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10/1'14
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(経日)

 日経225やTOPIXはそうでもないのですが,非大手証券の動きがよくないので,2,3割買いから7,8割売りになったと判断しました(中堅建設は買いを継続).

 これで非大手証券は,パフォーマンス的には数%マイナスで連敗ですが(中堅建設がその穴を埋めてる形),既に書いたように,しばらくはこういう行ったり来たりの状態が続くのかもしれません(続かないのかもしれません).

 材料的にはどうなんですかね? 今日の国会答弁なんかきいてると,A倍さんはえらい強気ですが,これからどうしようというより,ひたすらAベノミクス?の自分の成果???を主張するばかりで,こんなんで大丈夫かよ感満載です.実際,経済状態見ても,もう結構やばいとこに来始めてるのかもしれません.

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01b
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(日記)

 Mー娘。の新メンバーが1999年生まれとか2000何年生まれとか言ってて,ついこの間じゃんって騒いでる人達がいたんですが,1999年と言ったら,私にとっては,台湾集集地震が起こったときで,2000何年と言ったら,筑波大に来た頃で,そう思ったら,ついこの間どころか,随分前という感じがしてしまいました.

 もっと具体的に言うと,その頃,もし子供が生まれていても,まだMー娘。の新メンバーくらい(10何歳くらい)にしかなってないんだ,子供が成長するのって遅いんだなーと思ってしまいました.変? ていうか,そう思うってどういうこと?

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10/2'14
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(経日)

 いきなり大きく下げました.材料的には,エボラ出血熱患者がアメリカで発見されてNYダウが大きく下げた影響との報道ですが,どうなんですかね?

 転換したので,10/1を100としたグラフに描き変えたんですが,中堅建設はまだ買い継続なので,pfを10/1以降,非大手証券を反転+中堅建設としました.

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02b
[文学]
(日記)

 S大学のK先生のサイトに漱石の「こころ」が酷評(^^;してあったので(でもちまたで名作と言われていても面白くないものは面白くないという彼の考え方は全くもって真っ当だと思います.みんな彼のように自分の頭で考えて自分で判断すべきだと思いますよ),逆に興味が出て(普通の人と行動規範が逆),私もちょー久しぶりに読んでいます.

 まずどうやって読んでるかですが,家のどこかで埃を被ってる文庫本を引っ張り出すってことはしないで(実際は,昔読んだときは,漱石全集が家にあったのでそれで読んだと思う.家に大量にあった本は,父が亡くなったとき,ほとんど売却したが,確か漱石全集は,とっておこうということでまだあると思うが,あるとしても母親の家),Android用の無料のアプリをダウンロードして,Nexus5で行き帰りのバスの中で「青空文庫」で読んでます.とてもくっきり表示されてめっちゃ快適です.でも本を読むとやっぱり(父親から本を読めと言われて読まされていた)昔の「苦行」が思い出されます.

 行き帰り往復合わせて30分しかないので,まだそんなに読み進めてないのですが,現時点でいろいろ思うことがあるので,ここで書いておこうと思います.

 思ったのは,「文学って何なんだろうな」ということです.言い方を変えると,漱石の文学がどうして評価されたのか,ということです.

 K先生が言われるように,私も今,漱石のこころを読んでも,時代背景も今と違いますし,特段すごいとか面白いということはないと思います.とは言いながら,これを一つの作品として見ると,随所にきらりと光る,おそらくそれまでになかった全く新しい何か,喩えて言えば,絵画におけるそれまでになかった斬新な筆遣いのようなものはあると感じます.

 そう,文学に限らず,芸術,あるいは,学術も含めて評価されるべきは,その新規性や独創性です.S村河内守(のゴーストライター)が現代のベートーヴェンと言われるようなベートーヴェンそっくりの曲を書いたとしても,それは,ベートーヴェンの猿まねに過ぎないわけで全く評価に値しないということです(厳密には,私は彼の作品は聴いたことがないので私は評価するもしないも興味がない).

 そして,そういう観点で「こころ」や漱石の他の作品を読んだとき,明治の前の江戸時代までの日本文学の状況を考えれば,当時の文学界において画期的な作品だったことは間違いないでしょう(もちろん,詳しくは,明治以前の日本文学を詳細に調べる必要がありますが,その作業は,数多の日本文学研究者が行ってるわけです).

 でも当時としては画期的でも,今となってはごく普通ということはあるでしょうね.だって,漱石以降の小説家達は,みな漱石を読んで,彼の作品を言わば踏み台にして,今の時代背景に合ったより面白い小説を書くことができるわけですからね.それは,300年以上前のニュートンの論文に書いてあることが,今からすれば全て当たり前であるのと同じです.

 でも,そういう観点で,現代の面白いと言われる小説と漱石を比較して,漱石から現代まで日本文学がどれだけ「発展」したのか,と考えると,漱石のすごさに逆に驚かされます.現代文学は,漱石の頃からそんなに発展してないと言うと怒られるかもしれませんが,漱石の時代にそれまでと違った全く新しい近代文学が確立されたことと比べると,現代文学は漱石の時代の枠組みから大して出られていないとすら感じます.

 とは言え,今漱石を読んでも面白くないとしたら,それはどういうことでしょうね? 例えば,ずっと昔の音楽であるバッハやモーツァルトやベートーヴェンは,今聴いてもほんとにすごいと思います.絵画や彫刻だってそうです.

 おそらく,文学というものをどう捉えるか,ということなのでしょう.文学を,言語を使って情報を伝達するものと考えるのであれば,漱石のこころは,ちまたでは,友情とエゴのぶつかり合いや自意識や自我について問題提起したという評論もあるようですが,そんなことは,今となってはもう大したことはなくて,それを「どう表現したか」ということなのでしょう.実際,芥川賞選考の講評などをきいているとそういうことが判断基準になっているように思います.

 そして,今,こころを読んでるのですが,時代背景も違うし確かに中身はそんなに面白くない(^^;のですが(中には時代劇が好きというように昔のものが好きという人もいるでしょうが私はそういう趣味もないので),文学を言語を使って情報を伝達するものではなく,文体からなる一つの芸術作品として見てみると,そこそこ面白いと思って読むことができますし,やっぱりすごいなあとも思います.

 でも,そういう読み方をしないのなら,というか,普通は,文学者じゃあるまいしそんな読み方はしないと思うので,他にもっと面白くて優れた作品はいくらでもあると思います.あとは,教科書に使われるのがなんで昔の「名作」かというのは,おそらく著作権が切れてて只で使えるとかそういう事情もあるんでしょう.ですから,冒頭で書いたように,教科書に載ってる名作だからと言って,ことさらありがたがる必要もないし,やっぱり大事なのは,(K先生のように)自分の頭で考えて判断することでしょう.

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02c
[出るみたいです]
(PC)

 こういうノートPCが欲しいと散々書いてきましたが,とうとう出るみたいです(多分).パナソニックのRZです.

 

 キーボード付きでタッチパネルで,液晶が360度回転して,軽量(745g)で,大きさも10.1インチとベストでフルHDでバッテリのもちもいいようです.タッチパッドもクリックボタンがちゃんと分かれています.現段階では文句なしじゃないですかね.

 うーん,でもVAIO pro11買ってまだ1年も経ってないし,そもそも(Nexus5のおかげで)ノートPC使う頻度激減しましたからね.

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02d
[夢?]
(バドミントン, スポーツ, 生き方)

 もう再来週がアジパラですし,F原君の怪我も大分いいということで,今日久しぶりに練習しました.久しぶりだったのでどうなってるのか気がかりだったのですが,今日打ってみてちょっと気になることがあって,でも指摘したらすぐ直せたんで大丈夫でしょう.

 私の方は,全日本教職員以降あまり打ってなくて,とーきどき2週間に1回くらい教職員のクラブで打ってたくらいで,右股関節の状態もまだまだなんですけど,徐々によくなってる感じはしてたんですが,今日打ってみた感じだとやっぱりまだまだですね.

 でも,何と言うかこんなどうしようもない状態でもいつかよくなると思ってるし,バドミントン自体もそれこそ,ここ10年くらいずっとだめだめですが,どうやったら強くなるかはずっと考えてるし,いつかきっとバドミントンがどういうものか「わかって」突然花開いて強くなると(勝手に)思ってやってます.

 別にバドミントンに限らず,例えば,ゴルフだって,4月からまた行き始めて,でも2週間に1回練習場に行って,2ヶ月に1回コースに出てるくらいのもんですが,そんな練習?量でどうやったら90±10まで行くかは考えてるし,いつかできると(勝手に)思っています.

 でも夢なんか要らないって散々書いてきましたが,これって夢?をもつってことなんですかね.

 そう考えると,仕事は30代は何をやっていいかわからず辛かったと書きましたが,あのときから(やりたいことやるべきことがやれている)今の状況を考えると,ほんと夢のようです.でも30代のときは,いつか自分がやりたいことやるべきことを見つけられるという夢をもって仕事を頑張っていたわけではなかったですね.

 でも,とにかく何かはしていました.辞めればそこで終わってしまいますからね.逆に言えば,とにかく続けていれば何かが起こる(かもしれない)ということでしょう.

 もちろん,何も起こらないこともありえますが,起こるかもしれないと思えれば,続けることはできるし,それが(世の中で言うところのものではなくもっと本質的な意味で)夢をもつということかもしれません.

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02e
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(野球)

 ライオンズですが,監督(代行)が田辺さんに変わってちょっと持ち直しかけたこともあったんですが,星野さんが辞めると言ってから楽天が元気になったりして,今は最下位に沈んでいます.そして,今日負けたら35年ぶり!の最下位決定ということだったんですが,7-0からひっくり返して9-8で勝ったそうです(そっか35年ぶりというのは,ライオンズが所沢に行った1年目のことですね.あれから35年経ったのかー).

 でももう残り何試合もないと思うのですが,CS進出はとっくにないですしもう実質シーズン終わったようなもんです.というか,今日も負けたか,今日も負けたかという日の連続で,ほんと久々につまらないシーズンでした.

 でも,既に書きましたが,私は相当のライオンズファンですが,これで元気をなくすとか自分に何か影響があることはありません.そしてそれは,ライオンズの全盛時代も同じでした.

 あっ,ホークスvsオリックスの直接対決,ホークスが勝って優勝したんですね.うーん,(福岡の友人達には怒られるけど)オリックスに頑張って欲しかったんだけどなー.

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02f
[少子化問題の本質?]
(世の中)

 別に少子化で人口が減ってもみんな幸せにやって行くことはできるとどこかで書きました.でも...やっぱり今のままじゃまずいと思い始めました.

 人口が減ること自体は(ちゃんと対処すれば)どうということはないのですが,その分,有能な人材が出てくる確率が下がるのは大問題です.今のH橋大の学生のレベルは10年前のY口大と同じというのはまさに衝撃ですが(確か最低合格ラインということだったので全体のレベルが同じということではないのがせめてもの救い),要は(既に書きましたが),日本全体ではなく,これから世の中を担う若年層の人口が激減しているのです.

 でも人口がそんなに多くない国でも有能な人材を沢山排出している国はありますよね.ですからやり方はあるわけです.

 逆に言えば,今の日本のやり方をそのまま続けていたのでは,「確率通り」になってしまうわけで,つまり,教育方法などを抜本的に考え直さないといけないということです.

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 ひょっとして,今の激烈な二極化の流れってそういうことが背景にあるのでしょうか? つまり,世の中を動かすある程度の数の有能な人材を(それ以外の人達を犠牲にしてでも)確保しようということです.

 それならそれで非常に納得もするのですが,犠牲にされる方はたまったもんじゃないですよね.でも,そういう背景があるということなら,この流れは当分止められないということでしょう.

 だとしたら,どうしたらいいかは明白で,「有能な人材」に入るしかありませんよね.

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10/3'14
[結局,自己責任なのか]
(防災)

 御嶽山噴火ですが,10/3現在,47名が死亡,16名が行方不明という戦後最悪,即ち,あの普賢岳の火砕流よりひどい大惨事となってしまいました.ほんとなんとかならなかったのかと思ってしまいます.

 気象庁での会見で予知連の藤井先生は,水蒸気爆発は予測が非常に難しい,活火山に登る人はそういう危険が常にあるということをしっかり認識していて欲しいとおっしゃってました.そうだと思うのですが,これをきいた一般の人,特に遺族の方は,そんなことこの期に及んで言われても,とか,そんなこときいてないよと思ったかもしれません.

 でもおそらく(これは予想ですが),水蒸気爆発は予測が非常に難しい,活火山に登る人はそういう危険が常にあるという情報発信は,なされていたんだと思います.でもそういうことが国民の隅々まで行き渡ることはありませんでした.そして,とても残念なことですが,こういう形で大惨事が起こったときにやっと耳目を集めるわけです.でも,それではもう遅いのです.

 津波警報や震度も同じです.津波警報が出るということは,津波が来る可能性がありますよ,ということです.それを過去に何度か津波警報が出ても津波は来なかったという勝手な判断で避難しないで被害に遭ってしまうのは,自己責任と言われても仕方ないかもしれません.

 現在,津波警報が出たら何回に1回実際に津波が来るのか,そして,人は何回,津波警報が出ても津波が来ないという「空振り」を経験すると避難しなくなるかを,研究室の学生に分析してもらっていますが,結果が出次第情報発信をしたいと思っています.

 しかし,こういう情報発信も,私があらん限りの声を上げたとしても,全体からすると極々一部の人にしか伝わらないのでしょう.

 それは,震度も同じです.このサイトで再三書いているように,東日本大震災で非常に広い範囲で震度6以上を記録したにも関わらず,揺れによる被害が限定的なものであったのは,揺れの性質,即ち,短周期が卓越して,震度や加速度が大きくなるものの構造物に被害を及ぼす成分(1-2秒)が非常に少なかったからで,決して構造物の耐震性能が高かったからではありません.

 でも,世の中の認識の大半は,阪神・淡路大震災から20年近く経って,耐震工学の成果が出たというものです.そして,驚いたことに専門家の中にも勝ち誇ったようにそういう間違ったことを平気で言う人がいます.

 そういう状況で,自分の家は,東日本大震災で震度6強でも何ともなかったから,震度6強でも大丈夫と勝手に思ってしまってる人も非常に多いことは容易に想像できます.でも実際は違います.同じ震度6強でも阪神・淡路大震災のような1-2秒が卓越したキラーパルスがくればひとたまりもない家は全国にまだ1000万棟近くあります.

 私は,そういうことを,メディアも含めていろんな場で情報発信してきましたが,これも残念ながら極々一部の人にしか伝わってないんだと思います(でも少なくとも震度をつかさどる気象庁には伝わっています).そして,おそらく実際にそういう被害が起こったとき,お前の言う通りになったなと「評価」されるんでしょう.でもそれじゃ間に合わないのです.

 どうしようもないんでしょうか.でも私としては(行政官ではないので),これまで通り,とにかくできる範囲で情報発信を続けるしかありません.そして,それは届く人のところには届くが,届かない人のところには届かない.そして,届くか届かないかは,私の声の大きさもありますが,聴く人がどれだけ耳をすますか,即ち,ほんとはどうなんだということをしっかり調べたり勉強したりするのか,ということで,結局,自己責任ということになってしまうのでしょうか.

 被害に遭ってからきいてないよとか,日本の耐震工学はどうなってんだ?とか文句を言うことはできますが,失われた命は決して戻ってきません.

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03b
[小説は芸術か]
(世の中)

 昨日の文学という記事ですが,早速,北山先生のサイトにお返事?が書いてありました(いつもありがとうございますm(_ _)m).要約すると(でもこういう要約って実は結構危ないんですけどね),文学の中の詩や短歌などの韻文ではなく,小説などの散文は,芸術とは言い切れないのではないか,ということでした.

 そうだと思います.そして,そういうものって結構ありますよね.例えば,私と北山先生の共通項で言えば,建築なんかまさにそうです.どんなに斬新で芸術的な建築物であっても,建築物としての機能を果たしていなければ,それは建築とは言えません(百歩譲って巨大な彫刻?).

 じゃあ,小説ってどうなんでしょうね? なかなか難しいと思います.というのは,小説と言ってもいろんなものがあるからです.まさに玉石混交なんでしょうが,どんなに読んで面白い,あるいは,感動を与える作品だとしても,文学としてそれまでになかった新規性や独創性が何かなければ,文学,芸術としては評価されません.(繰り返しになりますが)これは,学問や芸術評価の鉄則であるべきで,現代において,モーツァルトと同じレベルの曲を書いても,もっと極端には,(F=maという法則を全く知らずに独自に発見して)ニュートンと同じ論文を書いても全く評価されないのと同じです.

 でも,そこのところが相当怪しくなってきているのも事実です.実際,音楽の分野では,今までにない新しい音楽を産み出そうと必死でもがき苦しんでいる現代音楽は見向きもされずに,音楽的には何の新しさもない商業音楽がもてはやされています(もちろん,そういう音楽の全てが何の新しさもないとまで言い切れるかどうかは,実は綿密な検証が必要だが,そういう検証をしている人はほとんどいないと思う).

 学問だって,新規性や独創性より,とにかく世の中の役に立つこと重視のほんとしょぼいことになってきています.そして,再三書いているように,これは明らかに資本主義経済(多くの人に支持されたものが評価されるという市場原理)の弊害です.

 なんか話がそれて来ちゃいましたね.何の話でしたっけ(^^;? そうそう,小説は芸術かどうかでしたね.

 ということで,小説は芸術かどうか,ですが,そういうものと(多くの)そうでないものがある,ということだと思います.そして,その境目はかなり曖昧で,(例えば,芥川賞をとろうとして)新しいものを産み出してやろうと意気込んで書く人もいるでしょうが,何の気なしに書きたいように書いたら,あなたが書いた小説は,今までにない斬新なものだと評価されることもあるでしょう.

 そして,文学や芸術として評価される小説があるとしたら,それは(面白い面白くないとか売れた売れなかったではなく)それまでにない新規性や独創性をもったものでなければならない(つまり,めちゃめちゃハードルが高い)と私は思う(多分,多くの文学者も同じ考えだと思います),ということですかね.

 逆に言えば,文学とか芸術とかとは関係のない小説,それこそ娯楽目的のものがあっても別にいいし,商業的には,そういうものの方が成功するんだと思います.

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 具体的にもう少し考えてみます.例えば,現代文学で評価を受けてるものってどうなんでしょうか? ごく最近の,例えば,村上春樹さんのものとかは,(ベストセラーになってしまったので)読んだことがないので(というか,最近は私はほとんど本を読まないけど),随分前ですが,私がいろいろ本を読んでいた頃の(生きていればノーベル賞をもらったであろう)安部公房さんの小説,具体的には,砂の女とか箱男とか密会とかについては,このサイトのどこかで書きました.

 そこで書きましたが,箱男や密会は,あまりに退廃的で,当時中学か高校生の私にしてみれば,その価値は全くわかりませんでした.でも,今にして思えば,退廃化していく現代社会を「文章」という形で表現したということはあるのだと思います.文体も小説は散文ということなのでしょうが,ほとんど詩のような韻文だったような印象(あくまで印象)が残っています(30年以上経った今でも).

 砂の女も同じく退廃的というか,何とも不思議な世界を描いたものですが,描いた対象は,男が砂丘に昆虫採集に行って,たった一人の女がいる洞穴に捕らわれ,逃げだそうといろいろ画策するものの,結局,逃げ出せず,最後には,とうとう逃げ出す気すら失ってしまうというとても単純なものですが,その状況描写や心理描写は,まさに鬼気迫るものでした(読んでもう30年以上経ったけどそれほど強烈な印象が残ってる).

 私が彼の小説を(30年以上前の中学か高校生のときに)読んでどう思ったかは,こういう感じなのですが,評価がどうかということになると,よくわかりません.ただ,とにかく衝撃は受けましたし,とてもやるせない気持ちにもなりましたが,子供ながらになんだかすごい作品だなあとは思いました.

 でも,評価すべきは,面白い面白くないとか,衝撃を受ける受けないとか,そういうことではなくて,やっぱり,独創性や新規性なわけで,そのためには,過去の文学について知り尽くしている必要があるし,研究者が論文を査読するように,専門家の綿密な検証が必要なんだと思います.

 でもそれは,芸術的,あるいは,学術的に評価に値するか,というだけの話であって,面白くないものは読まないというのは,全くの個人の自由ですから,自分の判断に従えばいいんだと思います.でも(これも既に書きましたが),音楽や絵画と違って,小説は読むのにとても時間と労力がかかりますから,そこがかなり厄介ですね.

 だから,多くの人が自分の判断ではないところで読む小説を決めてしまうのは,ある程度仕方ないとは思うのですが,それは売れたか売れてないかではなく,過去の文学を知り尽くした文学者や評論家の判断に委ねるところになるのでしょう.

 そういう意味では,村上春樹さんの名前を初めてきいたのは,もう随分前ですが,まだ彼があまり有名でないときに(確かノルウェイの森が出たばかりくらいか),彼の作品を絶賛している文学者(確かどこかの大学の先生)がいたのは憶えています(でも最終的な判断は実際に自分で読んでするべきだが,今のところ私はあまり興味がない).

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03c
[新規性や独創性]
(世の中)

 学術や芸術の評価基準は,新規性や独創性と書きました.それは,当然そうあるべきと思っているのですが,どうしてですかね?(と考え始めました).

 例えば,別に音楽的に新しくなくても,単純に聴いて心地のいい曲や耳障りのいい格好いい曲を書いた方が売れるでしょうし,それはそれで存在価値があるでしょう.

 逆に今までにない新しい音楽を産み出そうとして,音楽は確かに発展してきましたが,十二音音楽あたりを曲がり角として,現代音楽は,一般の人には聴くに堪えないものになってきてしまいました.音楽に限らず,絵画もかなりデフォルメされてきていますし,最近は少し落ち着いて来た?(よく知らない)ようですが,安部公房さんや大江健三郎さんが日本の文壇の中心にいた頃は,最先端の小説も一般の人にとっては,ほとんど意味不明なものでした.

 これは,新規性や独創性を求める余り,生じてしまった弊害なのでしょうか?

 そうかもしれませんが,言い方を変えると,新規性や独創性を求める余り,一般の人に理解が難しい領域まで乖離してしまったということかもしれません.だとしたら,ある意味しかたないことです.だって,既にあるものを作っても成長や発展はないわけですからね.

 それは,学術の場合を考えればより明確です.学問の進歩は,ものすごいものがあって,今の最先端の分野のことを理解できるのは,それこそ一握りの専門家だけでしょう.

 でも,芸術分野には,最先端のものと軽音楽のようなもっとわかりやすいものがあるので,そこのところは,分けて考えるということでいいんだと思います.というか,最先端のものが一般的常識からあまりに乖離してしまったので,そういうわかりやすいものが生まれてきたということかもしれませんね.

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03d
[歳をとると]
(野球)

 ライオンズは今日最終戦で,今日も何とか勝って最下位決定は免れた,とのことです.でも,ということは,まだ試合が残ってる楽天の結果次第では,最下位になる可能性がある,というか,おそらくもう最下位はほぼ決定なんでしょう.あーあ.でもまあしょうがないか.

 あと,昨日優勝を決めたホークスですが,表情を表に出さないあの秋山監督が泣いていたのが印象的だった,よっぽど苦しかったんでしょうとかメディアが言ってますが,多分歳をとったんですよ(^^;.

 歳をとるとどうして涙もろくなるか知ってますか? もちろん,諸説あるんでしょうが,ちまたでは,人生経験を積み重ねて人間的な深みが増すから,なーんて(おそらく想像で都合のいいことが)言われてますが,H内が言ってたんですが,老化して涙腺に繋がるどこかの管が詰まるというなんとも物理的要因らしいです(^^;.

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03e
[最先端とわかりやすさ]
(世の中)

 新規性や独創性ですが(何かいろいろ考え始めていろいろ書いていたら止まらなくなった.もう眠いけど),最先端とわかりやすさって両立しないんですかね? ベストセラーになった本は,万人に受け入れられたということで,大したレベルでないものが多いと再三書いてますが,もちろん,全てがそうというわけではありません.

 村上春樹さんの小説は,読んだことはありませんが,専門家の中でも高い評価を受けていますし,一般の人も普通に読んでるみたいなので,おそらくかなり読みやすいんだと思います(少なくとも安部公房さんや大江健三郎さんのものよりは).

 音楽で言えば,ぱっと思いつくのは,カプースチンです.彼に対する評価がどうかはよくわからないのですが,私は好きですし,一部の音楽を相当やる人達の中でも評価する人が多いですし,実際多くのプロのピアニストが取り上げています.でも,音楽的にはジャズとクラッシックの融合ということなんでしょうが,それなら別に新しい要素はないし,現代音楽と言ってもとても聴きやすいと思います.でも,それなのにこれまでにない新鮮さを感じるという何とも不思議な音楽です.

 (カプースチン/8つのエチュード 第1曲プレリュード)

 でも,私の文学や音楽に対する評価能力なんて,てんで大したものじゃないでしょうから,自分の土俵というか,学術的なものとして,自分の場合を例に出すと,私はメディア相手とか講演とかでいろんなところで話をするんですが,とてもわかりやすいと言われます.でも,そうだとすると,私がやってることは大したことないってことになってしまいます.でももちろんそんなことはありません(と自分では(当然ですが)思ってます).

 どういうことかと言うと,これもどこかで話しましたが,私の話がわかりやすいのは,わかりやすく話しているからで,つまり,私がやっていることの極々一部の表面的なことしかしゃべってないということです.

 ですから,芸術作品についても,ほんとにすごい作品のことをすごいと思っても,実はほんの表面しか見れていないことも多いんだと思いますし,そういうすごさがわかりやすく表面に出てるものとそうでないものがあるんだと思います.

 でも学術分野は,論より証拠というわかりやすさはありますよね.勝ち負けがはっきりつくスポーツもそうです.アインシュタインの相対性理論をちゃんと理解できた人は当時はほとんどいなかったと思いますが,実際に起きてる現象を説明できるのは,彼の理論だけでした.(並べて出すのもおこがましいですが),私の1-2秒応答が受け入れられたのも,論文を書いた後,起こった地震で,実際に生じた被害が1-2秒応答で見事に説明できたからでした.

 芸術分野は,そこが難しいってことはありますね.曖昧ということもありますが,逆に言うと,それだけ奥が深いってことかもしれません(うーん,芸術ではなく,学術を選んだ私としてはちょっと負けた気分ですが,才能がなかったんですからしょうがありません).

 でも,学術分野においても,論より証拠的なことだけではなくて,よーそんなこと思いついたな的な新規性,独創性的なものはあるわけで,というか,真に評価されるべきはやはりそういうところなのだと思います.

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10/4'14
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(日記)

 昨日(今朝)は書きすぎて(^^;さすがに疲れました.今日これから練習だけど大丈夫かな? でもこれってなんなんでしょうね?(またすぐ考え始める(^^;).

 別に暇なわきゃありません.実は,週明けに東大地震研で,とあるシンポジウムでしゃべらないといけないのですが,まだ全く準備できてません.もちろん,引き受けた仕事をちゃんとやるのは当たり前ですし,構想はちゃんと練ってあるし,このくらいの時間があればできるというのもわかっているのですが,ふつーに考えれば,こっちを先にやるものですよね.

 でも昨日,いろいろ考えて書き始めたら止まらなくなった.だから,これでいいというか,私の脳や体がそう反応して,それ従ったということで,そうできるということ,(あとで大変な思いはするかもしれないけど)そうできる状況にあるということは,やっぱり幸せで恵まれてるんだと思います.

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04b
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(経日)

 今週は非大手証券が10/1に売りになったと判断し,その後大きく下げました.ただ,週末のNYダウは急反発したので,週明けは上げて始まるかもしれません.

 材料的にはどうなんでしょうか? 何度か消費税10%はmustで,そのために政府はやることやるだろうと書きました.で,A倍さんは7-9月期の数字を見て決断すると言ってます.ということは,10月以降はとりあえず関係ねーわけで,それで株価が素直に?反応してるってことはないですかね? でも10/1ぴったしに売りになるというのもあまりにタイミングよすぎ?

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04c
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(日記)

 昨日いろいろ書いたんですが,読み返してみると,どれも当たり前というか,てんで大したこと書いてないですね(^^;.勢いに任せてだーっと書いてしまうと(でもいつもだいたいそうだけど),こんな感じになりますが,そのときはそう思ったということですから,まあ別にこれはこれでいいですかね.

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10/6'14
[台風直撃]
(日記)

 台風直撃で,大学は全学休講となったのですが,(何も連絡が来ないので)シンポジウムは予定通りあるみたいです(でも,新幹線止まってるみたいですけど大丈夫かな?).ということで,これから暴風雨の中,東京までお仕事です...

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06b
[研究所]
(大学)

 8月期の院試が終わり,二人合格したのですが,そのうち一人の外部から受けてくれた学生さんがT大にも合格したということで,研究室配属はこれからで,もし希望する研究室に配属されたら自宅が東京なので通学のこともありT大に行くとの連絡がありました.優秀な学生さんだったし残念の一言ですが,そりゃーT大受かったらT大行くのがふつーでしょうからしょうがないですかね(かく言う私もT大出身ですからね).

 でも私自身は,そんなとこ(失礼)行くより,私のところに来てもらった方がいい研究はできるし,大きく成長できると思ってるんですが,なんだかんだ言って,世の中まだまだ学歴社会なんですかね.

 というようなことを,専攻の先生にこぼしたら,T大と言っても研究所とかだと学生集まらないし微妙なところありますよね,という返事でした.で,思い出しました.

 私もそういうところにいたことがありますが,確かに学生集めるの大変でした.学生は院生からしかいないので,外部から来てもらうか,内部だとふつーは,そのまま同じ研究室の大学院に行くので,わざわざ研究所の違う研究室に来てもらうために勧誘とかに行きましたもん.そういうのってすっかり忘れるんですね.

 大学の研究所の先生って,講義の負担は非常に低いし,いろいろ面倒な大学の仕事も少なくて(でもT大なら外の仕事が大変ですが)いいなーとずっと思ってたんですが,そういうデメリットがあるのを忘れてました.

 比較すると,私のところは講義もいろいろ面倒な大学の仕事も沢山あって大変(T_T)ですが,学生は(今のところまだ)いっぱい来てくれます.しかも,「建築」ではないので,意匠設計に行けなかったから仕方なく構造に来るのではなく,ほとんどみんな第一志望で来てくれます(最近はちょっと怪しいけど).もちろん,たくさんの学生の面倒を見るのは大変ですが,思い返してみれば,この研究室がこの10年で大きな成果を上げてこられたのは,まさに優秀な学生がたくさんいたからで,研究室の学生の数が4,5人という感じだったら,とてもこんな具合には行かなかったと思います.

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06c
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(日記)

 シンポジウムですが,予定通りありました.と言っても,新幹線がずっと止まっていたので京大の先生達は大分遅れてこられて,時刻表同様,プログラムにも相当乱れがありました.

 私はどうしたかと言うと,さすがに暴風雨の中行きたくはなかったので,ぎりぎりまで家で待ってて,そしたら,出る頃には,雨もほぼあがり,最寄りのバス停まで傘もささずに走って行って,バスはすぐ来たので,それでセンター→北千住→根津と乗り継いで(暴風雨だったら,相当回り道だけど日暮里経由で東大前に行くつもりだった),根津駅を出た頃には,もう晴天でした.

 昼ご飯どうしようかと思ったのですが,ちょー久しぶりに農食(農学部食堂)に行ってみました.くらーい(^^;入口は当時(10数年前)のまんまです↓

 食堂前の売店は綺麗になっていて,食堂入口にショーケースができていましたが,それ以外は,びっくりするくらい?昔のままでした↓

 まるで,いつも行ってるように注文して,当時だいたい座っていたあたりに座って食べて,震研に向かいます.ご飯食べて戻るときの階段の情景?も昔のまんまです↓

 農学部キャンパスの様子も昔のまんまですね(なぜかこの風景を時々夢に見る)↓

 農学部から震研に向かう光景もほぼ同じですが,農グラが人工芝になっていました↓

 南先生が部長をされていたサッカー部の部室も当時のままです↓

 震研に着いたときももうすっかり晴天です↓

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 場所は,新館ではなく,昔の震研の建物(今は2号館と言ってるらしい)の談話会が行われていた(今でも?)第一会議室でした.昔の震研の建物の内部の様子も昔のまんまです↓

 どういうシンポジウムかと言うと,来るべき南海トラフの巨大地震に対して,東大地震研と京大防災研が拠点となり,理学,工学,社会学が連携して備えていこうということみたいです.そこに何人か私のような部外?者が呼ばれて話をしたということですかね.

 シンポジウムは面白かったですね.堀先生の話をききたかったので,最後までいましたが,彼の話はとても印象的でした.中身は,もちろん大規模シミュレーションのことなんですが,その前置きで,今の若い世代の興味をどうやって惹きつけるかということでこのテーマを考えられたそうです.そういう話は初めてききましたが,なるほどと思いました.

 彼も言ってたんですが,我々の世代って,とにかく面白いから研究してたんですよ.でも,最近の学生達は,そういうことに対する食いつきが今一で,理由はいろいろあると思うんですが,面白い問題がだいたい解かれてしまった,と彼が言っていて思わず禿同してしまいました.確かにー.そういう意味では,我々の世代ってめちゃめちゃラッキーだったのかもしれません.

 大規模シミュレーションの話も,彼がやっているのは,地震,津波,伝搬,地盤,建築,構造物,ライフライン,(避難する)人などの成果を入れ込んでもらうプラットフォームを作っているということで,これも納得しました.つまり,彼がやっているのは,ばりばりの計算工学ということです.

 話の最後に,「重要な智」と「面白い智」の話をされて,最近は,「重要な智」ばっかりでつまらないというのも全く禿同です.ほんとにねー.要は,あらかた「面白い」ところは(我々が)食べちゃったんで,しょうがなく?「重要な智」に向かってる,最近の若い人達もそういう風に洗脳されてきてる(と思いますね.私は)と思うんですが,何度もこのサイトで書いてるように,人間の能力が爆発的に発揮されるのは,「やらなきゃいけない」という「重要な智」ではなく,単純に面白いからやりたいという知的好奇心ですから,そういうものを掘り出していくことが必要だと思います.

 そういう意味では,私がやってることは,まだ当分大丈夫そうです.実在する建物群の姿はまだはっきり見えないですし,木造はまだまだ掘るところありますし,強震動シミュレーションもやり始めましたからね.それに,大地震は超低頻度現象ですから,それこそ何百年にも渡ってデータを蓄積していく必要があります.

 ていうか,今やってることが面白くなくなったら,面白いことやればいいんですからね.でも,強震観測点周りの調査だけは,ずっとやって行く必要があるでしょう.

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 シンポジウムが終わって,懇親会があったのですが,出たら明日も来い(明日も何かやるらしい)と言われるのは確実?と思われたので,そそくさと帰ってきたのですが(C大学のN先生が来てたので,晩飯でも食おうかと思ったけど,終わったときにはもういなかった),帰りは,本三まで本郷通りを歩いて行きました.

 もう暗かったのですが,20年くらい住んでたところなので,それこそ建物1棟1棟憶えていて,ということは,新しくなった建物は,新しくなったとすぐにわかるわけで,懐かしいような,全然懐かしくないような,実際に歩いているのに現実感がないというか,何とも不思議な感じでした.

 と(帰りの高速バスの中で)書いて,着いたと思ってぱっと顔を上げたら,南大通りと東大通りの交差点が(暗いせいで)なぜか言問通りと本郷通りの交差点に見えました.

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10/7'14
[想定外のことがあるのは当たり前]
(日記, 仕事)

 昨日帰ってきてやれやれこれで終わったと思っていたのですが,念のため京大の川瀬先生からのメールをチェックすると,「是非その主要メンバーになっていただき、分科会の議論をリードしていただくとともに、10月のシンポジウムでは講演者として研究の現状と将来像についてご講演いただきたく、」と書いてありました...ということで,今日も行かないといけないみたいです...ていうか,危うくすっぽかすところでした.

 で,行きの電車の中なんですが,前の人が「「想定外」を想定せよ!」という畑村さんの本を読んでいます.東日本大震災でああいうことになって,そういうことがさかんに言われるようになってますが,別に当たり前の話ですよね.

 例えば,建築の構造設計では,既に想定外がいろいろ想定されています.もう20年以上前ですが,私が高層建物の地震応答解析をやっていた頃は,50kine(cm/s)で最大変形角1/50が設計のクライテリアだったと思いますが,それを越える地震動が発生しても倒壊には至らないように,軸力がかかってる柱ではなく梁を先に壊すように,梁に靱性能をもたせるように,万が一,柱が壊れても柱もある程度の靱性能をもつように設計されていました.

 ていうか,そうしないととても(経済的に)設計できません.つまり,想定外があることは当たり前なのです.先日の御嶽山の噴火だって,「想定外」のことが起こったわけで,そういう中でどういう行動をとったかが生死を分けたんだと思いますし(もちろん,ああいう状況で,確実に助かる方法はなかったと思うので,確率の問題だったと思いますが),想定外の噴火に備えて,コンクリートなどの堅固な構造の待避場所を作っておくべきだったでしょう.

 でも,それでも多くの人は,ある「想定」を設定すると,「想定外」のことを考えない思考停止状態に陥ってしまいます.昨日のシンポジウムでも話がありましたが,ハザードマップが,津波が来ないところにくれば安全という「安全マップ」になってしまっているというのは,防災関係者の中では有名な話です

 つまり,ここから先は安全ということはなくて,時間があれば「より」安全な高いところに逃げるべきで,ハザードマップもここから先は安全という形ではなく,より安全なところがわかるように,想定以上のところまでマップを作っておくべきなのでしょう.

 行政サイドとしては,専門家の「想定」に責任を押しつけるという「責任逃れ」という側面があることは既に書きましたが,一般の人にしてみれば,行政やお上の言うことを盲信してしまうということがあるんだと思います.これも結局,このサイトで再三書いている「ちゃんと自分の頭で考えましょう」ということですね(なかなかしんどいことですが).

 想定外のことが起こったら,国を訴えたりすることもできますが,裁判で勝っても失われた命は返ってきませんからね.

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07b
[言葉]
(日記)

 根津駅に着いて,朝ご飯を食べようと思ったのですが,適当な店がないので(どういう店があるのかないのかはわかっているので,要は,そのときに食べたいと思ったものを食べさせてくれる店がなかったということ),ひょっとして農食が開いてるかな(9時半くらい)と思って行ってみたらまだ開いてませんでした.しょーがないので,農学部の正門を出てコンビニ(今は正門出てすぐのところにセブンがある.昔はなかった)に買いに行ったのですが,そこの風景,即ち,本郷通りから17号が斜めに入っていくところの朝の光景を見て,昨日,本郷通りを歩いて行ったときと同じ何とも言えない気分になりました.

 何とも言えない,というのは,何とも言えないということです.例えば,懐かしいとか懐かしくないとか,そういう「言葉」がないのです.説明すると,昨日と同じで,非常に見慣れたよく知ってる光景だけど,いつも見ている光景ではない,という何とも不思議な感覚でした.そういうのを○○しいという言葉があれば,そう表現するのでしょうが,言葉がないということで,言葉の限界をここでも感じました.

 で,危うくすっぽかしそうになった分科会ですが,めっちゃ面白かったです(メンツは京大の川瀬先生,早稲田の秋山先生,北大の中嶋先生と私).いろいろ勉強にもなりました.数名でディープに本音で議論するというのがやっぱり大事だと思いますねー.

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07c
[嬉しいニュース]
(日記, 世の中)

 中村さんとうとうノーベル賞もらいましたね.ここで書いてからもう10年以上経ったことになります.でもいろいろ華やかなニュースが流れていますが,これも二極化の流れでしょうかね.つまり,最先端で頑張ってる人にいいことが起こってもほんとにいいことがあるのは当人だけ(当たり前)で,嬉しいニュースとかいうのに騙されないで,頑張るのは自分自身ですよ,ということです.

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07d
[ほんとの嬉しいニュース]
(バドミントン)

 嬉しいニュースということで,バドミントンが2020年東京パラリンピックに正式採用されたという知らせが飛び込んできました.F原君には,初代ゴールドメダリストになってもらいたいし,私もできるだけのことをしたいと思っています.

 でもこれは(我々は当事者ですから),上の嬉しいニュースというのとは全然違って,ほんとの嬉しいニュースということですね.

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10/8'14
[バカ騒ぎ?]
(世の中)

 一夜明けて,青色LEDのノーベル賞受賞のバカ騒ぎ?(失礼)が続いてますね.受賞者の出身地,出身大学などの人達は,嬉しい,日本の誇り,私も頑張るとか言ってますが(そう言ってる人だけを流してるんでしょうが),ほんとにそうだとしたら,二極化の中で「嬉しいニュース」に踊らされてこき使われるだけなんでしょう(可哀想に).家族の支えがあったからとか(少子化対策),苦難を乗り換えて,とかいうプロトタイプの報道もちょっと辟易です.

 今回は,わかりやすい身近なものが受賞したということもあるんでしょうが,そもそもノーベル賞というか,学問って,こんなバカ騒ぎが似つかわしくない,もっと高尚なものだったはずなのに,と思うのは私だけでしょうか.

 というか,私にとってはどーでもいい,というか,関係ない話ですね.同じ日本人でも自分とは関係のないどこかの誰かがノーベル賞もらっても別に関係ないし,私は私がやりたいこと,やるべきことをやるだけの話です.

 でも今回のことで,ますます「役に立つもの」がもてはやされるようになるかと思うと,嘆かわしい気分になりますし,私も関係ないとも言えないでしょう.そうなったら,私がやっていることは,とても「役に立つもの」なので,大いに乗っかることはできるでしょうが,このサイトで何度も書いていますが,そんなことを第一義としていたのでは,大したことはできないと思います.

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 受賞者のコメントは,そんなにきいてるわけじゃないのですが,何度も何度も出てくる天野先生(一体フランスまで何しに行った?)の話は,平凡で面白くないですね(失礼).多分,ほんとに平凡な人なのかな(でもメディア,即ち,一般の人は,ノーベル賞をもらうようなすごい人なのに,人柄は普通で謙虚というのを異様に喜ぶ).中村さんは,相変わらずの中村節炸裂!ですが,まあ10年前からずっと同じこと言ってる感じですかね(これまた失礼).

 彼は研究の原動力は怒りと言ってますが,まあ人それぞれでいいんですが,私は,そういうことは全くないし想像もつきません(怒ったりせずに気分よく研究したいです).つまり,彼と私とでは,人間性も研究に対する取り組み方も全然違うってことですね(それでOK).

 対照的に赤ア先生のコメントの中で,これも当たり前ではあるんですが,流行に流されず,自分がほんとに何がやりたいかをしっかり考えて,やりたいことをやり続けなさい,というのは,重みを感じました.私がずっと考えてるのもそういうことです.

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08b
[やりたいことやりたい]
(世の中)

 奇しくも赤ア先生のコメントに出てきたんですが,昨日の研究集会(の昼休みのとき)にもそういう話が出ました.具体的には,このサイトで既に書いたように,最近の若い人達って,「やりたいこと,面白いことやりたい」って感じじゃないんですよ.H先生の言われるようにやりたい,面白いと思えることが(解決されて)減ってきたということはあるかもしれないですが,そもそもやりたいこと,面白いことって「見つける」ものですからね.

 で,なんでかな,って考えてたんですが,これも既に書きましたが,最近の若い人達の倫理観の欠如と結びつきました(結びついてしまいました).だって,倫理観が欠如した人がやりたいこと,面白いことばっかりやると,大変なことになってしまいますからね.つまり,若い世代が上から信用されず,悪いことしないように飼い慣らされてるってことなんでしょうか.

 小中高で(学校で,というだけではなくて,そういう年代のときにという意味も含めて)どういう教育がなされているのか詳しくわからないのですが,やりたいことや面白いことやれ,ではなく,(人に迷惑かけずに)世の中の役に立つことやれ,みたいな教育がされている,ってことはないのでしょうか?

 だとすると,これはいわゆる,何度もこのサイトで書いてる総歯車化教育で,そういう洗脳の網をくぐり抜けたほんとに優秀な人材(は必ずいる)だけがいい思いをする激烈な二極化社会になっていくのは,当然の流れですね.

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08c
[]
(野球)

 そうそう,昨日楽天がオリックスに負けて,楽天の最下位が決定し,ライオンズは(35年ぶりの)最下位を免れました.でも,最下位争いしてるよーじゃ,ほんと話になりません.

 来年,というか,これからどうなんでしょうか? もちろん,黄金時代のようなことはもうないとは思うのですが,なんとかシーズン終盤まで優勝の可能性を残すか,せめて,CSに出られるくらい,そして,何年に一度かは優勝するか日本シリーズに出るくらいは頑張って欲しいのですが(これまでは何とかずっとそんな感じだった.贅沢?).

 来期は,今季二軍監督の潮崎さんが監督で(美男でプーナのS根君によく似てる)黄金期をシンカーで支えた名投手なので,ライオンズファンを辞めるわけには行かないですが(潮崎さん,今どうしてるのかな?ってネットで調べて,二軍監督してるんだーとわかってすぐに来期監督発表があったのでちょっとびっくり),監督が変わって何かが劇的に変わるというよりは,こんだけ選手が行ったり来たりすれば,結局,いい選手(特にピッチャー)をどんだけ引っ張って来れるか,ってことなんですかね.

 本来的には,いい原石を見つけてきて育ててナンボのはずですが,最近は,ドラフトも即戦力を引っ張ってくる感じですし,せっかく育ててもFAでどっか行っちゃうんだったら,やっぱモチベーションも下がりますよね.

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10/9'14
[]
(日記)

 農学部前の朝の光景の話ですが,とてもよく知ってる光景を久しぶりに見て,普通は懐かしいと感じるはずのものが全くそう感じなかった,ということなんですが,それが何でかってことですかね.で,つらつら考えていたんですが,要はもうそこから心が離れて,ただ記憶という情報だけが残った,ということかもしれません.

 そう言えば,5年前にも似たようなことを感じたことを思い出しましたんですが,うーん,そのときとはまたちょっと違う感じですかねー.

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09b
[]
(経日)

 昨日,NYダウは大幅高でしたが,日本株は今日も下げ,7,8割売りから10割売りになった(中堅建設も)と判断しました.これからどうなるんでしょうね?(他人事)

 別に売りになったから書くというわけじゃないですが,GPIF結構難航してるみたいですね.要は,株が下がって大事な年金資金で損が出たらとき責任とれんのか?と言ってる人がいるみたいです.

 まあその通りなんですが,やっぱここでも総責任回避社会の側面が...政府としては,GPIFで株を買うぞーと言うと株が上がる→経済がよくなる→税収が増えるという図式を描いているわけですが,これも株価対策という批判にあってるようです.

 本筋的には,年金資金の中で投機的な株式の運用比率を上げますよ,そうすると,年金が増える(正確には減り方を少し減らせる)かもしんないけど,失敗したら逆に減る(正確にはもっともっと減る)かもしれませんけど,それでいいですか?と「クライアント」である国民にきくということでしょうね.でもそうきかれたら答えは多分Noでしょう(と思って反対している人がいるわけです).

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09c
[お約束]
(経済)

 株価も景気そうですが,要は,みんな「そう思えば」いいわけです.具体的には,これから株が上がる,景気がよくなるとみんな思う,そうすると,株を買うし,ばんばん消費する,そして,株は上がって,景気もよくなる.簡単な話です.アメリカは,基本的にこれでずっと回ってきてます.言わば,そう「お約束」してるわけです.

 でも,日本人はみんな心配性なので(DNAにそう書いてあるらしい),アメリカ人のようになかなか楽観的になれません.でもお上には弱いし,周りにとても流されやすい.つまり,そういう性質を利用すれば,いいってことですね.

 でも,アメリカは「お約束」でこれまで回ってきましたが,今の天国的な水準になったNYダウを見ると,空恐ろしいというか,いつ,ニューヨーク発の世界大恐慌が起こっても不思議ではない気がしてしまうのは私だけでしょうか?

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09d
[これもバカ騒ぎ?]
(世の中)

 これもバカ騒ぎ?なんでしょうが,村上春樹さんの本を愛読し(ハルキストというらしい),彼のノーベル文学賞受賞を待ちわびてる人達がいて,毎年この日になると集まって祝杯をあげる(準備をする)んだそうです.なんなんですかね?

 文学賞については,既にどこかで書いたと思いますが,ベストセラーだからもらえるというものでは断じてありません.逆に,これも再三書いていますが,ベストセラーということは,万人に受け入れられる程度のものということですから,受賞に不利に働きます.実際,大江さんが受賞したとき,一般の人で,彼の本をまともに読んでる人なんかそんなにいなかったんじゃないですかね?(めっちゃ難解)

 つまり,そういうバカ騒ぎをすればするほど,村上さんがますます受賞から遠ざかるという皮肉なことになってるわけです.どうしてそういうことに気づかないんですかね? そっか,自分達が楽しければそれでいいのか.

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09e
[食材を変えてから]
(生活)

 食材を変えてからほぼ1ヶ月が経ちました.と言っても,そんな抜本的に変わったわけではないです.有機とか言っても,無農薬にするために逆に変なことしてたりとかいうこともあるので,要は,あまり拘りすぎないってことですかね.昼ご飯は,大学で食べてますし,練習を再開してからは,練習日の夕飯もそうですから,どのみち100%無農薬にはできないわけです.

 でも毎日使う食材,具体的には,卵,牛乳,ヨーグルト,野菜,野菜ジュースなどは,有機とか高品質のものにしました.毎日じゃないけど,ウィンナーとかベーコンとかピザ生地とかもそうですね.肉も西武の肉屋さんで買っています.値段は高いですが,やっぱその分美味いです.ですから,そう考えればいいし,体にいいか悪いかも自分の味覚を信じるということですかね.そう言えば,とんこつラーメンは,うまかっちゃんを自分で作ってるんですが,インスタントラーメンがあまり美味く感じなくなってきました.

 あと,有機食品店に置いてあるもので,見つけた食材というのもいくつかあって,例えば,ブロッコリースプラウトは,ふつーに美味いと思って食べられますね(2つに分けて半分はマヨネーズ,半分は和風ドレッシング).安いし.週に1パックで充分って書いてあるけど,毎日1パックだって食べられます.もやしも値段が高い方が全然美味いし,日持ちもします.卵(火を通す)やウィンナーはそんなに変わらない感じですが,ベーコンは全然違うな.ピザで使うチーズもコクが全然違う.

 そうそう,アイスクリームは,これまでイオンの2リットル500円!というのを買ってたんですが,これもハーゲンダッツにしたんですが,美味いし濃さが全然違って,少ない量で充分に満足できるので(だいたいバナナを切ってアイスクリームといっしょに食べる),食べる量が減って却って安くなったかもしれません.

 あと,野菜ジュースは,いろいろ試してる段階でまだ確定していません.重いし,通販で頼もうと思ってるところがあるのですが,今品切れなので(ちゃんと絞ってるところはよくそういうことがあるらしい),もうしばらく様子を見ようと思っています.

 でも,有機野菜店,肉屋さん,西武の高級食材店,イオン(は,飲むヨーグルトをついで?にR-1にしたからそれを買うのと,有機豆乳を買うくらい.あと今日,豆苗を見つけたのでそれも試しに買ってきた)と食材によって店を変えていちいち精算するのがちょっと面倒ですかね.

 ということで,まだ1ヶ月だし,これが体調改善に繋がるかどうかはまだわかりませんが,続けて行くことはできそうです(でも出費は多分大分増えてると思う.レジで払う額が全然違うもん).

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10/10'14
[まだバカ騒ぎ?]
(世の中)

 フランスにいた天野先生が帰ってきたということで,まだバカ騒ぎ?が続いてるみたいです.メディアにとっては,話題を引き延ばせてラッキーと言ったところでしょうか.赤ア先生がご高齢で,中村さんがアメリカにいるので,天野先生が対応役ってことですかね.

 でもやっぱなんか恣意的な報道が多いですね.トリプル受賞とか,3人も同時に受賞なんてすごいっていう報道もおかしな話です.成果は1つでそれを3人で受賞したってことは,実質1/3ずつってことです.実際,賞金も頭割りですからね.ノーベル賞受賞者数ランキングなるものも出てますが,そういう数え方するのもおかしい(受賞者数ではなく受賞回数であるべき)というは既に書きましたね.

 なんか,平和賞を憲法9条を支え続けてた日本国民に,という話もあったとかメディアは言ってますが,だとしたら,日本人ノーベル賞受賞者数がいきなり1億2000万人以上で,ダントツってことになってしまいます.

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10b
[]
(経日)

 昨日のNYダウが大幅に下げ,日本株も大きく下げました.中堅建設も売りになりPF=非大手証券となったので,グラフは3種類になりました.

 NYダウやNASDAQは,今日も下げて始まってるようですし,これからどうなりますかね?(やっぱり他人事)

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10c
[豆苗]
(生活)

 豆苗ですが,「量」はかせげるのですが,ブロッコリースプラウトほど美味しくないですね.味もそうですが,歯ごたえが少し強いので,生食だとちょっときついです,

 ということで,野菜炒めとか,熱を通すものに入れてみたんですが,やっぱりあんまり美味しくはないですね.

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10/11'14
[]
(経日)

 ドイツDAX,そして,NYダウ,NASDAQ,特に日本株との連動性が高いNASDAQが大幅安となったようです.週明けは休日(アメリカも)ですが,どうなりますかね?

 何度も書いているように,消費税増税はmustですが,株が下がってできないということになれば,財政危機はもちろんですが,その上,日本は国際的信用を失ってもう最悪です.Aベノミクスはもうとっくに化けの皮が剥がれてるのですが,当局はあまり危機感がないように見えるのがますますもってまずい状況です.

 メディアもAベノミクスに乗っかって,スポーツとかノーベル賞とか日本人大活躍とか「嬉しいニュース」を一生懸命流してますが,よく考えるとそんなこと大して嬉しくもないこと(だって,重要なのは,どこかの自分とは関係ない日本人が活躍することじゃなくて,やっぱり自分が飯をちゃんと食えるかですからね)にそろそろみんな気がつき始めてるんでしょうか.

 私個人的には,対策を打っているので,「そういうこと」が起こっても大丈夫なのですが,世の中のほとんどの人はひどい目に会うわけで,これも二極化の流れってことなのでしょうか.

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11b
[こころ読了]
(日記, 生き方)

 漱石の「こころ」ですが,ようやく読み終わりました.バスの中で1日往復20分くらいのもんですから,10日もかかってしまいました.思ったのは,これも既に書きましたが,「本って長い」てことですかね.読むスピードと本の中の時間の流れの対応関係,つまり,昔は今より時間がゆっくり流れていたということもあるのかなとは思ったのですが,現代小説の中にも結構長いものはあるみたいですから,(長編)小説とは「そういうもの」というなんとなく決まりのようなものがあるのでしょうか.

 話はいきなりそれますが,本は読むのにそれなりの労力がかかりますが,例えば,映画だったら楽だな,とは思いました.時間にしても一本せいぜい数時間ですし,映像ですから圧倒的に情報量も多いです.私は普段ほとんど映画を観ないのですが,ということは,膨大の「まだ観てない映画」があるわけで,将来の楽しみになるのかも,とは思いました.

 さて,読んだ感想ですが,面白いか面白くないかと言えば,あんまり面白くないんだと思います.面白さでは,まあ中の下(超失礼)ってとこですかね.でも,私は,最近(昔,嫌というほど読んだせいで)小説というか文学自体をほとんど読まないので,こころに限らず小説自体読むのが久しぶりで,それなりに面白いと思って読めました.

 そして,最後の方にさしかかるにつれ,どんどん引き込まれていって,今日の夕方,大学から帰ってくるバスの中で読み終わったのですが,そのとき,とてもプロトタイプな表現ですが,感動というか,ものすごい問題提起をされて恐怖感すら憶えて身震いがして,ちょっと大袈裟ですが,バスの座席から立ち上がれるだろうかと思えるほどでした.

 話の筋としては,前半が主語が私の,先生の様子を主とした描写,私が実家に帰ったときの中盤を挟んで,後半が先生から私への手紙になっていて,前半は,先生が学があるにもかかわらず,何かを抱えていることでまともに生きることができずにぶらぶらしている様子が,後半は,その「何か」の告白,即ち,先生の友人Kと先生とお嬢さんの三角関係で先生がKを出し抜いてKが自殺したこと,そして,それを抱えて生きてきたものの,最終的に先生が自殺することが私に告白されているということで,よくある話というか,筋自体は大したことない(またまた超失礼)だと思います.

 私も最初は,Kが先生にお嬢さんが好きだと告白をしたとき,なんでKとちゃんと話をせずに先生がKを出し抜いたのか,その後,事態を修復することを試みなかったのか,こいつが単にとんでもない奴ってだけじゃん,とも思ったのですが,微妙な心の動き(が実に細やかに書いてある)というか,ほんのちょっとしたことが微妙に重なることで,とるべき行動がとれないというか,そういうことってあるかも,と思い始めました.心の動きは微妙でも,Kが自殺したという結果は0か100なわけで,まさに残酷そのものです.

 そして,そう思った途端,ものすごい恐怖感を憶えました.そういうことって,私に限らず誰にでもあることなわけで,実際,そういう心の闇を抱えたまま生きてる人っていっぱいいるんじゃないでしょうか.私には,そこまでのものは(まだ幸い)ないですが,そういうことが起きるかもしれないという恐怖は常にありますし,そうなったときに,まともに生きて行ける自信は正直ありません.

 でも,結局,先生は自殺してしまったわけで,それで漱石が何が言いたかったかはわかりません.でも,少なくとも生き方について考えさせられる材料,即ち,生きる力をもらったことには間違いありません.

 本を読むのは,正直ちょっと面倒ですが,生き方について考える材料をくれるものと考えれば,時々読むのも悪くないかもしれませんね.

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11c
[既にリタイア]
(日記, 生き方)

 昨日だったか,ちらっと見えた何かの番組で,寿命じゃなくて健康寿命を考えると老後は短いと言ってる人がいました.このサイトでも書きましたが,その通りだと思います.でも,70くらいまで働いてぼろぼろになって,介護を受けながら10年余りの余命を過ごすのは嫌ですよね.だったら,早めにリタイアすることだとその人は言ってました.私もそう思います.

 じゃあ,どうするか,ですが,考えてみたら,私って既にもうリタイアしていたのでした(第二の人生).ていうか,そもそもリタイアって何でしょうか? 要は,仕事を辞めるってことでしょうが,私は仕事は辞めてません.じゃあ,リタイアしてないってこと?

 要は,仕事って何なの?ということです.仕事を食べて行くために生活費を稼ぐものと考えると,私は,もう仕事をしなくても食べて行けるので,リタイアできることになります.そして,自分の中では,実際にもうリタイアしました.

 そして,リタイアして,あらためてこれからどうしていこうかと考えたときに,学生を指導しながらの研究活動は(無給でも)まだまだやって行きたいと思えたのでそうしている,ということです.つまり,やりたいことやってるだけってことですね.

 もちろん,これ以外にいろいろ学内外のお仕事はありますが,そういうものって,仕事を辞めた後も,生きてる以上は,例えば,町内会のとりまとめとか趣味でやってること関係とか.多分いろいろありますよね.つまり,生きてる以上やらないといけないそういうことを,学生の研究指導をするためにやらないといけないからやってるような感じです.それで給料もらってるわけですから超ラッキーって感じですかね.

 学外の仕事にもそういうものもありますが,共同研究とか委員会や研究会とかで純粋に研究の話や議論ができるのは,やりたいことなので,これも単にやりたいことをやってるだけです.単に「考え方」の問題じゃない?と言う人もいるかもしれませんが,そう考えるだけでものすごく気楽というか,ほんとやりたいようにできるので,ほんといいです.

 もちろん,研究ができるのは,定年までなので,それ以降どうするかは重大な問題ですが,その準備も着々と進んでいると思いますし,(その気になればですが)研究活動を続けるためにどうするかについても考えてることも既に書きました.

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10/12'14
[読書感想文]
(日記, 生き方)

 昨日書いた,こころを読了したときに思ったことですが,ただ純粋に思ったことを書きました.でも,こころほどの超有名小説ですから,多分,決まり切った読後感というのがあるのでしょう.でもそんなことは私にとってどーでもいいことです.結局,自分がどう思ったかであって,そう思うのではなく,こう思えという「模範解答」を示されても,本質的には全然理解できないでしょうし,それって一種の洗脳ですよね.

 多分,まだ私が小学生のときだったと思いますが,夏休みの読書感想文というのがあって,題材は,何かの動物(狐だったかな)を観察して記録した物語?のようなものだったと思いますが,その本を読んで私は,その著者の動物に対する情熱というか,そのあまりのエネルギッシュな行動に感動して,そういう感想文を書いたと思います.

 で,父に見せたら,お前はアホか,そんなことが著者が言いたかったことじゃないだろう,著者が言いたかったのは,大自然の中で生きる狐?のたくましさとか...(そこから先はよく憶えてない)とか糞味噌に言われました.仕方なく,私は,そういう主旨?で全部書き直したのですが,「国語」としては,父の言う通りだったんだと思います.

 実際,私は国語がとても苦手でした.でも,ある日を境に,具体的には,父の死を境に大得意になったことは,どこかで書きました.理由はよくわかりません.でも,父が生前よく言っていた「人の気持ちになって考える」ということがどういうことがわかったのかもしれませんね.

 何か,最初は,他の人がどう言おうが,自分がどう思ったかが大事,という流れで書き始めたのですが,意外にも逆の方向に来てしまいました.つまり,人の気持ちがわからない独りよがりの考えでないというのが大前提ではあるのですが,自分の考えることを信じていいってことですかね.つまり,そこんとことが相当難しいということなんですが.

 で,こころを読み終わったときの感想ですが,思ったことをそのまんま書いたのが昨日の記事ですが,どういうことなのかなーとつらつら考えていたんですが,もちろん,これだけじゃないんですが,やっぱり,人の道を踏み外す怖さというのは,感じましたね.人の気持ちがわからないのは問題外ですが,わかったとしても,なぜか何かの力が働くように踏み外してしまうことがあるんじゃないかということです.

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12b
[人の道]
(世の中)

 人の道,という言葉が出てきたので,ついでに前から気になってることを書いておきます.最近の若い人達の中に倫理観が欠如している人が増えてきたことは,何度か(ここでも)書きましたが,倫理観がないというと,悪人みたいですが,善人か悪人かと言うと,みんな善人というか「とてもいい子」ばかりだと思います.

 つまり,倫理観の欠如というのは,悪いことを悪いこととわかっていてやる悪人ではなく,善悪の区別がつかないということです.これってとても危ないと思うんですよ.例えば,イスラム国を志願した北大生なんかその典型でしょうし,コンビニのアイスクリーム庫の中に寝そべった写真をインターネットにアップした学生も何の悪気もなかったと思うんですよね.

 私の研究室でもこういうことがありました.今年の追いコンだったと思うのですが,最後に,卒業生が一人ずつ話して,最後に先生から,ということで,私が話をしました.話の中身はよく憶えてませんが,私のことですから,ふつーとはちょっと違った話をしたと思うのですが,最後は結局,社会に出ても元気で頑張って欲しいということだったと思います.

 で,みんなちょっとしみじみした感じになって,そこでお開きかと思ったら,追いコンの幹事をした学生が,多分,幹事だから自分が最後に締めの話をしないといけないと思ったのか,そこから長々と話を始めたのです.私が唖然としたのもそうですが,周りの学生達もお前一体何やってんだ,というサインをしきりに送るのですが,彼は一向に構わず話し続け,当然のことながらびみょーな雰囲気になりました.

 たかが,大学の一研究室の追いコンですから,こいつほんとしょーがねーなーで済んだと思うのですが,会社でそんなことしたら,こいつは一体何なんだとなってしまうでしょう.今どきの言葉で言うと,こういうのを「空気が読めない」って言うんでしょうか.

 でも,彼はとてもいい子だし,何の悪気もないこともわかっています.でも,数は少ないですが,そういう学生がぽつぽつと出現しているのは事実です.もちろん,彼の将来がとてもとても心配なので,そういうことがある度に,こういうときは,こうするんだよと話すのですが,はい,とか,すみません,とか言うものの,彼はなぜそうなのかがわからないので,きょとんとしています.一体どうしたらいいんでしょうか?

 でも,とにかく言い続けるしかないですね.今は無理でもいつか気づいてくれればと思いますし,卒業して,わかることだってありますからね(実際,そう言う卒業生はとても多い).

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12c
[経済]
(経済)

 世界経済の行く方がだんだん怪しくなってきたとの報道です.このサイトで経済のことについて,いろいろ書いてきましたが,そもそも経済って何なんでしょうね?(と考え始めました.多分,似たような記事は過去にも書いてると思うが,探すのが面倒だし,今思ったことをとりあえず,だーっと書いておく)

 言うまでもなく,経済の基本というかスタートは物々交換で,でもそんなかったるいことやってらんないから,通貨を介して,社会的分業をしましょうということです.具体的には,生きて行くのに必要な衣食住に始まって,近現代社会では,+αの生活の快適さ便利さまでその対象が広がってきました.そして,その生活を便利にする,というのがもう相当「いい線」まで来てしまって(ものすごい技術革新と莫大なお金をかけてリニア作っても東京−大阪間が現在の2時間半から1時間ちょっとになるだけ),これから先進国が劇的に経済成長するのは,難しいのも明らかでしょう.

 でも,発展途上国は,まだその水準まで来ていませんから,おそらく,今世紀中くらいは,そこで「食いつないでいく」んだと思います.具体的には,今生きてる発展途上国の人達は,先進国が辿った道を辿る,先進国の人達は,発展途上国に同じ道を辿らせることで経済を回すということでしょう.

 つまり,自分達と関係のない遠い将来を考えるのでなければ,基本的な話はここで終わるわけですが,もちろんそれでも課題はあって,それは,通貨,即ち,お約束を介する現代の経済の中で,どう人々を信用させマインドコントロールして,少しずつ持続的に経済成長するか,ということでしょう.つまり,お約束の中で,リーマンショックのような急激な経済の変動が起こらないように,あるいは,加熱しすぎないように金融政策をとるのが中央銀行の役割ということになります.

 それでも人の気分に変動があるように,変動があるのが経済なので,そういうときに労働の再配分をいかに的確に行うかが重要なところです.いくら,これから景気よくなるからみんな頑張ろう!とか(嘘ついて)囃し立てても,仕事がなければ,頑張りようがないですからね.

 でも,発展途上国が先進国に追いつけば(そうなるのは,経済成長率を見れば明らかです),そういう「経済成長」には早晩(今世紀末くらいまでには)終焉が来るでしょう.つまり,経済成長しないで経済を回していくことがいつか必要になるということです.先進国は既にそういう選択肢も可能なはずですが,これだけグローバル化した中で鎖国するわけにも行かないですから,実際のところ日本も乗っかって行くしかないでしょうね.

 でも,経済成長しなくても「成長」はして行けるということは,既にこのサイトのどこかで書きました.要は,「お金」じゃないってことなんですが,ということは,今世紀の終わり頃,そういう転換点が来たとき,資本主義そのものが終わりを告げるということかもしれませんね(今生きてる人達は関係ないと思いますが).

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12d
[時間(の長さ)の問題]
(生き方)

 早期リタイアするかどうかはともかく,普通の仕事をしていれば(定年のあるサラリーマンでも自営業でも),よほどのことがなければリタイアするときが来ます.仕事が辛くて,食べて行くために働いていて,老後を過ごすのに充分な資金があれば,喜び勇んでリタイアすればいいでしょう.問題は,(私のような)仕事人間です.

 そういう人は,ある意味,幸せな(第一の)人生を送ってきたと言えますが,その分,第二の人生の過ごし方がわかりません.私の場合,自分の中でもうリタイアはしましたが,リタイアした後もまだ続けられる研究というやりたいことをあらためてやって行くという選択をしたわけで,つまり,定年後どうするかは,まだ未解決(少しずつ新規開拓できてはいますが)なわけです.

 でも普通に考えたら,何やってもいいんだったら,本読んだり音楽聴いたり映画観たりゲームしたり旅行に行ったり,やることなんかいくらでもありますよね.問題は,それをやり甲斐のある仕事と比べてしまうとどうしてもつまらなく見えてしまうということでしょう.

 でも,だったら,やり甲斐のある今の仕事以上にやり甲斐のあること,やりたいことを探せばいいわけですよね.仕事をしなくても食べて行けるのであれば,選択肢は逆に広がるわけですから,いくらでも見つかりそうなものです.

 でも,やっぱり仕事以上のやり甲斐のあることってそうそうないような気もしてきます.それは,社会と繋がってるとか世の中の役に立つとかいうこともあるんですが,このサイトで何度か引用したカントの「純粋な喜びの一つは勤労後の休息である」ということなんだと思います.つまり,これもどこかで既に書きましたが,やらねばならない勤労というちょっとした苦痛がなければ,相対的に喜びもないということですね.

 でも,リタイアするのは,歳をとって働けなくなるからですから,なかなか難しい問題です.と,ここで,「勤労後」をリタイア後の人生と考えることはできないかと考え始めました.つまり,リタイアするまで一生懸命働いて,その後の人生を全て「休息」と考えられないか,ということです.つまり,時間(の長さ)の問題ということですね.

 うーん,どうなんでしょうか? でも少なくとも言えるのは,そう思えるには,リタイアするまでよく働いたなーという満足感が必要ということですね.だから,それまでは一生懸命働け,とは言えると思うのですが,私の場合,もうそういう満足感は得られているので,条件的には,もうクリアしてることになってしまいます.

 でも,定年までまだ時間はありますから,じっくりいろいろ考えて行けば,何とかなるような気はします.逆に言うと,しっかり考えて行かないと,相当やばいことになるでしょうね.

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10/13'14
[空振り覚悟]
(世の中, 防災)

 二週連続で台風直撃となりました.そして,なんとJR西日本は,早々と全線運休を決めて前日にそう宣言したそうです.パリーグCSの第3戦も大学駅伝も中止になったそうです.これも総責任回避の流れか,とも思うのですが,これはこれでいいんじゃないですかね.

 御嶽山噴火(が起こったばかりなのでこういう動きになったということもあるでしょう)を見ればわかるように,災害予知に100%は,ありません.それどころか,津波警報なんかは,警報が出ても実際に津波が来るのは,7回に1回くらいです.でも7回に1回は来る.だったら,残りの6回も空振り覚悟で逃げるしかないですよね.

 今回のケースは,電車を止めてしまえば,被害は起こりません.空振りして,なんだよ電車止まったけど大したことなかったじゃないかよ,と言われてもいいじゃないですか.国民の命を守ることの方が大事でしょう.失われた命は戻ってきません.御嶽山だって,空振り覚悟で入山規制をすることもできたはずです.

 でも津波警報は,「自主的に」避難してもらわないといけないので,そういうことができません.なかなか厄介な問題です.

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13b
[円]
(世の中)

 気づいたんですが,台風の暴風域,強風域って台風の中心を中心とした円になってますよね.

 でも台風は(北半球では)反時計回りに風が吹き込みますから,台風の東側の方が風が強くなるのは,常識ですよね(テレビで出てきた九州の一般のおばさんも九州の西側通らんでよかったとか言ってました).つまり,暴風域,強風域が円,少なくとも円の中心と台風の中心が一致するわけはなく,東側に広くなるはずですが,どうしてそうしないのでしょうか? 単なる図形的シンプルさ?

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13c
[想定問答?]
(生き方)

 想定問答?というわけではないですが,やりたいこと(研究してそれを社会に還元すること)できないのならリタイアする(した)っていうのは,自分勝手なんじゃないの? という声もあるのかなと思いました.まあ別にそういうことにしておいてもいいのですが,やりたいことと言うのは,単に私がやりたいことという意味ではありません.そこのところをはっきりするために「やりたいこと」ではなく「やりたいこと,やるべきこと」と書いていることが多いと思います.

 つまり,やりたくなくてもやるべきなのなら,やるということです.というか,そういうことこそがやりたいことでしょう.そして,それが私でなくてもできることなら,別に私がやる必要はないわけです.つまり(何度も同じことを書きますが),私は私にしかできないことをやりたい,やるべきと思っているということです.

 もちろん,私は私にしかできないことがあると思っているのですが,社会がそう思ってくださらないのなら仕方ありません.それでも働かないと食べていけないのなら,私でなくてもできることでもやらないといけないでしょう.でもそうでなければ,無理してやりたくないことして働く必要はありません.

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 とは言え,社会の中で生かしてもらっている以上は,自分しかできないこととか贅沢言ってないで,自分でなくてもできることでも何らかの働きはして社会の中で役割を果たせ,ということはあるでしょうね.でも,社会の中で役割を果たしてるかどうかの判断基準はどこにあるのでしょうか?

 一つは,資本主義社会の中でちゃんと労働の対価としての給料をもらえてるということでしょうから,充分働いてもう働かなくても食べて行けるということは,充分役割を果たしたということでしょう.というか,もらった給料以上に成果は残せたと(勝手に)思ってるわけで,でも「(勝手に)」と書いたように,結局は,自分の中でどうかってことですよね.

 つまり,働かないと食べて行けないのなら否応なしですが,そうでないのなら,自分の信念というか,自分がやりたいこと,やるべきと思うことをやる,ということでいいんでないかと思うのです.そして,それは,仕事するとかしないとか,リタイアするとかしないとかとも関係ないわけです.

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10/14'14
[体調が悪い]
(大学, 世の中)

 私のことではなく,研究室の学生のことです.ここ数年の傾向ですが,「体調が悪い」と言って,休む学生が急激に増えてきました.真偽のほどはわかりませんが,ほんとに体調が悪いのなら,無理して出てこいとはもちろん言いません.でも私の研究室は成果主義で,休んで誰かが代わりに仕事をしてくれるわけではありませんから,結局,全て本人に返って行きます.

 そもそも,体調が悪いと言って何度も休めば,真偽のほどが疑われるのは当然のことですし,もし本当なら,病気ならちゃんと治療すべきですし,そうでないのならそんなにしょっちゅう体調を崩すようでは,社会に出てからも使い物にならないでしょう.つまり,これも結局,本人に返っていくことなのです.

 ちなみに,私は体調が悪いと散々このサイトで書いていますが,体調が悪いという理由で,仕事や大学を休んだことはただの一度もありません.

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 思うんですが,最近の学生達を見ていると,「体調管理」という概念がとても希薄な人が多いような気がします.食事,規則正しい生活,適度な運動が体調管理の三本柱ですが(といつも口酸っぱく言っている),どれもできない学生がかなりいます.特にひどいのは食事ですね.

 そもそも,若いときから体調が悪いとかいう状態で,社会に出てからもそうですが,歳をとってからどうなるかと思うと,空恐ろしくないですか? 何十年後かの日本人の平均寿命は50歳とかになってやしませんかね?

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14b
[]
(経日)

 (想定通り)大きく下げて,日経225は15000円を割り込みました.10/1からもう1割くらい下げたことになります.でも非大手証券の下げ方が今一(日経225やTOPIXと同程度)ですね.

 Aベノミクスじゃないですが,これから一体どうなるんでしょうか?(やっぱり他人事)でも,Aベノミクス?以降の日経225を見るとまだまだ高値圏にあるわけで,少なくとも14000円を切るくらいまでは,Aベノミクス?的にはOKということなんでしょうか.

 

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14c
[ブラジル戦]
(サッカー)

 ブラジル戦,ぼっこぼこでしたね.ちらちら見てた程度ですが,日本はほとんど攻め手がなく,相手はやりたいようにやってる感じでした.とにかく戦術以前に基本的な技術の差がありすぎます.日本のレベルは,一時期,結構いいところまで来た感じはしてましたが,今は相当後退してる感じがします.実際,本田,香川の次の若手がほとんど出てきてない状態ですからね.

 でも,少なくともこれで竜頭蛇尾ということはなくなりました(強烈な皮肉?).

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14d
[売れる売れないが変]
(芸能)

 Mツコデラックスさん,ますます止まりませんね.彼(彼女)が賢い,芸能界の仕組みがよくわかってるということは既に書きましたが,売れてるってことは,わかりやすいってことです.つまり,売れてナンボの芸能界では,賢すぎてもだめで,一般の多くの人に理解できるくらいそこそこ賢いということでしょう.

 彼(彼女)は,売れるべくして売れたと思いますが,なんか最近,売れる売れないが変な感じがしています.どういうことかと言うと,売れるべくして売れてるというよりは,売れる売れないを誰かが決めてる感じがするのです.

 具体的には,誰これ?っていう人や?KBを卒業したというだけの人がばんばんCMとかに出てきてて,明らかに意図的に「売ろう」としてる感じがします.(私は好きですが)T井咲さんとかOスカーから何人か出てきたときもそんな感じでした.その後,出続けてますが,すごく人気があって支持されてる感じじゃなくて,売れてるというより単に売ってるっていう感じです.

 別にどーでもいいっちゃいい話ですが,売れる売れないの世界なら,売る売らないじゃなくて,売れる売れないで勝負しないと公正じゃないんじゃないですかね? でも芸能界なんてそんなもんか.

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10/15'14
[しんどい]
(日記)

 最近の体調ですが,あんまりよくはないですね.相変わらずとにかく疲れます.今日は,セミナーにちょっと出て,2限続きの講義をして,院生のセミナーの発表練習をしただけでもうへとへとです.たったこんだけのことで,なんでこんなに疲れるんですかね? 帰りに買い物をして食事の準備をするんですが,それだけでも相当しんどいです.

 右股関節は,少しずつだけど確実によくなってると書きましたが,最近は,よくなってる感じがあんまりしません.F原君がアジア大会に行ったので,その間,私も体を動かしておかないといけないのですが,体がしんどくて一人でトレーニングするのは,相当ハードルが高いです.やっぱりもう歳ってことでしょうか.

 自分の中ではもうリタイアした,そういう中でやりたいこと,やるべきと思うことをやっている,とは言え,実際は,そんなわけには行かないのですが,でも基本的には,やりたいこと,やるべきと思うことを中心に過ごせてると思います.でもそれでも疲れるわけです.つまり,もうほんと歳ってことで,無理しないでやるには,やりたいこと,やるべきと思うことの「量」も減らして行かないといけないってことなんでしょうか?

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14b
[好循環から悪循環へ]
(生き方)

 歳をとるということについていろいろ書いてきました.歳をとるとどうなるかというと,簡単に言えば,衰えます.衰えるのは,基本的には体ですが,体を動かすのは心なので,今までの感覚より相当頑張らないと今までのようなパフォーマンスは,発揮できません.そして,体を動かせば疲れるように,無理して体を動かそうと心が頑張ると心も疲れてきます.

 でも若いときは,トレーニングして疲れても回復したときに超回復が起こって,体が強くなったように,頑張れば頑張るほど自分の能力が向上してもっともっと頑張れました.つまり,頑張る→能力が向上する→もっと頑張る,の好循環だったわけです.

 歳をとるとそれが全く逆になります.つまり,頑張れば頑張るほど体も心も疲れて行って,回復しないどころかダメージはどんどん蓄積されて,超回復どころか,衰えて行くのです.つまり,歳をとると,頑張る→能力が低下する→頑張れなくなる,の悪循環なわけです.しかも,基本的に,この悪循環が好循環に転ずることはもう死ぬまでないのです.どうしたらいいんでしょうね?

 はっきり言ってしまえば,やっぱりリタイアでしょう.実際,生物学的本来的にはもうそういう歳です.私の場合,もう働かなくても食べて行けるわけですしね.でも実際はそういうわけにも行かないし,まだまだやりたいこと,やるべきこともあります.

 ですから,ある意味もうあきらめて,とにかく無理しないで,結果を気にせず,できる範囲でやるしかないですね.それに,今まで頑張って蓄積したことは膨大ですし,それを次の世代の人達に伝えることなど,私ができることはまだまだあります.

 今にして思えば,若い頃は,頑張れば頑張っただけ必ずリターンがありました.これまでずっとそれが当たり前と思っていましたが,なんてすごいことだったんだんでしょう.ベタな言い方ですが,これまでの人生は,ずっと夢や希望に満ちあふれていたんだと思います.

 でもそういう人生はもう終わったということでしょう.そして,そういうものだと思います.そして,そんなに悪い気分ではありません.逆にほっと安心するようなところもあります.でもそれは,これまで頑張って来たからでしょう.逆にいえば,そうでなかったとしたら,ほんと暗澹たる気持ちになるところで,あぶなかったなーとほんと思います.

 とにかく,あっという間に頑張りたくても頑張れなくなるので(頑張れなくなっても悪い気分でないようにいられるように),頑張れるうちに頑張っておきましょう,ということですかね.

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10/16'14
[ノーベル賞って]
(世の中)

 日本人3人が青色LEDでノーベル賞受賞ということで,日本人はすごいとか,LEDは素晴らしいとかいう番組みたいのが放送されています.LEDが発明実用化されたことで,○兆円の経済効果だそうです.でもそれって所詮お金の話ってことなんじゃないですか? ノーベル賞ってそういうものですか? だったら,エジソンみたいな(単なる)発明家(失礼)だってノーベル賞もらっていいんじゃないですか?

 と思って調べてみたんですが,エジソンってノーベル賞打診されてたんですね(びっくり).でももらえなかった理由ってのが...と,ここで思い出しました.ノーベル賞って「世の中の役に立つ」ことが条件でしたね.確かに,アインシュタインのノーベル賞受賞は,相対性理論ではないですからね.

 つまり,ノーベル賞って,所詮そういうものってことですね.だったら,それはそれで別にいいですが,世の中の認識が「学術の中の最高の賞」だとしたら,それは全然違う,つまり,分野が非常に偏っているというだけではなく,評価方法も非常に偏っていて,正当に学術の成果を評価しているとはとても言えない(学術や芸術の分野で評価すべきは独創性や新規性)ということです.まあ,賞なんて所詮そんなもんと言えばそれまでの話ですが.

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16b
[これも悪循環]
(生き方)

 歳をとることによる悪循環ですが,他にもいろいろありますね.例えば,ダイエットというか,体重コントロールですが,歳をとると基礎代謝や運動量が減るのは当然なので,その分,食べる量を減らせばいいだけの簡単な話と既に書きました.

 これはその通りですが,そうするとどうなるかと言うと,当然のことながら,人間の体を動かすエネルギーは食べ物ですから,食べる量が減った分だけ,エネルギーが減って動けなくなるという悪循環になるわけです.

 じゃあ,頑張って食べればいいかと言うと,食べて動かなければぶくぶく太るだけですし,却って体調が悪くなったり病気になったりするでしょう.つまり,これも鶏と卵なわけで,どうしても悪循環になりがちということです.じゃあ,悪循環を断ち切ろうと頑張って動くとここで書いたように体を壊したりするわけです.

 じゃあ,どうしたらいいかですが,よくわかりません.でも,少なくとも言えるのは,今までのようには行かない,やり方や生き方を抜本的に変える必要があるということです.

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16c
[腹回り]
()

 ダイエットというか,体重コントロールなんですが,よく昔のズボンが入らなくなったとか言ってる人がいますが,ちょっと信じられません.どういうことかと言うと,太ってズボンが苦しくなってくると,ベルトの穴を緩めたり,ズボンを買い換えたりするわけですよね.そういうことをするから太る(腹回りがどんどん大きくなる)んですよ.

 もしそのまま(多少)我慢していれば,腹部が刺激されて腹部を意識するわけですから,そこで腹筋が使われて,少なくとも腹回りは(よほどの収入超過でなければ)それ以上大きくならないはずです.世の中にいろんな腹筋器具がありますが,そんなものより腹筋を意識するだけの方が遥かに効果があります.

 実際,ただ腹に巻くだけという器具?が発売されていて,劇的に効果があるので爆発的に売れてるそうです.でもそんなもんなくても,ちょっとベルトをきつく締めればいいだけの話です.

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16d
[人の心の動きのメカニズム]
(生き方)

 第二の人生をどう生きていくかもそうですが,人の心の動きのメカニズムってやっぱり不思議というか,これこそが研究対象なのかもしれません.基本的には,自分の直感というか,心の赴くままに自然の流れに従うということ(でもこれが実はかなり高度な判断を要するのですが)だと思っていたのですが,よくよく考えてみると,例えば,父は,そうやって生きた,やりたい仕事を思う存分やっていたと思うのですが,結果的に体を壊して若くして亡くなりました.

 やりたい仕事を思う存分やって死んだのなら本望という気もするのですが,死ぬときの父を思い返すと,無念そのものだったと思います.こころに出てくる先生だって,そのときの心の動きに従って行動したわけで,お嬢さんはゲットできましたが,その後,苦しみ続けて最期は自らの命を絶ちました.

 ですから,心の赴くままに自然の流れに従うというだけでもだめなわけで,これが実はかなり高度な判断を要するということで,直感的に判断するけどよく考えるというやっぱり何とも絶妙で非常に難しいということでしょう.つまり,研究して成果を出せば,大いにいいことがある,ということですね.

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16e
[世界同時株安]
(経日)

 今日も大きく下げました.メディアも世界同時株安とトップニュースの扱いになっています(ということは...).これからどうなるか,ですが,(メディアではいろんな人がほんとてきとーなこと言ってますが)そんなことわかるわけありません.でも今のところ流れは一方的に一方向に流れていますから,しばらくは高みの見物です(少し非大手証券の動きがよくなってきました(日経225の1.4倍くらい)).

 H道ステーションのトップニュースは,O渕さんの政治資金疑惑でした.てことは...

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10/17'14
[前向きにあきらめる]
(生き方)

 悪循環の中でどうやって気分よく生きて行くか,ですが,基本的には,ソフトランディングしかないでしょうね.つまり,歳をとって衰えていく中で,徐々に活動度を減らして行くということでしょう.

 考えてみれば,世界中誰一人として60歳を過ぎて100mを10秒以内で走れないわけで,若いときと同じように頑張ろうとしても疲弊するだけで,却って成果が残せないのは明らかです.要は「あきらめる」ということなんですが,あきらめる,と言うと,後ろ向きな感じがしますが,よりよい結果を産むために,前向きにあきらめる,ということでしょうか.

 問題は,その減らし方ですが,それがびみょーで難しいと思いますし,仕事をしている以上は,思い通りにならないことも多いでしょうから,そこのところのマネージメントが超重要ということになります.

 そして,最大の問題は,これまで好循環の中で生きてきたので,どうしてもその癖が抜けないということでしょうね.つまり,これからは,ますます大きな成果を上げていくために,やりたいのを我慢する,やる気が出ても頑張り過ぎないことが必要になるわけです.

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17b
[いろいろ考える理由]
(生き方)

 もう第二の人生とか,ソフトランディングとか,歳をとって衰えていく中でどうやって生きて行くかとか,まだ50過ぎなのになんでそんなことうだうだ考えてんだ?今は目の前の仕事に集中すべきじゃないのか?と言う人もいるでしょう.いやいやいや,そんなことだから後から痛い目に会うんですよ.そしてそれは,高齢化社会が深刻な問題になることにつながってるのです.

 日本人男性の場合,平均寿命は80くらいですが,健康寿命は70くらいということは既に紹介しました.つまり,80まで生きても最後の10年は,要介護者になって過ごすのが「平均像」ということです.でもそんなんじゃ,長生きなんかしてもつまんないし辛いと思いませんか?

 介護されながら,更には,寝たきりのような状態でただ生きてるだけでは本人も楽しくないでしょうし,そもそも周りの人達に多大な迷惑をかけながら生きるのは,私はとても耐えられません.実際,要介護者になれば,莫大な医療費と労力を消費するわけで,これこそが高齢化社会が問題となる最大の要因でしょう.

 そして,70過ぎてそうなってしまう大きな要因は(もちろん中には不慮の事故や病気ということもあるでしょうが),大概が老前の不摂生や働き過ぎです.つまり,リタイアする前から老後に要介護者にならないようにちゃんと考えてソフトランディングしていくのは,本人のためでもあるし,社会全体のためでもあるのです.どんなに高齢化社会になっても,老人がみんな健康で自活できれば,高齢化社会なんか全く何の問題もないわけですからね.

 でも,人間,怖いものに蓋をする習性がありますから,将来のそういうことに対してどうしても目をつぶってしまいます.上で書いた,まだ50過ぎなのになんでそんなことうだうだ考えてんだ?今は目の前の仕事に集中すべきじゃないのか? というのは,もっともらしく見えますが,そういうことなのです.

 今の世の中を見てると,医療費を節約するために,歳とっても頑張って働けという風潮ですが,70まで働かされて,そこで死ねればそれはそれでOKかもしれませんが,死に損なって要介護者になって長生きしてしまって,却って医療費が増大するということになってしまっているのです.

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 そういうことをちゃんと考えておくべきだったと思うのですが,今となっては,現実的にもう難しいでしょうね.50過ぎでリタイアしても食べて行ける,そして,仕事なんかしなくても充実して楽しく過ごして行ける人はそうすればいいでしょうが,現実的にそういう人はほとんどいないわけですからね.どうしてそんなことになってるのでしょうか?

 これも既に書きましたが,あまりに無計画だったということでしょう.つまり,個人個人が50過ぎでリタイアできるようにちゃんと計画的に貯蓄なりなんなりしておくべきだし,人間なんてみんな無能でそんな計画性なんか持ち合わせてないと思うのなら,ちゃんとそう制度設計しておくべきだったということでしょう.お金が足りないのなら,年金支払額を上げるなり増税するなりしておけばよかったということです.

 そんなことしたら,経済が停滞する? その通りです.つまり,ここでもお金優先の資本主義社会の弊害が現れているわけです.何度も同じこと書きますが,そんなにお金なんか使わなくても,いくらでも楽しく充実した生活は送れますし,そういう生活をしていれば,みんな50でリタイアできると思いますし,リタイア後も楽しく充実して過ごして行けるでしょう.

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17c
[将来の目標?]
(生き方)

 ということで(国があまりに無能なので),自分で何とかするしかないのですが,具体的には,将来,要介護者にならないように,ちゃんと健康で自活できることが目標となるでしょう.そんなの簡単と思ってませんか? でも平均健康寿命が70ということは,多くの人がそれができてないということです.つまり,考える以上にハードルは高いのです.それこそ,仕事なんかしてる場合じゃない?

 具体的には,やはりどうソフトランディングして行くかですね.逆に言えば,今すぐリタイアするというのは,ハードランディングとなるので,それもないことになります.つまり,仕事は続けて行くわけですが,どう仕事をして行くかということです.

 確かに歳をとって体は衰えて来ていますが,これまで蓄積してきた知の財産は膨大ですし,学生の研究指導や学内外の研究活動ならまだまだいい仕事ができると思います.そもそも,これらはリタイアして無給でもやりたいことでもありますしね.問題はこれ以外の様々なお仕事のマネージメントでしょうか.

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17d
[エボラ出血熱]
(世の中)

 エボラ出血熱ですが(SARSのときもそうでしたが),なんでこんなにずさんな対応なのでしょうか? 空港で赤外線カメラで発熱している人を検知したりとか(発熱してるってことは機内でもう感染させてるってことじゃん),西アフリカから来た人には申告してもらうとか(自発的に申告するちゃんとした人ばかりですか?)そんな(責任逃れ的な)ことで食い止められると思ってるのでしょうか?

 厳密にちゃんとやろうとするのなら,感染者が出ている国から来た人は全て検査すべきでしょう.でもアメリカで感染者が出てしまいましたから(さすがにアメリカから来た人を全て検査するわけには行かないでしょうから),これはもう手遅れですね(アメリカがちゃんとやっておくべきだったということ).

 つまり,あとはもう神頼みってことです.

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17e
[そういう政党]
(世の中, 政治)

 O渕さんですが,若手女性で次世代のホープで清新なイメージなのにどうして政治と金の問題が,と言われてるみたいですが,二世議員なんてそんなもんですよ.彼女もそうですが,彼女を利用していろいろ悪いことしてる奴もいっぱいいるでしょうからね.M主党があのざまで,J民党に政権が戻りましたが,J民党ってそういう政党だということ忘れてませんか?

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17f
[消費不振]
(世の中, 経済)

 経済の最大の敵は消費不振だそうです.そりゃーGDPの6割以上が個人消費ですからね(なんで消費が生産やねん).そんな目先の経済を回すことばっかやってっから,こんなことになってるわけです.

 もうほんと,何が大事かちゃんと考えて,ちゃんとやった方がいいんじゃないですかね(無理か).

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10/18'14
[]
(経日)

 今週は(順調に)大きく下げました.日経225は一週間で5%も下げたみたいですね.でもやっぱり非大手証券の動きは今一(日経225と同程度)です.

 でも金曜に欧米株は大きく反発したようですから,週明けは上げて始まるでしょうね.でもまだ流れは変わってないと思います(多分).だって,状況は何も変わってないですからね.

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18b
[]
(野球)

 セリーグのCSファイナルは,なんと阪神がジャイアンツに4連勝しました.でも何度も同じことを書きますが,短期決戦は,シーズンの成績に関係なく「その時」調子がいい方が勝ちます.実際,今の調子からすると,投手陣も打撃陣もどちらをとっても両者には雲泥の差があります.菅野が抜けたのは確かに痛かったですが,それを含めてもです.

 つまり,ジャイアンツは完全に調整に失敗したということなんですが,実際のところは,レギュラーシーズンを戦いながらなのでなかなか難しかったでしょうね.シーズン中は,優勝するのが最優先ですからね.

 でもジャイアンツは,打撃陣が主力がずっと不調で(3割バッター一人もなし),菅野が抜けた後を埋める投手もおらず,層の薄さは感じました(ジャイアンツの先発は,菅野が抜けると内海と杉内の2枚だけなのに対して,阪神は,能見,メッセンジャー,岩田,藤浪と4枚いる).

 でもこれも何度も同じことを書きますが,セリーグの優勝チームはあくまでジャイアンツです.でもCSで負けてしまうと,まるで阪神が優勝したかのような印象ですし,大分減ってはきましたが,メディアでもそう言ってる人(解説の江川さんもそう言ってた)がまだいるのは問題です.

 そういう意味では,メジャーリーグは,ポストシーズンはリーグ優勝決定戦+ワールドシリーズなので,その点はわかりやすいです.つまり,(ヤクルトにいた青木がいる)ロイヤルズは,アリーグ中地区地区では優勝できなかったけど,アリーグでは優勝して,ワールドシリーズに進んだということです.

 そっか,阪神もロイヤルズもポストシーズン,まだ一度も負けてないんですね.

 あと,鳴り物の応援はほんとうるさい.いい試合してるんだから,ちゃんと野球を観ましょうよ.

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18c
[]
(日記)

 今日は,ずっと家にいないといけない用事があったのですが,予定より早く午前中で終わったんですが,あんまり体調がよくなくて,結局ずっと家にいました.体の調子もあるんですが,将来のことをいろいろ考えると調子がよくなくなる感じがします.じゃあ,そんな余計なことなんか考えずに今を生きろ,でもだめなわけです.

 ですから,やっぱり「近く,時々,遠く」なんでしょうね.そして,その割合のマネージメントが重要ということでしょう.

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10/19'14
[やっぱり「一人でも平気が無敵」?]
(日記, 生き方)

 昨日の深夜に?HKで「55歳からのハローライフ」というのをやっていました.見たのは途中からだったのですが,一流企業で成功した営業マンが早期退職制度を利用して会社を辞め,早期退職による上乗せ金でキャンピングカーを買って奥さんと日本中を旅行するとかして老後をのんびり過ごそうと勝手に思っていたら,奥さんには自分の時間や都合があって(そりゃそーだ)なんとなく断られて愕然とし,あわてて再就職活動をするも,一度会社を離れると社会から全く評価されないことがわかってまたまた愕然とするという,いかにもありそうな話でした.

 自分とはあまりに状況が違うので一笑に付しました,と言いたいところですが,なんか身につまされる思いがしたのは,どうしてなんでしょうね? まず,仕事で成功した人でも会社を離れれば途端に社会から評価されなくなるという人がほとんど,ということは,再三ここで書いてきましたが,私はどうなんでしょうね?

 ものは試しに大学を辞めてみたいと思わないこともないです.自分がどう評価されるのか知りたいと言ってFA宣言するプロ野球選手の心境もそうなんでしょう.でも問題は,その評価というのが「相手の都合」ということですね.つまり,評価するとか言ったって,結局,評価する側が得するかどうかが全ての判断基準なわけで,そんなことで評価を受けたいとはやっぱり思わないですかね.

 あとは,キャンピングカーは,そういうことしたら楽しいと私も思うんですが,彼は奥さんに断られたらめげたんですが,行きたいなら一人でも行けばいいじゃないですか.

 そう考えてくるとやっぱり「一人でも平気が無敵」のような気がしてきます.もちろん,一人だけでは生きては行けないし,多くの人と繋がっている方が楽しいに決まってますが,そうでないと,つまり誰かと(例えば,配偶者と)繋がってないと生きて行けないというのは(特に老後を生きて行くのに),やっぱり非常に危ういと思うんですよねー.

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19b
[(達成感や満足感を感じるもので)寂寥感からの逃避]
(生き方)

 とか考え出すと,やっぱりだんだんめげてくるんですが,じゃあ考えずに先送りにすると,営業マンの彼と同じになってしまうわけです.ですから,やっぱり近く,時々,遠くなんですが,近くというのは,やっぱり「寂寥感からの逃避」なんでしょうね.そして,仕事することこそ絶好の「逃避」なわけです.

 でも(再三書いてるように),仕事は定年までなので,その後をどうするかが問題です.もしお金があれば,仕事でなくてもいいので,選択肢はぐっと広がりますが,充実して過ごすには,達成感や満足感を感じるものでないといけないわけで,仕事で成功した人は,仕事以上にそういうものを感じることを見つけるのが至難というのが最大の問題です.

 自分の場合はどうですかね? 大学は辞めても,研究は細々とでも続けていけますから,そういうことはできるでしょうね.論文を書くことはなさそうですが,ウェブサイトに成果を発表することはできるでしょう.

 仕事以外にやってること(ピアノ,バドミントン,スキー,いろいろ考えてこのサイトに文章を書くこと)も続けられるでしょう.これ以外にゴルフもありますし,ここ1,2年で新規?開拓したこと,即ち,自分で買い物に行って料理してとか生活の基本となることをしっかり自分でやって,より生活を豊かにするのに様々な創意工夫をすることとか,住むところ探しというか,いろんな街を見て回ることとか,超近代で短期の歴史研究もありましたね.

 というか,大学を辞めたら,もう給料もらえないわけですから,しっかり運用して稼ぐのは,生きて行くのに何より大事かもしれません.

 これ以外に,ふつーの人がふつーにやるテレビを見る,読書,音楽鑑賞,映画鑑賞,旅行とかも,これだけだとつまんないでしょうが,上で書いたものの合間にやるのなら,休息を兼ねて充分楽しめるかもしれません.

 うーん,こんだけあればもう準備万端? でもなんかそういう感じがしないのはどういうことでしょうね?

 人間関係? でも私には家族はいますし,仕事や仕事以外のことでいろんな人とも繋がっています.子供はいませんが,子供がいるから安心とかそういうことじゃないですよね.

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19c
[これからますます威力を発揮]
(生き方)

 上で書いたことに達成感や満足感を感じるのか,ということが最大の問題かもしれません.例えば,仕事が生きて行くために働くということなら,お金があって働かなくても食べて行けるとなると,途端に意味を失うわけですからね.

 若い頃なら,これから食べて行くのに仕事ができるようにならないといけないというのがモチベーションになりますが,歳をとると「これから」という「未来」はどんどん残り少なくなっていきます.

 でも逆に言えば,だからこそ「逃避」なんでしょうね.つまり,何でもいいからやることさえあれば,逃避はできるわけで,究極的には,それは,達成感や満足感を感じるものでなくてもいいのかもしれません.

 つまり,「寂寥感からの逃避」は,これからますます威力を発揮するんだと思います.そして,そのために「何で逃避をするか」,具体的には,仕事に代わりになるそういうものを仕事を辞めるまでに見つけておかないといけないということです.

 達成感や満足感を感じるものなら一番いいですし,そうでなくてもやってて楽しければ(楽しくなければやらないでしょうから)逃避する対象にはなるでしょう.そして,楽しい楽しくないということもありますが,何をやるにしてもある程度のハードルの高さはありますから(例えば,スキーやゴルフに行くのにもある程度の元気は必要),重要なのは,やっぱり体調というか健康ですかね.

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19d
[]
(日記)

 そうそう,誕生日でした.気分的には,気づかないうちに過ぎてたって感じで全然OKなのですが,誕生日おめでとうと言ってくれる人がいるので,気づかされますし,やっぱりそれはとてもありがたく嬉しいことです.

 思うことは特にないのですが,やっぱり,また1年タイムリミットが迫ったということでしょうか.

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10/20'14
[思惑]
(政治, 世の中)

 O渕さん(M島さんも)大臣を辞任しましたが,本人はさておいて,いろいろ(周りの)思惑があるんでしょう.J民党を引きずりいおろしたい野党もそうですが,K産省は彼女のクリーンなイメージ?で原発を再稼働させたかったようですし,ということは,再稼働に反対する人達の思惑もあると言うことです.彼女って,日本女性初の首相候補と言われていたようなので,(T市さんとか)その座?を争う女性議員の思惑もあるでしょうね(でもO渕さんもそうですが,T市さんが首相なんてとてもとても...).

 やっぱりつくづく思うのは,政界ってなんでこんなに人材がいないのか,ということです.O渕さんにしても,彼女と日本女性初の首相の座?を争う他の人達にしても,あまりにしょぼ過ぎると思いませんか? 彼女達より遥かに有能な女性,政界以外ならいくらでもいると思いますよ.

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20b
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(経日)

 想定通りですが,今日は大幅高になりました.でも大幅高と言っても,10/1からの下落分からしたらまだまだですし,流れは変わってないと思います(多分).

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10/22'14
[]
(経日)

 昨日下げて,今日は大きく上げました.結果的に,先週上げたところを抜けてきたので,10割売りから5割売りになったと判断しました.目まぐるしーですねー.

 具体的には,非大手証券の構成銘柄12のうち3つが売りから買いなったということになります(12銘柄中9銘柄が売りを継続で3銘柄が買いなので差し引き6銘柄分,即ち,12銘柄中6銘柄分,つまり,5割売りということです).

 買い戻した3銘柄は,なんとか8%くらいはとれたことになりますが,薄くても3週間で8%なので(年利だと133%),こういう感じで目まぐるしく「回転」して行くというのもありかとは思います.

 これからどうなるかは,もちろんわからないのですが,上に行きたがってる感じはするので(いい加減),何度か下値を見ながら売りから買いへという感じでしょうか(これまたいい加減).

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10/24'14
[違和感]
(野球, 世の中)

 昨日ドラフトだったんですね.今年は不作と言われてますが,それでも未来のスター選手候補達という感じで報道されていて,まあ別にいいんですが,少なくとも以前と比べると大分茶色い感じになってきたのは,時代の流れというか,要は昔ほど野球の一極集中がなくなってきたということでしょう.

 でも最近私が感じるようになってきたのは,やはり「たった1つのこと」だけに取り組む違和感です.彼らは,野球は滅茶苦茶上手い,150km以上のストレートを投げるピッチャーもいる,それで球場の何万人,広くは,もっと多くの人を楽しませることができる,そして,そのためには,野球という「たった1つのこと」に取り組む必要があったのでしょう.

 でもそれってやっぱりとても危ないことですよね.彼ら自身にとっても,怪我をしてプレーできなくなってしまったらお払い箱ですし,ある程度活躍できたとしても引退後はとてもとても長い第二の人生が待っています.そもそも野球の人気がなくなって,プロ野球自体がなくなるかもしれません.

 つまり,これも既に書きましたが,結局,その人が必要とされるのか,その人にしかできないことができるのか,ということなんですが,今は野球ができる,かつ,プロ野球を見る人がいるということで,必要とされているのでしょうが,それはとても一時的,かつ,危ういもので,野球をとったら何も残らん,では,彼らにとっても社会にとってもいいことではないでしょう.

 そして,これは別に野球選手に限った話ではなくて,スポーツ選手ならみなそうだし,結局,スポーツ選手に限らず,全ての人がそうなんじゃないかと思うんですよね.

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24b
[しゃがむ]
(生活, 生き方)

 上で書いたこととも少し関係するんですが,スポーツは,実は体を動かすということに関しても汎用的ではないので,体のバランスが崩れることにも繋がります(今ブルージェイズにいる川崎さんが,体のあちこちが痛くて人間の体って野球をやるようにはできてませんからねと言ってましたがまさにその通りです).そういうデメリットを補って余りあるのがスポーツではあるのですが,本来的な体にいい?スポーツというか,体を動かすことってどういうことでしょうね?

 走ることは運動の基本と言われていますが,非常に限定された動きしかしないことにすぐに気づかされます(当たり前だけど走るだけ).歩くのも同じですね.つまり,100mを10秒で走れても,マラソンを2時間で走れても,それ以外の基本的な運動や動きができなければ,全く汎用性はありませんし,汎用性がないということは,体にも(あまり)よくないということです.

 もちろん,歩く(走る)ことは,移動するという日常生活の中の非常に基本的な動きの1つではあります.では,それ以外の日常生活の中の動きにはどういうものがあるでしょうか?

 一日の生活を考えてみると,寝っ転がる,寝ている状態から起き上がる,(椅子に)座る,(椅子から)立ち上がる,腕や上半身を使った動きや細かい作業でしょうか(ここで気づかされるのは,普通に生活するのに上半身や腕の力はそんなに要らない,でも球技などの多くのスポーツは上半身や腕の力をとても使うので,日常の動きとは相当違うということです).そして,時と場合によって必要になるのが「しゃがむ」で,まず最初に,この動きに支障を感じ始めていることは既に書きました.

 そこで,しゃがむ(ような)動作を含んだスポーツ(のようなもの)は何かと考えてみると,実はほとんどないんですねー(野球のキャッチャーと相撲くらい?).つまり何かスポーツをやっていたらそれで健康とか体のバランスが整うということはなくて,健康や体のバランスを整えるためには,スポーツ以外の何かが必要ということでしょう.

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10/25'14
[]
(経日)

 今週は上げたり下げたりを繰り返しながら上げてきていて,10割売りから5割売りという感じ(だからまだ売り)でしょうか.グラフが大分詰まった来てので,日々の動きがわかるように拡大しました.

 こうしてみると,指数は戻してきてますが,非大手証券はまだそれについて行ってない(というかようやく差がついてきた)感じですね.

 これからどうなるかですが,このまま売りから買いになるのか,また売りに戻るのかですが,どっちに行くかはまだわかりません.

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10/26'14
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(生き方)

 とは言え,そういう「たった1つのこと」に打ち込まなければ,大したことはできません(もちろん,大したことなどせず,平凡に幸せに過ごすのもありだとは思いますが,再三書いているように,これからはもうそういう選択肢はなくなるでしょう).私自身,「たった1つのこと」に打ち込んできましたし,それなりの結果も残せたと思っています.

 と同時に,ずっと違和感を感じてきて,実際には,「たった1つのこと」どころかそれ以外にも様々なことにも打ち込んできました.そして,第一の人生を終え,そういう非常に危うい状態の中,何とか乗り切ることができて正直ほっとしています.

 それはよかった(単にラッキーだった)のですが,第二の人生が始まって,その違和感が顕在化して愕然としたわけです.このまま最後まで行ければ,と思ったこともありましたが,実際にはそれは(殉職でもしない限りは)不可能でしょう.つまり,早く気づいてよかったということですね.そして,結果的には,違和感を感じて取り組んで来た「たった1つのこと」以外のいろんなことに救われるのかもしれません.

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26b
[選手を引退して指導者になった?]
(仕事, 生き方)

 第一の人生が終わって第二の人生ということなんですが,結局,仕事はそのまま続けているわけで,でも,私の中ではもう全然意識が違うことは何度も書いてきました.もう仕事はしなくても食べて行けるということで,食べて行くためにやりたくないしやるべきとも思えない仕事はやる必要がない中で,学生の研究指導は,たとえ無給でもやりたいので,やらせてもらえる間はやっていく,ということなのですが,これって,要は,スポーツで言えば選手を引退して指導者になったということかな,と考え始めました.

 考えてみたら,周りの研究者達は,もう既にみんなそういう状態だし,それは,私より10歳以上下の人達も,准教授になって自分の研究室をもっている場合はそうです.つまり,私の「引退」が早いのではなく,むしろ,遅過ぎるくらいだったということなのかもしれません.

 とも思ったんですが,ちょっと違うかもしれませんね(よくわかりません).

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10/27'14
[ソフトランディングのイメージ]
(生き方)

 ハードランディングではなく,ソフトランディングということなんですが,イメージとしては,どこかに「着陸」するということで,これまではとにかく高く高く遠くまで飛ぶことを考えて生きてきたんですが,仕事に関しては,実は定年とかで「ここに着陸しろ」ということが決まっていて,突然,向こうの方に滑走路が見えてあわあわしている,ということでしょう.

 でもここで滑走路が見えた(気づいた)ので準備ができるわけです.もし直前まで気づかなかったら,もう「墜落」(ハードランディング)しかありませんからね.そして,準備というのは,これまで「とにかく高く高く遠くまで飛ぶことを考えて生きてきた」という生き方を変えることに他なりません.つまり,徐々に高度を下げて着陸の準備をするということですね.

 もちろん,人生の着陸地点は,まだまだ先なのでしょう(でもこれこそいつ目の前に突然現れるかわからない).でもそれもいつか必ずやってくることです.つまり,仕事だけではなく人生もソフトランディングできたらいいな,ということですね.

 でも人生はハードランディングしてもその先はないので,ある意味,墜落してもいいですが,仕事がハードランディングしても人生は(多分)まだまだ続くので,やはりソフトランディングが必要です.

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27b
[]
(バドミントン)

 筑波大バドミントン部の女子がインカレで団体優勝しました.おめでとう! 脇田,村松,柴村がいたとき以来です.秋の関東リーグでは,惜しいところで優勝できなかったので,こういう形になってほんとによかったと思います.

 F原君の方は,アジア大会は,残念ながら予選リーグを抜けることができなかったのですが,昨日きいた話だと彼が入った予選リーグを抜けた二人が決勝まで行ったそうなので,組み合わせが悪すぎました(いわゆる死のリーグ).でも優勝した選手は,とんでもなく強かったとのことで,世界にはまだまだ強いのがいるということですね.

 私の方は,今日久しぶりにシングルやったのですが,右股関節の方は少しずつよくなってる感じはしてたのですが,まだまだだめですね.でも前回の時は1年くらいかかったし,やると痛くはなるのですが,回復するとよくなる感じなので,こんな感じでやりながら少しずつ治していくしかなさそうです.

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10/30'14
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(生き方)

 突然,向こうの方に滑走路が見えてあわあわしていると言っても,定年があることはずっと前からわかってたわけですから,見えたことにあわあわしているというよりは,突然はっきり見えたということと,見えた感じから判断するにこのままのペースで飛び続けるとハードランディングになってしまうことがわかったということでしょう.

 意外だったのは,見えたとしてもずーーっと向こうの方に見えて,そこまで飛べるか心配になるのではなく,思ったよりずっと近くに見えたということです.そして,もう仕事をしなくても食べて行けるということは,滑走路は,既に真下から始まってるということです.つまり,もういつでも着陸態勢に入ればソフトランディングできるということですね.

 でも,そういういつでも(現実的には2,3年あれば)着陸できるという状況においてもまだまだ定年まで飛び続けるという判断をした(第二の人生)わけですが,それはもちろん,飛び続けられればの話です.でも何らかの事情で飛び続けられなくなったとしても,既に真下から定年までずーっと滑走路はあるわけですから,もうあまり意味のないことを無理してやって墜落するのはばかげた話でしょう.

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10/31'14
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(日記, 世の中)

 今日は仕事で東京だったのですが,新宿のとあるビルでトイレを探していたとき,下の標識が...

 これでトイレがとっちの方向かわかります? ほんとひどい.

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31b
[]
(経日)

 上述のように,今日は仕事で東京だったんですが,一体何が起こったんだ?というくらいすごいことになりました.日経平均は756円と大幅高で,非大手証券は,それ以上の上昇率です.おかげで10/1からの利益が全て吹っ飛び,10割売りから5割売りに転じていなければもっと大変なことになるところでした.

 帰ってきて調べてみたら日銀がサプライズの追加金融緩和を発表し,政府からもGPIFの株式運用比率の引き上げが発表されたとのことです.要は,消費税を上げるためになりふり構わずということですね.

 でもどうなんですかね? 今日は大幅高でしたが,このままどんどん上に行く感じはあまりしませんけど.つまり,5割売りの考えは変わりません.

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