えば,そういうことにして,コイツに消えてもらいたいという人間を消すことができるということですよね.そして,過去のこういう事件の多くがそういう「結論」になってる気がします.

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[私の素養も大したことなかった]

 ほんとに時々ですが,個を犠牲にして種を繁栄させる変なプログラムのせいで,変な気分になったりもするのですが,そこを知能で乗り越えるというか,そこまでたいそうなことでもなく,基本的には,「一人,時々,みんな」で内的熟達的に楽しく過ごしています.

 そして,内的熟達的ということは,(一人で)いろんなことをしてるんですが,仕事や生活のことなどのやらないといけないこと以外のやりたいこと(相対的にやりたくなくはないこと)をやりたいときにやってると,何がやりたいことかがわかってきます.

 それが何かは書きませんが,このサイトで何がやりたいと思うかが重要で素養の問題と再三書いて来ましたが,私の素養も大したことなかったのかもしれませんね.

 でも,それでいいんじゃないですかね(そもそも,実質人生終わってて,もう何でもありなわけですし).素養や能力以上のことはできませんが,以下のこともできなわけですし,やってることの価値がどうかなんてこともほんとのところはわからないわけで,やりたくないことを我慢してやっても大したことにはならないし,だったら,やりたいことやったもん勝ちで,それが大した価値のないことだとしても,そもそも,大したことになるのがいいかどうかもわからないわけですからね.

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[トッカータ列伝 補遺]
(音楽)

 トッカータ列伝を40分くらいでだーっと書いたんですが,当然のことながら,他に気になるけど省略した曲や忘れてる曲もあるわけです.で,つらつら,見ていたら,またまた丸山さんのページに辿り着きました.これにほぼ網羅されてるんじゃないですかね(そう言えば,丸山さんって今何してるんだろ? 直接,連絡をとったのは,東大ピアノの会の原稿依頼が最後だったような).

 トッカータと「見なせる」曲としては,ドビュッシーの雨の庭は,私も浮かびました.でも,ベートーヴェンの12番のソナタの終楽章はどうかなあ(どちらかと言うと「流れる」ようなイメージ).でも22番の終楽章は,そんな感じですよね.何かこれとプロコの5番のソナタの終楽章(Op.135の方)とイメージが重なるんですよね(単にどちらも昔よく弾いていた23番とプロコの6番のすぐ前にあって,譜面面が似てるだけかも).

 ショパンの10の7のエチュードが(一部で)トッカータと言われているのを知ったのは,実は最近なんですが(10の1が滝とか(笑)),むりくり勝手に変な名前付けたがる感じはしますかね.でも,トッカータの一つの要素に「同音連打」ということはありますよね.でも,そうすると,シューマンのトッカータは,そういう要素はないので,誰が最初ということになると,ドビュッシーということになるんでしょうか(なんか気に入らない).でも,それならバラキレフのイスラメイもトッカータと見なせてそっちが先ってことになりませんかね.

 イスラメイ(難曲として必ず名前があがる曲)というと思い出す人がいて,東大ピアノの会の同期だったと思いますが,T須さんという人がいて,1年のデビューのときにこの曲を軽々と弾いたんですが,その後,見なくなったと思います.

 サンサーンスは,省略したんですが,どこかで譜面でベンゼン環に見える(笑)ということで紹介したと思います.オネゲルのトッカータと変奏も浮かんだんですが(あんまり好きじゃないし),無視(笑)しました.

 プーランクはすっかり忘れてました(笑).ボーエンのトッカータが演奏効果が高いと言っておられるのは意外ですかね.でも,こういうのって,結構,人によって違うんですよね.

 ヴィドールの(オルガン曲の)ものも有名曲なので,載せようかとも思ったんですが,何かちょっと安易な感じがしてやめたんですが,オルガン曲をピアノ曲に編曲するとき,ペダルがどうにもならんというのはそうですよね.でも,これ,トッカータかなあ(オルガン曲ってことはありますが).

 ヒナステラのツィポーリのものを編曲したものは,ピアノの会の会室に譜面があって弾いたので懐かしかったです.

 奥村一の「工事現場」は,まさに「あれを人前で弾ける人がいたら、その人の勇気を称えましょう」という曲で(笑),でも,一方で,これこそまさにトッカータという感じはしますよね.

 でも,思ったんですが,「工事現場」という副題が付いてるのがあまりに即物的というか,だささ満載(笑)で,もし,この副題が付いてなかったらそこまででもなかったかもとは思いました(ネタばらしをしてはいけない典型例?).

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(運保)

 運保のその後ですが,ぱっとしないですね.相場がそんなに動いてませんからね.

 具体的には,一番値動きが大きいVIX指数先物は,ずっと玉が建ってませんし,資保は,次々と手仕舞いになり,資保は,買いしかやらないので,損もしないけど益もないわけです.新しく始まった個運と個短も今一(トントンかややマイナス)です.

 それでも年初からはまだかなりのプラスなんですが,去年がすごすぎたんでしょうね.相場は大きく動くときとそうでない時があって,大きく動くときにガッポリ稼いで,そうでないときは,トントンでいいんですが,今はそういう時ということでしょう.ていうか,グラフを見ればわかりますが,去年も1年の中にそういう局面は何度もあったわけですからね.

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[いろいろ気づいたこと]
(バドミントン)

 筑波大バドミントン部のFBに1ヶ月以上にも渡って,毎日編集動画があがってるのですが,これだけ立て続けに見ていると,いろんな発見があって面白いです.

 最初は,シングルでのセンターの使い方が話題になったのですが,センターを使うという各論だけではなく,リスクに応じて球を中に入れるという総論に繋がることだと思いましたし,最近,気づいたのは,トップ選手は,ストロークの後,必ず,細かいステップを入れて継ぎ足のようなことをしていることです.いろんな選手を見ましたが,ほとんど例外がありません.

 意図的にやってるのか,体勢を立て直すことを優先して自然にそうなっているのかはわかりませんが,例外がないので,必ずやった方がいいと思いますし,実際,やってみると結果的にその方が速く返れます.

 でも,やっぱり,フィジカルだなあと思うんですが,単なるフィジカルというよりは,動きの洗練度合いで,フィジカルがあるほど,小さいストロークで動けるので,そういうことの最適解で動くことも重要ですね.

 あとは,ホームでは,脚を大きく開く選手が多いんですが,松本,永松のダブルを見たときに,松本が(背が高いのに)あまり開いていないことに気づきました(彼女の身長177cmなので,私とだいたい同じかちょっと低いくらい).私は,脚を開くとどうしてもスムーズに動き出せなくて,でも,背が高いと無理に開かない方がいいのかもしれませんね.

 編集動画は,「いいラリー」を集めているのですが,動画を見終わると「いいラリー」を多くとった選手が負けてることが結構あって,あれ?って感じなんですが,これは,何気ないラリーや何でもないエラーが試合結果に大きく繋がるってことでしょうね.

 でも,気づいたことは,具体的にすぐできることばかりなのですが,今は実践する場がないです.このまま「気づいただけ」で終わってしまうのか,またいつか,実践する機会があったりするのでしょうか.

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[ジャブジャブにしてインフレになったら制御不能]
(経済)

 アメリカのインフレが止まらないみたいですね.ジャブジャブにしてインフレになったら制御不能になるとこのサイトで何度も書いて来ましたが,だんだんそうなってきましたね.そして,ジャブジャブなのは,日本も同じというか,日本の方がひどいでしょう.

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7/14'22
[まずは生きて行くのに食べて行かないといけない]

 結局は,まずは生きて行くのに食べて行かないといけないということなんでしょうね.再三書いているように,必要以上のお金は要らないのですが,必要な分だけきっちり稼ぐことは難しいし,それは,定年で仕事を失えばなおさらですし,これから来る経済危機を考えると,今必要な分だけ稼いでおけばいいというものでもありませんからね.

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[景気後退]
(世の中, 経済)

 インフレ抑制のために金利を上げることで,世界的な景気後退は不可避との報道です.でも,それでいいじゃないですか.

 Rシアが侵略戦争をしたせいだと言う人もいるんですが,戦争するくらいなら景気後退くらいどうってことないでしょう.エネルギーやものの値段が高いというのなら,例えば,1.5倍になったのなら,1/1.5で経済を回せばいいんですよ(ただし,一か八かでバブリーなことをした奴は討ち死に).

 そうすれば,景気は後退しますが,ものの値段は(市場原理から)落ち着いて来るものです.

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[大戦犯]
(政治)

 投票2日前にああいう事件が起こったことで多くの人が投票行動を変えたという報道に正直驚いています.判官贔屓は日本人の特性ということなんですが,野球の応援じゃないんだし,もっとちゃんと考えた方がいいんじゃないですか.

 A倍さん自身についても,その功績???を讃える文言や彼亡きこれからが心配という声も多くきこえるのですが,ああいう形で命を落としたのは,ほんとに気の毒だと思いますが,それとこれとは全然別の話で,Aベノミクスと称して大借金を作ってジャブジャブの今の状態を作った大戦犯なわけで,それが事件で美化されることがあってはなりません.

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 A倍さんの弔辞を読んだA生さんですが,(A倍さんも)この人も好きではないですが,弔辞はよかったですね.未だにこの世界で生き残ってるのもちょっとわかる感じがしました.

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[これ以上は,防ぎようがない?]
(世の中)

 プロ野球で新型コロナの感染が広がってて,チーム内での外食可能人数を減らすなどの対策をしていて,これ以上は,防ぎようがないということなんですが,陽性判定を受けたら試合に出られないわけで,そんな状況で,チーム内で外食しますか? あまりに子供というか,プロ意識が足りないのでは?

 でも,プロスポーツ選手と言っても,実態は,そんな程度ってことなんでしょう.そうすると,監督とか球団とか,ちゃんとした大人が行動を制限すべき? でも,彼らも,結局,同じ穴の何とかというか,選手を使って金儲けしてるわけですし,だからこそぐだぐだになっちゃうわけですよね.

 逆に言えば,収益に影響するようなことがあれば,球団も目の色が変わるってことですかね.でもそれなら,結局は,金儲けというか,お金の問題,つまり,お金でしか動かないということになって,つまんない話だなと思ってしまいます.

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[バドミントン部には既にいる]
(バドミントン)

 筑波大バドミントン部のFBに医学群医学類(医学部医学科)で史上初めてサッカー部の公式戦出場を果たした学生が文武両道ということで紹介されてました.でも,それだったら,バドミントン部(もサッカー部同様かそれ以上のレベル)には,既にそういう人,いるじゃないですか.

 その人は,現役時代,阿部先生にスーパーだと言われてキャプテンまで務め,卒業後は,医師として最前線で働きながらバドミントン部の監督までしていました(今は助監督).

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[働けばいいのなら簡単な話]

 あと○年で定年で仕事を失うにあたって,どうしていくかとか,人との繋がりがどうとか,自分が社会から必要とされないことを潔く受け入れるとか,いろいろ書いてますが,働けばいいのなら簡単な話だと思うんですよね.だって,仕事を選ばなければ仕事はいくらでもありますから.

 いやいや,自分にしかできないことをしてナンボ? でも,自分にしかできないことなんかありますか? みんな,結局,仕事を「させてもらって」生活に必要な給料をもらってるだけでは?

 つまりは,家でゴロゴロしてても退屈とか,張り合いがないとか,人との繋がりが欲しいというのなら,働けばいいわけで,おまけに給料までもらえるわけですからね.

 逆に言えば,そんなことしてまで社会に媚びへつらって働かなくてもへっちゃらな方が遥かに難しいわけで,でも,それができれば無敵なわけで,価値さえあるような気がしてきます.

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[無敵の人]

 何もかも失って死刑になるつもりで犯罪を犯す人のことを「無敵の人」と呼ぶらしく,そういう人を作らない社会にすることが大事ということなんですが,もちろん,それとは,全然違うんですが,働く必要もなく,人との繋がりも無用で,一人でただこれをやっていれば幸せという人を「無敵」とこのサイトで何度か書いています.

 無敵になりたいですねー.でも,なりたいってことは,なれないってことなんでしょうけど.

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7/15'22
[無敵になっておくに越したことはない]

 でも,無敵になったら無敵だとは思いますが,無敵になりたいというのは違うかもしれません.

 確かにそうなれば無敵ですが,一人でただこれをやっていれば幸せということだけやって行く人生は,つまらないというか平板というか,少なくともいろんなことに興味がある私には無理だし,いろんな人と付き合ったり,いろんな話をする楽しさも大きいですからね.

 でも,後者に関しては,自分が望んでも相手があることなので,自分の思い通りには行かないわけで,リスクマネージメント的には,無敵になっておくに越したことはないと思うんですよね.

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[足が向かない]
(バドミントン)

 今は実践する場がないと書いたのですが,練習に行けばいいわけで,実践する場がないわけではないですね.でも,練習に行かないのは,何か別の理由があるわけで,それが何かですが,一言で言えば「足が向かない」ってことなんですが,どうして足が向かないかは,いろいろ理由があると思います.でも,足が向かないのですから仕方ないですね.

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7/16'22

 でも,つくば時代,あるいは,東京時代だったら,あるいは,今,つくばか東京に住んでいたら,当時のクラブになら練習に行くと思うんですよね.それは,やはり,練習に行けばバドミントンができるという以上の何か,具体的には,人との繋がりがあったからでしょう.

 もちろん,こっちに来てから練習に行ってるところもちゃんとしたところで雰囲気も悪くなくて,若くてかなり打てる人が多いのですが,そういうところに結構打てる年寄りが来ると(そんな人はほとんどいないので)何か変な感じがしてしまうのかもしれません.

 でも,とにかく行けば打てるのなら,こっちとしては,そんなの関係ないのですが,今は,そこまでの意欲はないってことですかね.

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[預金封鎖]
(経済)

 このサイトで,再三,経済危機が来ると書いて来ました.それは,日本経済の破綻,世界経済の破綻のどちらもあり得るのですが,日本に住んでいる以上は,日本の特殊事情,即ち,少子高齢化による経済の縮小,膨らみ続ける莫大な国の借金,中央政府やN銀の無能,そもそも,資源のない国なので,頑張って「生産」しないと食べて行けないということがあるわけです.

 そして,日本がどれだけ頑張って「生産」しているかどうかの目安は,為替です.つまり,円安になること自体がやばいってことです.それは,インフレとか日米の金利差とか以前の話で,どんどん円安になるってことは,「実際に」この国が沈んで行ってるという「結果」なわけです.

 つまり,来るべき日本経済の破綻に向けて現実に動き始めたと考えた方がいいでしょう.そして,それは,ずっと想定したことで,どうすればいいかについても何度も書いてきました.

 簡単に言えば,とにかくしっかり働くことで,それは,自分の食いぶちをキャッシュフローという形で確保するとともに,上で書いた,日本がどれだけ頑張って「生産」しているかということに繋がります.

 でも,もうすぐ定年でクビになる年寄りは,そういうわけにも行きませんし,若い人だって,宵越しの金はもたないという具合には行かないわけで,要は,資産をどういう形で保有するかなんですが,一番やばいのは,現金(日本円)です.

 ていうか,そこ(泥船)から多くの人が逃げ出しているから円安になってるわけですからね.つまり,第一選択肢は,外貨ということになります.もちろん,日本よりやばい国もありますし,世界経済もどんどんやばくなってるので,外貨なら安心ということはないですが,上の理屈から行くと,先進国で資源国の通貨に「リスク分散」しておくことは考えられます.具体的には,米ドル,加ドル,豪ドルあたりですね(ポンドも北海ブレントをもってるので入れてもいいかも.でも,こうして見ると,結局,アングロサクソンかよって感じですかね).

 次は,商品,つまり,ものですね.これについては,日本経済だけではなく,世界経済の破綻にも対応できるので,むしろ,これが王道でしょう.でも,何がいいか,具体的には,単価が高くて生活必需品で日持ちがするものってことですが,そういうものは,ずっと考えているのですが,見つかっておらず(車とかトイレットペーパーとか鯖缶とか),結局,商品先物(金,白金,原油)を買えるときだけ買っています.

 経済破綻が近づくと,インフレになるので,株式をもつというのも一つの考え方で,一番金儲けに必死な大手総合商社株を,これも買えると思ったときだけ買っています.

 で,この辺までは既に書いたことで,ここからが本題なのですが,証券会社や取次会社とかで,商品先物を買ったりいろんなデリバティブなどの売買をしてるのですが,経済破綻したときにペイオフになると,銀行預金は1000万のペイオフですが,証券会社などは対象外であることは既に書きました.

 でも,銀行が潰れるというシナリオの他に預金封鎖がありますよね.これは,実際,敗戦直後の日本でも実施されたことで,新札発行も行われたので,箪笥預金もアウトでした(2024年に新札発行が行われるので,そのタイミングが怪しいという噂もありますが,預金封鎖は,事前に絶対に知られてはだめですからね).

 じゃあ,そのとき,証券会社や取次会社の証拠金はどうなるかですが,これはわかりません.でも,決済は,銀行を通して行われるので,預金封鎖が行われれば,お金の流れが止まるので,厳しいんじゃないですかね.

 ということで,その対策を,ということなんですが,預金封鎖ということは,預金の一定割合が没収になった,つまり,お金が紙くずに近い状態になったんですが,じゃあ,現金以外の株式や不動産ならどうかってことなんですが,敗戦直後のときは,対象外だったということらしいのですが,次回はどうなるかはわからないというか,そのくらいのことは誰でも考えるので,対策にはならないですかね(ゴールドとかも同様).

 でも,例えば,財産の大部分が自宅だとして,不動産も預金封鎖の対象というか,財産税がかかって,現金だけでは払えないとしたら(相続税のように)自宅を売却して払わないといけないってことになるんですかね.

 そういう意味では,FXで外貨を買ったり,日本の銀行に外貨預金をするのでは「日本の預金封鎖」対策にはならなくて,外国の銀行に口座を開設してそこに外貨を置いておく必要がありますが,日本に住んでいて外国に大量の預金を有しているのもそれはそれでリスクがありますよね.

 ということで,最初に戻るというか,再三書いてるように1億の資産より月20万のキャッシュフローなわけで,結局,歳をとっても何らかの形で働き続けるってことなんですかね(しんどいな).でも,「まず生きて行く」ということを考えると,あと○年しか働けない大学にいる場合じゃなくて(○年以内にそういうことが起こることもあり得るわけで),さっさと次の段階に行かないといけない気もしてきます.

 そうすると,どういうことが考えられますかね.預金封鎖で不動産がどうなるかはわからないのですが,さっさと山奥に引っ込んで半自給自足の生活を始めるとか,各駅しか停まらない新幹線の駅から車で10分のところに家を買って移住した方がいい? そして,会社を作るとかして,ずっと働ける状態を確保した方がいい?

 あとは,やはり「単価が高くて生活必需品で日持ちがするもの」ですかね.そういうことで言えば,働くというか,会社を作る場合に,こういうことと絡めるのも一法ですかね(でも,やっぱり,めんどくさい).

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 うーん,でも,どうなんですかね.預金封鎖といのは,「国が行動を起こす」ということなわけで,そうしないといけない事情があるということで,敗戦直後は,まさにそういうことだったわけですからね.

 じゃあ,今はどうかと言うと,何度か書いたようにずっとゼロ金利で借金を先送りしていけば(国が行動を起こさなければ),何事も起こりません(というか,そうする他ない).

 じゃあ,ずっとゼロ金利を維持できるかってことなんですが,状況は,だんだん厳しくなってきています.具体的には,海外の金利が上がって来ていて,このままでは円安が進んで,食料やエネルギーなどの値段が上がってインフレになって来ています.ここで,自動車などの輸出産業が頑張って,輸入より輸出を増やせれば,円安は止まるのですが,現状は,大幅な輸入超過,つまり,貿易赤字です.

 そして,やはり,借金,つまり,国債ですよね.国債を買っているのは銀行などの国内機関が主ということだったんですが,今はもう海外の国債保有比率がかなり高くなっていて,そうすると,日本がやばいとなったときに国債が売られて暴落して,銀行が潰れることになりますし,大量に国債を保有しているN銀もやばいでしょう.

 そうなると,普通に考えれば,いきなり預金封鎖と言うよりは,「銀行が潰れる」ですよね.それなら,潰れる銀行の預金だけで済むので,対策としては,現金を不動産や株式や商品に換えておけばいい,現金も1000万以下にしていろんな金融機関に分散しておけばいいとなるんですが,ほとんどの銀行が潰れることになれば,預金封鎖ということになるかもしれません.

 つまりは,そういう状況になったとき「国がどうするか」ですね.公平性を勘案して,全ての銀行を対象に一律に預金封鎖を行い,更には,現金だけではなく,株式,不動産,商品にも課税する(財産税)のかってことです.

 でも,やる側の立場に立てば,銀行を潰すのが一番簡単だし,次は,預金封鎖でしょう.株式や不動産や商品まで対象にすると,誰がどれだけ保有してるかを把握したり評価額をどうするかとか大変な気がします.

 ということで,財産税よりは預金封鎖,預金封鎖よりは銀行破綻の方が可能性は,高いと思いますが,あくまで可能性の話なので,実際にどうなるかはわかりません.

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 でも,ほんと余計なことするからこんなことになるわけで,それ以前に,金儲けとか一攫千金とかやめて身の丈に合った経済を回せばいいのに,ほんとどうしようもない話で,巻き込まれる方はたまったもんじゃないんですが,やっぱり,指をくわえて何もしないわけには行かないですかね.

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 もちろん,そういうことにならないならそれに越したことはないわけで,それには,「国が行動を起こさない」ことです.具体的には,海外で金利が上がっても,頑なにゼロ金利を続けるしかありません.

 でも,そうすると円安になって,(給料は上がらないのに)物価は上がるので生活は苦しくなりますし,景気というか経済もずっと低迷したままということで,それを受け入れる必要がありますが,財産の多くを没収というハードランディングよりはましってことでしょうか.

 そういう意味では,この10年,N銀はやることやってきたとも言えますが,生活困窮者より金持ちを優遇してるとも言えます.

 でも,果たして,これからもそれが続けられますかね.円安は,40年前に戻ればいいというだけの話ですが,国債が売られたときにどのくらい防衛できるかでしょうか.そういう意味では,やはり,輸出産業に頑張ってもらって外貨を稼いでもらう(そうすれば,円高になって,N銀が外貨を買うので外貨獲得に繋がる)ってことですかね.

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[国は金持ち優遇]
(政治, 経済)

 こうして考えてみると,一つのことが見えて来ます.それは「国は金持ち優遇」ということです.

 低所得者に負担が大きい消費税という形態がそうですし,J民党の支持母体は,金儲けがしたい経済団体ですし,そもそも,二世議員が多い国会議員自体が金持ちで大量の株式や不動産を有していることも多いわけで,議員定削もできない彼らが預金封鎖はやっても,株式や不動産に財産税をかけるとは考えにくいでしょう.財務省は,金持ち優遇とも言えないでしょうが,政治主導で,かつての大蔵省より発言力はかなり低下してますからね.そうすると,自ずと財産をどういう形でもっておくのがいいかも何となく見えて来ます.

 でも,そういうことを変えることができるのが選挙ではあります.数的に言えば,金持ちより金持ちでない人が多いわけですから,そういう人達を優遇する政策を打ち出した野党が出てきて,そういう人達がそこに投票すれば,全てがひっくり返ります.でも,今の野党の体たらくでは,そういうことはなさそうですし,金持ちでない人達自体もうまいこと騙され言いくるめられているのが実態(金持ちでないのに家や車を買わされてそこそこいい暮らしができてると思い込まされている)ですからね.

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 少し各論になるのですが,(もちろん,実際どうなるかはわかりませんが)預金封鎖は行われても株式は対象からはずれるとすると,現金を株式に換えておけばいいわけで,株価の下落が嫌なら,年数%の金利を払って信用で売っておけばいいでしょう.

 そこで出てくるのが信用取引です.これを使えば,上記のつなぎ売りもできますし,ある一定の現金を預けて,株式を借りて売買することができます.問題は,この預け金が預金封鎖の対象になるかです.

 もしなるとすると,信用で建てている玉はどうなりますかね.預け金の多くが没収なら玉を維持できなくなる可能性もあって,株式は対象外との整合性がとれなくなります.そうすると,証券会社の預け金も対象外になるか,株式も財産税の対象になるかで,同じことは,商品先物やデリバティブについても言えますね.

 でも,銀行預金の預金封鎖が行われないのに,株式や証券会社や取次会社の預け金が封鎖されるとは,考えられないので,少なくとも,銀行預金「よりは」安全とは言えますかね.

 つまりは,実際にどうなるかはわかりませんが,何も考えずに銀行に預けてるだけの多くの人がターゲットになりやすいのは確実で,それは,消費税のように数が多く広くとれて,かつ,不公平感も出にくいからで,結局は,よく考えて行動した人間が抜け駆けできる可能性が高いというのは,このことに限った話ではないってことでしょう.

※貯蓄から投資へとか言うんだったら,銀行預金は預金封鎖の対象だけど,株式は対象外とか言えば,大量の銀行預金が株式に流出するんじゃないですかね(笑).さすがにそれは冗談だとしても,何となくそういうようなことをほのめかすとか噂を流すとか.

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7/17'22
[仕方ないよね]
(世の中, 経済)

 昨日は,預金封鎖についていろいろ書きましたが,戦後の預金封鎖を実際に経験した人がいました.私の母親です.まだ小学6年生か女学校の1年生だったということですが,敗戦直後なんだから,みんな平等にということで仕方ないよねという雰囲気だったそうです.

 そうです.この「仕方ないよね」と思わせるのが一つのポイントですね.そうでなければ,暴動が起きるでしょうからね.

 でも,どうですか,今の雰囲気.物価は上がってるけど,RシアがUクライナに侵攻したんだから仕方ないよね,新型コロナだから仕方ないよね,まさにそういう雰囲気じゃないですか.

 実際のところは,例えば,原油は,RシアがUクライナに侵攻する前から高騰してたわけで,あまり関係ないんですが,そういう風にうまく騙されているわけです.

 そして,来るべき経済危機,銀行破綻や預金封鎖が行われるときもそういう「操作」が行われると思いますし,逆に言えば,そういうところから国がどういう行動を起こすか,どういう手段をとるかも見えてくるかもしれません.

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[アメリカ株]
(経済)

 預金封鎖ですが,可能性としては考えにくいし,国債が暴落したときにそういうことをやるなら,銀行を潰す方が簡単で(一番可能性が高いのはやはりゆうちょ.大手三行だとみずほですかね.不祥事続きなのも一種の準備?),預金封鎖をするとしても,株式や不動産や商品は,はずれる可能性があるってことなんですが,株式を対象にする問題として,それらを没収して売却すると経済へのダメージが大きいということがありますね.そして,それがアメリカ株ならアメリカが黙ってないでしょうから,なおさらですかね.

 で,ここで気づくんですが,Nasdaq100指数先物とVIX指数先物はやってますが,アメリカ株やってない(株式を保有はしていない)んですよね.指数先物取引は,取次会社にある程度の資金を預けて売買してるだけなんで,その預け金が対象にならないとも限りません.

 うーん,やりますか.やるとしたら,ここで書きましたが,Nasdaq100指数先物と連動性の高い21銘柄をパッケージで買って,売りだと思ったときは,Nasdaq100指数先物を売ればいい,つまりは,この21銘柄とNasdaq100指数先物の連動性があるのなら,口座ももってるし,すぐにでも始められると思います.

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 時価総額でNasdaq100の70%を占める上位23社のうち2000年からデータがある14社の株価の加重平均とNasdaq100の連動性を見たのですが,連動性は高いのですが,価格には大分差がありました.

 理由としては,上位だけでどうこうというよりは,Nasdaq100は,株価の加重平均ではなく,時価総額の加重平均で,Nasdaqの時価総額上位100社になるように毎年銘柄の入れ替えが行われてますし,「現在の」上位23社の時価総額比率は,20年前のそれとは全然違うということが大きいでしょう(アマゾンとかを考えれば容易にわかる).

 つまり,今の時価総額上位23社なら,これからのNasdaq100との一致性は大きいでしょうし,もっと言えば,全部で100銘柄しかないわけで,買ってずっともっておいて,売るときは,Nasdaq100指数先物を売るのなら,一度時価総額の割合で100銘柄発注すれば終わりですし,アメリカ株は,1株単位の売買で,1株5万円くらいから買えるので,何とかpfを組める気もします(でも,年に1回,銘柄入れ替えや時価総額の変化に伴う調整売買は必要).

 あるいは,ちょうどこれからアメリカ株の信用取引が始まるみたいで,これを使えば,Nasdaq100指数先物を使わなくてもいいことになりますが,手数料とか金利とかがまだわかりません.でも,アメリカ株の手数料は,売買代金の0.5%くらいとかなり高いので(0と言ってるところもあるけど価格のスプレッドで実質手数料をとってる),Nasdaq100と連動するpfを組んで,Nasdaq100指数先物を使うのがいいですかね.

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 うーん,でも,どうなんですかね.国債が暴落して信用不安になったとき,経済にダメージを与えないようにということなら,アメリカ株を売却するよりは,日本株を売却する方を避けたいわけですよね.だとすれば,わざわざアメリカ株でなくても日本株でもいい気がしてきます.

 ただ,その場合は,日本株を保有していないといけないので,売るときは,今は現物を売ってますが,信用でつなぎ売りにする必要がありますかね.

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 ちなみに不動産がどうかですが,国債が暴落して金利が跳ね上がれば,住宅ローンの変動金利(にしてる人が日本はなんと70%!)も跳ね上がるので,住宅ローンが払えなくなる人続出で,さらにそこに不動産に財産税がかかれば,大変なことになることは容易に想像がつきます.そういう状況で,不動産に財産税がかかるかどうかは何とも言えないのですが,かかればもう破産するしかないでしょうね.

 でも,こうしてみると,やっぱり,今の状況がいかにやばいかがわかりますね.とにかく金利を抑え込むしかないのですが,日本国債がやばいとなって,海外投資家(の保有割合は,もう13%で,国内の銀行の保有比率と変わらない.あとは,生保が20%でN銀が50%)が売ってきたとき(そうなれば,日本の銀行や生保だって損はしたくないので売る)それにN銀が対抗できるかってことですが,厳しいんじゃないですかね.

 とにかく,日本国債がやばいという状況を作らないことなんですが,ほんのちょっとしたことがトリガーになるわけで,やっぱり,ちゃんと対策しておかないと,ですね.

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7/18'22

 そっか,Nasdaq100に拘る必要はなくて,個別株を売買すればいいんですね.売買方針は,個運や個短のやり方がそのまま使えます.売りをどうするかですが,信用取引がどうなるかはわからないのですが,個別株CFDがあって,手数料は,こっちの方が全然安いです.ファンディングコストがどうなるかわからないのですが,これは一度売買してみればわかるでしょう.

 ということで,時価総額上位50社くらいで分析してみたのですが,うーん,ぱっとしませんね.時価総額上位50社だから値動きが重い? 個運や個短のように300銘柄,いや,時価総額イーブンだと,その3倍くらいは検討しないとだめ? なんかめんどくさいですね.

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[どうしてこんなことの心配までしないといけないんですかね]
(世の中)

 それにしても,どうしてこんなこと(経済危機とか預金封鎖とか)の心配までしないといけないんですかね.普通に働いて,年金だけじゃ足りないけど,ある程度の蓄えとか住むところがあれば何とか,というところに蓄えも住むところもごっそり持って行かれて,年金だってどうなるかわからないわけですからね.

 要は,年寄りも死ぬまで働けってことですかね.でも,じゃあ,なんで定年でクビになるわけ?

 冒頭で「どうしてこんなこと(経済危機とか預金封鎖とか)の心配までしないといけないんですかね」と書きましたが,理由は明らかで,とにかく国が無能で,目先の経済を回すために散々借金をしてきたからです.ほんといい迷惑なんですが,無能なのは国という以前にそういうこと(経済対策とか)を無責任に要求する国民でもあるわけで,結局,自分達に返ってくるってことなんですが,そんな奴等といっしょにされて巻き込まれるのは腹立たしい限りで,何としても切り抜けてやろうとは思いますね.

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(野球)

 気分転換に野球の話じゃないですが,ライオンズが勝って,ソフトバンクが負けて,遂に首位に立ちました.でも,どこかで書きましたが,こんなんでどうして勝ってるの?って感じで(ノーヒットノーラン2回も食ってるし),そしたら,防御率がトップなんだそうです.やっぱり,野球はピッチャーってことですね.

 でも,計算できる投手がいるわけじゃないし(高橋はそこそこ抑えてる気はするけど,大事なところで打たれて負けてるイメージが強い),中継ぎとかが地味に頑張ってるんですかね.

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7/19'22
[原理原則]
(世の中, 経済)

 経済危機とか経済破綻とかについては,これまでずっと書いて来ましたし,対策もしてきたわけです.それは,世界経済の破綻ということなら,現金からものへ,日本経済の破綻ということなら,外貨も対象になるということでした.

 つまり,そういう自然な経済原理によるものなら対策もできますが,預金封鎖に留まらずに財産税など国が「余計なこと」をすると話が違ってきます(でも,国が余計なことをしたことで経済危機を招くわけで,ほんと滅茶苦茶ですね).具体的には,現金からものや外貨に換えてもそれに課税するわけですからね.

 でも,そういう可能性が0ではない以上,これも対策をしないといけません.そして,原理原則は変わらないと思います.

 まず最初は,とにかく心身の健全を維持して働くことです.でも,若い人はそれでいいですが,年寄りは難しいわけで,でも,それができなければ姥捨て山に捨てられるということです.

 何をして働くかも重要です.リーマンショックや新型コロナくらいでやばくなった仕事は,経済破綻した状態では完全にアウトでしょう.

 でも,若い人だって,宵越しの金はもたないというわけには行かないし,みんな歳をとるわけで,資産をどういう形でもつかは,重要です.そして,原理原則としては,世界経済,日本経済の破綻に共通して言えるのは,やはり,現金からものへ,ということでしょう.でも,財産税まで考えると,金(ゴールド)などの「商品」は,国に所有を把握されてますから,その対象になる可能性があります.そういう意味では,不動産も同様で,もって逃げることもできません.

 で,ここから先ですが,書かない方がいいというか,書けません.なぜなら,書いて真似されたらできなくなるからです(理由はわかりますよね).

 わかりやすい例として,預金封鎖でネット検索するといろんな情報や動画が出てきますが,ほんとゴミのようなものばかりです.つまり,そういうところでは,ほんとのことは言えないわけですし,そういう情報発信?する人間がちゃんと対策できているわけでもないということです.

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[今の私に何ができますかね?]

 とにかく心身の健全を維持して働くってことですが,今の私に何ができますかね?

 最先端の研究者なんだから,それを活かしたことができる? 例えば,個人や企業が家や建物を建設しようとしたとき,どの場所の地震危険度がどのくらいで,そこに(あるいは,そこはやばいということを指摘して別の場所に)どういう周期のどういう強さの建物を建てればいいかの最適解を提示できるのは,世界中の誰よりも私だと思いますし,もっと広くは,地震発生直後,あるいは,これから来る大地震に対する被害推定,予測を正確にできるのも同様でしょう(いつものように言いたいことを言うために書きたくない不遜なことを敢えて書いています).

 でも,経済破綻した状態で地震対策も何もないと思いますし(でも,首都直下地震が来れば,それが原因で経済破綻する可能性が大きいんですけどね),所詮研究なので,世の中の役に立つものじゃないと思う(ことにしてる)んですよね.実際,新型コロナ下で,私が全く影響を受けなかったのは,研究者だからではなく,大学の教員だからですからね.

 じゃあ,教育についてはどうでしょうか.教育は,次世代の人材育成という意味で,世の中に不可欠なもので,だからこそ,新型コロナの影響も受けなかったわけです.実際,建物は,これからも造っていかないといけないので,建設業に人材を送り込む大学の建設系の学科が不要になることはありません(でも,それは,今の建設業者が安泰ということではなく,建設「業」が必要ということ).

 建設に必要な構造力学や材料力学(は3Dプリンタで建物を造るのにも必要)や振動学やそれらの基になる力学を,ただの手順ではなく,もっと本質的なところからわかりやすく教えることはできると思います.でも,それより,最先端の研究指導を通して,分析力,論理的思考力,プレゼン力といったまさに「仕事ができる人間」を育てることができるということの方が遥かに大きいと思うんですよね.

 でも,社会のシステム的にそれができるのは,あと○年というのが現実です.一体どうなってんですかね?

 でも,世の中がそういう状態(惨状)である以上は,どうしようもなくて,でも,私は私で生きていかないといけないので(年金+蓄えや持ち家では,身ぐるみ剥がされて姥捨て山に捨てられる可能性があるので),とにかく何とかするしかありません.

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[楽観的シナリオ]
(世の中, 経済)

 かなり悲観的なことを書いているので,楽観的なことも書いておきましょうか.

 まずは,世界経済や日本経済の破綻は起こらないってこともなくはないというか,とにかく事態を先延ばしして,我々が生きている間は起こらないということもあり得るかってことですが,うーん,いろんなことが奇跡的にうまく噛み合えばってことですかね.

 一つは,リーマンショックや新型コロナのような小さな経済危機をちょこちょこ起こすことです.そういう意味では,新型コロナは(亡くなった人もいますし,これで苦しんだ人は多いとは思いますが,経済の持続性という観点からは)まさにガス抜きになりました(これがなかったら今頃もっと大変なことになってたかも).でも金融緩和をやり過ぎて,その後,インフレになってしまったので,ここをどう軟着陸させるかですが,ちょっと難しそうですね(でも,ここでまた小さな経済危機にすればいいとも言える).

 あとは,既に書いたことですが,技術革新が問題を解決する可能性があって,平たく言えば,核融合に成功するとか,太陽エネルギーを今より遥かに取り込むこととかでエネルギー問題を解決して,ロボットやAIが世の中に必要な仕事をして人間はBIをもらうとなれば,経済は回るというか,のたれ死にはしなくなるでしょう.でも,あと数十年はかかるでしょうし,それまで何とか経済がもつかというところでしょうか.

 日本経済の破綻については,20世紀後半にめっちゃ頑張って稼いで,かなりの量の外貨や海外資産を保有してますので(米国債を売るとなったらアメリカも困るでしょうし),その貯蓄で何とか円安や国債のデフォルトを回避できればということはあるかもしれません.

 もう少し現実的なこととしては,預金封鎖は簡単にできるけど,株式や商品や不動産や外貨までやるのは大変なので,そこまではやらないかもしれないということでしょうか.

 そういう意味では,上で書いた「小さな経済危機」ということで,預金封鎖まで,具体的には,地銀とかゆうちょとかみずほとかいくつかの銀行が潰れて預金がぱあ,あるいは,銀行預金を一律に封鎖して,一定割合を召し上げるくらいで済めばってことですかね.

 でも,あくまで楽観的シナリオなので,対策は「悲観を前提」にしておくべきでしょう.

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[すぐに思いつくこととしては]

 すぐに思いつくこととしては,既に何度か書きましたが,単価が高くて保存がきく生活必需品を在庫として抱えるということがあります.でも,一番必需度が高い食料は保存がきかず単価も安いなどの問題があるわけです.でも,保存がきく食品もありますから,そういう店を経営して在庫を抱えるというのもありかもしれませんが,やっぱり,大変ですよね.

 DXが進んで,発注や仕入れや在庫管理や梱包や発送を自動でやってくれるのならいいですが(でもこれってまさにアマゾンがやろうとしてることですよね),これって上の記事で言うところの技術革新が進んだ状態ですから,そうなればもうそういうことは起こらないかもしれません.

 なので,現実的には,可能な範囲で自分や家族が生きて行くのに必要な生活必需品の在庫をもつということですし,災害対策にもなるでしょう.

 ポイントとしては,経済破綻した状態がどのくらい続くかで,それが半永久的に続くのならみんなのたれ死にでしょうがないわけで,でも,戦後の敗戦からの復興じゃないですが,そこからみんな頑張るのでしょうから,それまでをどうやって凌ぐかですよね.

 つまりは,住むところ(は別に持ち家でなくてもいいし,持ち家だと財産税の対象になる可能性がある)があって,あとは何とか食べて行くということで,その間を凌げれば,資産を国にとられずに残した者勝ちということになります.

 もちろん,非合法なことはだめですが,銀行預金より召し上げを免れる可能性が高いものはありますし,例えば,経済破綻時にゴールドなんかもっててもどうしようもないのはその通りですが,上で書いたように何年か凌いで経済が戻って来たとき,あるいは,経済破綻したのが日本だけなら海外と取引すれば,資産としては,生き残ることになります.

 でも,ゴールドだと財産税の対象になる可能性があるので,じゃあ,どういうものなら,それを免れる可能性があるのか,資産価値がどう変化して行くのかなどをよく考えるということですかね.

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7/20'22
[防ぎようがない?]
(世の中)

 また感染者数が増えてきて第7波と言ってます.数もそうですが,相撲とか野球とか休場者続出で一体何やってんですかね.どんなに感染対策しても防ぎようがないとか言ってますが,ほんとですか?

 飲みに行ってマスクもしないで対面で話をするのは問題外としても,相変わらずマスクを顎にずらして戻したり,顔を触りまくってるような状態で,それじゃあ,感染が広がるのは当たり前です.

 ちゃんとまめに手指消毒してるから大丈夫? 消毒してから,顔を触るまでに一切どこにも触ってないなんてことがありますか?

 誰かが決めた訳のわからない「ルール」を盲目的に守るのではなく,ちゃんと考えて行動しましょう.

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7/21'22
[財産税をかけやすいものとそうでないもの]
(経済)

 預金封鎖問題,要は,経済危機や経済破綻にはちゃんと対応していても,具体的には,現金をできるだけもたないとか,一つの銀行に(一つの口座に,ではない)1000万以上は預金しないとか,ペイオフ対象外の証券会社など銀行以外の金融機関を使うとか,外貨や株式や商品や不動産などに分散しておくとか,やばいと思ったら,VIX指数先物を買うとか,買い玉を手仕舞って売り玉を建てるとかしても,銀行預金だけなく,外貨や株式や商品や不動産にも国が財産税をかけてくるかもしれないってことなんですが,もちろん,可能性の問題ではあるんですが,財産税をかけやすいものとそうでないものがあるわけで,そういうことも考えておかないといけないということでしょう(ほんとめんどくさい).

 まず,一番やばいのは銀行預金です.まさに預金封鎖すればいいので,とても「簡単」ですからね.現金という意味では,箪笥預金も新札発行すればいいのでアウトです.

 株式はどうでしょうね.これに財産税をかけると評価額をどうするかということがありますし(株価は日々変動),財産税を払うために株を売ると経済破綻した状態から更に株価が下がって,経済回復の大きな足かせになりますし,そもそも,召し上げて売ろうとしても預金封鎖されてるのに誰が買えるんやってことですよね.

 そうすると,株を売買するための証券会社などの預け金は(これがないと株式の売買ができないので),少なくとも銀行預金よりは,召し上げられる確率は低いことになりますかね(あくまで確率の問題ですが).経済破綻したときは,株式の売買は停止になるかもしれませんが,そういう緊急事態は長くは続かなくて,なぜなら,そこから経済復興しないといけないわけで,問題は,そこを凌いでいろいろ「リセット」された後にどうなってるか,その間,どのくらい資産を守れるかですからね.

 そういう意味では,不動産も株式同様,銀行預金よりは,召し上げられる確率は低いかもしれません.外貨は,海外の銀行の口座のものなら対象外になるかもしれませんが,海外の口座に大量の資金を置いておくのは,それはそれでリスクがあります.

 でも,株式も不動産も経済破綻したときは,大暴落するでしょうから,評価額は激減で,預金封鎖の召し上げ率がどうなるかはわかりませんが,どっこいどっこいだったりして.つまりは,売り抜ける必要があるんですが,それは非常に難しいし,売り抜けられたとしてもそれで得た資金をどうするかってことです.

 でも,預金封鎖は,一定率召し上げられて終わりですが,株式や不動産は,怖くなって底値で売らずに,その後,経済が回復すれば,評価額も上昇するとは思いますが,その判断も実は非常に難しいわけですからね.

 FXはどうでしょうね.日本が経済破綻して預金封鎖されれば,ものすごい円安になって,FXで外貨を買っていればボロ儲けなんですが(でも,実際は円の価値が下がっているのでトントン,つまり,外貨の分,資産を守れたに過ぎなくて,ほんとにボロ儲けするには,そこで外貨を円に替えて,そこから日本が経済復興して円高になる必要がある),FXの口座も封鎖されるかもしれなくて,そういうのは,商品先物やデリバティブも同様で,それがどうなるかですね.

 株式同様,緊急事態時に売買停止になることは考えられるのですが,普通に考えれば,建玉の強制決済(しないと現金化できないので召し上げられない)までは経済原理というかルールに反するのでできないでしょうし,売買をさせないと経済が回らないのは株式と同様です.

 やっぱり「もの」ですかね.でも,何らかの形で運用していて,うまく売り抜けられたとしても,それを瞬時にものに変えるのは至難ですかね.

 じゃあ,もの変えておくとしても,生活に必要なものでなければ「死に金」のようなものですからね.

 ということで,なかなか難しいんですが,気づいたこととしては,預金封鎖が行われるところまで行ってしまうのであれば,運用することは,決してマイナスにはならないということでしょうか.少なくとも現金よりは,召し上げられる可能性は低いでしょうし,うまく売り抜けられるかもしれませんし,何とか資金を残せれば,復興過程で買うことができるかもしれませんからね.

 逆に言えば,預金封鎖が行われるところまで行かない程度であれば,怖くなって売っちゃう人もいるわけで,必ずしもプラスとは限らないのですが,そういうことも含めて全て自己責任というのはあるでしょう(預金封鎖というか,経済破綻は,全然自己責任ではないですからね).

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[このサイトの特性]
(このサイト)

 この記事のように,どうして言いたいことを言うために書きたくない不遜なことを敢えて書くかですが,このサイトの特性があるんだと思います.つまりは,当たり障りのない建前的なことを書いてもつまんないわけで,本音とまでは言いませんが,それに近いこと書いてますよということ示すために普通は書かないようなことも敢えて書いてるところはあります.そもそも,研究者である以上,その分野で自分にしかわからないことがあるということがなければ,話にならないと思いますしね.

 でも,正直,そういうことを書くと,あまり気分はよくないので,もうあんまり(頑張って)書きたくはないです.

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7/22'22
[想像力というか帰納的思考力の問題]
(経済)

 預金封鎖問題というか財産税問題ですが(しつこい? でも,あと○年で仕事を失う身としては死活問題),想像力というか帰納的思考力の問題だと思うんですよね.

 例えば,銀行預金より株式が相対的に対象になりにくい理由としては,預金封鎖より手続きが大変ということや,金持ちの国会議員の多くが大量に株式を保有しているということもありますし,株式を対象にすると,経済破綻しているところに更に経済にダメージを与えるということもあります(でも,こうしてみると,株式の重要性というか,株式市場は単なるマネーゲームの場ではなく,今の経済が回っているのは,株式による資金調達という仕組みであるってことで,ここが死ねば,経済が死ぬってことなわけです).

 で,思いついたのは,NISAやつみたてNISAです.これらは,ほんとしょーーもない制度で,証券会社とかと結託して,株を売らせず,株式売買手数料で稼げなくなった証券会社が投信の手数料で儲けるというどうしようもない代物なんですが(そもそも,枠がたった数百万程度しかないので,資産回避先にもなり得ない),国が旗を振ってる以上は,これを財産税の対象にすることは難しいんじゃないですかね.

 じゃあ,NISAやつみたてNISAをやった方がいいということではなくて,やはり,NISAやつみたてNISAの対象である株式や投信は,財産税の対象にしにくいということでしょう.そもそも,経済破綻すれば,株式や投信は大暴落でしょうから,それが財産税みたいなもんですしね.

 つまり,そこで怖くなって売ってしまえば,実質,預金封鎖と同じってことですが,持ち続けて日本経済が回復すれば値も戻って,資産をある程度確保できたことになるかもしれませんが,それは相場のことで判断は難しいので,ここでは,あくまで,株式が財産税の対象になるかどうかという話です.

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 不動産はどうでしょうね.自宅という住む場所を確保しているという安心感はある気もしますが,それは賃貸でも同じですし(でも,数年契約の民間よりはURの方がいいでしょう),預金封鎖が行われて新札発行でデノミになれば,ハイパーインフレによる家賃の急上昇もないことになります.

 もし,引っ越しを余儀なくされるようなことがあっても,引っ越せばいいだけの話です(ここでもいつでも引っ越しできる状態にしておくことが威力発揮).経済破綻しても預金封鎖が起こっても,建物は全く変わりなく存在しているわけで,行く先はいくらでもあるでしょうし,不動産価格は大暴落するので,何とか財産を残せれば,その時点で格安で購入できるかもしれませんが,不動産価格は大暴落するということは家賃も然りということです.

 つまりは,経済破綻すれば,ものすごい円安と金利上昇に見舞われ,ローン組んでる人はほとんどアウトで,ものすごい数の不動産が売りに出て大暴落になるのは,株式と同じです.

 自宅を追われる人が続出するという大混乱や不動産を売却すると経済の低迷を加速するというのも株式と同じで,ただ,株式より登記情報などが整っているので(固定資産税にプラスすればいいだけの話),財産税はかけやすいでしょうし,市場の流動性が株式ほどないことや持ち続けることのコストなどを考えると,株式に分があるような気はします.

 なお,N銀がETFの爆買いをしてるので,これ(実質株式)も対象にしにくいという意見もあるみたいですが,だったら,それ以前にもっと爆買いしてる国債を守るわけで,でも,それがアウトになったときが経済破綻なので,この論理はあまり関係ない気がします.

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 でも,一番あり得るシナリオとしては,預金封鎖でも財産税でもなく,やはり,銀行などの金融機関の破綻でしょう.理由としては,預金封鎖でも財産税でも,政権与党が(次の選挙で負けても)わざわざ動かないといけないことですが,銀行破綻は,経済の中で自然に起こることなわけで,ある意味,政治の責任にならずに,政権を維持できるかもしれないわけですからね.

 経済の中という意味では,国債がデフォルトになっても,銀行とか生保とかの国債をもってるところ(に預金したり保険に加入してる)人間が損するだけってことなんですが,金利を抑え込むためにN銀が無制限に国債を買っていて,その保有比率が50%を超えているのは問題です.

 実際,今,ヘッジファンドががんがん売りを仕掛けてるんですが,最終的には,資金力の勝負になります.ファンドは,最終的にはN銀は負ける(と金利が上がってデフォルトに近づきますし,今の状態で金利が上がると大変なことになるのは何度も書いてる通り)と強気のようで,ポンド危機のときのように中央銀行が負けることもあり得るわけで,どうなるかはわかりませんが,大丈夫かもしれないし,意外とその時は早く来るのかもしれません.

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 ほとんどはゴミのような情報ですが,実物資産として,金や白金は,国に所有を把握されているので,銀貨やアンティークコインや美術品がおすすめというものがあります.でも,銀貨は,地金の銀の1.5倍くらいの値段が付いてるので,だったら現物を買った方がとは思いますが,金と何十倍(最近なんと100倍になったらしい)という価格差なので,保管も現物の売買も大変で,ヘッジ売りに商品先物を使おうとしても全然出来高ができてないので使えないのが現状です.

 アンティークコインや美術品は,何をか況んやというか,まさにババ抜きみたいなもので,目利きがなければ,変なものを掴まされるのがオチでしょう.

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 なお,言うまでもないですが,ここでは,全世界に公表できることしか書いてません.つまり,ここで書けないことはいくらでもありますし,そこが肝なのも言うまでもないでしょう.そして,それは,この問題に限ったことではありません.

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[日本の国債がデフォルトになるか]
(経済)

 預金封鎖が起こったら,あるいは,財産税がかけられるようなことになったら何が対象になり得るかということなんですが,そもそも,そういうことになり得るかどうかってことですよね.

 具体的に言えば,日本の国債がデフォルトになるかってことです.そして,それはあり得る話です.実際,今,N銀が買いオペで無制限に国債を買い支えて金利を抑え込んでいるのに対してヘッジファンドから攻撃を受けている状態ですしね.

 なので,問題は,日本の国債がデフォルトになったとき,預金封鎖が行われるか,財産税がかけられるかってことですかね.

 まず,日本の国債がデフォルトになると国債が紙くずになって,それを保有しているところ(銀行,生保,N銀)が大損をして,債務超過になると倒産します.銀行や生保が倒産したら,その銀行の預金や生保の保険証券が紙くずになるだけの話ですが,銀行預金なら1000万までは国が保証します.それで済めばそこまでの話です.

 問題は,N銀がもってる国債ですが,これが紙くずになるとどうなりますかね.単純に考えると「何も起こらない」気もしてきます.そもそも,N銀には,通貨発行権がありますからね.

 つまりは,いざとなれば「印刷」すればいいってことですが,そうなればインフレになります.でも,どのくらい印刷するかにはよりますが,預金封鎖とか財産税をかけるよりは現実的な感じはします.

 そもそも,借金,即ち,発行済み国債の総額ですが,まだ国民総資産の半分くらいですから,全てを一気にチャラにするとしても,国民資産の半分を召し上げればいいわけですし,だったら,印刷して物価を2倍にしても同じことで,N銀も○カじゃないでしょうから,その辺のところは,さすがにわかってると思うんですよね.

 そもそものそもそも,戦後と違って,世の中はもので溢れていて,日本経済は現実に回ってるわけで,ある日,突然,国債がデフォルトになっても,生活必需品や食料品が消えるわけではありませんからね.

 でも,何度も書いてますが,日本経済に限らず,今の経済システムは非常に脆弱で,リーマンショックのような「信用不安」(疑心暗鬼になるだけ)が起これば,景気は著しく減退しますし,それは,日本国債がデフォルトになったときもそうでしょう.

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7/23'22
[そろそろ終わりにしたい]
(経済)

 預金封鎖問題ですが,そろそろ終わりにしたいのですが,結論から言うと,いろいろ余計なことを考えてもしょうがないけど,できる範囲でできるだけのことはしておくということですかね(そして,これは,これに限った話ではない.つまり,人生訓ということ).

 大原則としては,やはり,リスク分散でしょう.つまり,現金のみに資産を集中しているのは危なくて,外貨(ただし,日本の銀行の外貨預金はだめ),不動産,株式,商品などに分散しておくということですね(そういう意味では,一部は現金ももっておく).これは,資産の大部分が自宅というのも非常に危ない(ローン付きは更にやばし)ということで,感覚的には,全資産の1/4とか1/5が不動産というのが妥当ということですかね.いやいや,そんなの無理ということなら,無理して買わずに借りればいいだけの話です.

 そして,そうすることが,結局,儲かるというか,実際,そういう流れになってから,外貨,株式,商品などはかなり値上がりしていて,資産を守るつもりが増えちゃってるわけで,でも,これは当たり前で,先に行動を起こした者勝ち(後から行動を起こした人間が同じ行動をとるのでそうなるのは当然)ということです.

 つまり,個人的には,できる範囲で既に対策はしていて,それは正解だったことになるのですが,今回,いろいろ調べて,ほとんどはゴミのような情報でしたが,一つだけわかったことがあったので,それは,実行に移したいと思います.

 でも,何度も書いてますが,必要以上のお金(資産)は要らないと思いますね.つまりは,余計な金を稼いだ上に,金儲けしたい奴に騙されて大した価値のないものに散財しても,使わない資産をもっていてもしょうがないし,もし,預金封鎖や財産税が行われたら,召し上げ率は累進課税になる(資産がない人からは物理的にとれない)可能性が高いので,汗水垂らして(余計に)稼いでも,召し上げられるだけってことです.

 日本国債のデフォルトは起こりうると思いますが,起こったら日本経済がどうなるかというと,ものすごい大不況にはなるでしょうが,ギリシャ危機の時でさえ,世界経済への影響が甚大と言われていたほど世界の経済は高いレバレッジでリンクしていて,そういう中で,世界第3位の経済大国で,大量の対外資産を有している日本の経済が破綻すれば,世界経済の破綻に繋がるでしょうから,アメリカを中心に全力で回避しようとするでしょう(日本を助けたいのではなく,自分が助かりたいから).

 じゃあ,大丈夫かというと,そういうことではなくて,日本経済が破綻するときは,世界経済が破綻するときで,つまり,日本だけが沈む,具体的には,ものすごい円安になって,日本だけで預金封鎖が行われるとは考えにくい,つまり,海外に資産を逃がしておいてもあまり意味はないってことですかね.

 でも,日本経済と同様,世界経済も回っている,つまり,食料やエネルギーも含めて「もの」はあるわけで,ものすごい大不況になっても,世界経済の破綻まで行くかというか,そうなる前に,余計なことで経済を回すことをやめるというか,そういうところが剥がれ落ちるってことで,つまりは,単なる経済の話ではなく,とにかくしっかり働いて,観光なんかで楽して稼ごうとかゆめゆめ思わず,真に必要なものを作って輸出して外貨を獲得して円安を止めることです.

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[競技の第一線から引退してプロに転向]
(スポーツ, 世の中)

 フィギャースケートの羽生が競技の第一線から引退してプロに転向とのことです.どう思いますか?

 普通に考えれば,変な話ですよね.だって,もう競技の第一線で勝てなくなって引退というのは,普通のスポーツと同じですが,それが「プロ転向」ってことですからね.つまり,フィギャースケートの「プロ」は,みんな第一線の競技では勝てなくなったレベルってことですし,しかも,そこで稼げるわけです.

 まさに商業スポーツの最たるものってことですが,野球やサッカーやゴルフでは考えられないし,やっぱり,アイスショーをやれば一定の○モが付くフィギャーの特殊性ってことで,でも,そういう道があるというのは,恵まれているとは言えますかね(もちろん,世界大会で上位に入って,人気を獲得した場合に限られますが).

 逆に言うと,他のスポーツでは,そういうことはほとんどない(詳しく調べればあるかもしれないけど)ってことですが,一つ思いついたのは,ピアニストです.要は,コンクールとかで実績を残すと○モが付いて,演奏会を開けば,それで飯を食って行けるという構図は似ていると思いました.

 でも,どこかで書きましたが,ちゃんと音楽と向き合って修練を重ね,自分の音楽を表現して行きたいと思うのなら,そんなことしても,いいことはないのですが,まずは食べて行かないといけないのなら,しょうがないんですかね(研究者が大学教員になるように,音大の先生になるという方法もあるが).

 でも,そういう食べて行くための演奏会は最低限にして,自分の練習や自分が弾きたい曲を演奏する演奏会を中心にして行くこともできるとは思うのですが,芸能人と同じで,来た仕事を断ると仕事が来なくなるとか,乗っかって金儲けしようという悪い大人もいっぱいいるので,それがやっぱり難しいんですかね.

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[世界陸上]
(スポーツ)

 世界陸上をやってるんですが,盛り上がってるんですかね? 少なくともオリンピックの陸上ほどは盛り上がってないと思いますが,だとすると,やっぱり,(商業的には)オリンピックやんないとだめってことですかね.

 一つは,お家芸のマラソンが没落したとか,日本人の活躍が期待できないってこともあるんでしょう.でも,男子20km競歩では,金銀だし(金は,京大出身の山西),やり投げの北口も3位に入っていて,メダルランキングというのを見ると,日本は,現時点で9位なので,そんなにだめだめなわけでもない(陸上は,競技数自体そんなにたくさんあるわけではない)ですからね(ていうか,アメリカ強すぎ).

 

 でも,競歩がマイナーとは言いませんが,というか,マイナーでしょうから,そういうところで稼いでるってことですかね.

 そういう意味では,女子やり投げの北口はすごいと思うのですが,やり投げって,昔から日本のレベル高いですよね(村上とか海老原とか).他の投てき種目は,ハンマー投げの室伏は別格ですが,彼だけだし,砲丸投げ,円盤投げに至っては,世界大会の決勝で日本人選手が競技しているのを見たこともないとは言いませんが,まあそんな感じです(室伏由佳がちょっと注目されたのは,ハンマー投げの室伏の妹ということでしょう).

 で,やり投げなんですが,うちの研究室というか,西野研の学生でやってる学生がいて,ベンプレ80kg上げるらしく,関西の大会で上位に入るくらいの競技力で,どのくらい投げるの?って,うちの研究室の学生で,彼女の陸上部の後輩(彼も高校時代は100mを10秒台で走っていて,今は400mで,マイルリレーではインカレに出たのかな)にきいたら48mとか言ってました.

 北口は60m以上投げてるので,さすがに世界のトップレベルと比べると,ということはありますが,ちょっと待てよという気がしてきました.というのは,彼女,かなり小さいんですよね.普段は,全然そう思わないんですが,廊下で会ったりすると,あれ?って感じです.150cmくらいな感じかな.

 北口は180cmくらいありますから,実に2割違うわけです(しかも体重もある).で,その差を投てき距離に換算すると,50mと60mですから,ほぼイーブンくらいなわけで,結構すごいんじゃないかと思った次第です.

 ボクシングとか柔道は体重別ですが,身長別ってないですよね.でも,考えてみたら,身長ほど先天的にどうしようもないものはないわけで(そういう意味では,体重はある程度コントロールできる),そういうものこそ階級制にすべきだと思うのですが,そうしないのは,結局,○○人が有利になるようにってことですかね(でも,体操とかフィギャーは身長が低い方が有利).

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7/24'22
[JR奈良線 全然気づかなかった]
(生活)

 京大防災研の最寄りの駅は,黄檗(おうばく)というところで,JR奈良線と京阪宇治線の2駅があって,JRの駅が歩いて5分くらい,京阪は更に2, 3分くらいで,結構,便利です.京都駅からJR奈良線で20分ちょっとくらいですが(新幹線の乗り換えもかなり楽),吉田に行く(ことが多い)ときは,京阪で中書島乗り換えで,出町柳まで30分ちょっとくらいかかります.

 京都が「都心」だとするのなら,そこから電車で2,30分で,駅からも近いし,生活に必要なものはだいたい揃うし,全然問題ないんですが,結構,田舎というイメージがあるんですね(まあ実際そうなんですが).

 それで,筑波大時代に京大出身の浅井先生がJR奈良線が単線と言っていました.いやいや,さすがにそこまで田舎じゃないし(と思っていました).実際,奈良線に乗ったときに思い出したように,車窓から見るとちゃんともう一本線路があるのも何度か確認したと思います.でも...YouTubeがお薦めする動画にこんなものがありました.

 ほんとに? 全然気づかなかった.もちろん,ずっと単線ってわけではなくて,部分的に単線ってことなんですが,JR藤森から六地蔵というかなり街中(京都市内)に単線のところがあるんですね(逆に六地蔵から先のこの辺は複線).もうびっくりです.

 そう言えば,電車によっては,数分間停車することがあって,交換待ちってことだったんですかね.でも,一部単線で,15分間隔で運転してたってことか.街中に単線が残ってたというのは,田舎というよりは,用地買収的な問題があったってことですかね.

 でも,てことは,全て複線化できれば,交換待ちがなくなって,もっと便利になるってことですかね.ひょっとして,本数も増えたりして(でも,そんなに混んではいないので,これ以上増やす必要はない気はするけど).

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(経済)

 もうほんとに終わりにしたいのですが,実行に移したいと書いたことについて調べてたんですが,いろいろめんどくさそうで,ほんとインターネットとかにはろくな情報がないというか必要な情報がなくて,ちょっと疲れてきました.やっぱり,自分で考えるしかないし,逆に言えば,インターネットにあるような誰でもわかる情報では,切り抜けられないということですかね.

 あと,思ったんですが,現金よりは株式の方が(売却すると経済にダメージを与えるので)召し上げられにくいというのはそうだと思いますが,今は,先物取引や信用取引やデリバティブ取引の方が全然多いわけで,そこを強制決済させ(ないと証拠金に手が付けられない)るのは商取引上の重大なルール違反ですし,それをやると経済がさらに大混乱に陥るので,そこは意外と対象になりにくいってことはないですかね.

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(相撲)

 今場所は,そんなに見てるわけではないですが(先場所は,録画して飛ばしながら晩ご飯の時,30分くらいかけて見てたけど,今場所は,以前のように動画で10分くらいで見るだけ),逸ノ城が優勝しました.彼のことを最初に書いたのは,もう大分前ですが(検索したら2014年とか15年ですね),その時は,もう誰も彼に勝てないと思いましたから,随分,時間がかかったものです.

 優勝したから書けるんやろと言われると思いますが,初日の若隆景に勝った相撲を見たとき,今場所は違うと思いました(ここで書こうと思ったけどやめた).そこから,大関,横綱に3連勝で今場所は優勝するかもと思いました.でも,彼は,左上手をとるととにかく強いのですが,そこを対策をされて相手にうまく取られて,正代,琴ノ若と連敗して,いつもの感じに戻ってもうだめかなと思いました.でも,気づいたらその後勝ち続けて(もうだめかなと思ったのでこの辺はちゃんと見てない),優勝したわけです.

 で,今後ですが,どうですかね.左上手をとれれば強いのですが,とれないときどうするかってこともありますし,とにかく何が何でも左上手をとることに拘って,そこを磨くかですね.うーん,でも,また元に戻っちゃうような気もするなあ.

 あとは,正代ですね.大関でカド番だったんですが,序盤負け続けて,相撲に覇気もないし,大関から陥落かなと思いました.でも,大栄翔,逸ノ城に勝ったあたりから,がらっと雰囲気が変わって,そこから勝ち続けて,終わってみれば10勝です.何があったんでしょうね.開き直った?

 ということで,新型コロナ陽性者続出(部屋から陽性者が出ると濃厚接触者ということで部屋ごと出場停止)という寂しい場所にはなったんですが,意外と見所があったというか,それなりに楽しめました.

 でも,これからの若手ということで,琴勝峰や王鵬(は大鵬の孫とは言われるけど,貴闘力の子とは言われない)の相撲も見てるんですが,うーん,ぱっとしないですね.若隆景も千代の富士の再来という雰囲気もあったんですが,今場所は,8勝7敗で,大関獲りも振り出しに戻るですね.

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[研究者の性?]
(日記)

 (週末なのに)なんだか疲れたんですが,いろいろ調べてたというのもありますが,それとは別にまたあることを思いついて,分析したりしてたというのもありますかね.そういうときは,時間を忘れるというか,疲れを感じることはないんですが,解析が行き詰まるというか滞って,はたと指というか思考が止まると疲れが出るという感じがします.

 でも,なんでこうもいろいろ思いつくのかという感じですが,思いついちゃうとそのままにはしておけないのは,研究者の性ですかね.

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[そんなに幸せじゃない?]

 たまたまちらっと見たんですが,不老不死の最前線?みたいなのをやってました.中身的には,ゲノム研究とか,意識をコピー(して実質不老不死)とか,このサイトで既に書いているようなことで,どうということはなかったんですが,ふーんと思ったのは,そこに出てた芸能人がとにかく長生きしたい,不老不死が実現できるのならやってみたい,なぜなら,今生きててとにかく楽しくて仕方ないからと言ってたことです(堀江さんもそんなこと言ってたな).

 でも,そんなこと言ったら,子供の頃は,楽しかったですが,今にして思えば,何がそんなに楽しかったんだろという感じで,何に楽しさを感じるのかということなわけで,じゃあ「今生きててとにかく楽しくて仕方ない」その芸能人になりたいかと言うと全然そうは思わないわけです.

 私はどうかというと,最近何度か書いているように「ニュートラル」です.つまりは,どっちでもいいってことですね.それは,正直,悪くない気分ですが,「今生きててとにかく楽しくて仕方ない」人と比べれば,幸せじゃないってことなんですかね.

 そうですね.毎日,基本的に楽しく過ごしていますが,もうこんな歳だし,あと○年で社会から要らないと言われて定年で仕事はクビになるし,結局,私のことを必要としてくれる人もいなかったわけですからね.

 でも,だからこそ,ニュートラルとも言えるわけで,もし「今生きててとにかく楽しくて仕方ない」としたら,死にたくないのでしょうから,それはそれでしんどいと思うんですよね.

 なので,まあ,現状でいいんですかね.

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[稼げるのなら稼いでおいた方がいい?]
(経済)

 何度も書いてるように必要以上のお金は要らないですし,預金封鎖や財産税が行われたら,召し上げ率は累進課税になるので,汗水垂らして(余計に)稼いでも,召し上げられるだけと書いたのですが,累進課税というのは,たくさん稼いだり,もってる人間から多く召し上げるということですが,所得や資産が「逆転」することはありません.

 つまり,稼ぎや資産が多いに越したことはないとは言えるわけで,その「傾斜」がなだらかになるということで,だったら,召し上げられることも想定して,稼げるのだけ稼いでおいた方がいい?

 それはそうですが,やりたくないこと,やり甲斐のないこと,こんなことやってどうすんだ?ということをしてまで稼ごうとは思いません.でも,逆に言えば,そうでなければ,例えば,野球が好きでやりたくて,しかもそれで稼げるのなら大いにやればいいってことですかね.

 でも,研究で稼ごうとは思わないですかね.それは,研究では稼げないということではなく,というか,稼げるとは思いますが,そういうことをすると,研究がやりたいことでなくなってしまうと思うんですよね.

 なので,私が稼ぐとしたら,研究ではない何か他のものということになると思いますが,それは,やりたいことである必要があるのは上で書いた通りです.

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7/25'22
[もし、小学生に「何のために勉強するの?なんで勉強するの?」と聞かれたら]

 筑波大バドミントン部のFBに,教育実習に行った学生から「もし、小学生に「何のために勉強するの?なんで勉強するの?」と聞かれたらどう答えるか」という課題を出されたけど,皆さんは,どう答えますか,という問いがありました.

 まず,思ったのは,筑波大バドミントン部は,単なる強豪校というだけではなく,こういう問いが出されて,それに反応があるところで,それが筑波大バドミントン部の他の強豪校にない所だと思うんですよね.実際,上の問いは,そのまま「大学4年間のバドミントンを通して何を学んでいる・た(得ている・た)のですか?」に繋がるわけです.

 競技力向上のみを是とするのであれば,余計なことは考えたくないし,考えない方がいいと思う人も多いと思いますが,競技人生の中でずっと順風満帆ということはなくて,そういう時にこそ,こういうことを考えることが威力を発揮しますし,競技人生より圧倒的に長い競技を終えた後に繋がると思うんですよね.

 あと思ったのは,投稿した学生自身がこの記事を投稿することで大きなものを得ているのは間違いないということです.だって,得がたい経験をして,それをバドミントン部のみんなに伝えたいと思って,文章を書くという作業を通して考えを整理し深められたわけですからね.

 で,「もし、小学生に「何のために勉強するの?なんで勉強するの?」と聞かれたらどう答えるか」の答えですが,教育実習に参加した学生達からは,

 自分にとっての「いい大学」に行くため、自分がやりたいことをするため、一般常識として?、いつかわからないけれど将来役に立つかもしれない…

 というような回答があったそうなんですが,それに対して先生は,

 「どれも間違ってはいないと思います。ただ、もしやりたいことが決まってない子どもや将来が約束されていない(例:1年後生きていられるかわからない、今を生きることに全力を尽くしているような子どもなど)ような子どもにも同じようなことが言えますか?」

 と言われたそうです.そして,先生の答えとしては,

 「見えないものが見えるようになる」というところに勉強や授業の面白さがある,それを積み重ねて人生を楽しく濃く豊かなものにするために勉強をしている

 ということでした.その一つの例として,星座を知っていると,夜空を見上げたときに見方が変わってくるとか,音楽では,「天国と地獄(作:オッフェンバック)」「かめ(作:サン=サーンス)」の2曲が取り上げられていました.

 この2曲を聴いてどう思うかということですが,答えは,一番下にあります.

 それで,先生の答えですが,このサイトで再三書いている内的熟達のことですよね.「自分にとっての「いい大学」に行くため、自分がやりたいことをするため、一般常識として?、いつかわからないけれど将来役に立つかもしれない…」というのは,報酬的なもので,じゃあ,自分にとっての「いい大学」って何? 自分がやりたいことは何? どうして一般常識が必要なの? いつかわからないけれど将来役に立つかもしれないと言われても...となってしまうでしょうからね.

 なので,先生の答えは,正解だと私も思うのですが,小学生にそれをわかってもらうのはなかなか厳しいかもしれません.大人だって,ほとんどの人は,それがわかってなくて報酬まっしぐらなわけですからね.

 でも,逆に言えば,早い段階でそういうことに気づいた人の人生は間違いなく豊かになるし,成功した人生を送ると思うんですよね.だって,単純に,人生楽しい方がいいじゃないですか.そして,楽しむためには,学ぶことが必要で,それは,音楽然り(練習しなきゃピアノ弾けるようにならない),スポーツ然り(練習やトレーニングしないで自分の思うようなプレーはできない),研究然り(勉強と研究は全然違うけど,研究するのに必要な勉強はあるし,そういう勉強は楽しい)でしょう.

 さて,「天国と地獄(作:オッフェンバック)」「かめ(作:サン=サーンス)」の答えは,「メロディーが同じ」ということです.聴いてすぐにわかる人はそんなにいないということでしたが,私は(音楽をかなりやってるので)すぐにわかりました(知識としては,サンサーンスのかめがそういう曲だとは知りませんでしたが,頭がいい人は,「かめ」から連想できたかもしれません).そして,実際,音楽をやることでどれだけ人生が豊かになったか計り知れないですから,ちゃんと「そうなってる」わけです.

 ちなみに,追加問題?ですが,この曲を聴いてどう思いますか?

 答えは,

 にあります.

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[エチュード考]
(ピアノ)

 列伝シリーズ?ですが,次は,エチュードかなと思っていたんですが,列伝云々ではなく,チャンピオンは決まっていて,それは,ショパンエチュードです.そして,列伝的には,時は流れて,ドビュッシーを経て,リゲティのエチュードに辿り着くのも自明の理ですかね(シューマンの交響的練習曲は,やっぱ,ヴァリエーションだし,リストの超絶技巧もエチュードというのとはちょっと違うかな).

 エチュードを練習曲とか,指が動くための練習素材と考えるのなら,ツェルニーとかハノンとかも対象になると思いますし,バッハなどの古典は,もともと全て練習曲とも言えますが,それらを「エチュード」と呼ぶことはありません.

 なので,エチュード列伝は,そのうち書くとして,ここでは,エチュード考というか,エチュードってなんなん?ってことで,独断と偏見(はいつものこと)で書いてみたいと思います.

 そんなことしても何の見返りや報酬もありませんが,それでもやりたいことが真にやりたいことなわけですし,すぐ上の記事にも関係しますが,やってて楽しければ,人生が楽しいわけで,実際,ここで記事を書いてると楽しいわけですからね.

 ちなみに,上の記事の答えは,わかった人はすぐわかったと思いますし,答えの2つ目の動画を見てぴんと来た人もいると思いますが,それでもわからない人には,こちらをどうぞ.

 エチュードに話を戻すと,ショパンエチュードがどこがすごいかですが,それまでの無味乾燥な練習曲に芸術性を与えたというのが一般的評価なんでしょうが,まあそれはそうなんですが,じゃあ,練習曲としてどうかという点で勝手に書いてみたいと思います.

 まず最初は,Op.10-1です.CDとかLPをかけるといきなり最初に出てくる曲です.最近?何かのアニメで取り上げられて知名度が上がったんですかね(滝とか勝手な名前が付けられてますが滝ではないでしょう).

 私が最初にきいたのは(ポリーニがデビューする前の)フランソワのLPでしたが(ショパンは,中学時代にルービンシュタインで集めて聴きましたが,エチュードとプレリュードは,ルービンシュタインは弾かなかったのでフランソワで聴きました),まさに衝撃というか,一体何がどうなってのかわかりませんでした.つまり,それまで全く聴いたことがない音楽だったのです.

 でも,アルペジョというのは,すぐわかります.でも,ドミソドミソドミという普通のオクターブのアルペジョとは全然違う.

 ほんと一体どうなってんの?ってことで,譜面を見てみると10度とかのアルペジョになってるわけです.たったそれだけなんですが,それを高速で弾くことで,音楽や響きが全然変わるし,それを思いついたショパンはやっぱりすごいです.

 そして,この10度のアルペジョというのがめっちゃ弾きにくい.この10の1のエチュードは一つの関門と言うか,これが弾けるか弾けないかが一つの境目になってるという感じもします.実際,あのリストでさえ,今まで見たことも弾いたこともないこの曲の音列を前にして唖然としたと言いますからね.

 10度と言うと,手が大きい方が有利ということなんでしょうが,まあそれはそうなんですが,手がそんなに大きくなくても,ピアノを弾くということが腕の移動と指の運動の組み合わせであることがわかっていれば,この曲は弾くことができるわけで,実際,手がそんなに大きくなかったアシュケナージの演奏がこれです.

 世界的ピアニストだったアシュケナージを引き合いに出すのも何なので,手が小さい音大の女子大生でも(男女差別ではなく,女性の方が男性より手が小さいということ),この曲が弾ける人は弾けるわけですからね.

 ※ うーん,やっぱり似てる? でも,雰囲気や声は違いますよね.

 じゃあ,この曲は「何の練習曲」なんでしょうか? 10度のアルペジョだから,アルペジョの練習? 10度だから,手を広げる練習?

 私はそうは思ってなくて,345をよく使うのでその練習という要素もありますし,上で書いたように,ピアノを弾くということが腕の移動と指の運動の組み合わせであることがわかるための練習とも言えますが,もっと言えば,手の形を作るための練習曲じゃないですかね.

 というのは,手を広げると,どうしても手の甲が落ちるんですが,そうするとこの曲は弾けません.でも,しっかり手の形を作ると大分弾きやすいし,ミスタッチも減る,特に,黒鍵と黒鍵の間の白鍵も弾きやすくなります.

 つまりは,この曲を弾く意味としては,(リズム練習とかして)この曲が弾けるようになるよりは,弾けるようになるために手の形を整えることを意識すること(平たく言うと「掴む」ような感じ),そして,そうすると自然と弾けるようになるし,それは,他の全ての曲に繋がると思うんですよね.つまりは,この曲だけ弾けるようになっても意味がなくて,ピアノを弾く技術そのものが向上しないといけないわけで,この曲には,そういう効果があるんじゃないかということです.

 ただ,これは,この曲に限らず,ショパンエチュードの欠点と言われてることですが,右手偏重というか,この曲に至っては,実質右手だけですよね.実際,Op.10と25の2つのエチュード集(全24曲)の中で,左手の練習曲と言えるのは,Op.10-12のいわゆる革命くらいですからね.そういう意味では,左右のバランスがとれているのはバッハで,彼の曲は,全て練習曲として優れていると思います.

 ということで,10-12は,非常に貴重で,これを左手の練習曲としてよく弾いたのですが,うーん,何か違うんですよね.というのは,音型がかなり特殊で汎用性がない感じがするのです.

 ということで,10-1の左手版というか,両手版があったいいのにってことで(どこかで紹介した)ゴドフスキーのエチュードがあるのですが,

 うーん,どうですか.何か違うと思いませんか? 少なくとも10-1のような躍動感はなく,どちらかと言うと,流れている感じで,いや,練習になるのならそれでいい気もしますが,両手同時だと逆に超大変で,手の形を整えるということに意識が行かない気がします.

 つまりは,左手「だけ」の10-1があればいいんですが,作ろうと思えば作れるんじゃないですかね.でも,芸術性というか作品としてどうなんってことで,そもそも,どうしてショパンエチュードを弾く気になるか(ツェルニーは弾く気にならないか)ですが,「いい曲」だからですよね.

 そういう意味で,左手の手の形を整えるための練習曲なんですが,今のところの(私の)最適解は,フォーレのアンプロンプチュ3番(のABACのAだけ)です.

 こんな爽やかな流れるような曲が? でも,実際弾いてみると,めっちゃ弾きにくいですし,しっかり手の形を作らないと弾けません.少なくとも私はそうなので,私にとって必要な練習曲なんだと思います.

 ここまで来ればわかりますが,別に「練習曲」である必要はないってことですね.例えば,指の結合をとるための練習曲として有名なハノンですが,若いときは,よく弾きましたが(でも,それで大分結合がとれたとは思う),今は全くやってなくて,でも,右に関して言えば,シューマンのクライスレリアーナの第1曲(のABAのAだけ)が右手に関しては,いいんじゃないかと思います(そっか,左のそういうのを見つけないといけないんだった).

 てことで,10-1のエチュードだけで,ここまで来ちゃいました(笑).でも,1時間ちょっとくらいでしたが,とても楽しい時間が過ごせましたし,10-1のエチュードだけでこれだけ書くことがあるということは,楽しい人生を送ってきたってことなんでしょうし(勝手にそう思ってるだけなんでしょうが,本人が楽しければそれでOKですからね),クライスレリアーナの第1曲の左版がまだないことを思い出したので,自分にとっても収穫がありました.

 でもまあ,そういうことにもっと早く気づいていれば,何かが変わったのかもしれませんが,バドミントンやスキーもそうですが,気づいたときは...って感じはしますかね.

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7/26'22

 もっと早く気づいていればってことですが,例えば,小さい頃,何もわからず指導者として優れたピアノの先生の言うがままに手の形を作ってとにかく練習していれば,もっとうまくなったんでしょうし,同じことは,勉強とかスポーツもそうですよね.

 でも,そんなことより自ら興味をもって獲得しに行って,自分で考えて発見したり気づいたりする喜びの方が遥かに大きいし,それこそが人生の楽しみでしょう.

 でも,それだと,おそらく社会的には成功しないわけで,でも,社会的な成功よりもっと重要な成功があるし,そっちの方が(私は)大事ということでしょうか.

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 でも,そうとも言えないところもあって,わかりやすい例は,女子マラソンの高橋尚子さんですかね.彼女は,小出監督の下,結果を出した(シドニー五輪で金,そして,世界最高記録の更新)のですが,その後,自分で考えてやりたいと思って彼の下を離れてからは失速しました.そのまま小出監督の下でやっていれば,もっと結果を残せたと思いますが,彼女は自分がやりたいようにやって失敗したわけで,でも,それでいいじゃんって思うんですよね.

 そして,その後,彼女がどうなったかですが,今でも陸上の世界で活躍してるわけで,もし,あのまま小出監督の下にいたら,ただの競技者で終わったかもしれないわけで,つまり,彼女は,小出監督の下を出ることで,社会性を身につけて,その後の競技とはまた別の社会的成功に繋がったかもしれないわけです.

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 そういう意味では,私は,音楽やスポーツは,そうではなかったですが,勉強に関しては,小さい頃,ある程度「やらされていた」ところはあって(でも,東京の中学高校受験とかに比べたら全然だと思いますが),ある程度は,具体的には,何とか東大に滑り込むくらいのことはやってたってことになりますかね(そういう意味では,ピアノも少しはそういうところもあったことになるか).

 でも,研究の最先端まで行くには,東大に入るくらいでは,全然話にならないわけで,結局,ほんとの勝負は,その先にあったわけですし,勝負というよりは,そんなことしないで(うまいことして)そういうところに辿り着いたわけで,それは何かというと,(単に運がよかったということもありますが)やっぱり,自分でよく考えたということだと思うんですよね.

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[東京と福岡の受験事情]
(世の中)

 東京の中学高校受験とかに比べたら全然と書いて思ったんですが,具体的に東京の中学高校受験がどういう感じ(だった)かと言うと,東大に入るには,中高一貫の進学校に入ることが大原則で,そうすると中学受験が勝負なわけです.もちろん,高校受験もありますが,募集しないところも多いですし,募集しても定員はそんなに多くないので,敗者復活的な感じですかね(でも,中学時代勉強するので,高校入学組の方が優秀だったりする).

 都立のトップ校のように高校からというところもありますが,やはり,中心は,中高一貫校ですし,その中は,筑駒を頂点とした非常にシビアなランキングがあるわけで,ランキング下位の高校に行った人は,それはそれで敗者復活的に東大を目指すところもあるわけです.

 でも,ランキング下位でも,東大合格者を出している高校に行けば,まだ可能性はあるんですが,そこに入れなければ,東大に行ける可能性はなくなって「終了」というとにかく厳しい世界だったと思います.そして,その境目は,中高一貫の進学校か都立のトップ校いう非常に高いレベルなわけです.

 対照的に福岡はどうかと言うと,何度か書いているように,福岡市内に中高一貫の進学校がなく,それに相当するのは,鹿児島のラサールか,久留米の久留米付設でした.私の頃は,ラサールは,今より全然すごくて,逆に久留米付設はそうでもなかったです(寮に入って久留米まで行くのなら修猷に行くという奴が多かった).

 なので,中学受験はそんなに加熱してなくて,全教研というところで年に何回か模擬テストをやって,そこの上位に入ると名前が載るというくらいで,その中の一部でラサールに行く人もいるという感じでしたかね.でも,私の頃は,公立中学がかなり荒れてて,それを避けて,福岡教育大附属か西南に行く人は多かったですが,それでも優秀な人の全体の半分くらいですかね(城南とか高取とかちゃんとしてる中学の学区の場合は,そこに行く人も多かった).そして,そのボーダーラインは,そんなに高くはなかったと思います.

 そういう意味では,私が住んでいたところは,東の千代,西の梅中という,市内でも屈指の荒れたところで,小学校の優秀な同級生は,ほぼ全員脱出したんですが,どうして,そんなところに住んだのか,具体的には,父が福大に移籍して,大学の近くに家を建てたってことですが,子供のことを考えてもうちょっとちゃんと調べて,せめてもう少し北の城南とか別府あたりにしてくれればよかったのにとは思いますね(小学校時代もめんどくさいことが多かった).

 そして,中学時代は,森田という当時福岡市内の各中学のトップクラスの生徒が集まってる塾に行っていましたが,かなりの優秀な生徒が高校受験でラサールや久留米付設に行ったと思います(でも,そのほとんどは東大ではなく医学部志望).私も中二くらいまでは,ラサールに行こうと思ってましたし,成績も充分でしたが,いろいろあってやめたというか,挫折したようなところもありました.

 それで,地元の県立の修猷に行くんですが,ここは,東大合格者を20人くらい出してるところで(今は京大志向が強くなって京大合格者が増えてる分,東大合格者は減ってる),ここから東大に行くこともできたということもありますが,レベル的には,ほんと大したことなくて,県立のトップ校なので,都立のトップ校と同格なんでしょうが,実質は,もっと下なんじゃないですかね(実際,私の当時の成績からすると入るのはかなり余裕だった).

 でも,とにかく修猷に入れば「可能性はある」ってことで,それは,東京とは全然違うと思うんですよね.でも,実質は,修猷に入ったから東大に行ける可能性があるというのには程遠くて,実際,行くのは最上位のほんの一握りなわけで,今にして思えば,その時点で敗者復活みたいなものだったと思うんですよね.実際,同じクラスとかクラブとか私の回りに九大医学部志望の人間はいても,東大志望とおぼしき人間はいなかったですからね(まあ,私自身,東大志望と言ったことなんか一度もありませんでしたが).

 つまりは,そういう「厳しい状況」をしっかり認識して敗者復活しないといけなかったんですが,全然勉強しなくなって,ほんとどうしようもなかったですね.

 てことで,東大に入るのなら,東京と福岡とどっちがいいかですが,東京だと中高一貫校の進学校の高校入学か都立のトップ校に残れないとそこで終了,つまり,敗者復活がないということで,非常にシビアだと思っていたんですが,福岡なら修猷,あるいは,他の学区なら福高か筑紫丘に残れば,可能性はあるってことなんですが,そこに行っても東大に行くのは極々一部ですし,逆に言えば,そこに落ちるとほとんど可能性はないのは東京と同じわけで,結局,どっちもどっちかもしれませんね.

 ていうか,そもそも,東大に入らないといけないわけでもなくて(それを言っちゃあおしまいか(笑)),でも,受験戦争真っ直中にいるとそうは思わないってことなんでしょうが,今にして思えば,一体何をやっていたんだ?という気もしますが,東大に入ってないとここまで来るのは大変だったと思うので,まあなるようになったということですかね.

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 そもそも,どうして受験戦争なんでしょうね.私の場合は,研究者(大学の先生)になりたかったので,かなり特殊だと思うのですが,世間一般的には,なんだかんだで学歴社会だからって感じ? つまりは,いい大学に行けば,給料や条件がいい大企業に就職できていい生活が送れるから? 医学部に行って医者になったり,弁護士になったりするのも同様で,その頂点が東大に行って中央官僚になること?(中央官僚は給料はそんなに高くないが,国家行政の中核を担う)

 まあ,そんなところなんでしょうが,だったら,(中央官僚になるのでなければ)東大でなくても,旧帝大や早慶くらいでも充分な気もしますが,早慶にやっと入れるくらいならともかく,東大京大に手が届くかもしれないとなると(その差はかなり大きい),目指してしまう(親が目指させてしまう)のが人間の性ってことですかね.

 今はかなり地に墜ちた感じはしますが,東大文一に行って中央官僚というのは,まさにエリート中のエリートコースでしたし,もっと,極端な例は理三で,理三に行ってる人間の多くは,別に医者になりたいわけじゃないですからね(大問題).

 でも,今にして思えば,一体何なん?って感じですね.でも,受験戦争というと世間一般の人は,大変そうとか辛そうとか思うんでしょうが,やってる当人達は,結構,楽しんでやってますし,結果的に勝ち抜くのは,我慢して努力した人間というより,楽しんで勉強してた連中だったような気がしますし,私も結構楽しんでた(ていうか,楽しいと思うくらいしか勉強しなかった)と思いますし,実際,勉強が面白くて成績もどんどん上がっていった中二のときは,ほんとに楽しかったですからね.

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(日記)

 今は(6月下旬に)梅雨明けした直後ほど最高気温は高くないのですが,明らかに今の方が暑いです(と言っても,家と大学を往復する数分間だけだが).つまり,例年通り,どんどん「熱が溜まってきた」ってことですね.

 でも,ほんとの梅雨明けはしたんですかね? 明日は雨模様みたいだし,その後,ほんとの梅雨明けだとすると,また猛暑日が来るってことで,ここから更に熱が溜まるってことですよね.

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[ひがしきょうと]
(どうでもいい話)

 しょーもない話ですが,昔,国政選挙で,J民党の候補者がM主党にはJ由がないし,J由党には,M主がない.でも,J民党には,M主もJ由もあると言ってて,○ホかって感じでしたが,選挙運動では,そういうの(ダジャレまがい)が受けるんですかね?

 ダジャレまがいということでは,大学院時代に同級生の坂本が「ひがしきょうと」ってところがあるんだけど知ってる?と言ってきました.普通だと,京都の中の東の方か京都よりちょっと東にあるところと考えるんでしょうが,「ひがしきょうと」を漢字で書けば,東京都となるわけです(なかなかいい問題).

 J民党には,M主もJ由もある的な(しょーもない)話としては,東京大には,「京大」が入ってるわけですよね.じゃあ,京都大には,「都大」が入ってるってことなんですが,都立大のことを都大とは言わないですね.

 じゃあ,都立大には,立大が入ってるわけですが,立教のことを立大って言うんですかね? よく知らないので,ググったら出てくるので言うんですね.立命館のこともそう略されることがあるとありますが,きいたことないなあ.

 ※東北大には,北大が入ってるんですが,東大も入ってるというのは(東と大が離れているので)ちょっと無理がありますかね.

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[ピアノ研究]
(ピアノ)

 今は,昨年の後半の記事を読んでいますが(また「ゴール」が近づいて来た),ピアノの記事が多いです(円安になったらまずいぞという記事も多くて,実際,円安になっちゃいましたね).要は,弾く気になるためにいろいろ必死ってことなんですが,昨日,Op.10の1のショパンエチュードのことを長々書いたのも似たようなことだと思うんですよね.

 つまり,特に何もしないでピアノが弾きたいのなら簡単な話で,練習すればいいわけです.でも,弾く気になるときもありますが,そうでないときも多いですし,ある曲を弾く気になってしばらく弾いていても,飽きてくるというか,弾ける度合いが頭打ちになってくるとしんどくなって放り出してしまうわけです.

 で,そこを(弾きたくないのに我慢して弾くのでは弾く意味がないので)何とかしたいわけですが,ただ弾くのではなく,弾く意味というか,この曲を弾くと,どういう効果があって,どういう意識で弾くといいかとかを考えると,多少は,弾ける度合いが頭打ちになってくるのが解除される感覚はあって,つまりは,いろいろ余計なことを考えることは,弾く気になるようにってこともありますが,実は,ピアノ研究そのものというか,上達への道だったりもするのかもしれません.

 そんなことするくらいならレッスンについた方が早くねと多くの人は考えるんですかね? でも,そんなんでうまくなってもつまんないし,そもそも,レッスンに行くために練習しなきゃいけないわけで,そこがそもそもムリーです.

 ちなみに,もしレッスンを受けるのなら,K子さん以上の先生はいないと思いますが,彼女にみてもらってうまくなるよりは,うまくなって彼女を驚かせたいという方が強いですかね.

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 でも,バドミントンの運動原理についての記事が多かったときもありましたが,パフォーマンスが悪いのを何とかしようとしていたことが多かったと思うので,そういうことを考えるのは,調子が悪いとき,つまりは,調子がよければ,いろいろ余計なことは考えないのかもしれません.

 確かに弾く気にならないというのは,調子が悪いってことなのかもしれませんが,そんなこと言ったら,もう何十年も調子が悪いってことになるわけで,だったら,調子が悪いのに何もしようとしないよりは,何とかしようとした方がいいとは思うんですよね.

 それに今はバドミントンもゴルフも(スキーもあまり)できないので,ピアノしかないってこともありますが,と書いて思ったんですが,バドミントンは,練習に行こうと思えば行けるわけですし,それは,ゴルフもスキーも然りなわけで,そういう意味では,ピアノがまだ一番ましなのかもしれません.

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[バドミントンと音楽]
(バドミントン, 音楽)

 「天国と地獄(作:オッフェンバック)」「かめ(作:サン=サーンス)」のメロディーが同じというFBの投稿を受けて,監督の吹田先生が,話をバドミントンに敷衍していて,これらの音楽を聴いていると,次にどうなるかが予測できて,リズムが一定であれば,相手に合わせやすいけど,そうでなければ難しいと書いてました.

 まさにその通りだと思いますね.うまく動き出せないときは,予測も含めたリズムがずれてる時ですし,逆に,相手が動くリズムをずらせれば優位に立てるということですからね.

 それで,リズムをずらすことを音楽に戻すと作品にならないかと書いてあったんですが,実は,そういう作品があります.音の高さだけではなく,音価(音の長さ)や強弱にも任意性を与えるトータル・セリエリズム音楽には,全くリズムがないですからね.

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[警告?]
(経済)

 W?Sで言ってましたが,ヨーロッパはRシアにガスを止められて,どうやってこの冬を乗り切るかということですが,Rシアと戦争をしないで制裁をするという道を選んだわけですし,余計なことして経済を回すのをやめればいいだけの話でしょう(戦争するより遥かにましでしょう).一方では,IMFの世界経済成長見通しが下方修正になって,このままでは不況になってしまうので何とかしないといけないという警告だと言ってました.

 言ってることがもう滅茶苦茶ですね.不況にならないために戦争しますか? そうしないのなら,不況を受け入れるしかないし,腹をくくってそうすればいいじゃないですか.

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[ピアノを音楽的に弾く技術]
(ピアノ)

 もしレッスンを受けるのなら,K子さん以上の先生はいないと書きました.その意味することとしては,彼女は,ピアノを弾く技術を習得していて,それを伝授できるからです.

 でも,ピアノを弾く技術というと何だと思いますか? 技術というんだから技術的なこと?(言葉の限界)

 彼女の演奏を聴いたことがある人は,わかると思いますが,彼女の演奏は,非常に音楽的です.そして,多くの人が彼女のことを芸術家とかセンスがあるとか生まれもっての才能があると思ってると思いますが,そうじゃないんですよね.

 というのは,彼女は,音楽的にピアノを弾く「技術」をもっているということです.つまりは,芸術家というよりは理系というか理論家なんじゃないですかね(実際,頭いいし).

 先日のピアノプロジェのミーティングでも話題になったんですが,ピアノがうまいとか音楽的とか言うけど,ピアノの音って,どの鍵盤をどのタイミングでどのヴェロシティー(強さ)で押すかで完全に一意的に決まるわけで,じゃあ,一体,音楽的って何かというと,そういうタイミングや強弱を感覚的にやるか,理詰めで考えて実行するかで,後者の場合,それは技術で,極めて具体的なので,それを伝授することができるわけです.

 でも,それは,正直,気が遠くなるほど大変です.私は一度だけ彼女のレッスンを受けたことがありますが,私には全く無理だと思いました.

 そういう意味では,私の方が彼女より遥かに芸術家(感覚的でいい加減)なんだと思います.

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7/27'22
[東大に入ってないとここまで来るのは大変だった?]

 何気なく東大に入ってないとここまで来るのは大変だったと思うと書きましたが,そうなんですかね? 確かに昔は,そういうところもあった,具体的には,父親に大学の先生になりたいと言ったら,(彼は九大卒でいろいろ苦労していたので)だったら,九大じゃなくて東大に行けと言われましたし,実際,当時は,九大の先生のほとんどは東大出身でしたからね.

 でも,今はそんなことはなくて,私が就職する頃もそういうことはなくなりかけていて,じゃあ,九大でもよかったじゃんってことなんですが,まあそういうことですかね.でも,東大とか九大とかそういうことじゃなくて,東大に入って,進振りがあったおかげで,理論物理に見切りをつけて,建築に構造という分野があることを見出して建築に行って,卒論で研究室に入って,小谷先生の何気ない一言で,それまでずっと「OFF」だったスイッチが入ったわけですからね.

 考えてみたら,そこが非常に大きくて,最初は,秋山先生の研究室に行こうと思っていたけど,当時,彼が総合試験所にいて,学生があまりいなくて寂しそうだったから,やめたと書きましたが,もし秋山先生が6階におられて,彼の研究室に行ったとしても,「小谷先生の何気ない一言で,それまでずっと「OFF」だったスイッチが入った」というようなことはなかったような気がするんですね.

 具体的には,彼の研究室に行ったとき,いろいろ話をして,もしこの研究室に来たら,まずこの本を読んでもらうと言われて,彼が書いた分厚い極限設計の本を見せられたんですが,そういうのって,それまでやってきた勉強的なやり方で,スイッチが入らなかったかもと思うんですよね(でも,彼の研究室には行きませんでしたが,ピアノとかも通して,その後,いろいろ仲良くさせてもらいました).

 なので,東大に行ったからというよりは,東大に行くことによって,小谷先生に出会えたことが大きいんだと思いますし,それは感謝してもしきれないです.でも,そういうこともあって,同じようなことを私の研究室の学生にも言うんですが,ほとんどの学生には響かないみたいで,なんだかなあという感じなので,誰でもその気になるってわけじゃなくて,実際,小谷先生にそういうことを言われてもその気にならなかった東大生もたくさんいたんでしょうからね.

 でも,こういう昔話をするってことは,そういうことはもう終わった話ってことなんでしょう.つまり,問題はこれからってことですね.

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[ショパンのプレリュード]
(ピアノ)

 ショパンエチュードについて書き始めたら10-1だけで結構な長さになって,こんな感じで全曲書くと,というのもありますが,実は,Op.28のプレリュードの方が(最近)気になってたりします(これも最初に聴いたのは,中学時代のフランソワのLPだったと思う).

 このサイトで最初に書いたのは,ここで,実験的な曲が多くて当時としては前衛的ってことなんですが,最近だと,去年のショパンコンクールで入賞した小林さんが全曲弾いた時で,そんなにちゃんと聴いてるわけではないですが,ソナタではなく,これを全曲やるというのは意外と斬新というか,それが評価されたところもあるような気もしますし,実際,これ全部やるの大変なのによく弾いたなと思ったんですが(宮田もそんなこと言ってたと思う),待てよと思い始めたことがあります.

 具体的に言うと,よくよく考えてみると,この曲集(全24曲)のうち,技術的に難しい曲は,極僅かということです.つまり,意外と「お買い得」なんじゃないかということです.

 ぱっと思いつくところだと,むずいと思うのは,8, 12, 16, 24番くらいじゃないですかね.

 16番は,実は,演奏効果の割に弾きやすかったりするのですが(でも,派手な右よりは左の跳躍をはずさないことの方が大変),8番は,弾けない人にとってはどうやっても(テンポでは)弾けないらしいです.

 でも,このOp.28のプレリュード集の中で一番技術的に難しいのは,8番でも16番でも24番でもなく,実は19番です.弾いてみれば,いや,譜面を見れば明らかですよね(そういう意味では,苦労の割に演奏効果が低くてお買い損?).

 これ以外に少し弾きにくい曲としては,個人的には,左の速い動きがある3番ですかね.この曲も左の練習用として考えたこともありましたが,動きがほとんど同じなので,弾ける人はすぐ弾けちゃうような気がします.

 22番は,演奏効果が高いんですかね? というのは,高校時代,この曲をアルゲリッチが弾くのをテレビで見て,母親がすごいねと驚いていたからで,それを見た私は,そうなん?と思って,この曲を練習してレパートリーにして,高校時代,ピアノを弾いてと言われたときにこれをよく弾いてました(安易な選曲).

 逆にバイエルレベルとは言いませんが,音を並べるだけなら初級者でも弾ける曲も4番とか6番とか7番(太田胃散)とか何曲かあるくらいです.有名な15番の雨だれもかなり弾きやすいです.

 あとは,5番,18番,23番がちょっと弾きにくいくらいで,これら以外の多くの曲は,技術的にかなり平易で,24番も難しいのは,最後の方の三度のところだし,つまりは,技術的に難しい曲は極一部で,全曲演奏すると40分近くかかるのに練習を要する部分は5分くらい(はちょっと極端か)なんじゃないかと思った次第です(音楽的なことはさておき).

 でも,逆に言えば,19番一曲が弾けなければ,全曲演奏はできないわけで,「律速段階」ではないですが,シビアっちゃあシビアですかね.でも,それは,ソナタのような長い曲でも同じか(最後の八度進行が弾けなければ,ワルトシュタインは弾けない).

 ちなみに久しぶりに(何十年ぶり?)ワルトシュタインを聴いて思ったのは,あらためてすごい曲だなとは思ったんですが,あれ?こんなに短い曲だったっけ?というのと,今なら最後の八度進行も何とか弾けそうな気もするのですが,そんな気にならないというか,たまたま検索でヒットしたプレトニョフの演奏を聴くだけで充分じゃんと思ってしまったことですかね(あまりよくない傾向).

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[全然気づかなかった(再)]
(生活)

 あれ? JR奈良線ですが,六地蔵〜黄檗が5/22に複線化完了とありますね.つまりは,六地蔵〜黄檗にも単線区間があったってことですね.

 ほんとに? 全然気づかなかったです(電車に乗ってるときは,何かしてることが多いってのはありますが).

 ちなみにJR黄檗駅から防災研に行くときに渡る踏切は,ずっと前からJRと京阪宇治線の合わせて4本だったと思いますし,線路も古いので,最近工事した感じでもないです.

 でも,なんか不思議な感覚というか,まるで夢を見てるみたいです(笑).でも,ちょっとぼっとし過ぎですかね.

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(経済)

 今朝のMーサテだったか,S友林業(はアメリカでの住宅販売が国内と同程度)の社長さんがリーマンショックを引き起こしたサブプライムローンのときにアメリカの販売責任者だったらしく,そのときのことをよく憶えていて,でも,今のアメリカの状況は,ローンはほとんどが固定金利で,当時とは全然違うので大丈夫と言っていました.でも...

 日本はなんと70%が変動金利ですよ.つまり,日本で金利が上がったら,リーマンショックのようなことになるわけで,日本も諸外国と同様に金利を上げるべきとか言ってる経済専門家?もいますが,そんなことしたらどうなりますか?

 ていうか,N銀は自ら金利を上げるどころか,上がらないように必死で国債を買いまくってるわけで,もしN銀が負けたらどうなりますか? もし負けなくても,ばんばん国債買いまくって日本円をジャブジャブにしてどんどん円安が進んでどんどんインフレになったらどうなりますか?

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7/29'22
[生きて行くためにはめんどくさい「心配の種」が必要]

 何度か書いてますが,私は怠け者で,もちろん,仕事とかやらないといけないことはちゃんときっちりやりますがが,やらなくても結果が自分に返ってくるだけのもの,回りに迷惑をかけるわけではないものについては,その気になったらやるけど,その気にならなかったら(自分に返ってくるものを受け入れればいいだけなので)やらない(怠ける)という感じです.

 受験がわかりやすい例ですし,研究でも業績を積むだけのために査読論文を書くというのもそうですね(面白い結果が出たので世の中に知らせるというのが本来の論文を書く意義).よくこんな感じでやってこられたもんだなと思いますが,私ほどでなくても,多かれ少なかれ,そういうところがある人は,いるんじゃないかと思います.

 でも,気づいたんですが,やらないといけないのに(やりたくなくて)やらないときって,やらなくちゃなあとは考えますよね(それでもやらないんだが).大学受験のときは,まさにそうでしたし,30代もそんな感じだったかな.ていうか,基本的には,ずっとそうか.

 そんなことなら,さっさとやった方がいいじゃん,と言う人は,優秀な人でしょう.私もそういうことも時々あるのですが,そうでない時が多いですかね.でも,結果的に,何とかやってきているので,まあ何とかなったんでしょう(かなり危ない局面は何度もあったが).

 で,思ったのは,やらないといけないことがなくなった時です.具体的に言えば,定年で仕事をやめた後ですね.やらないといけないことがないんだからパラダイス?(特に私のような怠け者にとっては)

 そこが落とし穴のような感じがするんですよね.イメージとしては,何かの支え棒がなくなるというか,風が吹いていたから風に負けないように何とか立ってたけど,風が急にやむと,途端にバランスを崩して立っていることさえできなくなるみたいな.

 対処法としては,仕事を続けること,あるいは,仕事以外に「やらないといけないこと」をやることですかね.つまりは,やりたいこと(だけ)ではだめなんじゃないかということです.

 と,ここまで書いて思ったんですが,何度も書いてるように,やりたいこともやりたくない時はあるし,でも,そういう時もやらないといけない的なことはあるので(例えば,ピアノなら,弾きたくない日も腕が落ちないようにある程度は弾かないといけないとか),まあ大丈夫なんですかね.

 うーん,でも,ピアノなら弾きたくないのなら弾かなくても生きて行けないわけじゃないので,仕事に比べると非常に危うい感じはします.でも,定年で仕事をやめても資産と年金で何とか食べては行けるでしょうから,仕事を続けるというのも似たようなもんですかね.

 つまりは,生きて行くためにほんとにやらないといけないことが必要ということなんですが,それなりに資産があって,年金ももらえて,これでもう働かなくても大丈夫,ではなく,もうすぐ経済危機が来るので,それに備えて,資産を守って,年金ががっつり削られても大丈夫な状態しておくのは,生きて行くために必要ということでしょうか.

 経済危機なんかほんとに来るのかと言う人もいるとは思いますが(でも,真っ当に考えれば,事態はどんどんやばくなってると思います),経済危機が来るか来ないかではなく,来ると思って,そういうことを想定して行動した方がいい,極端な話,そう思い込んだ方が得ってことですかね.

 要は,生きて行くためには,めんどくさい「心配の種」が必要で,でも,ただ心配するだけではなく,それを多少でも解消する方向で行動していくことが「生きて行くこと」というか,そういうものがなくなったらパラダイスというのは幻想で,それは,定年後も然りということですかね.

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[エチュード考2]
(ピアノ)

 ショパンエチュードのOp.10-1の次は10-2です.これまたとんでもない曲です.つまり,Op.10は,しょっぱないきなり難曲が続くということですね(そして,10-3の別れの曲でちょっと休憩).

 聴いた感じはそうでもないのですが,譜面を見ると唖然とします.

 要は,右手の345の練習ということですね.私が初めて聴いたフランソワのLPですが,はっきり言って弾けてなかったと思います.そして,それを軽々弾いて世界の度肝を抜いたのがポリーニのデビューLPだったということですかね.

 でも,あれからも50年くらい経ったのかな.今では,音大生なら普通に弾くとは言いませんが,国内のコンクールの上位入賞者くらいなら全然普通に弾いてる感じです.つまり,全体の技術的レベルが劇的に上がってるってことですね.でも,100mの世界記録も伸びてるわけですし,バドミントンでも今の世界一のプレーヤーが50年前の世界一のプレーヤーより圧倒的な競技力をもつのは明らかで,それは市井レベルでも同様で,私の競技力が相対的に低下しているのも歳をとったというだけではないということですね.

 ちなみに,この曲は,右の半音階が基本なので,全体的に無調の雰囲気がするんですが,中間部は,特にそういうところがあって,音楽的にも先進性が感じられます.

 練習曲的には,この10-2も右手の(345の)練習曲なので,左はどうすんの?ということになります.一つの答えは,ゴドフスキーのショパンエチュードにあるのですが,

 うーん,どうですか.この曲に限らず,左手だけのための練習曲って,結構,あるんですが(有名なのは,やはり,10-12の革命の左版.これも高田がよく弾いてる),

 よくできてて,曲として成立してるんですが,「練習になるか」というとどうなんですかね.

 片手練習,要は,まず片手ずつ練習して,それから両手でという感じの練習をしてる人もいると思うんですが,私は,最近(というかもう何十年も)やってなくて(小さい頃はやってた),というのは,片手だけだとバランスが変わるわけで,つまり,左手だけで弾けるところに右手を付けても弾けないわけで,つまり,右が付いた状態で左の練習をしないと意味がない,だったら,最初から両手で練習すればいいってことなわけです.

 なんか話が少しずれたので,10-2に戻すと,ゴドフスキーの10-2の左手版も曲として成立してるし,左の練習になるんだったら(これはこれで一つの曲だから)いいやんという考えもあるとは思うのですが(そういう意味では,10-1の左版もある),

 うーん,どうなのかなあ.両手版同様,音楽的な問題? そういう意味では,10-2の両手版は,悪くないと思うのですが,

 これだと左の345の練習にならないですよね.つまりは,エチュードの「練習になるか」と「音楽性」の両立の難しさがここで端的に現れてる気がします.

 ということで,左の345用の練習になる(いい)曲探しの旅?は続くということでしょうか.

 でも,逆に言えば,そういう(音楽的な)曲がないということは,左の345をばりばり使う(音楽的な)曲がないとも言えて,じゃあ,そんなに練習しなくてもいいじゃん(英語をそんなに使わないなら別に勉強することないじゃんというのと同じ),つまり,左の345をことさら取り上げて集中して練習する必要もないわけで,でも,左の345を使う局面はあるので,そういうところに遭遇したときに練習すればいいってことでしょうか(英語もほんとに必要なのなら使っているうちにできるようになる).

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 左の345ということなら,バルトークのOp.18のエチュードの第1曲がありましたね.好きな曲の一つでリストにも入っています.左だけではなく右の345の練習にも,左右両方の手を広げる練習にもなります(でも,激ムズですが...).

 でも,345を使うのは最初のところだけだし,それ以降は,5を酷使するので,この曲練習してたときに左の小指を痛めたような気がします(その年のピアノプロジェでは,左の小指が痛くてほとんど使えない状態で,ジャワ組曲の第4集とヴィラ=ロボスの野性の詩を弾いたけど,今から考えるとほんとに無謀).

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 モシュコフスキーのOp.72は,かなりいいエチュードで,その中でも特に11番はとても音楽的で,よく弾かれますし(ホロヴィッツも弾いてる),左右のバランス的には左も出てきます.

 プレトニョフのアンコールの演奏↓(右のアルペジョでは左,左のアルペジョでは右をうまく使っている)

 そういう中で,10番は,まさに345の練習曲なんですが,やっぱり,音楽的にちょっと...という感じですかね.

 でも,何年か前,プーランクの組曲の最初の曲を左の345の練習用として弾いてたこともあったんですが,これも実は似た雰囲気ですかね(笑).

 どうしてもツェルニー30番の1番みたいな感じになっちゃう?(笑)

 そう言えば,もう大分昔の話ですが,K子さんが朝一のウォーミングアップでツェルニー50番の1番を使ってて,これいいよと言ってたのを思い出しました.

 もちろん,音楽的には...ですが,いわゆる「ドレミファソファミレド」って自然と345の練習になるわけで,ハノンもそれを応用したものとも言えますかね.

 で,「ドレミファソファミレド」と言えば,ドビュッシーのエチュードの1番です(これもリストに入っている).でも,何度か「ドレミファソファミレド」は出てくるのですが,そんなに「練習になる」感じではないですね.

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[私立文系]
(大学)

 どういう人間が東大に行くかですが,私は研究者になりたかったという特殊なケースですが,多くは,中央官僚になりたいとか,とにかく成績がいいからとかいう感じで,でも,東大って,単に偏差値が高いというだけではなく,入試が記述式で特殊で突出して難しくて,「なんだかんだで学歴社会なのでいい大学行っておいた方がいい」くらいで行くのは,割に合わないと思うんですよね(でも,それでも行くから行く価値があるとも言えるが).

 じゃあ,どの辺が「割に合う」かと言うと,やっぱ,早慶とか旧帝大くらいじゃないですかね.その中でも,(私の頃は)私立文系がお買い得だった(今でも?)というか,具体的には,英語と国語と社会で受けられたんじゃないですかね.早慶の文系は,学部もいろいろあって試験日も違うし,たくさん受けてどれかに引っかかれば,という感じで受けてる人もいました.

 私の頃は,そうでもなかったと思いますが,今は,明治の人気がうなぎ登りみたいで,早慶がだめなら明治でもって感じで,滑り止め的なところもいろいろあるんですよね.

 そういう中で,当時は,早稲田の政経が頭一つ抜けた感じで,高校時代遊んで暮らしても,ここに一浪くらいして入れれば,御の字だったんじゃないですかね.下手すりゃ,東大の文一落ちて来た奴といっしょになるわけですしね.

 でも,今はもう時代が違うんですかね.私立文系の一流大学を出ると事務系ということなんでしょうが,これからはというか,20年後,30年後は,事務系は,もうAIにとって変わられてるかもしれませんからね(でも,意外とそうでもなかったりするのかも).

 あるいは,私立文系もそういうカリキュラムに変わっていくってことなんですかね.だとすると,入試が英語と国語と社会というわけには行きませんよね.というか,今時,英語と国語と社会?というか,50年以上,そういうのが変わってないというのが驚きですよね.

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7/30'22
[強制再読み込み]
(PC)

 昨日の記事のエチュード考2ですが,頭出しがずれてるものが結構あったので,修正したんですが,うまく行かないものもあって,そういう場合は,強制再読み込み(CTRL+F5)をしてみてください.

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[日本は相対的にうまくやってる?]
(経済)

 何日か前に円安から急に(少し)円高に戻って,後付け的説明としては,アメリカのインフレの状況が相変わらず厳しい一方で,利上げが急ピッチ過ぎてアメリカの景気後退懸念も出てきて,利上げピッチが鈍化するんじゃないかということでドルが売られたということなんですが,まさに後付けって感じですかね.でも,日本売り的に言えば,日本国債の売りを仕掛けていたヘッジファンドが一時撤退したとも言われていて,これで一安心?

 もちろん,これで撤退ということはなくて,流れを見てまた仕掛けてくるとは思うのですが,結局は,相対的な問題ってことですよね.つまりは,日本は借金がすごくてやばい一方で,目先の経済を回してやばいことをしてるのは,むしろ,アメリカなわけで,どっちもどっちというか,むしろ,日本は,観光立国を目指すとか○ホなことほざいてると言っても,諸外国に比べたらまだましというか,(相対的には)地道にものを作って輸出して,でも(衰退して結果的に)やり過ぎず(円高にならず),ゼロ成長で相対的にうまくやってると言えるのかもしれません.

 と言っても,じゃあ,安心かというとそんなわけはなくて,日本の借金がやばいから,日本国債がデフォルトになって預金封鎖が起きることはないんじゃくて,そういうことが世界的に起こりうるということでしょう(なので,外貨に逃がしておけば大丈夫とはならない).

 逆に,やばいことをしてるのはアメリカなので(リーマンショックのように)ここが震源地になり得るわけで,でも,ここがやられれば,全世界(少なくとも西側の経済圏は)アウトなわけで(C国やRシアは,そうなるようにいろいろ仕掛けてくるでしょうし),じゃあ,一蓮托生でしょうがないんじゃなくて,そういうことも想定しておかないといけないということですね.

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7/31'22
[エチュード考3]
(ピアノ)

 10-2の次は,10-3です.いわゆる「別れの曲」ですね(でも,こんな感じで1曲1曲解説?して行くと大変なので,この辺からちょっと飛ばします.逆に言うと,10-1と10-2が非常に重要な曲ということ).

 でも,この曲は,技術的には難しくないです.そして,ショパンエチュードと言っても全24曲(遺作の3曲を入れると27曲)全部が難しいわけではなくて,そうでもないものもかなりあります.

 具体的には,コンクールとかでショパンエチュードが課題曲になることが多いのですが,そういう時に名指しで除外されるものはだいたい決まっていて,10-3もそういうものの一つです.他には,10-6,10-9,25-2とかですが,これ以外にも25-1, 25-5, 25-7, 25-9もそんなに難しくないです(弾いてもいいけどアピールしない).ただ,これらは,技術的なことより,表現を求めるものが多いので,単純に易しいかと言うとそうとも言えないところはあります.

 逆に最も難しい曲群は,10-1, 10-2, 25-6, 25-11あたりで,その次が10-4, 10-7, 10-10, 25-8あたりでしょうか.

 そもそも,「ショパンエチュードはチャンピオン」と書きましたが,(あくまで個人的には)全24曲がすごいというか粒ぞろいってわけでもなくて,難易度やエチュードとしての効果や曲としてどうかでかなり濃淡はあります.

 でも,そういう意味では,ベートーヴェンの32のソナタもそうなので,まあそういうもんだとは思いますが,エチュード集は,とにかく24曲,Op.10と25に分けても12曲揃えないといけなかったわけで,それは大変だったと思うんですよね.

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 10-4は,珍しく左右のバランスがとれていて,しかも演奏効果もあるので,よく弾かれます.

 でも,何の練習なのかな.狭い音域での速い動きの練習ということになっていますが,何かの技術習得を目的としたエチュードというよりは,よくできた技巧的な曲という感じです(音楽的には,中間部でどんどん転調しながら左右が入れ替わるのが印象的).この曲の思い出としては,小学生の頃,お菓子のCMで使われていて,どこかのよく知らない外国人の男性ピアニストが弾いていて,最後のところ(は弾けてなかった)

が再生された後,「と(っ)てもおいしい」と(たどたどしい日本語で)言うもので,当時は,これがショパンエチュードということは知らず,中学になって,フランソワのLPを聴いたとき,「あっ,と(っ)てもおいしいの曲だ」と思った(笑)のを憶えています.そして,中学の時,フランソワやルービンシュタインのLPでショパンを集めて聴いていたとき,あー,この曲,そうだったんだということのオンパレードで(例えば,太田胃散(Op.28-7のプレリュードとか)そういう意味でも楽しかったですね.

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 10-5は,いわゆる黒鍵のエチュードです.

 この曲に出会ったのは,中学時代ではなく,小学生のときに(英雄ポロネーズ目的で)買ったホロヴィッツのアルバムの中に入っていたことはどこかで書きました.そして,この曲の意図を見事に体現した弾むような演奏で,のちにポリーニの衝撃的なLPが出た時も,ホロヴィッツの演奏に比べたら,のそのそ聞こえたとも書いたと思いますが,その時,その演奏と思われる演奏を聴いてみるとそうでもない感じもして,そして,最近の技術的にもっと進化したピアニストの演奏は,もっとすごいんですかね.

 でも,当時,ホロヴィッツが同時代の中で相対的に抜きんでていたというよりは,一種独特のリズムというか表現のようなものはあって,それが魅力にもなっていて,彼の演奏を聴くと,すぐに彼の演奏とわかったわけで,それは,彼に限らなかったわけで,そういう意味では,今は,あんまりそんな感じがしないんですよね(まあそんなにちゃんと聴いてるわけでもないけど).

 それで,この黒鍵のエチュードですが,右手が黒鍵のみという「非常に斬新なアイデア」というかコンセプトをもっていて,芸術性云々ということではなく,エチュードの単なる何かの技術練習という枠を飛び越えたもの(そういう意味では,10-1もまさにそう)なわけで,黒鍵だけを使うという「制限」の中で音楽を作るとどうなるのか,そして,それが新しい音楽を生み出したということがあったと思うんですよね.

 実際,この曲は,独特の響きがするわけで,ぶっちゃけて言えば,「猫踏んじゃった」の起源?とも言えるわけで(でも,厳密には,この曲は,右手が黒鍵のみで演奏されるわけではないけど),

 実際,何となく雰囲気は似てるわけです.でも,じゃあ,この「猫踏んじゃった」は(全世界で親しまれてるらしいですが),いつどこで作られたかなんですが,よくわかってないらしいです.

 で,10-5ですが,技術的には,黒鍵の弾き方の修得ということもあるんでしょうが,実際は,全く逆なのがポイントで,実は,黒鍵だけを弾くと手が寝やすくて,でも,それでも何となく弾けちゃうわけで,エチュード的には,黒鍵のエチュードをちゃんと弾くためには,「白鍵のエチュード」を弾くべしということなわけです(これも既にどこかで書いた).↓に動画ありますが,ABACのABまで白鍵で,Aに戻るところで黒鍵になります.

 なお,検索すると,最初のフレーズを黒鍵で弾いた後に,白鍵で弾いて,その後,変な余計なフレーズをつける動画がいくつかあがっていますが,これはセンスが悪くてよくないですね.

 ちなみに,その記事を書いた時,右手白鍵,左手黒鍵,あるいは,その逆で弾いたらどうなるか(さすがにこれは動画にはあがってないか)というのもやってみたんですが,気持ち悪くなると思ったんですが,意外とそうでもなかったです.

 そして,この黒鍵のみを使うというアイデアというか「何らかの制限で新しい音楽を生み出す」という発想ですが,その後,例えば,ドビュッシーの全音階の多用とか,十二音は,逆に制限を外すという発想ですし,最近だとリゲティのエチュードにもそういうものが(特に第2集に)あります.そして,リゲティのエチュード自体が,何か技術的なことというよりは,それぞれ何かのコンセプトを基に書かれたものだと思うんですよね(技術的にことがあるとすれば「頭の体操」か).

 まあ,ショパンがそこまで考えて10-5を書いたかどうかは不明ですが,黒鍵だけで曲作ったらどうなるんやろという遊び心のようなものは非常に重要だし,「制限から何かが生まれる」という一般的なことにも繋がってると思うんですよね.

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[大学や高校ランキングの実情]
(受験)

 YouTubeですが,ちらちら見てはいるんですが,受験関係のものがちょこちょこ出てきます.でも,それこそほとんどはゴミみたいな情報で,もうほとんど見てはいないのですが,TOCKY(筑波,お茶の水,千葉,神戸,横国の五大学)と旧帝大を比較するというのがあって,それぞれの平均同士を比較してTOCKYを旧帝に続く大学群としてるんですが,旧帝には,東大京大が入っててそこが平均を引っ張り上げてるわけで,やってることが滅茶苦茶です.

 そもそも,実情的に言えば,旧帝に続く大学群なら,8番目に帝大になるはずだった広島大が入ってないのは不自然ですし,国立ではないですが,首都圏なら都立大が入って然るべきでしょう.要は,母音(O)のお茶の水を入れたかったんでしょうが,確かに私の頃は,かなり難しかったと思いますが(東大が女子と何かするとだいたいここになる(笑).私が大学を卒業してバドミントン部を引退した後に入ったサークル(ラブオール)もそうだった),今はそうでもないでしょうからね(ていうか,今時,女子大?って感じ).

 つまり,5つ揃えたいのなら,筑波,広島,都立,神戸,横国で,でも,そうするとTHTKYとかになって母音がないので,語呂が悪いみたいなしょーもない理由で大学を選んでるわけです(MARCHとかいうのもそうなんでしょう).

 そもそも,こういうのってデータだけを見ているわけで(例えば,偏差値なら予備校(最近は東進が多い)が出してるもの),でも,こういうデータって明らかに実情と乖離があるんですよね.つまりは,数字だけを見るとこういうことになるということですね.

 実情的に言えば,東大京大は,やっぱり,かなり抜けていて,次が東工大,一橋,東京医科歯科,そして,東北,名古屋,大阪がだいたい同じくらいで,その次に来るのが,北大,九大,筑波,横国,神戸,早慶といったところでしょう.

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 受験関係ということでは,東大合格者数もうそうですかね.というか,これも単なるデータなわけで,でも,東大合格者「数」が多ければ,高校としてのランクが上か(東大に入りやすいか)というと全然違うわけです.具体的に言えば,東大合格者数1位は,ここのところずっと開成ですが,実質的には,開成は一番ではありません.

 実質的に言えば,全国1位は灘で,それに匹敵するのは筑駒です.理由は,単純に生徒数が全然違うわけで(一学年400人いて100人の合格者を出すのと200人中100人合格するのは全然違う),東大と同じくらいの難度の大学の医学部医学科合格者も考慮しないといけませんからね(ただ,開成の東大合格者数は2位を引き離して来ているので実質1位に近づいて来てはいる).

 そして,灘,筑駒に続くのが,開成とか麻布ってことなんですが,今は私の頃とは,大分,順位が入れ替わってますが,当時は,開成,麻布,武蔵が男子の御三家で(武蔵は合格者数は少し少なかったですが,生徒数も少なかったのでこの3つは同格だった),国立の筑附,学芸大附属や神奈川なら栄光とか(そういう意味では,公立だと湘南や千葉や浦和も強かった),地方では,ラサールもこれらに並ぶ存在だったと思います.女子の御三家は,桜蔭,女子学院,双葉だったんですが,実質,桜蔭,女子学院で,でも桜蔭は別格で,それは今でもそうですね.

 つまりは,東京なら筑駒,開成,麻布,武蔵,筑附,学芸大附属,桜蔭,JGなら,どこかに入れればいいという感じで,逆に言うと,そこにこぼれたという言い方はどうかと思いますが,東京なら(最近は躍進してますが)駒場東邦とか海城とかだと敗者復活的なところがあったと思います.

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 でも,東京,大阪近郊でなければ(名古屋なら東海はあるけど,旭丘とかとそんなに変わらない気がする),そういう選択肢すらないわけで,そうすると,地元の県立高校ということになって,実際,少数ですが,そういうところにも優秀な学生はいたと思います.

 でも,私の出身校(修猷)について言えば,女子で優秀な人はいましたが(でも,だいたい九大医学部志望.私が浪人して受かった時は,珍しく東大に来た女の子がいた),男子は,多くがラサールとか久留米付設に抜けてた感じはするんですよね.

 いや,ラサールとか久留米付設に行こうと思えば行けたけど,寮生活になるし,敢えて地元の修猷に行ったという人もいたとは思いますが,じゃあ,ラサールや久留米付設に受かったけど,蹴って修猷に来たというのはあまりきかなかったですかね(でも,西南中には,ラサールに受かったけど蹴って西南に来たというのはいた).

 こうしてみると,やっぱり,福岡にそこそこの進学校があればとは思いますね(未だにない).優秀な人間を集めるのってそれだけで絶大な効果がありますからね(ていうか,進学校の実績のほとんどは(学校が何かしてくれるのではなく)そういう効果).でも,東京,大阪近郊や愛知にはあるわけで,結局,都市の規模というか人口というか,そういう問題ってことですかね.

 でも,福岡にそういう進学校があれば,わざわざラサールとか久留米付設には行かないと思うので,やっぱり,福岡は特殊だと思うんですよね(そもそも,県No.1の進学校が福岡ではなく久留米にあるわけで,そんな県,他にありますかね?).やっぱり,修猷がそこそこ優秀で,修猷があるじゃんって思っちゃう(でもその実態は)ってことが問題なんですかね.

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(野球)

 ライオンズですが,ソフトバンク戦で,初戦は千賀を打って首位に立って,昨日も勝って連勝で,メンツも大分入れ替わってきたし,昔の苦手意識が少しは,とも思ったんですが,今日は,和田を打てず,昔のソフトバンクのメンツが出てくるとどうもよくないですね.

 ヤクルトの村上の阪神戦での三連発はすごかったですね.嫌な思い出ですが,ブライアントの三連発を思い出しました.

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[野沢]
(スキー)

 (真夏なんですが)スキーなんですが,やっぱ,びわ湖バレイと奥伊吹だけじゃしんどいってことかなあという感じもしていて,でも,それ以外となると途端に行くのに3時間以上かかるわけです.

 で,一つ思い立ったのですが,北陸新幹線です.具体的に言えば,北陸新幹線を「反対側」から使えば,野沢って3時間+αくらいで行けるんじゃないかと思ったんですが,やっぱり,そんな感じです.飯山に新幹線の駅ができたのがでかいですね(なので,赤倉や八方や志賀は,こうは行かない).

 つまり,野沢に限って言えば,東京から行くのとそんなに変わらないってことで,しかも,何年かして北陸新幹線が敦賀まで延伸されれば,更に30分くらいは縮まるだろうし(京都まで来るのは大分先ですが,そうなれば,更に近づく.でも,さすがにその頃は,もう京都にはいないかな),でも,まさか北陸新幹線を「反対側」から使うというのは思いもしなかったですかね.

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[何か違和感がある]

 不老不死というか,意識をコピーして実質不老不死もそうですが,何か違和感があるんですよね.というのは,元々は,この世にいなかった人間が生を受けて,意識というものが育ったわけで,それは,死という形で終わりを迎えるのが自然というよりは,元々なかったわけだから,元に戻るのが自然な感じがするんですよね.

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[あることというか結論みたいなことに至りました]

 それが何かは書けませんが,昨日,あることというか思うことがあって,でも,それが何なのかなあと考えていて,あることというか一つの割と明確な結論みたいなことに至りました.

 とか書いても,読んでる人は,何のこっちゃわからないでしょうし,こういう感じのことを書いて,あとから読み返して私もわからないこともあるのですが,そうであれば,そういうことではなかったということで,でも,そうでない可能性もあるので,敢えてここでこういう形で残して書いておくことにします.

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