7/3'06

 昨日のつくば市のシングルですが惨敗でした(T_T).予選リーグを勝ち抜けて決勝リーグに行けなかったのは多分初めてです.3つに分かれた予選リーグの中で私が入った予選リーグは,それなりに粒は揃っていましたが,こいつにはとても勝てない,という人はいませんでした.でも全てファイナル(1−2)で負けてしまいました.相手はもちろん弱くはないのですが,この位のレベルなら勝てないとシニアでも全日本で勝つのは厳しいでしょう.でももう全日本教職員まで1ヶ月しかありません.

 調子は...左膝を怪我していたということはありましたが,まあ動けたと思うので関係ないと思います(多分).ストローク系も確かに当たりが悪いとは思いましたが,どうしようもないというほどでもありません.ただ,とにかく息が上がるのが早かった...最初は動けて拾いまくるし,当たりも悪くないのですが5点くらいでもう息が上がります.長いラリーを何度も取るのですが,点数と引き替えにどんどん消耗していく感じです.まるで自分でどんどん墓穴を掘ってるようなものでした.そして最後は力尽きました.

 一番の特徴?は,とにかく滝のような汗です.プレー中はコートの中があっと言う間に水浸しになります.最初はまめに拭いたりするのですがそのうちどうしようもなくなってきます.プレー後はもっとひどく,負けると主審をやらされるのですが,そのスコアシートが汗でびしょびしょになって字が書けない,私が立っていたところには水たまりができるような感じです.昨日は確かに暑かったですが,そんなにものすごい猛暑というほどではなかったと思います.実際,私以外でそんなに汗をかいてる人はいなかったと思います.単に練習不足?走り込み不足?

 相手は自分より一回りも二回りも(^^;年下なので体力的にきびしいのは当然なのですが,これまではそういう相手に体力勝負で勝ってきました.実際,同じ予選リーグに入ったS谷君は以前やったときはそういう感じで勝ったと思います.でも今回はこっちが先に息が上がり,相手がミスする前にこっちがミスしてしまうことが多かった.

 確かに練習は充分とは言えませんが,ここ数ヶ月はそれなりにやってきました.ていうか,これ以上は仕事のことなどを考えると無理です.練習不足というよりは,「体が体温調節できなくなってる」という感じがしました.ひょっとして更年期障害?そう言えば今回のようなことは初めてではない気がします.思い返してみると,去年,一昨年と全日本教職員で負けたときも全く同じような状況でした.とにかくものすごい汗で自分がプレーしているコートが水浸しになるような感じでした.そしてファイナルで負けました.

 いったい,どうしちゃったんでしょうかね?ていうか,どうしたらいいのでしょう?練習不足,走り込み不足なら,練習,走り込みをするしかないですが(物理的に実際にできるかどうかはともかく),そうでないとしたら練習しても無駄ということになります.

 この文章を書きながら気になってきたので「男性 更年期障害」でググってみました.うーーん,性機能障害は特にないと思うのですが(^^;,「疲労感,だるさ,無気力,頻尿,発汗過多,冷え性,皮膚のかゆみ」など症状的には当てはまるところがかなりありますねー.やばいなー.確かに私は普通?の男性より男性ホルモンが少ない感じは直観的にします.というかここ数年の体調不良もこれが原因なんですかね.だとすると体力面,精神面での不調の原因?がわかって却ってすっきりするような気もするのですが...でも何か対策を考えないとまずいですねー.

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7/5'06
歳をとるということ

 このコーナーを読んでいただいている方はおわかりだと思いますが,最近「歳をとる」ということについて考えるようになりました(今頃(^^;?).理由はいろいろあります.父が亡くなった年齢に近づいてきたこと,体調がすぐれないことが多くなってきたこと,高校の同窓会で25年ぶりに同級生に会ってみんな歳をとったことにショックを受けたこと,つくばに来てからのバドミントンの不調が実は「更年期障害」なのではないか?と思い始めたことなど様々です.

 ここで言う「歳をとる」ですが,もちろん単に「年齢が1つ増える」ということではありません.言い換えれば「老ける」ということです.若い頃は歳をとることは「成長」なわけですから目出度いことなわけです.でもある時期を境に目出度くなくなります(^^;.いつ位からですかね.まあ20代のどこかだという気がします.それまでは「成長」して行きますが,そこから先は「老いて衰えて」行くわけです.実際,体の成長は20代のどこかでだいたい止まりますし,体力的にもその頃がピークでしょう.ちょうどその頃,子供を作れば生物学的には「もう要らない」わけですし,実際昔は,30代40代で亡くなる人も多かったわけです.

 でも幸か不幸か?今の日本では人生だいたい80年ということになっています.病気や事故がなければ人間は理論上?は120まで生きるらしいです.そうするとどういうことになるかというと,人生の大半は老いていくという状態にあるということになるわけです.つまり,平均寿命が伸びでしまった今の日本では,悲しいかな人生の大半は下り坂なわけです.

 人間の成長期である20年あまりはどうでしょうか?最初の何年かは物心もついていません.その後も,親の保護下に置かれ,守られてはいますが,ほとんど思うように生きていくことはできません.ある程度自分の思うような人生が送れる(もちろんこれは本人次第ですが)のは一人前になって自分で稼げるようになってからでしょう.つまり,成長期は,一人前になってから自分が思うような人生を送るために準備をしているようなものかもしれません.しかし,ようやく一人前になった,自分で食べて行けるようになった,自分が思うような人生を(自分次第で)送れるようになったのとほぼ時期を同じくして「人生下り坂」なわけです.皮肉ですねー.つまり人生の大半どころが,人生の実質全ては下り坂,即ち,老いと衰えとともにあるわけです.

 つまり,人生は老いそのものであり,生きていく以上は我々は老いと付き合っていかなければならないわけです.なかなかしんどいことですよね.でも私は,昨日より今日,去年より今年,少しでも「成長」したいと思っています.今の仕事を選んだのも,ただ給料がもらえて食べて行けるとか,面白いとかそんなことではなくて仕事を通して自分が「成長」できるということがとても大きいです.「仕事以外にやってること」であるピアノもバドミントンもスキーも少しでも上手くなりたいと思ってやっています.老いが始まった30代以降もずっとそういうつもりでやってきましたし,実際,仕事も仕事以外にやってることも人生のピーク?である20代よりもどれも上手く強くなってると思います.最も怪しいのが過酷な運動量を要するバドミントンですが,そのバドミントンですら20代のときよりは強くなってる,というつもりでやっています.

 でもさすがに70, 80(まで生きればですが)までそんなわけには行かないでしょう.どこかで「老いを認めなければならない」時期が必ず来ます.いや,実際には老いは20代から始まってるわけです.そして多くの人はもっと早くから老いを感じているが,私は40代半ばにしていろんなことが複合的に重なり,ようやく今頃?そういうことを感じ始めたのかもしれません.私が30代にあんなに苦しく辛かったのも,自分が「老いている」ということに単に気づいていなかっただけかもしれません.老いれば体力も気力もなくなってくるのは当然なのです.でも私はそれが受け入れられず,というか「老い」に気づかず(^^;,単に「調子が悪い」,どうしたんだろ?もっと頑張らないといけない,でも頑張れない,と,もがき苦しんだのかもしれません.

 そういう風に考えると自分では「不毛の30代」と思っていましたが,それなりに頑張ったのかなとも思えてきます.20代までは常に上り坂だったわけですから,それが当たり前だと思っていると,下り坂になってしまったときにものすごい違和感を感じるのは当然です.そういうことと上手く折り合いをつけることが大事なのかもしれません.

 でも私は恥ずかしながらそういうことが全くできませんでした.つまり,20代のときにできたことは今でも「当然」できる,と思ってるところがあります.というか自分が40代半ばだとは思っていない,ずっと20代のときの感覚のままと言った方がいいかもしれません.しかし,「自分の鏡」とも言える,高校時代の同級生と25年ぶりに会ってそうではない,ということを思い知らされたような気がします.

 で,これからどうするかですが,まあ無理せず頑張りすぎず老いと付き合っていくということなのでしょう.でもやはり辛いことですね.こういうことを書いておきながら,やっぱりできないかもしれません.でも体の不調だけは何とかしないとまずいですね.もちろん,下り坂とは言え「積分」すればまだ上り坂なわけですから,過去の蓄積や経験や知識などを活かしてこれからも「成長」していくことはできると思いますしそのつもりではあります.

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7/10'06

 ワールドカップ終わりましたね.とは言え,決勝トーナメントに入ってからはほとんど見ていません(^^;.早朝?3時とか4時キックオフでは,夜更かし,あるいは,早起きしてまで見る気にはなりません.スポーツは観るものではなくするものだと思っているので.それにそもそも「他人事」ですからね.

 ベスト8以上は,それこそゴールデンカードの連続ですが,1−0とか0−0などのとても地味な試合になることが多いです.実際,ベスト8以降は,イタリアvsウクライナと延長終了間際に2点入ったイタリアvsドイツ以外は,0−0,1−1のPK,ないしは1−0です.実力が拮抗していることもありますが,トーナメントは負ければ終わりですからどうしてもディフェンシブな試合運びになります.実際,勝ち残ったのはディフェンスがいいと言われているチームでした.

 フランスが決勝まで残ったのはちょっと意外でしたが,決勝トーナメントの組み合わせを見たとき,イタリアが来るとは思っていました.イタリアは過去ドイツにほとんど負けていないし,ディフェンスには定評があります.しかし私がよく知るイタリア代表は,トッティ,デルピエロ,インザーギ,カンナバーロ,ブッフォンといった感じなので今回は随分若いメンバーでしたね.

 決勝でジダンがマテラッツィに頭突きを食らわしたのは,もちろん許されることではないですが,マテラッツイが相当きたない言葉を吐いたのは間違いなく,とても後味が悪いものになりました.ジダンはとても好きな選手なので彼の現役最後がこういう形になってしまったのはとても残念です.結果的にMVPに選ばれたのが少し救いですが.

 サッカーは戦争だとか,プロなんだから手段を選ばないのは当然などという考えは,私には到底受け入れられません.スポーツなので勝ち負けはもちろん大事ですが,勝つためにはなりふり構わず手段を選ばない,という考え方は私の最も嫌うところです.しかし,ワールドカップではそういうところがとても多く見られて残念です.マテラッツイがジダンを挑発したのも戦略でしょうし,ルーニーが一発退場になったポルトガルvsイングランドでもクリスチアーノ・ロナウドがしてやったりという感じでとても嫌な気分になりました.昔の話では,マラドーナの「神の手」がありますね.あの後,サッカーをする子供達に「反則をしても見つからなければいい」という考えを浸透させてしまったのは,明らかに世の中にとってマイナスでした.

 日本が予選リーグで敗退した原因については,いろいろ言われていますが,一言で言えばそれが実力ということだと思います.技術的に言えば,例えば,ベスト8に残ったチームのボールを扱う技術と比べると明らかにレベルが違います.ボールを扱う技術の上手さはトラップだ,と書きましたが,世界のトップレベルの選手は「ボールをどこにトラップするか」まで考えてプレーしています.例えば,フォワードならトラップしている間にディフェンダーが体を寄せてくる,その0.何秒後を的確に予測して(微分方程式を解いて)一番シュートを打ちやすいところにトラップします.考えてプレーしているというよりは,そういうことができる技術があるということです.

 日本人は先制された後,気持ちが切れる,精神力が足りないと言う人もいますが,2年前のアジアカップでは,それこそ神懸かり的な精神力で際どい試合をものにして優勝しました.でもそれはアジアでの話なわけです.つまり,技術的にも精神的にもアジアではトップレベルだが,世界レベルにはまだ程遠いというだけの話なのです.でもWBCでは優勝しましたし,ワールドカップだけを見て日本人の精神力を語るのはあまりに安易です.どんなに精神力があっても技術力が足りなければ精神的に疲弊して最終的にはやられます.

 中田の引退発表も予想されていたこととは言え,かなりの衝撃があったようですね.彼が抜けた日本代表を見渡してみると,彼が世界で通用する唯一のプレーヤーだったことに気づかされます.ただ,中田が日本代表の中で浮いてしまったのは今回の敗因の1つでしょう.実際,中田が召集されない試合で日本代表は意外に好成績を残しています.つまり,中田の引退は日本代表にとってマイナスばかりではないでしょう.内心ほっとしてる?日本代表選手も結構いるのではないでしょうか.でも現在の日本代表の主力はほとんど中田と同世代で,次はオシムが監督をするようですが,いっそのこと思い切って世代交代をするという手もあると思います.

 ただ,彼の「サッカーしかできない人間にはなりたくない」という言葉は痛いほどよくわかります.私も何だかんだ言って仕事人間ですが,仕事しかできない人間にはなりたくないです.ですから仕事以外にもいろんなことをやってるわけです.でも仕事さえできればそれで充分ですし,仕事人間に徹することができればそれが一番幸せなのかもしれません.

 しかし「サッカーしかできない人間にはなりたくない」と言うのなら,日本代表チームをまとめる,ということにもっと心骨を注ぐべきだったでしょう.これからビジネスなどサッカー以外のことにチャレンジしていくにしても,一人では何もできませんから,一番重要なのは「人との繋がり」であることは言うまでもありません.そしてそれ以上に大事なものなどないでしょう.でも考えてみればまだ30にも満たない若者なのですから,そんなものかもしれません.そもそもそんな年齢で国を背負う?というプレッシャーの中でプレーしなければならない,というだけでも大変なことです.

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 今日からSカパーで全日本実業団の放送が始まったのですが,ちらっと見たら3月まで筑波大バドミントン部にいた西浦君がシングルランキング2位の佐々木とダブルス組んで出てました(^^).佐々木のダブルというのも初めて見ました(^^;.予選だったので圧勝でしたが,筑波大バドミントン部を卒業した学生が頑張ってるのがこんな形で見られてちょっと嬉しかったです.そうそう,結果はユニシスが優勝したそうで,これも去年卒業した早坂が最後のシングルを取って決めたそうです.早坂はユニシスの水が合うのか,結構調子よさそうですねー(^^).

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7/13'06

 ワールドカップの決勝でジダンがマテラッツィに頭突きを食らわした件ですが,予想以上?の大騒ぎになってますね.もちろんジダンがピッチ上で暴力を振るったことには全く弁明の余地はありません.もっぱらの焦点はマテラッツィが一体何と言ったのかのようですね.放送禁止用語に近いような汚い言葉を吐いたのは間違いないですが,私が問題だと思うのは,マテラッツィが何と言ったかではなくて,そういう「手段」がスポーツの世界で行われているという現実です.スポーツなんですから,スポーツで勝負すべきです.感情的になるのは致し方ない面もありますが,それを相手に対して禁止されている手段で「危害を加える」という形にしてしまった場合は即刻退場,あるいは,負けにすべきです.ましてやそれを「戦略」に加えるなどということはスポーツ本来の姿から著しく逸脱しています.「危害を加える」のは,暴力に限りません.ジダン自身が言っているように,言葉は暴力以上に「言葉の暴力」となります.

 「紳士たれとまでは言わないが」というコメントがありますが,普段は年俸を何億ももらって何万人という観衆の前でプレーをして,ワールドカップでは国を代表して試合をしているわけですから「紳士たるべき」です.ここでも「スポーツ選手は歳の割に社会的責任が重い」「若くして人生のピークを経験してしまう」というスポーツの最大の問題点が見られます.阿部先生も同様のことを言われていたと思います.ただスポーツだけができて人間的には最低だとしたら,ほんとにつまらない人間だしつまらない人生でしょう.これはスポーツに限りません.普通の仕事に対しても全く同じで,例えば,若くして巨額の年俸を稼ぐようになった人がそれに釣り合うだけの人間としての中身を全く持ち合わせていないために,次々と事件を起こしてしまっているのは周知の通りです.

 ジダンとマテラッツィのやりとりを分析?してみると,他にも気づかされることがあります.例えば,マテラッツィの「ジダンが傲慢だった」という言葉ですが,これは,マテラッツィがディフェンスの際にユニフォームを引っ張ることに対してジダンが「そんなにユニフォームが欲しいのなら後でやるよ」と言ったことに対するものですが,このジダンのセリフはまあ普通に考えれば「ナイスジョーク」です(^^;.ジダンもそういうつもりで言ったのだと思います.でもマテラッツィはそうは思わなかった.もうここで「行き違い」が始まっています.そして最終的には「ジダンの頭突き」という事件に発展してしまいます.マテラッツィがジダンに何と言ったかについても彼の言葉を信じれば「悪気はなかった」のかもしれませんが,ジダンの心には突き刺さった.

 そういう「行き違い」って結構あると思いませんか?よく「誤解だよ」というセリフをききますが,大概こういうところから始まっているような気がします.つまり自分が「こういうつもりで言ってる」のに相手は「そういうつもりとは思わない」ということです.これは言葉の解釈や言葉に対するイメージの違いもありますが,そのときの状況にもよりますからなかなか難しい問題です.

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7/16'06
能力とやる気

 このコーナーを読んでいただいている方はもうおわかりだと思いますが,このコーナー最大のテーマは,「人生をいかに気分よく生きていくか,そして,そのために必要なやる気をどうやって出すか」です.断じて幸福などではありません.ここで書いてきたように私はずっと無気力に悩まされ続けてきました.ちょっと(かなり?)傲慢な言い方にきこえるかも知れませんが,まあ恥をしのんで正直?に書くと,能力はある?のにやる気にならない,やる気にさえなればもっと仕事もできるし,仕事以外のことももっと上手くなるのに,と考えてきました.やる気にさえなれば大概のことはできる自信はある,でもやる気になる自信が全くない...

 でも最近考え方が変わってきました.やる気を起こすのも能力の一部ではないかと.まあこれも結局は言葉の定義の問題になりますけど,能力って,本来的な意味で言えば「やればできる」的な可能性とかポテンシャルと言ったことです.でも実質的にはどんなに能力があってもやる気にならなくてやらなければ何もできないわけで結局「無能」と同じですよね.

 似たようなことはいろんな人が言ってます.ヤンキースの松井さんの「努力できることが才能である」もそうですし,先日,NHKのプロフェッショナルという番組で,将棋の羽生善治さんも「情熱をもって続けていくことは当たり前だと思っていました.でもこれが果てしなく難しいことなんですよ.」と言っていました.やる気を起こす,そして,それを持続させることが「能力」(の一部)なわけです.野球にしても将棋にしても,あるいは,学問,芸術,ビジネス,スポーツなどそれぞれの分野で活躍している人達を端から見ると,その奥深さに魅入られて,やる気を起こしそれを持続させる苦労を知らない(もしそうだとしたらほんとに幸せなことですよね)ように見えるとしても,実際には果たしてそんな人いるのでしょうか?みんなやる気を起こすのに結構苦労してるんじゃないか,という気がします.

 「私には能力がないからできない」「こんなの無理」とか言ってやろうとしない人も結構いますよね.でも実際にはそんなのやってみないとわからないし,「私には能力がないからできない,と言ってやろうとしない」ということは,やる気を起こせていないわけで,やる気を起こすのも能力の一部的に言えば,結局無能なわけです.私も能力はあるけどやる気にならない(うーん,やっぱり傲慢か(^^;?)とかほざいていたって,結局は無能なわけです.

 でまあ,これは「私の場合」ですけど,「そうか私は無能なんだ」と思う(気づく)と不思議と気が楽になってきました.実は私の周りの人,それも東大卒の連中の中にもそういうことを言う人は少なからずいます.人間は社会の中での役回りがあって,能力がある人間はそれに見合った役回りを「しなくてはいけない」,逆に言えば,能力がなければそういう役回りをしなくてもいいということです.サッカーが上手い人は素晴らしいプレーを見せて人を楽しませる役回りなのです.ですから,自分にはサッカーの才能があると思ったとき,日本代表になろうという気持ちは抑えられないと思います.逆に,才能がないと思えれば潔く諦めることもできるわけです.要は安心して?向こうとこっちのこっちでテレビの前でふんぞり返っていられるわけです.自分は無能なんだからのんびり幸せにやらせてもらいますよ,ってなもんです(^^;.まあそれはそれで1つの幸せな生き方でしょう.

 でもこれも「私の場合」ですが,自分が無能と思えると気が楽になると同時に,やる気を出すにはどうしたらいいか,と考え始めていることに気づきます.人間やる気にならないときにどうするか,ですが,もちろんやらずに済むのならやらないという選択肢もありますよね.でも仕事などやらないといけないことだとしたらどうしますか?我慢してやりますか?もちろん仕事ならやる気になろうがなるまいがある程度はやらざるを得ませんが,それ以上となると怠け者の私は「我慢して」やるのはとても辛いです.それにやればできるのにやらないのは,やっぱ気持ち悪いし,役回りを果たせていないことになりますし,気分も悪いですよね.だとしたら,どうやったらやる気になるかを考えるしかありません.そしてまさにそれがこのコーナーの最大のテーマなわけです.

 やる気3要素はその1つですし,それ以外にもいろいろあるでしょう.面白さを「見出す」ことや,ドーパミンを分泌させることとにかくやり始めれば側座核が刺激されてやる気になることも書きました.どんなに面白いことでもまあ10年もすれば飽きるので(少なくとも私は(^^;)研究テーマを10年くらいで変えていくのもいいかもしれません.T大におられたA山先生(現N大)もそういうことをおっしゃってました.食事や体を動かすことなどに気をつけて体調を管理すること,規則正しい生活をすることなど,意外と単純で日常的なことも結構大事だと思います(これがなかなか難しいんですけどね).頑張りすぎないことも重要です.

 いずれにしても,これ以外にもいろいろあるでしょうし,人それぞれでしょうから,やる気にならなかったら,まずはとにかく「やる気を出すにはどうしたらいいか,それを持続させるにはどうしたらいいか」と考え始めることかなと思います.そして,そう考え始めるというだけで実はやる気がほんの少し出ていることになるわけですからね(^^;.まあ無理せずにできる範囲で,自分がどうしたいとかそういうことではなくて役回りを果たす,という意味で流れに逆らわずに自然にやって行けたらと思います.

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7/22'06

 今日は急に思い立って(^^;,とある演奏会に青砥まで行ってきました.この演奏会は,カプースチンについて調べているときに気づいていて,当時はT大ピアノの会OBのT田やK下君の名前もありました.とても興味があったのですが,これまでどうしても予定が合わず,今回初めて(^^;予定が合ったので,とりあえずどういう感じのところか見に行ったという次第です.でも実は,このホールはちょっと苦い思い出があって,青砥駅からホールまで歩いていくときなんか当時のことを思い出してしまいました.

 ちなみに私は「ある行動」を起こすか起こさないか,という状況のとき,もちろんどっちにすべきかはちゃんと考えますが,迷ったときはとりあえず「行動を起こす」ことにしています.先日,研究室の学生に「行動することで後悔するのと,行動しないことで後悔するのでは,どちらを選ばれますか?」ときかれて,全ては150億年前に決まっているので(^^;,後悔を恐れずに,というか,しまったと思ったら思いっきり「後悔すればいい」のだから流れに任せて気楽に決めましょう,と返事したのですが,経験則からすると,「行動する」方が正解ということが多いです.と言っても,全ては150億年前に決まっているので,どう行動してもそれが唯一なので,つまり正解なわけですが(^^;.つまりは,後悔する確率が低い,ということですね.

 今日も朝起きて,うーん,どーしよっかなーめんどくせーなー,と思いましたけど(^^;,「行動を起こす」ことにしました(まあちょっとしたことではありますけど).そして,やはり行って正解だったと思います.ちなみに全ては150億年前に決まっているは,最近,N工大のU先生と大分,現代物理学的議論があって,その辺のところもそのうち書きたいと思っています.

 さて,出かけた主たる目的は,リゲティのエチュードが演奏される,ということでこの曲を生で聴いてみたいということでした.CDで聴いた印象と生で聴いた印象って結構違うことが多いんですよねー.そのついで?に「様子見」をしてきたという感じでしょうか.でも,いろいろな演奏があってとても面白かったです.

 演奏は,上手い人もいればそうでもない人もいる,という感じでまあ予想通りでしたかね.みんないわゆる「アマチュア」なんですが,とにかく上手くて「弾けて弾けてしょうがない」人,ちゃんと自分の力量にあった曲をちゃんと練習してちゃんと弾いてる人,結構技術はあるのに「えー,そこをそう弾くか?」という人,はっきり言ってしまえば弾けてない(^^;人などいろいろで面白かったし,勉強になりました.T大ピアノの会に入る前に,五月祭の演奏会に様子を見に行ったときのことを思い出しました.

 ちなみに私は「アマチュア」という言葉は好きではありません.少なくともピアノにプロとアマチュアの区別はほとんど意味がないと思います.ピアノを弾くことだけ(もちろん教えることは含めてはいけません)で飯が食えているピアニストなんて数えるほどしかいないでしょう.そういう意味ではほとんどがアマチュアになってしまいます.しかし,実際にはその演奏レベルは「プロ」なわけです.逆に「それで金取るか?」という演奏も沢山ありますけど(^^;(まあそういう演奏会には行きませんが(^^;).

 スキーは上手いか下手かのどっちかと書きましたが,今日いろんなレベルの演奏を聴いていて,ピアノも上手いか下手かのどっちかか?という感じがしてちょっと面白かったです.もうそんだけ弾けりゃ充分じゃん,あとは弾きたい曲を弾けばいいじゃん,という人も結構いましたねー.でも単に自分より上手い(と思った)人をそう思っただけの話かもしれません(^^;.

 女性がみんな?ちゃんと?ドレスを着て演奏していたのも印象的?でしたね.やっぱり女性はいいなー.でもドレスを着てカプースチンというのも(^^;.男性は上着を着ている人と着ていない人がいて,着ている人はやっぱり上着がお尻と椅子の間に挟まらないか気になりました(^^;.ちなみに私は,それがとても気になるので演奏前に必ず上着を脱ぎます.

 そんな中で最後に聴いたK子さんの演奏は,上手いというよりは,ベートーヴェンの音楽に正面からちゃんと向き合っていて,それを自分の中でしっかり解釈し表現した演奏でとても好感がもてました,というより感動すらしました.あー,そっか,ベートーヴェンはそういうつもりで書いたのかな,と思うようなところも沢山ありました.そんなことはサンフランシスコで聴いたブレンデル以来です(いくらなんでも誉めすぎか(^^;?).でもこれもどこかで書きましたが,人を感動させる演奏って上手いとか下手とかそういうことじゃないんですよね.

 私が好きな曲を書きながら,当然のように久しぶりにいろんな曲を弾いてみてるのですが,最近はベートーヴェンを弾きたい気分になっていて,いくつか弾いてみています.一番好きなAppassionataも,もちろん弾いてみたのですが(ほんと20年ぶりくらいに(^^;),今は重すぎて弾く気にはなれませんでした.今弾きたい気分なのは,もっと軽い感じ(というと語弊があるが)の4番やワルトシュタインですね.ワルトシュタインは有名なので(^^;マイナー?な4番を練習していたのですが,今日K子さんの演奏を聴いて,そっかそういう演奏をすれば「道もある」のかと気づかされて,ワルトシュタインも練習してみたくなりました(ていうか,ぼちぼち練習していたのでした.と言ってもそんなに練習時間がとれるわけでもないですが...).

 さて肝心?のリゲティのエチュードですが,初めてCDで聴いたのはもう10年以上前で(当時は第1巻しか世に出ていなかった.しかも譜面は手書きのコピー(^^;),今回,生の演奏を聴いたのですが,CDからの印象が特に変わることはありませんでしたね.つまり,演奏自体はそれだけしっかりしたものだったということです.「アマチュア」でそこまで弾ければそれだけで大したものです.でもリゲティのエチュードって譜面を見ているといろんな数字が使われていてとても面白いのですが,それが「どう聞こえるか?」ということになると,うーん,なかなか厳しいものがありますねー.それはCDにおいてもそうです.少なくとも聴き手にも「ある程度のもの」が要求されます.リゲティは先日亡くなってしまいましたが,おそらくピアノソロの代表作となるであろうエチュード集,なかなか評価が難しいところかもしれません.

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 先日の「やる気を出すのも能力のうち」の続きですが,方法論的には要は「やる気にならないとき,我慢してやるのではなく,まずやる気になるにはどうしたらいいかを考える」ということだと思います.とても単純で当たり前(^^;?のことのような気もしますが,この「1ステップ」を入れるか入れないかで,気分が全然違いますし,最終的には効率が全然違ってくると思います.やる気になるにはどうしたらいいかを考えてるうちにやる気になることもあります(^^;.まあ「急がば回れ」的な考え方とも言えますね(^^).

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 全日本実業団の準々決勝(対トナミ運輸)で今度は宮崎君のプレーを見ることができました(^^).ていうか,放送は先週だったので見逃していたのを見つけました(^^;(あやうく消すとこだった(^^;).彼は消防士になるとか言ってたんですけど,結果的に?こうしてプレーを続けてくれているのを見て嬉しかったです.彼は今年の3月卒業した男子レギュラー3人の中で一番センスがあると思っていて,早坂が卒業していなくなった後は,だいたい彼のプレーを後ろから見ていました.西浦君はもう見たので今度は山浦のプレーが見られるといいですね.国体に出るという話なのでそこで見られますかね?私も頑張らないと,ですね.もう全日本教職員まで20日くらいです.

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7/24'06

 やる気がどうだとか言ってますが,要は単に体調が悪いだけ?という気もしてきました.考えてみると,ここ数年,いや,もっとずっと前から「体調が悪いということはない」という日はあっても「体調がいい」という日の記憶がありません.特にここ数年は顕著です.体調が悪いのにそんなに激しいスポーツができるわけないじゃん,という気もしますが,そういうのとは違うんですよねー.

 例えば,今日は午後ずっと,とある学内の委員会だったのですが,椅子に座っているだけでしんどくてしんどくてどうしようもなかった.でも走ってろ,と言われたら走ってられたかもしれません.いや,でもやっぱり変ですよね.激しい運動をすると,だるいとかしんどいという感覚が麻痺してしまうだけかもしれません(しんどいのが当たり前なので).実際,練習に行く前,だるくてしんどくて,今日は練習したくないなーと思っても,そんなことしてればどんどん弱くなってつまんなくなるし,練習する相手との約束もあるわけですからなんとかして行くわけです.で,運動を始めれば運動自体はしんどくても楽しいし「麻痺?」してしまう?でも,先日のつくば市民大会のようにどうしようもなくなることもあるわけです.

 つくば市民大会のときに「更年期障害か?」ということで,とあることを始めてもうかれこれ20日くらいになりますけど,特にまだ効果はないですねー.とりあえず1ヶ月と思ってやっているのであと10日ほど続けてみて,それでもだめなら...どうしましょう?

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7/26'06

 とにかく体調が悪いです.とても疲れやすく,ひたすらだるいです.特に食事をした後,だるくて眠くてどうしようもなくなって横にならないとしんどいほどです.以前は夕食後そうだったのですが,最近は何と朝食後もそういう状態になります.なんか食事をするのが怖くすらなってきました.まあ体調が悪いのは今に始まった話じゃないですが,ここんとこ特にひどいです.コーヒーなんか飲んでももう全然効きません.

 先日,男性の更年期障害と症状が酷似しているということで,インターネットでいろいろ調べて,原因となっているテストステロンという男性ホルモンを補充するという治療法があるらしいですが,いろいろ副作用があって,子供がもうできないとか,前立腺肥大症になる症例もあるとかでとても治療を受ける気にはなりません(まだそうと決まったわけじゃないですが).

 不思議なのは,運動はできます.というか,試合が近いのでただ無理してやってるだけかもしれませんが...インターネットで調べると漢方などの情報も出てくるのですが,今一欲しい情報に辿り着きません.

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7/28'06

 今度は,地震研時代,工藤研の学生だったO野Wか(なんか人の名前じゃないみたいですね(^^;)からメールが来ました.どうもありがとう.ていうか,ご心配をおかけしてすみません.でもこういうメールはとても嬉しいし元気づけられます.

 それで,彼女によると私の症状がどうも糖尿病の初期症状に似ている,とのことです.うーむ,確かにちょっと気になってました.まず食後にしんどいというのが怪しいですよね.それに確かエアロビクスの世界チャンピオンの熊本大の男の子が先天的な糖尿病で,注射打ちながら頑張ってるという話をきいたことがあるので,糖尿病でもばりばり運動はできるわけです.うーん,やっぱり怪しい.ということで,先日の健康診断の結果を引っぱり出して「糖代謝」というところを見てみました.そしたら...一応正常値でした(ほっ).でも食後何時間も経ってるデータですからね.食後に急激に血糖値が上昇して,その後,急激に下がってるのかもしれないし...一時的に食後に血糖値が上がるというのもまずいんですよね.

 彼女によると小分けに食べて一度に食べ過ぎない,というのがいいそうです.参考にしてみようと思います.私の家系には糖尿病はいないとは思うのですが,ほんとこんな状態が続くとしたらやっぱり病院に行った方がいいですよね.ていうかずっとこんな状態が続いたらほんともたない...

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