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12/1'07
(日記,経済)
[別に経済大国である必要なんかない]

 ここ1週間くらいでしょうか,経済番組などを見ていると外国人の日本株離れとか日本や東京の没落とか日本の(経済的)将来について悲観的なものが目に付きます.日本は高齢化が最も進んでいて人口も減って行くし経済も衰退していく,これからは高い成長率が見込める中国,インド,東南アジアなどの日本以外のアジア諸外国だ,と言った論調です.

 でも私は別に経済大国である必要なんかないと思いますし,そういう中でいかに存在価値のある国になって,そこに住む人が気分よく楽しく幸せに生きていけるかの方が格段に重要だと思います.問題はそういうものが日本にあるのかということでしょう.具体的には,文化,学術,芸術,スポーツと言ったものになると思います.これからはお金儲けではなく,そういうものの時代だと思います.だって,ここで何度も書いているようにお金って必要以上にあっても意味ないものですからね.

 そういう意味では日本にはやはり諸外国にはない文化があると思います.ですから日本も捨てたもんじゃないと思いますよ.高齢化だって,これもここで何度も書いているように使いものにならない高齢者が増えたのではなく,高齢になっても元気で長生きだから高齢者が増えただけの話ですからね.だから別に年齢がいくつになったからもう仕事をしちゃいけないとか,そういう型にはまったことをやめればいいだけの話だと思います.

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(日記)
[体が動かない]

 昨日書いた「体が動かない」という症状ですが,去年の夏頃の「動けない中で必死で動くから疲れる」というのとはまた違います.動けないから動かない,動かないから疲れないという感じです.先週末のBのBのでもそうでしたし,昨日もそうでした.最近は大分寒くなってきたというのもありますが,汗すらほとんどかかないという状態です.もうなんなんでしょうかねー.

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(日記,スポーツ)
[J1鹿島の大逆転優勝,ていうか浦和の大失速]

 J1の鹿島の逆転優勝驚きましたね.こんなことってあるんですねー.でも浦和は明らかにACLなどの連戦の疲れが出てチーム力が落ちてると思います.今日はJ1最下位で早々にJ2降格が決まってる横浜に負けましたし,先週はなんとJ2の愛媛にも負けています.こんな感じじゃとてもACミラン相手には,ていうか,その前も危ない?でもプロスポーツって長丁場なのが特徴(それがアマスポーツとの最大の違い)ですから難しいですよね.でもプロアマ問わずスポーツでピークが来るのは年1回程度と書きましたが,浦和の場合はそれがACLの決勝だったんでしょうね.ピークを過ぎて下り坂になるとなかなかきびしいものがあります.目標を達成した場合は尚更です.

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(日記,バドミントン)
[バドミントンってやっぱマイナー?]

 今週のバース・デーでしたが,スカッシュの松井千夏さんが取り上げられていたんですが,冒頭で『ビーチバレーの浅尾美和,バドミントンの小椋・潮田,スカッシュの松井千夏,強さと美貌を兼ね備えた彼女達は「マイナースポーツ」でありながらメディアの注目を...』という紹介のされ方でした.うーん,ビーチバレー,スカッシュはともかくバドミントンってやっぱマイナースポーツなんですかね?私は当事者なんでなかなか客観的な判断が難しいのかもしれませんが,バドミントンというスポーツを書いたときに調べた感じだともちろんメジャーではないけど,そんなにマイナーでもないといった印象でした.以下が当時のランキング?です.

サッカー (1923) 野球 (1666) スキー (451) ゴルフ (434) テニス (413) プロレス (393) バスケットボール (358) アメリカンフットボール (311) バレーボール (340) ラグビー (298) 自転車 (266) 水泳、飛込み (262) マラソン、ジョギング (246) 陸上競技 (230) 空手 (178) オートバイレース (ロードレース)(177) スノーボード (160) バドミントン (151) ソフトボール (145) 剣道 (140) 卓球 (139) 相撲 (137) アイスホッケー (135) ボクシング (130) F1 (125) 弓道 (120) スケート (116) 射撃 (114) 柔道 (111) ソフトテニス (107) ボウリング (107) 乗馬 (97) アーチェリー (94) トライアスロン (94) 体操 (85) サーフィン (84) ボート競技 (84) ヨット競技 (83) カンフー、拳法 (79) ハンドボール (77) 合気道 (67) ウインドサーフィン (66) ラクロス (57)

 まあこのランキング?の信憑性はともかく,バドミントンって,する観る含めて実際の競技に触れる機会は意外と少ない気がします.実際,私が大学に入って競技としてのバドミントンを始めるまでは,もちろん羽根突き程度のことはやったことがありましたが(よく妹と裏の空き地でやってました.今,風やんでるよ.よしやろうみたいな感じで(^^;),ちゃんとネットが張られたバドミントンのコートに入ったことすらありませんでした.サッカー,野球,ゴルフ,テニス,スキー+スノボ,バスケ,バレー,ラグビー,陸上,水泳あたりまでをメジャースポーツとすると,これらにメジャー度では及ばない(もちろんメジャーとかマイナーとか言うのが良し悪しと無関係なのは言うまでもありません)のは確かでしょうね.同じメジャー度の卓球,ソフトボール,ボウリング,(男性の場合は)相撲,柔道か剣道あたりは大概の人はやったことがあるでしょうし,ボクシング,スケート,体操はやったことはなくてもテレビで競技を観たことがある人は多いと思います.要はどれだけ競技がテレビで放送されるかってことでしょうから,イメージ的に言えば,ハンドボールかフィールドホッケーくらいってことですかね.

 まあ私としては別にバドミントンがメジャーになって欲しいとは全然思いません.だって,そんなことになれば体育館が取れなくなってプレーするのが難しくなってしまいますからね.スキーだってバブルの頃はとにかく人が多くて大変でした.

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12/2'07
(日記,野球)
[野球北京五輪予選]

 いやー,何とか勝ちましたね.とても長くて緊迫した厳しい試合でした.明日のK研での講義の準備がまだできておらずパペポTVを見るように見ておりました(なんか追い込まれるたびにN埜先生に助けられてるなー).でも勝ったのはめでたいのですが,あれで日本代表と言えるんですかね?イチローも松井も松坂もいないしメジャーリーガーも1人もいません.やはり長嶋と星野の求心力の違いなんでしょうか?でも逆に言えばそれでも勝てたということですね.

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12/3'07
(日記,野球)
[野球北京五輪予選]

 今日は圧勝でしたね.途中まではかなり緊迫したロースコアのゲームでしたが,中盤まで拮抗していても終盤に爆発するのは「強い」と思います.大村(って誰やねん?と思っていたらロッテのサブローでした(^^;.公式な国際試合なので本名を使わないといけないってことか.てことはイチローが出ていたら鈴木なわけですね)のスクイズは驚きました.しかもあんなに見事に決まるとわ.あれをきっちり決めたのが大きかったですねー.でも最大の山場はやはり昨日でしたね.

 もし今日台湾に負ければ2勝1敗で3チームが並んだのですが,勝敗の次は失点率なので,しかも,昼間韓国がフィリピンに1点取られていたので,台湾に負けても2点以上取って,台湾に3点以上取られなければ1位でした.まあそういう戦い方をしているようには見えませんでしたけど.

 で,負けた韓国と台湾ですが,実は,最終予選というのが来年の3月にあって,メキシコ,カナダ,イギリス,スペイン,アフリカ代表,オーストラリア,韓国,台湾の8チームで争って3位以内に入ればオリンピックに行けます.まあ順当に行けば,メキシコ,オーストラリア,韓国,台湾の4つのうちから3つというところでしょう.しかもまた台湾でやるらしい.

 でもこういうの見るとやっぱ選手は大変だなー,とは思います.でも大変な思いをする分,達成したときは喜びも大きいということでしょう.

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(日記)

 今日は朝からずっと調子が悪かったのですが,朝から夕方まで学外の研究所で講義で,その後学内に戻って学生相手の説明会で,その後,今日中に始末しない仕事がいくつか降ってきて,という感じで忙しく?行ったり来たりしていると調子がいいとか悪いとか言ってられなくなります.だから「調子」なんてものはそんなものなのかもしれません.

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12/6'07
(日記)
[無理するなら今のうち]

 体調を崩しました.日曜日くらいから喉が痛くて咳が出ていたのですが,火曜日に起きたら怠くて病院に行き,薬をもらって飲んでいたのですが,怠くてどうしようもなく,夜22時半頃,大学から帰るときには悪寒がひどくてバスに乗って帰るだけのことに相当なエネルギーを要しました.今日はもう大分落ち着いていますが,まだ咳は出るし完全には回復していません.

 でも病院に行って気づいたのですが,病院に行ったのはちょうど1年ぶりでした(多分).ちょうど去年の今頃は体調崩しまくりでしたが,それから1年くらいは何事もなかった(多分)ということになります.まあ10年くらい前までは病院に行くのなんか5年に1回くらいでしたから1年間何事もないくらいで喜んで(はもちろんいませんが)いてはどうしようもないですが,もう歳ですし,普通の人よりはかなりハードな日常を送ってるでしょうから,このくらいの頻度で体調を崩すのは仕方ないのかもしれません.

 でも最近,体調を崩すたびに思うのは,ただ体調を崩すというだけではなく,体調を崩したときの精神力?です.昔は,どんなに高熱を発してもやらなければならないことがあれば這ってでもやったと思います.今ももちろんやらなければならないことなら這ってでもやると思いますが(実際,昨日のうちにどうしてもやっておかなければいけない仕事があったのでそれこそノートPCにかじりつくようにしてやりました),昔ほどの精神力?はもうない気がします.つまり,やらなければならないことの「やらなければならない」度によっては,やらないという選択もありうるということです.肉体的にだけではなく精神的にも歳を取って衰えてきたということでしょう.

 こういうことを書くと,つまり,ここ数年私が「もう歳だから」とか急に言い始めたことを,私を昔からよく知る人は「私らしくない」「どうしちゃったの?」とか思うでしょう.私もそう思います.でも何というか,歳を取って衰えていくということを素直に受け入れてむやみにそれに抵抗することなく(それほど)無理しないで生きていくことも大事なことかなと思うようになった,ということです.

 逆に言えば,まだ若い人達はいくらでも無理がききますから,無理がきくうちにどんどん無理をして欲しいと思います.私も若い頃は相当無理をしました(今でも?).でもそういう自分の限界に挑戦するような中から何かが生まれたと思います.誰にでもできるようなことを普通にやっていたのでは大したものは生まれません.

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12/11'07
(日記,スキー)
[スキー指導員研修会]

 先週末は,スキーの指導員研修会(@丸沼)で初滑りでした.もうゴンドラも動いていて雪も結構ありました.でもこの時期オープンしているスキー場はそんなにないので混んでましたねー.それでもバブルの頃に比べたら大したことないですけど(って実際にはバブルの頃の週末にまともにスキーに行ったことなんかほとんどないですけど(^^;).

 研修会は2年に1回出ればいいのですが,私の場合は被害地震が起こってしまうとアウトですから毎年出るようにしています.でもシーズン始めにちゃんとした?講習を受けてテーマを決めるのは悪くないです.問題はそのテーマをもって,どの位行けるかですけど.

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(日記,ピアノ,人生)
[人間を磨き,人生について考えることが仕事の質の向上に結びつく仕事]

 撮り溜めたビデオをぼちぼち見ているのですが,ベロフのスーパーピアノレッスンの再放送の最終回はとても印象的でした.内容はレッスンではなく,レッスンを振り返っての生徒のコメントとベロフの話なのですが,最後にベロフが話したことがかなり心に浸みました.

 彼が何を言ったかというと,要は「音楽を愛する」ということと「人間を磨く」ということです.これだけ見ると何を当たり前のことを,という感じですが,私は,その意味するところというよりも,違う観点からとても考えさせられました.

 いいピアニストになりたければとにかく音楽を愛すること,そりゃーそうです.でも実はそれはかなり難しい.羽生善治さんが,将棋に対する情熱を維持することが果てしなく難しい,と言ったということはどこかで紹介しました.もちろん,ピアニストにしろ,棋士にしろ,スポーツ選手にしろ,研究者にしろ,みんな好きで入った世界ですから,好きに決まってますし,みんな仕事を愛しているでしょう.でもそれを持続することはやはり「果てしなく難しい」と思います.中には好きで好きで仕方なくて全然楽勝という人もいるのかもしれませんが,みんな結構苦労してるんじゃないでしょうか.好きで面白くて仕方ないと言う人は結構いますが,何かそう言い聞かせているように聞こえることもあります.そして,ベロフ自身も「音楽を愛する」と言ったということは,そういう「努力」をすべきと言ってるわけです.つまり,好きとか愛するというと自然な感情というイメージがあるのですが,そうではなくて,そういう努力が必要ということです.

 人間を磨く,に関しても,ベロフはピアノばかり弾いているのではなくて,他の音楽,他の芸術,文学など幅広いものに目を向けて,教養を身につけなさい,それが必ず演奏する音楽に現れる,と言っていました.その通りだと思いますね.でもそう思うと同時に,そういう仕事であるピアニストという職業が素晴らしいと思いました.今の世の中に,いい仕事をするために教養を身につけ,人間性を磨いている人,即ち,そういうことが仕事の質に結びつく仕事をしている人,人生や哲学をもって仕事に取り組んでいる人がどのくらいいるでしょうか?

 私は哲学や人生について考えることをとても大事にしていますが,それが今の仕事の質の向上に繋がるという感覚は正直あまりありません.だから今の仕事がつまらないかというともちろんそんなことはありません.とても面白いし社会とも直結しています.別に私の仕事に限らず,とても重要で高度な技術や才能,ものすごい独創性が必要な仕事はいくらでもあります.そして,そういう中でとても仕事ができる人,すごい実績を残している人もいます.でも,そういう人の中に,この人,人生や世の中のことについてちゃんと考えているのかな?という人は結構います.もちろん,仕事ができるわけですから,それだけでものすごい存在価値がありますが,私はそういう人間にはなりたくないし,なれもしないでしょう.

(書きかけなので,また続きを書きます.びみょーに書き換えるかもしれません.)

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12/13'07
(日記,ピアノ,人生)
[人間を磨き,人生について考えることが仕事の質の向上に結びつく仕事]

 で,続きなんですが(でも格好書きにくいもんですね.少なくともつづきを書くまでは他の記事が書きづらい),じゃあ,今の仕事をやめて,そういう「人生そのもの」のような仕事をしようと思うかというとそうとも言えません.もちろん,そういうのが性に合ってるか合ってないかということにもなると思うんですが,そういう仕事を選べば,生きていく中で全てのことが仕事に繋がる(繋がってしまう)わけで,それはそれでかなりしんどい気がします.そもそも,仕事が人生の中でどれだけの比重を占める(べき)ものかということも関わってきます.

 現実問題として,ほとんどの人は生きていくために仕事をしないといけないわけで,実際,起きてる時間の大半を仕事に費やしていて,ここでも何度も書いているように,仕事こそ最高の退屈しのぎだと思います.そして,どんな仕事でも貴賤はないわけです.

 しかし,その一方で見方を変えると,その分野でどんなにすごいことをしたとしても社会全体から見ればごくごくごく一部しか分担できていないわけです.人生や生き方そのものに繋がる仕事をしているとしても,他の分野のことについてあまりに無知な状態では人生や生き方を語れるものではないでしょう.

 ということで,結局のところは,私自身に関しては,今の仕事を続けながら,仕事以外のことにもせいを出す,そして,人生や生き方,世の中のことについて考え続けるという今のスタンスは基本的には変わらないでしょうし,変えることもできないと思います.ただ,そういうスタンスの中でいろんな変化はあると思います.今の仕事は「大学の教員≒研究者」ですが,研究テーマは変わっていくかもしれません.別に仕事に限らず,興味があることはいくらでもありますから,「仕事以外」で研究することはできるわけですし(今,興味があるのは,人間の心のメカニズムですかねー).

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(日記)

 サブプライム問題も落ち着いた(大したことなかった)ようにも見えたのですが,落ち着いたと言うよりは,先送りにして当面(数ヶ月程度?)はしのいだ,というのが正確な表現でしょう.しかしこういうことは先送りすればするほどしこりは大きくなりますから,相場は上がり続けるわけはなく,どこかでしこりが大きくなった分だけ大きく下げることになります.

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12/15'07
(人生,世の中)
[人は能力に応じた仕事しかできない]

 人は能力に応じた仕事しかできない,と思います.それは,人は能力以上の仕事はできないということもありますが,能力がある人は,その能力を発揮できるような仕事しかできないということもあります.つまり,自分には能力があるからその分,楽してのんびりやっていこうと思っても,能力をもった人がその能力以下の能力しか発揮できない,発揮しないで済むような仕事はできない,ということですね.つまり,能力があるから得とか楽とかそんなことはないわけです.

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(日記)
[ストレスに弱い]

 最近,ストレスに弱くなったと感じます.何か嫌なことがあると結構引きずるというか,いつまでも憶えていて忘れられないことが多いです.まあそれは昔からそうなのですが,幻冬舎の見城徹さんが何かの番組でそういうことが仕事ができる上では必要な素養の1つだ,というようなことを言っておられてなるほどと思いました.いいこと悪いこと含めてものすごい量の情報の蓄積がなければ大した仕事はできませんからね.

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(日記)
[トレーニング再開?]

 5kmのランニングも含めたトレーニングを再開しました.去年の8月にバドミントンをやめてから3ヶ月くらいほぼ毎日5km走っていて,12月の始めに体調を崩して全治3ヶ月ということで休止して,3ヶ月後にバドミントンを再開したので,それで体調管理はまかなっているということでした.それで,週1,2回,ちんたらダブルスをやるだけという感じで半年くらいやってきたのですが,予想通り,どんどん弱くなって自分の思うようなプレーができなくなり,プレーしていてもつまらなくなってきました.

 で,ここでどうするかですが,バドミントンを続けるのなら中途半端にやってもつまらないので,もう一度頑張ってみようかなという気になってきました.くしくも来年の全日本教職員は茨城なので,出ないというわけにもいかなそうです.先日,K内先生が常総の学生を連れて筑波大バドミントン部に練習に来られていたのですが,彼もそろそろ準備を始めるとおっしゃっていました.

 ただ,今の私のバドミントンをプレーする環境は,全日本で上位に入賞している松井さんや吉野君と毎週シングルができていた頃と比べると,あまり恵まれているとは言えません.もちろん,また2年前までのように筑波大バドミントン部の練習に混ざるということも考えられるのですが,2年前の経験からすると負荷が大きすぎて怪我ばかりして逆効果でした.ただ,バドミントンをプレーする環境が恵まれていないのは悪いことばかりではなく,基礎的なトレーニングをするいい機会でもあるわけです.実際,バドミントンにはそういうフィジカルのトレーニングが不可欠で,昔,今より強かった頃はそういうものを欠かしませんでした.今は正直全然できていません.走ることはやはり全ての運動の基本で,阿部先生の本にも「とにかく走れ」と書いてあります.ということで,とにかく走ることにしました.

 実は,去年走っていたときの感じからして試合の3ヶ月前,つまり,暖かくなってから走ればいいかなと思っていたのですが,別に全日本だけのためにバドミントンしてるわけでもないですし,やっぱり,普段の練習でも自分が思うようなプレーができないのはとても不快です.

 考えてみれば,どんなに頭を使っても,週1,2回ちんたらダブルスをやるだけで強くなるわけはありませんし,現状維持すら無理な話でしょう.実際,どんどん弱くなってるわけですし,その程度の運動では体調維持にすらならない気もしてきました.毎日5km走ってると言うと驚く人が多いのですが,20〜30分かけて,7,8割方のペースで走るだけのことです.私の場合,実験や調査や講義がない場合は,1日のほとんどが座っているわけですから,そのくらいの運動をするくらい別にバドミントンのためでなくたって体調維持のためにも必要な運動量でしょう.実際,スポーツ選手でなくても,このくらいの運動をしてる人は(特にばりばり仕事をしてる人に中には)結構いるのではないでしょうか?スポーツ選手なら尚更です.目的も体調維持とバドミントンで自分の思うようなプレーができるように(ついでにスキーやゴルフにも)と2つあるので,モチベーションも去年よりは大きいはずです.

 ということで,原則ほぼ毎日5km走ってフィジカル系の簡単なトレーニングをすることにしました.ただし,バドミントンをした日,スキーに行った日,飲んだ日(^^;は除きます(さすがにそこまでは).ですから実際は,週3,4日程度と言ったところでしょうか.でも去年も書いたと思うのですが,続けるこつは,毎日に拘らないということですからね.

 ただ,走ること自体は好きですし,汗をかいて疲れるのも気持ちいいのですが,走っている間,退屈なのがちと問題です.これからはどんどん寒くなりますしねー.ランニングマシーンとか買えば,家の中でテレビとか見ながら暖かく走れるのですが,走ることの快感ってやっぱ自分が走ることによってぐいぐい前に進むことですからねー.

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12/16'07
(スポーツ,バドミントン)
[走ることは運動の基本?]

 走ること(ランニング)は運動の基本,と書きました.実際よくそう言われますし,走っていると調子がいいという人も多いです.それは,競技レベル,つまり,バドミントンのプレーでもそうですし,競技としてスポーツをしていない一般の人の体調に関してもそうです.確かに走るとか歩くとかいうのは,スイム,バイク(自転車やエアロバイクを漕ぐ),ウェイトやスクワット・腕立て・腹筋背筋などの比較的基本的なトレーニングと比べても更にプリミティブな感じがします.まあそれは,人間の古代からの日常生活を考えればそうなのですが,もう少し考えてみます.

 まずは全身持久力系の運動ということがあります.ウェイトやスクワット,腕立てなどの基本的なトレーニングは,体の一部をトレーニングするものです.ですからやり方を間違えるとバランスを崩すことにもなりますし,全身持久力よりは部分的な瞬発力を鍛えるものです.競技レベルならともかく体調維持が目的なら瞬発力を鍛えてもしょうがないでしょう.競技レベルについても,瞬発力なら実際にプレーすることによってある程度はトレーニングできますが,バドミントンならダブルスをちんたらやっていたのでは持久力は到底鍛えられません.

 ただ,全身持久力を鍛えるのなら,スイム,バイクもそうです.でも,私はこれらの運動と走ることは決定的に違う感じがしています.それは運動中にかかる負荷です.久しぶりに走るとよくわかるのですが,走るときに足にかかる衝撃は相当なものです.それが繰り返し繰り返しものすごい頻度で30分近く連続してかかるわけです.もちろん強度にもよりますが,スイムやバイクとはそこが決定的に違うと思います.ウォーキングも運動形態はランニングと似ていますが,運動強度の大小に加えてそこが大きく違います.実際,負荷が大きく,膝を怪我していたりすると走れないので,そう言う場合に持久力をトレーニングするためにバイクやスイムがよく使われています.

 つまり,走ることは単なる全身持久力(心肺能力≒最大酸素摂取量)のトレーニングというだけではなく,全身,特に下半身の筋持久力のトレーニングとしての効果が大きいと思います.実際,まだ走り始めて数日ですが,心肺能力に関しては全然へっちゃらですが(まあ7,8割のペースでゆっくり走っているというのはありますが),脚部はばりばりの筋肉痛です.週2回ほどずっとバドミントン(といってもちんたらダブルスのゲーム)をしていたのにもかかわらずです.

 でも,中程度の強度の運動,例えば,スクワットを30分くらい繰り返せば,同じ効果が得られるのでは,という人もいるでしょう.でも私はそれとも違う感じがしています.それは,走るとエキセントリック収縮が起こるからです.エキセントリック収縮というのは,これもどこかで書きましたが,外部負荷によって筋伸展が起こっている状態で筋収縮を起こそうとする運動です.筋収縮しようとして実際に筋収縮が起こるコンセントリック収縮,あるいは,筋収縮しようとして実際には動いていないアイソメトリック収縮に比べて格段に効果があることがわかっています.階段の上り下りで,運動自体は上りの方がしんどいけど下りの方がエキセントリック収縮が起こるので,下りの方がばりばりの筋肉痛になります.

 ランニングの場合には,体が宙に浮いて足が地面に着地したときにそれが起こります.つまり,足を地面に着地したときは,前に進もうとして足を伸ばそうとしますが,衝撃が大きく実際には足は曲がるわけで,脚部の非常に重要な抗重力筋である大腿四頭筋,下腿三頭筋,特に,大腿四頭筋にエキセントリック収縮がものすごい頻度で繰り返し20〜30分ぶっ続けで起こるわけです(下腿三頭筋のエキセントリック収縮は足首を意識して使う必要がありますが,これは縄跳びやジャンプの方が効果があるかもしれません).

 ただ,正直に告白すると,ランニングの効果を私自身の体で実感したことはまだありません.それは,単にランニングを継続的にやったことがないからです.ただ,唯一全日本教職員で16に入ったときは,出張先で走っていたのを憶えていてます.出張先で走っていたのですから,普段も走っていたのだと思います(多分).去年,3ヶ月ほど走っていたときは,バドミントンはプレーしていなかったのでその効果は確かめられませんでした.でも走っている間は,体調はよかったと思います(この辺は走るから体調がいいのか,体調がいいから走るのかなかなか判断が難しいところはありますが).

 今回走ることにしたのも去年走っていたときに確かめられなかったランニングの効果を確かめてみたいということがあります.ということで,ランニング自体に加えて,バドミントンのプレーに対する効果についても随時月一くらいでご報告(^^;したいと思います(でも今日は,高校のクラブで集まって飲んだので早速お休み(^^;,明日も学系の忘年会でお休み(^^;).

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12/24'07
(日記,世の中)
[超進学校からリーダーが生まれるのか?]

 先日の学系の忘年会でM田先生とこんな話になりました.何かの話の流れから彼の出身校をきいたのですが,某地方都市の極普通の公立進学校,つまり,その都市ではNo.1だが,公立で東大合格者を毎年複数人出しているというレベルの高校で,当然のことながら彼はその学校でずっとトップクラスだったわけです.そしてそれは小さい頃からそうなわけです.

 そこで思ったのですが,世の中には,東大に100人近く,場合によってはそれ以上の合格者を出す「超」進学校というものがあります.そういうところは大概中高一貫校ですから,小学校の時にちょちょっと(てことはないと思うが)勉強して受かったら後は,成績はずっと中位くらいでも東大に受かっちゃうわけです.そしてそれは,東大に入ってからも大部分の人はそうなわけで(だって上位や下位はごく一部ですからね),そんな感じでおそらく日本を代表する一流企業とか中央官庁などに就職するわけです.

 小さい頃に読んだ「入江塾の秘密」という本にこういうことが書いてありました.「どういうところに所属しても上から1/3から中位くらいのそこそこの位置にいる人がいる.そういう人は,灘校に入っても,もっとレベルが下の学校に入ってもその中で同じような位置にある.だからそういう人こそ,無理してでも灘校に入れ」

 まあこれは少し極端な話でしょうが,自分を磨くならよりレベルが高い状況に身を置いた方が,それに引張られて自分のレベルも上がるということはあるでしょう.でも,どうなんですかね?別に東大や一流企業や中央官庁に入るのが最終目標なんてわけはないですし,そういう「超」進学校→東大→一流企業というエリートコース?を歩むとずっと中位くらいという状況が続くわけですよね.そういう人が社会に出てから世の中のリーダー的な存在になれるのでしょうか?

 そう思って,私の周りのその分野でリーダー的な役割を果たしている人を見ると意外と「超」進学校出身でない人が多いような気がします.でも「超」進学校の中でもトップクラスという人もいるわけですし,私の周りを見ても東大出身者には確かに「超」進学校出身者が多いですが,全体からすれば一部ですし,「超」進学校出身者で社会に出てリーダー的役割を果たしている人も沢山います.だからあんまり関係ないのかな?でもそうだとするとむしろそっちの方が不思議ですよね.

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(日記,スポーツ)
[トレーニング再開当初の様子]

 10日程前から再開したランニングを中心としたトレーニングですが,始めた当初は,まあこんなもんかな,という感じでしたが,その後はかなり不調です.先週は忘年会シーズン(^^;ということもあり,1週間のうち3日が「飲み」で,2日はバドミントンの練習がありましたからあまり走れてはいないのですが,とにかくしんどい.ゆっくり走っているので息が上がることはないのですが,ふらふらで立っているのがやっとという状態になったことや,とにかく腰が痛くて走れない,でも走る,みたいになったこともありました.頑張ってなんとか完走?はしていますが,タイムは初日が一番よくてその後どんどん悪くなっています.何か体の異常があるのではないか?と思えるほどです.でも去年走り始めたときも最初はぼろぼろでしたし,しばらくは,少なくとも1ヶ月は続けてみようと思います.逆に言えば,もし体の異常でなければ,単にそれだけ衰えてるということですから,トレーニングを再開した意味が大きかったことになります.

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(日記,ゴルフ,バドミントンも?)
[4ヶ月ぶりの打ちっ放し]

 先週,高校のクラブの集まりがあって(いつも昼13:00に集合して終電まで飲むというハード?スケジュール(^^;.でもいつもあっという間に時間が過ぎる),関西に行ったY本と来月,半年ぶりにコースに行く約束をしたので,先日,4ヶ月ぶりくらいに練習場に行きました.実は,ここ数ヶ月ずっと左肩が痛くて,バドミントンしていても左手を挙げることが全然できなくなっていて,更に先日のスキーの指導員研修会で,アイスバーンの上で左腕を伸ばすような形でかなり激しく転倒して同じ場所を痛めてしまって,ゴルフも左肩が痛くてハーフの位置までしかバックスイングができませんでした.

 でも,それを除けば(予想通り)そこそこ打てます.つまり,4ヶ月クラブを握っていないと,感覚の慣れがなくなっているので,それこそ純粋に「感覚」で打てます.自分がどういう態勢なのか,どういうスイングをしているのかもよくわかります.バドミントンの場合もしばらくプレーしていないと全然だめかと思いきや意外と調子がいい(でもすぐ疲れてしまうが)なんてことが多いです.

 じゃあ,練習しない方がいい?なんてことになってしまいそうですが,もちろんそんなことはありません.そこそこは打ててもスコアにすれば100を切るのは無理でしょう.久しぶりにバドミントンをするとそこそこ打てるのもそのときだけの話でしばらくするとすぐだめになります.

 ただ,同じような練習を単調に繰り返すのではなく,変化をもたせて感覚の慣れを作らないようにすることはとても重要な気がします.私の場合は,ゴルフはバドミントンに比べれば遥かに下のレベルだし(ていうか始めて実質まだ1年経ってないし),これからもそれほど上を(敢えて)目指さないことや時間的制約もあるので,週1,2回程度の練習場通い,年数回のコースで,ひたすらシンプルなプレーを追求して90前後まで行けるかどうかに挑戦?してみたいと思います.

 バドミントンも最大週2回しか練習できないことを逆手にとって?感覚の慣れを作らず,でもゴルフと違ってバドミントンはフィジカルの強さが不可欠ですから(もちろんゴルフがフィジカルの強さが要らないということではなく,ゴルフは90前後,バドミントンは一応全日本出場レベルという違いもあります)それ以外をランニングやトレーニングに当てるとどうなるかをこの機会に試してみようと思います.

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(日記)
[全日本大学女子選抜駅伝]

 今日は全日本大学女子選抜駅伝というのがつくばで開催されていて,そのコースが通勤のバスの経路に当たるということで,昼頃のバスが運行停止となり家にいたので,テレ東の中継をちょっと見たのですが,西大通り→茗渓→東大通り→大穂→西大通り→筑波大構内のループという,あまりにも見慣れた風景ばかりなのでなんだか不思議な感覚でした.福岡国際マラソンも似た感覚あるのですがそれ以上でしたねー.それで,家のすぐ前を通るということに宇宙センターの前あたりで気づいて(^^;,ちょっと見に行こうかなと思って(単にミーハーということではなく?こういう「非日常?」をしかも家のすぐ前で経験する機会は生かした方がよいので)着替えていたらあっという間にもうつくばセンター近くまで来てしまってました.速っ(^^;.

 で,ゴールが多分13時40分くらいで,14時のバスから筑波大まで行き始めたので,そのバスで大学に来たのですが,途中あまりに何事もなかったかのようにいつも通りだったので,またそれでびっくり?しました.でも,優勝した立命館の選手がループをクールダウンで走っていたり,応援?のブラスバンドの学生達が歩いていたので,確かにここで駅伝が行われたのは間違いないようです(^^;.

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(日記)
[年賀状]

 今日年賀状を投函しました.今年は年末近くまで仕事が立て込んでるわけではないので,比較的余裕をもって準備ができました.まあ私の場合,年賀状の枚数は相当はありますが,作成自体はかなりルーチン化しているのでそんなに時間がかかるわけではありません.でも,中身,具体的には,何と書くかは結構考えます.

 今,日本郵便では「年賀状は贈り物だと思う」というキャッチフレーズでCMを流していますが,年賀状は贈り物じゃないですよね.別にデザインとかそういうことは(私の場合は)それほど重要ではなくて(でもこれも楽しめるので結構凝りますが(^^;.ちなみに今年はトムとジェリーのジェリーです),やっぱり,何と書くかはとても重要だと思います.つまり,年賀状は「手紙」なわけです.

 もちろん手紙ならいつでも出せるのですが,何の用事もないのにいきなり手紙を出すわけにも行きませんよね.でも年賀状という大義名分?があれば,出すことができる.自分の最近の近況や今どんなことを考えているかを知らせることができます(逆に受け取る側からするとそういうことを知らせて欲しい).年に1回と定期的なものなので,そういうものを書くことによって,この1年を振り返ってどうだったか,これからどうしていくのかなどを改めて自分自身考えることもできます.

 それならメールでもいいじゃん,という人もいるでしょう.それは確かにそうだと思います.でもそれは,年賀状が葉書であるべきか,メールでもいいのかという問題というよりは,単に「手紙」が紙媒体か電子媒体かという問題でしょう.私は,いろんなことを考えれば,電子媒体でいいものはどんどん電子媒体に置き換えるべきだと思います.でもまあ,年に1回の年賀状くらいは葉書でもいいかなと今は思っています.

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12/26'07
(日記,スポーツ)
[ハンドボールアジア五輪予選再試合]

 男子ハンドボールのアジア五輪予選の再試合,驚きましたねー.何に驚いたかというと,そういう不公正なことが長年に渡って見過ごされていたということです.ここで何度も書いているようにスポーツの価値の本質は勝ち負けにはないので,勝つために不正なことをしていたのではスポーツをする意味がありません.要は金儲けとか他の目的でスポーツをしているということでしょうか.でもそんなことをしていれば必ず自分に返ってきます.不正をしている国が中東の原油産出国というのも気になります.

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12/28'07
(日記,芸能,世の中)
[芸能人とは(若槻千夏休業留学)]

 珍しく?芸能ネタです.でも私はテレビをそこそこ見るので結構芸能ネタにも詳しい(^^;ですし,いろいろ思うところもあります.

 若槻千夏さんが充電のため海外留学?してしばらく芸能活動を休止するそうです.彼女は大分昔から見ていますが,×か槻千夏という愛称?があるようにその天然ボケぶり,そして,そういう中で単なる天然ボケではない,みょーな受け答えの上手さも受けていると思います.でも彼女は,今回の休業留学の理由としてそういう自分の未熟さをあげていて,もっとちゃんと勉強したいのだそうです.つまり,彼女自身とても真面目というか,自分の将来のことをちゃんと考えて生きているわけです.それは以前からそういう感じがしていましたし,とてもいいことだと思います.でも勉強して賢く?なってしまったら天然ボケという売りが無くなってしまいますよね.つまり,彼女は自分自身のセールスポイントがわかってないのでしょうか?

 最近は,ヘキサゴンなどに見られるように「頭が悪い」を売りにしている芸能人が結構います.テレビなので視聴率至上主義ですから,要は「バカな芸能人がいるなー」と視聴者に喜んでもらおう,ということでしょうか.でもほんとに頭が悪ければ,まともに仕事なんかできないでしょう.つまり,彼らは半ばバカを演じているわけです(半分は天然でしょうけど(^^;).

 お笑いの世界でも,基本はボケ(とツッコミ)です.かなりオーソドックスな爆笑問題が評価されているのは,太田の極端とまで言えるボケにありますし,それをしっかりツッコむ「普通の人」田中の存在も必要です.昨年M−1を制したチュートリアルが評価されたのも徳井の「妄想系」という新しいボケにあり,それをツッコむ「普通の人」福田も不可欠です.

 でも,確か島田紳助さんが言っていたと思うのですが,天然ボケに優るボケはないと言われています.彼がある留学生を車の助手席に乗せて送っていくとき,「そこの信号を左に曲がってください」という言うべきところを,「そこの信号を左に曲げてください」と言われて,「あんなごつい信号機を曲げられるかー!」と腹がよじれるほどおかしくて,とてもこいつには勝てん,と思ったそうです.

 つまり,天然ボケは,あくまで「天然」なわけですから,なかなか演じるのが難しいということでしょう(逆にそういう天然ボケに近いボケを演じられることがすごいボケということになるわけです).でも,とすると,若槻千夏さんは,勉強して賢くなったらその魅力を失うことになってしまうわけです.それでもなぜ彼女は賢くなりたいのでしょうか?それこそが天然ボケ(^^;?

 それはやはり,繰り返しになりますが,彼女自身が自分の将来のことをしっかり考えているということだと思います.芸能界は,ある意味,さらし者のような世界で,上述の「頭が悪い」を売りにしている芸能人もそうでしょう.芸能界の背景には,テレビ画面には出てこない「彼らで食べている」無数の人達がいます.そういう人達にとって芸能人は自分たちが食べていくための道具です.使えなくなったら(売れなくなったら)取り替えればいいわけです.でも芸能人本人はそうは行きません.

 お笑い芸人が売れるとネタをやるのをやめてMCを目指すのも単に自分の生き残りを考えているということでしょう.それはそれでどうかと思いますが,新しいネタや笑いは,次に出てくる次の世代の新人に任せればいいということで,プロ野球のように選手は若手が入ってきてどんどん入れ替わり,ごくごく一部の活躍した選手の中から監督などとして野球界に残れる人が出てくるということと同じということですかね(しかし,名選手必ずしも名監督ならずと同様,お笑い芸人として売れたからMCとして成功するとは限らない).

 芸能界で売れ(続け)て活躍している人の中には,類い希なる才能を発揮して「芸能人で食べている無数の人達」が乗っかってくるような「代えがきかない」人もいますが,そういう人はごく少数で,大部分は「芸能人で食べている無数の人達」によって道具として利用されている「いくらでも代えがきく」人に過ぎません.しかし,芸能は人を楽しませるのが目的ですから,それはそれで仕方ないわけです.

 しかし,芸能人自身にしてみれば,生きて行こうとすれば,芸能界で生き残るにしろ芸能界を辞めるにしろ,自分の将来についてちゃんと考える必要があるわけです.たとえ芸能界で食べて行けたとしても,いわゆる「タレント活動」の中で,「売れて活躍」すること自体に,自分を成長させたり,自己実現に結びつくようなものは少なく,「売れて活躍」していても,これでいいのだろーか?こんなことやっててどうすんの?と思うのはある意味まっとうだと思います(見ている方は面白おかしく見ていればいいんですけど).若槻千夏さんのようにそれに気づいて?たとえ芸能界で売れなくなったとしても人間としてちゃんとしてる方が大事だと考えているとしたら,それはよくわかります(飯島愛さんが辞めたときも似たような雰囲気を感じました).まあこれも真相のほどはよくわかりませんから,あくまで想像上の話ですけど.

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12/31'07
(世の中,経済)
[格差が生じる仕組みと原因]

 いつのまにか大晦日ですね.テレビでは今年を振り返るような番組が放送されています.ここでも何度か書きましたが,今年は格差とという言葉がメディアなどで頻繁に取り上げられていました.「格差」という抽象的な言葉が(敢えて?)使われていますが,要は所得格差なわけです.それは,ここで何度も書いているようにこの世の中が(ごく一部の国を除いて)資本主義経済の上に成り立っているからです.

 資本主義経済は自由競争が原則ですから,規制を撤廃すれば,能力や努力がそのままダイレクトに現れて所得格差が広がるのは当然の成り行きです(そういう意味では高度成長期の日本はある意味共産主義社会でした).単なる「競争」なら別に問題ないでしょうが,この世の中が資本主義経済であれば,それは生活に直結します.

 しかも現代社会の経済は,デリバティブなどの金融商品(サブプライムローンもその1つ)の出現によって実体経済からどんどん解離していて,自由競争にしてもいわゆるマネーゲームが主体であり,日本のように成熟した伸びしろがほとんどない社会全体でほぼゼロサムですからマネーゲームで大儲けする人が出てくればその分貧困層が増えるのは当然の成り行きです.

 マネーゲームの問題は,ゼロサムの中で足の引っ張り合いをするだけなので何も産み出さないということは既に書きましたが,もう1つの大きな問題は,「実は勝負は最初からついている」ことです.つまり,「能力や努力がそのままダイレクトに現れて」と書きましたが,実際はそうではありません.

 相場は売り手と買い手の戦いである,そして,勝負は,結局,資金量の豊富な方が勝つ,よって,一般の投資家が相場で儲けるには,それに便乗する,即ち,どっちが勝つかを見て勝ち馬に乗るしかない,と書きました.相場の世界の話としては,それだけのことなのですが,相場は経済と切っても切れない関係にあるわけですから,これは,資本主義経済を基に動いている今の世の中にそのまま繋がってき(てしまい)ます.つまり,富める者はますます富み,貧しい者はますます貧困にあえぐことになってしまうということです.

 これは,これも今年何度も取り上げられた原油の高騰などとも密接な関係があります.原油産出国は,単に原油という資源をもつというだけではなく,商品先物というシステムを使えば,原油を売って莫大な資金を得る→その資金で原油先物を買う→先物価格が上がる→原油価格が上がる→原油を売る→ますます莫大な資金を得る,ということになり,現在の枠組みでは,富める者はますます富むことになっています.しかし,一番最初の「原油を売って莫大な資金を得る」という以外は,何も産み出していませんから,富める者が富んだ分,貧しい者が貧困にあえぐわけです.

 しかし,これも何度もここで書いているように,お金って必要以上にあっても仕方ないものです.その一方,必要最小限なければ生きていくのすら難しいという悲惨なことになります.ですから,簡単に言えば,勾配をなだらかにするためになんらかの規制をすればいいということになります.しかし,世の中を動かしているのは,お金をもっている人で,そういう人が既得権を手放さない限りそんなことはどだい無理な話でしょう.政治が大英断をすればいいのですが,選挙に金がかかるため政治家がお金持ちからの政治献金なしではやって行けないという形でお金持ちが政治をも動かすことになってしまっています.

 最近夢がもてなくなった,という話をよくきくようになりましたが,悪いことばかりではないと思います.つまり,お金って必要以上にあっても仕方ない,ということ,お金持ちなんかに夢がもてないことに多くの人が気づいてきたのではないでしょうか?確か,アンタッチャブルの山崎さんだったと思うのですが,ヤンキースのA・ロッドが総額308億円でヤンキースと10年契約というニュースに対して「よっぽど野球が好きなんですねー.だって,そんなにお金あったってしょうがないじゃないっすか.お金が欲しくて野球やってるんだったら,とっくに野球やめてますよ.」と言っていたのが印象的でした.その通りだと思いますよ.

 つまり,「彼が野球が上手い」という評価がお金になってしまっている,というのが問題なわけです.もちろん,この世の中が資本主義経済ということが理由ですが,それだけではなく,野球で金儲けをしたい人達が彼を利用しているということでしょう.ヨーロッパサッカーもそうですよね.ですから,そういう人達がお金って必要以上にあっても仕方ないことに気づくべきなのでしょう(無理かなあ).

 それには,お金以外の報酬ではない「評価」が必要ということになります(ということも既に書きました).つまり,子供達がプロ野球選手に憧れるのは,彼らがお金持ちだからではなく純粋に野球が上手いから憧れる,というのが本来の姿なわけです.つまり,大金持ちに夢を抱くのではなく,ものすごく野球が上手い人,ピアノが上手い人,頭がいい人に夢を抱くというある意味文化的?な社会にする必要があるわけです.例えば,サッカーの日本代表になることは,ほとんど経済的なメリットはありませんが,サッカーをやる人なら誰でも日本代表になりたいと思うわけですし,金にならないほとんどのアマチュアスポーツ選手がオリンピックを目指すのは,純粋により上を目指しているわけです.

 日本のような成熟した社会は経済的な伸びしろはほとんどありませんから,そういう状況下,即ち,人口が減っても経済的に停滞してもみんなが幸せに暮らしていける枠組みが必要です.経済成長の真っ直中にいる中国などの発展途上国にしても,かつての日本がそうであったように「よりよい暮らしを夢見て」頑張れるのはほんの一時の話でしょう.日本も昭和30年代を懐かしむ風潮がありますが,絶対に戻ることはできません.つまり,これも既に書きましたが,これからは,学術,芸術,スポーツなどの文化の時代であり,なおかつ,それをお金ではなく,それそのもので評価していく必要があるわけです.

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31b
(日記)
[今年を振り返って]

 そうそう,大晦日ということで(と言っても,もう0:00過ぎてしまったが),去年(もう一昨年だが(^^;)同様,今年(もう去年だが(^^;)も今年(もう去年だが(^^;)を振り返っておきますか.

 もう寝るので,明日また1年分このコーナーを読み返してみようと思いますが,ぱっと思いつくこととしては,今年(もう去年だが(^^;.くどいので以下同)は,去年(もう一昨年だが(^^;.くどいので以下同)と違うのは,2回も地震被害調査に行くことになったことでしょうかね.去年は一度も行かなかったですからね.そして,今までにない強震記録,具体的には卓越周期1.5秒以上,2秒以上と言ったやや長周期の地震動が観測されて貴重なデータが得られ,ある意味,ネタを与えてもらいました.

 ただ,こういうことを言うとまた誰かに怒られそうですが,ここで書いたようにやることはどんどんなくなって来ている気がします.いや,やることはいくらでも見いだせるでしょうが,やってることは地震防災なわけですから,それが地震災害軽減に結びつかなければ意味がありません.一時期,例えば,震度を変えるといったことにエネルギーを費やしたこともありましたが,結局何も変わりませんでした.それ以降は,一研究者として正しいと思うことを淡々と主張するというスタンスをとってきましたが,地震災害軽減(世の中を変える)のが目的なら自ずと限界があります.まあ結局は,私が(というか地震防災の研究が)世の中に必要とされてないということですかね.ということで,そろそろ「次にやること」を考えるようになってきました.できれば何の役にも立ちそうもない,「こんなことやってて給料がもらえるなんて幸せ(^^)」と思えるのがいいですねー.でもやっぱそんな具合には行かないかなー.

 仕事以外だと,昨年,バドミントンをやめてあまりに体調が悪くなったので,3月くらいから再開しました.ただ,半年のブランクの代償はあまりに大きく,しかも,週に1,2回程度,大学の職員の人達とダブルスをやる程度ですから,どんどん弱くなって自分が思うようなプレーはできなくなってきました.ただ,これに関しては,またちょっと頑張ってみようかなと思えるようになって,ごく最近トレーニングを始めました.体調もあんまりよくはないのですが,去年に比べたら少しはましになったような気もしないでもないです.

 昨年始めたゴルフは,始めて半年ちょっとくらいで目標の100は切れましたが,いっしょにやってくれていたY本が関西に転勤になってしまって,同時にたまたまクラブが手元になくなってしまったことなどから,全くやらなくなりました.ただ,これも最近クラブが手元に戻ってきたことと,Y本とまたいっしょに行く約束をしたことから,ごく最近時々練習場に行くようになりました.

 スキーは準指に受かってからは予想通りあまり行かなくなりました.でも気持ちとしては行きたいので,今シーズンはもっと行きたいと思います.

 ピアノはそんなに変化なし,つまり,あまり練習しなかったと思いますし,人前で弾くこともほとんどありませんでした.でも,なんでピアノを弾くのかがわかった気がして,自分なりに納得した気もしたのですが,年末に高校のクラブで集まって,H内がピアノが自由に弾ける店に連れていってくれて,久しぶりに人前で弾いたのですが,あんまり上手く弾けずに,やっぱり人前で弾くことも大事かなー,と思い直すようになりました.でもそれには,そもそも人前で弾く機会がないとですねー.

 ということで,全体としては,そこそこいろんなことがあったような気もしますが,つくばに移ってもうすぐ5年ということもあってか,こうやってあらためて振り返ると「停滞」のようなものを感じますね.それを打破するには,「何か」しないといけないわけです.

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