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4/1'07

 昨日,被害調査のときに取材を受けていたY売新聞の記者の方から,記事が4月1日に載るんですけど,年度が変わるということで肩書きなどに変更はないですか?ときかれて思い出しました.

大学に1日から「准教授」「助教」…助教授・助手再編

 国公私立大学で4月から、「准教授(じゅんきょうじゅ)」と「助教(じょきょう)」という新ポストができる。

 1日施行の改正学校教育法で、教員組織が変更されるため。現在の助教授、助手を教授から独立させて教育・研究面での役割を明確にし、能力を発揮させるのが狙いだ。

 法改正で、助教授は国際的に標準とされる独立した立場の「准教授」へ変更。助手については、研究者として教授候補となる「助教」、研究補助や研究室の事務などを担う「助手」の2通りに分ける。

 法改正前は、助教授を「教授の職務を助ける」、助手を「教授及び助教授の職務を助ける」と規定。実態も「日本の助教授、助手は教授の“下請け”になりがち」という指摘があった。

 このため、2001年3月に閣議決定された国の科学技術基本計画で、助教授・助手の位置づけを見直すよう提言。中央教育審議会の答申を経て、法改正した。

 うーーーん,名前だけ変えてもねー.それに『国際的に標準とされる独立した立場の「准教授」』って,准教授って日本語じゃん(^^;.おそらくAssociate Professorのことを言ってるんでしょうけど,筑波大の場合は,教員は全員独立した研究室をもっていて,既に助教授はAssociate Professor,講師はAssistant Professorですからねー.

 でもここでも書いたように何で准とか助とか「引き算」の名前ばかり考えるんでしょうかね?私は独立した研究室をもってる教員はみんな「教授」でいいと思います.差をつけたければ,主任教授とか上級教授とか(^^;「足し算」の名前にすればいいんじゃないですかね?ここでも書いたように独法や民間の研究所は,研究員→主任研究員→首席研究員とかそういう感じになってます.あー,でも実質何も変わらないのに名刺とか印刷し直さないといけないのとかすげーめんどうです.

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4/4'07
2通りの頑張り方

 情熱大陸とかプロフェッショナルとかカンブリア宮殿とか見てるとみんなほんと頑張ってますよね.端から見ているとなんでそんなに頑張るの?ってな感じです(でも私も端から見るとそう見えるのだろーか(^^;?).まさに何かに動かされているという感じです.でもよく見ると頑張り方が大きく分けて2つある感じがしています.

 1つは,その分野の魅力や使命感にかられて頑張る,あるいは,何か目標があってそれに向かって頑張る,あるいは,自分の才能を自覚し,それを使って社会に貢献しようと頑張るパターンです.これはよくわかります.問題?はもう1つの,「敢えて」頑張っているというか,そういう状況に自分を追い込んでいるパターンです.

 例えば,いつかの情熱大陸だったか,確か女性漫画家が出ていたのですが,彼女はとにかくブランド物が好きでものすごくお金を使うわけです.で,そのお金を稼ぐために仕事をする.それがモチベーション(の1つ)になっているということです.でも私は,彼女がほんとにブランド物好きかどうかは怪しいと思います.つまり,お金の使い道を敢えて自分で「捻りだして」お金が沢山必要な状況を作り出して,それをモチベーションに「している」ように私には見えました.実際彼女自身も「高いものを買わないと気合いが入らない」とか言っていました.別に漫画家という特殊?な職業でなくても,例えば,一般のサラリーマンでも,敢えて借金して家を買って,ローンを返していかないといけないという状況に追い込んで頑張るという人もいるようです.

 1つ目の頑張り方の中で何か目標をもって頑張っているというのも,目標を宣言したり,それで自分を縛ったりすれば似たような状況を作り出すことができます.目標は達成することが目的ではなく,それに向かって頑張ることが目的ですからね.ですから頑張れれば目標なんて本来はなくてもいいものなわけです.

 なんでわざわざ苦しい状況,頑張らないといけない状況を作り出す必要があるかというと,やはりみんなモチベーションに苦しんでいるということでしょう.今の日本なら,ただ生きて行くだけならそんなに難しいことではないですし,退屈しのぎにも事欠きません.でもそんな感じで生きていってもつまらないでしょう(と少なくとも私は思います).先日の東大建築の卒業20年会でも,M尾先生が東大停年の後行かれたM治大学も退職されて1年くらい海外旅行とかしてのんびりしてたけど,そういう生活がだんだんつまらなくなってきたとおっしゃってました.そりゃそうだと思います.

 誰しもつまらない人生は送りたくないでしょう.でも人間(私も含めて(^^;)怠け者が多いですからどうしても安きについてしまう.それで,頑張らないといけない状況に自らを敢えて追い込む人もいるわけです.

 ただ,やる気3要素的に見ればこれは報酬を利用した方法なので注意が必要です.それに,お金を必要とする状況に追い込む方法は頑張れば頑張るほどお金がもらえる仕事に限られますね.ですから私の場合は使えません.ただ「敢えて追い込む」ことはできます.同業者を見ていると,どんどんいろんな仕事を引き受けて敢えて多忙な状態にしている?というような人もいますが,そういう人はそういう状況をわざと作り出してるのかもしれません(でもそんな人ばかりでもないでしょうね.私はもう大分前に亡くなられたK都大のF井先生が,体を壊されて亡くなる数年前に,とある委員会で「締め切り地獄やねー」とほんと辛そうにおっしゃってた姿が忘れられません).

 私の場合も多忙な状態を作り出しているのは私自身に間違いありません.被害地震が起こったって別に被害調査に行かなくてもいいわけですし,人気のない研究室を演出して学生が来ないようにすればもっと楽はできるでしょう.(そんなに)研究しなくてもクビにならない(それはとても問題なことだが)のにがんがん研究してるわけです.仕事以外にやってることも,こんなに沢山,しかも,こんなにとことん?までやらなくてもいいのに,ってなもんです(^^;.でも私の場合は敢えて自分を追い込んでいるわけではなく,やりたいこと,やらなければいけないと思うことをやっていると,自然とそうなってしまうというだけなのですが...

 やはりポイントは自ら多忙を作り出しているのかどうか,そして,やり甲斐があるかどうかということでしょう.やりたくないこと,やりたくなくても自分がやらなければいけないと思えること以外のことはやりたくないですし,そんなことやって自分を追い込んでたら何のために生きてるの?てなもんです.つまり,頑張るのなら(もちろん頑張らないという選択もありますから)1つ目の頑張り方だと思います.やる気3要素的に言っても,やはり内的熟達と人との繋がりです.でもいくらやり甲斐があると言ってもあまりに多忙すぎるのもしんどいですよね(^^;.まあ「何かに動かされる」ままに自然の流れに身を任せてやっていければと思いますし,そうするしかないとも思います.

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4/7'07
夢や目標

 石原東京都知事が東京にオリンピックを誘致する理由について「人間夢がないと生きていけませんから」というのがちょっと気になってます.確かに今更東京にオリンピック?という気もするのですが,一理ある気もしています.彼が唱えているのは単にオリンピックを誘致するということではなく,それを利用して東京を住みやすく便利な街にしようという「夢」です.そういう夢や将来に対して何となくでもいいイメージをもつことで気分が明るくなって元気になるのではないか,というのが石原さんの考えでしょう.それはよくわかります.

 このコーナーで何回も書いているように私は夢という言葉が嫌いなのですが,夢まで行かなくても将来に対して何か「いいイメージ」がないとしんどいのは確かです.これも何度も書いてきたことですが,今の職業を得るまでは今の職業を得ることが目標でしたし,いわば「夢」でした.つまり,高校生までは,大学の先生になるために東大に入るのが目標であり夢でしたし,大学に入り研究室に入ってからは大学に職を得るのが目標であり夢でした.そして,実際,大学院を出て大学に職を得ることができました.つまり,夢を叶えたわけです.しかしこれも何度も書いているように,目標を達成し,夢を叶えてからはモチベーションに苦しみ,しんどい人生を送ってきました.

 目標を達成したら次の目標を設定すればいいという人もいるでしょうが,私はどうしても次の目標が設定できなかった.自分がやりたことができて飯が食える,それで充分でした.というかそれ以上何を望むというのでしょう?望みが叶えられたのなら幸せじゃん,と言われると思いますが,確かにそうですが,幸不幸は変化率なので,幸福感は徐々に感じられなくなります.実際,大学に職を得ることができた幸福感を感じられたのは,就職してまあ2,3年の間でしたかねー.

 生きて行くには食べていかないといけないですから,成長期に将来食べて行けるようになる,というのは目標になり得ます.同じ働くのならやりたいことで食べて行ければなおよしですから,やりたいことで食べて行けるようになる,というのは,最高の目標でしょう.普通は自分の希望通りに就職できても半人前でしょうからしばらく一人前になるのが目標になります.何をもって一人前かは難しいところですが,まあ30くらいまでにはなんとか一人前に仕事ができるようにはなるでしょう.そうすると,次は何が目標になるのでしょうか?出世?お金?名誉?業績?うーーん,私の場合どれも次の目標にはなりませんでした.そしてとても辛い無気力な30代を送ることになりました.

 そして40を過ぎ,歳を感じるようになるとともに,30代の頃,これから何十年続くともしれない「退屈な」人生を前にして途方に暮れる思いだったのが,少し先が見えてきて逆に気が楽になってきたような気がします.実際,平均年齢まで生きるとしてももう折り返しているわけです.定年までならもっと短いですし,定年まで仕事をしないといけないということもありません.

 特に夢や目標が見いだせないのは相変わらずですが,夢や目標がなくても将来こうだったらいいなと思えるようなものは何となくですが,感じるようになってきました.それは,仕事をやめるときに,一応頑張って少しは世の中の役に立つ仕事ができたかなと思えること,死ぬときに楽しくていい人生だったなと思えること,そして,後は任せたと思えるような次世代の人がいるということです.そういう人を育てるというとおこがましいですが,そういう人に何らかの影響,成長する手助けやヒントを与えることができたらいいなと思います.

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 頑張るの続き?ですが,カンブリア宮殿でもう随分前だと思いますが,和民の渡邉美樹さんに村上龍さんが「なんでそんなに頑張るんですか?」みたいなことをきいて,渡邉さんが「それは自分の限界を超えるくらい頑張るとそれが無理じゃなくなってくるからですよ」と答えられていたのがかなり面白かったです.何が面白かったかっていうと,村上さんは純粋になんでそんなに頑張るのか?そんなに頑張らないでもいいんじゃないか?頑張らないという選択肢もあるんじゃないか?という意図できいたと私は思ったのですが,渡邉さんには,おそらく「頑張らないという選択肢」がなく,頑張ることは自分を高めることができるから頑張るんだという,いわばとんちんかん(^^;な答えをしていて全くかみ合っていないのがおもしろかったわけです.でもそういう人っているんですよねー.羨ましいです.人生で「成功」する人というのはそういう人なのでしょう(私も昔はそうだったかなー).でも今の私には村上さんの方が「まとも」に見えましたし,そういう人の方が好きですねー.

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4/10'07

 ちょっと気になる記事がありました.

学生自殺で高崎経済大准教授、懲戒免職

 群馬県高崎市の高崎経済大(木暮至学長)は9日、経済学部の2年生の女子学生(20)を自殺に追い込んだとして、指導教官だった男性准教授(38)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。

 事務局などによると、准教授は過度の課題を学生に与え、できなければ留年させるという指導をした。さらに、学生が「リポートを提出できない。ごめんなさい」と自殺をほのめかす内容のメールを送った後も、しばらく学生を捜さなかった。同大は、教育的配慮を欠いた指導が自殺の直接的要因となったとみており、自殺メールを放置したことと合わせて、懲戒免職とした。

 監督者責任として、木暮学長を減給10分の1(2カ月)、石井伸男経済学部長を減給10分の1(1カ月)の処分にした。

 全く内情はわからないし,「過度の課題を学生に与え」の「過度」がどのくらいだったのかも不明ですが,1つだけはっきり言えるのは,背伸びをしなければ(させなければ)成長はないということです.つまり,本人にとって「ある程度は」厳しいと思えるくらいの課題を与えるのは本人のためなのです.「リポートを提出できない。ごめんなさい」というのが「自殺をほのめかす内容のメール」かどうかも微妙なところでしょう.

 うちの大学は楽勝で単位がとれますよ,というのでは,何のため大学に行くのかわかりません(最近はお金さえ払えば学士号を出すところもあるようですが(^^;).大学の教員は,教育者である前に研究者ですから,研究に専念するために,学生に甘く,適当に指導して適当に単位を与えれば,そりゃあそっちの方が楽ですよ.でも,それでは教育を放棄しているのと同じです.

 今回のケースはもちろんあまりに「過度」なケースだったのしょうし,学生が自殺したのはとても残念なことですが,「学生が自殺=指導教員に責任」というのはあまりに安易で,そんな図式が成立すれば,教育の質を著しく低下させることになるのは明らかです.

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4/11'07

 PASMOが予想外の売れ行きでなんと4ヶ月販売中止だそうです.SuicaもってりゃPASMO要らないのになんでやねん?と思ったら(実際は思ってない(^^;),予想通り(^^;SuicaもってるのにPASMO買っちゃったよ,という人続出だそうです.明らかに販売サイドの情報提供不足でしょうねー.でもPASMOサイドがSuicaもってたらPASMO買う必要ないですよ,と言うわけにもいかないし,それはSuicaサイド(JR東日本)もそうです.ですから,消費者サイドの勉強不足ということですね.だって,PASMO4ヶ月販売中止でどうしよう(T_T)とか言ってるし...Suica買えばいいんですよ(^^;!

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4/15'07

 今日は建築学会大会の論文〆切でした.研究室から全部で7編出したのですが,1編について5回はチェックしないといけなかったのでほんと大変でした.学生の数がどんどん増えるのはもちろん嬉しいのですが,ちゃんと面倒を見ようとすると数的には今くらいが限界ですかねー.今週は授業が始まったり,1年生の担任になってオリエンテーションに泊まりがけで出かけたりして大変でした.2007年能登半島地震の被害調査結果も速報は即日公開しましたが,データ整理して報告書を書くのはこれからです.

 2007年能登半島地震と言えば,提案している地震動強さ指標である1-2秒応答の実際の被害との精度が今回の地震では今一ではないのかということで批判?が集まっているそうです.うーーん,どうなんですかね?これまでは連戦連勝だったのですが,一度負ける?(とまだ決まったわけではないが)とこんなに叩かれないといけないものなんでしょうか?でも何か新説(というほどのものじゃないんですけどねー)が出てくるときはそんなものなんでしょうかね.一時はかなり凹みましたが,批判が集まるということは注目されているということでしょうから,ありがたいことだと思わないといけないですね.

 それに1-2秒応答の精度が今回の地震で今一かどうかもまだはっきりとはわからないのですが,もしそうだとしたら研究的には「まだわからない」ことがあるということなので,それはそれで大歓迎です.やっぱり研究はそうでないとつまらないです.

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夢や目標 のつづき

 なぜ夢や目標がもてないか,夢や目標を書いてからずっと考えています(ずっと考えているということは書いてからずっと違和感を感じているということです).私の場合は研究者(≒大学の先生)になるのが夢だったのですが,夢を叶えてからは急激にモチベーションを失いました.でも私の夢が例えば「プロ野球の選手になる」だったらどうでしょうか?プロ野球選手になっただけで夢が叶ったと思ってモチベーションを失うことはないような気がします.それは1つには結果を残さないとあっという間にクビになるということはあるでしょう.大学の先生はなったら基本的にクビにはなりませんから,それはある意味不幸なことでした.でもそれだけが原因ではないような気がします.

 夢が叶ってプロ野球選手になってもしクビにならないとしてもやっぱりもっと上手くなりたいと思うでしょう.そしてそれはプロ野球選手になる前と何ら変わりません.つまり,「プロ野球選手になる≒野球が上手くなる」で,それはプロ野球選手になる前もなった後も何ら変わらないわけです.これは別にプロ野球選手に限らず,技能系,芸術系は全てそうでしょう.技能系,芸術系ではなくても商売なら儲かることが夢や目標でしょうし,営業なら営業成績をあげてなんぼなわけです.では,私にとっての「野球が上手くなる」は何なのでしょうか?それがよくわからないのです.

 研究者ですから「まだわかってないことを解明したい」という気持ちはとてもあります.上で書いたように1-2秒応答の精度がほんとに今一だとすると,そうか,まだまだわからないことがあるんだな,と思って逆に嬉しいくらいです.でもそういうのって「夢とか目標」じゃないんですよねー.もし私が立派な業績を残して歴史に名を残すような有名な学者になりたいとかノーベル賞がもらいたいとか思えればそれらが夢や目標になるのでしょうが,そういうことには興味がないことは再三書いてきました.ていうか,研究したくて研究者になった人なら普通そうでしょう(違うのかな?).つまり,研究者って本質的に夢や目標がないんじゃないですかねー.もちろん,大統一理論を完成する,なんてことは壮大な夢と言えるでしょうが,それに対応する私にとっての夢は何なのでしょうか?

 このあたりについては,この辺で考えてますね.でもやっぱり夢や目標というのとは違うと思います.「地震動の性質と建物被害の関係を探求してそれを地震災害軽減に結びつけること」というのがちょっと具体的すぎるなら,もっと大きく出て(^^;「地震災害を無くすこと」ということになるのかもしれませんが,これもやはり私の夢とか目標というのとは違いますねー.

 ですから,少なくとも私にとっては,仕事に関してはやっぱり本質的に夢や目標がないんだと思います.でも夢や目標がないからと言って,仕事がつまんないかというと全然そうではなく,仕事はとても面白くてやり甲斐もありますし,生まれ変わってもまた研究者(≒大学の先生)になりたいと思います.ですから,やっぱり本質的に夢や目標なんかなくてもいいのではないかと思うわけです.

 研究者(≒大学の先生)になるという夢や目標を叶えた後の30代あれほど苦しかったのは,夢や目標がなければいけないと思いこみ,それを必死に探していたからかもしれません.でも本質的にないものは探しても見つかるわけがありません.つまり,研究者になるという夢や目標をもつこと自体が研究者という仕事の性格からして変だったわけです.でもまあまだ未熟だったということですかね.そのことに気づくのに10年はちょっと長かった気もしますが...まあでも30代は仕事以外にいろんなことをしましたからそれはそれでよしとしますか.

 夢や目標があった方が頑張れるという人もいるでしょうし,それはとてもよくわかります.でも,夢や目標に届かなければ苦しいのも事実です.でも私は夢や目標がないので(^^;,研究で行き詰まってもそれが苦しいと思うことは皆無です(研究以外の様々な雑務が大変で苦しいと思うことはありますが).

 でもやっぱり「夢や目標がある生き方」に対する憧れみたいなものはありますね.私が仕事以外のことで技能系,芸術系にかなり拘っていることもそういう生き方「も」したい,ということなのでしょう.ですからそういう生き方もしていることにもなりますね.仕事に関してもここで書いたように将来こうだったらいいなというイメージのようなものはようやく描けるようになってきました.ですから,まあこんな感じでやって行けたらと(今は)思っています.

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4/21'07

 また大分空いちゃいましたねー.新学期が始まって講義とか会議とか来客とかいろんな「お仕事」で物理的にずっと拘束されてる感じで,忙しすぎると書く時間がないと言うよりも,「考える」暇がなくて,書くネタがなくなるという感じです.まあそんな感じで忙しく日々追われて余計なことを何も考えずに一生を過ごすのが幸せという考えもあるのでしょうけど,私の場合は,そんなのでは何のために生きているのかわからないので,なんとかしなくてはと思っています.

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夢や目標 のつづきのつづき

 研究者は本質的に夢や目標がないと書きましたが,言い方を変えるとそんなものがなくても充分楽しんでやっていけるということなのでしょう.つまり,何か夢や目標があって,そのために苦しいことを我慢するのではなく,それそのものを楽しんでやって行けるということですね.どこかで(もうどこに書いたかわからん(^^;),貴重なデータを得るために辛い調査や実験に耐えているというようなことを書きましたが,やっぱり調査や実験そのもの,つまり現場が楽しいんですよ(被害調査の場合は,もちろんただ楽しいなんてわけにはいきませんけど).

 でも,初心や情熱をずっとキープできるもんでもないので,面白さや楽しさを(無理矢理)「見出す」ことが必要になることもあるし,夢や目標を設定しないと頑張れないこともあるわけです.夢や目標というのはそういう「手段」でしかないと思います.ですから,頑張れれば夢や目標なんか要らないものだとほんと思いますよ.

 私も仕事以外のことには目標を設定しているものが多いです.例えば,ピアノは演奏会に出ることにして期限を決めて練習したり,バドミントンなら全日本教職員でベスト8に入るとか,スキーなら準指に受かること(もう受かっちゃいましたけど(^^;),ゴルフなら始めて月一ペースで1年以内に100を切ることなどです.でもやっぱり単純にピアノは上手くなりたいし,バドミントンは強くなりたいし,スキーやゴルフも上手くなりたいというよりは,いろいろ研究してる過程が楽しいんですよね.

 でもそれそのものが充分に楽しめていれば,ただ純粋に上手くなりたいというだけでやって行ければそれでいいんだと思います.言い方を変えると仕事以外に関しては,仕事ほどは情熱とかやり甲斐を感じていないので目標設定が必要なのかもしれません.でも仕事も情熱やモチベーションを失うこともある.そういうときに研究者というのはただ研究するのが好きでなっているので「夢や目標」の設定ができない,ということなのです.だから,研究者は純粋に研究がしたいという気持ちをキープできなかったり失ったりするとかなりきついと思います.もちろん中には,何か成果をあげるとか,業績をあげて昇進するとかノーベル賞を貰うとかそういう目標を設定できる研究者もいるのかもしれませんが,私はそういうのはモチベーションに繋がらないし,ふつーはそういう野心的?な人は研究者にはなってないと思うんですけどねー.違いますかねー?

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 民主党の「格差を無くそう」というCMが流れていますね.とても奇異な感じがしているのは私だけでしょうか?(というかここんとこ民主党のCMはずっと変)小沢さんは日本列島改造論で書いたように護送船団的社会から自己責任社会へ,ということを訴えていて私もとても共感をもちました.彼はそういう姿勢をずっと貫いていて「ぶれない」最も認める政治家で,新生党→新進党→自由党→民主党とずっと彼が所属する政党を支持してきました.

 でも「格差反対」では,自己責任社会とは方向転換になってしまいます.民主党は単なる「反対政党」に成り下がったのでしょうか?もちろん自民党が小泉さんを使って改革?路線に転向した(ように見せた)のは最大の誤算だったと思います.でも民主党は今のやり方では都市部の支持層を失う可能性があります.マスコミは「格差反対」の大合唱ですが,実際にそう思っている人ばかりとはとても思えません.もちろん,選挙区のほとんどは地方なわけですし,選挙に勝つための戦略も必要なのかもしれませんが,選挙に勝つことが全てに優先するのだとしたら,政治ってほんとにつまらない世界に思えてしまいます.

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4/22'07

 ランキングサーキットが終わったようですね.去年はトマス杯・ユーバー杯のため8月に行われたのですが,例年この時期にひっそりと(^^;行われています.でも日本のトップレベルの選手が集まるレベル的には国内では総合に次ぐ大会です.去年見に行ってとても楽しかったので今年も行きたかったのですが,金曜日は午前講義,午後も学生実験だったのでさすがに厳しかったです.結果は脇田がシングル,ダブルで4,村松は8だったようです.お(^^),脇田は米倉に勝ったんですね(^^).点数見るとファイナルのすごい試合だったみたいです.土曜日行けばよかったかなー.あーでも次の準決で梅津に負けちゃったのかー.米倉戦で疲れたか?うーん,勿体ない.でも米倉に勝ったのはでかいし,これでまた少しランキング上がりますね(^^).そうやって少しずつでも階段を登っていけばいいと思います.

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4/25'07

 ニュース見てたら,そう言えば来年はもうオリンピックですね(^^;.とゆーことは,バドミントンの場合は,1つの国から何名ずつということではなく,その前年の世界ランク上位者(だいたい上位32名)に出場資格が与えられるわけですから,来月の試合から1年間がその対象となるわけです.ということで,少しずつ階段を登ってる暇はなさそうですね.でも1年間コンディションをキープするのは並大抵のことではないと思います.そういう意味ではプロスポーツ選手と同様の体調管理が求められます.国際大会が対象になりますから,ほとんどが海外遠征になります.ほんと頑張って欲しいです.

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 ここで書いた「7月のときに試したもの」を始めて2ヶ月半ほど経ちましたが,横になってないといけないほど体調が悪い,ということはそう言えばほとんどなくなったような気がします.効いてる?あとバドミントンを再開したこともあるでしょうね.ただとても疲れやすいのは相変わらずです.まあこれは単に歳のせい(^^;なのかもしれませんが,これも何とかしたくなってきました.ということで,体調悪悪対策に加えて,疲れ対策も始めることにしました(ってここに書いとかないと,いつから始めたのか忘れるので(^^;).

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4/30'07

 田代・かぐらに滑り納め?に行ってきました.1日目は天気予報通り突然暗くなって雷が鳴り,雷雨と思いきや「雷雪」でした.もう5月になろうとしているのにまるで真冬のようでした.

 でも雷雪は1時間ほどであがり,2,3日目はほぼ快晴で絶好のコンディションとなりました.何と幹事が行けなくなって4人になってしまったツアーでしたが,みんな上手いし,3日間ずっとコブ斜面ばかり滑っていたので疲れましたー(まあこのツアーは毎度のことですが).でもこの時期までがんがんコブ滑ってるようなスキーバカツアー(^^;なのに全員旧帝大卒でうち3人が博士卒というというのも...(^^;.でも私は,今シーズン結局10日ほどしか行けませんでした.私以外の3人はまだ滑り納めではないようです(^^;.

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