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9/9'13
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(日記)

 また,随分空いてしまいました.もちろん,その間,いろいろ考えることはあったのですが,ここに書くまで考えがまとまらなかったというのもありますし,ここに書くまでのエネルギーがなかったというのもあります.でも,今日ここにこうして書いているということは,少しは回復傾向なのかもしれません.

 調子としては,相変わらず不調なのですが,一日中横になれるのならなりたいという状態からは少し回復してきているように思います.でもそれは,薬が効いてるのか,単なる周期的な変動なのかはわかりません.

 先日,札幌での建築学会大会のときの夜の飲み会でもそういう話になったのですが,歳をとると体がしんどくなるのは当然のことで,普通だと30くらいでそれを感じるのに私の場合は,今頃になってようやく?そういう状態になってきただけっすよ,と言う人もいました.でも,人それぞれの体のしんどさを比較することはできないですから,何とも言えませんね.

 少なくとも言えるのは,やっぱりしんどいってことです.でもしんどくてもやらなければならないのならやらなければなりません.もし私が30だったら,しんどいなんて言ってられないから何がなんでもやるでしょうし,それは,今も同じです.

 でも,厄介なのは,当然今やるべきことはやりますが,少し早めのリタイアを考えてもいい状況になってき(てしまっ)たということでしょう.それは,これからの半生を考えると,定年前より定年後の方が長くなって,そちらを中心にこれからのことを考えて行く時期になってきたということもありますし,ここまで自分なりに頑張って来て,充分楽しんだし,一仕事できたとも思うし,ある程度,満足しているということもあります.

 問題は,定年後のことを中心に考えて行くとしても,仕事の代わりに何をやるかということでしょう.ただ,体がしんどくなり,気力もなくなれば,仕事の代わりなんか要らないし,そもそもそんなことできないってことで,それはそれで辻褄が合ってるわけです.

 つまり,これまでは,頑張るとか充実するということを前提とした人生を送ってきて,それはそれで楽しかったし,自分なりに成功したと思える人生も送れたから,これからは,頑張らないとか平凡とかそんなに楽しくなくてもいいというようなことを受け入れて,のんびりやって行けばいいのかもしれません.問題は,それが受け入れられるかってことですが...

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09b
[東京オリンピック]
(世の中)

 2020年東京オリンピック招致のことも書いておきましょうか.再三,書いてきたように,私は,今更,東京でオリンピックなんかやることには反対です.東京にオリンピックをもってくるために国民を洗脳するようなことをやってきて,そういうやり方にもほんと辟易しています(洗脳する方もされる方も).

 でも,決まってしまったものは仕方ありませんし,これも再三書いて来たように,Aベノミクスに代表されるように,世の中は「そういう方向」に大きく舵を切ったので,もう後戻りはできません.つまり,やるしかないし,我々もある意味,それに乗っからないと,自分で自分の身を守れないことも再三書いて来た通りです.

 でも,単に乗っかるだけではだめでしょうね.既に壮絶なババ抜きが始まっています.例えば,先週は,マドリッド有利という報道が優勢で,株価は週末にかけてかなり下げました.でも蓋を開けてみたら東京の圧勝です.勝因の分析?も,プレゼンがよかったとかチームワークとかロビー活動とか言ってますが,大陸間のローテーションとか普通に考えたらよほどのことがない限り東京になるのは当り前です.そして,今日は,株価は暴騰しています.騙されてババを引いた人が今頃買ってるわけです.

 そして,これからもこういうババ抜きや騙し合いのようなことが平然と行われていくのでしょうし,世の中はどんどんぎすぎすしてきて,いろんなことがプロトタイプにお金という形で評価されて,富める人はますます富み,食べるのにも事欠くような人はどんどん増えて行くのでしょう.

 ほんと賢くないし,騙す方も騙される方もどうしようもないなーと思うのですが,同じ過ちを何度も繰り返すのが世の常ということなんでしょう.あー情けない.

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09c
[もう1つの憂鬱]
(仕事)

 2020年に東京にオリンピックが来るということで,もう1つ憂鬱なことがあります.それは,これで世界地震工学会議(WCEE)も来る,少なくとも強力な誘致活動が行われるのは間違いないということです(なぜオリンピックが来るとWCEEが来るかもここで書いた通り).

 私個人的には,もうWCEEには意味を見出していないし,めんどくさいことはめんどくさいので,できるなら関わりたくはありません.でも,日本でやるのなら,全く無関係というわけにも行かないかもしれません.

 もちろん,やる意義があるのなら,めんどくさくてもやるしかありませんが,やる意義ってなんでしょうね.前回招致活動をした私より一回り上の人達は,地震工学における日本の地位向上というか維持に不可欠というようなことを言っていました.要は政治的な話ですね.

 でもそれを見て,私より一回り下の人達はとてもとても冷ややかでしたね.定年で大学を辞めた後も自分達が影響力を残したいだけなんじゃないのとか言ってる人もいました.

 上の人達は,彼らなりに後の世代のことを考えているのかもしれませんが,下の人達は,それを煙たがり迷惑がってさえいる.親の心子知らずということなんでしょうか? もちろん,次の世代の人達のためになることならやるべきとは思いますが,迷惑がられてまでやらないといけないのでしょうか?

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09d
[これでいい]
()

 不調とは言っても,ちゃんと仕事はしてるし,それ以前にちゃんと寝て食べて生活はしているし,これでいいと思えば,これでいいってことなのかもしれません.つまり,問題は,受け入れられるかどうか,ではなく,受け入れれば,全ては解決するってことなのでしょう.

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09e
[騙される?]
(世の中)

 東京でオリンピックをやるということで,経済効果とか,これから東京は大きく変わるとか言ってますが,どうなんですかね? 意外とそんなに大した変化はないような気がします.少なくとも,1964年のときのような大きな変化はありえないでしょう.

 でも,「そういうことに」しちゃうんでしょうね.要は,どのくらいみんな騙されるのか,ということなんでしょう.ていうか,やっぱり,みんな騙されちゃうんですかね?

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9/15'13
[誘導]
(日記)

 うーん,やっぱりなかなか回復しません.今月いっぱい授業はないし,もう腹をくくって休めるときに休むしかないような気がします.でも,今月末までに回復しなかったら...そりゃあ,しんどくてもやるしかありませんけど...

 バレンティンのシーズンホームラン数の記録更新,よかったんじゃないですかね.今更,日本人とか外国人とか関係ないでしょ.でも,こうも「よかった」一色だと逆に気持ち悪くなってきました.王さんの55号の記録が破られて悔しいという人もいてもいいと思うんですよね.でも,今,そういうことが大声で言えない雰囲気があります.

 東京オリンピックだって,支持率70%ですから,30%は,反対なはずですが,そういう声は,ほとんど聞こえてこない.こういう傾向は,以前からあったのですが,東日本大震災以降,へたなことは言えないみたいに特に顕著になりました.ロンドンオリンピックで「メダル数」という新指標を持ち出して,日本人選手大活躍ということにして,東京オリンピック招致に繋げたのもそうです.

 今は,何はさておいても,目先の経済が最優先で,国民全体のベクトルをそれに合わせるように世論がどんどん誘導されています.まずいんじゃないですかね.そんなことしてたら,戦争するぞって言われても,戦前のように,誰も反対って言えなくなりますよ.

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15b
[複雑な気分]
(世の中, 経済)

 東京オリンピック招致成功の話のつづきです.再三書いているように,私は,ずっと東京オリンピック招致には,反対でした.でも,一方では,報道とは裏腹に,どう考えても東京が選ばれるとも思っていました.そして,先々週,マドリッド優位と報道され,株価は下げていたのです.

 で,私はどうしたかというと,自分の信条と違う結果になるのを指をくわえて見ているだけというのが嫌だったというわけではありませんが,東京になったら暴騰するであろう建設株を大量に仕込みました.結果は,ここで書いた通りです.たった1週間で1.5倍になったものもあります.

 このこと自体は,賭けというか博打に勝ったようなもので,別にどうということはありません.問題は,私がブエノスアイレスで最終結果が発表されるときにどういう気持ちだったのかということです.

 自分の信条的には,東京は招致すべきではないと思っている,でも,自分の予想としては,(残念ながら)東京が勝つと思っている,それを見越して,玉も建てた.そういうとき人間(私)は,どっちに勝って欲しいと思うのか,ということです.

 正直に書くと,東京になったときは,やはりほっとしました.賭けに勝ったということもありますし,報道に騙されずに自分の予想を貫き通せたということもあります.でも,信条的には逆の結果になったわけで,複雑な気分でしたね.

 そして,思ったのは,これからこういうことが続いて行くんだろうな,信条的には,世の中はそういう方向に行くべきではないと思っていても,どんどんそういう方向に行ってしまう,そして,残念ながら私のそういう予想は当たってしまって,世の中は,どんどんぎすぎすして行ってしまうのでしょう.

 せめて,そういう予想が当たったときにために「行動」しておくくらいのことしかできないのですが,予想する→そうなって欲しい,となってしまわないかちょっと怖いです.もし,そうならないとしても,賭けに勝っても世の中はどんどんおかしなことになって行くわけで,あまり気分よく過ごして行けないような気がします.それとも,世の中がどうなろうが,自分さえよけれえばいいと思うしかないのでしょうか.

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15c
[東京オリンピックと地震]
(世の中, 地震防災)

 東京オリンピック関係の話が続いてしまうのですが,私の出身研究室のOB(OGはいない,と思う)関係者のMLで,これから大地震が来るという状況で,諸手を挙げて東京オリンピック招致万歳というわけには行かない,少なくともオリンピックの前に,東京が大きな被害を受けたときのことを考えてちゃんと対策を考えておくべきだと言った先生がいました.

 このことは,このサイトで私も既に書きましたし,世の中が東京オリンピック招致に浮かれている中で,思慮深くちゃんと考えている人はいるわけで,それはほんとにほっとしました.

 と,同時に,対策と言っても難しいのではないかと思ったのも事実です.例えば,東京が被害を受けたときのために代替地を用意しておくと言っても,首都圏で何万人も死者が出ているような状況で,日本の他の場所で呑気?にオリンピックなんかできるでしょうか? そんなわけに行かないのは,東日本大震災のときのことを考えれば明らかですよね.

 オリンピック関連施設をとても耐震的に造っておくというのも考えられるのですが,関連施設だけ残っても,東京の街が大きな被害を受けていたら,やっぱり,オリンピックどころじゃないでしょう.

 ですから,私なりの結論は,やはり,オリンピック関連施設だけではなく,市井の建物,即ち,既存不適格建物の耐震補強をしっかり進めて,街自体を地震に強くするしかない,ということです.今の建物の耐震化率は80%ですが,80%では,全然だめというのは,既に書いた通りです.

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15d
[模索]
(生き方)

 不調で具合が悪いということなんですが,単に調子が悪いというだけではなく,やっぱり,これから先のことを考えると暗澹たる気分になるということも大きいと思います.

 もちろん,仕事をさせてもらえるうちは,すればいいと思うのですが,雑事がどんどん増えてきて,自分の思うような仕事はできなくなって来てるし,そういう中で頑張ったとしても定年までの話です.

 だったら,今の仕事(職業)には,さっさと見切りを付けて,次のステップに進めばいいとも思うのですが,今の仕事(研究)以上のものは,なかなか見つからない.つまり,(今のところまだ)八方塞がりなんですね.

 でも,八方塞がりのままでいいわけはありませんから,模索は続けていきたいとは思います.そうすることで,希望がもてるということもあります.あるいは,八方塞がりのままでいい,それを受け入れることができれば,それでもOKなのかもしれません.

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9/16'13
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(日記)

 ↑と書いたのですが,やっぱり違いますね.体調さえよければ,やりたいことはいくらでもある,もっと正確に言えば,体調さえよければ,体調が悪くてやりたいと思えないことも,体調さえよければ,やりたいと思えるわけですから,やっぱり不調なんだと思います.問題は,これがいつまで続くのか,今が不調なのか,単なる加齢で,もうずっとこのままなのか,ということでしょうか.

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9/21'13
[これから先のこと]
(日記, 生き方)

 相変わらず,あんまり調子はよくないのですが,もちろん,体調や調子をよくすべくいろいろ方策は講じながらも,とりあえずは,現状を受け入れて,その中でやっていくしかない,というかそうすればいいのでしょう.若い頃,相当頑張ったおかげで,幸いここまで何とかやってこられたので,どうしてもしんどいなら,もうそんなに無理する必要はありません.

 これから先のこともそんなに心配することもないような気がしてきました.体調が悪くて横になりたいときは,(もう仕事をやめても経済的には何とかなるので)そうしてればいいだけの話でしょう.つまり,できる範囲でできるだけのことをすればいいわけです.

 今の仕事には定年があって,そういう仕事を選んだのは,失敗だったと書きましたが,それは,仕事,つまり,大学教員の話であって,研究には,定年はありません.この点は,普通のサラリーマンとは決定的に違うところでしょう.確かに,大学教員を辞めても研究をして行くのは,いろいろ難しいところもありますが,そこはそこでどうやったら続けて行けるかを考えればいいのですし,そこまでしてまで続けたいと思わなければ,それだけの興味しかなかったということなのでしょうから,それはそれで仕方ありません.

 でも,例えば,大学を辞めた後,大きな地震が起これば,いてもたってもいられなくなるのは,容易に想像がつきますし,やっぱり,仕事をリタイアした後も研究活動は,何らかの形で続けることになるんだと思います.

 そして,これも幸い,私には仕事以外にやっていることで,相当程度のレベルまで高められたものがかなりあります.確かに最近は不調で,どれもそんなに力を入れてやっているわけではありませんが,これもその時の調子というか,その時のコンディションに合わせて,できる範囲でできるだけのことをやればいいんだと思います.つまり,研究と同様に(リタイア後は)やりたければやる,やりたくなければやらないってことですね.

 そう考えてくると,やっぱり,体調は大事だなと思います.体調が悪くて,何もしたくなければ,何もしない,となってしまうわけですからね.でも,それじゃいけないと思って無理すると,益々体調が悪くなったりするわけです.つまり,それじゃいけないと思わない,というのが,まずスタートでしょうか.

 要は,無理がきかない歳になってしまったということでしょうが,これもまず現状を受け入れる,ということですかね.

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21b
[スポーツ]
(スポーツ, 生き方)

 上の話とも関係するのですが,スポーツってやっぱりすごいなーとあらためて感じています.仕事をリタイアして何をするかと考えたとき,やるだろうとまず思うのは,スポーツです.その理由としては,ここでも書きましたが,強くなったり上手くなったりするためにトレーニングや練習などで創意工夫をし,自分の競技力を高めて,それを試合という場で検証することができる,というまさに自己実現に繋がるものだからです.

 これは,研究(学術)や芸術もそうですし,これらは,スポーツより高度な知的作業が必要となるのですが,内的要素が強いので,スポーツほど人との繋がりや報酬に結びつきにくく,強い興味を持ち続けられなければ,持続させることが難しいということがあります.

 学術や芸術にないスポーツの優位性として,体を動かすということもあるでしょう.人間は動物であり,にも関わらず,現代人の多くは,デスクワークが中心で,動物本来もつべき運動量を補って心身ともに健康を維持するのにも大きな効果をもつということもあります.仕事をリタイアした後なら尚更でしょう.

 でも,スポーツの競技力を考えれば,歳をとれば,体力は衰えますから,歳をとってスポーツをするのは,矛盾というかジレンマがあるように見えます.でも,それならそれで,そういう条件下で,自分の中での競技力の向上を目指してやればいいわけです.佐藤真海さんが言うところのスポーツの力というのがまさにそうで,障害者にパラリンピックがあるように,年寄りには,年代別の全国大会,あるいは,世界シニアのような「創意工夫を試す評価システム」があります.

 私の場合,今やってるスポーツは,バドミントン(は年代別の全国大会に出るくらい),スキー(は準指),ゴルフ(は今はほとんどやってない)ですが,これらは,体が動かなくなるまでやるんだと思います.そういう意味では,やはり,体調というか健康は重要ですね.

 年代別の全国大会や世界シニアのような「創意工夫を試す評価システム」が整っているという意味では,陸上(トラック)競技にも取り組むことになるでしょう.私は,短距離も長距離もそこそこ速いということは,どこかで書きましたが,自分が最も適性のある距離(多分,400か800.しんどいけど)を見出せたらいいなと思っています.

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21c
[なければならない]
(生き方)

 現状を受け入れて,できる範囲でできるだけのことをやればいいんだと思うのですが,それだけでは,やっぱりだめというか,気分よくは生きて行けないと思います.つまり,ちょっとは,我慢して頑張ること,それには,「なければならない」ことが必要ということです.

 「なければならない」ことの代表は,食べて行くために必要な勤労で,仕事こそが最大の退屈しのぎということは,再三書いて来ましたし,だからこそ,仕事を失ったリタイア後の生き方が難しいわけです.「純粋な喜びの一つは勤労後の休息である」(カント)ですからね.

 ですから,定年後も仕事を見つけて働き続ける,あるいは,働かなければいけない状況に自分を追い込む?のは,一つの方法ではあるでしょう.でも,それはそれでちょっと(かなり)危険です.とすると,仕事以外の「なければならない」ことを探していくことになります.

 既に書きましたが,身の回りのことを自分でやらないといけない状況にして,毎日,買い物に出かけて,料理をして,掃除洗濯をするのは,なかなかいいと思います.もし,スポーツの競技力の向上に生き甲斐を見出せたら,練習やトレーニングをし「なければならな」りません.そこまで行かなくても体調維持のためにウォーキングをし「なければならない」でもいいでしょう.もっと極端には,株主優待を無駄にしないようにし「なければならない」でもいいわけで,つまり,そう思えれば,何でもいいんだと思います.

 でも,あんまり,いろいろこうで「なければならない」のもしんど過ぎるし,歳をとってからでは,体調を崩してしまう.そこのところをうまい具合にバランスをとるということでしょうか.

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21d
[やりたいこと]
(生き方)

 リタイア後の何が心配なの? やりたいことなんかいっぱいあるよ.いろんなところに旅行にも行きたいし,音楽を好きなだけ聴いたり,映画も死ぬほど観たいし,読みたい本もたくさんあるし,美術館巡りだっていくらでもできるし,ゲームだってゴルフだってやり放題じゃん,というような人は,結構いますよね.そう思えるのは,ちょっと羨ましいような気もするのですが,少なくとも,私にとっては,こういうことは,やりたいことではありません.ていうか,ほんとにやりたいなら,今やります.

 そもそも,リタイアしたらこういうことをやりたいと思ってる人は,今は,やりたくてもできないのを我慢してるってことなんでしょうから,それはそれで不幸なことですよね.でも,ほんとにやりたいのなら,やっぱり,何としてでも今やるでしょうから,ほんとは,そんなにやりたくはないんだと思います.つまり,今は,ほんとにやりたいことを我慢して仕事をしているということなら,やっぱり,仕事の方がやりたいってことでしょう.ですから,実際にリタイアしたときは,こんなはずじゃなかったとなるような気がします.

 少なくとも,仕事である程度成功した人なら,仕事以上のやり甲斐を仕事以外に見つけるのは,至難の業でしょうし,実際,リタイアしてしばらくは,悠々自適の生活を謳歌していても何年かするとだんだん物足りなくなってくるという話はよくききます(逆に仕事がつまらない,辛い,あるいは,うまく行かなかったのなら,その分,相対的に楽しい老後が送れるかもしれない?).

 先のことなんか考えるから憂鬱になるんだよ,どうするかなんかそのときになって考えりゃいいじゃん,というは,喩えて言えば,老後の経済的な手当を全くしないようなもので(年金だけでは暮らして行けないのに,そういう人は,驚くほど多いらしい),あまりに無謀というものでしょう.これも想像力の問題ということでしょうか.

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9/22'13
[大きな違い]
(日記, 生き方)

 リタイア後どうするかですが,私と他の多くの人達との大きな違いに気がつきました.それは,上でも書きましたが,私は(他の多くの人達と違って)やりたいのなら今やるということです.つまり,やりたいことがあるのに,今は仕事があるから我慢してリタイア後までとっておく,なんてーことができないのです.

 やれることがやれて幸せだね,と思われるかもしれませんが,仕事が忙しい中,それを何とかするのも創意工夫であり,当然のことながら格段に頑張ってしまうことにもなるので,ここに来て急激に疲れてきたということもあるかもしれません.

 そして,大問題なのは,やりたいのなら既にやってるってことは,やりたいことは,これ以上はないってことで,仕事をリタイアしたときに突然できる膨大な空白の時間を埋めることができないわけです.今でも休日の過ごし方が下手(結局,仕事をしてしまう)なのは,そういうことでしょう.

 ですから,リタイアして「新たに」始めることが必要になるわけです.うーん,なかなか悩ましいですね.リタイアしてからやりたいことなら,今すぐやりたいですからね.やっぱり,ある日突然退職というハードランディングではなく,徐々にソフトランディングというわけには行きませんかね.

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9/25'13
[活動と休息]
(日記, 生き方)

 一進一退だとは思うのですが,少しずつ回復してきたような感じがします.理由としては,できる範囲で無理をしないで休むようにしたこと,単に周期的にそういうタイミングであること,またサプリメントを摂るようにしていること,お医者さんにもらった薬が効いていることなどが考えられるのですが,因果関係はわかりません.

 あとは,やっぱり食事ですかね.もちろん,栄養のバランスをしっかり考えることは当然なのですが,これは,ずっとちゃんとやっているので,最近心がけているのは,食べ過ぎないこと,そして,蛋白質をしっかり,というか,こんなに?というくらい摂ることです.これは,結構重要な気がします.ただし,蛋白質をたくさん摂ろうとすると,いっしょに脂質も摂ってしまいがちなので,そこは創意工夫が必要です.

 そして,やっぱり思うのは,外的状況は関係なく,内的要因が大きいということです.今の外的状況は,仕事や仕事以外もいろんなめんどうなことに巻き込まれてますし,リタイア後,あるいは,リタイアまでの状況を考えると憂鬱にもなるのですが,内的なものさえ整ってくれば,そういう逆境も逆に何とかしてやろうと思えて燃えるくらいなので,別にどうってことありません.

 というか,気分よく生きて行くには,そういうめんどうなことや「なければならない」ことが必要なんだと思います.「純粋な喜びの一つは勤労後の休息である」(カント),幸不幸は,(時間的に)相対的なものであるということですね.つまり,ずっと幸せということは,ありえなくて,全体として,幸せに気分よく過ごして行くには,多少めんどうでやりたくなくても,そういうことをやることで活動して,その後,ささやかな達成感を感じて幸せな気分で休息をとり,回復したらまた活動する,ということを繰り返していくことなんだと思います.

 そして,歳をとって,気力や体力が衰えてくれば,それにあわせて,活動と休息の割合を徐々に変化させていく(活動を減らして休息を増やす)ことが理想なのでしょう.リタイア後は,やら「なければならない」ことを作り出すことも必要になってきます.

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25b
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(野球)

 ライオンズなんですが,3位と4ゲーム離れてしまって,今年はもうだめかとも思ったのですが,怪我をしていた主力が戻ってきて息を吹き返し,でも,残り試合を考えると間に合わないかなーと思っていたのですが,楽天(やはり優勝は楽天でしたね)に連勝して,3位のホークスに1ゲーム差にまで迫ってきました.CSは当然,そのとき調子がいいチームが勝ちますから,間に合えば,ちょっと面白いことになるかもしれません.

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9/30'13
[なければならなくなくてもやりたいこと]
(日記, 生き方)

 相変わらず調子はよくありません.先週末の練習は,夕方しんどくなって横になっていたら,結局,行くことができませんでした.でも,(いつものように)超頑張ったら行けたと思いますし,しんどくてしんどくて仕方ないというほどではなくなりました.ですから,こんな感じでやって行くしかないんでしょうし,こんな感じでやって行けばいいんでしょう.実際,ご飯はおいしいし,夜も眠れるし,仕事もやらないといけないことはちゃんとやってるし,これでいいと思えばいいわけです.

 ただ,もちろん,全ては,内的な問題ではあるのですが,外的な問題というか,要は,被害=地震動強さ/建物強さ のように,調子の悪さ=外的な問題/内的な調子 と書けば,外的な問題も無視することはできません.そして,外的な問題として思い当たるのは,やっぱり「残り時間が少なくなってきた」ということでしょう.

 何度も書いてきたように,死ぬこと自体は,別にどうということはないのですが,残り時間が少なくなってくるということは,今日どう生きるかに少なからず影響を与えます.具体的には,将来どうなりたいから今日何をするということに対するモチベーションは,当然のことながら,将来が(あまり)なければ,(あまり)湧いてきません.

 例えば,若い頃は,これから何十年も自分の力で食べて行かなくてはいけないという状況下で,やり甲斐のある仕事を見つけて,それに向けて自分をスキルアップさせていくことは,非常に重要なことでした.でも今は,その仕事ができるのも長くて十数年,そして,もう仕事を辞めても何とか食べて行けるところまで来(てしまい)ました.

 つまり,「なければならないこと」がもうほとんどなくな(ってしま)った,ということです.そういう状況下で生きていくのは,大変なことですし,人生の後半のみならず,前半においてさえ,世の中どんどんそうなってきているのが,今の世の中が生きにくくなってきている最大の要因ということも再三書いて来ました.

 そういう中で,生きて行くには,「なければならないこと」を作ることも必要ですが,人間,少なくとも私は,怠け者ですから,だとすると,「「なければならな」くなくてもやりたいこと」を見出すことが必要なのでしょう.仕事は,「なければならないこと」なので,「「なければならな」くなくてもやりたいこと」かどうかは,わかりませんが,少なくとも仕事以外にやっていることは,「なければならないこと」ではないなので,「「なければならな」くなくてもやりたいこと」です.

 でも,もし仕事が「「なければならな」くなくてもやりたいこと」でなければ,退職後は,仕事に費やしていた時間がそのままぽっかり空いてしまうので,そこを埋める「「なければならな」くなくてもやりたいこと」が必要になるわけです.そして,私の場合,「「なければならな」くなくてもやりたい」のなら,今やっているので,何か新規開拓が必要になるわけです.

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30b
[料理]
(生活, 生き方)

 「なければならないこと」として,身の回りのことを自分できちんとやる,というのがあるというのは,既に書きました.ほんとに気分がいいし,外食とかお手伝いさんとかのアウトソーシング,あるいは,家事をやってくれる代わりにその人の生活費を負担するなんてーことを考えれば,実質,仕事にも匹敵します.

 そして,その中でも料理は,特にやる意義?が大きいと思います.何がいいって,自分が食べたいときに食べたいものが食べたいように(おいしく)食べられるということです.睡眠欲と食欲があれば生きて行けると書きましたが,なんだかんだ言って,人生最大の楽しみはやっぱり食べることでしょう.

 私は,学生時代から随分長い間,外食中心の生活をしてきたのですが,内食中心の生活をしていたこともあって,その時は,おいしくて,かつ,栄養のバランスとかものすごくよく考えてくれて,とてもありがたかったのですが,今日の晩ご飯は何かな,と思って家に帰って,あー今日は,これを食べる気分じゃないなと思ったときは,何とも言えないストレスを感じたものです(ごめんなさい.言うまでもないことですが,もちろん,料理がおいしくないということではなく,その日,たまたま,そういう気分でないということです.わかりますよね?)

 でも,外食なら,食べたいときに食べたいものが食べられるわけです.それじゃあ,食べるものが偏るかと言えば,そういうわけでもなく,その時その時食べたいものを食べていても一週間くらい通すと適度にばらけるものです.ただ,外食だと野菜が足りないことが多いので,新生活が始まってからは,家に帰って,何パターンか野菜を補充する料理を作ったりしてました.

 でも,つくばだと外食できるところが少ないというのが問題で,そういう折,たまたま,大学の近くに松屋がオープンしたりしたので,肉系のものが食べたいときは,よく行ってました(と行っても週一回くらいだが).

 で,私は,朝食は,毎日自分で作るので,大学の帰りにイオンに寄って買い物をして帰るんですが,だったら,その時に食べたいものの材料を買って,家で夕食を作ればいいじゃんと思い始めました.

 最初は,牛肉や豚肉や鶏肉を買ってきて焼いて,野菜は,炒め物かサラダ系か温野菜など何パターンかというだけだったんですが,これが超美味い.ただ焼くだけと言っても,焼き方を工夫して丁寧に焼けば,100g200円くらいの肉でもびっくりするくらいおいしく焼けます.そして,当然のことながら,自分で肉を焼くようになってからは,大学近くの松屋には,全く行かなくなりました.だって,もっと安い値段で,何倍も美味く作れるんだもん.

 そんなに美味く作れるんだったら,今度食べさせてよ,と言われるかもしれませんが,それは,お断りします(^^;.だって,美味しいと思うのは,私であって,人に美味しいと思ってもらうように,人に食べさせるようには全く作ってないからです.そして,これが最大のポイントなのです.

 つまり,外食と同様に,食べたいときに食べたいものを食べられて,外食よりリーズナブルということに加えて,散髪と同様,私だけが美味しければOKなのであって,私が最大限美味しいと思うように自分好みに作れるというのが自分で料理する最大のメリットということです.

 こんな感じで,少しずつレパートリーを増やして行ってます.もちろん,ちょー楽しいです.最近は,ピザを自分で焼くようになって(と言っても,ピザ生地とピザソースとチーズと野菜を買ってくるだけ),これがまた超美味くてかなり気に入っています.

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