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2/1'15
[親がいない子はいない]
(生き方)

 人生の後半の生き方について,先人達の声が聞こえてこない,それは,人生前半で成功した人は,仕事以上にやり甲斐のあることが見出せずにだいたい人生の後半で失敗してるし,後半で成功している人は,前半で成功していない人が多いので発信力がないと書きました.それはそうだと思うのですが,例外はあります.

 それは,すぐ自分の身の回りにいる人です.もっと具体的に言えば,親ですね.子がいない親はいますがが,(生物学的に)親がいない子はいないわけですからね.なんらかの事情があって親に育てられなかった人もいるでしょうが,育ててくれた人はいるでしょうから,人生の前半と後半をどう生きてどうなったかを見ることはできるわけです.

 身の回りの人にいろいろ話をきいてもほんとのところはなかなかよくわからないのですが,親であればすぐ身近で見てるわけです.つまり,親にきくというよりは,生き方そのものをつぶさに見られるということです.そして,私の親がどうだったかと言うと,いろんな意味で,まさに非常に参考になることに気づかされます.

 まず,父については,何度もこのサイトで書いてきたように,とにかく仕事が好きで(と子供の私には見えた),私も父のように好きなことを仕事にしたいと思って,父と同じ大学の教員になりました.そして,それは大正解でした.少なくとも人生の前半については,大満足しています.

 しかし,父は仕事をし過ぎて,48の若さで亡くなりました.つまり,私が父だったらもう死んでないといけないことになります.実際,40半ばくらいから体調はあまりよくないですし,父のこともあってか,あまり無理しないように心がけることもできたと思います.

 でも,早く死ぬのは,周りは悲しみますが,本人が太く短く生きたい,仕事をしながら死にたい,第一線で仕事ができないのなら死んだ方がましと考えるのなら,それはそれで一つの生き方でしょう.そういう意味では,父は死ぬときは無念だったと思うのですが,ある一つの生き方をしたとは言えます.

 かく言う私も父のような生き方をしていたと思います.40代半ばくらいまでは,仕事をするという意欲というか衝動を抑えきれずに,今にして思えば,随分無理をしましたし,それが40代後半からの体調不良となって現れたのかもしれません.父のようにそこで命が終わるのであれば,それはそれで一つの生き方だったと思います.

 しかし幸か不幸か,ここまで体を壊して病気になったり死んだりすることはありませんでした.それは,体調不良という形でこれ以上無理するな,というサインが出たこともありますし,50を過ぎたあたりから,仕事をするという衝動に急激にブレーキがかかるようになってきました.それは,生きようとする本能なのか,仕事をするという衝動を抑えられなかったように,踏まれたブレーキを解除するのも途方もないエネルギーを要することでした.

 そして,もう一人の親,即ち,母親についても,何度かこのサイトで書いてきましたが,彼女の生き方が非常に参考になるというか示唆に富んでいると最近思うようになってきました.

 彼女は,結婚前の大学卒業後から小学校の教諭をしており,結婚後も仕事を続けました.小学校の先生というのは,ほんとに大変な仕事で,一日中生徒の相手をするのはもちろんのこと,学期末の通信簿をつけるときなんか徹夜徹夜の連続でしたし,そういう様子をつぶさに見ていました.そして,勤めて20年経った40代前半で,彼女は仕事を辞めてしまいます.もうこれ以上は無理というところまで来ていたのでしょうし,それは見ていてよくわかりました.

 しかし,その数年後に父が亡くなります.当然収入がなくなりますし,私がまだ高校生,妹は中学生でしたので,彼女は,再び産代として小学校の先生として働いてくれました.そして,妹が就職した年まで10年働いて,仕事を辞めました.歳にして55です.今はもう80を過ぎてますが,特に悪いところはなく元気ですし,これまで病院に入院したことすらありません.

 彼女の生き方で参考になるのは,まずは,若いときは無理してもいいんだな,ということでしょう.ていうか,無理しなければ大した仕事なんかできるはずもありません.その一方で,40を過ぎて,もうこれ以上は無理というところまで来て,潔く仕事を辞めたというのもポイントだと思います.結果的に,彼女は本来人間が働くべき年齢(55)まで働いたことになりますが,40代前半の数年の「休憩」がなければ,仕事に家事にと,あれほど激しく働くことはできなかったんじゃないかと思います.つまり,彼女があれ以上働くのは,無理だったと思いますし,そこを無理してれば,体を壊してしまって,今の彼女はないようにも思うのです.

 つまり,彼女は,ある意味,理想的な働き方をしたとも言えますが,彼女のように途中で数年「休憩」するには,それこそ,一度仕事を辞めるしかありません.サバティカルとか何年か海外に行くとか,うまいことやるというのもあるんですが,状況としては,どんどん難しくなっています..でも,自分の身は自分で守らないといけませんから,今はとにかくできるだけ無理しないようにするしかないですね.

 あとは,本来人間が働くべき年齢(55)が社会的都合で大幅に伸びてしまったことでしょう.今は65ですが,私が辞める頃は,70くらいになってるかもしれません.もちろん,働けるのなら働きたいですが,今のシステムは,フルタイム勤務が原則ですから,これから体が衰えて行くのに仕事はどんどん増える,では,どこかで体を壊してしまうのは目に見えています.

 既に書きましたが,50を過ぎたら,仕事(研究ではなく研究以外の雑務)は徐々に減らして給料も減らす,という具合に行かないものでしょうか?

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01b
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 白鵬ですが,要は,彼自身は人種差別を受けていると思っていて,そういうことはあってはならない,ということが言いたいんでしょう.もしほんとに彼が人種差別を受けているのなら,彼の主張はもっともなものです.でも(私を含めて)多くの人は,人種差別なんかしてないと思います.でも,人種差別まで行かなくても,日本人力士にもっと頑張って欲しいと思ってる人はたくさんいるでしょうし,そういう発言をする人も実際います.それを彼は敏感に感じ取っているということでしょうね.

 白鵬が負けて万歳三唱が起こったのは,ひどい話ですが,これは彼が外国人だから起こったことなのか,単に彼があまりに強いから起こったことなのかは,なかなか難しいところです.憎たらしいほど強い北の湖,と言われていましたが,こういうことは北の湖のときにもありましたからね.でも,彼は意に介せずというか,堂々としていました(そこがまた憎たらしい?).

 でも白鵬は,たまたま自分が外国人であるために,人種差別を受けていると曲解しているのかもしれません.そして,そういう「行き違い」ってよくあります.でも,そういう思いが審判批判という形になったのは,ちょっとまずかったですね.

 ちょうど今,北の湖さんは理事長をしていますから,自分の経験も踏まえて,そういう話をしたらいいんじゃないですかね.情けは人のためならず,ではないですが,ある意味,もう少し要領よく立ち回ればいいのに,とも思います.つまり,彼は,あまり賢くなくて要領が悪い,いい奴なのかもしれません.

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2/2'15
[経済学]
(経済)

 ピケティという人の「21世紀の資本」という本が売れてるそうです.売れてるんだから(例によって)私は全く興味はないのですが,この本は,資本主義は格差を縮小するという経済学の常識をひっくり返した,ということらしいのですが,何にびっくりって,資本主義は格差を縮小することが経済学の常識だったということでしょう.このサイトで再三書いているように,どーー考えても,資本主義は格差を拡大させます.

 つまり,この本は,ちゃんと考えれば当たり前のことを言ってるだけの話で,別に今更騒ぎ立てるほどのことは何もありません.ただ,学術的には,これまでの20世紀前半という限られたデータではなく,ずっと昔から現代に至るまでのデータを集めて,証拠を揃えて分析した,ということは評価されるでしょう.

 でも思うのは,経済学を「お勉強」することなんかより,やっぱり自分の頭でしっかり考えるということですね.

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2/3'15
[論理性と直感]
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 上↑の話と関係するのですが,学術や学問で重要視されるのは,論理性です.なんかこんな感じがする,ではだめで,ちゃんと証拠とそれを組み立てた論理性がなければ論文は書けません.どー考えても資本主義は格差を拡大すると思っても,そういう証拠やデータがなければ,全く研究にならないわけです.そもそも,学問に限らず,あらゆる分野で重要なのは論理性で,人を説得するのにもこれが必要なのは言うまでもありません.

 でも,そう言ったことが一種の足かせになることもあるでしょう.資本主義は格差を縮小するという経済学の「常識」も証拠がないという足かせで間違ったことが常識となってしまいました(でも実際は,短期間の特殊な時代のデータから結論を導いたという非論理性が原因ですけどね).

 スポーツでも,こうやったらスマッシュが速くなるという方法を発見したとしても,スポーツ科学の分野で論文を書こうと思えば,データをとったり,力学的な分析をしたりする必要があります.でも,プレーヤーにとっては,そんなことどーでもよくて,それでスマッシュが速くなるんだったら証拠や分析なんか要らないと考える人もいるでしょう.

 一方で,論理的にはこうなるけど,どーも違うような気がするという「直感」みたいなものがあります.でも,直感だけでは非常に危険なことは言うまでもなくて,それを大いに助けてくれるのが論理性の積み重ねとも言えます.例えば,上のスマッシュを速くする方法ですが,直感的にこうでも力学的論理的にこうで,ということで,直感ではわからない方法が見出されることもありますし,やみくもにラケットを振るよりは遥かに効率がいいのは明らかです.

 順序としては,まず,直感が働いて,こうなんじゃないかという仮説を立てた後,実験したり,調査したりして証拠を集めて分析して論理的にそれらを組み立てて仮説を証明する,あるいは,仮説を修正する,ということですかね.

 ですから,まあ,どっちも必要ってことですね(ごく当たり前の結論).右脳と左脳をバランスよく使いましょう,ということでしょうか.

 でも,論理性と直感をバランスよく(でもそれが限りなく難しいとも言えるが),というのは,そうなんですが,既にどこかで書きましたが,「最後は結局直感」という気はします.特にまだ誰もやってないことをやったり発見したりするときは,敢えて突拍子もないことをやることも必要ですからね.

 でも突拍子もないことやれば成功するかというとそんなわけはなくて,失敗する可能性の方が高いわけで,結局は,直感と言えども絶妙なバランス感覚の上での直感ということでしょう.

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03b
[直感的に怪しいもの]
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 上と関係しますが,論理性はないけど直感的に怪しいものっていっぱいありますよね.地球温暖化は,直感的に,ではなく,論理的に怪しいですが(つまり,著しく論理性を欠いた状態で事を進めるというとんでもないことが起こっている),上の経済学の常識もそうですよね.あとは,がんは早期発見が大事と言って,がん検診を薦める医者も相当怪しいです.

 世紀の発見と言われたヒッグス粒子なんかもどうなんですかね? 神が造った宇宙はシンプルで美しいはずだったのに,現象を説明するためにどんどん新しい素粒子が発見されてどんどん複雑怪奇になって行ってるような気がしないでもないです.

 まだまだ他にもいっぱいありますが,直感なんであまりいい加減なことは書けないかな.でも,このサイトは論文じゃないから,まあいいですかね.

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2/4'15
[WiMAX2+注文]
(PC, 通信)

 WiMAX2+(+NAD11)ですが,全く問題ないですね.WiMAX2+が入ったり入らなかったり,ということはなくて,常にバリ4で入っています.このときは,たまたまWifiを動かしたのが原因だったみたいです.つまり,窓際に置きっぱにしておけばOKです.VPNを立ち上げると下りのスピードが落ちるのはそうですが,上りは速くなるし,そんなに気になるほどのことはありません.

 VPN繋ぐのは,このサイトをアップするときと研究室のLSに繋ぐときくらいですし(メールは,仮面GmailにしてからはVPNに繋ぐ必要がなくなった),普段はVPNに繋がなくていいし,VPNに繋ぐときもめっちゃスピードが速いので,あっと言う間に繋がります.

 ということで,注文しました.WiMAXのときと同じラクーポンで,税込みで月2700円弱です.あとなんか,WiMAX2+は,2/19を過ぎると月7GBの制限がかかるみたいですが,それまでに申し込むと制限なしみたいです(逆に言うと,2/19を過ぎると別のサービスが,ということでしょうが).

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04b
[高齢者のスポーツ]
(スポーツ)

 バドミントンもそうですが,スポーツって基本的には,若い人のものですよね.いや,若い人のものではなく,高齢者のものでもあるのですが,既存のスポーツのほとんどは,若くて体が動くことを前提に設計されたものばかりということです.そういう意味では,これから高齢化社会を迎えるに当たって,高齢者が楽しめて,かつ,技術の向上といったことも追求できるように設計されたスポーツがあってもいいんじゃないですかね.

 走ったり泳いだりとかいうのは,本人の能力に合わせてやればいいし,マスターズなどの競技大会もありますが,やっぱり,球技のようなゲーム的な要素がある方が楽しめると思います.

 ゲートボールとかグラウンドゴルフは,そういうことで設計されたものだとは思うんですが,あんまり極端に易しくすると,練習して上手くなるという要素が低下してしまいます.あと,「高齢者用」となると,どうしてもチームスポーツになってしまうんで,個人の球技があるといいですかね.ボーリングは,高齢者でもできるんですが,ちょっと球が重すぎますよね.

 そうすると,やっぱり,ゴルフってことになるんでしょうか.コース自体は,若い人というか,トップレベルに合わせて設計されてるんですが,飛距離が落ちてもそれなりのスコアで回れるのがゴルフでもあります.コースに出るのは,スキー同様,出かけていかないといけないのですが,メジャースポーツなので,練習場などの環境も整ってます.

 うーん,練習しないで90±10とか言ってないで,もうちょっと練習してみますか.

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 と思ったんですが,どうですかね? 土俵は,若い人やトップレベル用に作ってあっても,自分の体力に合わせたプレーをすればいいような気もします.確かに思わず動いてしまうというところはあるのですが,今の自分の体力にあったプレーができるようになることも一つの技術の向上と言えるでしょう.

 そういう意味では,今まさにすべきことは,しっかり養生して怪我を治すことですかね.

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 土俵を落とさないで,体力的にちょうどいいという意味では,スポーツでないものに活路があるかもしれません.

 例えば,ドラムなんてどうなんですかね? 少なくともピアノよりは体力を使いそうです.あーでも,座って叩くんで,バスドラは使いますが,上半身が中心ですかね.全身をバランスよく使って,一人で室内でもできる,ほどほど体力を使うもの(できれば,体に優しい打撃系ではなくエキセントリック系)を探して行きますかね.

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04c
[若いときにしかできないこと]
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 最近の学生達を見てると,多くの学生はアルバイトをしていて,それは,私の時代もそうだったと思うのですが,今の方が切羽詰まってるというか,それこそ生活費や学費を稼ぐためにアルバイトをしてるってケースがとても多いです.

 もちろん,家庭それぞれの事情があるのでしょうし,自分の学費くらい自分で稼ぎなさいというのもわかるんですが,働いて稼ぐのはいつでも,それこそ就職してからでもできますが,勉強というか,最先端の研究テーマを通した高度な知的訓練というような,若いときにしかできないことは若いときにやっておかないと,あとから全然違ってくると思うんですよね.

 かく言う私ですが,既に書いたかもしれませんが,学生時代にアルバイトをしたことはほとんどありませんでした(博士2年のときになって,研究室の仕事で週1回数時間程度の専門学校の先生をしただけ).高校2年のときに父が亡くなったので,経済的には決して恵まれていたわけではないのですが,授業料は全て免除でしたし,奨学金がもらえたり,何より母親が経済的に援助してくれたので,思う存分,研究することができました.

 そして,今の私(というほど大したもんじゃないかもしれませんが)があるのは,まさにそのおかげだと思うんですよね.もちろん,私の母がその辺のところがすごくよくわかってたってこともあるんですが,今は授業料免除なんかほとんどいないみたいだし,奨学金も世知辛くなってて,一方で,経済的に苦しい家庭も逆に増えてる感じで,私の時と今とでは,いろんな事情が違ってきてるということもあるみたいです.

 なんで,こんなことになってきちゃったんですかね.格差社会というか,みんな自分にどんどん余裕がなくなって,将来性のある若い人に援助しようとか,そういう雰囲気がもう相当なくなってるような感じがします.

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2/5'15
[天才じゃなくてもお金持ちになれる]
(経済)

 N経新聞に「天才じゃなくてもお金持ちになれる」という記事がありました.どうせまた大したことは...と思って読んだのですが,確かに(私にとっては)当たり前のことが書いてあったのですが,非常にもっともなことでもあったので,かいつまんで紹介しておこうと思います.

 まずは,「年収1000万円はお金持ちじゃない」と書いてあったのですが,全くその通りだと思います.年収1000万程度で人より贅沢な暮らしをしようなんて,どうかしてると思いますよ.じゃあ,お金持ちと言えるのはどの辺からか,ですが,「資産が1億円を超えてから」とのことでした.なぜなら,「1億円あれば、年5%で運用すると500万円」で「働かなくても何とか暮らせ」るということで,これもこのサイトで既に書きましたね.でも,今時,(元本保証の安定運用で)年5%は難しいでしょうから,せめてその数倍は必要でしょうか.

 で,そこに行く人はどういう人かというと,相場が読める天才か,「徹底して合理的」で,「無駄なお金はびた一文使わず、その代わり意味があると思ったことには際限なく使」うけど,「いわゆる「守銭奴」ではない」とのことでした.これもその通りだと思いますね.世の中の多くの人は,(騙されて)ほんとに無駄なお金を使ってると思いますし,(すぐ上の記事↑もそうですが)逆に使うべきところにお金を使ってません.

 あとは,相場が読める天才でなければ,過去の歴史を分析する,というのもその通りだと思います.これも既に書きましたが,結局,歴史は繰り返す,ということですね.

 「成功したいなら大きな失敗をしないこと」というのもその通りです.相場に百戦百勝はありませんし,百戦百勝する必要もありません.極端な話,1勝99敗でもいいです.逆に,99勝1敗でも,1敗で破産してしまっては,まさに元も子もありません(元も子もないの元は元手,子は利子のことです).

 かく言う私も,過去に大負けしたことは何度もあります.でも,それで破産はおろか,自分の生活に影響を及ぼすようなことすら全く起こりませんでした.つまり,リスクマネージメントをしっかりして,何が起こっても大丈夫な状態を確保しつつ,そういう中で最大限のリスクをとる,というバランス感覚が一番大事なのだと思います.

 私が成功するかどうかは,わかりませんが,もし成功するとしたら,相場が読めるとか読めないとかいうことではなくて,そういうことなんじゃないかとも思います.

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05b
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(経日)

 経日ですが,書くのがめんどくさくなってきた,ということもあるんですが,ここでグラフを載せて「途中経過」を書くと,なんか変なことが起こるような気がするというか,もちろん,そんなことはないんでしょうが,なんか気持ち悪いので,「途中経過」は書かずに,経済に影響を与える出来事(厳密には,経済に影響を与えると人々が思う出来事)と節目節目だけの記述にしようと思ってます.

 で,今の雰囲気ですが,どうなんでしょうか? 世間的にはイスラム国のテロ行為が取り上げられてて,かなり暗いですよね.先日のギリシャ議会の選挙で,反緊縮派が勝って,ギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びてきたと思うのですが,株価はあまり反応してません(でも日経225に比べて非大手証券はかなり下げている).

 でも思い返せば,リーマンショックのときも「事が起こる」までは,サブプライムローンで散々騒がれた後,「いや大丈夫なんじゃないか」みたいな雰囲気は確かにありました.今回も一時期(2011年頃)ギリシャ危機に伴うヨーロッパ各国の経済危機が言われてから久しいですが,本質的な問題は何も解決してませんよね.

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05c
[格差]
(世の中)

 なんかまた「格差」という言葉がよくきこえてくるようになってきました.ピケティという人も格差をなくすべき,そのためには,国が金持ちから税金をとって貧しい人に分配することを全世界同時に(でないと税金が安い国に金持ちが移住してしまう)やるべきと言ってるようです.

 世の中,あまりに格差があると,金持ちは無駄なお金を稼ぎ,ゼロサム社会の中でその分貧しい人は食べて行くのにも困るようになって,犯罪やテロに走る者も出てきてしまい,殺伐とした社会になって行ってしまいます.

 でも,国が金持ちから税金をとって貧しい人に分配すればいい,というものではないでしょう.「格差」というと,なんか漠然としているというか,一種の思考停止に陥ってしまいがちですが,何が問題かというと「不公平」ということです.つまり,親が金持ちの家に生まれた人間のことを,そうでない人間は不公平と思う,ということですね.

 でも,それなら,一生懸命勉強して一生懸命働いた人が,ろくに勉強もせず働きもしない人のために税金をとられるのも,これまた不公平なわけで,問題はそう単純なものではありません.ですから,当たり前の話ではありますが,やはり目指すべきは,結果の平等ではなく機会の平等ということでしょう.

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2/6'15
[食材]
(生活)

 工業製品化された現代の食材の問題点ですが,それ以前に「食材」そのものってどうなん?と考え始めました.元はと言えば「弱肉強食」ではないですが,自然界にあるものを食べてたわけですよね.でも,現代に限らず,いわゆる「食材」って実は,ほとんど全て「人工的」なものであることに気づかされます.

 穀物や野菜,どれをとっても,栽培,生産に都合がいいように人間が品種改良したものですし,蛋白源も肉や乳製品の元は「家」畜なので,これも生産効率がいいように人間が品種改良したものです.つまり,生産方法以前に既に極めて人工的なものを我々は食べてるわけです.

 もちろん,それが「よくない」と言ってるわけではありません.「人工的」ということです.そういう意味では,栄養補助食品とどっこいどっこいという気すらしてきます.そして,結果的に,人間はそういうものを開発するともに健康かどうかはともかく長生きにはなってきました.

 何が言いたいかと言うと,山の中で狩りをして自給自足の生活をするのでなければ,そういう流れに逆らうことはできない,何でもバランスよく取り入れていくことが結果最大になるのではないか,ということです(これも直感?).もちろん,何でもOKなわけはないので,一番肝心なのは,何が是で何が非なのかをしっかり考えて判断することであるのは言うまでもありません.

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2/7'15
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(経済, 世の中)

 円高から円安になって,輸入品である仕入れ値や燃料費が急上昇して,日本全体の99.7%を占める中小企業が苦しんでる(から誰か何とかしろ),という報道です.

 まず,中小企業が全体の99.7%を占めるというのは,企業数ベースの話であって,人口ベースでは,70%くらいです(つまり,0.3%の大企業に30%の人が勤めているということ).あたかも日本人のほとんどが中小企業に勤めているように見せかける都合のいい指標を持ち出すのは問題です(でもそういう騙しにすぐ気づく人は気づく).

 あとは,何度も書いたことですが,なんでみんなこんなに他力本願なんでしょうか? 円安になって困るのなら,FXとかちゃんと為替取引をしてリスクヘッジしておけばいいじゃないですか.原油だって,商品先物取引があります.既に書きましたが,商品先物は,別に投機対象ではなく,本来,こういう商品価格変動のリスクヘッジのために用意されたものです.

 資本主義社会は,いろいろ問題が多いのは事実ですが,そういう社会であるという現状に適応したり,ちゃんと用意された仕組み利用したりしなくて,窮地に追い込まれるのは,ある意味,怠慢で自業自得と言われても仕方ありません.

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07b
やりたいこと,やるべきと思うこと
(生き方)

 このサイトで再三,やりたいこと,やるべきと思うことをやりたいと書いてきました.それは,やりたいことをやりたいという自分勝手ということではなく,やっても意味のないこと,社会全体の利益に繋がらないことが溢れている現状や,自分でなくてもできるやりたくないことをしてまで生活費を稼ぐ必要はなくなったなどの事情もあります.

 要は,やりたいってことじゃなくて,やるべきかどうかを自分で判断したい,ということなんですが,それって,結局,やりたいことやりたい,ってことで,やっぱり,自分勝手なのかもしれません.でも,逆にそれでいいような気もしてきました.

 だって,何をやるべきかの判断って,実はものすごく難しいですよね.それに,やるべきと思っても,やりたくないことはやっぱりやりたくありませんし,どうせやるのなら,やりたいこと,その気になることをやった方が遥かに結果も出るでしょう.そして,何が何の役に立つのかなんかわからないものです.

 ということで,何をやるべきか,とか,小難しいことは(あまり)考えずに,単純にやりたいことやる,で行ってみようかなと思ってます.それは,もちろん,ここまでやってきて,そうできる状況になったということもありますし,そうは言っても現実的には,我が儘勝手なことはできないわけで,その辺の勘所も大分心得てきたということかもしれません.

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07c
仕事と人生
(生き方)

 ヒット曲を連発して,いわゆる売れているアーティスト(J-POPなどの軽音楽を作ってパフォーマンスする人)が,自分が作っている音楽は,自分が好きな音楽,自分が作りたい音楽ではない,こういう曲を作ってくださいと言われて,注文に応じてるだけ,でもそれが仕事だし,それはきっちりやりたい,でも,自分の作った音楽,即ち,仕事と自分や自分の人生は全然違う,と言ってました.

 そう思います.というか,私もようやくそう思うようになりました.確かに仕事は大事だし,活動の多くを占めるし,それでほぼ社会的評価は決まるし,生活の糧が得られるものだし,何より最高の退屈しのぎですが,それが自分の全てかと言うと全然違います.

 私の仕事というか肩書きは,とある大学の教員ですが,そんなことは,自分の極々一面に過ぎないし,それは,「地震動の性質と建物被害の関係を探求し,それを地震災害軽減に結びつけて社会に還元する」研究者ですらそうです.私は,単にそういう人間ではなく,むしろ,それは,氷山の一角で,それ以外のほとんどの部分が私の正体であり,人生だと思います.でもだからこそ,例えば,学生に話をするときも単なる研究のことに留まらない,学生の将来にとって有益なことが提供できるとも思うのです.

 とは言え,私がこれまで,そんな風に仕事は仕事と割りきってやってきたかというと,全然そんなことはありません.今の仕事は,探しに探してやっと辿り着いたやりたいことですし,やりたいことを仕事にできたのは大ラッキーでした.そして,私のする仕事が評価され,社会から必要とされるのなら,その要求にはできる限り答えたいと思っています.

 でも,やりたいことを仕事にしたわけですから,結局,仕事にかこつけて,やりたいことをやってきたということでしょう.それでここまで何とかやってこられたのは,ラッキーとしか言いようがありません.

 つまり,仕事人生が終わった後どうするか,とか,別段考える必要もなく,ただこれまでのように,やりたいようにやって行けばいいってことなのかもしれません.

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07d
[問題の所在]
(生き方)

 なんか,問題の所在が違うような気がしてきました.要は,定年で仕事を失うから何とかしないといけないとかそういう問題ではないということです.実際,.つまり,結局,やりたいこと探し,ってことで,それはそれで何の問題もないわけです.

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07e
[]
(体)

 左膝と右股関節のその後ですが,少しずつですが,確実によくなっては来てると思います.そして,あくまで感覚的なものではありますが,やはり,バドミントンをしながらよりは,よくなるスピードが速い感じがします.つまり,さっさと養生すべきだったということですかね.

 そうすると,よくなったら復帰ということになりますが,意外とそう簡単には行かない気もします.なぜなら,よくなってすぐプレーしたらまたすぐ怪我する可能性があるわけで,そうならないために,まずしっかりリハビリとトレーニングをしないといけないからです.

 つまり,今の私の場合,リハビリとトレーニングをするという壁を乗り越えられるかが,最大の問題で,その壁を乗り越えられない限り,復帰はないということになってしまいます.

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2/8'15
[孫の世話]
(生き方)

 なんでしんどい,というか,これからどう生きて行くか考えないと行けないのかというと,私の場合,子供とか孫とか次世代の人に託す生き方ができないからかもしれませんね.できない,というのは,2つの意味があって,1つは物理的に子供も孫もいないこと,2つ目は,いたとしても,彼らに託すという生き方が多分できないんじゃないか,ということです.

 もちろん,研究室の学生はいますし,彼らのことは,子供というか家族のように思ってますが,残念ながら2,3年で卒業していなくなってしまいますし,大学をリタイアしたらそういうこともできなくなります.

 つまり,既に第二の人生なんですが,孫の世話をするという一般的?な選択肢がなく(人が長生きをすることに意味であるとするとそれは孫の世話であるという説もあるくらい),結局,第二の人生も自分がどう生きて行くかという第一の人生的な選択肢しか残されてないわけです.

 でも,たとえ子供や孫がいたとしても,託す生き方ができないのなら,どっちみち同じことですね.出来が悪い子供(孫)ほどかわいいとは言いますが,楽しみの一方で心労も相当なもののような気がします.

 そもそも,もし孫がいたらとか架空の話をしても仕方ないわけで,現状でどうやって生きて行くかを考えるしかないのですが,問題は,そういう人間本来の一般的な生き方をするように体や心は設計されているでしょうから,50を過ぎて,託さず自分が生きて行くということにどれだけ耐えられるか,でしょうか.

 というか,多分耐えられないので,そういう中で,どう生きて行くか,ですね.つまり,再三書いているように,第二の人生は,第一の人生のように生きるべきではないし,それでいいということ,つまり,それでいいと思うことが大事ということでしょう.

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2/9'15
[代わる何か]
(生き方)

 体力は40のときがピークだったと思いますが,脳力は50くらいのときだったような気がします.つまり,最近,とうとう脳力もピークアウトしてしまったことを実感しています.もちろん,脳力と言ってもいろいろですが,いろんな脳力の総合力という意味でですから,残念ながらもう否定しようがありません.

 こんなこと言うと,そんなこと言ってるから歳をとるんだよ,とか言う人はいるし,世の中も年寄りをこき使わないといけないのでそういう雰囲気ですが,私に言わせれば,そんなことするからますます歳をとるわけで,何より,自分の脳力を過大評価して,できもしないことやろうとて失敗する方が大迷惑でしょう.

 もちろん,ピークアウトしたといっても,普通の人よりは,まだ大分脳力は高いと思いますから,まだまだこれで飯は食えると思いますが,思うのは,やっぱり,歳をとって衰えながら生きて行くのは難しいということです.

 何度も書いてますが,今まではずっと上り坂で,要は,頑張れば結果が付いてきたわけで,ある意味,簡単な話だったんだなーと思います.昔はここで人生が終わっていたので,問題なかったんでしょうが,今は大変です.平たく言えば,これまでやってきたことに「代わる何か」が必要となるわけです.

 「代わる何か」というのは,これまで仕事をしてきたから,仕事に代わる何か,ということではなくて,衰えを補う何か,という意味です.わかりやすい例としては,若いときはお金はなかったけど自分でばりばり働けたものが,歳をとると働けなくなるけど,お金はもってるので,お金でできないことを誰かにやってもらう,ということでしょうか.知識や技術や考え方の蓄積みたなものもそうですかね.

 でも,これらはどれも蓄積ですから,使えば減るものです.そういうものしか「代わる何か」になりえないのでしょうか? あるいは,これもどこかに書きましたが,脳力はピークアウトしても,積分値は,脳力が0にならない限りは増え続けると考えて,これまでのように生きて行くのでしょうか?

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09b
[一理ある]
(生き方)

 同世代より少し上の人と話をすると,リタイアした後のことを考えてる人もいますが,そんなこと考えないと言う人もいます.そういう人の言い分としては,今からリタイアした後のことを考えても,リタイアしたときにどうなってるか,どう考えるようになってるかはわかんないわけだから,そのときにやりたいようにやればいいというものです.

 もちろん,それでうまく行くなら簡単な話で,実際,多くの人が失敗しているわけですが,一理あるとは思っています.それは,1つは(既に書きましたが),リタイアしてからやりたいことなら(私の場合)今やるからです.もちろん,人によっては,仕事をしてる状態でやりたくてもできないからリタイアしてからやる,という人もいるでしょうが,私の場合,それが理由なら仕事をやめます.でも,私は仕事をやめないわけで,ということは,リタイアしてからやりたいことより今は仕事をしたいということなわけです.

 もう1つは,今は今やってる仕事ほどやりたくはないけど,リタイアしたときにやりたくなってることがあるかもしれない,ってことですね.そんな具合にうまく行けば最高ですが,まあこれは一か八かですね.でも,定年が近づくにつれて,徐々にそういうことを考えて行けば,うまくソフトランディングできるような気もします.実際,ここ1,2年でいろいろ考えましたが,たった1,2年で「新種目」をいくつか開拓できましたからね.

 究極的には,リタイアして何もやりたいことがなくても,ある程度のお金があれば,生きては行けるでしょうから,あまり深刻に考える必要はないかもしれませんね.まあ,私の場合,考えることが好きなので,勝手にいろいろ考えてる,ってこともありますから.

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09c
[取り組み方探し]
(生き方)

 別にリタイアしてから,というわけではなく,歳をとるにつれて,やりたいことは確実に変化はしてきています.それは,興味の対象が移るというよりは,取り組み方のようなものです.

 具体的には,ものすごい高い壁に敢えて挑んで,それを自分の限界を越えるような瞬発力で乗り越えていくとか,自分を極限まで追い込んで,そこから何かが開けたりといったことは,正直もうやりたくないし,できもしないでしょう(逆に言えば,これまでそういうことを散々やってきたということですけどね).そこまで行かなくても,ハードワークやきつい練習やトレーニングをするといったことは,もう体も脳も受け付けなくなってます.

 でも,興味の対象がなくなったのかと言うとそんなことはなくて,テーマに限らず研究はして行きたいし,ピアノもスポーツもうまくなりたいと思っています.だから,冒頭で書いたように「取り組み方」の問題かもしれません.つまり,やりたいこと探しというよりは,取り組み方探しなのかもしれませんね.

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2/12'15
[卒研配属]
(大学)

 今年の卒研配属ですが,全体ではまだ第二志望などの調整中ですが,私のところには第一志望で2名の学生が希望してくれたので,実質的には終わりました.人気がある研究室は3名とれて,私のところも事前調査である程度希望者がいたので3名の枠があったのですが,結局,2名しか埋まらなかったということになります.

 でも今年は二人とも第一希望だし,去年よりは,埋まるのが早かったですが,一時期の専攻全体で3本の指に入るくらい人気があったときと比べると,「人気は凋落した」と言えるでしょう(それでもまだ人気がある方の研究室ではあるが).でも,再三書いているように人気というのは学生の都合であって,学生のご機嫌をとるために指導方針を変えるなんてことは絶対にしません.去年は人気がなくて,結果的に来てくれたのは,二人とも第二志望の学生でしたが,どちらも非常に優秀で,志望度や成績なんか関係ないんだなと思ったこともあります.

 しかしながら,「人気は学生の都合」とは言え,私の方に全く問題がないかというとそうとも言えません.一つは,歳をとって「偉くなって」以前ほど学生の面倒を見れなくなった(と思われてる)ということはあるでしょう.実際にどうかはともかく,人気は,教授よりは准教授に集まっている傾向はあります.そして,私の研究室も人気があったのは,私が准教授(助教授)のときで,昇進するのとほぼ時を同じくして人気は下降線になりました.

 でも,確かに昇進して余計な仕事が増えて,状況は明らかに悪化しましたが,私自身は,決して面倒見が悪くなったとは,思っていません.ただ,手取り足取り指導するのは学生の将来のためにならないと思っているので,そうすると最近の学生は,面倒見が悪いと思ってしまうのかもしれません.

 あとは,教授+助教,あるいは,准教授+助教という講座制をとっている研究室の方が人気がある傾向もありますね.私も学生だったら,リスク分散じゃないですが,どちらかと言えば,そういう研究室を志望すると思います.私のところは,教員は教授がひとりぼっちという状況ですから,(実際にどうかはともかく)面倒見悪そうには見えるかもしれません.この歳になって未だに助教もつかない状況で○○長の話が来るというのもなんなんだと思いますが,残念ながら,当分は(ずっと?)今の状況は変わらないでしょう.

 こんな感じなので,状況としては厳しいのですが,私の研究室でやっていること,最先端の研究テーマを通して,自分の力で何とかできる人材を育てるという指導方針については,間違ってないと思いますし,成果も出ています.ですから,そういうことが学生達にちゃんと伝わってないということもあるのかもしれません.確かにそういうことを(人気にあぐらをかいて)あんまり頑張ってなかったのは否めませんから,この点はもう少し頑張らなくてはと思っています.

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12b
[気分よく,とは]
(生き方)

 このサイトで,気分よく,心穏やかに生きて行きたいと書いて来ました.でもそうしようとすると,当然のことながらセロトニン優位,副交感神経優位になって,活動度は必然的に落ちていきます.そして,結果的には気分よく,とは行かなくなってきます.

 つまり,気分よく生きて行くには,ドーパミン優位,交感神経優位になって,かりかり戦闘モードで,気分悪く活動しないといけないわけです.青色LEDの中村さんが怒りが研究の原動力と言ってるのはそういうことなのかもしれません.

 まあこれも再三書いて来たように,大変だけど楽しいか,楽ちんだけどつまんないかの二者択一ということなんですかね.

 ただ,これらを両立させる方法もないことはないです.それは,時間によって棲み分けるということです.例えば,昼間は,かりかり(気分悪く)活動して,夜は,のんびり気分よく過ごすということですね.そして,多くの人がそういう一日を過ごしていると思います(そう過ごせている人は,いい日々を送っていると言えます).

 つまり,オンオフの切り換えということですが,周期は,一日に限らず(でも,交感神経,副交感神経の切り換えという意味では,一日は唯一の周期とも言える),もっと短い周期やもっと長い周期でそういうことがあってもいいかもしれません.例えば,講義に集中して,休み時間はのんびりして,また講義に集中とか,大学受験で頑張ったけど,大学時代は遊んで,研究室入ったらまた頑張るとか,20代は頑張ったけど,30代はお休みで,40代でまた頑張るみたいな.

 究極?の周期は,リタイアするまで頑張って,リタイアした後は,のんびり過ごす,ですかね.でも,周期というか,一周期のみなんで,そんなうまいこと行くかどうかはわかりません.

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 そっか,死ぬまで走り続けるという半周期(正確には1/4周期〜半周期)もありますね.でもそれは,そういう生き方というよりは,若くてまだまだ走れて,本来リタイアする前の段階で,病気や事故で亡くなるということでしょう.

 でもどうなんですかね? スポーツのような肉体を酷使しない頭脳労働で,毎日フルタイムで働くという働き方でなければ,それこそ(多少の周期的変化を伴いながら)天寿を全うするまで活動できると思います.

 つまり,リタイアしてからどうするか,というよりは,活動する中身と量をどうコントロールしていくか,というだけの問題かもしれませんね.そして,生きて行くのに必要最低限のお金があれば,活動が仕事でなくてもいいわけで,ほんとにやりたいこと,真に価値あることがようやくできる,とも言えるわけです.

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2/14'15
[○○に戻りたい?]
(大学)

 もうすぐ筑波大(つくば)に来て12年ということで,またカミングアウトというか,余計なこと?を書いてしまうことになると思うのですが,何度か書いているように,ここに来た時は,ずっとここにいるつもりはなかったし,10年くらいを目処にどこかに移籍したいと書いてきました.

 でも,移籍と言っても,自分が行きたいところに勝手に行くわけにはいきません.今は公募もいろいろありますが(未だに朝,大学に来ると毎日JREC-INはチェックしている),基本的には請われて行くものでしょう.

 前任地(東大地震研)から筑波大に来た経緯については,既に書きました.いろんな難しい事情があったのは事実ですが,多くは私の不徳の致すところということでしょう.でも結果的に,筑波大に移籍したのは大正解で,この10年余り,優秀な学生達といっしょに,思う存分,やりたいこと,やるべきと思うことがやれて,成果も出て,幸い評価までしていただけるようになりました.

 でも,上で書いたように,ここにずっといるつもりはなくて,成果を出して認めてもらえれば,また移籍できるとも思ってました.実際,そういう話をいただいたこともあったのですが,事情やタイミングが合わず実現には至りませんでした.

 もちろん,請われればどこでも行きます,というわけではありません.というか,ここより条件がいいところなんてほとんどないでしょう.じゃあ,どこなら移るかということになるのですが,大学なら場所は首都圏(筑波大に移るときもそのことを考えました),そして,優秀な学生が来てくれるところとなります.

 優秀な学生というのは,勉強ができるということではないのですが,最先端の研究テーマに取り組むことができて,手取り足取り指導するのではなく,ある程度自分の力で研究を進めていける(そうでないと学生の成長に繋がらない),少なくとも,最先端のレベルの高度な知的作業ができるとなると,非常に限られた人材になってしまうのは否めません.

 そうすると,大学なら,ここ以上なら東大と東工大くらいしかありません.というか,移籍という敷居の高さを考えたら,東大くらいでしょう.ここまでぐだぐだ書いてきましたが(ぐだぐだ書けば読む人が減るという確信犯的なこともある),上でここにずっといるつもりはない,10年以内を目処にどこかに移ると書いてきましたが,平たく言えば,東大に戻れるのではないかと何となく思っていたということです.

 実際,いろんな人と話をする中で,いつ東大に戻るの?とか言う人もいましたし,東大に戻るべきとか言ってくれる人もいました.でも,そもそもポストがなければ移りようがないですし,それ以前に,どう考えても私が東大に戻るというオプションは,始めからなかったと思います.でも,何となくですが,そういうこともあるかもしれないとか,つくばで東京駅行きの高速バスとかを見ると,なんとなく東京に帰りたいと思っていたのは事実なんですね.

 要は,なんで東大に戻りたい,東京に帰りたいと思っていたのか,ということです.今となっては,これがよくわかりません.再三このサイトで書いているように,私は別に「偉く」なりたいとは思ってないし,そもそも,東大の先生が筑波大の先生より偉いなんてことはありません.

 そんなことより,どれだけいい仕事をしているかの方が遥かに重要で,そういう意味では,(長年いたのでわかりますが,東大にいるといろいろ大変なことが多いのは確かなので)東大よりここにいる方がいい仕事ができるという側面は確かにあります.私が東大から筑波大に移ると言ったとき,そっちの方が(環境的には)いいじゃない,と真顔で言ってくれた塩原先生の言葉は,心の支えになりましたし,実際,そうなりました.

 ですから,いろんな事情があって,東大から筑波大に来たので,そういうことが何となくトラウマになってるだけの話かもしれません.実際,移ってきた当初は,早く戻りたいと考えていたのですが,そういうことは,だんだんなくなってきました.

 確かに,住めば都というか,砂の女のようにいつの間にか取り込まれてきたということもあるとは思いますが,想像力を働かせて,(東大も含めて)どこかに移ることを考えると,ここよりいいところ(いい仕事ができる環境に恵まれて言えるところ)は,そうそうないでしょう.つまり,しっかり想像力を働かせないと,灯台もと暗しではないですが,今いるところのよさが見えなくなると思うんですよね.

 実際,ここ数年は,体調が悪かったこともあって,かなり追い込まれていて,リタイアすることまで考えたこともありましたが,リタイアすることを実際に想像すると,今の状況がいかに恵まれているかを実感することができました.つまり,心の中で実際にリタイアすることで,第二の人生が始まって,あらためて,学生達と研究活動を続けて行きたいと思うことができたと思うのです.

 最初は,カミングアウトして,すっきりするつもりだったのですが,思いがけず丸く収まる?結末?になって驚いています.やっぱり(人に話すつもりで)書いてみる(書きながら考えを整理してみる)もんですね.

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14b
[栄養って何?]
(生活)

 既にこのサイトのどこかに,何だかんだ言って食べることが最大の楽しみ,と書きました.もちろん,寝食を忘れて没頭するということはあるのでしょうが,そういうことがずっと続くことはまずないでしょう(少なくとも私の場合は).

 大食い選手権みたいので,私は,生きるために食べているのではなく,食べるために生きている,と言った人がいましたが,確かに,食べることは,最大の楽しみではありますが,楽しみだけのために食べるのではもちろんありません.つまり,生きて行くために必要なカロリーや栄養を摂取するために食べているわけです.

 生きて行くとまで行かなくても,少なくとも,健康を維持するためには,栄養のバランスなども重要になってきます.つまり,食べる,ということには,欲を満たす,ということと,必要な栄養を摂取するという二つの側面があるわけですね.これがぴたり一致すれば何の問題もないのですが,ストレスが多い現代社会においては,いろいろ問題も出てきました.

 まずは,食欲そのものが感じられなくなる,ということがあります.私は幸い,そういう経験は皆無ですが,これは,大きな楽しみと生きるのに必要な栄養の摂取の二つを失うので非常に深刻です.

 あとは,ストレスは食欲に大きな影響を与えるもので,食欲を失うこともあると同時に増すことも多くて,欲に任せて食べていると,栄養が偏ったり,暴飲暴食になって体を壊すということがあります.

 暴飲暴食まで行かなくても,昼ご飯がざるそばだけとか菓子パン何個かみたいのでも,続けていると健康にかなり悪影響があります.そこで,というわけではないですが,栄養補助食品みたいなものも出てきました.でも問題は,栄養って何?ということです.

 体を動かすカロリーという点では,防腐剤や農薬まみれのものでなければ,ざるそばでも菓子パンでも大丈夫でしょう(でも防腐剤まみれでない菓子パンなんかあるんかい?).要は,炭水化物ってことですね.

 これを補うものとして,ビタミン剤やプロテインみたいなものがあるわけです.でも,上で栄養って何?って書きましたが,そこのところのメカニズムがよくわかりません.つまり,○大栄養素として,炭水化物,蛋白質,脂質,ビタミン,ミネラル,(食物繊維)とか言われてますが,それらがどう組み合わさって,人間の健康に働いているかというメカニズムってほんとのところは,よくわかってないんじゃないか,とも(直感的に)思うのです.

 そういう意味では,同じ栄養補助食品でも,ビタミン剤のような単体の栄養素ではなく,食物そのものから作ったものを食べるべき,という人もいます.でも,これはこれで結構危なくて,それは,体にいいものも悪いもの摂取してしまうからです.

 ということで,結局は,しっかり食事でバランスよく栄養摂取しましょうとなるのですが,現実問題,そうも行かないこともあるんで,やっぱりそこは直感的,あるいは,論理的に考えて使えるもの,使っても比較的問題がなさそうなものを選択していくしかないですね.これも結局,バランス感覚ということかもしれません.

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14c
[どうしたいか探し]
(生き方)

 自分の正直な気持ちを書いてすっきりするつもりでこの記事を書いたのですが,書き始めたときの予想に反して,すっきりするどころか,すっきりする必要もないというか,丸く収まる結論になりました.でもなんかやっぱりすっきりしませんね.

 でも言えるのは,今の状況に何の問題もないことは確認できたし,そもそも今の状況がどうであれ,とにかく与えられた状況で(状況を変えることも含めて)何とかするしかありません.

 ですから,このすっきりしない感は何なのか,ということなんですが,やっぱり,(何度か書きましたが),自分がどうしたいのかがよくわからないんだと思います.例えば,(実際にそういうことはないとしても仮に)東大に来て欲しいという話が来たとしたら,5年前なら行ったと思いますが,今は(上で書いたように)何とも微妙です.

 じゃあ,ここにずっといたいかと言われると,それはそうなんですが,なんかそれじゃあだめというか,現状を変えたいという気持ちも確かにあります.でもじゃあ,どう変えたいかというと,よくわからない.

 ですから,(与えられた現状でやるべきことをやりながら)やりたいこと探しというか,どうしたいか探しというのはまだまだ,おそらく一生続くんだと思います.そしてそれが人生というものなのでしょう.

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 どうしたいか探しって,要は,生き方探しってことですよね.そして,どこかで書いたように,生き方について考えることが生きることであり,生きる力に繋がるわけです.

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2/16'15
(日記)

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16b
[]
(経日)

 先週末,今日と徐々に上向いて来ました.流れ的にも大分ニュートラルに近づいたと思います.

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16c
[ゴルフ]
(ゴルフ)

 ゴルフなんですが,今は脚を怪我していてバドミントンできないし,スキーもちょっと厳しいので,ここでも書いたようにちょっと頑張ってみようかなと思ってますとは言え,怠け者の私のことなので実際どうなるかはわからないが).

 ゴルフについては,何度かこのサイトでも書いてきました.始めたのは,2006年の秋なので,もう8年になります.でも実際のところは,最初の1年は月1回コースに行っていて,半年ちょっとで100を切ることができましたが,いっしょに行ってくれていた友人が転勤になり,その後,新しいパートナーを見つけたりもしたのですが,始めて2年くらい以降はほとんど行かなくなりました.

 その後,年に数回行った年もありましたが,2年くらい練習場にもコースにも全く行かなかったこともあります.それでも数えてみたら,全部で33回コースに出てますから,月1で行ってるのなら,実質3年弱くらいはやってることになりますかね.去年は,2週間に1回練習場に行って,2ヶ月に1回コースに出るという頻度で,また少し行き始めたって感じです.

 でもスコアの方は,全くもってぱっとしません.このサイトで書いているようにスポーツの最大の面白さは,自分で創意工夫をして上手くなることで,そういう意味では,いろいろ考えてやっていて,そのうち必ず結果は出る,そんなに練習しなくても,とにかくゴルフをシンプルに考えて,2週間に1回練習場に行って,2ヶ月に1回コースに出るという頻度で90±10くらいは行けると思ってます.

 でも考えてみたら,別にわざわざ練習しない,コースに出ないようにする必要もないわけですよね.つまり,練習したけりゃすりゃいいし,コースに出たければ出ればいいわけです.

 もちろん,練習場には(時間があれば)行こうと思えばいくらでも行けますが,コースに出るのには,いっしょに回ってくれる人が必要です.そしてそれには,いっしょに回ってくれる人に迷惑をかけない程度の腕前でなければなりません(実際,今は,多少迷惑をかけても大丈夫?な,ほんとに仲がいい友人としか行ってません).つまり,そのレベルまでさっさと行けば,世界が広がるというか,いろんな事情が変わるとも思うんですよね.

 で,そのレベルというのは,やっぱり90±10くらいでしょうか.できたらもう少し上の,だいたい80台で回るというくらいかもしれません.

 いずれにしても,90,即ち,ボギーが基本になると思うのですが,そうすると,どういうことが言われてるかというと,パーオンではなく,ボギーオンツーパットを目指せというものです.実際,私もずっとそういうプレーをしてきました.

 そういうマネージメントで必要になるのは,アプローチとパッティングの技術で,そこを磨けとよく言われるのですが,私の場合,アプローチとパッティングは,ほとんど全く練習をしないでも,ほとんど問題なく打てます(100y以内ならだいたい乗せられるし,乗ればだいたいツーパットで上がれる).

 それなのに90に遥かに届かないということは,ショットがあまりにひどいということでしょう.最初の頃は,ドライバーは安定していましたが,芝にヘッドを打ち込むことがどうしてもできずにセカンドが全くだめでしたし,今はセカンドは大分安定してきたのですが,今度はドライバーがおかしくなってきました.

 そうすると,ドライバーなんかもたずに,最初から6番アイアンをもて,とかもよく言われるんですが,そうすると(パー4なら350yを越えるホールがほとんどというちゃんとしたゴルフ場だと),どうやってもボギーオンしかできません.それでツーパットで上がれば,全部ボギーで90で回れる計算にはなりますが,それは全くミスをしなければの話であって,ゴルフでそんなことはありえません.1つのホールで1回ミスすれば,全部ダボになって,108になってしまいますし,1つのホールで1回はミスするものでしょう.

 ですから,やっぱりゴルフは(どんなに下手でも)パープレイが基本だと思うんですよね.つまり,全くミスしなければ,±0(72)で回れて,ミスした数だけオーバーパーになる.つまり,90というのは,1ホールで1回ミスする人ということでしょう.

 ということは,パーオンする可能性を残す必要があって,やはりドライバーは必要ですし,セカンドも180yくらいはある程度ミスしないで飛ばせるクラブ(7W〜9W,3U〜4U)が必要でしょう.もちろん,ドライバーはぶん回す必要はなくて,短く持って200〜220y飛べば充分です.

 それでも,私が普段回ってるコース(関東国際)は,パー4で400yを越えるホールもパー5で600yくらいのホールもあるので,ぎりぎりかちょっと厳しいホールもありますが,そういうホールでは,臨機応変にパーオンではなくボギーオンを狙えばいいでしょう.

 でも,例えば,残り180yで,180y飛ばしてグリーンオンを狙うか,120y飛ばして刻むかと考えたときに,グリーンの前にハザードがなければ(距離が長いホールはだいたいそう),一か八か180y飛ばそうとして120yしか飛ばなくても,刻んだときと結果は同じ,即ち,狙った方がいいのは確率論的に明らかです.

 ということで,コースに出たらパープレイが基本,そのためには,ドライバーを安定して200y飛ばせる,7Wか4Uくらいで地面からも安定して180y飛ばせることを当面の目標にして,ちょっと頑張ってみようと思います(とか言って,もうそんなに「頑張る」ようなことはないと思うけど).

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2/17'15
[ホームレス]
(生き方)

 もしあなたがホームレスになったら,というのをやっていたのですが,もちろん,どこまでほんとかはわかりませんが,非常に面白いというか,信憑性があるというか,なるほどと思える内容でした.

 もちろん,ホームレスになりたくてなる人などいないと思いますが,はっとさせられたのは,一度ホームレスになった人がそこから抜け出せない理由です.なんだと思いますか? それは,あまりに「快適」だからです.まさに○○と乞食は一度やったらやめられない,ですね.

 ホームレスの生活というのは,ホーム「レス」というくらいですから,家はないのですが,段ボールやブルーシートを使って「自宅」を「建設」しています.そして,雨露や寒さをしのぐには充分なようです.

 食事は,東京ならいろんなところで毎日炊き出しをやっているので,全く困りません.それでも,生活するのに必要最低限のお金は必要で,でも,例えば,空き缶集めとか,働きたいときだけ働いて平均月4万円の収入があるそうです.逆に言えば,月4万円あれば生活できるということで(家賃かからないし(^^;),時給800円の仕事なら,月50時間,例えば,1日5時間働くとしても月に10日働けばいいということです.まさに悠々自適ですね.

 そして何より,ホームレスが「快適」なのは,仕事上の人間関係とか,とにかく余計なしがらみがないということで,そういうことを経験している「ちゃんと仕事をしていた人」ほど,一度ホームレスになると抜け出せないそうです.なるほどねー.

 もちろん,「何事かを成し遂げよう」という人なら,ホームレスになるわけには行きませんが,そうではなく,ただのんびりと生きて行けばいいということなら,ありかもしれません(もちろん,自分のことだけを考えるのなら,ですが).

 問題はここからです.つまり,私が(あなたが)どうするか,です.私は,「何事かを成し遂げよう」という気概を持ってこれまで生きてきましたし,それはこれからも変わりませんから,ホームレスになるわけはありませんが,もう充分やってきたという満足感はありますし,全てを捨てて,ホームレスのように生きて行くことも正直悪くないと思っています.

 つまり,心の中で一度リタイアしたように,自分がホームレスになったことを想像してみると心の中で何が起こるのか,ということです.結論から言うと,やはり,とても幸せになりました.実際,もういつでも背負ってるものを全て投げ出して,自由気ままに生きて行くことができるわけですからね.しかも,その自由を獲得するのにホームレスになる必要もありません.幸せすぎますよね.

 そして,そう思ったとき,実際には抱えているいろんなめんどくせーことも,しょーがねーなー,やってやるか,と思えるから不思議です.というか,不思議じゃなくて,当たり前ですよね.

 つまり,人生所詮退屈しのぎ,もそうですし,心の中で既にリタイアも,ホームレスになったら,も,全てを捨て去った原点というか,一番底辺のところをしっかり想像できれば,どんな状況でも結構気分よく生きて行けるのではないかと思うのです.

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17b
[]
(ピアノ)

 スクリャービンのファンタジーですが,何とか通るようにはなってきたのですが,弾くのがとてもしんどくなってきました.なんかちゃんと弾けるようになる気がしない...なんなんですかね? しばらくお休み?(もうしばらく弾いてない)

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 なんで,しんどくなってきたのかなーと考えてみたんですが,一応通るようになって,弾けるようにならないといけないと思い始めたということに気づきました.で,別に弾けるようになんかならなくていいと思って,てきとーに弾いたら弾く(ピアノに向かう)ことができました.

 もちろん,ずっと弾けるようにならなくていい,では,だめなんですが,そういう微妙な精神のバランスってやっぱり大事なんだなーと思った次第です.

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2/18'15
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(経日)

 まだ100%ではないですが,大分流れが変わってきたと思います.やっぱり,上に行きたがってるんですかね.でももう大分負けが込んできました.

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18b
[]
(野球)

 広島の黒田さんですが,今頃のこのこキャンプに合流だそうです.そんだけお客さんというかVIP扱いなら年俸減ってもそっちの方が楽ちん?

 メジャー帰りと言えば,松坂さんに佐藤コーチがアドバイスしすぎってのが問題?になってるみたいです.でもあの投げ方じゃあ,アドバイスしたくなりますよね.なんであんなピッチングフォームになっちゃったんでしょうか?

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2/19'15
[ポイント二重取り]
(生活)

 私は基本的に買い物はクレジットカードでしています.一番の理由は,そっちの方が楽だから,特に1円玉を使わなくていいからです.ついでに還元率の高いカードを使えばポイントも付きます.今使ってるカードは還元率何と1.75%です.そして,おそらく,一部の研究熱心な人には常識だとは思うのですが,WAONのようなポイントがつくプリペイドカードをクレジットカードでチャージすれば,ポイントの「二重取り」ができます.私のもってるWAONは,AEONのクレジットカードなので,まさにポイントの二重取りをしています.

 でも,既にこのサイトで書いたように,食材の安全性の問題から,もうイオンではほとんど買い物をしなくなりました(でも実際は,AEONのクレジットカード+WAONのポイントでも今使ってるカードのポイントには,遥かに及ばないので,20日30日5%オフ♪以外は,普通にクレカ使ってるんですけどね).

 今,主に買い物をしているのは,西武のオーガニックのお店と高質食品スーパー(と店自らそう言っている)です(そう言えば,この店,自由が丘が本店?らしいのですが,先日,上野駅の構内にもあることを発見しました.でも調べたら食材ではなくお土産やお弁当を売ってるだけみたいですね...).

 西武では,nanacoが使えてポイント1%付きますよと言うのですが,クレカの1.75%には及びません.で,帰りによく寄る(通る)ようになった,新しくできたヨークベニマルでもnanacoが使えるんですが,うん?待てよ,と考え始めました.nanacoをクレカでチャージできるんじゃないの?

 調べてみたらOKですね.で,早速,今日300円払って,作ってきました(おサイフケータイなら0円でいいけど,Nexus5は非対応).これで,なんと還元率が2.75%となり,5→8%の消費税アップ分がほとんど吹き飛ぶことになりました.

 もちろん,そんなことケチケチすんな,というのもあるんですが,クレカで毎日ように食材とかの買い物してると,明細がものすごいことになるんで,これで大分すっきりするんじゃないかと思って,そっちの方が嬉しいです.

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19b
[ゴルフやってます]
(ゴルフ)

 ゴルフちょっと頑張ると書いたのですが,もちろん,そんなにできるわけはなくて,せいぜい,週1,2回練習場に行って30分くらいずつ打って,月1回コースに出るという,ゴルフを始めたときくらいですかね(それでも,去年の2倍以上の頻度ですけど).

 そもそも「ゴルフやってます」て言う人ってどのくらいの頻度で練習してるんでしょうか? 例えば,バドミントンやってます,というのなら,週2,3回,3時間ずつくらいは練習してるって感じですかね.スキーなら最低でもシーズン20日ってとこでしょうか(行ってる人は50日くらいふつーに行ってる.私は準指受けてた頃の最高で25日くらい).だとすると,ゴルフの場合,毎週か2週間に1回くらいコースに出る,って感じでしょうか.

 それを基準?に考えると,私の場合,とても「ゴルフやってます」って頻度じゃないですね.それで90±10行けば,大したもん? そっか,上に書いた頻度が基準だと,私の場合,もうバドミントンもスキーもまともにやってないってことですね.

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19c
[簡単な話じゃない]
(経日)

 別に気にも留めてなかったのですが,日経平均の高値更新が続いていて,今日も買いが殺到し,21世紀に入っての最高値(そんな言い方もあるんですね)も視野に入って来た,との報道です.でも,そういうことをきくとあんまり気分がいいものじゃないですね.

 相場の格言に「人の行く裏道に道あり花の山」というのがあるのですが,要は,相場に限らず,人と同じことをしていたら,儲からない,大したことはできない,というものです.でも,人と違うことをしたら儲かる,何かを成し遂げられる,というものでもありません.つまり,そんな簡単な話じゃないってことです.

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2/20'15
[]
(経日)

 今日も(日経平均は)続伸して高値更新なんですが,どうなんですかね? まだ100%流れが変わった感じはしないし,もう1回くらい下を見に行く感じはしますけど.

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20b
[熊谷]
(生活)

 将来住むとこ探しなんですが,当初は,玄関開けたら街中みたいな,東京のど真ん中がいいと思ってました.でも相当お金がかかるだろうし,地震とかいろいろリスクもあるし,そもそも,それだけ多くのお金を払うだけのことはあるのか,ということもあります.それに自分の身の回りのことを自分でやるようになって,街中というよりは,買い物がしやすいとか,別の要因が重要にもなってきました.実際,今はつくばに住んでいて,仕事で東京にはよく行きますが,仕事がなくなれば,そんなに用事があるわけでもありません.

 でも,確実にある一定の頻度で用事はあるので,地方だとやっぱり厳しいですが,東京近郊で充分なんじゃないかと考え始めました.つくばはその条件を満たしてるし,他のいろんなところと比較してもかなりいいのですが,もっといいところも探せばあるはずです.

 遊びに行くことを考えると,ぱっと思いつくのは,埼玉の高崎線,新幹線沿線ですかねー.つくばは,ゴルフに行くには便利ですが,スキーに行くのはあまり便利ではありません.で,暑いので有名な熊谷なんですが,街の様子を見ると,意外と都会で便利そうなんですよねー(少し東京に近い鴻巣とか北本は,大分街っぽくない.上尾まで行けば大分街っぽくなる).秩父とか長瀞に近いというのもちょっといい感じです(行ったことはないが)

 問題は,夏暑いってことなんですが,よくよく考えてみると,最高気温の記録が高いってだけで,実際はどうなん?と考え始めました(実際,熊谷と多治見が記録を更新する前に記録をもっていたのは山形).

 調べてみたら,暑いのは昼間だけで,夜は東京とか大阪,京都の方が全然暑いみたいです.観測点の設置状況の問題もあるようです.冬は冷たい北風が吹くのですが,放射冷却が起こりにくく,気温はあまり下がらないようです.そもそも歳とって仕事リタイアして真夏のくそ暑いときに出歩く必要もないですし,夏涼しいところに住むのにかかる費用をエアコン代に当てると考えれば楽勝でしょう.

 うーん,でも上野から1時間ちょっとはやっぱりちょっと遠いですかね(新幹線なら30分ちょいだが).上野発の終電は,高崎線なら23:46ですが,新幹線なら23:06です.要は,リタイアして仕事がなくなった状態で,東京へ行く頻度とスキーとかゴルフとか遊びに行く頻度とどっちが多いかということでしょうか.そう考えると東京行くより,遊びに行く頻度の方が高いような気もするんですよねー.

 あとは,お金の問題ですかね.新幹線の回数券使って片道2780円(乗車券は1000円ちょっと)なので,毎週東京に出てきても1ヶ月で22240円ですから,東京との家賃や家の値段の差額を考えれば全然楽勝ではあります.ていうか,遊びに行く分には逆に安くて済むのでお金の問題じゃなくて,やっぱり,どっちの頻度が多いのかってことですね.まあまだ大分先の話なんで,ぼちぼち考えて行けばいい話ではあります.

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20c
[まともにやってないけど]
(仕事以外)

 この記事書いて思ったんですが,今はもうスキーもバドミントンも(ピアノも)まともにやってない,ってのは確かですが,(自分で言うのも何ですが)どれも相当上手い(強い)とは思うんですよね.そして,それは相当打ち込んだ時期があったからでしょう.

 ですから,ゴルフもそういう「域」に達するには,打ち込む時期が必要ってことで,今も含めてこれまでの状況はそれには程遠いです.この歳になって(仕事以外の)何かに打ち込むのがどうよ,ということもあるでしょうし,そもそも本人がその気になるかどうかですが,(リタイアした後のことも考えて)できる範囲でやってみますか.

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20d
[一体,世の中どうなってる?]
(生き方, 世の中)

 最近,ゴルフ頑張ろうかな,というような,何とも煮え切らない記事を書いています(ほんとばかみたい).もちろん,ゴルフはちゃんとやれば面白いでしょうし,仕事をリタイアした後に生まれる膨大な時間を多少は埋めてくれる有効なものだとは思います.

 でもほんとは,今はやっぱり仕事(研究)がしたいし,するべきでしょう.私がド素人レベルで多少ゴルフが上手くなることなんかより,最先端の水準まで来ている研究をした方が世の中全体にとっても利益があるのは明らかです.

 でもほんとに残念ながら,仕事(研究)ができるのは,どんなに頑張ってもあと10年ちょっとです.そこで死ねれば本望ですが,そこから20年30年という膨大で退屈な余生が続くかもしれません.

 なんでこんなことになってしまってるのでしょうか? 一体,世の中どうなってる?

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 とか言っててもしょうがないですね.あと10年しか仕事ができないというのは,結局,私が世の中から必要とされてないということでしょう.ですから,そういう中で,ある意味,好き勝手に生きて行くしかないし,そうすればいいのでしょう.

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2/21'15
[決めるのは]
(世の中)

 何か変ですね.このサイトで何度も書いているように,世の中が私を必要としているかどうかを決めるのは,私ではなく,世の中です.ですから,世の中が私を必要としない,お前なんか要らないと言われれば,喜んで,自分のやりたいようにやればいいわけです.

 それでも,生活するお金が必要だから仕事をさせて欲しいということならやるしかないでしょうが,私の場合は,生活のために仕事をする必要はもうないですが,学生達といっしょに研究していきたいということならそうする,ということでしょう.

 ただ,もちろん,世の中が間違えることはあります.というか,世の中,どんどんそういう方向に行ってしまっています.ですから,ほんとはそれを何とかするべきなんでしょう.でも,一時期そういうことを頑張ったこともありましたが,今はもう勘弁って言うか,少なくとも自分から乗りだして何とかしてやろうとは思いません.

 つまり,何だかんだ言って,私もそういう世の中の大きな流れに乗っかってしまってるわけで,だとしたら,自分が無能であることをしっかり認めて,不合理な世の中の言いなりというか,そういう中でやって行くしかありません.

 でも,私は無能なので,というか,もうそういうことで別にいいですが,こんな世の中だと,有能な人の能力はどんどん潰されて,世の中どんどん殺伐としていくと(実際どんどんそうなってきてる)思います.

 ですから,心配なのは,これから人生を生きていく若い人達ですが,結局,若い人達も私と同様,そういう世の中の中で生きて行くしかないわけで,だとしたら,どうやって生き抜くかなわけで,少なくとも研究室の学生達には,そのノウハウを徹底的に教え込んで行きたいと思いますし,実際,そうしています(ただし,水辺に連れてくることはできても,水を飲むかどうかは本人次第).

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21b
[下手くそ?]
(ゴルフ)

 視聴者?参加のゴルフ番組というのがあって,だいたいH.C.10台くらいの人達が出てくるのですが,みんな下手ですよね.私なんかから見ても,なんでこんな基本的なことができていないの?って感じです.でも,H.C.10台ってことは,80台で回ってるってことです.つまり,実際はかなり上手いわけです.どういうこと?

 よくはわからないのですが,とにかくラウンドはしてるようです.ていうか,H.C.もってるってことは倶楽部に所属してるってことですからね.年間50ラウンドはざらで,週に何回も回るという人もいるみたいです.

 つまり,言い方はどうかと思いますが,下手くそでも我流でも変な打ち方でも,とにかくラウンドすれば,80台では回れるようになるということでしょうか.何とかちゃんと当たって前に飛べば前には進みますし,パー4で2打でなんとかグリーン近くまで運べれば,ボギーでは上がれるでしょうからね.

 でもそれって上手いってことでしょうか? 少なくとも言えるのは,パーで上がれる可能性は低いですし,H.C.が10を切ってシングルになるのは,途方もなく難しいでしょう.

 そもそも私の場合は(今は)年間50ラウンド以上も行けるわけありませんから,方法論が違います.でも,ある程度コースに出ることは,やはり必要ということでしょうし,スコアを出すには,それが近道ということでしょう.でも,それが上手くなる近道とは,限りません.

 バドミントンでゲームばかりやってれば,そこそこは打てるようにはなりますが,それで強くなるのは無理です.つまり,80台というのは,そのくらいのレベルってことですかね.

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21c
[口先だけ]
(生き方)

 歳をとって体が衰えてくる中で,やっていくべきことは,論理的に言えば,体を使わないことでしょう.体を使わないというのは,言葉は悪いですが,「口先だけ」ってことです.

 なんかしょーもないことになってきたなとも思うのですが,よく考えればそんなことはありません.例えば,私の研究室には10人以上の学生達がいます.彼らはまだ若くて元気ですが,研究する能力は,私自身に比べればまだまだでしょう.でも,10人以上いますから,マンパワーはあります.そして,それを生かすも殺すも私次第なわけです.

 つまり,私が「口先だけ」で,うまくコントロールしてやれば,10人分以上のマンパワーを発揮するわけで,しかも,そういうことを通して彼ら自身も大きく成長できます.

 もっとも,「口先だけ」とは言え,10人以上の人間を手取り足取りではなく,放ったらかしでもなく,うまい案配でコントロールし指導するのは大変です.でも,そこは,体は衰えて来ていても,脳力もピークアウトしたと言っても,これまでの経験や蓄積はあります.

 もっと広い意味でも,地震防災の分野で,あれこれ細々と自分が動くよりは,大所高所から的確な指摘や意見をすることで,体が動かなくなった年寄りよりは,まだまだ元気で,しかも,そのことによって成長できる若い人にやってもらった方が社会全体にとってはプラスでしょう.

 何が言いたいかというと,リーダーたるものは,自ら行動することで組織を引っ張れ,とかよく言われるんですが,自ら行動することより大事というか,効率的なやり方があるということです.例えば,研究するのを学生になんか任せられないと言って,自らしこしこやりたい気持ちはわかるのですが,そうすれば,その分,10人以上の学生をうまくマネージメントすることの方が疎かになってしまうでしょう.

 正直,なんだかなーとも思うのですが,そこは我慢というか,歳をとったら歳をとったなりやり方にシフトして行くべきということなんでしょうね.

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21d
[評論家]
(生き方)

 上で書いたことを世の中全体に敷衍すれば,世の中の動きを見て,思ったことを好き勝手にこのサイトで書くこと,ということになるでしょう.もちろん,学生の指導と違って何のリターンも(おそらく)ないでしょうから,単なる「評論家」ということですね.

 でも書くネタはいくらでもありますし,仕事をリタイアした後の体が衰えた状態でできる退屈しのぎとしては,大いにありだと思います.

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21e
[ひっくり返す]
(ゴルフ)

 じゃあ私がどうするかですが,もちろん,できる限りコースに出たいとは思いますが,現状では,少なくとも毎週とかは全然無理です.だとすると,練習場,それも週に数回30分くらいずつがせいぜいでしょう.でも,練習場はとても「条件」がいいので,私の練習論である(条件を緩めて)「できることを繰り返すこと」には対応しています.少なくとも練習場でできないことがコースでできるわけはありません.

 でもこれもよく言われることですが,練習場とコースは全然違います.でもどうなんですかね? それって言い方を変えると,そういう打ち方をしてるってことですよね.つまり,練習場でコースで通用する打ち方というか練習をしてないってことでしょう.

 コースは確かに「実戦」ですが,100打としても半分がパッティングとして,50球しか打ってないことです(パープレーならわずか36球).一日出かけてこれでは効率が悪すぎます.つまり,コースは,試合,つまり,練習した成果を試すところであって,練習するところではないのです.そして,スポーツの最大の面白さは,試行錯誤を繰り返して練習して技術が向上することです.レッスンを受けた方が早く上達するというのもわかるんですが,それでは,そういった面白さが半減してしまいます.

 もっと言えば,上手くなるには練習場ではなくコースに出ること,レッスンを受けること,といった「常識」をひっくり返すことでしょう.これ以外にも,ゴルフ界?では,ゴルフ理論なるいろんなことがまことしやかに言われていますが,そういうものを全部ひっくり返して,ゴルフを簡単なものにしてしまう,というのが究極?の目標ですかね.ゴルフって,結局,止まっているボールにクラブヘッドをいかにスクエアに安定して当てるかという単純なもののはずですから.

 なんか大きく出た感じもしますが,これも(結果はともかく)現状でできることをできる範囲でやるってことでしょう.

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2/22'15
[「拘り」が最後の砦?]
(生き方)

 ゴルフもそうなんですが,(将来仕事に代わる)やること探しに必死って感じですね.逆に言えば,なかなか見つからないってことでしょう.要は,人間結局「ねばならない」がなければなかなかその気にならないってことなんでしょうか(怠け者の私なら尚更).ゴルフが面白そうと思っても,別に上手くなんかならなくても食べて行けますし,家で寝ていた方が楽だからまあいいやと思えば終わりですからね.

 実際,今の仕事も「食べて行けるもの」の中から選んだわけですし,新規開拓した身の回りのことを自分でしっかりやることも「やらねばならない」ことなわけです.でもこれも有り余るお金を手にしてしまって人にやってもらうことにしたら終わりです.

 でも,赤の他人に自分の家に入られることやそういうことを人にやってもらうが嫌ということはあるわけです.もう仕事を辞めても食べて行けるのに仕事を続けるのも,いい仕事をしたいという拘り(のようなもの)があるからでしょう.

 結局,そういう「拘り」が最後の砦になるってことでしょうか.逆に言えば,そういう拘りを全て捨てて,ホームレスのようにのんびりやりたいようにやっていくのもありでしょうか? ていうか,ホームレスは,月4万円稼ぐために働いていますが,それすら必要ないとなると,ホームレス以上(以下)ですね.

 正直,そういうのも悪くないとも思うのですが,「拘り」が最後の砦になってくれるでしょうか? つまり,自分にとって何が「拘り」なのかをよく考えるってことですかね.

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 じゃあ,私にとっての拘りは何かというと,それはこのサイトで再三書いているように「気分よく過ごして行くこと」です.ホームレス(以下)のように過ごして行くのも悪くないと思っても,そうやって過ごして気分が悪くなれば,NGなわけです.実際,これまではこれに徹底的に拘って,結果として,一仕事できたし満足の行く人生を過ごしてきました.

 しかし,50を過ぎたあたりから,気分よく過ごして行くために頑張る→体調を崩す→頑張れなくなる→気分が悪くなる,という悪循環に陥るようになりました.要は歳をとって衰えて来たということなんですが,重要なのは,それに逆らうことではなく,受け入れて,しっかりハードルを下げることで,そうすることが結果最大になるわけです.

 問題は,どこにハードルを設定するかですね.これが実はなかなか難しいです.その日その日の体調にもよりますしね.でも,これまで頑張って来たことや,50年という体の耐用年限を過ぎて,本来働くべき歳ではないことを考えると,自分で考えるよりは下に設定するくらいがちょうどいいのかもしれません.つまり,「それでいい」と思えるというか,そういう練習も必要ってことでしょうか.

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22b
[頭がいい]
(芸能)

 S界一受けたい授業の東大の大人気先生スペシャル(番組に出ていた今年のミス東大は,高校の同級生の娘さんらしい)というので,東大生が頭がいいと思う有名人Best50というのをやっていたんですが,コメントとかきいててもしょぼい感じです(I上彰さんが1位はひどかった.もっとちゃんと勉強しろよ).最近の東大生ってあんな感じなんでしょうか? ていうか,20くらいの若者なんてあんなもん?

 でも,頭がいいと思う有名人という設定に問題があるってことかもしれません.有名人という定義はかなり曖昧ですが,要は芸能人ってことでしょう.つまり,芸能人の中で頭がいいと思うのは誰かってことですかね.もちろん,ビルゲイツとか孫正義とか芸能人でない人も含まれてはいますが,メディアによく出てきて「有名」ってことは,芸能人みたいなもんでしょう.そんな限られた範囲で頭がいい人なんて,大したレベルじゃないのは,明らかですからね.

 ただそういう人達に共通して言えるのは「金を稼いでいる」ということでしょう.つまり,どれだけ人に喜んでもらえることを(先回りして)できるか,悪く言えば「迎合」できるかですから,頭がいいというよりは,そういうことに優れているというだけの話でしょう.

 そういう意味では,番組に出てきた東大の先生達の授業は,とても人気があるらしくて,実際,話もうまいんですが,そういうことが彼らにとって是なんでしょうか? 研究してなんぼなんじゃないの?

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 芸能ネタと言えば,売れる売れないが変的には,今はH瀬すずさんをがんがんに売ってます.既に書いたように,売ったら売れるか,ではなく,売る,売れると誰かが決めて,売れたってことにしてるわけです.

 ほんと変な世の中になったもんだと思いますが,多分,誰も異議を唱えることもなく,おとなしくそういうことになるんでしょう.まさに総歯車化社会です.

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22c
[旅]
(生き方)

 新種目というか,仕事をリタイアした後どうするか,ですが,やっぱり,旅っていいんじゃないかと思い始めました.ただし,いわゆる旅行というのとは全然違います.

 私は旅行には興味がない,海外には出張以外では行ったことがない(でも学会とかでいろんなところに行ったし,アメリカにも1年くらい住んでたけど)と書きました.それは今でも変わりません.ですから,仕事をリタイアしても,観光地にたくさん老夫婦がいるような旅行はしないと思います.

 でも「考えること」は,死ぬまでずっと続けて行くでしょう.そして,考えるときに家に籠もって机の前で,というよりは,ぶらぶら歩きながら,それも,見知らぬ街とか,移りゆく車窓を見ながらとかいいんじゃないかと思ったわけです.旅を越えて,いろんなところに住むのも悪くないでしょう.

 そして,やりたいのなら仕事をリタイアしてからではなく,今やるってことです.そして,ここまで書いて,そういうことを考えたことを思い出しました.やっぱり忘れてるというか憶えてるというか.

 仕事をしている間は,仕事の合間なのでなかなか厳しい気もしますが,土日をうまく使えば,何とかなるかもしれません.別にそんなに遠くに行く必要はないですからね.問題は,そのハードルを越えられるか,つまり,結局はそれがそれほどやりたいことか,ということでしょうか.

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22d
[老後の人との繋がり]
(生き方)

 人との繋がりってなんだかんだ言ってとても大事だと思います.今の私は,一人で過ごすことが多いですが,仕事や仕事以外でいろんな人と繋がってて,今以上の人との繋がりは要りません(ちょうどいい).でも仕事をリタイアすれば,仕事による人との繋がりはなくなります.仕事上の繋がりみたいのは別にいいですが(でも知り合ったのは仕事でだけど,仕事なんか関係なく仲良くなった人は大事),学生達との繋がりがなくなるは相当痛いです.

 そうすると,仕事以外での人との繋がりということになるんですが,私は仕事以外にもいろんなことをやってるので,これも多い方だと思います.でもピアノは,年に数回程度だし,バドミントンは 70, 80過ぎてプレーするのは大変でしょう.そう言う意味で,ゴルフがある程度できるようになれば,それを通していろんな人と繋がるんじゃないか,ということもあるわけです.

 そうか,そうすると,ピアノだって,今は顔を出せるのは年に数回ですが,集まりは毎月あるので,頑張って練習すれば,いいってことですね.

 要は,何が言いたいかと言うと,新種目を開拓するに当たって,そういうこと,つまり,歳をとってもできること,そして,それを通して人と繋がるもの,ということも一つの大きな要素として考える,ということですかね.

 そしてこれもやはり「一人時々みんな」がいいです.つまり,普段は一人でピアノやゴルフの練習をしてるけど,時々,みんなで集まって演奏会を開く,コースを回るというようなことでしょうか.

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2/23'15
[言いたいことや書きたいことを書く]
(生き方)

 とある方のwebサイトに,医者で作家の加賀乙彦さんの「私の一生で出来ること。」という短い随筆が紹介してありました.そして,その末尾には,

「八十歳を過ぎると、余生に何をしたらいいかという悩みが生まれる。私は若い人々に向けて戦争と平和の時代の差異を、さらに書き続けようと決心した。人生は短い。しかし、それがどんなに短くなっても、私は戦争と平和の時代の差異を書き続けるであろう。そして若者よ私の本を読めと叫びつづけるであろう。」(学士會会報、第910号、2015年1月、より)

と書いてあったそうです.

 ほんと素晴らしいですね.というか,正直,羨ましいです.医者も作家もそうですが,やはり,定年がない仕事を選ぶべきだったのかなあ,と思ってしまいます(加賀さんは大学教授でもありましたが,大学教授の方が副業みたいなもんでしょうからね).でも,...

 こういうこと,つまり,言いたいことや書きたいことがあってそれを書くって誰でもできますよね.そして,実際,私はもうこのサイトでそれを実践していて,これは死ぬまで続けることができるしそうすると思います.

 確かに「作家」と認定?された人に比べれば読まれる機会は少ないかもしれません.でもそんなの関係ないですよね.むしろ,(ベストセラー嫌いの)私は,多くの人に読んで欲しいとは思いません.この人の言うことは,面白い,信憑性が高いと思ってくれる,能力が高い少数の人に読んでもらえれば充分です.

 そして,やっぱり大事だと思うのは,ただ言いたいから書きたいから書く,ということでしょう.究極の自己満足ですが,世の中をよくしたいとか,これで金を貰うとか余計なことに邪魔されず言いたいことを言うことが肝要ですし,そもそも書きたいこと書けないんじゃ書いてて楽しくし,書きたくないときは書きなくないですからね(結局,自己満足で怠け者).

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23b
[文系は理系より強し?]
(世の中)

 あと思うのは,文系は理系より強し?ということでしょうか.理系だと,例えば,人体や生命の不思議とか,宇宙やこの世の成り立ちの物理のような非常に汎用的なことに興味をもったとしても,例えば,体内時計みたいな非常にミクロなことしかできません.私がやってる地震防災だって,いくら今大地震が注目されているとか言ったって,人が生きて行く上で考えるべきリスクの極々一部に過ぎないわけです.

 対照的に文系ならば,人生とは何かとか,この世はどうあるべきかとか思ったら,もちろん,研究者として飯を食うには,かなりミクロなこともやらないといけないでしょうが,マクロなことを直接論じることができます.そして,政治,経済が今の世の中の中心であるように,文系が世の中を牛耳ってるわけです.

 でも,これは,どっちもどっちかもしれませんね.世の中のことなんか意に介さず,自分のやりたいミクロなことをしこしこやるのってちょー楽しいですし,何事か成し遂げようと思えば,ある特定の分野に集中することも必要です.でもそれだと,文系に言いようにこき使われることもあるでしょうし,私個人的には,そういうしこしこ人生だけでは物足りないです.

 ですから,「近く,時々,遠く」のように,両方必要なんだと思います.そして,それを実践することが私がやりたいことなのでしょう.

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23c
[気づかされた]
()

 この記事なんですが,あらためて読んでみると,最初からわかってたみたいに見えますが,もちろん,そんなことはなくて,webサイトの記事を読んであらためて気づかされたわけです.でなきゃ,わざわざこのサイトに記事を書きませんからね.

 つまり,加賀さんもそうですが,記事を書いてくれた人にまさにありがとうございます,なわけです.直接気づかされるだけではなく,読んだり聞いたりしたことをきっかけに自分で気づくということもありますからね.

 自分で(勝手に)考えるだけじゃなくて,人の意見もきくというか,いろいろインプットすることも結構大事なんだなと思った次第です.

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2/25'15
[やっぱり違う?]
(生き方)

 すぐ上の続きなんですが,加賀さんのように余生を生きるとすると,私の場合は,「地震動の性質と建物被害の関係を探求し,それを地震災害軽減に結びつけて社会に還元すること」を死ぬまでずっと続けるということになるのでしょうか? でも,加賀さんと違うのは,今の仕事をリタイアしたら,実大振動実験はできないでしょうし,地震被害調査も今やってるようなやり方ではできないでしょう.

 でも,実大振動実験しなくても,地震被害調査を今みたいな形でやらなくても,解析できて文章が書けるPCがあれば,「地震動の性質と建物被害の関係を探求し,それを地震災害軽減に結びつけて社会に還元すること」を続けることはできると思います.コラムも書き続けるでしょう.

 でも,学生達がいなければ,彼らに仕事をしてもらうことで彼ら自身を成長させるという要素がなくなり,楽しさや,面白さ,やり甲斐は,大幅に減るような気がします.社会との繋がりも激減するでしょう.実際,私の分野でリタイアされた先生方を見てると,現役時代のように精力的に仕事をされてる方は非常に少ないのが現状です.

 ですから,これだけでは仕事で空いた穴は埋まらないと思うんですよね.そもそも,仕事をリタイアするまでの仕事人生をリタイアした後も続けたいかと言われると...正直,違う生き方をしてみたいとも思います.

 ですから,やっぱり,最終的には,人の意見も参考にしながら,自分で考えるということでしょう.まあ当たり前ちゃ当たり前の話ですけどね.でも人の意見をきくのは面白いし,別に人が言う通りにするのではなく,この人はこうしてるけど,私はこうするというのも結局「人の意見をきく」ということですから,やっぱり,人の意見はききたいと思います.

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2/26'15
[]
(芸能, 世の中, 生き方)

 遂にゴールデンに進出したMツコデラックスさんですが,どこかの番組で,こんな体で老後は介護してくれる人が二人は必要だから,今のうちに稼いでおかないといけないとか言ってました.テレビ向けの発言だとは思うのですが,そうでないとしたら,将来介護が必要ないように自分の醜態を晒して体を蝕ませて稼ぐのをやめる,とは考えない,ということですね.そして,そう考える人は多いような気がします.何でですかね?

 一つは,やっぱり,いっぱい稼いでいっぱい使うことをよしとする経済原理に取り込まれて騙されてるってことでしょう.ただ,Mツコデラックスさんの場合は(彼(彼女)はバカじゃないので),一般?芸能人とは違って,今お金が沢山はいるから今お金を使う,というようなお金の使い方はしてないようです.

 つまり,それ以外の何かがあるわけで,それは,単に稼げるうちに稼いでおく,ということもあるでしょうが,仕事が来るということは,自分が必要とされているということで,それに応えたい,というようなこともあるんだと思います.自分に何か能力があって,それを必要とされて発揮できるって,やっぱり楽しいしやり甲斐もありますからね

 でも,あなたは面白い,優れていると言って仕事をもってくるって言ったって,実際は,こいつは金になるから利用してやろうという理由の一種のたかり的なところはあるので注意が必要です.

 あとは,将来の経済状態が非常に不透明というのも大きいですね.既に書きましたが,例えば,私は1年に300万あれば生きて行けるので,今の経済状態がずっと続くのなら,生活費を稼ぐためだけに仕事をするのなら,今すぐにでも仕事を辞めることはできます.

 でも,将来,年金が実際にいくらもらえるのかもわからないし,例えば,インフレが起こって,1年に300万では生きて行けなくなるかもしれません.そうすると,ちゃんとした人間なら,やっぱり体が動いて働けるうちは稼いで溜め込んでおこうと思うでしょう.

 でも溜め込んでしまっては経済は回りません.つまり,将来に対する不安を解消すること,具体的には,Aベノミクスでインフレを起こすのではなく,経済を安定させ,社会保障制度をしっかりさせることが最大の経済対策なのですが,今の政府がやってることは滅茶苦茶です.つまり,既に書いたように,国は国民に対して何かをしてくれるのではなく,逆に,我々は国と戦わなければならないわけです.ひどい世の中ですね.

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2/27'15
[ひどい世の中?]
(世の中)

 確かにひどい世の中ですが,じゃあ,昔はよかったかと言うと,全然そんなことはないですね.20世紀後半うまく行っていたように見えたのは,ただ単に日本が成長期だったというだけの話でしょう.そして,それはバブルの崩壊という形で終焉を迎え,未だにその負の遺産を抱えている状況です.

 ですから,今,あるいは,これからひどい世の中になっていくというよりは,それが世の常ということでしょうか.でも,そうは言っても,一応ほとんどの人は,何とか生きては行けてるわけで,世の中捨てたもんじゃないとも言えるわけです.

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27b
[配当取り]
(経済)

 配当や株主優待目当てで株を買っても,権利落ちでその分株価が下がるので,意味がないと書きました.概ねその通りなのですが,権利行使日翌日にきっちり配当落ちの分株価が下がっているかどうかはなかなか難しい問題です.なぜなら,配当落ち以外に株価変動分が含まれているからです.

 でも調べることはできますね.具体的には,最終権利行使日の引けで買って,翌日寄り付きで売った場合(いわゆる配当取り),どうなるかということです.いくつかざっと見た感じだと,権利落ち分きっちりは下がっていないような感じです.理由としては,配当利回りが高いからという理由で株を買う○カな奴がいるってこともありますし,銀行とかの大株主や経営者が自社株をもってる場合など,売れずにもっておくしかない人達がある一定の割合いるということもあるかもしれません.

 だとしたら,「あり」ということになりますが,めっちゃ安易な方法なので,これは,もう研究し尽くされてるでしょうね.それにレバレッジかけても取れるのはせいぜい年数%でしょうから,あんまりうま味はないですし,たまたまその日に何か起こって株価が大きく下がったりしたら目も当てられません.

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2/28'15
[]
()

 昨日は,東大建築の新年会で,いろんな人といろんな話をして楽しかったのですが,前回はそうでもなかったのですが,急速に?今後のことを考えてる奴が増えてきた感じがしました.もうそんな歳なんですよ.

 あと,当然のことながら設計事務所やってたりゼネコンに勤めてたり,建築関係の仕事をしてる人が多いんですが,免震を盲信して免震にしてくれと言ってくるクライアントが多いけど大丈夫なのか?とか,震度7でも大丈夫っていう振動実験ってどうなん?とか,ちゃんと問題意識をもってる人が多かったですね.

 このサイトで何度も書いてますが,免震は,地「震」を「免」れると書きますが,建物が空中に浮かばない限りそんなことはあり得ません.免震は,ゴムなどの柔らかい材料を敷いて建物の周期を長くしているというのが本質で,決して万能なものではありません.

 発生する地震動の90%以上は,短い周期なので,そういう地震動に対しては効果を発揮しますが,長周期地震動などの周期が長い地震動が来れば却って被害を拡大してしまうのです.そういう説明をちゃんとしないと,後で大変なことになりますよ.

 震度7でも大丈夫っていう振動実験もひどいですね.そもそも震度7は青天井なので,震度7でも大丈夫ということはあり得ません.そして,同じ震度7でも,地震動の周期によって,その破壊力は全く違います.具体的には,東日本大震災の震度7は全然破壊力はなくて,せめて阪神・淡路大震災のJR鷹取の北西−南東方向に耐える必要があるでしょう.

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