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4/1'12
[何が一番大事か]
(生き方)

 このサイトで定年について何度も書いてきました.要は,定年なんかやめてしまえばいい,定年がある仕事はつまらない,そして,私自身,定年がある仕事を選んでしまったことが大失敗だったということです.でも,研究者になるのであれば,事実上,定年がある職業を選ぶしか選択肢がありません.つまり,私の失敗というよりは,社会システムの不備ということです.私がどうかは置いておいて,様々な先生方の退官記念パーティを見てきて,まだまだ社会に貢献できるのにある年齢に達したら「クビ」にするというまさに社会の悪平等を感じてきました.

 ただ,そう感じるのは,あくまで「仕事」での話です.逆に言えば,仕事が私にとって,人生の中でいかに大きな比重を占めているか,ということなのですが,それは確かにそうなのですが,仕事が全てかというとそんなことはありません.というか,一番大事かと言うとそんなこともありません.では,一番大事なことって何でしょうか?

 もちろん,人それぞれでしょうが,やっぱり,生きていくということですよね.つまり,人生そのものです.研究者であろうが,プロ野球選手であろうが,ピアニストであろうが,路上生活者であろうが,研究者,プロ野球選手,ピアニスト,路上生活者である前に一人の人間なわけです.つまり,誰でもまず哲学者ということですね.

 生きていくというか人生に目的はありませんが,誰でも幸せにはなりたいというと,幸せとは何ぞやということになるので,私は,このサイトでは,敢えて割と具体的に「気分よく生きていく」(これも再三書いていますが,気分よく生きていくというのは,自分さえよければいいということではなく,社会や周りも気分よくなるようなことをすれば自分も気分よくなるというのも含んでいます)というフレーズを使っていますが,そういうことが一番大事だと思っています.

 そのために仕事をするとか家族を大事にするとかいう順番なわけで,仕事をして成功?したとしてもそれで気分がよくなければ一体何やってんだ?ということになるわけです.バドミントンが強くなる魔法の薬を飲んでバドミントンが強くなってもつまらないというのは,そういうことですし,それがわからない人は,想像力がないし強くもなれないし,そもそも人生を気分よく過ごして行けない,これも相対的な問題なので,気分がいいと思っていても,今よりもっと気分がいい世界を知らないだけということでしょう.

 少し話がずれてきたので元に戻すと,私自身について言えば,あと15年くらいで仕事はクビになるという状況下で,この15年,そして,(もしあれば)その後の人生をどう過ごして行くか,ということです.

 そして,「何が一番大事か」を考えると自ずと答えは見えてくるような気もしてきました.要は,気分よく過ごして行くにはどうしたらいいかということです.仕事をするのが気分がいいのなら仕事をするのであって,要は,仕事は気分よく生きていくための手段に過ぎないわけです.そして,仕事をクビになれば,そういう状況下でどうやって気分よく過ごして行くかを考えることになります.つまり,哲学そのものですね.

 そして,これは,もうずっと考え続けていることで,ということは,ある日,仕事をクビになってももう充分に「準備」はできていることになります.

 つまり,一番大事なこと,いかに気分よく生きていくかを考えることは,生きている以上,仕事があるとかないとかの状況にかかわらず,考え続けなければならないことですし,「クビ」になることもありません.

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01b
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(バドミントン)

 昨日は久しぶりに(今年初めて)東京までバドミントンをしに行きました.K村さんが復活して来てくれてるんじゃないかという予感もあって,それは見事に的中しました.ほんとによかったです.

 プレーの方ですが,プレー以前に肘の痛みがもう我慢できないくらいになってきてしまいました.ひどくなる一方だし,しばらく休んだ方がいいかもしれません.

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4/2'12
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 そう言えば,新年度ですね.去年の記事を見ると...NHK行ってサイエンスZEROの収録とかやってたんですね...安さん結婚したし(とか言うのは置いておいて(^^;),何だかやっぱり随分前のことのように感じてしまいます.

 新年度ということで,私の周りでもいろんな人が異動しました.今,団塊の世代がどんどん定年になってるということもあるでしょうね.

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4/4'12
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 そう言えば,今年は来なかったんですが,要は,Suica付きVIEWカードなんでVIEWポイントみたいになって毎月お知らせが来るってことなんですが,ポイント交換でもっと簡単な方法がありました.VIEWなんとかていう端末が秋葉のような大きな駅の改札内にあって,そこにカードを入れて画面に何回かタッチするとSuicaにチャージされます.

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04b
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(経済)

 迷っているというのは,表現が正しくないですね.相場は,買い手と売り手の戦いなので,1〜2月は,買い手が圧倒的優勢で日経225で1万円くらいまでぐわーっと押してきたところで,両者が拮抗して一進一退になったということですね.相場を張るというのは,莫大な資金でその戦いに参戦するか,というか,それができる人はほとんどいないので,要は,どっちが優勢かを見極めて勝ち馬に乗るということでしょう.そして,それは,ころころ入れ替わるものです.

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04c
[バランス]
(世の中)

 あれだけの大災害だったのですから,そうなってしまうのは,仕方ないのかもしれませんが,明らかにバランスがおかしくなってる気がします.先日出た南海トラフの被害想定も最悪のケースと言いながらも,羮に懲りて...というか,今回散々叩かれて,自分達を守ってる感は否めません.

 原発にしても,どこもかしこも新エネルギーだの自然エネルギーだののオンパレードですが,そんなことをほとんど0からやるよりも,既に技術的に世界のトップレベルにあり,設備も既にある原発を今回の教訓を活かして確実に安全なものにする方が遥かに効率がいいのは,明らかでしょう.

 もちろん,それでも原発をやめるというのもありだとは思いますが,それ一色というのは,バランスがおかしいと思いませんか?

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4/6'12
[女性が長生きなわけ]
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 女性は男性より長生きです.これは,生物学的というか先天的な理由もあるのですが,後天的というか社会的理由もあるような気がしてきました.どういうことかと言うと,女性って「生涯現役」なんですよ.

 男は,定年で仕事をクビになったら濡れ落ち葉なのに対して,これまで女性が主としてやってきた家事に定年はありません.それは,それでもちろん大変なことなんですが,「退屈でつまらない人生より,大変でも楽しい人生」と再三書いて来ました.

 見方を変えると,定年がない仕事をしている男性,定年がある仕事をしている女性の平均寿命がどうなっているのか興味があります.でもあまりデータはなさそうです.

 定年がある仕事を定年で急にやめてしまうという急激な環境の変化もよくないと思います.人生の中でストレスを感じる第1位は,肉親との死別,2位は結婚ですからね.3位は昇進だったかな? 定年がある仕事をしている人は,定年も結構大きいと思います.

 ということで,定年で仕事をやめるとき,急激な変化にならないようにすること,仕事をやめた後も家事など生活していくのに必要なことをしっかりやることかなと思います.

 そう考えると,あくせく仕事をしてる今は「仮の姿」であって,身の回りのことは自分でしっかりやるというようなちゃんと生活するのが「本来の姿」で,今はそれに向けて単に「準備」してるだけのような気もしてきます.

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06b
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 女性と言えば,女子サッカー(なでしことはやっぱり呼びたくないかな)すごいですね.何がすごいって,アメリカ,ドイツ,ブラジルといった世界のどのトップチームとやっても,もう全く互角か互角以上に試合ができるということです.ワールドカップで優勝する前までは,全然そんなレベルではありませんでしたからね.

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06c
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(バドミントン)

 やっぱり「意識」なのかなあと思っています.あることを思いついて,やってみたら効果絶大だったんですが,トレーニングならそんなに急に効果が現れるわけはありません.つまり,回内回外をどう使うかの意識づけができたんだと思います.

 でも,あまりに急激に回内回外が「使え過ぎた」ために肘痛になってしまいました.つまり,同時にそうならないようにトレーニングも必要なわけです.でも,やっぱり「意識」が先だと思います.

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4/8'12
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(バドミントン)

 肘が痛いので,火曜日は1回パスして(ていうか,暴風雨の日で,練習が中止になるかもしれないけどビジターには連絡しないとあったので),昨日は,肘も痛いし体調もよくないし,赤を入れて返した建築学会大会の原稿が学生から来るのを待っていたんですが,来なくて,待っててもしょうがないのでいのでまたBLに行きました(G藤は昨日も来てなかった.S木さんの話だとあまり体調がよくないらしい.大丈夫かな.でも彼ももう40代半ばだと思うのですが,私もその頃は(今も?),とてもとても体調が悪かったです).

 BLがいい練習をしているのは,既に書きましたが,その分疲れます.で,昨日は,中1週間ということもありましたが,最後のゲームのところでは,肘は痛いし体のあちこちも痛くてもうぼろぼろでした.で,今朝起きたら,それこそ体中が痛い.そもそもこんな耐用年限を越えたような体で,明らかに負荷を越えるようなことをしてていいんだろうかとも考え始めました.

 意識についても,やっぱり難しいですね.イメージの中ではできてるんですが,今までの膨大な?(負の)蓄積を同時にキャンセルしないといけないのは,途方もなく難しいです.

 でもやっぱりやるんでしょうね(今はやめる気なし).それには,(くしくも昨日S木さんもおっしゃってましたが)やっぱり創意工夫です.そして,それこそが私がバドミントンをやる目的です.

 実は,以前のようにまた筑波大バドミントン部の練習にまた行こうかと考えていました.つくばに来るとき,そうすべきと言ってくれたのはT中Aちゃんですし,この間,飲んだときもそう言ってました.でも5年前はついて行けたトレーニングに今もついて行けるかということもありますし,ていうか,ついて行けると思いますが,そういう厳しいトレーニングについて行けること自体は,目的でもなんでもありません.

 そして,その結果どうなるかはわかりませんが,結果,強くなったとしても,それは,「筑波大バドミントン部の練習に参加したおかげ」ってことですよね.自分で創意工夫することが目的の私としては,それでは,あまり面白くありません.むしろ,自分で創意工夫して強くなって,こうやったら強くなるぜと学生達に教えたいくらいです.

 それには強くならないと話にならないのですが,強くなるのが目的というわけでもなく,強くなるために創意工夫する,そしてそういうことを通して人生を楽しんで行くのが目的です.

 要は,これもできる範囲でできるだけのことをしっかり創意工夫してやる,そういうことを楽しむということです.それがちゃんとできれば,バドミントン以外のように結果もついてくるんだと思います.考えてみたら,結果が一番出ていないバドミントンだけ,強くなるという結果にこだわりすぎてるような気がします.

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08b
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 何だかまだ寒いですねー.今日も帰りにキャンパスの中で花見をしてる学生達がいっぱいいましたが,寒いんじゃないですかね?

 帰りにキャンパスの中を通ったということなんですが,実は,1ヶ月くらい前から家⇔大学の1日2往復のうち,夕飯を食べに帰る片道を走っています.だいたい5kmくらいかな.でも走ると言っても,着替えもせずに汗をかかない速さでゆっくり30分くらいかけてです.

 バスで帰っても20〜25分くらいかかりますから,時間的にはそんなに変わらないんですよ.でも今のところこれと言った効果は...

 練習の日や天気が悪い日や大学に行かない日(午後仕事で東京に行く日)は走ってないので,数えてみたら1ヶ月で12日でした...

 3月は,結構雨の日が多いですからね.でも,これからは,暖かくなってくるので,着替えないで走るのは,ちょっと厳しくなってくるかな.

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4/9'12
[満喫?]
(生き方)

 今日,東京での仕事の帰りにM尾先生と話していて,夕飯はどうしてるんですか? 食べに帰ってます.最近は,帰るとき走って帰ってるんですよ.え?走って?大学から家まで? 今年は久しぶりに全日本出ようとか思ってて,とか,この話の前にスキーの話とかもしてて,M尾先生が一言「満喫してますねー」とおっしゃいました.うーん,そんなもんじゃ...とも思ったんですが...

 確かに(人生を)満喫してるかもと思いました(人に言われないとわからない?).仕事もばりばりしてますし,バドミントンやスキー以外だって,音楽もやってますし,**もやってますし,普通の人の何倍も「満喫」してるんだと思います.コツ?としては,とにかく時間のマネージメントに尽きます.

 でもやっぱり大変ちゃ大変なんですよ.今日の帰りのバスの中でも(行きの電車の中でも)ずーっと明日〆切の建築学会の論文の学生の原稿の赤入れとか,就職関係のメールのやりとりしてましたから...

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4/10'12
[休む]
(生き方)

 あとは,やっぱり「休む」ことですかね.私は,休日の過ごし方がわからない,休むのが下手だと何度か書きましたが,実は,しょっちゅう休んでます(^^;.それももんのすごい多忙を極めるときとかも,(無理矢理にでも)ちょっと気ー抜くというか,休むんですよ(というのもどこかで書きました).これも時間のマネージメントでしょうか.

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10b
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 今日の正午〆切で大会論文を出し(出させ)ました.今年は,ちょっと減って全部で6編でした.でも同時に6人を相手に赤を入れてたりしてやりとりするのは,いつものことながら大変です(学生からしてみると相手は一人ですが).そして,これもいつものことですが,まあこのくらいでいっかという感じでは,絶対に提出させません.だから,いつも直前まで大変なことになるんですが,研究者であるなら,というか,研究者でなくても,時間がある限り,少しでもいいものにするべく頑張るのは当たり前のことです(ということを身を以てわかってもらうために毎年えらい苦労します).

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10c
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(経済)

 あっと言う間に失速ですね.日銀は,追加の金融緩和も見送ったようですし,これじゃあインフレターゲットなんてとてもとても.この世界でもやっぱり「自分を守りたい」んでしょうね.つまり,そういうことを見越すことも重要ということです.

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10d
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(バドミントン)

 BLの練習のとき,あるいは,練習の後,なんであんなに疲れて体が痛くなったのかなあと考えています(2,3日は疲れが残った).3月のときは,そんなことなかったし,確かにいい練習はしてますが,そんなにきついわけでもないし,中1週間空いただけで,なんであんなぼろぼろになったんでしょうか.

 やっぱ,トレーニング不足でしょうね(考えるまでもない?).暖かくなってきて,これからは,寒いことを「利用」して着替えずに走るということも厳しそうですから,ちゃんとトレーニングしますか.

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4/12'12
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(生き方)

 あとは,例えば,何曜日の何時から何時は練習とか,この日はスキーに行くとか,とにかく予定を入れてしまうということだと思います.そして,1日が24時間しかないように,残りの時間でとにかくやりくりすることでしょう.それにこれもどこかで書きましたが,ピアノにしてもバドミントンにしてもスキーにしても**こともこの文章書くことも,取り組んでいるトータルの時間をちゃんと計算すると,時間の長さ自体はてんで大したことありません.

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12b
[自分に要求されていること]
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 このときからするとちょっと落ち着いて来たかと思ったのですが,まだ全然だめで,そうこうするうちに新学期が始まりました.これが「自分に要求されていること」なのでしょうか?

 というか,そういうことなのでしょう.私が研究がしたい,地震防災に関わる仕事がしたいと思っていても,そういうことができない状況にあるということは,そういうことが私に対して要求されていないということで,それはそれで受け入れるしかありません

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4/13'12
[成り下がった?]
(大学)

 学生の就職関係(もうほんとちゃんとやれよという学生があまりに多い.一方で,ちゃんとしてる学生はちゃんとしてて,次々入る内々定の連絡が唯一のなぐさめ),主専攻主任関係,講義,人事関係,学外の仕事と研究生活とは程遠い状態です.もう,完全に研究者から単なる教員に成り下がった(と言うと教員には失礼だが.でも私も教員ですけどね)気分です.これが私に「要求されている」ことだから仕方ないのでしょうか?

 今日,夕飯を食べに(走って)帰って,大学に戻るバスに乗るとき,生命環境のT中先生とばったり会ってバスの中でいろいろ話をしていたのですが,彼は,専攻長,学長補佐とかになってしまって,もうあきらめた,でも歳だから仕方ないね,と言っていました.他大学のいろんな先生と話をしてもそんな感じです.うーん,私はまだあきらめられません(とT中先生にも言いました).

 でも,時間の問題でしょうね.何度か書いたように,あと5年でしょうか.つまり,5年経っても何ともならならず,今のような,あるいは,もっとひどい状態なら,単なる教員に成り下が?って大学にしがみつくか,何か全然違う道を歩き始めるか,もうリタイアしてしまうか,でしょうかね.そうなったらそうなったで,私が(この分野で)必要とされていないのですから,それこそ仕方ありません.

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13b
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 TBSの情熱大陸,NHKのプロフェッショナル,テレ東のカンブリア宮殿など,最先端で頑張っている人を取り上げた番組群なんですが,一応見てます.見てますが,ますます意味ないですねー.それは,ここで書いた通りなんですが,それ以外に,私も頑張ろうではなく,むしろ,大変だなあ,私は(こんな感じで研究の第一線から遠ざかってしまえば)大変でなくてよかったなあ,と逆に安心?というか,ほっとするようになってきました(だったら,それはそれで意味がある?).要は,もうあきらめかけてるってことでしょうか.

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4/14'12
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(バドミントン)

 金曜の練習再開が来週からになったので,またBLの練習に行きました(今日はG藤が来てた.別に何かあったわけではなかったらしい).でもやっぱり,めっちゃ疲れました.ダブルスなのに最後の方は疲れてもうだめだめでした.なんなんでしょうね.単にもっとちゃんとトレーニングせいってことですかね.

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4/15'12
[性に合わない]
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 とにかく疲れています.あと5年と書きましたが,こんな状態が続くのなら5年ももたないかもしれません.

 やっていることが「私でなくてもできること」ということもありますが,とにかく「性に合わない」ということに尽きます.私は,研究,あるいは,その成果を社会に還元するために研究者,大学の教員になったのであって,言われたことも守れない不特定多数の学生の面倒を見たり,ある組織の利益代表になって,その組織のために足し算や引き算をするために大学の教員になったのではありません.

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15b
[仕事のことは忘れて]
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 仕事のことは忘れて,ってフレーズがよく使われますよね.仕事は大変で辛いものだから,休日くらいは仕事のことは忘れて,仕事と関係ない友人達と飲むときは,仕事のことは忘れて,というようなことでしょう.でも,私は,そんなこと考えたこともありませんでした.だって,仕事が一番楽しいし,そもそも,第一線で研究活動をしてるのなら,例えば,解決できない問題があれば研究のことは24時間,頭から離れないし,そうでなければ,第一線でやっていくことなんか到底無理でしょう.

 でも,最近,ようやく?「仕事のことは忘れて」というフレーズがわかるようになりました.今している仕事が,まさにそういうことだからです.ほんとに面倒で,関わっていないときは,忘れたいです.でも,上で書いたような習性が私にはあるので,それがとても厄介です.だから,こんな感じだと5年ももたないと思うのです.

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15c
[いい演奏]
(ピアノ)

 今日は,ドビュッシーピアノデュオ全曲演奏会でした.ホールは,かつしかシンフォニーヒルズで,よく行くところなんですが,ほぼ満席でした.

 演奏は,素晴らしかったです.生誕150年の年にピアノデュオ全曲という企画もよかったと思います.私は,「いい演奏」というのは,「この人ピアノが上手いなー」と思わせるものじゃなくて,「この曲いい曲だなー」と思わせる演奏だと思っています.そういう意味でも,まさに「いい演奏」でした.全曲演奏ということで,聴いたことがない初期のものも含まれていましたが,初期のドビュッシーらしいいい曲でした.

 このデュオを聴くといつも思うんですが,K子さんの演奏は言うまでもないんですが,Sわ子さんの演奏も素晴らしいです.Sわ子さんのソロは,数回しか聴いたことがないんですが,K子さんとのデュオのときの彼女の演奏がすごくいいんですよ(もちろん,ソロがよくないということではなく,デュオのときがもっといいということです).K子さんのポテンシャルの高さに引っ張られるとかそういうことがあるんですかね?

 ドビュッシー生誕150年ということで,ということは,ドビュッシーって私よりだいたい100コ上(**先生は,私より20コ上みたいな感じで)ということを再認識しました.つまり,年号に100を足すとだいたい重なるということです.そうすると,彼は今の私くらいでピアノで言えば,プレリュードを書き,その後,エチュードを書いて,55で亡くなったということになります.

 そう考えると,(もちろん分野は全然違いますが)自分なんかまだ何も成し遂げていないような気すらしてきます.もちろん,まだ時間はあるのですが(奇しくもドビュッシーなら亡くなるまであと5年,自分がこれからどうするか決断するにしてもあと5年),今の状況を考えると絶望的な気持ちになります.(多くの人と同じように)さっさと諦めた方がいいのでしょうか?

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15d
[寒い]
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 まだ寒いですねー.でもそのおかげ?で,まだ着替えずに普通に走っています.でも...あまり効果という効果は見られません.もう1ヶ月以上になりますが,タイムがよくなったり,疲れなくなったりとかもないし,ましてやバドミントンも...こんな感じだと正直しんどいんですが,まあ寒くて走れるうちは走ります.暖かくなったら逆にちゃんとトレーニングできますし,それはそれでOKです.

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4/18'12
[こんなことしてる場合じゃない]
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 ここ数日,高校の同級生が亡くなったという訃報が入って来ました.それも立て続けに2人です.2人ともよく知っているという人というわけではないのですが,3年前(なんですね.もう)の大同窓会のときに頑張って仕事してくれてた主要メンバーで,同窓会当日も話をしたと思います.2人とも女性というのもショックでした(女性は長生きのはずなのに).

 同級生や後輩の訃報が入ることはあります.30代のときも何度かありました.でもそのときは,事故とか難病という感じで,もちろんショックは大きいのですが,自分と重なることはなかったです.でも今回は,癌と心筋梗塞ということですから,50を過ぎれば誰にでも起こりうることですし,心筋梗塞で亡くなった人は,朝いつも通り出かけたのに...ということらしいです.

 つまり,私もそういう歳になってきた,ということでしょう.残された時間は,思ったほどないのかもしれませんし,こんなことしてる場合じゃないのかもしれません.

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 じゃあ,何してる場合かと言うと,これがまた難しい.でも,このまま流されれば,何も変わりませんし,5年後に死ぬのなら,他にやるべきことがあるのは明らかです.

 それは,雑事ではなく研究,という単純?な話でもありません.仕事(研究も含めて)なんかさっさとリタイアして好きな人といっしょにいるということかもしれませんし,一人でゆっくり考える時間をもつということ,あるいは,単にあくせく働かずゆっくりするということかもしれません.

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4/19'12
[お金の問題?]
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 すぐ上で書いたことは,かなり本質的な問題です.今日も昼間,今まであまりなかったような感じで具合が悪くなり,しばらくじっとしていました.

 定年で急にやめるとおかしくなると書きましたが,例えば,50くらいをピークに給料も忙しさも徐々に減らしていくってわけには行きませんかね? 体はどんどん衰えていくのに忙しさは単調増加っていうのは,どう考えてもやっぱりしんどいでしょう.そういう中で体を壊す人もいるし,亡くなってしまう人もいる.

 私がどうするかも難しい問題です.少なくとも社会のシステムは簡単には変わらないでしょうから,組織にいる以上は,どうこうすることは難しいです.まあこれは,ここでは置いておいて,その前段階の「やるべきことをやれているか」「私にしかできないことか」の方が直面する現実的問題です.忙しくても「やるべきこと」「私にしかできないこと」なら,何とか頑張ってやれるでしょうからね.

 そして,これは,お金で解決できるような気もします.つまり,研究がしたいのなら,お金(生活していくのに充分なキャッシュフロー)があれば,大学なんかさっさと辞めればいいだけの話のようにも見えます.

 ただ,大学を辞めて何の肩書きもない一人の人間が第一線の研究者としてやって行けるでしょうか? 現実的には,厳しいようにも見えますが,実は,(少なくとも私の場合は)やって行けると思います.1つには,あまり研究費がかからない研究をしている(これは,研究費を獲るための仕事で研究ができないというミイラ取りがミイラになるようなことがないように昔からわざわざそういう風にしている)ということがあります.

 そして,私がやっていることは,地震防災という非常に社会との繋がりが深いテーマですが,これも何度も書いたように,もちろん,そういう形で社会に還元できれば嬉しいですが,研究するのは,そういうことが目的ではありませんし,そういうことが目的だといい研究はできません(最近の「役に立つ研究は素晴らしい」という風潮にほんとに辟易してますし危機感すら感じています).理由は何度も書きましたが,少なくとも最先端の研究にたずさわるというレベルの人なら,意欲の源として,知的探求心に勝るものはないからです.

 これは,どういうことかと言うと,やってる研究が見向きもされず,結果,全く社会に還元されないとしても,ぜーんぜんへっちゃらということです.もちろん,これは,私がそれほどまでに自分の研究テーマに知的好奇心をもっているならば,ですが...よく,研究していて,何かの役に立っているんだろうか?単なるマスターベーションなんじゃないか?とか心配をする人がいますが,そんなこと度外視したところから,「結果的に」ものすごく役に立つ研究ができたりするものです.

 ただ,誤解してはならないのは,何でもやりゃーいいってわけじゃもちろんありません.役に立つとか立たないとか以前にものすごく独創的で今まで誰も思いつかなかったようなアイデアや論理展開や発見がなければなりません.

 でもそこまではなかなか行きませんよね.だとするとどうなるかと言うと,一段レベルを下げて「役に立つ」ということをアピールする(しかない)というのが正しい順序なんだと思います.間違っても「役に立つ」が先に来てはいけません.

 話が少しそれた(でも実はこれもとても大事なことだと思う)ので戻すと,そういう研究ができるからということではなく,そういうことに注力して行けば(お金があれば)(一見すると)大学を辞めて研究して行くこともできるんじゃないか,ということです.要は,食べて行ければ何やってもいいんですから,退屈しのぎとしては,それこそマスターベーションでいいわけです.

 でも「一見すると」と書いたように,これもそう簡単には,行きません.そもそも私が今の研究テーマにそれほどの知的好奇心をもっているか(問題発言か?)ということもありますが(でもそれこそ大学を辞めれば何やってもいいんで,一番知的好奇心をくすぐることを研究すればいい),大学には,一研究者という以上のものがあるのは事実だからです.

 それは,やはり,ただ研究をするというだけでなく,研究指導を通して,学生を育てることができるということでしょう.もちろん,会社にも人材育成はありますが,大学には,利益を上げるという縛りがないので,上で書いた「役に立つ」ということを度外視したもっと重要なことに取り組み,自分で考える,動けるといった仕事ができる人間に必要な本質的なことを身につけさせることができます(一方で当人次第という側面も大きいが).

 ですから,**大学教授なんていう肩書きなんかは,ほんと要らないんですが,(お金があれば)さっさと大学なんか辞めりゃーいいというわけにも行かないも事実で,これもどこかで書きましたが,給料半分とか1/4でいいんで,研究と学生の研究指導,あるいは,そうやって人材を育てながら地震防災に関わる仕事をさせてくれるところがあったらいいのになーと思うのです.

 でも,世の中,資本主義社会ですから,現実的には,そうも行かないでしょうね.実際,それでよければ是非,という話(があるとは思えないが)があったとしても,ほんとに給料半分とか1/4だと,それが私の仕事に対する評価ということになってしまいますから,逆にオファーできませんよね.厄介な世の中ですね.

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4/20'12
[学生の研究指導]
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 ↑と書いたのですが,どうして学生の研究指導をさせて欲しいと思うんだろうかと考えました.最初は,(内的熟達と並ぶ)人との繋がりかと思ったんですが,人との繋がりは他にも色々ありますから,そうじゃなくて「学生が来てくれる」ということなんだと思います.つまり,私が必要とされるのなら,ということです.逆に言えば,学生が来なくなれば,別にそれはそれで構わないし,来たくないという人間を無理矢理引っ張ってきて指導させろ,なんてわけはありません.

 つまり,私が必要とされるのなら,やらせていただきます,ってことですね.そして,これは,別に学生の研究指導に限らないんだと思います(多分).私が必要とされないなら(充分なお金があるのなら),のんびり好きなことやればいいってことですね.

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4/21'12
[疲れた]
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 やっぱり疲れてますねー.自分が必要とされるなら頑張ってやる,というのは,きこえはいいですが,裏を返せば,必要とされないなら(疲れてるから)やらないってことです.

 疲れたというよりは,最近,また衰えた,歳をとった感じがしています.練習していてもものすごく疲れますし(昨日練習だったんですが,疲れて後半はだめだめでしたし,今日もまだ疲れが残っていて全然だめです),スキーも午後はもうだめだめです.

 トレーニング不足ってわけでもないと思います.でも,効果が全く感じられない.それこそ,単に疲れるだけって感じです.

 今,いろんな(研究以外の)仕事が集中していて,これが一時的なものなのか,もし,こんな状態がずっと続くのなら,もうもたないと思います.それが組織や社会の中で必要なものだとしても,「私にしかできないこと」でないのなら,他の人にやってもられればいいことなので,私がやるとしたら生活(お金)のためということになり,生活していける(お金がある)のなら,辞め[て他の人に雇用の機会を与え]ればいいとうことになります.

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21b
[食べて行けるものの中から探した]
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 自分がどうしたいのかわからない,自然の流れに逆らわずにやっていくと再三書いて来ました.でも,やりたくないことや「性に合わない」ことはやりたくないですから,やりたくなくはないことをやりたいとは言えるわけです.少なくとも,やりたくないけどやらないといけないこと以外にやってることは,やりたいからやってるのでしょうからね.

 注意を要するのは,仕事(研究)です.私は,やりたいことを探し,やりたいことを見つけ,それを仕事にすることができました.それはもう大ラッキーだったのですが,やりたいことを探したと言っても,それで食べて行けるものの中から探しました.つまり,それで食べて行けるものという条件を取っ払ったらどうか,生活していくのに充分なお金があって働く必要がなかったらどうか,ということです.

 もちろん,それでも今やってる仕事(研究)は,やると思うのですが.やりたいことは他にもいくらでもあるので,どのくらいやるかは,わかりません.でも,今の(ひどい)状態を考えれば,今よりは遥かにできるかな.

 こうして考えて行くと,要は,生活して行ける状態なら仕事(大学教員)をやめるということは,とりも直さず,定年で仕事を辞めた後どうするか考えるのと同じであることに気づかされます.え? 定年までは,まだ大分あるでしょ? そうなんですが,50を過ぎると急にゴールが見えてくるというか,5年後に辞めるのも15年後に辞めるのもそんなに変わらないんじゃないか,結局は,時間の問題という気もしてきます.

 で,定年後,あるいは,生活していくのに充分なお金があって働く必要がなかったらどうして行きたいかというと,ちゃんと普通に生活して行きたいって思うんですよね.そういう中で,やる意味があると思えることだけをやりたいというのが本音です.

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21c
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 高齢化社会になってるのは,みんな元気で長生きだから定年なんかやめて元気な人は働いてもらえばいいと何度も書いてきました.そういう取り組みも行われていて,高齢者専門の人材派遣会社なんてのもあるそうです.高齢者で働いている人の話によると,仕事をやめて1年くらいすると,奥さんに邪険にされ,やることないから何でもいいから働きたいんだそうです.うーん,人生退屈しのぎですから,いいんですが,何か違う...

 やっぱり必要とされて,つまり,その人しかできないことをやってなんぼですよね.だから,そういう形ではなく,例えば,50くらいをピークに給料も忙しさも徐々に減らしていくというような形なんじゃないかと思うわけです.

 でもそういう話をすると,若い人達の中には,冗談じゃないという人も少なからずいます.それは,高齢者が雇用を奪っているということではなく,(好き勝手なことばかり言って仕事を下にどんどん押しつける)偉い先生にいつまでもいてもらっちゃ困るんだそうです.そりゃそうですね.

 だから,50くらいをピークに給料も忙しさも徐々に減らしていくとしたら,発言力とか偉さとかもそれに比例して減らして行かないと,ということですね.つまり,年功序列とか社会的地位とかも撤廃するってことですね.ただ,誰でも歳はとりますし,年功序列は,歳をとって衰えていくことに対する「セイフティネット」になってる側面もありますから,やり過ぎるとそれこそ姥捨て山のようになってしまうので,バランスが重要です.でも,私は,人間関係に上下関係はない,基本的にみんな対等,だと思いますし,そこさえ間違わなければ,みんな気分よくやって行けるはずだと思うんですけどねー(実際は,全然そうなってないですが).

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21d
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 問題?は,生活していくのに必要なお金があれば,ってとこですが,さすがに仕事を辞めると厳しいかと言うと,そうでもないかもしれません.今,資産がいくらあるかは,もちろん秘密(^^;ですが,トイレ共同風呂なし家賃3万のアパート暮らしまで行かなくても,要は,住む家があって,年金がもらえるまで食いつなげればいいって考えると,私には子供もいないし,まあ*千万くらいあれば何とかなるんじゃないでしょうか.何度も書いてるように,お金ってそんなに要らないですもん.

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4/22'12
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 疲れてるのを通り越してもう体調悪悪になってきました.理由は明らかで,歳をとって気力も体力も衰えてきているのに,研究や学生の研究指導や地震防災関係の仕事ではない,性に合わないことでどんどん忙しくなってきているからでしょう.

 いや,それが仕事なんだからやるのが当たり前でしょ,ということなら,(仕事を辞めても食べて行けるのなら)給料は要らないから仕事も辞めます,となるだけの話です.私でないとできないことでなければ,いくらでも代わりはいるはずです.私にしかできないことなら,この身を捧げることもやぶさかではありませんが,今の仕事を辞めても何とか食べて行けるのなら,私でないとできないことでないことで体を壊してしまうのは,ばかげています.

 問題は,これが一時的なものなのか,ずっと(定年まで)続くものなのか,ということでしょう.もう明らかに体が拒絶反応を示していますから,5年なんて言ってられないかもしれません.

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4/23'12
[研究をするのに一番必要なもの]
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 思うのは,こんなシステムでは,日本の研究レベルは,どんどん低下していくということです.今後何十年間でノーベル賞受賞者を何人輩出しよう,なんていうのもあまりに低次元な話ですが,研究レベルを上げるためにいったい何をしているのかというと,ほんととんちんかんなことばかりです.

 いい研究をさせるのに何が一番必要ですか? お金ですか? 研究をする時間に決まってるじゃないですか.

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23b
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 今日も研究することなく1日が過ぎていきました.試しに書いたメールの数を数えたら,50を越えていました(来たメールは数百以上).電話もひっきりなしにかかってきますし,(研究室の学生ではない研究とは関係ない)学生も入れ替わり立ち替わりやってきますし,企業の人も来ます.別に今日が多いわけではなく,ずっとこんな感じです.でも,(私でないとできない仕事ではないですが)どれも誰かがやらないといけないとても大事な仕事なので,絶対に手を抜くわけには行きません.

 どうしましょうかね? 道はいくつかあります.辞めてしまうか,どこかへ移るか,現実に適応するか,です.今すぐはさすがに無理ですが,辞めるのはありだと思いますし,辞めても食べては行けるとは思いますが,仕事という最高の退屈しのぎの代わりを見つけなければなりません.でもこの歳になると,ちょっと早く老後がやってくるようなものなので,単に時間の問題という気もします.

 どこかに移る,に関しては,今より少しでも研究や地震防災に関わる仕事ができるのであれば,すっ飛んでいきますが,そんなところ,ありますかね? 3つ目が一番現実的なんでしょう.要は,研究以外の仕事で給料をもらって,研究は趣味と割切るってことですね.そうやって,時給を計算すると驚くほど高額になります(でも,研究以外の仕事が増えていて,その時給がどんどん下がって来ています).でも,研究や学生の研究指導に対して全く金銭的対価,つまり,(資本主義社会の枠組みでの)評価がないと考えるのは,悲しすぎます.

 いずれにいても,3つのうちどれにも対応できるように準備はしておこうと思います.期限は,何度も書いているように,あと5年です.

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4/24'12
[生きていく]
(生き方)

 まあもっと気楽に考えればいいのでしょう.要は,生きていくってどういうことかってことですね.

 人生所詮退屈しのぎとは,何度も書いてきましたが,これは,生きていくということが大前提です.でも,生きていくって,実は,大変なことですよね.本来的に言えば,食べていかないといけないし,雨露をしのぐ家も,寒さを防ぐ衣服も必要です.自給自足が基本ですが,社会的分業が進んだ現代社会では,たった1つのことを生業とすることで衣食住全てを何とか獲得することができます.そして,それで充分じゃないですか.

 成功するとか社会に貢献するとか世の中をよくするとか,別にそんなことまでしなくても,誰に迷惑をかけるでもなくちゃんと生きていけば,それでもう充分でしょう.自分がどうしたいというのは,得てして,自分ではなく,人類が繁栄するためのプログラムに「騙されてる」可能性が高いので注意が必要です.

 でも,上で書いたように,社会的分業が進んだ現代社会においても,ちゃんと生きていくのは,大変なことです.でも,私の場合,50を過ぎてなんとかゴールまで辿り着けそうというところまで来ることができたかなあと最近感じるようになってきました.それはとても幸運なことで,ほんとにラッキーだったし感謝してもしきれません.

 だから,もうこれからは,何でもありだとは思うんですよね.自分が(ある特定の組織ではなく)社会から必要とされるのなら,いくらでも頑張りますけど,必要とされないのなら,のんびり悠々自適でやって行けばいいんだと思います.

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4/27'12
[全然だめ]
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 やっぱり,全然だめですね.研究する時間なんか全然ありません.こんな文章書いてる暇があったら,ピアノ弾いてる暇があったら,バドミントンやスキーしてる暇があったらできるだろ,というのは,全然違います.これらの時間を全て合計しても週10時間にもなりませんし,そんな量で最先端の研究なんかできるわけありませんし,こんな状況で仕事だけしていたら,それこそストレス溜まりまくりであっという間に病気になってしまいます.

 大学のいろんなお仕事が嫌で嫌でしょうがなくなければ,高い時給で割のいい仕事ということなのかもしれませんが,嫌で嫌でしょうがなくはないくらいのことでこれから定年までの貴重な時間を過ごすとは,やっぱり考えられないです.

 結局,お金の問題なんですかねー.でも,お金の問題なら,お金はそんなに要らないのでいつでも辞める準備はできてるとも言えます.ですから,お金の問題ではないということです.

 1つは,仕事の代わりになる「退屈しのぎ」はあるか,ということですね.これに関しては,なかなか難しいとは思いますが,今の研究できない状況を考えると,何とか食べて行けるのであれば,自分がやりたい,やるべきと考えることをやる方が遥かに理にかなってると思います.

 もう1つは,社会との繋がりでしょうか.再三書いているように,ある特定の組織ではなく,社会全体の公共の利益に対して,私にできることがあれば,身を粉にしてもやりたいと思っていますが,そうでなければ,社会の片隅でひっそりと,でものんびりとやっていくのは,大丈夫だと思います(多分).あるいは,他に「そういうこと」を見つけてもいいわけですし.

 もちろん,今すぐどうこうと言うわけには行きませんので,「その時」が来たら,ちゃんと進むべき道を選べるように,しっかり準備しておくことだと思います.

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4/29'12
[人生は短い]
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 いろいろ書いてますが,やりたいことを仕事にした人で,ある組織に所蔵して(本意不本意に関わらず)人並み以上にちゃんと出世?した人のほとんどが直面している問題なんだと思います.つまり,これまではやりたいことをやってきたけど,誰かがやらなければならない組織のとりまとめ的な仕事をやらなくてはいけなくなって,やりたいことができなくなってきたということです.

 本来的には,「そういうことをやるのが仕事の人」というのがいて然るべきですが,大学の場合,みんなやりたいことを仕事にした人なので,「そういうことをやるのが好きな人」がほとんどいないのが厄介です.

 逆に言うと,いかに今までが恵まれていたかということでしょうし,もうそれなりに充分満喫できたとも思っています.つまり,今のような状況であることもやはり恵まれているということなのでしょう.

 確かに,学内外問わず,周りを見ていると,好きまでは行かなくても,まんざらでもない感じの人が多くて,そういったとりまとめ的な仕事もぶつぶつ言いながらもそれなりに楽しんでやってる人が多いように見えます.

 考えようによっては,同じことをずっとやり続けるよりは,研究するのは,50くらいまでで,偉くなったら,別の道,例えば,大学の中で偉くなるという「別の道」を歩むということもあるわけです.でも,再三書いて来たように,私は,そういうことには,興味がありませんし,長けてもいません.

 定年までは,まだ大分あるのですが,今は,30代前半のとき感じたように途方もない長い道のりに見えてしまいます.逆に,今,30代前半に戻れば,やりたいことがやれるのは,50くらいまでなわけですから,そのとき,感じた「人生が途方もなく長い」という絶望感ではなく,実質あと20年もない,人生は短い,と感じるでしょうね.だから,若い人達に言えることは,やっぱり,やりたいことに打ち込める時間は短いから,今のうちにしっかり頑張っておいた方がいいよ,ということです.

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29b
[わがまま]
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 若い人達に言えることは,上で書いたようなことなのですが,私自身はどうしましょうか? 今まで充分に満喫してきたんだから,恩返ししろ,というのは,よくわかりますし,そうすべきです.でも,これも再三書いて来たように,どうせ恩返しするのなら,ある特定の組織にではなく,できれば,社会全体に対して,と考えていますし,それができるとも思っています.

 でも,私が勝手にできると思っていても,周りがそう思わなければ,お話しにもなりません.それならば,(社会から必要とされていないので)少し早めに引退する,あるいは,また別にやりたいことを見つけて人生を満喫する,というのは,いいとこどり過ぎてわがままですかね? でも,私って生来ほんとわがままで自分勝手な人間なんですよ.

 例えば,今すぐは,さすがに無理ですが,5年後とかに大学を辞めるとしたら,どのくらい迷惑をかけるでしょうか? 教授のポストは1つ空きますが,准教授の誰かが昇進できますし,順繰り順繰りで若くて元気がいい新規の助教が獲れるでしょうからそんなに問題なさそうです.ただ,今は,欠員が出てもすぐに新規採用はできない(これで人件費を大分浮かせているが,その間の調整がとても大変)ので,例えば,講義なんかは,後継が決まるまで非常勤講師としてやるとかすれば,そんなに迷惑はかけないような気がします.

 教授の人の中に仕事にやる気を失ってい(るように見せ)てあまり仕事をしない人が少なからずいるのですが(仕事が来ないようにそう演じている確信犯かも.でもそうだとすると,こんなに割のいい商売はそうそうない.でもそういう人は定年で辞めて,今は大分少なくなった),そんな状態で,居座られるより,よっぽどましなような気がしますが,どうでしょうか.

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29c
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(政治, 経済)

 なんか最近,忙しいというのもありますが,ある種のテーマについてずっと書いてきたので,書くことはいろいろあったと思うのですが,他のことまで手が回ってなかったので,いくつか思い出したことについても書いておこうと思います.

 O沢さんの無罪判決ですが,結局,こうなるとわかってるのに,ほんと無駄な労力をかけ,時間だけが虚しく過ぎてしまった感じがします.思えば,これがなければ,M主党が政権を獲ったときにO沢総理となっていたでしょうから,ド素人集団の迷走が続いたこの数年余りが全然違っていたのは間違いないでしょう.

 でも,ある意味,そうならないように,つまり,今の世の中を変えないように,誰かが仕組み,メディアを誘導し,メディアの言うことを鵜呑みにしかできない「市民感覚」によって,ここまで事を引き伸ばしたのですから,その企みは,成功したと言えます.

 インフレターゲットを宣言したかに見えた日銀の金融緩和も既に息切れというか,おっかなびっくり状態で,先日,追加の金融緩和を発表したにもかかわらず,それこそ屁の突っ張りにもなりませんでした.

 これからどうなりますかね? ヨーロッパの金融危機も別に何も解決してないし,雰囲気的には,全然よくないと思います.日本の場合は,消費税増税法案がどうなるかでしょうか.これを通させて実を獲り,マニフェスト違反を大義名分に政界再編となるでしょうか.

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29d
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 いろいろ書いてきましたが,とにかく今は,学生達といっしょに地震動の性質と建物被害の関係を探求し,それを地震災害軽減に結びつけるための研究をして行こうと思います.そのためには,それを妨げることをできる範囲でできる限り取り除く,取り除けないものはできるだけさっさと片付けるしかないでしょう.

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