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9/1'07

 本場の豚骨ラーメンを食べさせてくれる店を探す旅?の結果をまとめておきましょうか?行ったのは次の3つです.

栄ちゃんラーメン
げんこつ
博多麺麺亭

 既に報告したように,栄ちゃんラーメンと博多麺麺亭は本物でした.でもげんこつは違うかなー.そして,結果的に10点満点の店,即ち,かつてのしばらくや平六に匹敵する店はありませんでした.一番旨いと思ったのは,栄ちゃんラーメンかなー.でもコクは充分ではないし,どちらかと言うとあっさりしていて,そういう意味では一般向きとは言えます.実際,いっしょに連れていった学生も旨いと言ってましたし.だから誰かを連れていくのならいいかもしれません.昔住んでいたところにも近いし(^^;.ということで,本場の豚骨ラーメンを食べさせてくれる店を探す旅?は続くことになります.

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 さすがに3日連続豚骨ラーメンはきつかった(^^;ので,因幡うどんに行きました.福岡のうどんも独特で,まずスープは色は薄いのですがとてもだしが効いていて旨いです.因幡うどんは西新の店によく行きましたが,福岡市内至る所にあります.それで,昨日,宿の近くの渡辺通りの店に行ったのですが,もう閉まっていて,天神ソラリアステージ(昔の味のタウン)の店に行きました.店の外からだしのいい匂いで誘います.そして,「丸天うどん」ありました(^^).

 と,ここで,今日の朝に飛びます.というのは,天神の店にはカメラを持って行かなかったのと,実は今日の朝,また(^^;渡辺通りの店に行きました.宿から西鉄大牟田線の薬院の駅に向かう途中にあるのですが,途中で腰がどうにも痛くなって歩けなくなり,昨日写真撮ってないし,旨いし(^^;,今度いつ来られるかわからないので入ることにしたのでした(^^;.渡辺通りの店です↓

 頼んだのは同じ丸天うどんです.東京では見たことないですが,これが私は一番好きです.ネギを好きなだけ入れられるのも嬉しいです↓.

 で,報告なんですが,これは,昨日と同じなんですが,スープはやっぱり旨いです.でも器が熱すぎて持てず,あんまり飲めない(レンゲの類は置いてないし使わない)...んで,麺ですが,福岡のうどんはとにかく腰がなくてにょろにょろなのが特徴なのですが,うーーん,私は今は腰がある方がいいですねー.もうそっちに慣れた.でもやっぱりスープは旨い.このスープに腰のある讃岐系のうどんの組み合わせ(るとどうなるかわからんが)がいいんじゃないですかね.関西系ってそういううどんなのかな?

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昔々住んでいたところに久しぶりに行ってみました

 それで,しばらく座っていたらなんとか腰の痛みも和らいだので,昔々住んでいた大牟田に向かいます.飛行機は夕方なので,建築学会のついでに少し足を伸ばしてみることにしたのでした(なお,繰り返しになりますが,ここから先は.ごくごくごく一部の人にしか意味不明だと思います(^^;ので,興味のない方はどうぞ読み飛ばしてくださいm(_ _)m.ごくごくごく一部の人のためと自分が忘れないように整理しているというような類のものですから).

※ここからは写真がいっぱいあって重くなったので別のファイルに分けました

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9/2'07
男と女

 男性と女性について,このコーナーで度々書いてきました.基本的には男だ女だと言う前に同じ人間というのが私の考えです.世の中には男と女は違うと言う人が多いですが,そういう人は,そうあって欲しい,そうであった方が都合がいい,ということが大きいような気がします.実際,そういうことを言う人は圧倒的に男性に多いです.私はそんなに違うとは思いません.違うとしても男はこうあるべき,女はこうあるべきという教育,擦り込みによる後天的要因が大きいと思います.

 まあ,ここまではこれまで既に書いてきたことなので特に新しいことではないのですが,じゃあ,「私」はどうなんだ?つまり,私は男なのか女なのか,ということです.そりゃー,男に決まってますが(^^;,私は自分のことを男だと意識することはほとんどありません.というか,男だと意識することにむしろ抵抗を感じます.1つ前の文章で「そりゃー,男に決まってますが(^^;」と書いたときもかなり違和感を感じました.昔,「俺は男だ」という森田健作が主演するテレビドラマがあったのですが,小さい頃は特に何も考えずに結構好きで見ていましたが,今は「俺は男だ」というタイトルには嫌悪感のようなものすら感じます.

 「おーとーこだったーらー」とか「男の中の男」とか「男くさい」とか「男らしい」とか,その手のフレーズは全てそうです.ゴルフを始めてゴルフ番組をちょこちょこ見るようになったのですが,男子ツアーの今年のキャッチフレーズ?が「男じゃないか!」というものでかなり嫌です.

 じゃあ,女なのか,というとそういうわけでもありません.つまり,私自身に「性の意識」があまりないんですねー.実際,友人の中に女性が結構いるのですが,話とかしていて,あ,そう言えば女性だったのか,と気づく,つまり,普段つき合ってるときはそう思ってないような感じです.

 「性の意識」がない,と書きましたが,「男と女が同居している」と言うこともできます.つまり,同一人物の中でも何%かは男で何%かは女なわけです.男のパーセンテージが多ければ男で,逆なら女ということですかね.そして,それが極端に逆転したときに性同一性障害というものになるのかもしれません.そのパーセンテージは人によって様々で,男が100%の人は「男の中の男(^^;」で,私はかなりのパーセンテージが女ということかもしれません.つまり,外見上は(体のつくりは)男か女かのデジタルですが,内面上は連続的に変化しているアナログなんじゃないかという気がしています.これは「男と女はさほど変わらない」ということにも繋がります(いろんな男と女の割合をもった人が男と女に分かれて存在してるわけですから).

 これってどうなのよ?ということで,親しくなって,相手が話ができる人であることを確認した後に,こういう話をすると,意外に賛同を得られることが多いです.俺は女の方が多い!と断言?する人もいるくらいです.男って実は本質的に女なんじゃないか,という気すらするくらいです.私も含めて男性には女性に対する強い憧れのようなものがあると思うのですが,それは,性的対象ということだけではなく,自分が本来は女性で,その本来の姿に憧れている,つまり,女性になりたいという本質的な願望があるのではないか,と思うのですがどうでしょう?

 私は昔から思ってることがあって,それは人間も含めて生物は本質的に「女性」である,ということです.それが,遺伝子を混ぜるためやサバイブできる強い遺伝子を作るためなど種の保存という「都合」によって,男が「切り離されて」外に追い出されたのではないか,と勝手に考えています.実際,子供を産むのは女性ですし,そのために男性は筋力などのパワーを与えられて,肉体労働をして女性のために食料などを調達してくるように外に追い出されたのではないですかね?

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人生50年

 信長が「人生50年」と言って死んだのは有名(でも真偽のほどはわかりませんが)ですが,実際,日本人の明治初期までの平均年齢は40くらいだったそうです.その後,医学の進歩や食生活の著しい向上によって今の日本人の平均年齢は倍の80くらいになってます.一説によると事故や病気などのトラブルがなければ理論上は120まで生きることができるということもどこかで書きました.でもどうなんですかね?感覚的には人生50年が自然な感じもします.

 生物学上は子孫を残せば生きている意味はありません.人間の場合は,他の生物に比べて育てるのにとても手間がかかりますから(産んだだけだと死んでしまう),子供を産んで育てれば死んでいいということになります.産むのは生物学的には15〜20歳くらいが一番いいそうですが,まあ20くらいとしておきましょう.そして,成人するのも20です.つまり,20で子供を作って20まで育てて40です.子供を何人か作れば50近くになるでしょう.そしてそこで用なしというわけです.計算ぴったりですね.

 そして,本人の体自体も40を過ぎると急激に衰えます.私もそれを身を以て感じているのはこのコーナーで何度も書いている通りです.体力的には20代がピークと言われていますが,30代もそれほど,というか全く衰えは感じませんでした.実際,プロスポーツ界でも30代までは第一線で活躍している選手は沢山います.でも40を過ぎると急激に衰え,活躍している選手はほとんどいません.

 身体的にはそうだとして,では,精神的にはどうでしょうか?これも自分が何度も書いているように一人前?になったときには,大きな変化がありました.そして40を過ぎた今は,自分のことは,言葉は適切でないかもしれませんが,「どうでもよく」なりました.自分がどうこうしたい,どうありたい,とはあまり思わず,自分の次の世代のことを自然と考えるようになりました.死ぬまで一研究者でありたい,とどこかで書きましたが,そうありたいと思う半面,もういいかな,と心のどこかで考えているのも事実です.

 先日の建築学会大会の2日目の夜だったか,地域交流会という地盤震動関係の集まりがあって,そこでいくつか講演があって,震度に関して突っ込みどころ満載の発表があったのですが,私は特に発言しませんでした.後の飲み会でH大のT井先生に,なんで突っ込まなかったんですかー!と突っ込まれて(^^;,まあ最近はおとなしくしてるんだよ,とか,震度を変えろ変えろと言い過ぎても却って変わらないのが世の中だよ,とか言いましたが,基本的には「どうでもよく」なったんですよねー.

 人生50年だとするとあと数年しかありません.父が亡くなったのは48ですから,まさにその位の年齢だったわけです.もちろん生きていればやることはいくらでもありますけど,人生が50年で終わってもそれはそれでいいかもしれません.ただ,これもどこかで書きましたが,長生きしてしまうのもリスクの1つですから,生きてしまえば,それは「生かされてる」わけで,何かしろということでしょうから,その何かの役回りを果たさないといけない,そういう運命ということでしょう.そして,どうせ生きていくのなら楽しく気分よく生きていきたい,ということなのです.

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9/9'07

 腰痛のその後ですが,まだしばらく立っていたり,歩いていると痛くなってしまうのですが,少ーーしずつはよくなってると思いますし,完治するまで待ってもられませんので,昨日久しぶりにバドミントンの練習に行きました.痛めたのが8/10ですからだいたい1ヶ月ぶりですね.

 痛いことは痛いのですが何とかできました.プレーの質もそんなに問題はなさそうです.でも昨日は暑かったし(特に東京は(^^;)相当へばりました.それで今日はこれも久しぶりにゴルフの練習場に行ってみました.クラブを握るのも8/14以来です.こちらも特に問題ありませんでした.むしろ,1ヶ月空いて感覚の慣れがなくなっているので,自然に「ただ振るだけ」でそこそこ真っ直ぐそこそこの距離飛んでいきます.

 ただ,1ヶ月前最後にプレーしたときにちょっとしたトラブルがあって今手元に私のクラブが3本(11W,5U,7U)しかなくて,某一流メーカーの借り物のクラブセットでも打ってみました.そのセットには3W,5W相当のユーティリティも入っているのでちょっと楽しみでした.でもだめだめでしたねー.ドライバーもほとんど右にスライスします.私が使っているクラブがいかに打ちやすいか(^^;を確認することになりました.ただ,ゴルフの方は,ゴルフを始めたときからずっといっしょに行ってくれていたY本が関西に転勤になってしまって,プレーする機会はほとんどなくなりそうです(T_T).それにいっしょに楽しくゴルフをやるパートナーがいないとやっぱモチベーションも上がりませんよね.

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9/10'07

 おととい久しぶりに運動して,いつもだと早ければその日の夜,遅くとも次の日の朝には筋肉痛になるはずですが...今回は次の日の昼過ぎでした.つまり丸一日弱くらいということですね.ご存じのように筋肉痛というのは,運動で壊れた組織を蘇生する際に生じる炎症で,つまり,回復が早い若い人ほど筋肉痛になるのが早いわけです.ということで,回復が遅くなって歳をとったことをまた1つ確認することになりました(T_T).実は数日前,いやもう1週間くらいになるのですが,食事中に唇の内側を噛んでしまって,そのこと自体とろいというか,そんなことこれまでほとんどなかったのに,加えてその傷がなかなか治りません(T_T).

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 これからゴルフをどうするかですが,先日,と言ってもコースに出たときですからもう1ヶ月以上も前のことです.確かパー3のホールだったのですが,210yくらいのかなり難しいホールで,風とか番手とかややうち下ろしであることとかちゃんと計算して2Uを選択して,かつ,計算通りの自分でも驚くほどの(まぐれの)ナイスショットで,ピン側40cmくらいに付けて楽々(初)バーディをとりました.もちろん嬉しかったのですが,別に単なるまぐれを自慢しているのではなくて(^^;,そのとき思ったのは,結構「手持ちぶさた」だったんですよねー.そりゃー,ティーショット打って,40cmの誰でも入るパットを入れただけですからねー.その時ふと思ったのは「上手くなりすぎると結構つまんないかも」ということです.

 今の私の技量だとパーやバーディーが取れることはそんなにありませんが,上手くなればパーかバーディ,悪くてもボギーかダボが普通になるわけですよね.そうするとパー4だと1ホールについてティーショット打って,フェアウェイかラフからグリーンに乗せるか,グリーン周りに運んで,寄せて,パッティングという感じなわけですよね.うーん,どうなんでしょうか?もちろん技術が上の方になってくればいろいろ奥行きが見えてくるのでしょうが,120も叩くのはともかく,90台くらいで回っている方が楽しいんじゃないか,という感じもします.実際80台,更に,70台で回れるようになるには,対数曲線的に言っても相当シビアになってくるので,楽しいとばかりも言えなくなってくるでしょう.その辺のところは,ピアノやバドミントンやスキーで既に体験済(^^;ですからねー.

 例えば,最近はほとんどやりませんが,大学くらいまでは時々(と言っても年数回だが)ボーリングをしていました.もちろんハウスボールに貸し靴で,一応立つ位置とスパットくらいは見て投げていましたが,ストレートボール1本槍で,でもアベレージは160くらいはあったと思いますし,時々200アップすることもありました(ストレートボールなのでスペアは取れるというのもあった).もしこのレベルから更に上を目指して本格的にやるとするとマイボールマイシューズは当然として,フックボールを憶えないと話にならないでしょう.球を曲げるのであればオイルなどのレーンコンディションを読むことも必要になってきます.でも何というか,アベレージ160くらいで時々200アップというくらいのレベルの方が楽しい気もするんですよね.ボーリングもゴルフやテニスと同様?に何というかみんな一応やるので,そんなときにマイボールマイシューズにフックボールでガイーンとストライクとか取ったら白けちゃいますよね(^^;.

 つーことで,ゴルフもあえて?上手くならない,というのもありかもしれません.私はこれまでそういう「試み」をしたことがなく,何でも始めれば面白くなって上手くなるまでやる性格?なので無理かな,とも思ったのですが,ボーリングはそういう状態で「放置」されていることに気がついて,ゴルフもそうできるかな,と思った次第です(^^;.でも,まだその位の楽しめるレベルまでも行ってないですから,まずはそこまでは行かないと,ですね(^^;.

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9/11'07

 テロ特措法ですが,とうとう,というか予想通り,与党は参院で否決されても与党が2/3もってる衆議院で強行可決すると言い出しましたね.小沢さんは,テロ特措法にずっと反対と言っていたのですが,こうなることを想定した確信犯的戦略だったのでしょう.必要悪的に通さなければならないものを与党に通させて,なおかつ,追い込めるわけですからね.

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歳をとったと思うこと

 ここんとこ,このコーナーでしばしば「歳をとった」と書いてきました.そう感じるようになったのはほんのここ数年のことです.それまでそういうことを感じたことはほとんどなかったので,歳をとるということを自分の中で消化することがなかなかできませんでした.でも,何というか最近だんだん受け入れられるようになったきたような気がします.人生50年だとするともう死んでもいいわけですからね(^^;.

 歳をとって体が動かなくなってきたら,動ける範囲でできるだけのことをすればいいわけですし,歳をとって疲れやすくなったら,疲れないようにあまり無理をしないようにするとか,疲れたら休むとかすればいいわけです.20代30代の頃と同じようにやらないといけないということはないし,そうすべきでもないでしょう.例えば,筑波大に来たとき2年くらいはバドミントン部の学生と同じメニューで練習していたわけですが,結果的には怪我ばかりしてバドミントンも強くなれませんでした.年寄りには年寄りに合った練習法があるはずです.仕事だって20代30代とは違うやり方でやるべき(でもやはり一研究者であり続けたいとは思いますけど)とは既にどこかで書きました.

 ということで,歳をとって衰えたら,その分あまり無理はしないで,でもできる範囲でできるだけのことはやるという感じでやって行ければと思います.もちろん今の私の中でできる範囲でできるだけのことはするわけですから,他の人から見てそれが無理をしているように見えるかどうかというのは全然関係ありません.

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9/12'07

 安倍さんの突然の辞任表明驚きましたねー.辞めるのなら参院選直後に辞めるべきでこのタイミングというのはひどいです.体の具合が相当悪いという噂もありますが,一言で言えば,もう嫌になっちゃったんでしょーねー.既に書いたように彼自身が失点したというよりは(得点もしてないが),とにかく周りが失点しすぎたという感じです.小泉政権のつけを払わされていると言った人もいますが,彼自身はとにかくついてないという気持ちでしょうね.でもそれは単についてないということではないと思います.

 とにかく「なり方」が最悪でした.頼んでもいないのに周りに勝手に支持され,恩を着せられまくって,内閣も旧態依然の論功行賞人事となり,自分の思うようには何もできなかったんでしょうね.つまり選挙に勝てる顔として単に利用されただけだったわけです.思えば,内閣支持率が下がり始めたのも郵政民営化に反対して離党した議員を復党させた(させられた)ところからでした.その後,閣僚の不祥事,年金問題の発覚,参院選惨敗へと繋がりました.この「なり方」については我々自身にも当てはまるところがあります.

 例えば,私は公募で筑波大に来たので,自分が思うように自由にやらせてもらっていますが,もし誰かに口をきいてもらったり変な根回しみたいなことをしてもらって,なおかつ,その人が恩を着せるような人だったらその人の言うことをきかないといけない,あるいは,喧嘩して(^^;気まずい雰囲気になったかもしれません.実際,そういうことはよくあることで,例えば,ある講座の教授が定年で辞めて助教授が教授に昇進して助教授を探すという場合に,自分の言うことをききそうな奴を呼んで恩を着せてこき使う,なんてことが昔は(今も(^^;?)平然と行われていたようです.そんなことは負の連鎖しか産みません.要は金銭に限らずあまり「貸し借り」はしないことでしょうね.まあ変な計算なんかせずに自分の信条に従って,なおかつ,自然の流れに従って淡々と生きていけばそんなことになる由もないと思いますがね.

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9/15'07

 自民党どうなるんでしょうかね?安倍内閣の閣僚が不祥事でやめたとき安倍さんの任命責任があるというのなら,途中で職務を投げ出すという無責任極まりない辞め方をした安倍さんを首相にした責任は自民党にあるわけで,そういう声がほとんどきこえてこないのはとても奇異に感じます.小泉さんを担ぎ出そうとする小泉チルドレンも自分たちの生き残りしか考えてないのが見え見えで見苦しい.ほんと「チルドレン」ですね.なぜ麻生さんではなく福田さんなのか,というところで,麻生さんには安倍内閣を支えた責任があると言う人もいるようですが,自分達が安倍さんを推してこういうことになったことには何の責任も取ろうとしていません.自民党はもはや自分達が生き残ることしか考えてないようですが,むしろ,こういう事態になったことの責任を取って潔く下野すべきでしょう.福田さんに看板が変わっただけで国民の支持が回復して自民党が再生?するようなことがあれば,日本という国も終わりですね(まあ国が「繁栄」すること自体,そんなに意味があるとも思えませんが).安倍さんを首相にした責任が自民党自身にあるように政権政党を選んだ責任は国民自身にあるわけですからね.

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9/16'07
どうなりたい?

 これも既にどこかで書きましたが,私には金持ちになりたいとか有名になりたいとか偉くなりたいとかそういう欲のようなもの?はありません.まあこの辺のところは普通?というか,そういう人も結構多いと思いますが,私の場合は更に,じゃあ,どうなりたいかというと,そういうのも特にないんですよねー.今の職業に就くまでは,大学の先生(≒研究者)になって,その道で食べて行けるようになりたいと思っていましたが,それを達成した以降は,じゃあ次はどうなりたいかというとそれでもう充分なので,どうなりたいということはもうありません.ピアノが上手くなりたいとかバドミントンが強くなりたいとかスキーが上手くなりたいとかいうのはあったと思いますが,それが人生や生きていくことを支えるというほどのことはありませんでした.もちろん,研究を仕事にしているのですから,わかっていないことを解明したいということはあるのですが,これも何というか,やらずにおれないという衝動にかられることももちろんありますが,そういう衝動を何十年も持続し続けるのは難しいです.

 どうなりたいというのがなければやる気にもならないわけで,もっとやる気にさえなればもっといろんなことやもっといい仕事ができたのになーと思うこともあります(でもそれはある意味「無能」ということなので仕方ないのですが).でも「自分がどうなりたいか」が特にない,あるいは,よくわからない人も多いのではないでしょうか?わかっているようで実は単なる思いこみで,特に何も考えずにお金持ちになりたいと思って「人生に成功?」している人も結構いると思います.まあそれはそれで幸せでしょうから,別にとやかく言うことはないですが,そんな脳天気?な人ばかりではないでしょう.あるいは,人生を楽しむために無理矢理マインドコントロールしてそう思い込んでる人も多いと思います.そもそもどうなりたいという欲のようなもの?が存在するのかすら不明なわけです.

 私の場合は,自分がどうなりたいか,どうありたいかについてはずっと考えているのですが,このコーナーで何度か書いているように,そういうどうなりたいという欲のようなものがどんどん消去法で削ぎ落とされて,今の「自分がどうなりたいか」は,「気分よく生きていくこと」ということは自分にとって何が大事かで書きました.これは一見漠然としているようですが実はとても明確です.最近は何か判断する場面に来ると「気分よく生きていくこと」に繋がるかどうかをまず考えますが,割とすっきり答えが出ます.

 ここから先は,自分にとって何が大事かの続きになります.「気分よく」は「後」に感じられるものなので,つまり,過去に対して感じられるものと既に書きましたが,過去を振り返って気分よくなってばかりでもしんどいので,現在,未来についても「気分よく」なる方法について考えてみます.

 現在については,まさに今やってることを楽しむことです.これも自分にとって何が大事かで既に書きましたが,例えば,私は今この文章を書いていますが,書きたいから書いているわけで,書いていて楽しいですし充分楽しんでいます.今の世の中,楽しいと思えることを探すのには事欠かないでしょう.別に今の世の中でなくても,1日3度の食事,夜眠ること,日常生活の何気ないことにも楽しさはいくらでも見いだせるものです.でも「今楽しいと思えること」だけをやっていたのでは,気分はどんどん悪くなります(少なくとも私は).「今楽しいと思えること」だけをやって,働かなくても食べて行けるという状況でやっていける人は,基礎代謝が高い人と同様に?ある意味今の世の中に「適合」した人かもしれませんが,これまで何百万年と労働をすることによって生きてこられた人間のプログラムが高々数十年で変わるはずもなく,そんな人は希少でしょう.ですからここでは,現在ではなく,過去と未来について考えているわけです.

 未来に対しては未来で起こることを「楽しみにする」ことになります.例えば,金持ちになりたければ,未来において金持ちになった,ピアノが上手くなりたければ,未来においてピアノが上手くなった自分を想像して頑張れるということもあるでしょうし,海外旅行が好きな人は,年に数回行く海外旅行を楽しみにして普段の仕事を頑張れる,ということもあるでしょう.しかし,どうなりたい,どうしたいということがなければ「楽しみにする」ことはありません.私も含めてどうししたい,どうなりたいというのがない人はこれが最大の問題です.

 そこで,どうなりたいかを「気分よく」に置き換えるとどうすればいいいかが少し見えてきます.気分よく感じられるのは「その後」なので,自分にとって何が大事かで書いたように,今は苦しくて楽しくなくてもその後,即ち,未来において気分のよさがやってくるのなら今頑張ってやる,ということなるわけです.つまり,未来と過去は向きが違うだけで実は同じことなんですね.言い方を変えると,やらなければならないことがあるのは幸せの種をもらったようなものなので感謝してやりましょう,ということになります.

 ただ,今の世の中,ただ生きて行くだけなら「やらなければならないこと」をどんどん消していくことは限りなく可能なので,やらなければならないことがなければ敢えて作らないといけないということもあるでしょう.苦しさや辛さを(その後の幸せのために)敢えて求めていく,そういう状況に敢えて身を置くくらいで丁度いいかもしれません.そう考えるとやらないといけないこと山積(T_T)の私は幸せだと思わないといけないってことですね(^^;.今,実は今週の日本地震工学会大会の論文〆切に向けて,私も含めて学生達と連休返上で仕事をしているのですが,そういう状況にあることは(私も頑張ってる学生達も)やはり幸せなことだと思います.

 でももちろんなんでもできるわけではありませんし,やりたいくないこと(やるべきでないこと)はやっぱりやりたくないですから,今何をやるべきかを自然の流れの中で直観的に判断してその場では多少しんどくても,でも無理はせずにその後の気分のよさを求めてやっていくということでしょうね.ということで,結論?自体は至って平凡?なものですが,要は何かやらなくてはいけないことがあったら,やらなくてはいけないからやるのではなくて,それ自体に楽しさを見出すようにすることに加えて,やったら気分よくなれるからやる,ということも考える,ということですかね.

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 このコーナーを読んでいただいている方(ありがとうございますm(_ _)m)からよく,文字ばかりで絵や写真が少ない!という指摘をされます.まあわかるんですが,何度もここでも書いているようにこのコーナーは単なるブログじゃないんですよーー.もし,媒体がホームページじゃなくて,本とか日記だったら,活字ばかりでも誰も文句?言いませんよね(^^;.逆に言えば,写真や絵があるところは,このコーナーの本来的な内容よりはブログに近いどうでもいい(とまでは言わないがそれに近い)内容のことが多いということですね.

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9/17'07

 自民党総裁選の福田vs麻生で盛り上がってる?ような感じですが,やっぱりとても奇異な感じがしますねー.どっちがなっても首相が逃げ出した自民党には変わりないわけですからね.これで目先が変わるようならそれこそ作戦?騙されてはいけませんよ.

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 連休中ずっと仕事をしていたらさすがに疲れました.やっぱり休むときは休むべし?これから大量の学生の原稿の手直しがあるかと思うと相当いっぱいいっぱいです(自分の解析もまだ残ってるし).ほんと自分で書いた方が100倍は(大袈裟だが10倍は)早いし楽ですが,そこは我慢です.でも赤を入れるのって,赤を入れるくらいで済めばいいですが,そのくらいでは済まないんでほんと大変です.

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 野球の方は,セもパもAクラスとBクラスがきれーに分かれてしまって,もうプレーオフ(正式には今年からクライマックス(^^;シリーズ)が始まったような感じですねー.こんなに早くシーズンが終了したのは久しぶりです.でも25年ぶりのBクラスがほぼ確定ですが,このシーズン終了感は,25年ぶりではないですね.パリーグのプレーオフが始まる前は,優勝の可能性がなくなればそこで終わってましたからねー.ですから数年ぶりくらいの感覚です.やはり野球はピッチャーですねー.松坂が抜けた後,計算できるのが涌井(+西口,岸)の1人(+2人)では厳しいです.まあ今年はソフトバンクに頑張ってもらいましょうか.

 そうそう,スカパーで「卓球・バドミントン」は終了したんですが,J SPORTSとゆーので時々やってるようです.まあ,きいて何となく知っていたのですが,バドミントンのプレーをやめてましたからねー.でも今日,ジャパンオープンどうなったのかなーと思って(坂本・池田組は今回はベスト8止まりだったんですねー.残念.)調べたら,世界選手権とジャパンオープンやるみたいなので契約しました.頻度は「卓球・バドミントン」より少ないですが,その位でちょうどいいし(^^;,値段も安いし,他のスポーツもやってるみたいなんで.

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 気分よくですが,なかなかいつも気分よく,とは行きませんよね.ですから,まあこんなもんでいっか(まあいっか(^^;)と現状にある程度満足することも必要ですよね.少々嫌なことがあっても上手く行かなくても,こうやって毎日おいしいご飯が食べられて寝るところがあって普通以上に生活していけるだけでも充分ですし感謝すべきことです.その上,人生の退屈しのぎを充分すぎるくらい(^^;与えてもらってるのですからね.

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9/18'07

 サッカーの女子のワールドカップがいつの間にか始まっていつの間にか(日本は)終わったようですね(^^;.どこでやってるかもよくわからない感じですが,中国だそうです.昨日の夜,寝る前にちらっとだけ見ましたが,何年か前の男子のアジアカップのときと同様にものすごいアウェイ状態でした.来年の北京オリンピック大丈夫ですかね?

 でもやっぱり人を憎むことほど不幸なことはないと思います.もちろん戦前,日本が中国にしたことが原因ですが中国の教育のやり方もあるでしょう.でも直接自分や自分の家族が何か危害を加えられたのならともかく,教育?によって憎悪を促されるのは不幸だと思います.いずれにしても今の若者にとっては何の関係もない話です.少なくとも今の日本に「憎悪の対象となる国」がない(もちろん原爆や拉致問題などはありますが)のはやはり幸せなことだと思います.

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 私には金持ちになりたいとか有名になりたいとか偉くなりたいとかそういう欲のようなもの?はありませんと書きました.まあその通りなんですが,曲解されて自分が不当な扱いを受けるのも嫌なので一応説明しておこうと思います.つまり,研究者に対する評価の最後で書いたように目的と評価は違うということです.

 今の世の中(残念ながら)資本主義社会ですから,評価がある程度はお金でなされるのは否めません.商売などをしていていたら尚更でしょう.でも,いいものを作って,一生懸命コストカットして,それを売って世の中の役に立ちたいと思って商売をしている人は多いはずです.そしてその評価は「儲け」です.プロ野球選手が青色発光ダイオードを発明した中村さんが,あれほど年俸や対価に拘るのもそれが自分に対する評価だからでしょう.

 有名になるとか偉くなるも似たようなものです.いい仕事をすれば「結果的に」有名に「なってしまう」のはある程度は「仕方ない」ことですし,偉くなって「しまう」のもまた然りです.そういうことがあまり好きではない人も(私も含めて)多いかと思いますが,そうなってしまうということは,それがその人にとっての(これもこのコーナーで再三書いている)役回りなのでしょう.でも,自分に与えられた役回りをしっかり果たすことができるというのは,幸せなことだと思います.いずれにしても,こういうことは結果や評価であって目的ではないということです.まあ今更何を当たり前のことを,という感じではありますが.

 私だって,金持ちになりたいとか有名になりたいとか偉くなりたいとかは思いませんが,自分がした仕事に対しては正当な評価を受けないのは嫌ですし,そうだとしたら著しい不公平感を感じると思います.その評価がどういう形になるのかはわかりませんが,ある程度「現在の枠組み」の中で,ということになってしまうとしたら,それはそれで仕方ないのかもしれません.でもどういう形であるにせよ,いい仕事をしたらちゃんと評価を受けることは正しいことだし,評価を受ければ純粋に嬉しいと思いますよ.

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9/21'07

 先月行われたバドミントンの世界選手権で坂本・池田組がベスト4に入った準々決勝を見ました.相手は世界ランク2位のペアで,しかも地元のマレーシアペアで会場はものすごいアウェイ状態です(でも地元なんで中国の場合と違って当然ですよね).でもあーいう展開だったんですねー.確かに相手のミスも多かったと思いますが,信太郎君もレシーブで押し込まれることも多かったし彼も本調子ではない(本調子のときはあんなもんじゃない)感じでした.でも最後はものすごい展開になって,ファイナルの最後のセッティングの連続の大事なところでショートサーブレシーブを止めるいわゆる3本目を立て続けて止めて本領発揮でしたね.でもやはり全体として,レシーブでは後衛をしっかり横に動かすとかスペースができたらちゃんと落として上げさせるとか緩急をつけるとかほんとに基本的なことをしっかりやっていたのが印象的でした.だからこそ相手のミスを誘ったのだと思います.

 見てて思ったのですが,確かにサウスポーは(特にダブルでは)はっきり言って私もすごく嫌で,一瞬の判断でよくフォアとバックを間違えるのですが,逆に言えば,間違えることが多いということは,向こうもそれに慣れているわけですから,必ず反対側に弱点があるわけで,フォアとバックさえ間違えなければ確実に相手の弱点をつくことができるわけです.でもやっぱりダブルスはテンポが速くて一瞬の判断で間違えることが多いですよねー.

 ああいう世界のトップレベルの試合を見ると思うのですが,もちろんフィジカルの強さは桁違いでしょうが,それよりも何と言うか「そういう動き方をしている」という感じがします.そう動くものだと体が覚えているという感じでしょうか.もちろん動きを支えるフィジカルは必須ですが,それ以前に,脳というか神経系の方が「先決」だと思います.どんなに強いフィジカルをもっていてもこれがなければ絶対速いスマッシュは打てないし速く動くこともできません.なぜなら「動こうとしていない」のですから.

 去年ランキングサーキットを見たときも思ったのですが,驚くのはスマッシュの速さもそうですが,そのレシーブ力です.でも本来的に言えば自分が打つスマッシュの速さとレシーブ力は関係ありませんよね.もちろんショットが速いだけではなくレシーブ力がある人が上位に来るのですが,上位に来ると必然的に速いショットをレシーブしないといけないわけで,そういう中でレシーブ力が鍛えられるということもあるでしょう.女子のレシーブ力が自身のスマッシュのスピードを上回って女子の試合が長いラリーになることが多いのは,女子が自分のスマッシュ力より上の男子と練習する機会があるからでしょう.

 バドミントン以外でも,例えば,私はピアノを弾くので普通の人より相当速く指を動かせると思いますが,別に指のフィジカルが強いわけではないと思います.単に?そういう速い動きを憶えているということです.もちろん指と腕や体全体は重量が違いますが,シャトルの重さはわずか5gですし,重いものを動かす力よりスピードが必要なのは明らかです.

 先日,とあるゴルフ番組で去年のドラコンの日本チャンピオン(あのオール阪神・巨人のオール巨人さんの息子さんだそうで,その距離何と408y!だそうです)が,速く振るということを筋肉に憶えさせることが重要と言っていて,そのためには軽いものを速く振るトレーニングが必要と言っていたのが印象的でした.

 問題はそういう神経系をどうやって鍛えるかですが,もちろん強い人と打つのが手っ取り早いでしょうが,それが難しいとすると,やはりまず「速く動こうとする意識」をもつことでしょうね.実は私は最近すっかり「非競技」バドミントン(^^;が定着してしまってトレーニングも全くしていないのですが,そういうことを試すチャンス?かもしれませんね.フィジカルのトレーニングもやっていて,速く動けるようになったら,何が原因で速く動けるようになったか検証できませんからね.少なくとも神経系的には速く動ける(はずだ)けどフィジカルが足りなくて動けない,しないと怪我してしまう,ということになってフィジカルのトレーニングを必要に迫られてやる,という順番が本来的なような気もします.私はこれまでずっと順番が逆でした(おかげ?で40くらいまでは怪我という怪我はほとんどしなかった).人間の体は筋肉などが最大耐力に達しないように神経系にロックがかかってますから,それをはずすのが神経系のトレーニングだとすると,当然怪我をしないように最大耐力を上げるフィジカルのトレーニングもいずれ必要になってくるわけです.バドミントンを再開したとき素振り1発で肩を痛めてしまったのも脳や神経系は速い動きを憶えていて,でも肩の筋肉が衰えていたのでそうなったのでしょう.

 いずれにしても何度も書いてるように「練習とは記憶」ですから,今できることを繰り返していたのでは絶対に強くはなりません.ですから,「速く動こうとする意識」ではなくて,「より速く動こうとする意識」ですね.

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9/22'07

 おとといは,日本地震工学会(JAEE)大会の論文の〆切でした(まだ延長戦(^^;になってるのが2人ほどいるが...).能登半島地震や新潟県中越沖地震の調査解析結果を出す必要がありますし,学生達にしてみれば,前回の建築学会大会の論文提出から半年近く経ってるわけで,その間にやったことを書いて出すように,ネタがなかったらネタを作るくらいのつもりでやるようにかなり前から指示していました.指示するだけなら楽なもんですが,実際にはネタを提供しているのは私自身ですし,何度にも渡るものすごい数の論文(今回は7編出すことになりました)の手直しが私には降りかかるわけです(ほんと全部自分で書いた方が楽なくらいですから).

 なんでわざわざ?そんな大変なことを買って出る?のかについては,もう何度もこのコーナーで書いているので,今更説明するまでもないですが,今回思ったのは,私も大変だったのですが,学生達も大変ながらとてもよく頑張ってくれたことです.普段,こんな感じじゃ卒論や修論に間に合わないよ,といくら言っても進まないのに,JAEE大会に出すように言っただけで,ここ1,2週間で相当進んでいろんな問題点や新しいテーマが見つかった者もいます.

 先日,東京の委員会でJAEEの〆切(の延長(^^;)について実行委員のT大J研のM宅さんと話したとき(今年はT大J研が会場),実行委員会サイドとしてもあまり論文が集まってないらしく,投稿していただいてありがとうございますと言われたのですが,学生が頑張る機会を与えてもらってこっちがありがとうだよ,と言いました.やっぱり目先の〆切がないと人間頑張らないものなんですかねー.

 問題は学生自身がどう感じているかです.こんなのなければもっと楽できたのに余計なことさせやがってと思ってるのか,大変だったけど頑張れてよかった,今は気分がいいと思ってるのか.いずれにしても学生達のやる気を起こさせる(単にやれやれと圧力をかけるのではなく「やる」気にさせるということ)のもスキルの1つなので,そういうことも含めてやって行くしかないですね.

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9/23'07

 昨日は,バドミントンの在京大会とゆーのでした.どういうものかは,2年前に書いています.去年はバドミントンをやめていて出ていないので,出るのは2年ぶりです.今年の3月くらいにバドミントンを再開してからまともに,特に,ここ1ヶ月くらいは腰痛でほとんど練習してませんし,まだ腰痛もかなり残っているので結果は期待できませんが,昨日書いた「より速く動こうという意識」をもってプレーするとどうなるかを早速試してみようと思っていました.電車で京王線の稲城駅まで行って2年前同様歩いて行ってもよかったのですが,もう1回やってるし今回はおとなしくバスで行きました.バスは選手等の関係者で満員状態でした.

 さて,「より速く動こうという意識」をもってプレーするとどうなるか,ですが,かなり効果ありです.ほとんどまともにトレーニングも練習もしていないのに,速いショットを打つことも速く動くこともできました.しかし...すぐに動けなくなります.理由は明白,ほとんどまともにトレーニングも練習もしてないからです.ゲーム開始当初はスマッシュや動きの速さで相手を圧倒しますが,1ゲーム目の途中くらいで疲れてスピードもなくなります.在京大会とは言え,中にはかつて実業団でプレーしていたような選手もいますから,簡単に勝てる相手ばかりではありません.そういう相手に対しては,戦略的にも最初から100%で行くのではなく,80%くらいで行って重要なポイントで100%に上げるというゲームの中の緩急も重要です.

 とにかく昨日は疲れました.会場はおそらく40度を越える暑さ(なんであんなに大きくて立派な体育館があんなに暑かったのかはちょっと謎です.昨日はそんなに暑かった?)で,5枚以上準備していったウェアを使い切ってしまったのもおそらく2002年の全日本教職員以来だと思います.帰りも電車で帰るつもりだったのですが,汗だくで鉛のように重くなったウェアが入ったバッグを担いで帰るのがしんどくて,S藤さんの車に乗せてもらいました.

 ということで,これも昨日書いたとおり,早速(^^;,フィジカルのトレーニングの必要性を実感することになりました.速く動こうと思えば動けるけどそれが持続しない,ということになればどういうトレーニングが必要かも自ずと決まってきます.今の筋耐力以上のスピードでラケット振り,筋耐力以上のスピードで動いたものですから,昼過ぎから肩がかなり張ってきましたし,今日起きたら,両肩(右手だけではなく左手も相当使う)の筋肉がばりばりの筋肉痛で(今回は24時間以内に筋肉痛になりました.少し若返った(^^;?),夕方になってアキレス腱のところの筋肉?もかなり痛くなってきました.速く振る,速く動くための筋力アップというよりは,速いスイングや動きに耐えられる筋耐力をつける必要があるわけです.何をすればいいのかが明白なわけですが,問題はじゃあどうするか,です.

 健康のことを考えれば,あえて速く動こうとせずのんびりエンジョイ(非競技)バドミントンに徹するのも1つのやり方です.でもそうするのなら,試合に出てはだめですねー.でもエンジョイ(非競技)バドミントンを続けるのなら今のように筑波大職員クラブなどどこかのサークルの練習に出るということになりますが,そういう団体に所属すると今回のように出なくてはいけない試合が少なからずあります.サークルレベルだとポイントゲッターということになりますので,勝つことも要求されます.折しも来年は全日本教職員が地元茨城であるので,これも出ないというわけには行かなさそうです.試合に出れば負けるのは嫌ですし,そのときできる範囲で精一杯やりますが,練習やトレーニングをしていない状態で結果が出ていまうのは,試合に負けること以上に嫌なものです.問題は,その嫌さ加減がきつい練習やトレーニングをするというモチベーションまで繋がるかですねー.

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9/24'07

 自民党の総裁選がやっと終わりましたね.まさに「コップの中の嵐」で,この重要な時期に国会審議を止めた自民党の責任は大きく,どっちが総裁になるかはあまり意味がありません.

 でも今回の総裁選でわかったことがあります.自民党は昔に戻った.少なくとも戻ろうとしています.それを是とするのか,決めるのは国民ですから,いずれにしても早い時期での解散総選挙が必要です.しかし安倍さん(もうすっかり過去の人ですね)は最悪のタイミングでやめましたが,今回の騒動で自民党にとってはそれが福?となるかもしれず,繰り返しになりますが,騙されてはいけません.

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 昨日書いた「練習やトレーニングをしていない状態で結果が出ていまうのは,試合に負けること以上に嫌なので,きつい練習やトレーニングをするのか」ですが,うーーん,まだトレーニングをする気にはなりませんねー.要は1年くらい前にバドミントンをやめたときから気持ち的にまだ回復していないということでしょうか.でもちょっと気づいたことがあります.

 在京で「もっと速く動く意識」でプレーすることによって,実際に速く動いて速いショットを打つことができて,でもすぐに疲れて,翌日にはばりばりの筋肉痛になりました(昨日の夜は,アキレス腱のところの痛みでまともに歩けないほどになりました).ということは,「もっと速く動く意識でプレーすること」がトレーニングになるということですよね.つまり,ピアノのところで既に書いたと思いますが,同じ練習をするにしても,どういう意識をもって練習するかでその効果は全く違ってくるということです.まあ当たり前のことなんですが,文章で書くと当たり前のことを具体的に練習の中でどういう形で実際にやるのかはまた別次元の話ですからね.

 ということで,しばらく「これ」でやってみようと思います.ただ,自分より強い相手と打てば自然と「もっと速く動こうと意識する」ことになるのですが,サークルで周りに合わせてちんたらやるのではだめということになります.「練習とは記憶」ですから,それではやればやるほどどんどん弱くなることになります.そういう状況でどの位できるかはわかりませんが,まあ試しにしばらくやってみます.あと,やっぱり週1,2回,2時間以下では話にならないので,もっと練習に行くことも必要ですね.

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9/25'07

 先日の在京ですが,W所さんが写真をアップロードしてくれて(いつもありがとうございますm(_ _)m),その中に動画があって,でもダウンロードの仕方がわからなくて,でも「ブログに貼る」というボタンがあったので,ちょっと試しに貼ってみました(^^;(ブログじゃないのですが...).


MVI_2799 posted by (C)tsukubad
MVI_2797 posted by (C)tsukubad
MVI_2796 posted by (C)tsukubad
MVI_2795 posted by (C)tsukubad

 いつものことながら,自分のプレーをビデオで見るとがっかりするものですが,まあ今回はまだ「リハビリ中」(これからずっと「リハビリ中」かもしれませんが(^^;)ですし,こんなもんでしょうね.

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9/26'07

 4年に1回,ちょうどオリンピックの年に世界地震工学会議(WCEE)とゆーのが行われるのですが(なぜか場所もオリンピックを追いかけていて,1984年がサンフランシスコ(ロスアンジェルス),1988年が東京,京都(ソウル),1992年がマドリッド(バルセロナ),1996年がアカプルコ(アトランタ),2000年がオークランド(シドニー),2004年がバンクーバ(アテネ,唯一?の例外?),そして2008年が北京(北京)),そのアブストラクトの〆切が10/1ということで,まあWCEEはお祭りみたいなもので(それは,国内学会の大会もそうなのですが,国内学会の大会は学生の修行の場としてはちょうどいいのですが,国際会議を学生の修行の場として使うほどお金はないので),そんなのに出すくらいならちゃんとしたジャーナル1本書いた方が遥かに有効に情報発信できるので,あんまり出す気はなかったのですが,一応アブストラクトだけでも出しとくか,と思って,ホームページを見て登録もしたのですが,探せど探せどアブストラクトの書き方の説明がありません.

 んで,同業の先生にきいたりして,でもやっぱりなくて,しょうがなくて「Submit New Abstract」ってボタン押したら,やっと出てきました.でもアブストラクト書いてからsubmitするわけで,submitすると書き方が出てくるんじゃあ順番が逆です.ストレス溜まりまくりでおかげですっかり出す気が失せました.

 こういう実際に使う人の立場に全く立っていないホームページは,実はものすごく多いです.某学会のホームページもどこに何があるのかさっぱりわからんととても評判が悪いです.原因はだいたいわかっていて,それは実際の製作を業者に外注するからです.そういう業者は格好いい?デザインにはしますが,事情がわかっていないので,ホームページはとても使いづらいものになることが多いです.

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 前からちょっと気になってるCMがあって,YKK APのCMなんですが,「マドは時にアートになる」というもので2バージョンあります.「マドのレイアウト」篇ではドビュッシーの子供の領分の第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」の出だしが使われていてこれは弾いたこともあるしすぐわかったのですが(ていうかクラシックのピアノ曲ならだいたいわかる),「月とマド」篇の方がすぐに思い出せませんでした.で,気になって調べてみたらこれもドビュッシーでプレリュード第2集の第4曲(妖精は良い踊り子 / "Les fees sont d'exquises danseuses")でした.弾いたことはないですが,もちろん何度も聴いたことがある曲で(でもプレリュード第2集は全体としてはあまり好きではないかなあ),でも使われているのが曲の途中の部分だったのですぐにはわからなかったのでしょうか?それにしても何というか曲全体のイメージとはちょっと違う微妙な,でもうまいところを切り取ったもんだとちょっと感心しました.

 

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 ロッテに逆転負けをして,とうとうライオンズの26年ぶりのBクラスが決定したようです.Bクラス決定というのは,クライマックスシリーズの出場の道が絶たれるわけで完全にシーズン終了ということですが,それよりもやはり,私が大学に入って東京に出てきたときからずっと続いていた「最低でもAクラス」というのが26年ぶりに終焉を迎えたというのが一時代が終わった感じがしますねー.途中何度がライオンズファンをやめようかなと思ったときに清原が入ってきたり,東尾が監督になったり,松坂が入ってきたり,伊東が監督になったりして引き留められてきたのですが,今度は何か引き留める材料ありますかね?

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9/27'07

 ゴルフを始めてまだ1年も経ってない(うちに終了した感もあるが...)のですが,ちょこちょこゴルフ番組を見るうちにいろいろ事情もわかってきました.日本のプロツアーは女子は華やかでスター選手が多い一方で,男子がぱっとしないと言われているとはどこかで書きました.そこに高校1年生でアマチュアにして何と男子ツアーで優勝という形で鮮烈に現れた救世主?が石川遼君なわけです.

 今ではテレビのスポーツ番組でもプロの男子ツアーよりも遼君のアマチュアの試合を優先して放送しているほどです.ほんと日本の男子プロは何をやってんだか,という感じで,もちろんスポーツの世界ですから人気は二の次なわけで,人気者はマスコミによって「作られる」という側面(全面?)はありますが,石川君は,日本の男子プロ達がもってないものをもっていると思います.それは,若い(^^;とか,爽やかで格好いいとか,ギャラリーに対するサービス精神とかいう人もいますが,もっと本質的なところじゃないですかね?

 一言で言えば彼はちゃんとしてますよ.高校1年生にして,少なくともそこら辺の男子プロ選手よりよっぽどしっかりしていると思います.私はこのコーナーでスポーツが強いとか仕事ができるとかいう以前に,「ちゃんとしてる」ことが大事とずっと書いてきました.彼はそれができてると思います.

 思えば,去年の夏,甲子園を沸かせた斎藤君もそうです.確かに女子プロが人気があるのはゴルファーにおじさん(^^;が多いということもあるとは思いますが,話しているのをきいてもまだ若いのにとてもしっかりしてる選手が女子には多いと思います.逆に強けりゃ何してもいいという態度があからさまな朝青龍には批判が集まります.そう考えると,日本人の人を見る目も捨てたもんじゃないかもしれませんね.

 さて,彼は今プロツアーの試合に出ているのですが,昨日だったか,スパイダーマン?のように体をアクロバティックに曲げて地面すれすれでパッティングのラインを読む外国人選手といっしょに回ったようで,そのスパイダーマン?がちょっと話題になってました.でもそんな無理な態勢をとらなくても,膝をついて這いつくばれば地面すれすれでラインは読めますよ(^^;(グリーンが雨とかで濡れていたらちょっとしんどいですが).

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9/28'07

 今日は中日が阪神に負けてマジックが消滅したようですが,昨日までは2位の中日にマジックが出ていました.首位のジャイアンツとは1.5ゲーム差なのにです.理由は,ジャイアンツの試合の消化が中日よりも早いためです.ジャイアンツはなぜか昔から試合の消化が早いですよねー.そして優勝争いをしているときはそれが不利に働くことが多いです.昔はドーム球場が東京ドームしかなくて,雨天順延が少ないという理由もあったのですが,最近は中日も名古屋ドームをもってますから条件は同じです.まあ私はアンチジャイアンツなんで別にいいんですけどね.ちなみに私がアンチジャイアンツになったのは,1983年にライオンズと日本シリーズをやってからです.それまでは,ライオンズが叩きつぶす日本シリーズの相手としては最高なので,ジャイアンツを応援していました.

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9/29'07

 ラインを読むとき膝をついて這いつくばればスパイダーマン?のような態勢をとらなくても地面すれすれから見れますよ,と書いたのですが,グリーン上で這いつくばるのは公式競技ではだめのようですね.ラインを変えてしまうというのが理由のようです.2つ前の写真↑を見ると,スパイダーマン?は左手とパターはついていますが,そこまではぎりぎりOKということですかね?

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このコーナーの中身は私が考えていること?

 このコーナー(なんかもっといい言い方はないものかとずっと思っているのですが,なかなか適切な言い方が見つからない.ブログじゃないし,日記でもないし)を定期的に,あるいは,ある日見つけて通して(読むのは今の状態じゃちょっと難しいですよね.そのうち何とかします)読んでいただいた方(ありがとうございますm(_ _)m)は,どう思われているのだろう?と時々考えます.もちろん友人や知人からはちょくちょくメールがありますし,全く見ず知らずの方からも結構メールをいただいたりしてそれはとても嬉しいことです.

 このコーナーのタイトルは,「人生や世の中などいろんなことについて考えること」なので,まさに人生や世の中に関することで私が思ったことを書いているということなります(なんと「人生や世の中」でググルと私のページがトップに来ます(^^;).「人生や世の中について」というと,対象を「人生や世の中」に限定しているように言語学的?にはなりますが,はっきり言えば,その対象が「人生や世の中」ですから,事実上全てのものが対象になるわけです.ですから,私がその日,あるいは,最近考えていることを書いていると言ってもいいわけです.

 そういう観点からこのコーナーを俯瞰してみるとどうですかね?リンク集のページの項目にあるように,タイトルの人生や生き方,世の中のことに加えて,仕事,仕事以外(ピアノ,音楽,バドミントン,スキー,スポーツ全般,コンピュータ関係),自分のこと,お役立ち?情報と非常に多岐に渡っていて,それは,いただくメールを見ても読んでおられる方もそう感じておられるようです.でも私は(ひょっとしたら読んでいただいている方も)何か変?な感じがしています(と自分で言うのも何だが).

 もしこのコーナーが「普段私が考えていること」だとすると,あまりに仕事に関することが少ないと思いませんか?仕事に関する記事も全くないわけではないですが,実際には起きている時間の大半(ほとんど?)は仕事をしているわけで,でもこのコーナーの記述で仕事に関することの割合は遥かにそれに及びません.仕事をしていても何も思わない,考えないってこと?ていうか,そもそもちゃんと仕事してんの(^^;?もちろん,そんな(仕事をしても何も思わない,考えない,あるいは,ちゃんと仕事してない)わけはありません.その辺の言い訳?を少しここでしておこうと思います.

 まず,このコーナーは,誰もが関係がある「人生や世の中」を対象としていて,読み手も一応全ての人を想定しています.ですから,普段研究をしていて,どういうことが問題になったとか,どういう結果が出たとかそういうことは一般の人にとってはあまりに専門的過ぎると思うんですよね.ですから,普段考えることで研究に関することはこのコーナーには書きません.書くとしてもこのコーナーではなくて,研究室のページになります.研究室のページも被害調査速報などはばんばん載せますが,研究成果といったものはあまり載せていません.研究成果を発表する場は論文ですから.

 でも私の専門は地震防災なので一般の人にも通じるような話題もあります.また,私は研究者であると同時に大学の教員でもありますから,そういう方面の仕事もかなりあります.ですから,一般の人にも興味をもっていただけそうな場合は研究のことも,私の仕事に限らず世の中全体に通じるような話題の場合は仕事のことも書くようにしています.でも,仕事が対象だと書きたくても書けないようなことも結構あるんですよねー.

 ですから,このコーナーの中身は私が考えていることではなくその一部ということになります.仕事に関することを書いてないからといって,仕事をしてないってわけではありませんから(^^;.でも少なくとも「人生や世の中のこと」が私が考えることの中で非常に大きな位置を占めているのは間違いありません.

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緊急地震速報

 一般の人にも通じるような地震防災に関する話題ということで,緊急地震速報について一応書いておきましょうか.マスコミなどでかなり大々的に報道されているのでご存じの方も多いと思いますが,明後日の10/1から緊急地震速報というのが,一般の人(これまでは鉄道会社など一部で使われていた)も使えるようになります.テレビでも地震の震度速報と同様にテロップに警報のようなものが流れます.

 緊急地震速報とは,平たく言うと,これも少し調べたことがある人ならおわかりでしょうが,地震が起こると,その揺れには大まかに言ってP波(縦波)とS波(横波)の2つがあって,P波の方が揺れが小さく,かつ,速く先に到達するので,P波が到達した時点で震源の位置や規模や揺れの大きさを瞬時に計算し,S波(いわゆる地震の揺れとはこれのこと)が到達するまでの何秒かの間に準備しましょう,ということです.

 まず,この緊急地震速報の導入自体についてですが,画期的で素晴らしいことだと思います.ほんの数秒で何ができるのか?ということを言う人もいますが,いきなり来るのと身構えることだけでもできるのでは天と地ほどの差があります.寝ていれば起きることができます.人間起きてさえいれば,非常事態では何とかしようとするものです.具体的に何をすればいいのか,どういうことに留意すればいいのかというのは,いろんなところで述べられているようですのでここでは敢えて述べません.

 このP波とS波の到達に時間差があることは,もう随分昔から(それこそ,私が高校の時に習ったくらいですから),わかっていたことですが,緊急地震速報を可能なするにはいろんな問題があって(例えば,瞬時に正確な震源決定をする必要があるなど),それが最近の研究成果(例えばここ)によってようやく可能になったということです.ですから,やはりそれが実現したことは素晴らしいことです.

 ここまで読むといいことばかりですが,というか,悪いことはその使用法に留意すれば何もないのですが,万能ではない,ということに注意する必要があります.P波とS波の到達時間に差があるのは,震源から離れている場合です.極端な話,直下であればP波とS波の到達時間にほとんど差はありません.つまり,いわゆる「直下地震」には使えないということです.実際,7月に起こった2007年新潟県中越沖地震の柏崎では,緊急地震速報は間に合いませんでした.これは2007年新潟県中越沖地震に限らず,震源が近いケースは全てそうです.そして,発生する被害地震のほとんどが直下地震です.震源が近いから揺れが大きくなるわけなので,そういう直下地震に使えない,ということは「万能ではない」というよりは,「使える場合もある」というくらいに考えておく方が正しい認識ということになります.

 じゃあ,どういう地震で使えるのかというと,P波とS波の時間差を稼げる「遠い地震」ということになります.でもよく考えてみると遠ければ揺れは減衰しますので,そんなに大きな揺れにはなりませんよね.2007年新潟県中越沖地震のとき,東京で試験導入されていた家庭で緊急地震速報が機能して「すごいすごい」って感動?してらっしゃいましたけど,それこそ机がカタカタ揺れるくらいなので,そんな程度の揺れなら別に緊急地震速報してもらわなくても大丈夫なわけです.

 とすると,緊急地震速報が有効なのは「遠くてマグニチュードが大きい地震」ということになります.具体的には,東海・東南海・南海地震などの,海の中を震源とするマグニチュードが8クラスの巨大地震ということになります.そういう地震で緊急地震速報が有効に機能すれば被害は激減すると思いますので,導入はやはり画期的なことだと思います.ですが,そういう地震は被害地震のごく一部に過ぎないわけで,少なくとも緊急地震速報が導入されたから地震の大きな揺れが事前にわかると安心してはいけません.重要なのはやはり普段からしっかり備えをしておくこと,ということに何ら変わりはありません.

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 今年は「1位通過」ではなく優勝と書いたのですが,パリーグは日ハムがちゃんと「優勝」したようですね(ちゃんと胴上げもビールかけもしたようですし).ロッテのバレンタイン監督は,「真の1位」を決める戦いはこれから,とか言っていたようですが,パリーグの「真の1位」は,今日優勝を決めた日ハムであって,ポストシーズンの試合(クライマックスシリーズ)はまた別の話です.でも今年は,去年与えられていた1位(今年は優勝)チームの1勝のアドバンテージはありません.「優勝」したんですから,そのくらいのアドバンテージはあっていいと思うのですが...

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