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7/1'21
[ハードルを低く]

 溜まり場的なものですが,要は,(相手の)ハードルを低くできればということですかね.

 私に会いたい,私と話がしたいという人がいないのなら,それはそれで受け入れて一人でのんびりやって行けばいいんですが,もしそういう人がいて,でも,連絡するのはちょっとハードルが高いというか,連絡したとしても,こういうのって「断られる」のがやっぱり嫌だと思うんですよね.

 そういう意味では,研究室の門を叩くというのは,大義名分があるので,割とハードルが低いいいシステムだと思います.一番ハードルが高いのは,やはり「告白」でしょうか(笑).

 一番ハードルが低いのはどういうやり方がありますかね? 溜まり場的なものもありますが,毎日この店で何時頃から飲んでるよ(笑)というのは,いいかもしれませんね.でも,毎日飲むのはしんどいかな.この日はこの店で飲んでるというのはあり? でも情報を公開するのは防犯上問題がありますね.

 何かそういう「いいシステム」が構築できればということですかね.私個人的には,自分が話すということについては,このサイトで好き放題書いてるので,誰かに会って話をきいて欲しいということはそんなにないんですが,逆に相手の話をききたいというか,どうしてるのか知りたいということはありますかね.

 でも,一つだけ確実に言えることは,私は誰かから会いたいとか話がしたいと言われて断ることはないということです.もちろん,あいにくその日は予定が入っていたら,じゃあ,別のこの日はどう?ということになりますし,今はこういう状況なので,出かけていくことは難しいかもしれませんが,どこの誰かわからないということでなければ,(定年後に限らず)いつでも連絡してください.

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 そういう問題じゃないかもしれませんね.相手の立場に立つと,というか自分のことを考えてみても,会って話したいとは思っていても,誘われれば行くけど,自分から誘ってまでは,と考えるものでしょうからね.

 例えば,何かで集まるとかいうのも誰かが企画すれば大勢集まるけど,誰も企画しないと集まらない,ということが多いですからね.

 まあでも,だからこそハードルを下げる意味はあるとは思うので(誰かが企画するというのも,ある意味,ハードルを下げるということ),ぼちぼち考えていきますが,私自身のハードルの高さ(めんどくささ)が最大の障害ですかね(笑).

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[情報伝達手段としてのYouTube]
(IT)

 ここでも少し書いたYouTubeって,(いわゆるYouTuberが作るバズる動画とか)しょーもないものが多いんですが,ウェブサイトと同様に,あるいは,見る側のハードルの低さ的には,それ以上の非常に有効な情報伝達手段かもしれません.そして,ウェブサイトと違うのは,それなりの対価が伴うということでしょう.ウェブサイトもアフィリエイトがありますが,サイトにわざわざ広告を貼るのは,いかにも金儲け目的という感じですが,YouTubeはそこが割と自然というか,そういう点でも成功している気がします.

 例えば,私がよく見る譜面付きの近現代ピアノ曲動画ですが,資料として非常に貴重ですし,再生回数はそんなに多くないんですが,10万再生くらい行ってるものも結構あって,YouTubeの収益はだいたい1再生0.1円と言われてますから,1万円の収入にはなるわけで,そういうものをたくさん作って行けば,それなりの収入になるというか,そういうものはバズらせて稼ぐというよりは,もっと地に足が付いたもので,一度バズって終わりで稼ぎ続けるには自転車操業というわけではなくて,数は少なくてもコンスタントに再生されていくとも思うんですよね.

 私が作れるそういうものは何かと考えた時,それは,大学をやめたらYouTuberになって稼ぐぞということではなく,ウェブサイトとともに自分がすべき情報発信の手段として考えた時,実際どういうものが作れるかというと,例えば,いろんなところで一般の人向けに話している地震防災に関係した内容を動画にするとか,内容的にも広げていろんなものが作れると思いますし,見る人はそんなにいないかもしれませんが,専門家向けに研究内容を動画にしてもいいかもしれません.あるいは,いろいろやってきた(わかりやすい)講義だって動画にできますよね.

 もちろん,それで稼ごうということではなくて,論文を書くように,動画という形で多くの人が見られるようにわかりやすい形で残しておくということでしょうか.そして,中身は何でもありなわけですから,研究とか講義に限らず,何でもOK,このサイトで書いてることでもいいわけです.

 そういうものが「再生回数」という数字によって他者評価されるのは,気分がよくないですが,まあそんなの気にしなければいいだけの話かもしれません(つまり,YouTubeで稼ごうということではなく,ウェブサイトのように一つの情報伝達手段と考えるということ).

 でも,ちょっとめんどくさいですかね.もちろん,顔出しはしませんが,完全匿名というわけは行かないというか,すぐばれるでしょうからね.そういう意味では,稼がなくていいので,やっぱり,ウェブサイトくらいがちょうどいいですかね.

 でも,最近の感触として,多くの(若い)人達は文章を読まなくなっていて,文章で書いてもちゃんと読んでないというか,ちゃんと情報が伝わってない感じなんですよね.ですから,ウェブサイトに動画を貼るとかして,ハードルを下げるとかしないといけないってことでしょうか.

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 とりあえず,震度6弱以上を記録した地震が発生しても被害がほとんどないのはどうしてか,という動画でも作ってみますか.そういうことがあると,毎回メディアから問い合わせがあって,何度も同じ説明するのがめんどくさいので,このサイトを作って,まずはこれを見てくださいってやってるのですが(省エネ),それの動画版ってことですかね.

 ちなみに,そんな感じで,どのくらいの数の動画が作れるかなと考えてみると,100くらいは楽勝で行くような気がします.自分がやってきたことを本にする人は多いと思うのですが,そんなのもう時代遅れ?というか,今や(ウェブサイトの時代も終わって)YouTube(あるいは,もうすぐ次の媒体が出現する?)ってことなんですかね.

 ちなみにYouTubeで「震度」とか「地震」で検索かけると...ひどいですね.これじゃあ,ちょっとまずいんじゃないですかね.

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 あーでも,K-NETとかの地震記録や,大学とかでやった振動実験動画とかを使うのは(対価が生じる場合は)まずいですね.お金は要らないんですけどね.もちろん,ただアップするだけなら対価は発生しないのですが,なんかいろいろめんどくさそうなので,やっぱ,なしですかね.

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[認知症にならなくても]

 認知症とか要介護にならないようにってことですが,そこまで行かなくても脳力が低下するのは避けたいですよね.例えば,ちゃんと普通に生活できたとしても,人が考えないようなアイデアを思いつかなければ,研究は続けていけませんし,このサイトに面白い文章を書くこともできないでしょう.

 そして,その最大の問題は,自分でそれが判断できるかでしょうか.例えば,このサイトの過去の記事を読んで,違和感を感じるようになったら,それは一つのサインと言えますかね? そういう意味でも読み返しは必要?

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[論理的には]

 同じようなことを何度か書いてると思いますが,人が亡くなると,それも70代とかで亡くなると,自分の人生も残りもうそんなにないんだなと思いますね.

 でも,じゃあ,70で死ぬとしても,あと10年ちょっとはあるわけで,それは,そんなに長い感じもしないけど,同じ10年なら楽しく気分よく過ごして行きたいとは思うわけで,そして,それは,残り10年の人生というよりは,人生そのものがそういうものなわけで,結局,残りの人生の長さというのは,最初から関係ないと(論理的には)なるわけです.

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7/2'21
[あった方がいい欲とない方がいい欲]

 やりたくなったら,それは千載一遇のチャンスなので,やりたいいときにやりたいことをやると書きましたが,逆にやりたいときにやりたいことを我慢するとか,やりたくてもできないとかでやらないと,そういう欲がおかしくなるというか,なくなる感じもするんですよね.変な欲ならそれでもいいんですが,あった方がいい欲もあるわけですからね.

 では,あった方がいい欲とない方がいい欲は何でしょうか?

 基本的な欲として,食欲,睡眠欲,性欲を考えると,食欲は,ないとないと大変なことになりますが,逆にあり過ぎると肥満に繋がるなど問題があります.睡眠欲も同様ですかね.

 性欲もあった方がいいですが,なくても食欲や睡眠欲のように(人類は滅びるけど個人はすぐには)死ぬことはないのな.でも,これがなくなったら,途端につまらない人生になってしまいそうで,何とか維持はしたいですかね(時々そういう危機感は感じるようになったけどまだ一応大丈夫).でも,これもありすぎると問題なんでしょうから,食欲,睡眠欲,性欲は,いずれも適度にあるのがいいってことでしょうか.

 少し進んで,物欲とか金銭欲とか評価欲はどうでしょうか.人によって,というか,多くの人にとって,これらは重要で,そういうもののために頑張れるってことなんでしょうが,それは,更に次の段階の欲,つまり,自己実現欲というか,内的熟達欲と関係してきます.

 何かそういうやりたいことを見つけられた人にとっては,物欲とか金銭欲とか評価欲は,無用の長物なのですが,そういうものが見つけられない人にとっては,物欲とか金銭欲とか評価欲が必要で,例えば,海外旅行に行くのを楽しみに辛い仕事を頑張る,ありがとうと言われたら嬉しい,出世したら気分がいいみたいなことでしょうか.

 でも,やりたいことも見つけられないけど,物欲も金銭欲も評価欲もないって人も増えてるみたいですから,それならいっそ物欲や金銭欲や評価欲があった方が,と考えがちですが,それはまんまと騙されてるわけで,パターン3で行けばいいと思うんですよね.

 最大の問題は,そういう欲が安定しないということでしょうか.だからこそ,やりたくなったときにはやりたいのですが,そういう不定期な変動もありますが,歳をとるにつれて全体として,意欲とか欲が低下して行くということがあります.

 で,ここで気づくのですが,これってパターン3が使えるってことですよね.つまりは,しゃにむに意欲をかき立てることもなかろうということでしょうか.

 でも,「楽しく気分よく」的には,やはり,やりたいことをやってるときだと思うので,やりたい「欲」を感じるように考えるというか創意工夫することでしょうか.少なくとも,物欲とか金銭欲とか評価欲をかきたてるよりは,効果があるわけで,それは,どこかで書きましたが間接的ではなく直接的ですし,時間的なこともそうですね(報酬や評価が目的だと間接的だし,報酬や評価が得られるのは一瞬のこと).

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[めでたしめでたし?]
(経済)

 GPIFが過去最大の黒字だそうです.理由としては,外国株投資枠を増やして,そこが大きく上昇したからで,めでたしめでたし? んなわけないですよね.株が上がったということなら下がることもあるわけですからね(世界恐慌になんかなった日にゃ).

 でも,以前のように国債とか債券で手堅くと言っても,それじゃあ,全然増えないわけで,じゃあ,どうしたらいいかというとどうしようもないわけで,つまりは,もう年金なんかあてにならない,GPIFが博打に成功すれば,そこそこもらえるけど,失敗すればすってんてんってことでしょう.

 そんなことなら,運用なんかしなくても,少しでももらえればってことなんでしょうが,そういう選択はしないようなので,どうしようもないですね.

 こういう話をきくと,じゃあ,年金なんか払わないという人が出てくるんですが,そういうわけには行きません(喩えて言えば脱税と同じで財産を差し押さえられることもある).そもそも,年金は,自分が貯蓄するものではなく,上の世代の人の老後の生活費を負担をするものですからね.

 でも,GPIFというか,国がこんな感じなわけですから,ほんと頼りにならないというか,余計なことするなって感じですが,それは,GPIFに限った話ではないですね.

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7/3'21

 そっか,これって既に何度か議論した「いかに低リスクで年利3%で回すか」ってことですね.GPIFだって,ほんとは,低リスクで年利3%で回したいけど,現状ではそういう選択肢がなくなって,「高リスクで年利30%で回す(けどどうなるかは..)」しかなくなってるわけです.

 で,ちょっと考えてみたんですが,1つ方法は思いつきました(ので,やってみますか).

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 でも,「ほんとは,低リスクで年利3%で回したいけど,現状ではそういう選択肢がなくなって,「高リスクで年利30%で回す(けどどうなるかは..)」しかなくなってる」というのは,そうやって多くの人をそういうことに巻き込んで(自分は株なんかやらないよとか言ってても,GPIFがやれば,年金がぱあになるとか,N銀がETF買いして大損して破綻すれば,もっと大変なことになる),大きな何かの力が人々をあらぬ方向に引っ張って行っているというか,それが破滅への道ということでしょうか.

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(日記)

 今日は,朝から夕方近くまで大事な仕事だったんですが(と言っても大したことはしてないのですが),朝から調子が悪くて,疲れたというか,最初から疲れてたというか,あんまりよくないですね.

 周期的なものもあるとは思うのですが,今の生活のリズムがちょっとしんどくて,それが蓄積してる感じもしていて(でもほんと大したことはしてないんですけど),何か考えた方がいいかもしれません.

 いずれにしても,ちょっと休んだ方がいいですかね.

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7/4'21
[疲れが溜まる]
(体)

 思うんですが,時々風邪ひくとかして熱出して何日か寝込むとかいうのが必要なんじゃないですかね.そういうときは,ほとんど1日中寝てるわけですよね.もちろん,体がしんどくて寝てるんでしょうが,そうやって普段の溜まった疲れをとるみたいなこともあるのかもしれません.

 私の場合,R-1を食べるようになってからほとんど(全く)風邪なんかひかなくなったし,新型コロナが流行し始めて対策をするようになればなおさらで,つまり,そうやって休むというか,疲れるをとる機会を失ったとも言えるわけです.

 更には,SJJとかIUJとか摂るようになって体調もよくなったんですが,そうすると同様に休まないというか,活動してしまうところもあるわけで,それはそれで危ういと思うんですよね.

 でも,体調がよくなったとは言え,調子を落とすこともあるわけで,でも,それも理にかなってるというか,風邪ひいて寝込むところまで行かなくても,ちょっと疲れているので休みなさいということで,そういうときは,休めばいいというか,休まないといけないということですかね.

 でも,そもそも,疲れが溜まるというのはどういうことですかね? 毎日,しっかり眠れてその日の疲れをその日のうちにとれればいいとは思うのですが,仕事をしてるとそうも行かない日もあるわけで,そういうのが少しずつ溜まって行くのかもしれませんね.

 ですから,やはり,疲れたらというか,しんどかったら休むというのが基本ですし,それは,1日周期が理想だけど,そうも行かなかったら1週間とかもっと長い周期というか,とにかく,しんどかったらできるだけ休むということでしょう.

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[70過ぎでまだ現役]

 こんな感じなので,予約録画して溜まった(あんまり見る気もしない)Pロフェッショナルを見たのですが,70過ぎでまだ現役の人が出てきて,一人は,トクダネが終わった小倉さんですが,これについては,別段思うことはなくて,彼はまだ働きたいみたいですが,必要とされなければそれは叶わない,ただそれだけのことでしょう.彼は仕事しなくなったらやることないと言っていて,つまり,全く「準備」ができてないわけで,それは彼の仕事というか本業が他者評価に基づくものだからに他ならないわけです.

 そういう点からすると,陶芸家の辻村さんは,全く逆というか,彼は30くらいから奈良の山奥に籠って自給自足の生活をしながらひたすら陶芸に打ち込んでいて,その作品は世界的に評価を受けてるようなんですが,そんなの意に介さないというか,まさに生活に必要な分だけ働いてやりたいことやってるわけで,これでいいんじゃないですかね.

 最後にいつもきかれるプロフェッショナルとは何かという訳のわからない質問に対しても,(ちゃんとききとれなかったけど)やりたいことやってて仕事とは思ってないから自分はプロフェッショナルなんかじゃないというのもその通りだと思いました.

 当然のことながら彼には老前も老後もないわけで,死ぬまで陶芸を続けて行けるということなんですが,それができるかどうかはわかりません.病気になったり怪我したりすれば厳しいでしょうし,陶芸はそれなりに肉体を使いますからね.でも,定年がないのもそうですが,何より他者評価と無縁というのが無敵ですよね(自分がやりたきゃ続けられる).

 つまりは,何度か書いている,(何とか生活して行ければあとは)これさえやってれば楽しいというたった一つのことがあればいいを体現してるわけですが,じゃあ,お前もそうするか,それだけの情熱をもたせ続けさせてやるので,何でもいいから一つ選べと言われたら,それは無理ですかね.

 私は,いろんなことに興味があるし,一生死ぬまで好きなだけ研究させてやる,そして,その情熱をキープさせてやるから,音楽もスポーツも,生き方とか哲学的なことを考えることも,世の中や経済を見通して相場を張ることもやめろと言われたら,無理なわけで,結局,他人のことは関係なくて,自分がどうしたいかをしっかり考えてやって行くしかないということです.

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 こうしてみると,何とか食べてさえ行ければ,他者評価によらず,自己評価のみによってやって行くことが定年後問題の一つの解であることに気づかされます.

 でも,そうすると,私の場合,既に準備ができていて,何の問題もないことになるのですが,実際はそんな感じがしないというのは何なんでしょうか.例えば,研究なら勝手に一人でしこしこやって行けばいいわけですし,ピアノも人前で弾くことを前提をしなければいいわけですからね.

 でも,研究なら何か成果が出たのなら,世の中に知らせたいと思うのでしょうし,ピアノも弾けるようになったら,やっぱり,人前で弾きたいと思うってことなんでしょうか.実際,辻村さんだって,世界的評価を受けてるってことは,いいものができたと思ったら,どこかに出品してるってことですよね.

 つまりは,自己評価のみによってやって行くことが定年後問題の一つの解ではあるけど,やはり,それは難しいし,私もまだそれができてないってことなんですかね.

 ただ,世の中に(小倉さんの仕事のように)他者から評価されないとできないこともある一方で,他者から評価されなくてもできることもあるわけで,私がやっていることは,全て後者だとは言えます.そりゃあ,下手の横好きの趣味なら何でもそうやろってことなんですが,私の場合は,仕事(研究)もそう(他者から評価されなくてもできること)だと思いますからね.

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 でも,どうなんですかね? 小倉さんの仕事だって,今の時代,自分でYouTubeでも何でもやればいいわけだし,研究だって,つまんないことやって見向きもされなければ,YouTubeの再生回数が伸びないのと同じなわけですよね.

 ですから,結局,何でもありというか,本人が自分のやりたいこととか,できることとか,置かれた状況の中でよく考えてやって行けばいいし,結局,自己評価も他者評価もないというか,(何度も書いてるように)多くの場合,正しく自己評価することが他者評価に繋がるわけですからね.

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[やらないこといけないことなんかそんなにない]

 何度か(やりたいと思ったことがあったとしても,いつもやりたいわけじゃないし,でも,一度やり始めたら技能的なものを維持するためとか,勝手にやめるわけにはいかないこともあるし)「やりたいことなんかない,やらないといけないことがあるだけ」と書いていますが,逆に「やらないこといけないことなんかそんなにない」気もするんですよね.

 「やらないこといけないこと」は,具体的には,必要な分だけ働くことと,食べたり身の回りのことをしたりというくらいで,あとはやりたいことをやるか,何もやる気がしないのなら何もしなくてもいいわけで,でも,実際は,最初のパラグラフで書いたようにやりたいことでも一度やり始めたらやらないといけないってことなんですが,これって,結局,やりたいことなわけですよね.

 じゃあ,「やりたいことなんかない,やらないといけないことがあるだけ」と「やらないこといけないことなんかそんなにない」のどっちが正しいんだ?ってことなんですが,どちらもってことですが,敢えて言えば,後者のような気がします.

 つまりは,やらないといけないと思ってることの多くは,大して意味のないことで,変な拘りさえ捨てれば,もっと自由に生きて行けると思うんですよね.

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7/5'21
(このサイト)

 情報伝達手段としてのYouTubeですが,既に書いてますね(例えば,ここ).やっぱり,書いて忘れることもあるってことで,読み返していくことが必要ってことですかね.

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[楽しかった時間の割合]

 このサイトで自分のこれまでのことを書くことが多いのですが,楽しかったという記述が多い一方で,しんどかったときのことも書いてあって,どっちなん?というか,両者がどのくらいの比率なのか定量的?に検証してみようと思いました(読む人にとってはどーでもいい話なので,スキップして一番下の結果?に飛んでください).

 生まれて小二の春まで過ごした大牟田では,楽しかった記憶がほとんどですかね.でも,どうしようもない奴で,初めて幼稚園に行く日に泣いてバスの乗らなかったとか,小学校受験で行きたくなくてわざとてきとーに答えを書いたりとか,局所局所でしょぼいがゆえの(本人にとっては)辛いこともあったんですかね?

 小二の春に福岡に転校して,しょぼさゆえにしばらくはあまりなじめなくて小二から小三の1年くらいは,あまり楽しい記憶はないですね.偏食がひどくて給食もしんどかったですが,好きなものが楽しみではありました.でも,小四になって,早田と仲良くなって,その頃からは,楽しい記憶が多いですかね.学校の休み時間にドッチボールとかどんさいとかしたり,近所の米田君や千竃君や小迫君とよく遊んだりもしましたしね.百人一首も楽しかったですね.

 中学は私立の男子校(西南)に行って,週三くらいで森田という進学塾にも行って大変だったと思うのですが,楽しかったですね.毎朝,早く学校に行って授業前に野球したり,ブラスに入って,安部とか山田とかと音楽室のあたりで遊んだり,ピアノを弾いたりしてました.この頃は,ベートーヴェンのソナタやショパンなどのロマン派のピアノ曲の開拓もしてて,楽しかったですね.中二のときに英語にはまって,嶋津君と仲良くなったりして,成績も相当上位まで行きましたが,中三の後半あたりからしんどくなって,塾にも行けなくなり,高校受験にも失敗します.

 高校は,地元の県立(修猷館)に行くんですが,中学が男子校だったんで,女子がいて楽しかったですね.と言っても,彼女たちと何かがあるわけじゃないんですが,女子がいるというだけで楽しかったですし,ブラスに入ったのも楽しかったです.早田とずっとしゃべりながら自転車でいっしょに帰っていたのを思い出します.ピアノ曲だけでなく,FMでいろんな曲を開拓して行ったのもこの頃で楽しかったです.でも,ブラスは秋くらいに父親にピアノかブラスかどっちかにしろと言われてやめてしまいました.

 高二のときも楽しかったです.春の文化祭で劇をやったメンツでずっといっしょに遊んでました.でも,冬に父が突然亡くなってしまって,そこから暗く無気力な時期を過ごすことになります.大学受験も失敗して浪人するのですが,浪人時代は,自由になって意外と楽しかったと思います.

 大学に受かった後も理論物理に失望して進路を見失って授業にも出なくなってしんどかったんですが,バドミントン部に入って練習が大変だったのと,東大ピアノの会に入って,近現代ピアノ音楽の開拓をしていくのが楽しかったですね.進路も建築に構造という分野を見つけて,何とか進学できましたし,建築学科でも楽しかったですし,バドミントンも3年になってようやく練習に身が入るようになったと思います.

 そして,4年の春に研究室に入って,研究というものに出会ってからは,ずっと探し求めていたものにようやく出会えたと思いましたし,研究したと思いますが,大学を卒業してからもバドミントンを続けていましたし,サークル(ラブオール)に入って,女の子がいっぱいいたので,楽しかったですし,スキーも始めたので,結構,遊んでもいました.ハードロックにはまったこともありましたね.

 無事,博士をとり,地震研に就職してからも楽しかったですね.仕事も順調でしたし,バドミントンも博士1年くらいのときに社会人のサークル(プーナ)に入って松井さんを見て衝撃を受けて,ずっと続けていずれ全日本に出るという明確な目標ができて,練習していても楽しかったです.この頃もスキーに行ってましたし,相場研究も始めたので,それもかなり楽しかったです.

 ただ,就職して数年した頃,当時付き合っていた人との結婚の話が流れたあたりから,おかしくなっていて,仕事というか研究もやることを見失ってしまったんですが,バドミントンやスキーや相場研究はずっと続けていてそういうことをやってるときは楽しかったと思います.

 でも,南先生が亡くなったときは,さすがにきつかったですね.そこから1年くらいはだめだめだったと思いますが,先生が亡くなった直後に起こった1999年台湾集集地震をきっかけとして,研究の方は好転し始めて,論文をいくつか書いて,筑波大の公募に受かって筑波大に行ったんですが,そこからは,自分の研究室をもって,学生達と研究してどんどん成果を出して楽しかったですね.

 バドミントンは,筑波大バドミントン部で練習するようになって,これも楽しかったんですが,競技力は40のときに全日本の試合に出てシングルで勝ち上がったときをピークとしてどんどん低下して行って,スキーにもあまり行かなくなったんですが,まあこれはしょうがないのかな.あーでも,バドミントンがしんどくて一時やめたとき,ゴルフを始めて,山本と月一でコースに出てた1年くらいは楽しかったですね.

 あとは,しんどかったのは,最近のこととしては,50を過ぎて人生が終わったと思ってしばらくして,異常に体調が悪かった頃(2013年の夏くらい)ですかね.

 こうして書いてみると,ほとんど時間は楽しくて,少なくとも何か楽しいと思えることはあって,辛かったと言えるのは,小二から小三の1年くらいと中三後半と高二の冬に父が亡くなってからの1年くらいと,就職して数年して結婚の話が流れてからの1年くらいと,南先生が亡くなってから1年くらいと,50になって少ししたときの半年くらいなので,合計すると5年なので,これまでの全人生の中で1割弱(定量的評価)ということになりますね.

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7/6'21

 どのくらいの「割合」なので確認したくなって,まただらだらと書いてしまったんですが,うーん,「1割弱」かあ.そんなもん?

 でも,0か100かというわけではないし,例えば,小二から小三の1年くらいも楽しいことはいろいろあったと思いますし(その頃は,同級生では,長久君や萩原君や八木君と仲が良くてよく遊んだことを思い出した),30代は何度か書いていますが,生活の大部分を占める仕事は,自分の研究が迷走したこともありますが,いろんな学外の仕事が多くてしんどかったですし,何となくの感覚としては,1割弱よりは少し多い1〜2割くらいはしんどかったけど,裏を返せば8〜9割は楽しかった,つまり,80点以上はあげられるって感じですかね.

 でも,どうして,どのくらいの「割合」か確認したくなったのかはわかりませんが,何度か書いているように,過去のことはどうでもよくて,問題はこれからなんですが,どんどん幸せにはなってきてるので,これまでが8割以上なら,これからはそれ以上が期待できるってことですかね.

 でも,ある日突然,何かの病気になるかもしれないし,歳をとって,そういう確率は上がってると思いますし,実際,体はしんどくなってきてるわけですし,80±10年の人生ということを考えると,あと10年ちょっとの時間しか残されてないかもしれないわけですからね.

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[ずっと変わってない]
(研究)

 上で「30代は自分の研究が迷走した」と書いてますがそうじゃないと思うんですよね.

 私が研究していたのは,どういう地震動が建物に被害を与えるのか,ということだったのですが,当時,強震記録も被害データもほとんどなかったので,解析的な研究をしていて,でも,それではほとんど評価されず,しんどかったということですかね.

 でも,ということは,今は他者評価なんか関係ないと書いてますが,当時は,そうでもなかったということなんでしょうか?

 でも,私としては,評価云々以前に,やりたい研究ができて飯が食えればよかったんですが,それができるのならずっと助手でいいとしても,実際のところはそうもいかなくて,そうすると評価されて業績をあげないといけなくて,そういうのがめんどくさかったんだと思います.

 結果として,台湾集集地震をきっかけに強震観測点回りの被害調査をするようになり,その後,たまたま日本で大地震連発で,しかも,震度が被害と対応しないということが重なって,解析的な研究ではなく,実データという厳然たる証拠が付いてきたことで評価されるようになったんですが,そんなのどうでもいいこととは言いませんが,あくまで結果的にそうなったってだけの話で,私としては,やはり,(応分に負担すべき仕事はしつつ)やりたい研究ができて飯が食えればいいというのは,ずっと変わってないと思います.

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[あと10年の命]

 70くらいで死ぬとしたらあと10年ちょっとってことなんですが,現実的にありうる話ですよね.今は何ともないですが,私は人間ドックとか何かの検診に行ったことは一度もないし,今後も行く気はないし,ある日,なんか具合が悪くて病院に行って検査したら,(末期まで大きな症状が出ない)重篤な病気で,あと半年か長くても数年の命ということはありうるわけですからね.

 もちろん,そういう可能性は若い時からあったわけですし,事故とかなら誰でもいつでも命を落とすことはありうるんですが,70という年齢は,そういう稀なケースではなく,平均−σくらいで起こりうる話なわけです.

 あと,10年ちょっとかあ.10年という時間は,かなり明確にイメージできますから,そう考えると現実味が増すんですが,あと10年ちょっとの命ということがわかったとしても,慌てて何かするということはなくて(今やりたいことを今やってるので),別段変わりないと思うんですよね.

 逆に言えば,70で死ぬというか,あと10年の命ということを前提に過ごしていくというのもありかもしれません.実際,50を過ぎたくらいで人生が実質終わっ(たと思ってい)て,既におまけの人生なわけですからね.

 そして,おそらく,70まで生きたら,また,あと10年の命,80まで生きたら,また,あと10年の命,90まで生きたら,また,あと10年の命,つまり,ずっと「あと10年の命」ってことで,既にもうそういう状態になってるということでしょう.

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7/7'21
[なーんもいいことねー]

 夜ふかしは,もうそんなに面白くないのですが,一応は見てます.それで,マツコDが「あーなーんもいいことねー」と叫んでたんですが,多くの人からすれば,これだけ仕事も順調で何贅沢言ってんだってなもんでしょう.でも,彼(彼女)の言うこともわかるんですよね.

 彼(彼女)にとっての「いいこと」って何でしょうか? それは,仕事が順調とかそういうことじゃなくて,やはり,プライベートなことですよね.それは,年とって体の不調が出てくるということもあるでしょうが,やはり,好きな人ができて,相手も振り向いてくれて,つき合うとか,愛する家族がいるとか,そういうことでしょう.

 そういう意味では,私も仕事は順調なのでしょうし,仕事以外も含めて内的熟達的生活を満喫して楽しく過ごしていますが,「なーんもいいことねー」のは,彼(彼女)と同じなんだと思います.

 でも,じゃあ,そこを何とかしようとはならないというか,それ以前にそんなことはもう起こらないわけですし,万が一そういうことがあったとしてもめんどくさいというか,少なくとも自分から何か行動を起こすことはなくて,結局,これからもずっと「なーんもいいことねー」わけです.

 逆に言えば,それでも何とかやって行けるように準備が必要ということで,一人でも大丈夫というか,一人,時々,みんなということですかね.

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[しないといけない]

 上の話とも関係するのかもしれませんが,定年後問題ですが,どうせならこれまでと違った生き方をしてみたいと何度か書きましたが,してみたいのではなく,しないといけないってことじゃないですかね.

 それは,何をするでもなく自堕落に過ごすというのもありますが,それ以前に社会から必要とされない,個人的にも誰かから必要とされるわけではないという状況の中で,一人でも大丈夫というか,社会や誰かに迷惑をかけずにどこかでひっそりと生きていくということでしょうか.

 そんな寂しいこと言うなと言う人もいると思うんですが,回りに迷惑をかけてまで自分が寂しくないようにとは思いませんし,こういうのは,腹をくくるのが肝要というか,そういう中で,どうやって楽しく気分よく過ごしていくか考えていけば,それなりの答えはあると思うんですよね.

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(スポーツ)

 大谷祭り(笑)というか,活躍がすごいんですが,二刀流云々とかいうより,彼にしてみれば,打つのも投げるのもやりたいからやってる,自分が全力でプレイできるレベルでそれができて楽しいってことだと思うんですよね.

 ライオンズは,昨日,平良がとうとう打たれて,だんだん厳しいことになってきましたし,阪神も2位のジャイアンツとの差が詰まってきました.

 相撲は,復帰した白鵬が強いですね(でも品位がないのは相変わらず).照ノ富士よりむしろ安定してるというか,動けてる感じがしますが,後半どうなるかでしょうか.

 そういう意味では,大谷もこのままのペースで最後まで行けるか,どこかで疲れたり怪我したりしないかってことなんですが,このまま行けば,すごいことになると思います.でも,そんなことより,野球を楽しんで欲しいですね.

 松坂引退は,ほんとは,いろいろ思うところがあるということなんでしょうが(ほんとにすごい投手だった.甲子園でもそうだったし,そのまま高卒でライオンズに入っていきなり大活躍で,まさに飛び抜けた存在だったし,その後,メジャーやWBCでの活躍も然り)最後の方が見るも無残というか,見たくなかったというか,なので,やめ方は大事だと思うんですが,それは,回りがどう思うかの話なので,本人がどうかはわかりません.

 でも,松坂が甲子園で優勝したのが1998年,ライオンズに入ったのが1999年で,その頃のことはよく覚えていて,そこからそれなりの時間(20年以上)が経っているので,逆に(今頃)引退ときいてもぴんと来ない感じはします.

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 ちょっと調べてみました.彼がメジャー(ボストン)に行ったのが2007年で,その年に15勝,翌2008年に18勝してますが,2009年が4勝,2010年が9勝で,その後は,ずっとぱっとしませんね.日本に戻って,ソフトバンクから中日に移ってちょっと勝って当時は復活とか言われてたんですが,私は全然そうは思わなかったし,とにかく(太って)体の切れがなく,腕が振れなくて,変な変化球でごまかしてるようにしか見えませんでした.

 ですから,私の中では,2010年くらいにもう「終わってる」感じで,今頃引退しても今更という感じです.でも,レッドソックスで活躍できたのは数年ですし,そういう意味では,ライオンズ時代は,1年目から8年間,ずっとエースとして活躍したわけですから,やっぱり,お疲れさま,ですかね.

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[大きなつけ]
(世の中)

 また(東京に)緊急事態宣言出るんですね.もう何やってんだかというか,結局,何度も書いてるように,解除→感染拡大→宣言の繰り返しなわけで,それは,国の施策がどうこうと言うより,国民自身の問題というか選択なわけです.

 そういう意味では,緊急事態宣言下でオリンピックをやるという普通だと考えられないことが行われようとしているわけで,経済も回して感染拡大も止めるという一挙両得とは行かないわけで,このままでは,国も国民も大きなつけを払わされることになると思います.

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[一人遊び]

 一人でやって行かないといけないというか,ほんと腹をくくって,一人でも楽しく気分よくやって行くことを考えた方がいい気がしてきました.考えれば,アイデアはいろいろ出てくるというか,要は,いろんな「一人遊び」を編み出せばいいってことですよね.

 別に何か新しいことでなくても,例えば,ピアノなら本質的に一人なわけだし,演奏会とか人前で弾くことを前提としないというか,そういうことがあるとしても,せいぜい年に1回なわけですし,全くないとしても,「いつかどこかで弾くことがあるかも」というのでも行ける気がするんですね.

 同じようなことは,バドミントンでもゴルフでも工夫次第でできそうで,強くならないといけないとか,上手くならないといけないということではなく,それそのものの自分の中での熟達を純粋に楽しんで行ければいいと思いますし,結果的にその方が強くも上手くもなる気がしますし,試合はおろか,練習にそんなに行かなくても,ピアノと同様,「いつかどこかで」でこれも行ける気もしてきました.

 そして,そういうものの「種」は,いくらでもあるわけで,何とかなりそうというか,何かそっちの方が楽しそうな感じすらしてきました.

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7/9'21
[問題の本質]
(世の中)

 東京に緊急事態宣言,そして,そういう中でオリンピックを強行するということで,今朝,ちらっと見ただけですが,ワイドショーは鬼の首をとったかのような批判の嵐です.でも,どっちもどっちだと思いますけどね.

 批判するのは簡単ですが(それはこのサイトも然り),じゃあどうすればよかったんですかね? オリンピックを中止する? でも,それじゃあメディアも困るのでは?

 ワクチン接種をオリンピックに間に合わせるべきだった? 緊急事態宣言するのなら,しっかり休業補償すべき? でも,ワクチン接種をオリンピックに間に合わせるのは,どうやっても無理だったでしょうし,休業補償ということは,税金を使うということですから,もうすってんてんの国や東京都にそんな余力はないし,やれば,莫大な借金を次世代に付け回すだけです.

 敢えて言えば,欧米に比べれば「さざ波」程度の感染者,重症者,死亡者数なのは,事実ですから,こんな程度で医療崩壊するという状況に対して,体制作りも含めて新型コロナ患者をもっと受け入れてくれるように(現状,新型コロナ患者を受け入れている医療機関は僅か数%)医師会に土下座してでもお願いするということだったと思いますが,選挙のことを考えて超圧力団体のまさしく圧力に負けたということでしょう.

 あとは,感染が広がり始めた当初の対応のまずさはあったと思いますが,ときの政権はA倍内閣ですから,感染が広がってしまった後のSさんにはどうしようもなかった気もしますが,彼はA倍継承内閣なわけですから(そう自認もしている)そういう意味では,同罪ではありますかね.

 でも,結局,問題の本質は,オリンピックをやるかどうかとか,感染対策をどうするかとか,そういうことじゃなくて,このサイトでずっと書いてきてますが,多くの○ホな人々を騙くらかして目先の経済を回し続けてきたことなわけで,それがこういう状況になって白日の下にさらされたのですが,やろうとしていることは,「元に戻す」ことなわけですから,開いた口がふさがりません.

 でも,実際のところは,世の中にほんとに必要なことは,どれもそれなりにきつくて大変な仕事で,そんなことするより,○ホな奴らを騙くらかして目先の経済を回した方が遥かに楽で儲かるので,その実,非常に危うくてやばくても多くの人間はそういうことに群がるわけで,結局,どうしようもないわけです.

 じゃあ,どうすればいいかですが,何度も書いてますが,そういう世の中とできるだけかかわらずにやって行くしかないでしょう.でも,全くかかわらないというわけには行きませんし,実際,莫大な借金を背負ってるわけですから,これからほんと大変なことになると思います.

 それは,財政破綻,経済危機,世界恐慌,経済破綻という形になる可能性が高いですが,そうなったときにそういう惨禍に巻き込まれるのか,最低限で済むのかは,我々個人次第なわけですし,それは,今回のことでよくわかったはずです(でも,わかってないから元に戻そうするし,そういう人達は,今回以上の惨禍に巻き込まれる).

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[体が思うように動かなくなってからもできる]

 定年後どう過ごしていくかについて,準備が必要と何度も書いていますが,それは,自分が社会や回りの人達から必要とされなくなることを受け入れる心の準備,そして,どうやって退屈しのぎをして行くかなわけです.

 後者については,働き続けるとか,定年がない仕事とかでは難しいと思っていて,それは,必ずどこかで働けなくなるときが来るからです.つまり,働けなくなっても,具体的には,体が思うように動かなくなってからでもできる退屈しのぎが必要,それは,それをやってさえいれば一日中大丈夫というのでもいいですが,そんなことはそうそうないでしょうし,安定もしないことを考えると,いくつか,できれば,たくさんあった方がいいですね.

 そんなのなくてもへっちゃら,特に何もしないでのんびり過ごすのでいいというのは危うくて,それは,それだと認知症や要介護にまっしぐらなわけで,何とか自分で身の回りのことができるくらいの体の状態を維持し,脳力を高い水準で保つことが必要で,退屈しのぎの中にそれらに繋がるものがあればいいですね.

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7/10'21
[自分の中でアウトプット]

 体が思うように動かなくなってからもできることがあればということですが,体は動かないより動いた方がいいでしょうから,それをできるだけ維持するように,今体が動く範囲で体を動かした方がいいのは言うまでもありません.ただ,それでも,体はだんだん動かなくなるわけですし,最期は全く動かなくなるので,どこかで「体が思うように動かなくなる」時が来てそこから最期までをどう過ごすかということなわけです(ピンピンコロリだとそこがないわけですが,そんなにうまく行くことはほとんどない).

 そのために歩いたり,トレーニングしたりということをやってる人は多いと思うんですが,怠け者の私には無理ですかね(でも,歩いてもそんなに効果はなくて,それより部屋の中でランジとかした方がいいと思いますけど).バドミントンやスキーを競技としてやるのは,モチベーションになってたと思うのですが,だんだんしんどくなってきましたし,そこまでやらなくてもいい気もするんですよね.

 それより,日常生活の中で,苦痛を感じることなく無理しない範囲で体を動かせたらいいと思うのですが,よく思い出すのは,大学受験で浪人してるとき,庭で壁にボールを投げて跳ね返って来るのをとって,というのをやってたんですが,ちょっとゲーム性をもたせることで充分楽しかったんですよね.今でも何かそういうことを編み出せばいいような気がします.

 要は,自分の中でアウトプットすれば対外的にアウトプットしなくても大丈夫ってことでしょうか.これは,体を動かすことに限らなくて,知的作業でもそういうことで行ける気もします.

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[こんなに長引くとは思わなかった]
(世の中)

 新型コロナですが,こんなに長引くとは思わなかったと言ってる人がいました.でも,どういう根拠でそう思ったんですかね?

 すぐにワクチンが開発されることはないし,こんな感じでは,感染拡大→緊急事態宣言→解除→感染拡大を繰り返すだけとこのサイトで何度も書きましたが,実際その通りになりましたし,普通ならそう考えるのでは?

 でも,何となく特に理由もなく感染は収まるのではないかと考えるのが人間なんでしょうか? 目先の経済を回して莫大な借金を作っても,まあ何とかなるんじゃないかってことですかね(まずいんじゃないですかね).

 悲観的より楽観的になるのはいいと思うのですが,それは,楽観的になって問題解決のために何か行動をするからです.でも,自分が感染対策しても,○ホな奴がいれば世の中の感染拡大を止めることはできないわけで,それを(無能な)政治家任せにするということなら,彼らを信頼してたってことですかね? でも,実際のところは,今の(無能な)政治家を見れば,望み薄だったのは明らかですよね.

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(日記)

 今日も先週の今日と同じ仕事だったんですが(それこそ何もしてないのですが),先週同様,体調がよくなくてだめでした.こういうときは,やりたいもやりたくないもないというか,それこそ何もする気にならないというかできないのですが,生きて行くのに必要なことはやらないといけないし,生きてるということはそれはできてるということなので,それでいいと思えばいいのかもしれません.

 まあこういう日もあるってことなんでしょうが,やりたいやりたくないとかいう以前にやはり体調は大事だと思いますね.そのためには,体調を整えるってことなんでしょうが,そうするともう無理はできないってことで,今日のような日は休めばいいんでしょう.

 でも,仕事をしていれば,しんどいときも仕事をしないといけないこともあるわけで(でもほんと今日は何もしてないけど),そうすると今日のようになってしまうのですが,それでも(仕事が終わって)休めるのなら余計に時間はかかるとしてもまあ何とかなるってことでしょうか.

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7/11'21
[体調についても]

 体調についても,やりたいことでも,やりたくないときは(それでいいと思えば),やらなければいいのと同様に,(仕事とかやらないといけないことでなければ)無理せず休んでいればいいのでしょう.

 思うようなパフォーマンスができないとか仕事が進まないとかいうことがあっても,自分で引き受ければいいだけの話ですし,回りに迷惑さえかけなければ問題ないでしょう.

 ずっと無気力とか,体調が悪いということだと病気というか治療が必要ということなんでしょうが,そういうことではないわけで,つまりは,歳をとって体も心も衰えていくことを受け入れて,無理せずそれに合わせるということで,そういうことに逆らうと却って危ないし,若い時と同じように元気というのもそうなのかもしれません.

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[楽でラッキー]

 どうしてもやりたくないときや,体がしんどいときですが,(仕事とか生活のこととかやらないといけないことでなければ)体や心がやるなと言ってるわけですから,素直にそれに従えばいい,むしろ,やらなくてよくて楽でラッキーと考えることにします.仕事とかやらないといけないことは,しっかりやるわけですから,別段問題ないでしょう.

 こんなことを書くと,あきらめというか開き直りのようにきこえますが,その通りというか,私の場合,やらないといけないと思うとだめなわけですし,あきらめることも開き直ることも大事だと思うんですよね.

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[おかしなことになってる]
(世の中)

 ほとんど無観客ということになったオリンピックですが,緊急事態宣言下で開催するというのがあり得ないという一方で,MLBやウィンブルドンでは普通に観客を入れてマスクもしないで声援を送ってるわけで,そりゃあワクチン接種が進んでるからでしょというのは違うというか,実際,日本より遥かに多くの感染者が出ているわけで,おかしなことになってると思うのは私だけですかね?

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7/13'21
[勝手にすればいい]
(世の中)

 衆愚政治のなれの果てというか,感染は抑え込んで欲しいけど,飲みには行きたいし,出かけたいし,経済は回して欲しいというわがまま勝手な国民にしてこの政治ありということでしょう.何度か書いてますが,もうみんな勝手にすればいいじゃないですか.

 飲みに行って感染して死ぬのも自業自得なわけだし,でも,その確率は高くないわけで,だったら,もう国民の自主性に任せたらどうですか.こんな程度の感染者数で医療崩壊するというのなら,すればいいというか,医療機関ももうこれ以上は受け入れられませんってケツまくればいいんですよ.

 感染を抑え込んで欲しいと言う人がいる一方で,経済を回して欲しいという人もいて,両者の言い分をきいてその調整をするのが政治の役割なんですが,それが全然できてないということもありますが,実は,感染を抑え込んで欲しいと言う人と経済を回して欲しいと言う人が同じだったりするわけで,もうほんとめちゃくちゃですよね.

 選挙前で,しかも,オリンピックもやらないといけなくて,衆愚度合いとか行き当たりばったり度が益々ひどくなってるんですが,結局,衆愚政治というか,人の意見をきく(他者評価)からこうなるわけで,自分の考えはないのかってことです.これで行くと決めたら,どんなに批判を受けても(選挙で負けても)それで押し通せばいいじゃないですか(無理か).

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[以外に楽しみがない]

 ホームランダービー,?HKでやってたので見たんですが,過去にも何回か見たことがありますが,やっぱりなんか面白くないですね.3分間に何本打てるのかというのは,野球というかホームランとは別の競技だし,どんどん打つので入ったか入ってないかもよくわからないし,ホームランって,「打った,行ったか」とその行方を追うのがいいんじゃないの? そういう意味では,延長の延長で3スイングで勝負というのが実際のホームランに近い感じはしました.

 でも,球場で見てたら違うかもしれませんね.つまりは,中継ではなく,球場で見ることを前提にした競技ということでしょうか.でも,それって今の時代にそぐわないですよね.

 それで,1回戦で延長の延長まで行って負けた大谷ですが,ホームランダービーで調子を崩す選手も多いので,まあいいんじゃないですかね.優勝賞金1億円なんか目もくれないでしょうからね.

 どこかで書いたかもしれませんが,彼って,野球がうまくなること以外に楽しみがないんだそうです.いいんじゃないですかね.まさに成功の鉄則である「たった一つのことに打ち込めるか」ってことですからね(私と正反対).

 でも,今はそれでいいと思いますが,野球はそのうち,というか,もうすぐ(少なくとも今のレベルでは)できなくなるわけで,そこから先をどうするかですね.それはそのとき考えればいいってことなんでしょうが,第二の人生が第一の人生以上になることはまずないわけで,スポーツ選手の宿命とは言え,やるせないですね(なので,今精いっぱい楽しんで欲しいですね).

 もちろん,野球をやめてまた興味をもてることを見つけられればいいんですが,三つ子の魂じゃないですが,成長期をずっと野球中心で過ごしてきて,そう簡単に乗り換えられるものでもないでしょう.

 そういう意味では,私は成長期にそんなに勉強してたわけでもないし,やらないといけないこと以外にいろんなことに興味をもって,いろんなことをしてましたから,その点は心配ないですが,そんなんだから第一の人生で(社会的に)大して成功してないと言われればその通りで,でも,別に(社会的に)成功なんかしなくても,(しっかり役割分担はしてそれ以外は)楽しく過ごして行ければ,それで充分というか,それこそが私にとっての成功ですからね.

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7/15'21
[夢とか目標をもつ弊害]

 オールスターにDHとして選ばれ,投手として先発ということで,大谷フィーバーというか二刀流とか言われてますが,何度か書きましたが,確かに非常にレアなケースなんですが,投げて打って走るというのが元来野球というものですし,野球の中の近接した狭い領域に非常に高い能力を発揮している,オリンピックで金メダルをとってノーベル賞もとるというのは全然違うと思うんですよね.

 でも,一人の人間が2倍以上の働きをしているわけですから,2倍以上の評価は受けていいわけで,具体的には,野手としていくら,投手としていくらで,その合計で年俸が決めるってことですが,彼は,そんなことより,打つのも投げるのも走るのも好きで,ただやりたいからやってるだけなんじゃないですかね.

 夢とか目標みたいなこともよく言われるんですが,メジャーに行って法外な報酬をもらうというより,ただ野球がうまくなりたくて,練習してどんどんうまくなって行って,プレイする場のレベルがどんどん上がって行って,メジャーまで来ちゃったというのがほんとというか,本来的なことでしょう.

 つまりは,何度も書いているように,夢とか目標なんかなくても,ただやってて楽しいと思えることを見つけて,そういうことをやるべしということです.逆に,夢とか目標を設定すると,それが目的になってしまって,最初は楽しくやってても,うまく行かなかったり,なかなか夢や目標に届かなかったりすると,苦しくなるでしょうし,そうすると,ただやってて楽しかったはずの練習が辛いだけになって,それじゃあ,一体何のためにやってんだ?ってことです.

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[代償]
(世の中)

 ほんとグダグダになってしまった日本の感染対策ですが,一体何がまずかったかというか,どうすればよかったのでしょうか.

 何度も書いているように,感染を抑えることと経済を回すことは二律背反なので,どっちもOKとは行きません.つまり,まずはしっかり優先順位を考えるということでしょう.そういう意味では,感染を抑えることと経済を回すこととどっちが大事かとなれば,答えは明らかで,でも,そういうことが全くできてなかったと思います.

 いや,経済が止まれば,のたれ死になので,感染を抑えても意味がないというのなら,そういうやり方もあったでしょう.具体的には,しっかり病床を確保して,ある程度の感染者,重症者が出ても対応できるようにということですね.でも,欧米に比べて遥かに少ない感染者数,死者数にも関わらず,これも全くできなかったわけです.

 結局,ほとんど何もやってないのに莫大な借金だけが増えて,こんなことなら何もしない方がよかったとすら思えるほどです.

 優先順位という意味では,オリンピックは絶対やるということだったでしょうから,そこに何とか漕ぎつけた(ぎりぎりで無観客になったのは,切り札として残しておいたから)のは,政府サイドとしては一安心なのかもしれませんが,チケット収入だけではなく,失ったものは大きいと思います.

 そう,結局,日本って,実は,先進国でも何でもなかったわけで,その実態を世界にさらしたということで,それは,政治などの中枢部に有能な人間が集まってないということも含めて,その代償は大きいんじゃないですかね.

 今回のパンデミックが「仕掛けられた」ものかどうかはともかく,日本を「やっつけ」ようと思ったら,すげー簡単なわけで,ものすごい弱点をさらしたことになります.このままでは,経済危機,財政破綻,経済破綻となって,戦争になるかもしれないと何度か書きましたが,もう「戦争」は始まってるのかもしれません.

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 でも,日本を「やっつけ」るとしたら,目的は何ですかね? 資源もないですしね.いや,尖閣が狙われてるのは,海底に資源があるからですよね.尖閣に限らず,日本は広大な領海を有するわけで,海底資源の開発に成功すれば,逆に狙われる可能性はあるでしょう.

 あるいは,一頃に比べたら,大分地に落ちた感はありますが,日本にしかない高い技術をもってる研究機関や企業はありますから,それも一応ターゲットにはなるかもしれませんし,やっぱり,お金持ちというか,外貨はいっぱいもってますよね(これが有事の円高になるほんとの理由).

 あとは,そこそこの人口がいることでしょうか.諸外国に比べれば,従順で勤勉ですしね.つまりは,「何かのシステム」を使って,奴隷化して労働搾取するってことですかね.「何かのシステム」というのは,余計で無駄なものを欲しがらせて,そのために働きたいと思わせる(騙す)ということはあるわけで,既にそういう洗脳は行われてるわけです.

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 2つ上の<夢とか目標をもつ弊害ですが,やりたいと思ってやっていても,今日はやりたくないとか,練習は単調だし,トレーニングはきついから,そういう時,夢とか目標があったら頑張れるじゃん,と言う人もいるかもしれません.でも,それが落とし穴ということです.

 やる気三要素で言えば,報酬や人との繋がり(評価)ではなく内的熟達ということからも心理学的に説明できるのですが,例えば,夢や目標がプロ野球選手になって金持ちになるとか,全国大会で優勝するとかだと,それは,あくまでやりたいことに「付随」すること,つまり,直接的なものではないので,モチベーションに繋がりにくい,平たく言えば,「辛くても我慢すればいいことがある」になってしまうと思います.そして,辛くても我慢するのは,しんどいので,大概はうまく行かないでしょう.

 でも,そういう付随的なことではなく,野球やバドミントンがうまくなりたいということなら,練習やトレーニングすることが直接,野球やバドミントンがうまくなることに繋がります.いや,ただ野球やバドミントンがうまくなってどうすんの?と言う人は,報酬とか評価とかの付随するものにしか興味がないわけですから,それはもうやりたいことでも何でもないわけで,そんな辛くてしんどいことに人生の多くの時間を費やすのは私なら考えられません.

 でも,純粋にうまくなりたいということでも,やりたくない日はあるわけで,それをどうするかですが,これも内的熟達的というか,付随することにモチベーションを求めるのではなく,それそのものに面白さを見出すというか,見出そうとするということだと思います.

 でも,かく言う私も,それはなかなか難しいというか,苦労しているというか,やりたくないならやらない(笑)って感じではあるのですが,そういう創意工夫はしてきましたし,めんどくさがりでやりたくないならやらないなりに何とかやって来られたのは,そういうことがあるんだとは思います.

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[ある方法]
(バドミントン)

 バドミントンなんですが,京都はまん延防止なんとかが解除されたんですが,練習を再開するという連絡はないですね.こっちからきいてもいいんですが,なんかめんどくさいというか,そういう気にならない.

 そもそも,練習と言っても,ちょっと基礎打ちしてダブルスのゲームなわけですから,その実,練習になってないわけですし,練習に行くこと自体,何かハードルが高いというか,相当頑張らないと行けないわけで,だったら,ハードルを低くして,かつ,ちゃんと練習できる方法を考えた方がよさそうです.

 ということで,ある方法を思いついて,実行に移すことにしました.そして,これでうまく行けば,また一つ「一人でも大丈夫」に近づくというか,準備が進むことになると思います.もちろん,これだけでOKってわけではないですが,これでうまく行けば,少なくとも(行くのが)しんどい思いして週二で練習に行く必要はないでしょう.

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(ピアノ)

 ピアノは,「例の方法」で,何とかある程度のモチベーションをもってそれなりに弾けていると思います.それが奏功したのかどうかはわかりませんが,リストの中に入っていて,一番しんどくてなかなかとりかかれなかったリストの超絶技巧の6番もようやくとりかかることができた一方で,既に脱落したものもあって(バッハのフランス風序曲のエコーやプロコフィエフのエチュード),まあでも,それはそれでいいでしょう.

 でも,要は,新曲やるより既に弾いた曲をやった方が敷居が低いってだけのような気もしますが,それで既に弾いた曲を弾く気になるのなら,それはそれでありでしょう.

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[メトネルのピアノソナタ]

 一方で,なんとなくテレビを付けるようにYouTubeを「付ける」のもやっていて,相変わらず,いろんな知らない近現代曲をお勧めしてくるのですが,いい曲はないですね.でも,そういう中で,知ってる曲も交じってくるのですが,そういうものの方がいいと思える曲が圧倒的に多いのは当たり前ですかね(そういう意味では「例の方法」ともつながってくる).

 てことで,YouTubeのお勧めとかじゃなくて,ある程度,名がある作曲家,具体的には,ここ数日だと,スタンチンスキーとかメトネルとかミヤスコフスキーとかアレクサンドロフとかを聴いてるんですが,スタンチンスキーも独特でいいんですが,メトネルに足が止まったというか,すごい動画がアップされてて,これです↓.

 なんと彼の14曲のピアノソナタ全部入りで,全部譜面付きです(再生時間9時間越え.手間が省ける(笑).以前,集めた時は,彼のピアノソナタはいろんなところに散らばってて綺麗に並んでるわけじゃないので結構大変だった).メトネルは,もう大分前に一通り聞いてて,でも,当時は,譜面は手元になくて,印象は悪くなかったと思いますが,取り寄せるほどではなかったということでしょう.20年位前(なので,没後50年で版権が切れるときかな)にちょっとブームぽくなったことがあったと思いますが(カプースチンが広まり始めた頃と被ってた気がする),私が最初にきいたのは,もちろん,それより前です.

 でも,そんな感じで,ずっと放置されていて,何年か前にまた一通りきいたんですが,そのときは,動画は,音はあっても譜面は付いてなくて,それは,スタンチンスキーもそうで,でも,最近これらがほとんど譜面付きで動画でアップされてるんですね.

 で,メトネルですが,あらためて譜面を見ながらきいてみたんですが,何気なく流れてるところも多いんですが,すごいことになってるところが結構あるというか,ここ譜面で見るとこうなってんだという驚きが随所にあるというか,ものすごい超絶技巧になってるところもかなりあって,思った以上にすごいかもしれません.ラフマニノフと比較する人も多いんですが,私からするとかなり違ってて,それまでにない新しい響きが随所にあって,どうなってるのか何度か聞き直したくなるところもあります.

 でも,14曲もあるし,弾きにくいというか,労多くして的なところもあるんですが,一つ選ぶとすると,鉄板かもしれませんが,Op.39の5の悲劇的ですかね.冒頭の荒れ狂うような主題が何度も唐突に出てきて,とても印象的ですし,技術的には,他の曲より割と弾きやすい感じもします(こういう唐突に荒れ狂う感じのところは他の曲の至るところにあって,しかも,多くは超絶技巧).

 でも,今は「例の方法」で回ってますし,新曲やっても今年は披露する場がないし,メトネルとは言え,過去の巨匠たちの選び抜かれた作品群に比べると,というところはあるわけで,とりあえず,今回は(も)スルーですかね.

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(サッカー)

 五輪で本気で金メダルを狙うと言ってる男子サッカーなんですが,どうなんですかね?

 FIFAの世界ランクは上位には程遠いですが,U-24はちょっと違うというか,既に海外でプレーして実績を残している選手も結構いますし,今回はオーバーエイジもうまくはまってるみたいで,ロンドン五輪でベスト4まで行ったことや地の利的なことも考えると,可能性は0ではないとは思いますが,明日スペインとやるみたいなので,そこでちょっと見えますかね.

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7/16'21
[日本という国の優位性が]
(世の中)

 代償というか,日本という国がどんどんグダグダになって行ってるってことなんですが,時代に伴う状況の変化によって,日本という国の優位性がなくなってきてることはあると思います.

 日本は,長い歴史の中で他国に占領されたことはなくて,古いところでは元寇で神風が吹いたとか,江戸時代は鎖国して栄えたとか,第二次世界大戦で敗戦国にも関わらず,ドイツのように分割統治されることがなかったとか,いろいろラッキーがあったと思いますが,それは,島国で攻めにくいとか,世界の中の極東という僻地にあったということがあるでしょう.

 でも,航空機が開発されて,20世紀後半から誰でも自由に行き来できるようになり,それを介して(今回のような一種の)バイオ攻撃も容易になり,それはインターネットが普及したことによるサイバー攻撃も同様です.

 その一方で,日本は資源がないのでものを作って輸出することで稼ぐのはしょうがないとしても,観光で人を呼び込むという戦略は上で書いたような優位性を損なうことになりますし,食料自給率の著しい低下は安全保障的に大問題でしょう.

 そういう国家戦略をしっかり考えるのが中央政府の役割ですが,そこに有能な人材が集まらなくなっていて,このままでは,この国の将来は明るいとは言えません.

 じゃあ,どうしたらいいですが,何度も書きますが,国とか中央政府とか頼りにせず, 自分が頑張ればいいということですし,それが国の没落を食い止めることになると思いますが,今回の新型コロナ騒動を見ていると,そういう状況には程遠い感じですかね.

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[体と心の健全]

 あまり調子はよくないですが,悪いというほどでもありません.ずっと,体と心(と脳)の健全が重要と書いてますが,そもそも,体と心が健全ってどういうことですかね?

 毎日,絶好調で体調もよくて,やる気に満ち溢れていて,ずっと精力的に活動していること? でも,そんなことありますかね? もしあるとしても,どこかで壊れるのでは?

 いや,そういう人もいるのかもしれませんが,少なくとも私は違います(違わないと思ってる人も多いみたいですが).

 若いときのことを思い返しても,とにかくめんどくさがりで怠け者で,やる気になることはあっても一時的で,やる気にならないときにやらないといけないことを我慢してやることはほとんどできませんでしたし,体がしんどいというようなこともよくあったと思います.

 それは,私の体と心と脳の性能や耐久性が大したことないってことでしょうし,だとすれば,時々(しょっちゅう)調子が悪くなって,耐久性に重大な影響が出る前にそういうことを抑制するプログラムが働いていると考えれば,ある意味,それはそれで性能として悪くないということもあるでしょう(都合のいい解釈).

 ですから,今の状態は,(私の中では)別に調子が悪いわけではなくて,多少の変動はあってもこれが普通というか定常状態で,なおかつ,歳をとって変動の中心が低下しているわけですから,まあこんなもんということかもしれません.

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[異分野に能力を発揮することの価値]

 MLBで打ってはホームラン王争い,投げては160kmという二刀流というか,複数の異なる分野に非常に高い能力を発揮することに本質的にどれだけの価値があるのでしょうか?

 大谷の場合は,野球の中という極近接した分野の中での話ですが,例えば,研究者としてはその分野で最先端,ピアノの腕前はプロ並みで,スポーツでは全国大会で上位に入るほどの競技力をもち,投資やビジネスの世界でも成功して巨万の富を築き,人間的にも人望があって仕事もできるし,世の中のいろんなことや哲学的なことにも造詣が深くてその人と話をすると,とにかく面白いという人がいた場合,というか,そんなことは普通だとありえないわけですが,ありえた場合,その人は,本質的にどれだけの価値があるのでしょうか?(念のため書いておくまでもないですが,もちろん,私はそういう人間では全くありません)

 ここでは,全く異なる6つの分野で非常に高い能力を発揮しているということですが,それぞれの分野でそのくらいのレベルの人はたくさんいるわけですよね.だとすれば,世の中的には,大した価値がないことになりませんか? 大谷の場合だって,彼レベルのバッティング能力をもつ選手と投手が2人いるのと同等,そして,そういうレベルの選手はMLBにたくさんいるわけですからね.

 もちろん,一人の人間がそれを兼ねるというのは,非常にレアというか,極めて特筆すべきことですが,「世の中全体から見たら」それだけの価値しかないということです.

 でも,当人からしたら全然違うわけで,大谷にしてみれば,打つのも投げるのもやりたくてやってて,それがMLBという非常に高いレベルでできるのは,楽しいでしょうし,それは,学術,芸術,スポーツ,投資やビジネス,人間性,哲学も然りです.

 でも,実際のところは,どれか一つでも非常に高いレベルまで行くのは極めて至難で,成功するには「たった一つのこと」に打ち込むべしというのはそういうことがあります.でも,とにかく興味があってやりたいのならやった方が楽しいでしょうし,そういうことに比べれば,(社会的に)成功するなんてことはどうでもいいことでしょう.

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[人生の大いなる楽しみ]
(音楽)

 メトネル(の悲劇的ソナタ)ですが,スルーと書いたのですが,一通り弾いてみました(やっぱり,やりたいことは今すぐやる(笑)).思ったより弾きやすかった.特に激しくて超絶技巧の(ように見える)ところは,作りは割と単純で意外と弾きやすいです.でも逆にそうでないところが意外と弾きにくいというか,一通り弾いただけだと,どうしてその音になってるのかがまだよくわからなくて,ぱっと憶えられないというか,「こう弾く」というイメージが湧かない感じです.

 でも,逆に言えば,研究の余地があるというか,彼のピアノソナタは,これ以外にも全部で14曲あるわけで,そのどれもがそんな感じで,しばらく楽しめそうな気がしてきました.

 そう言えば,少し前になりますが,ブルックナーのシンフォニーの6番にはまって,毎日聴かないと眠れないと言ってる人がいて,すごい話というか(だって,1時間くらいかかる曲ですし,よりによって6番ですよ),でも,そういう曲に出会えただけで人生の大いなる楽しみを見出したようなものですよね.

 話を戻すと,しばらく楽しめそうということでは,そういう感覚になったのは,ゴドフスキーのジャワ組曲以来かな.その前だとカプースチンとか,大学時代にいろんな近現代曲を開拓したときとか,元をたどれば,小学校から中学くらいにかけて,ケンプのベートーヴェンのピアノソナタ全集を集めていたときのような感じで,何度も何度も聴いて,それこそ32のピアノソナタを細部まで全部憶えていた(今もほとんど憶えてると思う)と思いますからね.

 それに比べれば,メトネルのピアノソナタは,まだ全然だし,しかも,非常に憶えにくいというか,そこに何があるのか,ないのかというところもちょっと気になりますね.以前何度か聴いたときは,音だけだったのですが,今回譜面を見て,こういう音がするのはこうなってたのかというようなこともあると思います.

 彼の音楽ですが,ちょっと不思議というか,一般的には,ラフマニノフのように後期ロマン派の延長上にあるとか言われてるんですが,私はあまりそんな感じがしなくて,むしろ,古典的というか,でも,調性からの離脱はほとんどないんですが,和声はかなり複雑で細部まで相当作りこまれてて,アイデア的に思いもよらない斬新とも言えるところも多々あって,そこそう来る?みたいな意外性も多いし,カプースチンの8つのエチュードやジャワ組曲のように粒が揃ってるというか,どれも捨て難い質の高さも感じます.

 でも,何となく流して聴いてると,ラフマニノフのようにわかりやすくはないし,ようわからんみたいな感じで地味に流れていくみたいなところも多い一方で,突然,盛り上がって,激しいところはめちゃくちゃ激しくて超絶技巧というかピアニスティックで,あれ?ってなって,やっぱり,何か変な感じです(おとぎ話というタイトルが付いてるからと言って油断して聴いてると..).でも,だから,もっとちゃんと聴いてみようとなるってことでしょうか.

 おそらくなんですが,音楽に限らず,何気なく流れているようなものはいっぱいあるわけで,そういうことの中に,引っかかるというか,ものすごい(自分と)共振を起こすようなものがあることがあって,そういうものを何気なくスルーしないで,目ざとく見つけることが人生の大いなる楽しみなのかもしれませんね.

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[レパートリーという概念]
(ピアノ)

 でも,とりあえずは,メトネルのソナタは研究しますが,弾くことは(まだ)ないかな.というのは,今は既に弾いたことがある中から選んだ短い曲群でレパートリー的なものを作って行くことに効力感を(少し)見出して何とかやれているからです.そして,考えてみたら,ピアノを弾く以上は,ある程度のレパートリーをもっているのは当然というか,例えば,プロのピアニストなら,リサイタルをして行く上で,自分のレパートリーをもって,そういう曲を繰り返し弾いてるわけですからね.

 もちろん,私はプロではないので(でも,プロって何? 少なくとも上手い下手は関係ない)そこまでは必要ないのですが,いつでも弾ける曲を一通りもっておくのは大事というか,それは,人前で弾くからというよりは,ピアノの技術の向上にとっても重要な気がしてきたからです.

 そういう意味では,ピアノを始めてから,ずっとほとんど「新曲」ばかりやってきたわけで,それでは上手くなるわけないってことはないですが,そうでないことにも意味を見出すというか,技術の向上になるかどうか確かめるというか,なぜかそういうことに効力感を(少し)感じるようになったので,とりあえずやってみるということでしょうか.

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[もう「成功」はない]
(世の中)

 緊急事態宣言が出たのに人出は全く減らず,感染者数もどんどん増えてるようです.政府としては,もう打つ手なしというか,行動制限に頼る時代は終わったと言った人もいたみたいです.でも...

 国民は,我慢の限界とか,緊急事態宣言に慣れたとか,気が緩んでるとかいうことじゃなくて,政府の言うことを全く信用してないというか,むしろ,反発してるんじゃないですかね.だって,感染が広がらないように自粛してくださいと言う一方で,世界中から多くの人が集まるオリンピックを強行しようとしてるわけですから.むしろ,感染をばんばん広げて,オリンピックを中止に追い込んでやろうとすら思ってる人もいるのでは?

 思い返せば,最初からオリンピック招致にはずっと反対してきましたし,世論調査でも多くの人がそうでした(そんなものに金を使うくらいなら社会保障に回してくれ).でも,ロンドン五輪のメダル数とかひどい印象操作(洗脳)を行うなどして,むりくり招致して,そんなことをしてうまく行くはずないともずっと書いてきましたが,実際,不祥事の連続で,挙句の果てには,今の惨状で,少しは期待できるかと思われた経済効果も水泡に帰して,おまけに莫大な借金まで残して,もう踏んだり蹴ったりです.

 もちろん,選手達のこともありますし,やるからには,何事もなく終わって欲しいと思いますが,国民の政治不信は極限にまで達していて,どうやっても,もう「成功」はありません.

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[思ったほどうまく]
(バドミントン)

 ある方法ですが,ものが来たので,試しにちょっとやってみました.でも,思ったほどうまく行かないですね.まあでもそんなもんかな.

 ここでどうするかですが,すぐにあきらめることはないので,できる範囲でいろいろ創意工夫はしてみようと思います.そして,そういう時,得てして事態は意外な方向に好転するものです.

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[VIX指数先物の買い]
(運保)

 このファイルを見るとわかるように,VIX指数先物の売買を始めておそらく初めて(一週間くらい前に)買いました(そのくらい今のNY市場は過熱していると判断したということ.でも,Nasdaq100先物は買い玉をもったまま).VIX先物の場合,建てるのは,ほとんどの場合,売りなのですが,その場合は,リスクを減らして0.3倍の玉しか建てないのですが,今回は買いなので1倍です.値動きの激しいVIX指数ですから,さすがにちょっとビビりました(笑)が,まあこれも経験というか,リスク管理はしっかりしているので(ていうか,買いなので売りのように0を下回ることはない),慣れの問題でしょう.

 でも,値動きはやはり大きくて,この一週間で10%くらい上がったこともあったのですが,今は少し戻した状態で落ち着いています.こんな感じでこれも結構楽しませてもらってます.

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[睡眠]
(体)

 今日は,調子は悪くなかったと思いますが,だんだんわかってきたというか,要は,やっぱり,睡眠なんじゃないですかね.何度か書いたように,ここ数年,4.5時間とか6時間とかで自然に目が覚めるようになって,最近は,だいたい6時間です.6時間眠って自然に目が覚めるのなら理想的な感じもしますが,それだと今は厳しい感じです.

 自然に目が覚めない場合というか,例えば,朝早くから仕事で目覚ましをかけて起きる場合も6時間とか4.5時間の場合が多いのですが,そういう日は(仕事があるということもありますが)調子がよくないです.

 じゃあ,どういう日が調子が悪くないかと言うと,もっと寝た日,つまり,今だと6時間で一度目が覚めた後,起きずにもう一度寝て(つまり二度寝)7.5時間,あるいは,9時間とか寝た日ですね.要は,歳をとって眠りが浅くなって多くの睡眠時間が必要になったということじゃないですかね.

 そうだとすると,それを受け入れてとにかく寝るしかないってことですが,7.5時間はともかく9時間必要となると,翌日が休日でない限り,0時より前に寝ないといけないので,なかなか厳しいですね.

 なので,とりあえず,7.5時間で頑張ってみますか.7.5時間,続けて眠れればいいのですが,今だと6時間で一度目が覚めるので,そこで起きずに(頑張って)もう一度寝るってことですかね.

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7/17'21
[そういう人]
(ピアノ?)

 今週末のJ熱大陸で流れるようなので,先に書いておくと...

 先日,ピアノプロジェのMLに角野隼斗というピアニスト知ってる?というメールが流れてました.角野隼斗? なんかきいたことあるようなないような.で,調べてみたら「かてぃん」のことですね.

 かてぃんについては,YouTubeに動画がたくさんあがってて,「そういうユーチューバー」という認識でした.ただ,いつかの関ジャム(は,だいたいはつまらないが,時々,面白いこともあって,大概は商業音楽以外を取り上げる時)で,東大出身として紹介されてて,そのときは,きらきら星変奏曲のレベルが上がっていくという動画↓が流れていたのですが,「そういう人」という印象でした.

 それで,全く違うところから,ちゃんとした?ピアニストとしての角野隼斗という人の情報が流れてきて,東大出身というだけではなくて,東大ピアノの会出身でもあるみたいで,「そういう人」という認識だったのが,どうやらピティナの特級で優勝したらしく,何でもショパンコンクールも受けるらしいです.

 それで,いくつか演奏を聴いてみたのですが,確かに上手いというか,いわゆる弾けて弾けて仕方ないって感じですかね.でも,このくらい弾ける人は,今はいくらでもいるし,東大出身でピアノも結構弾けますよということで片手間にYouTuberとしてやって行くのならともかく,ど真ん中で勝負しようとしてるとしたら話は別ですかね.

 少なくとも今の段階では,とにかく弾けはするけど,音楽的にどうこうという感じではないというか,コンクールくらいなら結構行けるかもしれませんが,そもそも,YouTubeにそういう動画をあげているとか,もっと端的に言えば,ラフマニノフが一番好きとかいうピアニストにあまり音楽性は感じないのですが(辛辣(笑)),まだ若いというか,ユジャワンのようなこともあるので,どうなるかわからないということはありますかね?

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 上の動画ですが,(モーツァルトの)きらきら星変奏曲と書いたのですが,出てくるのは,最初の主題だけなので,(モーツァルトの)きらきら星「変奏曲」ではないですね(どうでもいいですが).

 ちなみに,このきらきら星(変奏曲)の変奏部分を(難易度を上げて)変えて弾くというのは,よく行われているもので,ぱっと思いつくものだとファジルサイもやってましたが,彼はちゃんと?一応,モーツァルトのものに基づいてますね.

 ちなみにモーツァルトによる原曲は,以下↓のようなもので,主題の正式?名称は「きらきら星」ではなく,「Ah, vous dirais-je, Maman」(ああ,話したいの,ママ)というフランス民謡です.

 技術的には難しくはないですが,ちゃんと弾こうとすると意外と難しいですし,原曲が圧倒的に音楽的に聞こえるのは当たり前のことですかね.

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(このサイト)

 時々,書きますが,このサイトは,よくあるブログとかSNSのように,当たり障りのないことを書いて,私の好感度を上げるというようなことは全く考えてないというか,むしろ逆で,嫌われてもいいので,書きたいことや本音(に近いこと)を書くようにしています.

 それで,私が嫌われることは全く構いませんが(好かれるより嫌われる方がめんどくさくなくてメリットがあるような気がする),回りに迷惑をかけるようなこととか,誰かを傷つけるようなことは書かないようにしています.ただ,政治家とか芸能人とか自ら進んでメディアに出るような,不特定多数の人を対象に自分をさらすことで利益を得ようとしている人は,批判の対象にはなります.

 ユーチューバーは,一般的には,素人ということになってるんですが,「不特定多数の人を対象に自分をさらすことで利益を得ようとしている」に当てはまりますね.そういう意味では,やっぱり(少なくとも顔を出すのは)「危ない商売」だと思います.

 まあ,ここでとやかく書いても,どうってことはないでしょうから,結局,私が言いたいこと書きたいことを書いてるってだけですが.

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(日記)

 梅雨明けしたんですね.何日か前からセミが鳴き始めて,夏だなあという感じもするのですが,暑さは(まだ)そうでもないです.と言っても,外に出るのは,家と大学の間の数百mだけですが(笑).

 家のクーラーは,1か月前くらいから付けてるのですが,つくばにいたときのように寝るときも付けっぱなしということには(まだ)なってないです.冬もそうだったんですが,今住んでるところは,外気に対する室内の温度変化がかなり小さい感じで電気代も全然大したことありません.

 京都の夏は暑いということなんですが,本番はこれからということなんでしょうか? それとも,冬の寒さも大したことなかったのですが,この辺は,京都の中心部とは,結構違うんですかね?

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[整合性]
(体)

 この記事この記事の整合性ですが,要は,毎日しっかり寝て,その日の疲れをとるか,少しずつ溜めて(溜まって)行って,どこかで調子が悪くなって,そこでまとめてとるかってことでしょうか.

 そう考えると,どっちがいいかは明らかですが,仕事をしていると前者のように行かない場合もあるので,仕方なく後者のようになるってことなんでしょうが,できる限り,前者を目指すということですかね.

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 続けて,7.5時間,あるいは,9時間眠るのは,難しいとすると,分けるというやり方もあるかもしれません.実際,感覚的というか効率的には,そうなってしまってる感じもします.

 でも,感覚的には,たとえ途中で目が覚めても続けて寝た方がいいような気がします(二度寝もそう).そうすると,早く寝るということなんですが,それはそれで難しいですよね.

 全く逆に,疲れて眠くなったらいつでも眠るというのでもいい気がしますが,仕事をしてるうちはそうは行きません.つまりは,リタイアしたらそういう生活ができるということですね(自堕落).

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[退職]

 昨日だったかな,家のポストに1枚の葉書が入っていて,何かと思ったら,退職の挨拶でした.その人は,大学の同期なんですが,中央官庁の官僚で,やめたときは局長で,そこまで行ったのですから,いわゆる勝ち組なのでしょう(これまでの所属部署が書いてあったのですが,勤務地が変わるごとに出世するのが官僚とは言え,その数は半端ないですね).

 早期離脱というか,今の仕事に見切りを付けて,さっさと次の段階に行く形で仕事をやめる人は,これまでもちょこちょこいたんですが,そうでない人もそういう段階というか年齢になってきたということですかね.

 もちろん,その人は,関連するところに再就職というか勤めるんだと思いますが(今は天下り問題があって,退職と同時ではなく,少し時間を空けることになっている),役職定年じゃないですが,一区切りということですよね.

 私はどうなのかなあ.少なくとも官庁や企業のように一度退職して再雇用とか別のところに就職するということは全くないわけで,恵まれてるんですかね.でも,別に勝ち組ってわけでもないし,やっぱり,研究者というか,大学ってお買い得ってことですかね.

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[騙されてはいけません]

 オリンピックもそうですが,スポーツ選手とか,それ以外の分野でも,努力が大事とか,苦難を乗り越えて成功を掴むとか,辛くて苦しくても夢をもって頑張ればいいことがあるとか,そんなのばっかりですよね.どうしてだと思いますか?

 それは,辛くて苦しいことを(誰かが)やらせて(その誰かが)楽したいからですよね.騙されてはいけません.

 でも,やりたいことを見つけて打ち込むことは,努力でも何でもないし,どうせやるなら,成功なんかしなくても,そういうことをやった方がいいと思いませんか?

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[絶対音感]
(ピアノ)

 「既に弾いたことがある中から選んだ短い曲群でレパートリー的なものを作って行く」ってことですが,暗譜しようとしています.暗譜には,いろんなやり方があるんですが,そのうちの一つとして,絶対音感を使う方法があります.というか,音楽は頭の中にあるので,それを鍵盤にアウトプットすればいいわけで,絶対音感があれば,暗譜しなくていいとも言えます.

 ただ,一般的に言われる絶対音感は,実際に鳴っている音を聴いてそれが何の音かわかる,ドとかソとかに聴こえるってことなんですが,そうじゃなくて,頭の中にある音をアウトプットしないといけないことになるので,ちょっと違う感じがしています.

 それで,私の絶対音感ですが,既に書きましたが,小さい頃はありましたが,中学でブラスに入ってクラリネットを始めて,CからBになったときに混乱して,そこからおかしくなった気がします(今でも一音ずれることがよくある).

 でも,不思議なのは,一音ずれることもあるし,あ,これはこの音とすぐにアウトプットできることもあって,そういうところは,すぐに暗譜できるんですが,そうでないところもあるんですね.

 ということで,よくわからないのですが,ただ暗譜するだけじゃなくて,そういうトレーニングも兼ねるというか,やることを増やすというか,飽きないようにというか,そんな感じで何とか効力感を,ってことですかね.

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7/18'21
[私の中での話でいい]

 こういうことを書いてますが,わざわざ嫌われるようなことを書いてるわけではありませんし,ましてや,普段,嫌われるようとしているわけはないし,自分の考えを声高に主張することもなく,普段の私は(自分で言うのもなんですが)人当たりのいい普通のちゃんとした人間なんだと思います.

 つまりは,普段の人付き合いの中では,余計な波風を立てずに気分よく過ごして行きたいと思ってやってますし,それは自分の考えを曲げているわけでもありません.

 でも,そういうこととは別に大事なことはあります.ただ,それは,「私の中での話でいい」わけで,他人にとやかく言うことではないし,せいぜいここで書くか,そういう話になったとき,自分にとって大事な人,例えば,研究室の学生や話ができる友人とかに話すくらいのことです.

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[わからない]
(相撲)

 白鵬,またやっちゃいましたね.昨日の正代相手の立ち合いもそうですが,今日も照ノ富士が構えるまで動かないし,その後は,張り手の連続,そして,勝ったらガッツポーズです.横綱には品格が必要と言われていますが,それ以前の問題で,品位というか人間性の問題でしょう.

 相撲を単なるスポーツと考えても,いくらなんでもやりすぎですし,神事とまでは行かなくても大相撲には地位があって,横綱は1年休場していても陥落しないという特権を有しているわけで,その地位に見合った横綱相撲をとるべきというのは一理あります.

 でも,ずっと書いていますが,この人は,とにかくそういうことが「わからない」んだと思います(なので,ほんとのところは,人間性というよりは考える力の問題).彼にとっては,相撲もスポーツなんだから,結果が全てということなんでしょうが,結果が全てではないですよ.少なくとも,この人にとっては,結果が全てなんだということをあからさまに見せるのはものすごく醜いですし,失うものも大きいと思います.

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(サッカー)

 (U-24の)サッカーは,(優勝候補と言われる)スペイン相手に引き分けたんですね.最初は相手にボールをもたれてなす術ない感じでしたが,徐々に攻め込めるようになって先制して,後半は,先制点を入れた堂安を下げるなどメンバーを大分入れ替えての結果ですからね.少しは可能性が出てきた? 少なくとも,フランスかメキシコのどちらかに勝つ可能性くらいはある?

 まあ,いつものことですが,サッカーなんだから何があるかわからないわけですし,WCのときのようにそんなに期待せずにのんびり見ますか.

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(ピアノ?)

 角野さんのJ熱大陸を見ました.特に新しいというか,印象が変わるようなことはなかったんですが,ピアノも軽音楽もやりたいことはやるというのはいいんじゃないですかね.それで成功するとは限りませんが,成功なんかしなくてもいいと思いますからね.でも,彼は成功したいように見えましたし,それだと,そういうことが成功に繋がるとは限らないと思います.

 そもそも,彼にとって,何が成功なんですかね? まさか,K塚さんのようになること? それならそれでもいいんじゃないですかね.まあ,結局,これも素養の問題ってことでしょうか.

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[もっと大事なものがちゃんとあるのか]

 やりたいと思ったら何でもやるし,いろんなことをやるということだとこの辺の話とも繋がってくると思いますが,勉強ができて東大出て,ピアノが上手くて,即興演奏もできて,ジャズやポップス音楽もやって,ユーチューバーもやって,ということだと,東大なのに音楽もできて,いろんなことやって(と言っても,その実,ピアノという局所的な中での話)すごいねと言われるくらいで,ここで書いたように,それが何かの価値に繋がるわけではありません(すごいねと言われて,注目されて,小金を稼げるくらい).

 だって,彼くらいピアノが弾ける人も,即興演奏ができる人も,ジャズとかポップスやってる人も,勉強ができる人も,ユーチューバーで再生回数を稼いでる人もたくさんいるわけですからね.少し可能性があるとすれば,コンクールで入賞するくらいの技術がある人間が本気でジャズとかポップスをやったらどうなるかということはあると思いますが,それはそれでまた別の世界ですからね.

 そういう意味では,彼が東大で何の研究をしたかですが,そういうことの方が可能性はあるかもしれなくて,でも,そういうことは考えてないんですよね.

 まあ,人のことはどうでもいいので,自分の場合だと,かく言う私も,やりたいと思ったら何でもやるという点では同罪というか,私の場合,それぞれが(野球の中とかピアノの中とかと比べても)あまりにかけ離れてるので,大罪ですが,そっちの方がインテグレイトというか,相乗効果はあるような気がしていて,例えば,スポーツの体の動きは力学ですし,研究におけるフィルタの概念は相場研究に繋がりますし,何と言っても,全てを束ねる生き方研究は,何より重要です.

 でも,私の場合,そういうことが目的で,いろんなことをやってるわけじゃなくて,ただやりたいからやってるだけで,でも,それだと,成功を目指してはいけないというか,成功しないというか,そういうこととは相容れないわけで,でも,だからこそ,そういう(社会的)成功とは違う成功というか,何かが生まれるかもしれない(生まれないかもしれない)とは思ってます(けど,それは目的ではない).

 要は,やりたいと思ったら何でもやるということでいいと思うんですが,(社会的)成功は目指してはいけないということで,でも(社会的)成功なんかよりもっと大事なものがあるし,それは,もっと大きな成功だと思いますが,その「もっと大事なもの」がちゃんとあるのかということでしょうか.

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7/19'21

 人のことをとやかく言うことはなくて,やりたいようにやったらいいし,やりたいようにしかできないし,それで成功してもしなくても全部自分が引き受ければいいだけの話です.でも,やりたいようにではなく,他人の尺度,例えば,勉強ができるから東大とか,ピアノが弾けるからコンクールとかだと危うい感じはします.

 でも,世の多くの人はそうなんですよね.何かやりたいことがあってお金が必要というよりは,金持ちという形で評価されたいとか,やりたいことをやるためというよりは,社会や組織の中で評価されて偉くなりたいとか,勉強ができるから東大とか,ピアノが弾けるからコンクールというのもそうですが,いろんな資格をとったり,SNSでバズったり,いいねが欲しいとか,要は,評価されたいというのは,全てそういうことで,でも,それって,やりたいことをやるというのとは違うと思うんですよね.

 いや,評価されることをやりたいんだ,というのは詭弁というか,言葉の問題でしょう.評価なんかされなくても,目的なんかなくても,世の中の役になんか立たなくてもやりたいことがほんとにやりたいことでしょうからね.

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(日記)

 全国的に猛暑ということで,このあたりも最高気温35度以上の猛暑日ということらしいです(予想では宇治は36度).でも,朝,大学に出かけるときは,別に大したことないし,数日前から,起きた時ちょっと暑い感じになってきたので,寝るときも設定温度を30度にしてエアコンを付けっぱなしにしてますが,夜はちょっと寒いくらいです.

 でも,昼ご飯を食べに家に帰(ることが最近ちょこちょこある)ったときは,そんなに暑いって感じではないのですが,刺すような日差しは感じました.ですから,12時〜15時といった昼間に長い時間出歩かなきゃいいだけの話ような気がします.

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[妄想レパートリー]
(ピアノ)

 メトネルのソナタですが,やっぱり,悲劇的がいいですね.何回か聴くうちに,激しい部分もそうでない部分も音の意味がわかってきたというか,どう弾くというイメージが湧いてきました.これはたまたまですが,長さ的にも一番短いんじゃないですかね.

 でも,この曲,Op.39の忘れられた調べの5曲目なんですが,4曲目の朝の歌の主題が途中で再現されて,4曲目から5曲目はアタッカで続けて演奏するように指定されてるんですが,4曲目で一度聴いて,それが5曲目で再現されるのではなく,このソナタの中でいきなり出てくる方がいいですね.

 ということで,早速練習を始める,のではなく,いつか弾くというか,ここで書いたようないつか弾きたい曲リスト(妄想レパートリー(笑))に入れたいと思います.やりたいことなら今すぐやるんじゃないかってことですが,同じピアノという範疇で現実?レパートリーを構築中ですからね.

 でも,弾きたい曲があるというのは(もう10年くらいずっと弾きたい曲がなかったので),ありがたい話で,これだけあれば,もう死ぬまで大丈夫でしょう.

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[ショパンコンクール]
(ピアノ)

 J熱大陸で言ってたのですが,ショパンコンクールの予選もう始まってるんですね.

 ここに出てる.日本人,アジア人多いな.あれ?反田恭平さん出てるんですね.まだ出れるん? 角野さんは明日ですね.

 ショパンコンクールについては,何度か言及したと思いますが,ちゃんと書いたことはないですかね.たかがコンクールですからね.でも,世間一般の人の多くは,ピアノ世界一を決めるオリンピックみたいなものだと思ってるんでしょうか(んなわけねーじゃん).

 ショパンコンクールがクローズアップされるようになったのは,いつ頃からでしょうか.やっぱり,1955年にアシュケナージが2位(1位は地元のハラシェヴィッチだが,アシュケナージが1位だと主張したミケランジェリがそれ以降審査員を辞退したのは有名な話),1960年にポリーニ,1965年にアルゲリッチが優勝して,彼らがその後,世界のひのき舞台に駆け上がっていったあたりからでしょうか(あの頃は,世界のピアノ界はほんとにすごかったし,彼らが次に何の曲のアルバムを出すのかみんな待ってるような状態だった).

 でも,それは,彼らがショパンコンクールで優勝したからではなく,「その後」研鑽を積んだからで,実際,ポリーニは,ショパンコンクールの優勝後,10年くらいほとんど演奏活動をせず修行し直して,ショパンエチュードのアルバムでセンセーショナルなデビューをしました(私は,それをリアルタイムで見ていて,彼の演奏に度肝を抜かれた).

 その後は,1970年にオールソン,1975年にジメルマン,1980年にダンタイソン,そして,1985年にブーニンが優勝して,日本で爆発的ブームが起きます.でも,その後,ブーニンがどうなったかは...そして,ショパンコンクール自体も,その後,ぱっとしないというか,少なくとも私の視界からは消えた感じですかね.実際,歴代の優勝者を見ても,知ってる名前は,2000年のユンディリくらいですからね(私があまりウォッチしてないってこともあるでしょうが).

 ということで,現状,茶色い感じというか,コンクール自体がもう「終わってる」というか,そういう時代はもう終わったというか,そもそも,コンクールなわけですから,あまり大々的に取り上げるのもおかしな話で,別にショパンコンクールで優勝したからどうということはないし,コンクール優勝歴なんかなくてもいいピアニストはいくらでもいるわけで,ある意味,健全になってきたってことじゃないですかね(逆に言えば,ことさらそういうことを取り上げるようとするのは,何かよからぬ意図があるということ).

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7/20'21
[これだけ弾けたらもう充分]
(ピアノ)

 反田さんの演奏を聴きました.上手いですね.これだけ弾けたらもう充分じゃないですか.もちろん,ここはこう弾く的にはいろいろあるんですが(例えば,10の8のエチュードは,個人的には,ちょっと軽く弾きすぎてる感じはしたけど),それは,もう好みというか,表現の範囲の話であって,ミスタッチなんかしないし,する雰囲気すらないし,弾くこと自体に困難さは全く感じられないし,音楽的にも彼が表現したい音楽は表現できてると思うし,繰り返しになりますが,これだけ弾けたらもう充分じゃないですか.

 でも,彼よりもっと弾ける人がいたら,そっちが上に来るのがコンクールなわけで,そういう順位を付けるのに何の意味があるんですかね?

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 でも,プロ野球選手に「定員」があるように,ピアニストとして飯を食って行くのにも枠はあります.でも,それは「一次元」ではないし,それを決めるのは,コンクールではありません.そもそも,ピアニストとして飯が食える要因自体が非常に危ういわけで(技量や音楽性とは全然違うことで名を売れば,○ホな客は集まる),そんなことより,ちゃんと音楽に向き合うべきですし,何とか食べていければ,ピアニストとして飯が食えることにそんなに拘ることもないと思います(ピアニストとして飯が食えても,音楽以外のいろんなことで音楽がだめになることも多い).

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(運保)

 初めてのVIX指数先物買いですが,今朝,売りになったと判断して手仕舞って,0.3倍売りました.VIX指数先物を1.0倍買うのは初めてだったので,ちょっとドキドキした(笑)のですが,無事,2割強の利益となりました.たった1週間で2割なので,年率にしたら200万%以上!(笑)ですが,まあこれはたまたまでしょう.

 でも,やっぱり,VIX指数の値動きは大きいですね.つまり,売り買い逆の判断をしたら大きな損失になるということで,超ハイリスクハイリターンなのですが,必要以上のお金は要らないので,(ちゃんとリスク管理をした上で)割と無神経にぶっこむことはできます.

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[それでいい]
(ピアノ)

 例えば,(私にとっての)最近の例だと,メトネルのこの動画↓で何度も出てくるトーザーというピアニスト知ってますか? ていうか,知ってるかどうかなんてどうでもよくて,この演奏を聴いてどう思いますか?

 メトネルの音楽を伝えるのに,もうほんとそれこそ「充分」な演奏ですよね.こういうのは,他にもいろいろあって,例えば,ゴドフスキーのジャワ組曲を全曲演奏したプジャージョもそうです.

 そういうピアニストは世の中にいくらでもいるし,知られざる名曲を紹介する以外にもやることはいくらでもあって,例えば,既に知られた様々な名曲と真剣に向き合って,その中にこう表現したいというものが見いだせれば,それだけで演奏する意味はあるし,その表現を実現するためにひたすら練習すれば,表現したい音楽に近づけるでしょうし,それでいいと思うんですよね.

 そして,それを人前で弾くことがあって,そこで共感を得られれば,評価される,ただそれだけのことでしょう(でも,評価されて,余計な仕事が入ってくるとおかしなことになることも多い).

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 角野さんの演奏も聴きました.上手いじゃないですか.それこそ,これだけ弾ければ充分でしょう.うーん,でも,バラード2番の第2主題のところが,ちょっと音を置きに行った感じがして,もっと荒々しさというか,粗暴な感じが欲しかったですかね.そういう意味では,反田さんの方がそれに近かったような気がします.

 でも,充分というか,反田さんもそうですが,基礎体力のようなものはちゃんとあるし,何かの目的のためではなく,しっかり音楽そのものと向かい合って,自分が表現したい音楽(があればですが)を表現することに(そのための技術の向上も含めて)向かい続ければ何かに近づいていくとは思うのですが,彼はそういう気はないんですよね.

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7/21'21
[いつか弾きたい曲リスト]
(ピアノ)

 妄想レパートリーですが,実は,ここで書いたような曲以外にも多くの「いつか弾きたい曲リスト」を作っていて(今回それにメトネルの悲劇的が加わったことになる),数え方にもよりますが,500曲くらいはあると思います.コピペするだけなので,ここで出すことはできるのですが,ちょっと恥ずい感じもするので,それをやめておきますが,ここで書いた曲が中心な気もしますが,そんなに好きでなくても弾いた曲もあるので(例えば,ここには,D.960もOp.120も入ってないけど弾きたくなって弾いたし,学生時代にショパンのスケルツォの1番を弾いたときも,そのときなぜか弾きたくなって弾いた)おそらくその通りにはならないわけで,でも,いずれにしても,死ぬまで大丈夫ということには変わりません.

 でも,その一方で,そういう「いつか弾きたい曲」はたくさんあるにもかかわらず,ずっと長い間「弾きたい曲がない」状態だったわけで,その意味するところは,「いつか弾きたい」けど「今は弾きたくない」わけで,そうすると,死ぬまで大丈夫とも言えないわけです.

 でも,相対的に,より弾きたくなくはない曲はあるわけで,今取り組んでる短い限られた曲からなるレパートリーというのは,そういうことかもしれません.

 ですから,その時その時,創意工夫をしながら常にモチベーションコントロールをしてやって行くってことで,これは,ピアノに限った話ではありません.

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 私の場合,やりたいなら今すぐやるんですが,それは,私の場合,そういうことはあまりないので,そういう貴重な機会を逃したくないということがありますし,単純にやりたいときはやるのが気分がいいし,その気になればやるので結果も出るということがあります.

 それは,概ね正解だと思うのですが,ピアノの場合で言うと,例えば,そんなに好きな曲でもないのに,なぜかその時弾きたくなって弾いた曲(例えば,ショパンのスケルツォの1番とか)って,その時弾いてそれっきりということが多くて,結局,レパートリーにならないんですね(と言っても,レパートリーになった曲自体,ほとんどないけど).

 例えば,メトネルの悲劇的ですが,いつもならすぐに取りかかったと思うのですが,今は別の取り組みをしているということもあって,とりあえずお蔵(いつか弾きたい曲リスト)入りということで,しばらくして,それでも弾きたければ弾くってことですかね(でも,こうやって機を逸すると結局弾かないことが多い).

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[相対的]

 やりたいときにやるのがいいと思いますが,やりたいことがないということもあるでしょうし,やりたいこともいつもやりたいわけではないので,ピアノもそうですが,それ以外の何でも「相対的」というのがいいんじゃないですかね.

 ピアノだったら,今練習しているこの曲は今日は弾きたくないけど我慢して弾く(とそれが蓄積してほんとにピアノを弾きたくなくなる)とか,今日はピアノは弾かない,ではなく,相対的により弾きたくなくはない曲を今日は弾けば,技能の維持に繋がると思いますし,レパートリーも,この曲とこの曲を比べて相対的にということで絞り込むことができたことはあります.

 生き方的に敷衍すれば,やりたいことがなければ,よりやりたくなくはないことをやる,具体的には,仕事として何を選ぶかもそうですし,日常生活の行動の一つ一つについても然りで,やらないといけないことをやった上で,何もやりたくなかったら何もしないでぼーっとするとか休むのでもいいけど,それは退屈なら一番やりたくなくはないことをやればいいし,そうやって日々退屈しのぎをして行けば,気づいたら山の高いところまで登ってるかもしれませんし,そうこうしているうちに人生も終わるんだと思います.

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[ピアノが上手いってどういうこと?]
(ピアノ)

 あらためてなんですが,ピアノが上手い,ってどういうことですかね?

 まずは,技術的なことですが,「指が動く」ということだと多くの人が思っていると思いますが(指が回るとか言う),私は,指はある程度回ります(ショパンエチュードだと25の6とかブラームスのパガニーニヴァリエーションをテンポで弾いたり,45のトリルはちょっと厳しい.あと,何年か前,左の小指を痛めてから少し動かしにくくなった).初見というか,譜面を見ながら一通り弾けるようになるのも遅くはないと思います.

 でも,上手くはないです.具体的に言えば,指は動いて一通り弾けたとしても,ミスタッチがなくなりません(下世話な言い方をすると,近現代物は何となく様になるけど,単にごまかせてるだけ).

 そりゃあ,練習しないからだろと言われれば,返す言葉がない(笑)ですし,実際,その通りで,ミスタッチをなくすには,繰り返し練習するしかないので,これは,既に書きましたが,そういう単調な練習にどれだけ耐えられるかというか,そういうことを楽しめるまで行かなくてもそれほど苦痛に感じないか,平たく言えば,一日中練習できるのかということが「ピアノが上手い」ってことに必須なわけです.

 でも,それだと話が終わってしまうというか,私の場合は,ムリーなので,才能というか,能力的なことはどうかと言うと,要は,「再現性」があるかですよね.練習とは記憶であると何度か書きましたが,そういうことで,例えば,ゴルフなら同じスイングが再現できることが重要なわけですし,ピアノなら,ミスタッチしないということは,その動きを憶えて再現すればいいわけで,ミスタッチする状態で何度も弾いてると,ミスタッチする状態で固定する,つまり,弾けば弾くほど「下手」になるわけです.

 だとしても,結局は,練習ということになってしまうのですが,「そういう意識」をもつことは大事だし,そうすると,多少は短い時間で再現性が出てくるとも思いますし,曲を絞ることで「単位当たり」の練習量を増やして再現性を高めようというのが今やってる「限られた曲群」なわけです.

 そうやって,音をミスタッチなく並べることができたとしても,音の粒が揃ってなければならないので,345のいわゆる指の結合をどうするかということが出てくるのですが,これはフィジカルってことで,例えば,ハノンのようなトレーニングをすることも有効でしょうし,親指をくぐらせる技術とか,柔軟性とか,脱力とか,指だけではなく,腕の素早くかつ正確な移動も必要ですが,これは,音をミスタッチなく並べることにも直結しますね.

 でも,そうやって音を揃えて並べても,全然,音楽にはならないわけで,やっぱり,音楽性ってことになるんですが,それは,センスというよりは,曲を前にして,その曲をどう弾きたいというイメージが湧くかだと思います.逆に言えば,湧かなければ,その曲は弾かなければいいわけで,でも,コンクールとか,請け合い仕事のコンサートとかだとそうでない曲を弾かないといけないのは,本望ではないというか,本来の音楽活動ではないと思うんですよね.

 イメージが湧いても,再現できるかどうかは別ということはあるんですが,技術的なことはクリアできたとすると,重要なのは,やはり「耳」です.だって,自分の演奏は,自分で聴けるわけですから,そこで,イメージ通りの演奏ができてるかどうかチェックできるわけで,要は,「しっかり聴く」ってことですね.

 微妙なニュアンスをタッチを変えて音色の違いで表現するという技術もあって,というか,一流のピアニストかそうでないかは,それが大きくて,それは,イメージを再現できるかということと直結するのですが,私にはそういう技術はないので,そこは感覚的にやってる感じです.

 暗譜については,いろいろ書いてきましたが,暗譜するほど練習するというのは,練習するという意味で重要なのでしょうし,譜面を見ながらより,跳躍が大きいところとか手元を見た方がミスタッチが減る箇所はあると思いますし,最近思うこととしては,暗譜していると,自分の中にある音楽を表現してる感覚になるのは大きいと思います.

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[猛暑]
(日記)

 最高気温が35度を超える猛暑ということなんですが,エアコンのきいた室内でほとんどの時間を過ごしているので(今は練習もしてないし),どうということはありません.外に出るのは,大学の行き帰りだけで,朝はまだ涼しいです.でも,夕方,一度帰るときは,西日が横から顔に当たるので,今日から横殴りの雨のときみたいに(笑)日傘を使い始めました(と言っても,途中の100mくらいだけだけど).昼ご飯を食べに一度帰ることもあるんですが,太陽が上からだと顔に当たらないので,そうでもないです.

 あとは,研究室の横の廊下が西日に面してるので,午後は,温室みたいになりますが,暑いのは,トイレに行く数分くらいですかね.そっか,反対側のトイレに行けばいいのか.

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[赤の他人]

 心は少年のままと言ってる人がいました.そうなん? それとも,そうだったらってこと?

 私の場合はどうかというか,心は少年のままというのが,よく考えるとよくわからないというか,いろんなことに興味があって興味をもつと抑えられないとか,「心が少年のよう」というのはそうなのかもしれませんが,人間的には,少年の頃の私と今の私は全く違います.それこそ赤の他人じゃないですかね.

 幼少期や小中の頃はもちろん,高校の時とも,大学,大学院のときとも,今の私は全然違う.就職してしばらくもそうですかね.そして,30代半ばくらいに私という人間は,全く変わったと思います.それは,自分の中でもそうですし,その前後で,私に会った人はみんなそう言います.そして,(今の)私は,以前の私が好きではありません.というか,嫌いです(もし会ったらなんだこいつと思うと思う).

 じゃあ,そこ(30代半ば)で何があったかですが,まあ,大人になったということはあるでしょうが,何度か書いてますが,まさに「いろいろあった」時ですね.そして,人生に絶望したと思います.でも,そこから何かが始まった感じがします.

 そして,それ以降は,私は,そんなに変わってない感じがします.感覚的には,ずっと30代後半と書いてるのは,そういうことです.でも,それが何かはよくわからないですね.

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7/22'21
(日記)

 何度も書いてるように,一日のほとんど,それこそ,23時間50分くらい(笑)エアコンの効いた室内にいるので全然平気ですが,外は暑いんだと思います.実際,家と大学を移動するときは暑いですもん.もちろん,僅か数分なので,どうってことないですが,じゃあ,そこに1時間いろと言われたらムリーですからね.

 でも,今日の昼もそうでしたが,大学の前のTまき亭(パン屋)は,炎天下の中,長蛇の列だし,一体何を考えてるんですかね?(何も考えてないのか(笑))

 外を歩いてるとき,ほとんどの人がこのくそ暑い中,マスクをちゃんと?してるのも気になりますね.通り過ぎる車の中を見ても,一人で運転しているのに律義にみんなマスクをしています.何度も書きますが,マスクは,対面で向かい合ってしゃべるのでなければ,しても意味ないですよ.

 その一方で,マスクを顎にずらす人が相変わらず多いです.だからー,それだと逆にウィルスを口に運んじゃうわけで.もうほんと滅茶苦茶で,これじゃあ感染が拡大するのは当たり前で,最大の原因は,言われたことをただ盲目的にやってるだけということなわけです.

 世のほとんどの人は,自分で考える力がないので,しょうがないってことなんでしょうが,逆に言えば,自分でしっかり考えられれば,圧倒的なアドヴァンテージがあるということです.

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 降ってわいた祝日ということで,朝は,いつもより少し遅く起きて,のんびり朝ごはんを食べて,テレビはあんまり面白くなくて,消去法的に?HKで1964年のときの東京がどうだったかというのをやってたので,そんなに興味はなくて,そんなに新しい発見もなかったんですが,その年は大渇水で,ほとんどの人がオリンピックなんかやるよりそれを何とかしてくれって感じで,今とよく似てますね(オリンピックに興味がある人は2.2%という調査結果).

 これもどこかで書いたと思いますが,その時も異常気象と言っていて,要は,常に「異常気象」なわけで,今の「異常気象」もそういう意味では,異常気象ではないわけで,それを地球温暖化とかカーボンゼロとかに結び付けて,よからぬことを企んでるってことですね(新しい産業??を作り出して経済を回すってこと).

 あとは,当時の著名な文化人の多くは,オリンピックに批判的だったというのも今と同じですが,オリンピックが終わると彼らが一転して,肯定的になった(とその番組で言っていた)というのは,ほんとですかね? それがほんとなら情けない話ですが,はてさて今回はどうなりますかね?

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(運保)

 そっか,初めて(1.0倍)買ったVIX指数先物ですが,2割強とれたということは,判断を間違えて逆にもし1.0倍売っていたら,売る時の0.3倍を基準に考えると,なんと1週間で元手の7割を失っていたということですね.怖っ.

 でも,だから,売りは0.3倍ということですし,それで過去,玉が建っている途中も含めて,元手が3割以上減ることはなかったので,大丈夫ということではなくて,過去起こってないことがこれから起こることもあるんですが,要は,玉が建ってるときでも元手が3割減った時点で手仕舞うということです.

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 感覚的には30代のままというか,そこからそんなに変わってないと書いたのですが,30代で人生に絶望して変わったのなら,50で人生が実質終わったわけですから,やっぱり,変わってるはずですよね.そして,それは確かにそうで,人生が終わったわけですから,全てをあきらめたというか,拘りがなくなったというか,何でもありになったというか,そんな感じですかね.

 でも,外から見ると,人当たりというか,人間関係的には,そんなに変わらないのかもしれません.いや,どうかな.自分ではよくわからないですね.ていうか,どうでもいい話ですかね.

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[初めての新幹線]
(昔話)

 前回の東京五輪があった1964年に新幹線の東京−新大阪間が開業したんですが,今朝の番組の中で,一番列車に乗った人が全てが新しくて車内をうろうろしていたと言っていたんですが,そうなん? それが鉄ってこと?

 私が初めて新幹線に乗ったのは,高校受験で東京に行ったときで,調べてみたら博多まで新幹線が来た翌年ですね.そして,乗った時の感想は「速い」です.普通そうなんじゃないの?

 でも,帰りは,確か関ヶ原が雪で大幅に遅れて,特急券が払い戻しになった記憶があります.昼過ぎくらいに東京を出て(見送りに来てくれた父の背中が寂しそうだったことはどこかで書きました),博多に着いたときは,もう深夜だったんじゃないかな.

 あと,帰りの電車の中でずっと本を読んでて,その中の一つが北杜夫の「夜と霧の隅で」だったことを今でもよく憶えています.夜と霧というのは,ナチスの大虐殺のことなんですが,鬱屈した気分のとき,どうしてそんなものを読んでいたのかはよくわかりません.

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7/23'21
[田児のプレイ]
(バドミントン)

 何となくテレビを付けるみたいな感じでYouTubeも見るようになって,バドミントン動画もいろいろ出てきます(YouTubeが推してきます).で,よく見てるのは,田児のプレイですかね(と言ってもそんなに見てるわけじゃないが).

 彼は,桃田まで巻き込んでああいうことになって,まさに言語道断なんですが,プレイはすごかったと思います.はっきり言えば,桃田以上の才というか,絶対ああいうプレイはできないけど,見ていたいというか,ものすごくセンスに溢れるというか,動きに無駄がないというか,そういうプレイでした.

 でも,実際は,桃田の方が上に行ったわけで,それは,一つは,田児がプレイしていた頃は,リンダンとかリーチョンウェイとかの圧倒的プレイヤーがいたということはあるでしょう.桃田が左というのもあるとは思うのですが,佐々木翔には勝ってたわけですから,それだけじゃないですね.

 じゃあ,当時の田児が今の桃田より強かったか,というか,やったら勝てるかというとそれはもちろんわからないのですが,多分,桃田が勝つんだと思います(10年前から今までの競技レベルの向上もあるし).でも,プレー自体は,田児の方に惹かれる.

 逆に言えば,桃田のプレーの方が学ぶべきことが多いとも言えます.実際,彼は,田児のように常人離れしたことをしているというよりは,フィジカルも含めてやるべきことをしっかりやってる感じですからね.でも,彼のプレーを見たいか,見ると自分のプレーのイメージがよくなるかと言うと,そういう意味では,やはり,田児ですかね.

 ただ,田児は,レッスン動画みたいなものもいっぱいあげていて,言ってることはわかるんですが,感覚的というか,少なくとも論理的ではないです(笑).トッププレーヤーのものはだいたいそうなんですが,田児のものは特にそんな感じです.

 指導というのは,どうやったら強くなるかなわけで,始めから強かった人は,その術がないというか,何か知らないけどできちゃったというか,そんなのなくても強かったってことですからね.

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(ピアノ, 生き方)

 ショパンコンクールですが,反田さんや角野さんの演奏が終わって,MLとかでいろいろ言われています.やっぱり,反田さんの演奏の評価が高いですね.角野さんは,いろいろ言われてて,1つは予備予選なのにどうしてわざわざ難しい25の11(木枯らし)を弾いたのかってことですが,おそらく,彼自身,ずっと弾いてて,弾きなれてると思ったんだと思います.これ↓のレベル6にも出てきますしね(笑).

 あとは,マズルカの選曲と演奏に難があったと言ってる人がいました.そうですね.確か,J熱大陸でもマズルカをどう弾いたらいいかわからないと本人も言ってたと思います.普通なら,そういうものを弾くべきではないのですが,弾かないといけないのがコンクール(の問題)なわけです.

 マズルカは,かなり重要で,それは,音楽性が出てしまうからです.私の印象に残ってるのはアルゲリッチですね.彼女は技術も圧倒的なんですが,Op.59のマズルカの演奏がものすごく印象的だったのを憶えています.

 いずれにしても,角野さんは,どうしてショパンコンクールを受けようと思ったんですかね? 普通に考えれば,上位入賞は厳しいわけで,出ることに意義がある? つまりは,これで注目を集めて,自分が飯を食って行くための知名度を上げるため? あるいは,自分には自分にしかできない音楽があって,それを一人でも多くの人に聞いてもらうきっかけにしたいから?

 でも,前者なら,上位入賞しなければ,そんな程度ってことが露呈するわけですし,そもそも,動機が不純というか,少なくとも音楽的ではありません.後者ならよくわかりますが,それなら,YouTubeにふざけた動画なんかあげてる場合じゃないでしょう(ちょっと厳しいか).

 まあ,でも厳しいことを書いてますが,ほんとによく頑張ってると思いますよ.東大ピアノの会からショパンコンクールを受けるような人間が出てくるとは,と言ってる人もいましたが,それは確かにそうです(国内のコンクール歴があるような上手い人はゴロゴロいましたが).

 でも,だからこそ,これからどうして行くかは難しいと思うんですよね.もちろん,何度も書いてるように,(自分の素養に対して背伸びをせずに)やりたいようにやればいいと思うのですが,そうすると,成功することを望んではいけないというか,成功しないと思うのですが,成功したいと思うのなら,話は別ということでしょうか.

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(何とも怖い話)

 J熱大陸とかを見た感じだと,彼の中心にあるのはピアノで,つまり,勉強ができて開成とか東大に行ったのは片手間で,じゃあ,ピアノの中でいわゆるクラシックが中心にあるかと言うと,そうでもなくて,むしろ,それ以外の軽音楽とか,有名になったりして世の中で成功することの方が興味があって,そうすると,ピティナとかショパンコンクールを受けたのは片手間になるわけで,つまり,勉強ができて東大に行ったように,ピアノが弾けて,それを証明というか何かの形にするためにコンクールを受けたということになりますね(自分の演奏がどこまで評価されるかを確かめたかったというのも同じこと).

 まだ若いので,そういうのもわからなくはないですが,結局は,世の中で成功するのか,そんなことよりもっと大事なことがあるというか,例えば,いわゆるクラシックの音楽というものに向き合ったときに,それが片手間で何とかなるものではないことはすぐにわかるわけですし,世の中では成功してなくても,そういうものに全精力をかけて向かい続けている人は,いくらでもいるわけです.

 そういう状況でどうするかですが,世の中で成功したかったら違う道はあるわけです.例えば,T嶋さんやK塚さんは,彼らの能力では,いわゆるクラシックの世界でやって行くことが絶望的に無理なことがわかって自分に見切りをつけてそういう道を選んでるわけで,角野さんもそういうことなら何をかいわんやで,でも,世の中で成功して有名になったり小金を稼いだりすることに価値を見出すのか,そんなことなんか意に介さず,いわゆるクラシックの音楽というものに向き合って,世の中で成功することなんか吹けば飛ぶような奥深さに気づくかそうでないかの素養の差は大きいということですかね.

 でも,何度も書いているように,素養はそう簡単に変えられないというか,やりたいようにやる,生きたいようにしか生きられないので(それは,まさにT嶋さんやK塚さんもそう),結局は,やりたいようにやればいいし,そうするしかないのですが,それで,その人の素養がわかっちゃうというのが何とも怖い話だとは思いますね.

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 いや,世の中で成功とかそういうことじゃなくて,いわゆるクラシックもそれ以外も同じ音楽なんだから,そういう垣根を越えた音楽の世界で成功したいということも考えられるのですが,うーん,それもどうかと思うんですよね.

 私もハードロックは大好きで,昔はよく聴きましたが,いわゆるクラシックの音楽とは全然違うものだと思うんですよね.少なくとも,真剣にいわゆるクラシックの音楽を極めようと思うのなら,それ以外の音楽に,それこそ片手間にやるくらいならともかく,ある程度の軸足を置くことは考えられないというか,少なくともいわゆるクラシックの世界で成功することはないわけで,そうすると,結局,世の中で成功,という(しょぼい)道しかないことになってしまいます.

 でも,繰り返しになりますが,片手間という言い方はどうか思いますが,それで東大に入って,ピティナの特級で優勝して,ショパンコンクールに出て,大したもんだと思いますよ.というのは,まさに凡庸な言い方(笑)で,やっぱり,「ほんとに大事なもの」があるのか,そういうことに気づいているのかってことですが,そんなのまさに余計なお世話ですかね(笑).

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[もっと大事なこと]

 せっかくなので,ショパンコンクールの演奏をちょこちょこ聴いてるんですが,みんな上手いというか,一定水準以上で,技術的には,もう充分なんじゃないですかね.

 でも,おそらく,ゴリゴリにレッスンを受けて,ここはこう弾きなさいとか,めっちゃ細かく言われてるんですよね(今回に限らず,小さい頃からずっと).それって,「演奏」なんですかね.ていうか,そんなんで「演奏」というか,自分の表現したい音楽を表現してるということになってる? そもそも,自分が表現したい音楽がある?

 いや,まだ若いんだし,音楽性については,年長で知識や経験も豊富な偉い先生の言うことをきいたほうがいい? そういう偉い先生の音楽性とまだ若くてフィジカルというか運動能力や集中力を合わせれば鬼に金棒?

 そう,これって,スポーツにおける監督とか指導者と選手の関係ですよね.でも,スポーツと音楽は違うというか,むしろ,スポーツも音楽と同じ(であるべき)というか,つまりは,評価を受けたり成功したりするために鬼に金棒?状態を作るより,もっと大事なことがあるんじゃないかってことですかね.でも,これまた余計なお世話ですね.

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[なんなん?]
(世の中)

 オリンピックの開会式があったみたいで,もちろん,見るわけないのですが,帰ってきてテレビを付けたらまだやってます(何か歌舞伎役者みたいのがいて,上原ひとみさんがピアノ弾いてる.こんなところに引っ張り出されて気の毒というか,喜んで出てきてるとしたら大したことないですね(毒)).

 何時からやってんの? ていうか,何時間やってんの? ていうか,オリンピックの開会式ってなんなん? 「オリンピックの開会式」じゃないの? それを変なショーというか,余計なことすっから,直前にディレクターが不祥事でクビとかとんでもないことになるんじゃないの? ていうか,簡素で省力化したオリンピックにするって言ってたんじゃないの?

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[言葉の限界]
(このサイト)

 最近の記事を読んでると,(こんな感じで)ここまでやって来られた(のが不思議)というフレーズがよく出てきます.ここで,気になったのは,「ここまで」の「ここ」が何を意味しているかです.私はどういうつもりで書いてるかと言うと「今」です.

 つまり,こんな怠け者がよくもまあ,ここ(今という人生の中のポイント)まで,それなりにやって来られたもんだ,という意味で書いてるのですが,読んでて,ひょっとして,「ここまで」の「ここ」が,そういう時間的なポイントではなく,今私がいる位置とか地位みたいなものだ思っちゃう人もいるかもと思いました.

 でも,「よくここまでやって来られたもんだ」という場合は,普通は,時間的なものじゃないんですかね? いや,位置的なものと読めるかもと思ったということは,そうとる人もいるってことですかね.

 いずれにしても,何度か書いてる「言葉の限界」ということでしょうし,これ以外にもいろいろ誤解や曲解がありそうな気がしますが,それはどうしようもないことですし,人生が終わって何でもありになった的には,誤解されても曲解されても,別にいいやって感じですかね.

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[もやもや]

 うーん,なんかもやもやしますね.それは,世の中がこういう状況だからとか,いろいろ気になることがあるとか,そういうことじゃなくて,むしろ逆というか,そういう世の中から距離を置いてやって行きたいし,そうできてると思うのですが,何かそういうことに引き戻されるというか,それが何なのかというか,何か変な感じです.

 外的めんどくささと,内的平穏を天秤にかけると,もう後者が優位だと思うし,そういう意味では,準備もできて,もう「一人(時々みんな)で大丈夫」だと思ってるんですが,実際は,そうでもないというか,まだまだ修行が足らないんですかね?

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7/24'21
[いつ気づくか]

 ピアノでゴリゴリにレッスンを受けるとか,スポーツなら監督に指導されるがままってことですが,もちろん,まだ何もわからない小さい時は,しょうがないと思いますが,どこかで自我に目覚めるというか,そういう時が来るというか,来ないといけないということでしょうか.

 そして,それがいつかになるかによって大きな差が付くわけで,しかも,それがまさに微妙な時期というか,10代のうちにそれに気づくか,30近くになっても気づかないかってことでしょうか.

 じゃあ,早く気付いた方が成功するかというとそうとは限らなくて,スポーツでもピアノでも,ずっと気づかずに監督や指導者の言いなりにロボットのようになった方が成功するかもしれなくて,そのことが意味することとしては,じゃあ,気づかない方がいいってことじゃなくて,成功なんかよりもっと大事なことがあるってことです.

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[本を読む]

 高校受験の帰りの新幹線の中で読んだ「夜と霧の隅で」ですが,私の記憶に残っているのは,「夜と霧の隅で」ではなく,それ以外の小説で,イメージ的には,ちょっと幻想的というか,そんな感じで,どういうことかなと思ってちょっと調べたら,「夜と霧の隅で」という新潮文庫の中に「夜と霧の隅で」を含めた5つの短編小説が入ってたみたいです(あるいは,これ以外に何冊かあったので,そっちかもしれない).

 あの時の心境としては,失意の中で何をするでもなくというよりは,帰りの新幹線という長い時間の中で,「本を読む」ということを選んだわけで,でも,それは,単なる退屈しのぎではなく,何かのためにという感じだったわけで(父親にとにかくたくさん本を読めと言われていたので),それは,(地元の)高校に入ってからも続いた(いろんな小説を読んでいた)のを憶えています(高校に入ってすぐ,ロマンロランのジャンクリストフを読み始めたけどあまりに長くて途中で挫折した(笑)ことも憶えてる).

 でも,普通に考えれば,そんなことするより勉強した方がいいわけですよね.帰りの新幹線の中でも,地元の高校の試験はまだそれからだったわけですし,高校に入ってからもブラスに入ってピアノも弾いて本も読んでって,いつ勉強してたの?(してなかったのか(笑))

 でも,そのときもそうしたかったからそうしたわけで,それが私の「そのまんま」というか,等身大というか身の丈だったわけで,その結果,懲りずにまた大学受験で失敗するわけですが,豊かで楽しい人生にはなったとは思いますかね.

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[AIで判定]
(ピアノ, 世の中)

 ショパンコンクールの予備予選の結果が出たようです(MLで知らせてくれるのでありがたい(笑)).結果は,反田さんは当然としても,角野さんも通ったようで,やっぱり,ちょっとほっとしました.あとは,角野さんの陰に隠れて?そんなに注目されてないみたいですが,文武両道というか学業との両立という意味では,名大医学部の沢田さんというのも出てて,彼も通ったようです.

 予備予選でだいたい半分に絞られるんですが,情報によると,日本人は,31人出て13人通ったということで,大分減った感じですかね.

 それで,ちょっと面白い投げかけがMLであって,多くの人が反田さんがいい演奏だと思うことに何か定性的(と書いてあったけど,実際は,定性的ではなく定量的かな)なものがあるわけで,それをAIで判定できるんじゃないかということでした(審査員大変なんじゃねってことか(笑)).で,以下のような返信をしたので(2,30分かけて書いたので折角なので)ここでも載せておきます(笑).

 ■■■ここから■■■

 (ある程度は今すぐにでも)可能だと思います.演奏というか音は全てデジタル化されてますからね(ミスタッチの判定は当然として,タッチも強弱もリズムも音間も音色も).つまり,いろんな演奏をいっぱいAIに食わせて,例えば,過去のショパンコンクールでいい演奏と評価されたものに高得点を与えることにすれば,すぐにでもできちゃうんじゃないかな(実際は,ショパンコンクールの権威(笑)を維持するためにそんなことは絶対にしないと思うけど).

 でも,それだと「今までにない」すごくいい演奏をはじいてしまう可能性があります.なので,DVD審査や予備予選では使えるけど本選では使えないという話ではないわけです.

 AIを使った作曲とかもよく行われていると思いますが(例えば,ベートーヴェンとかモーツァルトの曲を食わせてそういう曲を作るとか),それだと,それ以上の音楽ができないのは当然のことで,それは,即ち,これまでにない新しいものを生み出さないといけない芸術としては全く価値がないことになります.

 つまり,芸術なんだからAIでは無理とかそういうことではなくて,何らかの教師データが必要ということで,これまでにない新しいものが生み出せないのがAIの最大の弱点というか問題だと思います.

 地震防災で言えば,過去の記録や被害データを使って被害関数を作るということがよく行われているんですが,それだと,将来,これまでにないタイプの地震動が発生したり,何か新技術で,これまでにない構造物ができた場合には対応できません.

 わかりやすい例だと,超高層建物や免震建物は安全と言われてるけど,それは,過去の話というか,そういうものが多い都市部で長周期地震動がそういうものができてから発生していない(けど発生する確率は高い)わけで,やばいのは,すぐわかるけど,AIには全くわからないわけです.

 ただ,AIにも「外挿」する能力はありますから,今までにない演奏や技術を判定できる可能性もないことはないんですが,そこのところのメカニズムというか物理がないので,できるかもしれないし,できないかもしれないというブラックボックスなので,やっぱり,危ういと思いますね.

 逆に,車の運転のように,誰でもできることをミスなくやるようなことに適しているとは言えて,要は,使えるところには使うけど,使っちゃいけないところには,使っちゃだめってことですかね(そして,それを判定するのは人間).

 コンクールも,30年に一人の逸材を探し出すのでなければ,使えると思いますし(でも,それってコンクールとしてどうなん?),会社の採用試験とか人事評価でも導入しているところがあって,こういう具合にAIがどんどん広まって行くと,99.99%はOKでも,0.01%の非常に高いレベルの最も重要な人材を潰す可能性があるので,それはやっぱりやばいと思いますね.

 と,ここで気づいたんですが,(ショパン)コンクールの場合は,世界中の名ピアニストのCDというデジタルデータが半無限にあって,しかも,芸術的にも(ショパン)コンクールの優勝者を遥かに超えるレベルのものもいくらでもあるわけですから,外挿しなくて,充分「内挿」で行けちゃうわけで,全然行けるかもしれませんね.

 でも,もちろん,ショパンコンクールの権威(笑)を維持するためにそんなことは絶対にやらないと思いますが,20そこそこで,既に世界中の名ピアニストを超える演奏をするような100年に一人の逸材を取り逃がす可能性はありますね.

 ■■■ここまで■■■

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[オリンピックはオリンピック]
(スポーツ, 世の中)

 オリンピックが始まって,テレビのチャンネルの半分は中継という感じなのですが,東京でやるとか,こんな状況になってしまったとかいうこととは別に,私の中に占めるオリンピックの比重はどんどん下がって来てはいるのですが,まあ,ちょこちょこは見ると思います.JOCやメディアがメダル獲得数とか,都合のいい勝手な評価をしないかチェックする必要もありますしね(笑).

 で,ちょっと気になったのは,競技時間ですね.平たく言えば,「アメリカ時間」を基準に行われるってことで,そうすると,午後というか昼間は,アメリカは夜中なので,柔道とかは,午前中やって,昼間を挟んで,夜に準決勝,決勝みたいな感じで,アメリカがメダルを取れそうな種目,例えば,水泳とかは,夜に予選をやって,次の日の午前中に決勝みたいな感じです(選手は大変).

 でも,思うのは,やはり,オリンピックはオリンピックってことでしょうか.つまりは,それ以上でもそれ以下でもないってことで,それはまさに「東京」オリンピックかそうでないかは,私の中で何も関係なくて,いつも通り,世界のどこかでやってるって感じで,そういう意味では,オリンピックをむりくり東京に招致する意味なんかあんのか?ってことです(ずっと書いてるけど).

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[いろいろやりようはある]
(ピアノ, 生き方)

 これもMLの中で出てきたんですが,ソラブジの100の超絶技巧練習曲というのがあるんですが,ウレーンによるその全曲録音が遂に完成したようです.確か今世紀始めからの大プロジェクトだったと思うので,20年近くかかったことになりますね.

 ソラブジについては,何度か書いたと思いますが,その複雑怪奇というか,超絶技巧という意味では,フィニッシーもそうですが(↓の動画は,その名も English Country Tunes.どこが(笑)?),

その最先端にあるもので,それが100という数もすごいですが(バイエルじゃないんだし(笑)),その1つ1つも長くて,全曲演奏に7時間(CDにして7枚)というとんでもないものです.

 「sorabji 100 transcendental etudes」でYouTubeで検索してもらえれば,いくつかヒットすると思いますが,1つだけリンク(99番の一部)を貼っておきます.

 彼のことを知ったのは,東京時代に真砂図書館で見つけたメシアンか何かのCDだったと思いますが,もちろん「ピアニスト」なんですが,職業は精神科医で,音楽と脳に関する研究もしてるみたいで,そういう生き方もあるというか,もちろん,彼には飛び抜けた才能があるってことなんですが,そうでなくても(他者評価なんか気にしなければ)いろいろやりようはあると思うんですよね.

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[敗者の世界]
(世の中)

 昨日の何かのお笑い番組だったのですが,漫才でますだおかだのますだがお笑い芸人なんて,勉強ができるわけでも何かのスポーツでできるわけでもない中で敗者復活したようなものだとか言ってました.

 その通りだと思いますね.お笑い芸人に限らず,芸能人はみんなそうでしょう.実際,何かのスポーツをやっててだめでとか,小さい頃や学生時代は,ぱっとしなくてって人は多いですからね.

 でも,何度か書いているように,そういう「敗者」が今の世の中で幅をきかせているというか,変なことを言って世論の支持を集めているのはどうかとは何度か書いて来ました.別に何か「実績」があるわけではないですからね.

 でも,考えてみたら,世の中のほとんどの人は(勝者と敗者があるのだとすれば)敗者なわけですよね.つまり,敗者復活した芸能人は,世のほとんどを占める敗者の中の勝者なわけで,支持を集めるのは当然なわけです.

 つまりは,今の世の中は「敗者の世界」なわけで,民主主義的には,敗者の意見が通ることになり,衆愚的な今の惨状に繋がってることは否めません.その一方で,簡単に(勝者に)騙されるのも敗者なんですが,その辺のバランスがうまく行ってない感じはしますね.

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[受け入れた]

 何となくですが,「一人(時々みんな)でも大丈夫」というのは,一人でも孤独でも退屈でもないのではなく,孤独と退屈を受け入れたってことじゃないですかね.それは,決して,夢や希望がある世界ではないのですが,そんなに悪くもないというか,ある意味,ニュートラルで平穏というか,そう思えることが肝要な気がします.

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7/25'21
[2つの世界を生きてる]
(日記)

 眠りが浅いのか,割と夢をはっきり見ている感じで(特に明け方),なんだか夢の中と現実の世界の2つの世界を生きてるみたいです.

 夢の中の世界は,現実の世界とかなり違っていて,世の中の問題みたいなことにかなり関わっているというか,自分から積極的に関わろうとしている感じで,大声でいろいろ意見を言ったり,文句を言ったりしているみたいで,でも,結構疲れて,目が覚めるとほんとに疲れてる感じです(何やってんだか).

 夢は深層心理が現れるとか言われてるんですが,じゃあ,私は,世の中の問題に積極的に関わりたいかと言うと,そんなことはないと思うので,何か変な感じです.

 そして,目が覚めると現実世界とのギャップも感じるわけで,現実に戻ると,どこかほっとするところはあるんですが,夢の世界で疲れる?っていうのが何だかなあって感じでしょうか.

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[English Country Tunes]
(ピアノ)

 フィニッシーのEnglish Country Tunesですが,演奏動画がありました.

 でも,譜面があるMidsummer Morn↓

と見比べながら何度か聴きましたが,中盤の超絶技巧のところはちゃんと弾いてないですよね.そういう雰囲気で弾けばいいってこと? だったら,私にも弾ける(笑)?

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 ピアノロール(シーケンサー)がありました.譜面通りに弾けばこうなるってことですね(でも,入力するのも大変ですね(笑)).

 うーん,でも,どうなんだろ.これだと雰囲気が出ない感じもします.つまりは,この曲は,譜面通り正確に弾けばいいってもんでもなくて,そういう雰囲気で弾けばいいってこと? いや,譜面通り正確にそういう雰囲気で弾かないといけないってことですね(とんでもない曲ですね).

 でも,最難曲という言われているこの曲ですが,ただ弾くのが難しい曲ならいくらでも作れるわけで,問題は,曲が音楽的かどうかでしょう.そういう意味では,フィニッシーやソラブジは,作曲家としてある一定以上の評価をされてるというか,ただやみくもに難曲を書いたわけではなくて,独特の音楽の世界はあると思います.

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(スポーツ)

 男子サッカー,メキシコに勝ったんですね.でも,ちらっと言ってたんですが,メキシコのメンバーで海外組は一人だけで,その選手も次世代のなんちゃらとか言ってました.ですから,やっぱり,U-24はA代表とは違うってことですかね.

 オリンピックが始まって(でも,なんか,あんまりそういう感じはしないけど),メディアは,日本勢好調な滑り出しという報道なのですが,バドミントンもそうですが,柔道とか日本がメダルを獲れる競技が前半に多い感じがするのは気のせいですかね?

 でも,バドミントンが柔道などとともに「日本がメダルを獲れる競技」になるとは,10年くらい前までからすると夢にも思わなかった話ですかね.

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7/26'21
[勝者とは]

 この世のほとんどが敗者ということなら,勝者はどういう人達でしょうね.小さい頃から,勉強ができて東大に行って官僚になって,あるいは,大企業に入って出世するとか,理三に入って医者になるとか,意外と大したことないですね.何かのスポーツがすごくできたとしてもトップまで行くのは至難ですし,行ったとしてもそんなに大したことないのは同様です.

 いや,その程度では勝者とは言えなくて,勉強的なことなら,研究者になってノーベル賞をもらうとか,起業して億万長者になるとか,スポーツなら野球とかサッカーとかで世界的大スターになるとかすれば勝者?

 でも,何度も書いてるように,お金ってそんなに要らないし,有名になるとか名声とかも同様で,めんどくさくわずらわしいことに巻き込まれるのがオチだと思うんですよね.

 じゃあ,真の勝者というか,人生の成功者というのは,どういう人かと言うと,やっぱり,自分にとって大事なものを見つけて,それを思う存分享受できた人だと思うんですよね.そして,それは,社会的成功とは関係なくて,大事なものは「たった一つ」のこともあるし,そうでないこともあるかもしれませんし,やることじゃなくて人かもしれません(人の場合は,享受じゃなくて与える方ですかね).

 それがたまたま何かのスポーツかもしれないし,仕事かもしれなくて,でも,そういうことだと,そのスポーツや仕事の成功ということが出てくるんですが,それは,人生の成功とは必ずしも対応するとは限らないということですかね.

 でも,結果的に認められて(しまって)対応することもあるんですが,少なくとも,そんなことが目的では大したことにならないというか,社会的成功もおぼつかないのは何度も書いてる通りですし,社会的成功なんかなくても,人生の成功はあると思うんですよね.

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(世の中)

 金メダルラッシュがすごいですね(客観的事実).いつもはだいたいブロンズコレクターで,つまりは,いつもと違ってて,東京でやってる感じはあまりしないと書きましたが,そういうことから,東京(地元)でやってるんだな(いろんな有利な条件や設定があるんだな)とは思いますね.

 でも,どうなんですかね? そんなに盛り上がってる?

 メダルを獲ろうが獲るまいが,「招かれざる」オリンピックだったことには変わりないわけで,日本人選手が活躍したら全部帳消しでは,(国民が)あまりに情けないのでは?

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7/27'21
(世の中)

 選手からすると,こんな状況で開催してもらってありがたいと思うのは当然ですが,本質的には,(世の中の役に立たない)やりたいことをやってただけなのに,金メダルを獲った選手を幾多の困難を乗り越えて栄光を掴んだとか,感動をありがとうとか,ことさら褒めたたえるのは,全くもっておかしな話で,そういうことを言うのは(そう誘導するのは)よからぬ目的があるということです.

 もちろん,やりたいことをやるのは自由なので,選手は,大いにやってもらえればいいのですが,問題は,オリンピックの場合,莫大な税金が投入されていることで,一部の過激な反対論者(もどうかと思いますが)が殊更オリンピックを攻撃するのもそういうことがあるわけです(繰り返しになりますが,私の仕事にも税金が入っていますが,それは,(研究だけではなく)教育をしているからです).

 でも,いずれにしても,世の中のこのグダグダ具合は,どうしようもないというか変わらないわけで,個人的には高みの見物というか,オリンピックもプロ野球とかと同様に一つのエンターテインメントとして少しは見るということですかね.

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 でも,いろいろよからぬ目的や思惑があったわけですが,そういうことは,ことごとく吹き飛んだどころか,日本がいかにグダグダな国かを世界中に露見させてしまったわけで,まさに自業自得ってことですね(高みの見物).

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 グダグダという意味では,選手の感染者続出で,でも,それは当然で,なぜなら,選手は競技会場との移動はバスだけど,コーチとかの関係者は,公共交通機関で移動とか,対策がグダグダで,全くもって「○ホか」状態だからです.

 なんでそんなことになってるかですが,全部丸投げしているからでしょう(幾多の不祥事も然り).ちゃんとやれよと言うだけならガバナーなんか誰でもできるわけで,一方では,現場の人間も○ホじゃないわけで,これじゃまずいと思うでしょうから,どっちもどっちというか,結局,これも再三書いてる「総無責任社会」ってことですね.

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[52歳からピアノを始めて]
(ピアノ)

 自動更新がほんとにうざいWindows10ですが,大学のPCは,ずっと更新を止めてて,でも,先日,油断したというか期限が切れて,勝手に再起動されてプログラムが走らず,ほんといい迷惑なんですが,今度は,家のノートPCがやられて,家のノートPCは,インターネットに繋ぐのは一瞬なんですが,少し長い時間繋いだ時に更新プログラムがDLされたみたいで,30分以内に再起動するぞと脅してきます(まさに脅し).

 以前も一度あって,再起動を延長しても何度もしつこく言っきてうざいので,さっさと更新して以前のビルドに戻すんですが(穴を掘って埋める不毛な作業),更新するのに何時間もかかるんですよ(ほんとバカ).割と夜遅くて,しょうないので(ノートPCで作業できないので),テレビを見ていたんですが,激レアさんをやってて,何でも漁師で52歳からピアノを始めて,リストのラ カンパネラが弾けるようになったと言うのです.

 この手の奴は,脚色満載で,話半分というか1/10というか,実際,突っ込みどころ満載で,そもそも,ラ カンパネラは,世界一難しい曲ではないし(少なくともEnglish Country Tunesの方が遥かに難しい(笑)し,それは極端としも他にもいろいろある),弾けると言ってもどの程度なんやとか,52歳からピアノを始めてというのも全く0からなのかとか(実際,妻さんがピアノの先生で,下の動画で出てくるピアノはスタインウェイだし(笑))いろいろあるんですが,話によると1日8時間とか10時間の練習を7年間続けたと言うんですね.

 それがほんとならすごいことで,最近,このサイトでよく書いてますが,まさに「ピアノが上手い条件」(ピアノが上手くなる条件ではない)を満たしているわけです.で,実際の演奏はどうだったかですが,番組では一部だけだったので,途中一部カットされた(なぜ?)ものがここにあります.

 もちろん,実際のところは,全然弾けてないんですが,もっと全然弾けてないかと思ったので,それよりは全然弾けてると思いました.つまり,「ピアノが上手い条件」がある意味証明された?ってことですかね.

 問題は,たった1つの5分くらいの曲の練習を1日8時間とか10時間,7年間続けられるかですが,私には絶対無理です(自信満々(笑)).でも,たった1つの曲ってことはないですが,ほんとにピアノが上手い人は,そのくらい普通に練習してるわけで,結局,ピアノに限らず,全てにおいて「そういうこと」なわけです.

 じゃあ,我慢してやれってことじゃなくて,それが苦でないこと,少なくとも何とかできることを見つけることなんですが,まあそれが難しいんですが,見つけた時は,死んでも離すなですね.

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 ここまで極端ではないですが,実は,何年か前にある人と話したことから影響を受けてて,その人と演奏会が終わった後,話した時に,7, 8分の曲を1年前から少しずつ練習したと言ってたんですね.それだけでも私にとっては驚きというか不可能で,でも,ある程度,ちゃんと弾くには,そのくらいのことはしないといけないわけで,その頃から,私も少しは練習するようになりました(笑).

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[中国株]
(経済)

 中国株が下げてるらしいのですが,以前から気になってることがあります.それは,中国は,今世紀になって急速な経済成長を続け,リーマンショックでは,アメリカの大失態に乗じて,その勢力を一気に拡大したんですが,中国株は,アメリカ株と対照的にぱっとしません.以下に2000年以降のチャートがありますが,それこそ北京五輪バブルが崩壊した後は,まるで日本のバブル崩壊後のような感じすらします.どういうことなんでしょうね?

 

 そっか,中国のどういう企業が上海市場に上場してるのかってことですね.

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 でも,それはそういうことなんですが,実際,中国は「躍進」してるわけで,その実態は何かということです.

 例えば,軍事力ということだと,技術も必要ですが,金も必要,つまり,稼がないといけないわけで,でも内需でぐるぐる回してもだめで,海外に出て外貨を獲得しないといけないわけで,なおかつ,それが税金として国の収入にならないといけないわけですよね.

 でも,普通に考えれば,(経済成長に最も重要な)人がたくさんいて,資源もあって(ただ資源があるだけではだめで,掘る技術や金や人も必要),条件は満たしていたわけで,逆にそれまで何しとったんや?ってことで,仕組みさえ整えばということはあるんですが,重要なのは,やはり,人材で,それが数十年,つまり,一世代という時間を経て実り出したということなんでしょうが,「技術を簡単に盗める」ようになってしまったことは大きいかもしれませんね.

 でも,アメリカこそ,そういうことに気づくのが遅かったというか,今頃になってバタバタしてるのは,それこそ,一体,何やっとったんや?ってことじゃないですかね.

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[もうほんといろいろめんどくさい]

 世の中のことは,どうでもいいというか,どうにもならないので,そういう中でやって行くしかないというか,できるだけ関わらないでやって行けばいいんですが,仕事とか自分の回りのことは,そうは行かないわけで,(研究以外のことが)もうほんといろいろめんどくさいというか,さっさと卒業したいというのは,ずっと書いてる通りです.

 でも,そういうのももうすぐ終わりというか,あと〇年なわけで,まあ何とか辿り着けますかね?

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 やっぱり,人生所詮退屈しのぎだと思ってしまいますね.もちろん,生きて行かないといけないなら働くしかないのですが,定年とかリタイアとか,ある時期を過ぎると,そうではなくなるわけで,そうすると,まさに何して退屈しのぎして行くかなわけです.

 そして,今の世の中,退屈しのぎには,事欠かないわけで,でも,何なら退屈しのぎになるかは,人それぞれで,一日中,何をするでもなくというのは極端でも,それなりの趣味というか,映画を見るのでも,本を読むのでも,音楽を聴くのでも,絵を描くのでも,手芸とか編み物でも,家庭菜園でも,旅行をするのでも,テレビやインターネットを見るのでも,ゲームでも数独でもジグソーパズルでも大人の塗り絵でも,やってて楽しいというか,退屈しのぎになるのなら,何でもいいのでしょう.

 でも,映画をほとんど見なかった人がリタイアしたらいきなり映画にはまることはないでしょうし,それは,数独でもジグソーパズルでも大人の塗り絵も同じでしょう.つまりは,仕事しかやってなかった人は,やることがないってことなんですが,仕事で成功した人は,基本的に仕事しかやってなかった人だと思うんですよね.そして,それは,(仕事で成功したかどうかはともかく)私も然りです.

 じゃあ,定年なんかなくて,ずっと仕事ができればいいのかと言われると,それはもうほんと(研究以外のことが)いろいろめんどくさいのは勘弁なわけです.

 なんだかなあってことですが,退屈が受け入れられなければ,相対的によりやりたくなくはないことをやって退屈しのぎをしていくということでしょうね.そして,そういうことは,(数独とかジグソーパズルとか大人の塗り絵まで下りて行かなくても)いろいろあるというのがせめての救いでしょうか.

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[単独トップ]
(スポーツ)

 オリンピックですが,(筑波大出身の)永瀬が男子柔道81kg級で,そして,ソフトボールが金メダルを獲って,日本が何とメダルランキングで単独トップになりました.このメダルランキングですが,メディアやJOCが勝手で都合のいい評価をしないようにチェックしてる(笑)んですが,変な評価したとき(例えば,総メダル数ランキングとか)だけ書くのも正当な評価とは言えないので,一応載せておきます.まあ,金メダルが獲れそうな種目を最初の方に集めていて,ここが最大瞬間風速というか,このまま行くわけはなくて,竜頭蛇尾になるとは思いますけどね.

 

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7/28'21
[正当な評価とは言えない]
(世の中)

 そっか,東京五輪を無理やり招致する直前のロンドン五輪のときの評価法,つまり,総メダル数だと,今は単独トップではなく3位なわけで,全くもって手前勝手で都合のいいやり方ということですが,今の評価方法は正しいので,(一時的だと思いますし,地元でいろいろ有利な条件設定がされてはいますが)今は単独トップには違いありません.

 つまり,ロンドン五輪のときが問題だったということで,じゃあ,今はいいかと言うと,そんなわけはなくて,なぜなら,そうやって変なことをして国民を騙して招致したのが,まさに今行われているオリンピックなわけで,三段論法的に言えば,正当でない評価の上に成り立った正当な評価は,結局,正当な評価とは言えないということです.

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[オリンピックの何が問題?]
(世の中)

 オリンピックに批判的なことを書いていますが,オリンピック自体に問題があるわけではなくて,いろんなよからぬ思惑で商業利用することが問題なわけですよね.そして,それは,オリンピックの商業利用にとどまらず,全てに言えるわけで,例えば,こんな状況でオリンピックなんかやったら感染が拡大するから中止にすべきというのなら,経済を回すことも抑えるべきで,でも,それは必要と言うのは,言ってることがめちゃくちゃです.

 いや,オリンピックを中止にしてもIOCやNBCが困るだけだけど,経済を回すのを抑えると飲み屋が潰れるというのは変な話で,IOCやNBCにぶら下がっておこぼれをもらって飯を食ってる中小企業はいっぱいあるでしょうし,それは,目先の経済を回すことでストレス溜めた人間のストレス解消(これもまさに目先の経済を回す仕組み)というおこぼれをもらって食ってる飲み屋も同じなわけです.

 つまりは,ずっと書いてる目先の経済を回す仕組みの問題であって,経済成長してるように見えるけど,実際に成長しているのは一部で,残りの部分は,余計なことをしてストレスを溜めて発散してるだけという,ただ穴を掘って埋めてるようなものなわけで,そんなことをすれば,借金とか,負の遺産はどんどん積みあがって行くわけで,それを経済危機とか世界恐慌という形でしかリセットできないのは,ほんとどうしようもないですね.

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[人間の感覚は連続してる]
(スポーツ)

 野球が始まったのですが,MLB(メジャー)はふつーにやってるわけで,一体なんなん?(要は,オリンピックは,MLBでプレイできない「二軍」の試合ということ)

 で,初戦のドミニカ戦は,危なかったのですが,ドミニカのピッチャーはジャイアンツのメルセデスだし,まるでNPBの試合?

 日本のピッチャーは,先発が山本で,代わった青柳がいきなり打たれたんですが,何なのこの継投? 青柳は,先発のピッチャーで,つまり,彼のアンダースローという変則を活かすには,最初から使わないといけないわけですよね.それを山本から交代したら,(青柳の球速は遅くはないけど山本よりは遅いので)打ちごろになっちゃうじゃん.

 思い出すのは,いつかのプレミア12の韓国戦で,先発の大谷が全くつけ入る隙を与えないピッチングで,則本に継投したんですが,則本もいいピッチャーですが,大谷の後だと,打ちごろになってしまって打ち込まれたわけです.

 このことが意味することとしては,人間の感覚は連続してるということと,一晩寝るとそれがある程度リセットされるってことです.でも,スポーツ選手というかスポーツ選手出身の監督というのは,そういうことは考えないんですかね.

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[騙されて搾取される]
(経済)

 今朝のモーサテで,アメリカで個人相手に急速に業績を伸ばしているロビンフッドがどうやって収益を上げているかというのをやっていました.ロビンフッドは手数料が無料らしいのですが,じゃあ,どうやって儲けてるかというと,個人からの注文情報を業者に「売って」儲けているというんですよ.それが何を意味するかわかりますか?

 例えば,ある銘柄で差し引きで買い注文が多かったら,株価は上がるわけですよね.そういう情報が手に入ったらどうしますか? そう,その注文が通る前にその銘柄を買って,買い注文が多い分,値上がりしたところを売れば儲かるわけです.

 でも,儲かる人がいれば損する人もいるのが相場なわけで,じゃあ,誰が損をしてるかというと,ロビンフッドで(手数料無料で)注文を出した個人なわけです.

 つまりは,そうやって,庶民は騙されて搾取されるってことなんですが,こういう例は他にもいくらでもあるというか,まさにそれが資本主義社会ということですね.

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[帳尻が合う]
(スポーツ)

 桃田,負けたんですね.もちろん,勝負は時の運なんですが,こういうことも何となくあり得るような変な感じはずっとありましたよね.彼は,違法賭博問題後,謹慎して心を入れ替えて交通事故も乗り越えて,とメディアでは美談的に報じられてきたんですが,そもそも,違法賭博問題より前のチャラチャラしてた頃から本質的に人間的に変わったのでしょうか(と何度か書きました).

 表面的には無難というか,ある意味,誰でも言える教科書的な(全然面白くない)受け答えはしてたと思いますが,彼の心の中は,どうなってたんですかね? それはそれで矛盾のようなものを抱えていたのでは? じゃあ,昔の奔放な人間に戻ればいいかというとそうではなくて,結局,そういう人間は,どこかで躓くということでしょう(桃田以外にもそういう選手いますよね).

 もちろん,それでトップまで行く人はいますし,実際,桃田も世界ランク1位まで行ったわけで,でも,どこかで帳尻が合うということでしょうか.

 問題は,ここで彼がどうするかですね.つまり,こういうことを通して,そういうことに気づくかどうかってことでしょうか.

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 男子サッカーは強かったと言いたいところですが,フランスもメキシコ同様,主力はいないですよね.そもそも,エムバペが来てないわけですからね.つまり,サッカーも野球同様...ってことですかね.

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7/29'21
[ウィズ コロナ]
(世の中)

 オリンピックをやってるのですが,ニュースのトップは,ずっと新型コロナの感染拡大で,もうほんとやばいからステイホームしろって感じです.でも,「ウィズ コロナ」なんじゃないの? ていうか,ウィズ コロナって何? ステイホームじゃないですよね?

 しっかり,感染対策をして,新型コロナウィルスと「共存」するってことですよね.そして,それをどうするかを考えて実行するのが政府や自治体の役割であって,ただ,出歩くな,ステイホームしろと言うだけでは,あまりに策がないですし,実情がわかっちゃってる国民も言うことをきかないのは当たり前でしょう.

 実質ほとんど協力してくれてない医療機関にもっと協力してもらえるように調整することもそうですし,重症化して死亡するケースは稀なわけで,軽症者をどうするかとか,ちゃんと仕組みを作って,それを実行することでしょう.それがちゃんとできれば,オリンピックだってできるわけで,でも,オリンピックですら,感染対策がザルなわけですから,一体,何をやってるんだということです.

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 言い方を変えると,多くの国民というか,実際は一部のどうしようもない人達は,感染する覚悟はできてるというか,そういうリスクを冒しても,出歩いたり,飲んだくれたりする方を優先してるわけですから,感染したら隔離する,重症化しても治療できるパイは限られている,でいいんじゃないですかね.ちゃんと対策してる人はしてますから.

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[自分の中でいいことがある]

 何して退屈しのぎして行くかですが,報酬とか評価とかと無関係にやりたいこと,回りから見てそんなことしてどうすんの?ということでもやりたい,やる価値があると本人が思うことがいいんじゃないかと何度か書いてきました.報酬に繋がっても必要以上のお金は要らないわけですし,評価されると余計で面倒なことが増えることが多いわけですからね.

 でも,報酬とか評価とかと無関係にやりたいというと,ハードルが高いというか,そんなことあるんか?というか,いつもやりたいってわけでもないので,もう少し(大分)ハードルを下げるというか,俗的に言えば,「自分の中でいいことがある」というのでもいいかもしれません(心理学的には,これも報酬の一つとみなすこともあるが,それだと全て報酬になってしまう).

 例えば,ピアノなら,弾けない曲が弾けるようになれば,バドミントンなら,思うように動けて,取れない球がとれるようになったり,よりいいショットが打てるようになったら,スキーなら,安定して降りれなかった斜面をより安定して降りれるようになれば気持ちいいわけで,そのために(ちょっと頑張って)練習やトレーニングするってことでしょうか.更に言えば,体を(適度に)動かしていれば,要介護にならないで済むということもあるでしょう.

 でも,研究は,これだと逆にちょっと難しいことに気づかされます.面白いことを思いついて,研究して面白い結果が出たら,それだけで気持ちいいんですが,それを自分の中に閉じ込めておくことは難しいでしょうからね(そういう意味では,相場研究は,運用という形でアウトプットできる).

 ですから,これも種目によって使い分ければいいわけで,研究だって,リタイアしたら別に論文書かなくても,ウェブ公開でもいいわけですし(そういう意味では,このサイトもそうですね),面白いことを思いついたら,若い人にアイデアをあげてもいいわけですからね(これは既にそうか).

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[そんな単純な話?]

 (基本的に)やりたいことでも,その日の気分?によって,やる気にならないことも多いってことなんですが,仕事とかめんどくさいこととかで疲れてると,そんな感じなることが多い気がしてきました.そんな単純な話?という気もするのですが,これが意味することとしては,リタイアして,そういうことがなくなったら,そういうこともそんなになくなるってことになりませんかね?(朗報)

 でも,仕事とかめんどくさいこととかで疲れてるとか言ったって,そんな大したことはしてないわけで,一体なんなん?って感じですが,いずれにしても,もう無理せずできる範囲でできることをやればってことですかね.

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(バドミントン)

 福島廣田は,廣田が前十字靭帯の断裂という大怪我をしていたので仕方ないとは思いますが(でもその割には,結構,動けていてひょっとしてとは思いましたがさすがに厳しかったですね),永原松本も負けたんですね.やはり,桃田ショックは大きかった? 桃田はどう思ってる? どうとも思ってない?

 ミックスの渡辺東野,男子ダブルスの園田嘉村,遠藤渡辺も負けたようですし,金メダルラッシュが期待されたバドミントンですが,非常にまずい雰囲気ですね.あとは,女子シングルの奥原と山口ということでしょうか.

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[4位に転落]

 メダルランキングは,なんと依然としてトップなんですが,東京五輪を招致した手前勝手なロンドン五輪方式(総メダル数ランキング)だと4位に転落ですよ(今回は,これでツッコんでいくか(笑)).

 

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[もう随分前のような気が]
(日記, このサイト)

 過去の記事の読み返しですが(と言っても,寝る前に30分くらいだけど),ようやく現在に近づいてきたんですが(今はGWを過ぎたあたり),あんまりそんな感じがしません.実際,今年のGWと言われても,もう随分前のような気がします.どういうことですかね? 現在まで来て繋がればわかる?

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[ワクチンを打たない]
(世の中)

 若い人達の間で,ワクチンを打たないという考えが広がってて,それを年寄りは懸念しているようです.科学的根拠がないという人もいますが,年寄りと違って若い人達には,多くの時間が残されてるわけで,1年やそこらの治験で何十年もの間,何も起こらないとは言えないというのは,充分に論理的です.

 でも,ワクチンを打たないのなら,人と接しないとか接触感染対策とかマスクをずらさないとか充分な感染対策をすることは必須ですし,大勢はおろか何人かで集まるとか,飲みに行くなんてことはもってのほかですよ.

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7/30'21
[著しく非線形]

 何度か「人生」について書いてきましたが,やっぱり,何とも言えない不思議なものだと思いますね.

 若い頃のことを思い返すと,人生のことなんか考えないというか,もちろん,人生に限りがあるという事実は知っているけど,実感はなくて,そんなことより,将来どうしていくかとか,目の前のことを何とかするって感じで,それは,多くの人がそうなのでしょう.30代くらいまではそうですかね.

 でも,40代のどこかくらいで雰囲気が変わります.急に変わったような気もしますが,だんだんといつの間にかのような気もする.具体的には,どこかで書きましたが,真ん中まで来れば折り返しということもあって,残り時間を初めて実感できるということはあるかもしれません.喩えて言えば,ずっと上り坂だったのが,急に,あるいは,いつの間にか頂上というか,上り坂ではなくなって,あれ?って感じでしょうか.

 そして,50を過ぎて,私の場合は,鐘が鳴って実質人生が終わったと思ったのですが,そう思う人はあまりいないみたいで,でも,上り坂というか,成功する競争みたいなものの結果はほぼ出ていて,気づいたら定年までそんなに時間もないし,そういうことが終わったと思う人は多いんじゃないですかね.実際,活動度が低下する人もいますし,逆に,見切りを付けて,次のステップに行く人もいますからね.つまり,40代のどこかで,あれ?と思ってからほんとにあっという間なんですね.

 そして,今度は,定年で仕事をやめた後どうするかを考えないといけないわけで,でも,そこには,これまでのように「仕事と家族」のような「用意されているもの」がないことに愕然とするわけです.そして,人生がいつまで続くのかもわからない.

 つまりは,それが人生が実質終わってるってことなわけで,だから何も用意されてないのは当然で,でも,実際は,人生はまだまだ続くのだとしたら,ほんとに難しいですが,そこを何とかするかしないかで,大きな違いになることは間違いないわけです.

 こうしてみると,一人の人間の人生を時間という軸で見た場合,それは,著しく非線形なことに気づかされます.そして,それが一番大きいのは,40代から50代ってことなんですが,私はまだ50代までしか経験してないので,これから先のことはわかりません.でも,定年という大きな崖もありますし,(そこまで生きていれば)体が自由に動かなくなる80くらいにまた大きな崖があるような気がするので,ほんとこれから大変というか,山あり谷あり(谷だけ?)ってことで,単に頑張ってればよかった若い頃と違って,非常に難しい一方,どう生きるかによって大きな違いにもなるし,逆に大いに楽しめるってことになるのかもしれません.

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[惨敗]
(バドミントン, スポーツ)

 昨日書いたように何となく予感はありましたが,奥原,山口も負けて,バドミントンの日本勢は,全て敗退しました.でも,山口のプサルラとの試合は見ましたが,1ゲーム目であれだけバックアウトをすると(風の影響も大きいと思いますが,地元なんだし,散々,研究したんじゃないの?)さすがに厳しいですし,かなりボディーにスマッシュを打ってて,でも,どれもあっさり返されてて,どういう意味があったんですかね?

 それでも,何とか渡辺東野が三決に勝ったんですが,金メダルラッシュと言われていたのが銅メダル1個に終わって惨敗ということになるでしょう.敗因分析は,これからされるでしょうが,やっぱり,期待が大きすぎた感じはしますね.実際,金メダルラッシュというほどの実力があったわけではなくて,桃田は明らかに調子を落としてましたし,女子ダブルスのどちらかが優勝する可能性はあったと思いますが,廣田が大怪我をしてしまって,永原松本にもプレッシャーはかかったでしょうからね.

 日本全体としては,柔道の個人戦が今日で終わって,あと金メダルが取れそうなのは,柔道団体,空手,(MLB抜きの)野球,レスリングくらいで(あと,京大出身で20km競歩の山西も),早くも打ち止め感が? JOCの目標は30個らしいですが,そんなの知ったこっちゃないですよね.

 選手の立場に立てば,バドミントンもそうですが,負けたというか,目標に届かなかったのは,悔しいとは思いますが,あくまで「自分の結果」であって,誰かに謝るとか,そういうものではないし,結果も結果に過ぎないので,「ちょっとがっがりする」くらいでいいと思いますよ.そんなことより,スポーツという,世の中の役に立たないことを思う存分やらせてもらえたんだから,それだけで超ラッキーじゃないですか.

 でも,今回はやはりちょっと特殊で,そういう単純なこと以外にメンタルを削られるというか,いろいろ難しいところが(特に日本人選手には)あったので,それは気の毒だったと思いますね(何度も書きますが,全ては,オリンピックをむりやり東京に招致したことから始まってる).

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7/31'21
[ほんといい迷惑]
(世の中)

 東京でオリンピックをやってるんですが,世間はどんな雰囲気なんでしょうか?

 オリンピックというか,スポーツに興味がある人は,ある程度はいるとは思うのですが,そんなの全く興味ないという人も多いと思います.そういう人は,オリンピックなんか見向きもせず,自分のやりたいことをやればいいと思うのですが,新型コロナ感染拡大で出歩くなと言われて家にいて,でも,テレビを付ければ,チャンネルの半分はオリンピックに占拠されてるわけで,ほんといい迷惑というか,ふざけんなって感じなんじゃないですかね.

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 私は,スポーツに興味がある方だと思うので,ちょこちょこ見てはいますが,やっぱり,オリンピックという形でやる,具体的には,全ての競技を同時に一か所でやる意味は感じられません.既に書いたと思いますが,普段,注目されない競技にスポットを当てると言っても,これだけ同時並行で行われると,結局,〇〇選手が〇〇で金メダル獲りましたってなるだけじゃん(そうやって注目を集めさせて金儲けした奴が金儲けしたいってこと).

 あとは,民放の中継の間に流される,勇気と感動をありがとう的なCMとかテーマソング?にも辟易ですし,中継もひたすら盛り上げるとか,選手を褒めたたえるとか,尋常じゃないおかしな雰囲気すら感じます.

 国民の一致団結とか愛国心とか国威発揚とかいうことが目的だとしたら,平和の祭典どころか,全く逆の意味すらもってきます.

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 オリンピックの野球が始まって,日本が悲願の金メダルを目指すってことなんですが,野球というかスポーツのことをよく知らない人が見ると,どう思うんでしょうね?

 野球というかスポーツのことをよくわからない人でも,MLB(メジャー)で大谷ががんがんホームラン打ってることを知ってる人はいるでしょうし,すごーく単純に,どうして大谷は,日本代表チームに入ってないの?って思うんじゃないですかね.

 そして,そういう素朴な疑問から,いろいろよからぬ裏事情もわかってくるわけで,具体的に言えば,オリンピックやってる間は,あまり,大谷というか,メジャーのことは,報道しないで,と日本の野球関係者は思ってるでしょうね.ほんとおかしな話です.

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[遊びみたいなもの]
(スポーツ)

 スケボーのようなストリートというか,遊びみたいなものがオリンピック競技ってどうよ,という議論があるようです.でも,そんなこと言ったら,スポーツそのものがそういうものじゃないですか.

 でも,何度も同じことを書きますが,そういう世の中の役に立たないものでも,本人がやりたい,技術を磨いていくことに価値を見出すのならやればいいし,ただそれだけの話でしょう.

 それを世の中の役に立つ,人々に勇気と感動を与える(笑)とか,それで金儲けしようとか考えるからおかしなことになります.

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[現実問題]
(世の中)

 でも,現実問題としては,オリンピックは当面やるというか,2024年のパリ,2028年のLA,そして,なんと2032年のブリスベンまで(先日,こういう状況下で,こっそり)決まったわけですし,世の中全体の金儲け資本主義も変わらないわけで,そういう中でどうして行くかというか,そういうこととできるだけ関わらずにやって行くということでしょう.

 日本という国からすると,今回,一応「責務」は果たしたということで,当分は,やらなくていいと言えますが,ほんと割に合わないというか,新型コロナと重なったこともあってものすごい借金を抱えてしまったわけで,それは,ゼロ金利,即ち,経済成長しないじり貧の中でコツコツ返して行くしかありません.

 スポーツ関係者からすると,地元でオリンピックをやるということでの強化費とか,いろんな設備とか,結果が出れば,競技人口が増えるとか,ある程度のメリットはあったんでしょう.でも,経済成長して全体のパイが増えなければ,結局,限られたパイを余計に食っただけで,社会保障もやばい状態で,今以上にスポーツのパイが増えることを是としない人が多いのは当然のことです.

 私個人的には,もうすぐ(社会から)卒業で,そもそも,既に実質人生は終わってるわけで,あとどのくらい生きるかはわかりませんが,その間,世の中がどうなるかは,何となく見えていて,それは非常にやばいことも考えられるのですが,姥捨て山に捨てられても大丈夫なようにしっかりやって行くしかないですね.

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[将来に希望が持てなくて可哀想]
(世の中, 経済)

 今の日本の若い人達は,右肩下がりの経済の中で育ち,同じ年齢のときの親の収入も下回ってるありさまで,将来に夢や希望が持てなくて可哀想だと言ってる人がいました.なんなん?

 そもそも,親の収入を下回ってるって言ったって,物価も下がってるし,技術革新でいろんな便利なものも出てきてるわけで,単なる収入の数字で禍福を論じるのは愚の骨頂です.ていうか,目先の給料という数字を上げて(でも物価も上昇するので意味なし)その気にさせて騙して散財させてこき使うということで経済を回してきて,でも,その手に乗らなくなってきたってことですよね.

 何度も書きましたが,(私の周辺にいる)若い人達は,将来に希望がもてないなんていう人はいなくて,みんな楽しくやってるし,騙されて散財することなく,しっかり支出をコントロールして,やりたいことを見つけてやって行けばそれで充分だし,楽しくいい人生が送れると思いますよ.

 つまり,これも何度も書いてますが,戦後の高度成長期のように物質的にどんどん豊かになって行くことはなくて,そういうことに夢や希望はもてないってことなんですが,だったら,物質的なことに夢や希望をもつという(しょぼい)ことなんかさっさと卒業して,やる気三要素,マズローの法則的には,報酬ではなく人との繋がりや承認欲求,そして,内的熟達,自己実現ということでしょう.

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[人生が終わった]

 何度か(50を過ぎたあたりで)人生が終わったと書いてきました.

 まずは,直感的に「そんな感じがした」ということがあります.鐘が鳴って「はい,終わりー」という感じでしたかね.その意味するところとしては,人生50年,つまりは,生物学的に,自分が成長して子供を作って何人か育てたらお役御免とDNAに書いてあるってことでしょう.

 あとは,社会的というか環境的なこともあったと思います.勉強していい大学に入っていい会社とかに入ったり官僚になったりして出世するとか,それ以外にもいろんな道があるとは思いますが,要は,評価されて社会的に成功する競争みたいなものがだいたい結果が出るのもこのくらいの年齢ってこともあるとは思いますが,私の場合は,そういう成功する競争には参画しなかったというか,やりたいことをやって飯が食えればよかったので,それは関係なかったのですが,結果としてそこそこの社会的地位を得て,それなりに責任のある面倒な仕事をやらないといけなくなることで,逆に,研究というやりたいことができなくなって「人生が終わった」と思いました.

 でも,それから大分時間が経ちますが,まだ生きてます(笑)し,研究も何とか続けられているので,なんだよ,人生が終わったなんてことなかったじゃん,てことなのかもしれませんが,それは違ってて,「「人生が終わった」と思う」ことが重要というか,実際そこで絶望して何かがリセットされて,何かが始まったんだと思うんですよね.

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(日記)

 バドミントンは,日本勢が負けたらもう中継しないんですね(なんだよ〜).

 いつの間にか男子100mの予選が終わったみたいですが全て予選落ちで,史上最強のメンバーとか言ってたのに,実際はそんなレベルなわけです(わかってる人はわかってる話).柔道団体も決勝でフランスに負けたみたいですし,だんだん竜頭蛇尾感が出てきた?

 男子サッカーは,1968年メキシコ五輪以来のメダルを目指すと言ってますが,あの頃は(釜本が出てたわけですから),オリンピックはA代表だったわけですよね.つまりは,ほんとは,WCで3位以内に入らないとメキシコ五輪以来ってことにならないんじゃないの?(手前勝手で都合がいいのは相変わらず)

 オリンピック自体は,ちょこちょこ見てるし,それなりに楽しめるものなんですが,日本頑張れとか,手前勝手なやり方とか,勇気と感動をありがとうとか,メディアの中継とか報道の仕方がほんとにひどくて,だんだん嫌になってきました.

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 新型コロナは,感染者数が過去最大と言ってひたすら脅して来るんですが,その多くは30代以下の軽症者で,一方で,重症者や死亡者の多くは高齢者で,数はそんなにいないんですよね.だったら,若い人と高齢者が接触しないようにすればいいんじゃないの?

 ていうか,実際,飲み会とかは,若い人達だけでやってるんだろうから,感染する状況での高齢者との接触はそんなにないわけで(つまり,重症化しにくい若い人達の間で感染が広がってるだけで),しかも,高齢者はワクチンを打ってて,重症化しにくくなってるわけで,別にそれでいいんじゃないの?

 いずれにしても,とにかく脅してステイホームさせようとしても全然だめというか,とにかく,無策で無能過ぎます.

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 でも,いろいろ批判的なことを書いていますが,個人的には,そういう世の中とは関わらずに,関係ないところで,楽しくやってるので,別に勝手にしてくださいって感じですかね.

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