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3/1'14
心身ともに健康
(生き方)

 定年で仕事をクビになってからどうするか,定年でクビになるくらいならさっさと次にステージに移行するとしたら今の仕事をいつまで続けるのか,辞めるとしたら仕事で空いた莫大な時間をどうするかとかいろいろ考えるんですが,結局そんなことより大事なのは「心身ともに健康」ってことなんだと思います.

 だって,「心身ともに健康」でさえあれば,どんな逆境でも乗り越えられますし,今の仕事がなくなっても絶対もっと興味あることが見つけられるでしょうし,だったら,その時やりたいことをやればいいんだと思います.

 そしてそれが叶うのは,やはり(今まで頑張って来たおかげで)もう第二の人生で,やりたくないこと,やっても社会的に意味のないこと,やるべきでないこと,私でなくてもできることをやってまで働く必要がなくなり,いわゆるゼロベースで,何をやるのか決めることができるからでしょう.そしてあらためて,今の仕事の中の研究や学生の研究指導や研究成果を社会に還元する仕事は,やりたいと思うことができたわけです.

 そしてそう思えたのは,いろいろ思い悩んで末に辿り着くことができた気もするのですが,やはり体調が回復したことが大きいと思います(最近はそんなによくはないが,それでも去年の最悪期よりは遥かにまし).

 でもこの「心身ともに健康」というのが果てしなく難しいです.例えば,仕事で成功した人なら,定年で仕事を奪われることによってできた時間的精神的に莫大な空白を前にして精神的に参る人がほとんどでしょう.定年後「心身ともに健康」な生活を送るために,歳をとって衰えて行く中,やりたくもない仕事をし過ぎて体を壊すこともあるでしょう.

 まさに鶏と卵ですが,重要なのは,プライオリティの一番は,とにかく「心身ともに健康」で,まずこれを考えるべきということです.平たく言えば,不調ならゆっくり休んで体調を回復させたり英気を養なったりすればいいということですね.そしてそれができるのは,(今まで頑張って来たおかげで)もう第二の人生だからです.

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01b
[月10数万のキャッシュフローを得るには]
(経済, 生き方)

 生活して行くのにある程度のお金が必要なのですが,重要なのは貯蓄よりキャッシュフローで,それは「食料を貯蓄できないから」と書きました.そして,なかなか仕事が辞められないのは,そのキャッシュフローが得られるからなわけです.

 では,キャッシュフローがいくら必要かですが,私の場合,月20万もあれば充分と書きました.でもこれは(家を買いたくない私の場合)家賃も含んでいます.でも家は(買いたくないけど)買えば「貯蓄」できるので(でも逆に固定資産税がかかる),だとしたら,月10数万のキャッシュフローがあれば大丈夫ということになります.そして,月10数万のキャッシュフローを得るには,例えば,時給1000円で6時間ずつ月に20日(週休二日)働けば12万になります.土日を休みにする必要もありませんから,土日を中心に働けば,多少の時給アップもあるでしょう.

 つまり,月120時間で,1日8時間寝るとしても起きてるのは16時間,月16*30=480時間で,そのうち1/4だけ働けばいいことになります.思いの外楽勝だと思いませんか?

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01c
[つくばに来て11年]
()

 そうそう,忘れかけてましたが,つくばに来てちょうど11年が経ちました.心境としては,去年と変わらないですが,1年経ったことで,移籍の可能性は(半減期のように)減り,「あと4年」は,「あと3年」になりました.

 もちろん,3年したらリタイアしたいわけではなく,私はただ「地震動の性質と建物被害の関係を探求し,それを地震災害軽減に結びつける仕事」がしたいだけなのです.そして,それは社会に大いに役立つことだと思っているし,私にしかできない仕事だと思っています.

 でも,そういうことを手前勝手に言っていてもどうしようもありません.つまり,社会からの要請がなければ話にならないわけで,これから3年何もなければ,自分の無能を潔く認めて,リタイアすることを考えるということです.

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01d
[駒場のクラスの同窓会]
(世の中)

 先日は,駒場時代のクラスの同窓会でした.Y山君が音頭を取ってくれて,なんともう10年以上毎年この時期にやっています.私は初回のつくばに行く直前に出て,それ以降はずっと出てなかったのですが,2011年東北地方太平洋沖地震が起こって,地震のことが話題になった頃から毎年行くようになりました.クラスは50数人いて初回は何十人という出席がありましたが,今は10数人くらいでしょうか.

 私の駒場時代は,東大に受かると同時に物理学者になるという夢を失って,失意の時期を過ごしたということは何度か書きました.いわゆるドロップアウトした状態で,授業にはほとんど出なかったので,駒場時代のクラスメートは半分は顔と名前が一致しません(もちろん向こうも).

 でもそういう状態でも声がかかるのはありがたいことですし,行けば(よく知らない人でも)同世代の東大理Iという共通項で,話せば面白いし楽しいです.そして,この手の東大関係の同窓会は他にもいろいろあるのですが,駒場のクラスのものは他の集まりとかなり違う雰囲気がします.

 それはなぜかというと,例えば,学科なら建築,部活ならバドミントン,サークルならピアノといった何らかの「フィルタ」がかかっているのに対して,駒場のクラスは,「理系」というフィルタしかかかっていないからです.

 そうすると,いわゆる理系の東大卒と言ってもいろんな奴がいるというのがわかって面白いです.社会的地位とかいうことに強い拘りがある人もやっぱりいるんだなあと確認することもできますし,逆にそういうことに全く拘りがない人もいますし,拘りはあってもあまりうまく行ってない人もいたり,要はほんといろいろなわけです.

 そして,そういう中で,こういう歳になってくると,もうだいたい「結果が出てきた」感じはしますね.もちろん「結果」がなんぼのもんじゃい,ということはありますが,こういう会に出てくる人は,それなりに結果が出ている人,あるいは,そういうことに拘りがない人でしょうから,みんなある程度「成功」した人だとは思いますね.

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3/2'14
[よくここまで来られたなー]
(生き方)

 何度か書いたと思うのですが,例えば,昨日書いた駒場時代のことなんか考えると,よくここまで来られたなーと思います.これまで「ここまで来られた」というのは,地震動の性質と建物被害の関係を探究するというやりたいことを見つけてそれを自分の中でかなりのところまで極められた,という意味で使ってきたのですが,もう少し低俗的な意味においても,例えば,東日本大震災で揺れによる被害が小さくて済んだ理由を私以上にわかっていて的確に説明できる研究者は,世界中探してもどこにもいないでしょうし,そのことに異論を挟む人は,この業界にいないと思います(話をわかりやすくするため,ほんとは書きたくないことを敢えて頑張って書いています).

 更に更に超低俗的には,一応帝大系という日本でトップレベルの国立大学の教授になったわけですから(でも正直,自分がやってるレベルに対しての社会的評価がたったこれだけかとは思います),社会的地位ということからしても,東大卒の同窓会の中に入っていても全く見劣りはしないどころか,客観的に見れば最も出世した範疇に入るのだと思います(でも再三書いているように私は出世とかいうことはどーでもいい).

 別に自慢してるのではなくて,何が言いたいかというと,昔の自分を思い返すと,とても想像できないというか,やっぱり「よくここまで来られたなー」と思うんですよ.駒場時代もそうですし,小さいときからずっと私は数え切れないくらい挫折しましたし,何度もドロップアウトしました.受験という受験はことごとく失敗しましたし,何度もやる気を失って,悶々とした日々を送ったものです.大学の教員になってからもそうです.ですから,ほんのちょっと間違えば,不遇とまでは行かなくても不本意な人生を送った可能性も大いにあったと思うのです.

 じゃあ,なんで「ここまで来られた」かというとよくわかりません(^^;.というか,単にラッキーだっただけのような気がします.でもそれじゃあ,読む人にとって何の参考にもならないと思うので,自分がどうしてきたか正直に書くと,やっぱり,出世とか社会的地位とかいわゆる世俗的な成功に無頓着だったと思います.つまり,単にやりたいことを探して,それをやったというだけなんですよ.そして,気づいたら「ここまで来ていた」ということです.

 参考になりますか? 参考になるかどうかはわかりませんが,これなら誰にでもできると思いませんか? 成功とかそんなことどーでもいいじゃないですか.ていうか,やりたいことを探してそれをやる,それで生きて行けたら,もう人生「成功」したようなもんでしょう.

 そして,大事なのは,やっぱり「考えること」,そして「とにかく自分で何とかすること」なんだと思います.何がやりたいかを探すのは,実は非常に大変なことで,私も苦労しましたが,考えれば答えは出るものですし,こうやれば見つかるというマニュアルなんかありませんから「とにかく自分で何とかする」しかありませんし,挫折してドロップアウトしたところから立ち直るのだって,「とにかく自分で何とかする」しかありません.

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02b
[過去の嫌なことを憶えているメリット]
(生き方)

 誰だって過去の嫌な思い出ってありますよね.でも,本能的には人間嫌なことは忘れて,いいことは憶えているという傾向があるそうです.でも,私は過去の嫌なこといーっぱい憶えてますよ.

 でも,これもどこかで書きましたが,過去の嫌なことを憶えているのって,「成功」するのに必須の条件なんですよ.だって,嫌なこと≒失敗したことを忘れたら,同じ失敗を何度も繰り返すわけじゃないですか.

 ですから,過去の嫌なことを憶えていると,正直,気分はよくないですが,「成功」する可能性は大いに高まると思います.

 そして,更に,過去の嫌なことを憶えているメリットに気がつきました.すぐ上の記事を見るとわかるのですが,相対的に過去より現在がいかに「成功」しているか,幸せかが実感できるんですねー.これは意外でした.

 もちろん,何度も書いてるように幸せになんかなってもしょうがないんですが,そろそろ人生も終盤にさしかかっている状況では,そういうことも必要なのかなと思います.

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02c
[「老後に強い」生き方]
(生き方)

 過去を振り返ってみると,別に目標なんかはなかったと思うのですが,例えば,小さい頃は,やりたいことを見つけてそれを仕事にすること,具体的には,大学の教員になるために東大に入ること,そして,大学に入ってからは,具体的な研究分野を見つけて研究室に入って,研究成果を出して職を得ること(でも実際はただ研究が楽しくて研究してただけだったけど)だったと思います.

 職を得てからは,ほんとにやりたいこと,自分にしかできないことを見つけるまで大分迷走しましたが,見つけてからは,とにかく仕事したと思います.そして,自分の中でも社会の中でも認められるようになりました.満足しています.

 そして,これからです.どこかで書いたように,目標というのは,将来に対してもつもので,でもその将来が残り少なくなって来てるわけで,目標をもつのが難しいというのはあるでしょうね.50を過ぎてもうだいたい結果が出てきてしまってるということもあるでしょう.

 でもよくよく考えてみると,少なくとも私は,これまで別に目標みたいなものは特にもつことなく,ただやりたいことを探してやりたいことをやってきただけでした.ですから,これからもそうすればいいってことです.つまり,たまたまですが,私のそういう生き方って,まさに「老後に強い」生き方だったということになるのかもしれません.

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02d
[嚥下だけじゃだめ?]
(生活)

 嚥下ですが,?と思うことがあります.それは,海外,それも途上国に行ったことがある人なら誰でも経験あると思うのですが,水道の水は絶対に飲まないのは当然ですが,例えば,食事で野菜とか洗浄した皿に水が残ってたりして下痢することってありますよね.でも胃の中にウィルスや菌を流し込めば死滅するとしたら,おかしいと思いませんか? 一般的な食中毒だってそうです.胃液で死滅するウィルスとそうでないウィルスがあるってことでしょうか?(やっぱり鵜呑みのするのではなく考えるのが大事)

 ということでちょっと調べてみました.要は,胃液で死滅するウィルスとそうでないウィルスがある(例えば,胃で死滅せずに腸まで届く乳酸菌入りのヨーグルトとか言ってますよね)らしいのですが,健康な人の胃液はとても酸性が強いので,要は,健康であることが大事ということらしいです.そうであれば,食中毒を引き起こすくらいの菌ならやはりほとんど胃液で死滅するらしいです.

 ということで,嚥下だけではなく,健康であることも大事ということですね.

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02e
[タイプ]
(スポーツ)

 ちらっと見ただけですが,人間の体には4タイプがあってそれに合った動きをすることで最大限の運動能力が発揮されるというのをやってました.これも既にどこかで書きましたね.要は,バドミントンやゴルフのスイング,スキーのフォームにしても何にしてもその人に合ったものがあるということで,一律にこうでなければならない,これが理想のフォームというようなことはないのです.

 そうすると何が重要かというと,自分の感覚,そして,やっぱり自分で考えることということになります.そして,人に教えてもらってロボットになるより,自分で創意工夫した方が楽しいし,極端な話,まだ誰も見出していない新発見をすることだってあると思うのです.

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02f
[代わりになんていくらでもいる]
(世の中)

 パネルクイズアタック25ですが,別にふつーにやってますね.つまり,パネルクイズアタック25=児玉清さんが司会,なんてーことはなくて,彼の代わりになんていくらでもいるってことです.そしてそういうもんでしょう.

 ですから,私にしかできない,なんてことなんかないんだと思います.というかそう願ってます.

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02g
[書くと忘れる]
(このサイト)

 ?年日記ではなく,最近の記事を読み返す,ですが,まずは去年の記事を読み返しています.そしてやっぱり(自分で言うのもなんだが)面白いし,驚くほど示唆に富んでいてびっくりします(自分で書いたのに).

 つまり,やっぱり忘れてるってことですね.これもどこかで書きましたが,「書くと安心して忘れる」ということもあります(一生懸命メモはとるけど,そのまんまになってる人いませんか?).

 ですから,常に読み直し続けることにして行きたいと思います.方法は簡単で,小間切れ時間になったらスマホを取り出して読むだけです.

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02h
[老後の勝ち負け]
(生き方)

 別に勝負なんかするつもりはないですが,老後の勝ち負けを決めるものって何でしょうね? 少なくとも言えるのは,老前の社会的地位とか業績とかは全く関係ありません.

 まず最初に来るのは,やはり心身ともに健康でしょう.これさえあれば,何でもできるし,あとは自分次第なわけですからね.ですから,50を過ぎたら働きすぎて体を壊さないように注意する必要があります.というか,そうした方が結果的に仕事もできちゃうと思います.

 そして,定年で仕事を辞めれば,仕事以外のことしか残りませんから,例えば,バドミントンが強いとかピアノやスキーやゴルフが上手いというのは,アドバンテージというか,気分はいいでしょうね.

 でも,とにかくやりたいことやって楽しく生きればよくて,本人が楽しければ,他人がとやかく言うことではないのは,老前より老後が顕著でしょう.例えば,ピアノがどんなに下手でもピアノを弾いていて楽しいのならもうそれでOKなわけですからね.そして,これも心身ともに健康でさえあれば,自然とそうなるでしょう.ですからやっぱりこれがプライオリティの一番なんだと思います.

 私は長生きしたいとは思いませんが,長生きするのが勝ちという考え方もあるでしょう(死人に口なし)から,これもやはり心身ともに健康であることが大事ってことになってきますね.

 そして,大事なのはやっぱり生き方というか,老前,そして,老後もどういう生き方をしてきたかでしょうか.別に若い人にえらそーに人生を語る必要はないですが,どういう生き方をしてきたか,どうやって生きて行けばいいのかときかれて,仕事ばかりして何も考えずに生きてきて何も答えられないのでは情けなさ過ぎます(成功した人でそういう人結構いますよね).

 最後に,リタイアするとキャッシュフローが得られる仕事を失うので,やっぱりお金はあった方がいいでしょうか.でもこれも再三書いているように必要以上のお金は要りませんから,莫大な資産よりは,月10数万のキャッシュフローなんだと思います.そういう意味では,一般の人がリタイアする歳を過ぎてもできるような仕事をしていてキャッシュフローが得られるとしたらそれは大きなアドバンテージだと思います(でも体を壊してまで働くのは本末転倒ですから,やっぱり一番は心身ともに健康ですね).

 でも,500倍の資金,具体的には10億くらいあれば,月10数万のキャッシュフローも金利で得られますし,それほどの資産を形成する人はほとんどいないでしょうから,勝ち負け的には勝ちと言えるかもしれませんね.

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02i
[データで防災]
(地震防災)

 Nスペで震災ビッグデータというのをやってました.携帯のGPSやカーナビ,ツイッターなどの膨大なデータを活用して防災に役立てるというものです.その辺のところはまあいいとして(でも首都直下地震で1-2秒が出て建物がばんばん全壊したら東日本大震災のときのデータなんか使えないのは明らかでしょう),最後の方で,将来発生する首都直下地震に対して,建物の建設年と地盤から建物の全壊率を算出して,共助力が弱いところを把握するというのをやってました.

 どうやって建物の全壊率を算出したかは述べられてなかったのですが,おそらく震度なんでしょう.ということは,正確な建物の全壊率なんか全然算出できてないわけで,2000年鳥取県西部地震や2001年芸予地震で,実際と全く異なる被害推定を出した過ちをまた繰り返そうとしてるってことです.

 データを活用するのは,いいんですが,どうしてそういう地震動が発生するのか,そういう地震動が発生したら建物被害がどうなるのかといった物理や力学の理解が全くないまま,ただデータを既往の式に当てはめて計算するだけでちゃんとした防災なんかできるわけありません.

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02j
[よいしょ]
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 立ったり動いたりちょっと力を入れるときに「よいしょ」って言うのって,年寄り臭いですよね(でも(若い)学生とかも結構言ってるけど).私はもう年寄りで,年寄り臭いもくそもないので,最近は別に我慢(^^;することなく,よいしょって言ってます(でも,振動実験の時に女子学生がえっ?て顔してたけど).

 要は,自然と出るのなら出せばいいし,出なくなるのならそれでいいということでしょう.つまり,体調が回復して,よいしょと言わなくて済むようになれば,体調が回復してきたってことなんでしょう.

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3/3'14
[]
(日記)

 午後から東京で仕事の時は,だいたい秋葉で昼ご飯を食べるんですが,いつも行ってるお店の500円の定食が590円になってました.率にして2割近くの値上げです.そして,最近こういうことがとても多いです.

 Aベノミクスのインフレターゲットなんですが,便乗値上げに格好の口実を与えているような気がします.こうやって企業は値上げをする,でも社員の給料は上がらない,なんてーことにならなきゃいいですが.

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3/4'14
[デフレよりインフレの理由]
(世の中, 経済, 日記)

 ちらっと見ただけですが,国会中継でA倍さんか日銀のK田さんがデフレが悪くてインフレがいい理由を,デフレだと現金を使わないでもっていた方が得だから,インフレにして現金を使うように仕向けて経済を活性化するとか何とか言ってました.もっともらしい言い方ですがどう思いますか?

 例えば,生活するのに一番必要な食料などの生活必需品を考えてみましょう.インフレになって値上がりするから,値上がりする前にお金使っておこうとなりますか? 食料は「備蓄」できないので,そんなことできませんよね.電気ガス水道やガソリン代だって同じです.結構お金がかかるものに旅行がありますが,これから旅行代金が値上がりするから早めの旅行に行っておこう,とはなりませんよね.

 強いて言えば,(「備蓄」ができる)家くらいでしょう(家を買うのなら).でもそういう理由で家って買うものなんでしょうか? 自分の収入とか将来設計とかそういうことが主な理由で,あとは借金する場合は,金利が気になるくらいじゃないですかね?

 こうして考えてみると,「何」をインフレにしたいかが見えてきますね.平たく言えば,一般庶民とは関係のない株とか不動産でしょう.そういう意味では,実需ではなく不動産を投機目的で買う人は,現金を不動産や株に変えておこうとは思うでしょう.

 つまり,一般庶民は,昨日書いた便乗値上げなどの,とばっちりを食うだけで,何にもいいことはないどころか,ますまう貧困になって行くんだと思います.もちろん,Aベノミクスが成功したらの話ですが,失敗したらインフレにならないどころか,インフレになったのに給料が上がらないという最悪のシナリオもあり得ます.

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04b
[一日二食]
(日記)

 昨日,東大地震研の纐纈先生と話したとき,彼は今昼ご飯を食べずに一日二食にして特に運動などはせず体重も5kg減って,いい感じなんだそうです.つまり,このサイトで書いた「少入少出」を実行されてるわけです.ていうか,人間ってもともと一日二食だったんですよね.それで,私も最近(F原君が怪我して)練習してないのでやってみようと思いました.そしたら...

 いきなり挫折しました(^^;(いきなり,つまり,一回もやってないのに挫折と言えるのか?).思ったのは,やっぱり「食べることは人生最大の楽しみ」ということです.それが一日3回から2回に減るのは,(数少ない)大きな楽しみを失うことになってしまいます.

 あと,昼ご飯を食べに行かないと部屋にいることになるので,行動というか体を動かす機会も減ってしまいます.

 ですから,やるのなら食事の回数を減らすのではなく,以前のように,1回の食事の量をバランスよく減らすことでしょうか.

 というか,私の場合は,運動しているので,運動を再開することですかね.でも,F原君が怪我している間は,トレーニングしとこうとかそこまでの気力は(まだ)ありません.サークルの練習に行ってもいいのですが,なんかめんどくさい.でも,もう大分練習してないし(もう2週間以上),今日は頑張って行くことにしますか.

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 と思ったのですが,体調あんまりよくなくて体も怠いし,2,3日前から少し咳も出ているのでやめました(これまではどうしようかと思ったらやる,だったんですが,最近は「頑張って」やめることにしている.大分できるようになった).

 あと,1回の食事の量をバランスよく減らすのもなかなか難しいですね.例えば,朝食でほぼ毎日りんご1/4,バナナ半分+ヨーグルト150gぐらい(これ以外に蛋白質,野菜,炭水化物,コーヒーとお茶)を食べてるのですが,バランスよく減らすとするとヨーグルトは100gとかにすればいいけど,りんごは1/5,バナナは1/3とかになっちゃいます(^^;.

 そうすると,簡単に減らせるのは,やっぱ炭水化物ですかね.具体的には,今は3.5合を9杯に分けてるんですが,それを10杯に分ければいいですかね.

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04c
[一目で見てわかるメモ書き]
(このサイト)

 去年の記事なんですが,さすがに前半は読んでるだけでしんどいですね.でも後半は回復していく過程がわかって非常に参考になります.そしてやっぱりとても勉強になります(^^;(自分で書いたのに).でも,常に読み直し続けるのはちょっと大変です.

 ということで,自分の過去の記事を読んで,何かの本を読んだとか勉強したときみたいに一目で見てわかるメモ書き,せめてPCの一画面に収まるくらいのものを作ろうと思います(公開することはないと思うけど).でも,自分で書いた記事なのにやっぱり何か変ですね(^^;.

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3/5'14
[この程度の大学]
(大学)

 系(と言われても学外の人は何のこっちゃ?という感じでしょうが,要は工学系の教員の集まり)の教員会議で,冒頭にミッションの再定義(工学)の紹介がありました.要は,筑波大の工学分野が旧帝大+東工大とともに「量・質ともに世界的水準にある9つの大学」として文科省に認められたということです.

 説明したのは研究科長ですが,雰囲気としては「よかった」という感じで,これはこれまでの評価であって,これからも(ここから滑り落ちることがないよう科研費いっぱい獲って)頑張ってくださいというようなことを言われていました.つまり,これで満足で,例えば,東大京大と並ぶ日本の,あるいは,世界から見てもトップレベルの大学を目指すことはないってことで,要は「この程度の大学」ということなんですね.

 でも現実を見れば,こんなもんなんでしょう.でもそんなことより,自分が所属している大学がどういうレベルか何て関係なくて,要は本人の研究レベルなわけですからね.

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05b
[ご飯は自分で用意]
(生活)

 どうやって三食の中で栄養バランスよく少しずつ量を減らすかですが,難しいのはやはり外食となる昼食ですかね.と言っても,要は,栄養バランスよく少しずつ残せばいいのですが,やっぱりちょっと勿体ない.ご飯は小盛にできるのですが,それでもまだ多い.

 ということで,ご飯だけでも丁度いい量を自分で用意できないかと考えました.既に書いたように,私はまとめて3.5合炊いて10杯に分けて冷凍していて,食堂に電子レンジもありますから,そんなに面倒でもありません.今日は,定食じゃなくて麺類にしようかなと思ったら,研究室に冷凍庫付きの冷蔵庫があるので,そこに入れておけばいいだけの話です.今日,きいたら全てのセットメニューでご飯なしを120円を引いて(ちなみに小盛にすると30円引き,つまり,小盛は90円)注文できるそうです.

 そうすると,結構な節約にもなるのではと気づきました.簡単に計算すると,お米は5kgでいわゆるブランド米の無洗米でも2000円はしません.というか,株主優待で勝手に送ってきたり,なんかのクーポンが付いて,何月何日までに何とかモールで何か買わないと失効するぞーとかいうのが来ると,それこそ只同然とか均すと5kg1000円以下で手に入ったりします.

 そうすると,一合が180cc(150gくらい)で3.5合で10杯なので,5kgで5000/(150*3.5/10)=95杯なので,一杯当たり,5kg2000円なら21円,1000円なら11円となります.ですから,1/10とか1/5になるわけですが,合計すると月数千円程度なので額としては大したことないですね(大したことある?)

 でも感覚としては,定食の値段が常に100円引き(500円→400円,600円→500円)ってことですから,結構太いかもしれませんね.何よりご飯の量をきっちりコントロールできるのもいいです.やってみますか(実は,株主優待で勝手に送ってきたのと,何とかモールで何でもいいから3000円分買い物しろと言われて,何も買うものがなくて,10kg4000円(実際は1000円)でお米を買ったので,今10kg以上のお米が冷蔵庫で眠ってるという「事情」もある(^^;).

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05c
[キャンパスハラスメント講習会]
(大学)

 系の教員会議の後,キャンパスハラスメント講習会とゆーのがありました.この手のものは何度かありましたが,どーせ大したことは...と思っていたのですが,確かに内容的には想定内のものでしたが,意外なところで非常に有益な情報?を得ることができました.

 中身については,取り立てて書くことはないのですが,最後に講師の方が言われていたことは非常に合点がいくというかその通りだと思ったのですが,それは,キャンパスハラスメントの背景に「学費の対価として教育サービスを受ける」という意識を学生も親ももつようになったことがある,ということでした.まさに再三このサイトで書いている「悪しき循環」のことですね.

 また,今の学生は丁寧に説明してあげないとわからない,とにかくやってみろでは何もできないともおっしゃってました.これもまさにここで書いたことですね.そう言えば,先日の駒場の同窓会の後,産総研のS藤君と帰りのバスの中でずっといろんな話をしていたのですが(毎年そう(^^;),彼も同じことを言ってましたね.

 さてさて,私がどうするかですが,もちろん,私の指導方針を変えるつもりは全くありません.ただ,実際上は,学生がそういう風に変化してきているのは百も承知ですから,いろいろと面倒な気遣いみたいなものは既にやってます(具体的には書かない).

 でも,そんな「気遣い」にも自ずと限界があります.もちろん現状ではそんなことはありませんが,まず自分で考える,そして,最終的には自分で何とかできるようになるように指導することが「ハラスメント」になるということになれば,喜んで大学を辞めたいと思います.

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05d
[楽]
(大学)

 上の続きになるのかもしれませんが,講師の先生は,一番大事なのは,学生を「育てる」という意識をもってもらうこと,その意識がないとハラスメントになりやすいとおっしゃってました.その通りだと思います.このサイトで既に何度も書きましたが,私が最も重要視しているのは,「とにかく学生に成長してもらう」ことです.そして,手取り足取り指導することは,決して学生の成長に繋がらないと思うのです.

 逆に全て手順を教えてこの通りやったらできるよってやれば,そりゃあ楽ですよ.でもそれだと「学生を育てる」というよりは,卒論,修論にかこつけて「自分の仕事を学生にやらせてる」ってことですよね.そうした方がいいってことですか? そりゃあそっちの方が楽ですから,やれと言われればすぐにでもできると思いますよ.

 でもそんな自分が正しいと思わないことをするくらいなら,さっさと大学なんかやめますよ.

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05e
[年収いくらあれば]
(大学)

 こんな具合に,大学は予備校化まっしぐらという感じで,私としては,食べて行くために今の職にしがみつく必要はないですし,何より大学にしがみつく唯一の理由としての「ほんとの意味での」学生の研究指導ができなくなったらいつでも(具体的には決断して2年あれば)辞められるのですが,ここでは別の観点から辞められるかどうかを検討してみたいと思います(だんだん本気になってきた).

 要は,「ほんとの意味での」学生の研究指導ができなくなったとき,収入を得るためだけに自分の意に反することをしてまで働くだけの大学の教員の割のよさ?を捨てるには,どのくらい稼げばいいかといったようなことでしょうか.

 既に書きましたが,非常にざっくり書くと,大学教員の時給は,だいたい5000円,これで,1日8時間,1年に250日働けば1000万となります.そして,この好?条件を捨てるにはいくら稼げばいいかということです.もちろん,1000万丸々カウントするのではなくて,ここからいろんなものが引かれますし,何より(「ほんとの意味での」学生の研究指導ができななければ)自分の意に反する仕事をするのですから,そこは大幅に割引いてもいいでしょう.でもこれは判断が難しいのでざっくり半分の500万としておきます.

 結論から言えば,1オーダー,即ち,もし何らかの形で5000万の収入があれば,その1/10の収入である500万は捨てても惜しいとは思わないでしょうね.上の非常に判断が難しい「割引率」が極端に8割引の200万だとしても2000万です.問題はこの「5000万(2000万)の収入」をどうやって得るかです.少なくとも言えるのは,非常に高いハードルということです(ですから,結局ほとんどの人は,既得権にしがみつくんでしょう).

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05f
[5〜7%]
()

 あと,キャンパスハラスメントの講師の先生がおっしゃってたのですが,face to faceを100とすると,(学生に)メールしたとき,情報が伝わる量は,なんと5〜7(%)なんだそうです.私はいろんな超大事なことを学生にメールで連絡していますが(だからもちろん,私からのメールは決して斜め読みせずにしっかり読むことと言ってる),感触としては,ここまでひどくはないですが,何度同じこと言っても...ということはよくあります.

 メールだけではなく,要は,文章という形の電子情報も同じですから,このサイトの記事もおそらく1割くらいしか伝わってないんだと思います.実際,いろんな人からこのサイトに関するメールが来るんですが,ちゃんと読んでないな,と思うことがよくあります.でもまあ読んでいただけるだけでありがたいんですが.

 でも,学生に,もちろん口頭で伝えるときは伝えますが,大事なことを敢えてメールで連絡するのには理由があって,それは証拠が残るからということです.つまり,そんなメール読まなかったと言っても動かぬ証拠があるわけです.

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05g
[ビットコイン]
(経済)

 ビットコイン問題ですがどう思いますか? 対岸の火事?

 でもビットコインは仮想通貨と言ってますが,通貨そのものがもう実質仮想のものですよね.つまり,あなたが大銀行に預けているお金も実際には「札束」という「もの」ではなく,単なるコンピュータ上の数字なわけで,セキュリティの大小はあるでしょうが,100%安全ということはないわけで,金庫の中の現金だっていつ紙くずになるやもしれず,このサイトで何度も書いてきたように経済とはかくも架空のものなのです.

 単なる「事件」ではなく,来るべき破綻の「予兆」ではないと祈るしかないのでしょうか?

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3/6'14
[]
(日記)

 完全に風邪ひきました.先日から咳は出ていたのですが,鼻も詰まって体も怠くなってきました.なんと今シーズン2回目です.こんなことは記憶にないです.

 もちろん,普段からシーズンに何回も風邪ひく人もいるんでしょうし,そういうのは人それぞれなんでしょうが,少なくとも言えるのは,私の中では,加齢で体が衰えてきているにも関わらず,外部からのストレスは確実に増えていて,それに耐えられなくなってきているということです.

 何とかしないとまずいのかもしれません.

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06b
[年収いくらあれば2]
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 年収いくらあればですが,いろんな考え方ができると思います.ここで書いたこともそうですし,それ以外にも,本来的には,私の場合月20万のキャッシュフローがあれば,充分なのですから,20*12=240万,保険,年金や様々な諸経費など入れても300万あればいいわけで,そうすると「1オーダー」的な考え方で行けば,その10倍の3000万も100倍の3億もある意味同じなわけで,つまり,年収3000万以上あれば,生きて行くのに必要なお金300万は「誤差」の範囲ということになるわけです.

 そして,この額は,ここで書いた2000〜5000万とだいたい一致するわけです(いずれにしても非常に高いハードルですが).

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06c
[変動の範囲内]
(日記)

 風邪ひいてるし,ここのところ確かに不調ですが,もう第二の人生なので,不調なら不調なりにやって行けばいいわけです.

 でも,去年からの記事を読み返して思ったんですが,昨年夏の体調が異常に悪かったときはこんなもんではありませんでした.例えば,8月の記事を見るとわかるんですが,記事があるのはわずかに5日で,8/6〜8/24という長期に渡ってここに記事を書けないほどだったわけです.ですから,このくらいなら単なる変動の範囲内ということでしょう.

 でも,そういう調子の変動というところ以外で,何かこのまますーっと行く感じはやっぱりなくて,とにかくこれから3年ということはあると思います.

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3/7'14
[年収いくらあれば(結論?)]
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 年収いくらあればですが,何か変ですね.こんな話じゃないはずです.

 (経済情勢が変化しなければ)年300万あれば充分,そして,それなら,もう私が平均+2σくらい長生きして(しまって)も何とかなるところまで来ました.

 ですから,今の仕事を続けるかどうかは,今の仕事にやり甲斐を感じるのか,言い方を変えると,全く無償だとしてもやりたいと思うか,の一点で決まるということになります.

 そして,(今のところ)研究室の学生の研究指導を通して研究を進め,その成果を社会に還元することは,全く無償でも(でもほんとにこのことが一銭の経済的価値がないわけはありませんが)続けて行きたいと思っていますが,だんだん雲行きが怪しくなってきたことは,何度か書いている通りです.

 あとは,「(経済情勢が変化しなければ)」と書きましたが,ほんとにインフレになってしまうのか,そうだとしたら対策できるのか,そういうことも含めた「安全率」,即ち,どのくらい「必要でない」お金が必要になるのか,といったことでしょうか.

 ですから,様子を見ながらとにかく3年やってみて,その時にまたあらためて判断するということですね.

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07b
[ほとんどに人にとって何の関係もない]
(世の中)

 S村河内守が会見を開いたようで,各社一斉に報道しています.でもなんでこんなに騒ぐんでしょうか? 彼は多くの人に迷惑をかけたと謝罪したようですが,ほとんどに人にとっては何の関係もないことですよね.要は,一種の「スキャンダル」で視聴率が獲れるってこと?

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 ニュースで画像を見ました.びっくり(^^;.これじゃあ「別人が作曲」ていうより本人が「別人」(^^;?

 でも,姿格好でこんなに印象が違うんですねー(思ったのはそんだけ).

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3/9'14
[]
(日記, スポーツ)

 ラグビー日本選手権の決勝をやっていたのでちらっと見たのですが,驚きました.このときとはもう全然違います.もちろんそのときのワールドカップレベルとまでは行きませんが,相当そのときのレベルに近づいてきたと思いました.このときから7年ですが,トップレベルの外国人がたくさん日本でプレーしているとかの事情はあるでしょうが,このくらいの時間でこんなに劇的に変わるんですねー.

 パラリンピックのアルペン滑降,スーパーG(座位)も見たんですが,すごすぎます.クロカンだって,座って腕だけで進むのなんか,半端ないですよね.ていうか,これって別に障害者云々じゃなくて,そういう種目としてオリンピックやってもいいくらいの技術力やフィジカルの高さです.でもスキーは多分一般の(2本ある)スキーの1本を使ってると思うのですが,全体重(+機具)を1本で支えているので専用のスキーを開発した方がいいんじゃないですかね?

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09b
[3位と4位の差]
(スポーツ)

 3位以上はみな同じとする「メダル数」で戦績を評価するのはおかしいと再三書いて来ました.その考えに変わりはありません.でも,メダルがもらえるかどうか,表彰台に上がれるかどうかに「差」があるのは確かにそうだと思います.

 私は優勝の経験はそんなにないですが,何かの大会で3位に入って別に表彰台とかはないんですが,大会の最後に表彰されたことは何度かありますが,やっぱり気分はいいです.

 ですから,3位と4位に確かに差はあると思うのですが,それはあくまで選手の立場の話です.評価する立場からして,3位以上はみな同じというのはどう考えてもおかしいですし,選手からしても,3位と4位以下に差があること以上に,1位と2位の差はとてつもなく大きいものです.

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09c
[ぶよぶよ]
(日記)

 昨日だったか一昨日だったか,3週間くらい練習してないので,そろそろやばいかなと思って久しぶりに体重計に乗ってみました.運動しない分食べてませんから,体重はそんなに変わらなかったですが,体脂肪率が今まで見たことない数字になってました.

 つまり,「少入少出」で体重はコントロールできても,体がぶよぶよになるのは防げないということですね.

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09d
何のために生きているのか?
(生き方)

 一体何のために生きているのか?と考えることはないですか? 私はしょっちゅうありますよ.でも,既に何度か書いたと思うのですが,生きていることに目的はありません.

 会社で出世して偉くなること? 金持ちになること? 有名になること? やりたいことを見つけて頑張ること? 世の中の役に立つこと? 愛する家族のために働くこと? 未解明な謎を解き明かすこと? 怪しいものからもっともそうなものまでいろいろですが,その目的を突き詰めて考えて行くと,究極的にはどれも特に意味はありません.人生所詮退屈しのぎですからね.

 とか書くと絶望的になりますか? でも生きていることに目的はありませんが,そんなものなくても楽しく気分よく生きて行くことはできます.上で書いたようなことにむりくり意味があると思う(≒よく考えない)ことも一つの方法ですが,こういうのって結構危ういんですよねー.究極的には意味がないことに気づけば終わりですからね.

 だとすると,もっとシンプルに考えるのがいいと思います.具体的には,おいしくご飯を食べる,気持ちよく熟睡する,暖かいお風呂に入る,外を散歩していて天気がよくて気持ちいいなあというようなことがあれば,それだけで生きている意味があると思いませんか? +αで,愛する人や親しい友人達がいたらこれ以上何が必要ですか?

 おいしくご飯を食べて,暖かいお風呂に入って,気持ちよく熟睡する(+愛する家族を養う)のにお金が必要ならそのために働きましょう.そして,労働の後には,「純粋な喜びである勤労後の休息(カント)」という至福の時が待っています.

 もちろん,やりたいことや打ち込みたいことがあって,それに精力的に取り組めて頑張れるときは頑張ればいいと思います.私も経験がありますが,そういうときってほんとに幸せを感じます.

 でも,人生そんなときばかりでもない.そして,そういういい思いをしたことがあると,そうでないときにものすごく落ち込むし,生きてる意味なんかあるのかって思いますよ.でも,よくよく考えてみれば,そんなものなくても,おいしくご飯を食べられて,気持ちよく熟睡できて,暖かいお風呂に入れれば,それだけで生きてる意味があると思えるし,楽しく気分よく生きて行けるものです.

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3/10'14
[これも準備]
(生き方)

 ↑というようなことを考えるのも「準備」の一環ということでしょうか.自分が社会から必要とされ,何らかの形で社会に貢献できる,あるいは,目の前のこと,生きて行くだけで精一杯なのなら,一体何のために生きているのか?と考えることもないでしょう(でも,そうであっても,ふとしたときにそう考えることもあるのが真っ当だと私は思いますけどね).

 でも多くの場合,ある日突然,定年という形で社会からもうお前は必要ないと言われるわけです.そういう「過酷」な状況で生きて行くのは大変なことですが,↑というように考えれば,気分よく楽しく生きて行けるのではないか,ということです.

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10b
[たったこれだけ]
(世の中)

 20年くらい前の何かのコミック(人間交差点?)だったと思うのですが,有名一流大学(確か慶應?)を卒業し,一流大企業(確か大銀行)に就職して人並み以上に出世もし(確か部長くらい),結婚して子供も二人いて家庭も円満で,まさに絵に描いたような幸せな男がいて,彼が会社から帰ってきてふと自分の自宅がある巨大なマンションを見上げて,ここまで成功したのに自分に与えられたものはたったこれだけなのか,というようなことをつぶやく場面がありました.

 サラリーマンだとどんなに成功してもせいぜいそんなもんだと思うのですが,その辺の所になんか違和感があるのは確かで,ちょっと簡単な計算をしてみました.日本の面積はだいたい38万平方キロ,人口は1億2000万です.面積と言っても7割は森林ですから,実質全体の3割を「シェア」すると一人当たり380000/120000000=0.00095平方キロ≒1000平米,道路,交通や公共施設などみんなでシェアするものがどのくらいを占めるかはよくわかりませんが,ざっくり半分だとしても500平米(150坪),家族4人ならその4倍の2000平米(600坪)の面積が「割り当てられる」ことになります.

 一方,親がもともと大金持ちとかではなく,自分の力で世の中の中でごく僅かな数%の中に入るくらい成功したとしても,得られる生涯賃金はせいぜい数億で,家を買ったとしても,東京近郊なら100平米で4LDKくらいの「高級マンション」がせいぜいでしょう.家の広さは100平米あっても土地なんかそれこそ猫の額です.

 この「ギャップ」は何なのかというと,極々一部の大金持ち,そして,人ではなく会社などの組織が富を独占しているということでしょう.もちろん,会社などに勤めているうちは,ほんの少しだけその恩恵にあずかれるわけですが,定年でクビになれば,いきなり路上に放り出されます.

 もちろん,これでいいと思えばいいのでしょう.実際,人が生活するのに必要な面積なんか一人当たり100平米どころか50平米もあれば充分です.でも,上の成功したサラリーマンではないですが,みょーな不公平感というか理不尽さを感じるのも事実です.これについても何らかの「準備」が必要なのでしょうか?

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10c
[目的化]
(生き方)

 確かに心身ともに健康が第一であるのはそうなんですが,それだけでOKってわけでもありませんよね.どんなに体ぴんぴんしていて,やる気満々だったとしても,やる対象がなければ話になりませんし,実際リタイアするとそういう状態になってどんどんめげていってしまって.何のために生きているのか?ということになるわけです.

 でも,何のために生きているのか?と考えたとき,食べること,寝ることなどは純粋に喜びで,これを基本に考えて行くと,食べるために買い物に行くとか料理をするとか皿洗いするとか,食料を買うためのお金を稼ぐために働くとか,おいしいものを(充分に)食べるためにその分運動もしないといけないというようにいろんなものが「目的化」してくるということはあります.

 そういう意味では,心身ともに健康が第一なのですが,体や心が辛いとか苦しいのは誰しもが嫌でしょうから,心身ともに健康を「目的化」することもできるわけです.

 まさに鶏と卵ですが,人生所詮退屈しのぎなのですから,楽しく気分よく生きて行けるのならどっちが目的か手段かなんてどっちでもいいんだと思います.

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3/11'14
[いい迷惑]
(世の中)

 この件ですが,ようやくメディアも報道を始めました.随分前から「アウト」という話だったんですけどね.先日,駒場の同窓会で?HKで番組やろうとしてるとT附が言っていたので,一応伝えておいたのですが,間に合ったかな?

 もちろん,まだどうなるかはわからないのですが,まずこれほどまでにずさんな論文(であることに間違いはない)がネイチャーに載ったというのが驚きです.そして,研究の性格上,偽造が容易というのも事実なわけで,相当綿密な検証が必要でしょう.要は「時間を巻き戻」せばいいわけですからね.つまり,明日の株価を当てることは難しくても,昨日の株価なら誰でも知ってるわけです.

 思うのは(もちろんまだわかりませんが),一体何のために研究をしているのだろう?ということです.成果を出して名声を得るため? S村河内守も同じですよね.そんなことでいい研究や音楽なんかできるわけありません.研究なんかしても金にもならないし名声も得られない,でもそれでも研究したいというのが研究者でしょう.

 でもこういうことが続くと,また無用で面倒な縛りがどんどん増えて,ますますぎすぎすした生きにくい世の中になって行くでしょうね.ほんといい迷惑です.

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11b
あの日から3年
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 あの日から3年が経ちました.と言っても,私はあの日のことを知りません.海外にいて,ただ呆然と見守るしかありませんでした.

 数日後に帰国し,原発から漏れる放射線,深刻なガソリン不足や食糧不足など日常生活に支障をきたす中,被害調査に出かけたりして,少し落ち着いたのは半年くらいしてからでしょうか.

 そして,3年が経ち,思うことは1年前2年前と変わりません.もちろん,復興は必要です.でも復興と対策は全く違います.

 津波で被害が出たから,まず津波対策,で大丈夫ですか? 首都直下地震で津波は来ますか? 津波や長周期地震動や天井の落下だけ考えていれば大丈夫ですか?

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3/13'14
[]
(日記)

 風邪もなかなか治らないしどうにも具合が悪いです.毎日玉ねぎ食べてるんですがもう効かなくなってきた? でも,食べること寝ることさえできれば何とか生きて行くことはできます.だからこれでいいんってことなんでしょうか.

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13b
[欲]
(日記)

 こうも体調や調子が悪いと,やっぱり重要なのは,心身ともに健康だと思うのですが,これを最優先するということは,(できる範囲で)休むということになります.ですから,これはこれでいいというか仕方のないことです.

 でもここで,そもそもなんで心身ともに健康が第一なのか,というか,それってどういうことなのかと考え始めました.ヒントとしては,食べること寝ることさえできれば何とか生きて行けるということがあります.これって何かと考えたら要は「欲」ですよね.つまり,食べ「たい」,寝「たい」と思うから,食べると幸せ,寝ると幸せなわけです.

 そうすると,その「欲」を徐々に拡大して行くと,性欲とか,更には,仕事したい,遊びたい,ピアノ弾きたい,バドミントンしたい,ゴルフしたい,金持ちになりたい,出世したい,偉くなりたい,世の中の役に立ちたい,地震動の性質と構造物被害の関係を解明したい,人生について考えたい,というようになってくるわけです.

 ですから,好不調って要は「欲」がどのくらい感じられるのかってことと関係が深いのかもしれません.実際,テストステロンを増やす食材を摂るようになって調子が上向いたとき,性欲も増してきたことは書きました.

 そして,不調になると「欲」がどんどん減退していって,最後は,食欲,睡眠欲,性欲のようなプリミティブなものしか残らなくなる,更に進んで,病気になると食欲,睡眠欲すら失われることになるわけで,そこまで行かなければ何とか生きて行けるということなのでしょう.

 でも,そう考えると,私の場合,ほんとに欲がないですから,基本的に「不調」なのかもしれませんね.今の状態だと,残ってるのは,食べたい,寝たい,地震動の性質と構造物被害の関係を解明したい,人生について考えたい,くらいで,調子がよければ,仕事したい,遊びたい,ピアノ弾きたい,バドミントンしたい,ゴルフしたい,くらいでしょうか.

 ですから,課題としては,どうやったら「欲」をもてるようになるか,ということです.でもこれもやっぱり体調のような気がします.実際,こうも体調が悪いとバドミントンしたいとは思えません(もう1ヶ月練習してない).

 と,ここで気づいたのですが,最後の,人生について考えたい,というのは,要は,気分よく生きて行きたいということですから,それにはどうしたらいいか考えるということなので,そうすると,どうやって「欲」をもてるようになるのか考えるということになるわけで,ここでこうやって文章を書きながら考えてるわけです.

 もちろん,すぐに答えが出るものではないですが,そういう「欲」があるのなら,楽しく気分よく生きて行くための「欲」をどうやって産み出していくか,少なくとも,そこに向かっていることになるんだと思います.

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 楽しく気分よく生きて行くための「欲」をどうやって産み出していくかと考えると,それはやはり(ぐるっと回って)心身ともに健康に戻り,そのためには,しっかり食べて,(できる範囲で)ゆっくり休む(寝る)ということになります.ですから,要は,不調のときはそれでいいと思えるか,つまり,それではだめだと思って気分が悪くならないようにする,ということですかね.

 あとは,欲(「〜したいこと」)だけではなく,(既に書きましたが)「〜ねばならないこと」を積極的に作って行くということも考えられるのですが,これは,例えば,もう無理して働く必要はなくなったなど,そういうことはどんどんなくなりつつあります.

 ただ,体調が悪い→体を動かさない→ますます体調が悪くなるの悪循環もあるので,とにかくできる範囲で体を動かすことも必要かもしれません.でも,ほんとに疲れていればそんなことしたら逆効果ですし,そこのところの見極めが非常に難しいです.

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3/15'14
[唖然]
(世の中, 大学)

 あまり書きたくない,というか,書く気にもならないのですが,小保方さんのことは書いておかないといけないでしょうね.

 昨日,理化研の上層部が会見を開いていたのを見たんですが,野依先生が,未熟な研究者が起こしたとんでもない不祥事,と切って捨てたような発言があったと思いますが,正直私もそう思いました.

 メディアは,理化研のチェック体制がどうだこうだと言ってましたが,いちいちそんなことやってられるか! 一人前の研究者であるのなら,やっていいことといけないことの区別くらいつくでしょう.

 でも,彼女はこういうことをやっていけないとは思わなかった,と言ってるそうです.もう唖然とするしかないのですが,何となくこんなことが起こるんじゃないかという予感もあったような気がします.

 身内の恥をさらすようでほんと情けないのですが,最近の学生を見ていると,何がやっていいことでいけないことなのかわかっていない,そういう倫理観が決定的に欠如している学生が確かにいるんですよ.

 なんでこんなことになってしまっているのか全くわからないですが,これでこういうことを取り締まることに伴う余計な雑務がまた増えて,ますます生きにくくめんどくさい世の中になって行くでしょうね.ほんとにいい迷惑です.

 ニュースの中で,北大の先生がコメントを出されていたのですが,2000年代のK泉改革に伴う大学改革で,大学教員の労働時間は,劇的に増える一方で,研究できる時間は劇的に減っているそうです.私自身のことを考えても全くその通りで,このサイトでもこのままでは日本の研究レベルがどんどん低下するとずっと書いてきました.

 彼は,小保方さんがやったことはとんでもないことだけど,犯罪者を罰するだけではなく犯罪が起こった社会的背景を考える必要があるように,そういうことが起こってしまった背景,具体的には,短期間で成果を出さないといけない,成果を出して競争的資金を獲得しないといけないといった問題点について考える必要があるとおっしゃってましたが,私もそう思います.

 今のままだと日本の学術界はほんともうじり貧ですし,今回の件で,動き方を間違えるとますますそれを助長する方向にしか行かないでしょう.そして,おそらくそういう方向に行ってしまうんだと思います.ほんと何とかしないとまずいでしょうね.

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3/16'14
[]
(日記)

 ようやく風邪もだいたい治ってきて(でも今回は随分長引いた),体調も調子も回復してきました.やっぱり結局は体調ってことですかねー.

 でも体調が悪いときは(できるだけ)休むべしと思って,ここんとこやってきたのですが,ただ休むだけでもだめな気がします.つまり,ある程度は動くというか,活動することも必要ということです.まあ当たり前っちゃ当たり前の話ですが,じゃあその「ある程度」というのがどの程度かというのがひじょーーに難しいです.でも言えるのは,加齢による衰えを受け入れて,そのレベルをすこーしずつ落としていかないといけないということでしょうか.

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16b
[歴史とか旅とか]
(生き方)

 なぜだか理由はわからないのですが,最近になって「歴史」に興味が出てきました.小さい頃,理科学習漫画と漫画日本の歴史の2つを買い与えられて,圧倒的に前者に興味をもったことで自分は理系ということを確信し,それがその後の進路を決めたことは既に書きましたが,30を過ぎたくらいから政治や経済などの社会のことや文章を書くことなど,いわゆる文系的なことにも興味をもつようになりましたが(地理は昔から好き,っていうか地理って文系?),もちろん,必要最低限の教養レベルの知識はあると思いますが,どういうわけか最近まで歴史にはほとんど興味がありませんでした.

 こういうのって面白いですね.どこかで情熱を維持し続けることは果てしなく難しいと書きましたが,だったら,情熱をもてることを次々に変えたり開拓したりして行けばいいじゃんと考えることもできるわけです.もちろん,私がまだ若くて,これから一人前になって仕事をして行かないといけないのなら,そんなこと言ってられませんが,第二の人生ならもうそれでOKなわけで,これも第二の人生のメリットですね.

 それで,なんで歴史に興味が出てきたかですが,もちろん,理由なんかどーでもいいんですが,今の世の中のしょーもない動き,具体的には,何度も同じ過ちを繰り返すのを見て,そういうことを繰り返して来た「歴史」を振り返ってみたくなったということはあるかもしれません.ただ,興味があるのは世界史で,日本史には(まだ)それほど興味はありません.

 あとは,私は旅行に興味がないとも書いてきましたが,確かに興味はないのですが,時々出かけるのっていいかもーと思い始めました.別に海外でも観光地でもある必要はなくて,要は,いつもと違う空間に身を置いて,街中,あるいは,何でもない田舎の原風景のようなところを散策するのってリフレッシュするんですよね.

 将来住むところ探しみたいに東京のいろんな街を歩くのもいいでしょうし,地方の都市部でないところに行くのもいいでしょう.

 地震被害推定をするのに,日本国中を250mメッシュでどこにどういう建物があるかを人口データから推定しないといけないのですが,やっぱり大事なのは現場主義なので,東京の都心でも地方でも,実際に行ってみて,どういう建物がどのくらい建っているか,どういう傾向があるのかを調べてくるのも重要なことかもしれません.

 強震観測点周辺に行けば,周辺建物データも得られます.つまり,仕事も兼ねられるってことですね.

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3/17'14
[過去の記事を読み返して]
(生き方)

 体調も戻ったんですが,それだけじゃなくて,過去の記事を読み返して,あーこうすりゃよかったんだ,と教えられたことが大きかったような気がします.人間ってやっぱり忘れる,ていうか,「意識」できなくなるんですねー.そして,そういうことがあることもわかっていたはずなのですが,そういうことがあること自体も忘れるというか意識できなくなってる.

 で,どうすりゃいいかですが,過去の記事を読み返すのはやっぱり大変なので,やはり一目で見てわかるメモ書きを作っておくことだと思います.一番の問題は,時々この「一目で見てわかるメモ書き」を見ることを忘れないようにすることでしょうか.

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17b
[外で死ぬ]
(生き方)

 「4回目」のどう死んでいくかですが,女子レスリングの吉田さんのお父さんが車で運転中にくも膜下出血で亡くなったのを見て,「外で死ぬ」というのはどうかと考え始めました.

 自宅で死ねれば本望だとは思いますが,一人暮らしをしていて,死後何日も経って発見されたら,人様に多大な迷惑をかけることになり,これは本望ではありません.でも,「外で」死んだらそういうことはありませんよね.でもこれもある程度は人様に迷惑をかけることになってしまうのかなあ.

 あと,今回の件で思ったのは,人はやっぱり死んでいくときは一人ということです.吉田さんのお父さんには,吉田さんを始め多くの家族がいたと思うのですが,亡くなるときは一人でした.でも,彼の家族は,彼をほんとに愛していたと思うし,だから,一人で死んでいったとしても(若くして亡くなるのは無念だったでしょうが),寂しくはなかったと思うんですよね(でもやっぱり最後に家族に一目会いたいとは思ったでしょうね).

 あと,ついでに思ったんですが,人生に4回岐路というか,どう生きて行くか(4回目は生きて行くかじゃなくて死んで行くかだけど)決めないといけない時があると書きましたが,今の私って,まだ2回,しかも2回目も最中ということで,まだ半分も行ってないことに気づいたのでした.

 まだまだこれからですね.

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17c
[複利]
(経済)

 少し上向いた気もして押したところでインフレ対策として買ったりもしたのですが,先週末にまた下向いて来たので売りました.まあ,限りなく1勝1敗に近い勝率を少しでも上げて機会を増やして複利で回すってことですからこんなもんでしょ.

 でも「限りなく1勝1敗に近い勝率を少しでも上げて」というのは,正確には違いますね.勝率を1勝1敗から上げるのは多分無理なので,上げるのは勝率ではなく,勝ったときの収益率を少しでも上げ,負けたときの損失率を少しでも下げる,ということです.

 例えば,勝ったときの平均収益率が+10%,負けたときが-5%で,1勝1敗でこれを100回繰り返すと(1.1*0.95)**100=82倍!!です.まさに「『複利』は人類史上最大の発見(アインシュタイン)」ですね(でも逆に,+10%と-%5が+5%と-10%になると,(1.05*0.9)**100=0.0035倍!!,即ち,ほとんど0になる).

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17d
[人間教育を行うシステムが崩壊]
(世の中)

 なんでこんなことになってしまっているのか全くわからないと書きましたが,何がやっていいのかいけないのかといった人間教育を行うシステムが崩壊したことが大きな原因であることは明らかでしょう.

 再三書いて来たように,そういったものは,家庭や地域社会などで「なんとなく」行われてきました.でも,女性が社会に出て働くようになったり,核家族化が進んだり,地域社会の繋がりが崩壊したりして,今は子供がちゃんと育つことの方が不思議なくらいです.

 でも今更,女性は家庭に入れとか多世帯で住めとか地域社会の繋がりを,とか言っても全然だめでそうすべきではありません.じゃあ学校がとなっているのですが,時間割を見ればわかるように,学校は学力を付けさせるところであって,人間教育までやるようにはなっていません.そういう「システム」になってないのです(せいぜい週1回(あまり意味のない)「道徳」の時間があるくらい).

 どうすればいいかは明らかで,人間教育をしっかりやるシステムを作ることでしょう.単に待機児童の解消というだけでは不充分で,重要なのは,しっかり人間教育ができる人材の育成ですから,莫大な時間とお金が必要になるでしょう.急がないと間に合わないし,お金がないのなら消費税20%にでも上げたらいいじゃないですか.

 このままでは,この国はほんとにだめになって行きますよ.

 という文を既にどこかで書いたなと思いました.ここですね.でも今の無能な政治家が動くとは思えません(そう言えば,I原さんはそういうものが必要とか言ってたような気がしますね.そういう意味では,彼は一番「有能」(ていうかましという程度)だとは思いますが,リーダーとしては非常に危ないし問題が多すぎる).

 つまり,ここでも壮絶な二極化が進むということですね.そして,それは経済的なことだけではなく,人間的なことについても然りということです.人間的にだめなら社会から排斥されるでしょうから,経済的以前の話です.

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3/18'14
[「壁」と「壁を越えること」]
(生き方)

 人生50年ということで,50を過ぎたあたりから,頑張ろうとするとやめとけというDNAの指令のようなものが出るように感じるようになったと何度か書きました.無理するとすぐに体調が悪くなるのもそうです.

 喩えて言うと,何かをやろうとすると,目の前に壁が現れるようなイメージでしょうか.若い頃なら,壁が高ければ高いほど越えてやろうと燃えたし,実際,頑張って越えることで自分自身の能力もどんどん高まってきたと思います.

 でも今は,現れる壁の高さは変わらなくても,越えようとする気力もありますが,そもそも物理的な体力が足りなくなっていることを実感します.つまり,壁の高さと自分の今のフィジカルをDNAが照らし合わせて,越えようとすることを阻もうとするのです.

 それでも頑張らないといけないのなら頑張るしかないのですが,もう体を壊してまで頑張らなくてもいいところまで来られたので,「そういう」選択もできるようになりました.

 ただ,何もかもがそういう感じかというとそうでもありません.「壁」というのは,いろいろで,それこそ日常の中での行動は,全て「壁」と「壁を越えること」に喩えられると思うのですが(例えば,朝起きる,朝ご飯の準備をする,後片付けをする,出かける,仕事をする,仕事から帰ってきて(疲れているのに)練習に行く,とか),例えば,朝ご飯の準備をする,とか,後片付けをするというのは,若いときは,とてもめんどうで,そんなことしてなかったと思うのですが,今は逆に全然へっちゃらです.

 ですから,歳をとると単に衰えるというだけではなく,逆に越えられなかった壁を越えられるようになっているところもあるので,だったらそういう壁を越えていくように,要は,「その気になること」をうまく選んでいけばいいのかもしれません.

 もちろん,普通なら「その気になること」しかやらずに食べて行くことはできないのでしょうが,私はもう第二の人生で,食べては行けるので,「その気になること」だけをやっていくということもできるわけですからね.

 と書いたのですが,これは,別に50を過ぎたからとか関係ないですね.今までもそうやって来た,つまり,「その気になること」を仕事にしたし,そうするために労力をさいてきたわけだし,ですから,これからもそうやって行けばいいんだと思います.

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18b
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(バドミントン)

 F原君が怪我して,1ヶ月くらい練習してなかったのですが,今日久しぶりにクラブの練習に行きました.1ヶ月間,練習に行かなかったのは,F原君が怪我したというのはありますが,クラブの練習に行くことはできたわけで,体調がよくなかったとはいえ,要は,「その気にならなかった」ということでしょう.

 久しぶりなので,あまり無理しないように,というか,無意識にリミッターがかかってる感じがしました.でも何と言うか,6割くらいと割切ってやると,パフォーマンスが落ちてることに焦らないというか,これでいいと思うことで,適度に力が抜けて,割切った6割は動けた感じがします.

 ですから,時々こんな感じでのんびりやるというのでもいいのかもしれません(でも明日はやっぱり筋肉痛かなー).

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3/19'14
[体も心も脱力]
(日記, バドミントン, 生き方)

 今朝起きたら,思いの外,筋肉痛も疲れもありませんでした.次の日に筋肉痛にならないのは歳だから,というのは違う,歳なのではなく歳をとると動けなくなって運動強度が落ちて,運動強度が低ければ筋肉痛が後から来るということは既に書きました.つまり,昨日は抑えて動いたから運動強度が低かったということで,筋肉痛や疲れが後から来るということは考えられるわけです.

 ただ思ったこととしては,やはり「こういうやり方」もあるのではないかということです.具体的には,もう歳なんだし(^^;,しゃかりきになってスマッシュ打ちまくったり必死で球に食らいついたりするのではなく,少し抑え気味で無理しないでのんびりプレーするということです.昨日はガットが切れてて,ゆるーく張ったぐにゃぐにゃのラケットしかなかったのですが,こういうプレーにはこっちの方が合ってる気もしました.

 問題はそれでパフォーマンスが落ちてもよくて,競技力を度外視してプレーするのかというと,それは違います.要は,リラックスして気分的にのんびり少し余裕を持ってプレーした方がうまく脱力できて,結果的に動ける,しかも疲れないので,歳をとったらこういうプレーをした方がパフォーマンスも上がるのでは,ということです.

 実際,調子が悪いときは,動かない体を必死で動かそうとして,却って力んで動けなくなるってことありますからね.要は,一番重要なのは,「体も心も脱力」ってことでしょうか.

 そして,これはバドミントンに限らず,日常生活や人生の生き方も同じかもしれませんね.「脱力」というのは,これも既に書きましたが,力を抜きっぱなしではだめで,要は,力を入れるときに力が入るように脱力するわけです.つまり,生き方的には,しっかり活動して,しっかり休むということでしょうか.

 いずれにしても,もう第二の人生なのですし,調子が悪かったりいろいろ思い悩んだりすることはあっても,(世の中の問題は全て大した問題ではないので)あまり拘らず「脱力」してやって行けばいいんだと思います.

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3/20'14
[壁先生の会]
(日記)

 昨日は,東大地震研の壁先生の会でした.「壁先生の会」というびみょーな表現(正式には同窓会)になってるのはわけがあって,要は,還暦(NGワード)祝いなのですが,そういうのは,先生が拒否され(るであろうことが予想され)たということです.もっともな話ですよね.私だってそんなの嫌ですもん.

 横国時代,東大地震研時代の学生と職員が一同に集まって,懐かしい人にも沢山会えて楽しかったです.でも私は,これ以上遅れるとまずいと思って教授会を途中で抜け出しては来たのですが,それでも30分遅れて,会は2時間だけで正味1時間半で,しゃべらされたりもしたので,それこそあっという間に終わってしまいました(会の後,坂上さんや名工大の梅村先生,千葉大の中村先生,東大地震研の三宅先生と二次会に行きましたが).

 会の最後に壁先生が彼が生まれる前のご両親の話から大学に入った頃までの話をしてくださったのですが,その中で一瞬ですが「哲学的」という言葉が出てきたのが印象的でした.彼がすごいところって,研究や仕事ができるのはもちろんなんですが,それだけじゃなくてそれ以外の人間的なところもそうなんですよ.この記事を書いたときは,何となく書いたのですが,壁先生はまさに「何かに打ち込むと同時に気づいてもいるすごい」人なんだと思います.

 最近のこのサイトの記事を読み返していると書きましたが,帰りも読んでいたら,たまたまここのところを読むことになりました.具体的には,壁先生が地震研にいらっしゃって,関係がぎくしゃくしたことなどが書いてあって,もしちょっとしたタイミングのずれで,帰りではなく行きにこの記事を読んでいたら,会でしゃべった内容が違っていたかもしれず,やはり何か運命的というか,全ては137億年的な感じがしてしまいました.

 そして,あらためて壁先生と私の関係ってどんななんだろうと考えたりもしました.昨日も会で話したんですが,壁先生は地震研でいっしょだったというよりは,やはり青山・小谷研の大先輩で,綺羅星のごとく輝く数多くの青山・小谷研の先輩方の中でも一際光輝く星でしたし,それは今でも変わりません.でも今は私がもうRCを離れてしまったということが大きいとは思うのですが,いっしょに仕事をさせていただいたりお話しをさせていただいたりすることもなくなりました.

 彼ももう還暦(NGワード)ということは,もうすぐ定年なわけで,このままでいいんでしょうか? ていうか,何をどうしようというわけにも行かないのでどうしようもないんですが...せめていつかどこかでゆっくりお話しができるような機会はもうないのでしょうか? でも何を話したら? あのときはすみませんでした,っていうくらいなのかもしれませんが...

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20b
[若返った?]
(日記)

 その後ですが,別に筋肉痛にもならず,疲れも出ませんでした(まさからこれから出るなんてことは...).ですから「最高」の結果ということになります.これですかね.でも感覚の慣れというか,「忘れないようにする」ことが難しいと思いますが,キーワードはやはり「体も心も脱力」でしょうか.

 あと,昨日の壁先生の会のときもそうですが,最近,久しぶりに会うといろんな人に「若返った」と言われます.そんなことで私が喜ぶわきゃないですが,ついこの間までは,会うたびに「痩せた」とか「やつれた」とか言われ続けてきたので,少し回復傾向なのかもしれません.だとしたら(外見とかではなく)純粋に嬉しいです.だって,体調が悪いのってほんともうしんどいですからね.

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20c
[]
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 なんかまた変なこと書いちゃったような気がします.でも思ったことを正直に書いたというか,壁先生がもう60で,もうすぐ定年だと思ったら,単純にものすごく寂しくなって,そして,今の関係のままでいいのだろうかと思ったということです.

 寂しくなったというのは,青山先生や小谷先生が退官されたときもそうだったのですが(壁先生はまだ退官されたわけじゃないけど),彼らは紛れもなく私の「先生」だったわけで,でも,壁先生は「先生」というより,私のずっと前の方を走ってる大先輩だったわけで,そこのところの感覚が大分違うような気がします.

 でも,寂しいとかこのままでいいのだろうかとか思ったとしても,それはそれでしょうがないというか,何かをどうすればどうなるというものでもありません.そして,もし昔に戻ったとしても,違う行動をとったということはないでしょうし,こうなるのにはこうなる理由があったわけですから,いろいろ思うことはあってもそれだけの話で,それでいいんだと思います.

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3/21'14
[先生と先輩の境目]
(日記)

 話が少しそれますが,「先生」と「先輩」の境目がどの辺にあるのかなと考え始めました.青山・小谷研の(「先生」も含めた)先輩方で博士まで行かれたか職員をされた大学の先生だと,壁谷澤先生の上は,順番に行くと,首都大の芳村先生,名工大→東大の久保先生,千葉大の野口先生,北大の滝澤先生となります.逆に壁谷澤先生の下だと,これも順番に行くと名工大の市之瀬先生,名大の勅使川原先生,横国の田才先生,新潟大の加藤先生,東大の塩原先生,中埜先生,首都大の北山先生となります(こうして書いてみるとほんとにすごいメンツだ...).

 で,こうやって並べて書いてみるとわかるのですが,私の中の「先生」と「先輩」の境目がちょうど壁谷澤先生のあたりにあることに気づかされます.芳村先生は,初めて一緒に仕事させていただいたのは,私がM2のときのHFWだったと思いますから,そのときは建研におられて,その後,都立大(現首都大)に移られたので,彼も「先生」か「先輩」かびみょーなところではあるのですが,その上の久保先生や野口先生になると,私の中ではもう「先生」です.

 こうして考えてみると,定年で「先生」がだんだん辞められて行って,ずっと寂しい思いをしてきて,そしたら,とうとう「先輩」がそういうことになってきて,更にショックを受けているということなのかもしれません.そして,その次は自分なわけで,いやーちょっと想像できないです(想像力なさすぎ).

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21b
[「生き方」にまで繋がってくる]
(生き方)

 体も心も脱力ですが,繰り返しになりますが,脱力するのは,力を入れるべきところで力が入るように,です.じゃあ,どうして「力を入れることと脱力」ではなく,ただ「脱力」とだけ言うのでしょうか?

 それは,例えば,ボールを投げるのだったら,力を入れるところで力を入れるのは当たり前で,いい球が投げられないのは,力を入れるべきでないところで力んでしまうからでしょう.翻って,生き方はどうでしょうか.

 そのまま当てはめると,頑張るときに頑張るのは当たり前で,しっかり休むことが大事となります.どうなんでしょうか? しっかり休むことが大事なのは,その通りだと思いますが,頑張るときに頑張るのは当たり前なんでしょうか? なんだかんだ言って,そうDNAにプログラムされている?

 まあ人それぞれだとは思うのですが,怠け者の私でさえ,頑張る時に頑張り過ぎるのを抑えるのは難しいです.体もそうですが,心もそうですね.私は相当脳天気で楽観的な性格だとは思いますが,それでも「拘らず」にお気楽に考えることはなかなか難しいことは,このサイトの記事を読み返すと痛感します.

 でもだからこそ,「脱力」,即ち,しっかり休むことを意識すべしということなんでしょう.そしてもちろん「脱力」する(しっかり休む)には,しっかり活動することが大事(例えば,昼間の活動度が低いと夜ぐっすり眠れない)なのも言うまでもありません.

 でも,バドミントンをしばらくしないで,久しぶりにプレーして,そのとき考えたことがまさか「生き方」にまで繋がってくるとは思いませんでした.これも仕事以外にいろんなことをしてるメリットでしょうか.

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3/25'14
[存在価値]
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 少し日にちが空いてしまいました.いろいろ書くことはあるのですが,なぜか書く気にならないときが時々あります.

 時系列から行くと,おとといは,筑波大バドミントン部の追いコンでした.ここ数年,というか,阿部先生がいらっしゃった10年前と比べると,他の強豪校との違いがなくなり,単なる強豪校に成り下がってきていると何度か書いてきました(去年の記事)が,やはりそんな感じがしてしまいます.

 いや,ほんとは違うのかもしれません.でも,少なくとも追いコンのとき,卒業生達の(品のない)映像を見て(品がなく)げらげら笑い転げている様子は見るに堪えません.おとといは,大分遅れて行ったのですが,用事があったということもありますが,そういうところを見たくなかったということもあります.そういう雰囲気が嫌だから追いコンには行かないとはっきり言われるOB・OGの方もいらっしゃいます.

 「犯人」はわかっていて,彼はもう卒業したので,今年はどうなるのかと思っていたのですが,まだ「製作」に関わってるようです.彼自身はすごくいい奴なんですけど,こういうところが全然わかってないんですよねー.それにこういうものは,やるのなら卒業を見送る学生が卒業生達に対する感謝の意を込めて自分達で作らなければ意味がないので,そういうことからも問題があります.

 話をしてくれということで話したのですが,それに関係すること,即ち,「存在価値」ということについて話しました.このサイトで再三書いているように,(残念ながら)これから激烈な総競争社会になり,喩えて言うなら,2%の年収2000万以上を得る人か98%の200万以下しか稼げない人に二分されるような壮絶な二極化が起こるかもしれません.

 そういう中でサバイブするには,存在価値のある人間になるしかありません.だとしたら,「ただバドミントンが強いだけ」の「単なる強豪校」ではなく,バドミントンが強い上に,優れた知能も有し,バドミントン以外の普段の行動も含めて人間的にも素晴らしいという,まさに筑波大バドミントン部しかもちえない存在価値を目指さないでどうするんですか.

 ただ,藤原君の面倒を見るようになって,また体育館に行くようになって,学生達を近くで見ていると,やっぱり筑波大の学生達は,他の強豪校とは違うと思えることも随所にあって,だからこそ,非常にハードルは高いかもしれないけど,目指すべきところを目指して欲しいと思うのです.

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25b
[寂しい]
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 そして昨日は,研究室の追いコンでした.巣立ってくれる嬉しさといなくなるという寂しさが入り交じっていると書いてきましたが,だんだん寂しいという方が強くなってきて,今年はもう相当寂しいです.

 でも,私が寂しいとかいうのはどうでもいいので,とにかく,これから元気でやってくれたらそれ以上は何も要りません.そして,彼らにも言えるのは,やはり「存在価値」のある人間,具体的には,その人にしかできないことができる人間になって欲しいということです.そうでなければ,代わりはいくらでもいるわけで,いつ来週から来なくていいと言われるかわからないような世の中になって行くわけですからね.

 でも,そういう存在価値のある人間,そして,自分で考えて自分で何とかする人間になるべく,ずっと指導をしてきたつもりですから,これからも何とかやって行ってくれると信じています.

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25c
[その気になるか]
(生き方)

 最近事情があって妻に会えないので文通?(正確には,私はメール,妻は手紙)をしているのですが,「頑張る」というのがテーマとなりました.具体的には,私の中での「頑張る」は,対象が何であれとにかく「活動する」ことであって,やりたいやりたくないは関係ない,即ち,やりたいこと,やらずにおれないことをやっていても私の中でそれは「頑張る」なのですが,妻の中では,やりたくないことを我慢してやることが「頑張る」ということらしいです.

 まあこれは「頑張る」の定義の問題であって,大した問題ではないのですが,問題は,やりたいかやりたくないかで,ストレスというか体や心に対するダメージがどのくらい違うかということです.いや,ストレスやダメージは,やりたくないことやる方が大きいに決まってますが,やりたいことを喜々としてやっていても体にダメージがあるのか,ということです.

 というのは,若い頃は,やりたいことならいくらでもできたし,そうでなければ成功なんてとてもおぼつきませんが,歳をとると,いくらやりたいこと,やり甲斐のあることをやっていても,確実にダメージがあるような気がするのです(やりたくないこと,やり甲斐がないことなら尚更).そして,DNAの指令によって,そうならないように仕向けられているような感じがすることをこのサイトに何度か書きました.

 考えてみれば,いくら若いときでも,例えば,スポーツ選手がいくら練習が好きでも体がボロボロになるまで練習したら怪我したり体を壊したり燃え尽きたりするわけですし,私の父が(喜々として)仕事をし過ぎて体を壊したことも既に書きました.

 でもそれでもやらずにおれないときやることを抑えるのは至難の業ですし,若ければいくらでもやると思うのですが,歳をとった今となっては,そういうDNAの指令には素直に従うべきという気がしていますし,そうした方が結果的にいい仕事ができると思います.

 逆に言えば,若いときはいくらでも頑張れるから,若い人達はほんと頑張っておいて欲しいと思うし,私自身も若いときに頑張っておいてよかったなーとつくづく思うわけです.

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 と思って,そう妻にもメールしたのですが,よくわからなくなってきました.やっぱり,やり甲斐や,やらずにおれないことがあることが幸せだし,それで体を壊したとしても,それほどまでにやりたいってことですから,それで死ぬのなら本望でしょう.どのみち死ぬのですし,先が短くなってきた私なら尚更です.

 ですから,問題はどのくらいやり甲斐を感じるか,やらずにおれないか,即ち「その気になるか」ということですね.その気になればやらずにおれないんだと思いますし,その気にならない,即ち,私でなくてもできるような仕事ならやらないんでしょうし,それでいいんだと思います.

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3/26'14
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(バドミントン)

 昨日は(一週間ぶりの)練習日で,先週同様に心も体も脱力を意識してプレイしたのですが,やはりどうしても力が入ってしまうので難しいですね.でも先週同様,6割方はできたと思いますし,そんなに疲れもしませんでした.間隔が空いた後,すぐは感覚の慣れがとれてても,しばらくするとだめだめになるのですが,そんなこともなかったです.やっぱこれですかね.

 こんなに疲れないのなら,練習日や翌日を体が疲れるという「特別な日」にしなくても普段通り過ごせばいいと思っていたのですが...

 寝てから疲れが出てきて,朝早く目が覚めてしまいました.やっぱり力が入ってしまってたんですかねー.それとも練習とは関係なく,暖かく日が長くなってくるとこうなることはあるので(いつもは5月くらいだが,昨日の気温は5月並みだったらしい)そのせいかもしれませんが.

 脱力は力を入れるためにするものなので,力は入るんですがまだまだってことですかね.まあとにかく続けて行くということでしょう.

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26b
[配当や株主優待]
(経済)

 「株主優待は,配当と同等に権利落ち日の株価を下げる」ということなんですが,だとしたら株主優待や配当って一体なんなんだ?ということですよね.配当や株主優待が受けられても,その分株価が下げるのなら配当や株主優待なんかないのも同然です(株主優待に至っては,桐谷さん並みに権利行使しないと丸損になる.だったら株主優待がないものを選ぶべきで,彼は無駄なことをしていることになる).

 ちなみにド素人向けの本とかに配当利回りが高い株は権利落ち日以降も上昇していく傾向があるので配当利回りが高い株を買いましょうとか書いてありますが,ほんとにそうなら権利落ち日の次の日に買えば,誰でも儲かるわけでそんな馬鹿な話はありません.

 要は,株とは売らずにずっともっているということが前提なんでしょう.経営者が大量に株をもっていれば,売るわけには行きませんから,だったら配当という形で「還元」するしかないわけで,そういう「からくり」になってるということです.

 それを配当利回りとか投資家にとって全く意味のない「指標」を持ち出して株を買わせようとするのは,ほんとにひどい話です.まあ,究極のゼロサムの世界ですから,騙すか騙されるかなんですけどね.

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26c
[アパート,マンション経営]
(経済)

 上と似た話に「アパート,マンション経営」があります.一頃はいっぱい営業の電話かかってきましたよねー.まあそんな電話かかってくるってことは,儲からないってことなんですが(だってほんとに儲かるのなら人に勧めたりせずに自分でやるに決まってますからね),これも家賃収入を配当,アパート,マンション価格を株価と考えれば,上と全く同じです.

 つまり,ちょぼちょぼ家賃収入があったとしても,アパート,マンションの価格の変動の方が遥かに大きいですから(まさに配当と株価),アパート,マンションの価格が下がれば,家賃収入なんかあっという間にふっとぶということです.

 実際,そういう電話がかかって来ていた頃は,不動産価格は下がり続けていた時期でした.つまり,業者が高値で買わせて売り抜けようとしていたってことですね.ババ掴まされた人,結構いたんじゃないですかね(芸能人とか).

 最近,あまり電話がかかってこないのは(と言っても外線からの電話には原則出ないことにしているが),Aベノミクスで彼らが先高の相場観をもっているということなのかもしれません.でもほんとにそうなるかどうはもちろんわかりません.

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26d
[便乗値上げ]
(世の中)

 4月からの消費税増税の便乗値上げがひどいですね.ほんとに露骨なものもありますが,結構悪質というか確信犯と思うのは,5%→8%なので,増税分だけぴったり3%値上げさせていただきます,というものです.

 多分,ほとんど人は騙されてると思うのですが,増税分だけぴったり値上げするのなら,3%ではなく1.08/1.05*100=2.86%値上げなので,3%値上げは立派な「上乗せ」です.

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26e
[夢の話]
(生き方)

 先日の壁先生の会の後の二次会で三宅さんが私の夢のことについて言い出しました(彼女も時々,このサイトを見てくれてるらしい.ありがとうございます(^^)).そのときは,私には夢(や目標)なんかないよ(そんなものなくても楽しく生きて行けるよ),と言ったのですが,あとから思ったんですが,そのことではなく,多分,この辺のことですね.

 うーん,どうなんでしょうか? 記事を書いたのはもう1年以上前ですが,そもそも先立つものがあるかどうかということもあります.でもできる範囲で,ということならできるかもしれませんし,そういう形で人や社会と繋がっているのはやっぱり大事なことかもしれません.

 ただ最大の問題は,そこまでして今の研究を続けて行きたいか,つまり,大学を辞めた後もその気になるかということでしょうか.自分がどうこうしたいということはあまり考えられないので,何らかの形でそういうことが求められるのか,ということですかね.だとすると,結構望み薄な感じはしてしまいます.

 でも,何らかの形で続けて行くことはできるでしょうね.もちろん,教えをこいたいとかいっしょに仕事がしたいと言ってくれる人がいたら大歓迎ですが,そうでなければ,お金があれば,私がアイデアを出して,今と違って「育てる」ということを度外視して,給料払って仕事してもらって,成果を論文にしたり,ウェブ上に公開していくくらいのことはできるでしょう.

 うーん,でもどうですかね? ほとんど前例はないですし,社会と繋がった形で今の仕事を続けるという生き方をずっとして行っていいのかという違和感はありますかね.

 何度か書きましたが,第二の人生,即ち,人生を二度生きるのなら,第一の人生とは違った生き方をしてみるというのは,ありだと思うんですよね.問題はそれができるかどうか,自分が社会から必要とされないという状態に耐えられるかどうかですが.

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26f
[とにかく脱力]
(バドミントン)

 やはり今日は(いつもの練習日の翌日のように)疲れが残ってしまいました.ということは,先週は何だったんだ?ということになります.ここで記憶が残っているうちにしっかり考えて分析してここに書いておくことが肝要です.

 先週のことを思い返すと,1ヶ月ぶりということもあって,100%,いや80%で動いても怪我する可能性があったので,とにかく「手を抜き」ました.具体的には,できるだけ動かず,スマッシュもできるだけ打たず,とれない球はあきらめるという感じです.もちろん,そんなことではパフォーマンスは落ちるわけですが,手を抜いた割には,そうでもなかったなという印象です.ですから,心は脱力(^^;してますが,体は力を入れるべきところで脱力というよりは,これも脱力(のみ)ということです.

 昨日もそういうことを意識したつもりだったのですが,脱力ではなく力を入れるべきところで入れるための脱力,つまり,脱力のみに集中できなかったような気がします.いやー難しい.

 でもわかったこととしては,とにかく脱力「のみ」に集中すべきということです.ちんたらだらだらやるくらいでちょうどいいのかもしれません.

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26g
[好きなものに出会う]
(大学)

 つづきで,昨日は,卒業式,修了式でした.終了するM2は二人いるんですが,もう1人は来ず(うまく連絡がとれなかったらしい),その代わり?樋口さんが修了式の前と後と2回(^^;来てくれました.

 思い返すと,彼女は,研究室に来るときも2回話をききにくれた(のは多分彼女だけだと思う)ので,最後も「2回」でしめてくれました(^^;.

 コンクリートが好きと言っていた女子学生というのは,彼女のことです.そして,この3年間,HPFRCCと格闘して縮小模型の開発を頑張ってやってくれました.これからは違う分野の会社に行くのですが,そこでまた「好きなもの」に出会えることを願っています.

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26h
[困った]
(生き方)

 これから,というか,リタイア後どう生きて行くかですが,第二の人生,即ち,人生を二度生きるのなら,第一の人生とは違った生き方をしてみるというのはありと書いたのですが,よく考えてみたら,これまで自分が社会から必要とされるという状況で生きてきたというよりは,実際は,自分がやりたいことをやりたいようにやってきたら結果的にそうなった(のかな?)ということですから,これからも同じようにやって行けばいいわけです.

 と書いて気づくのは,だったら,「第一の人生とは違った生き方をしてみる」のなら,逆に「自分がやりたいことをやりたいように」ではなく,自分がやりたくなくても人や社会のために生きて行く,ということになってしまいます(困った).

 そして,実際,そうなりかけて覚悟をしたこともありましたが,この場合は,社会全体というよりは,大学という一組織の中の,更に,学類という一組織の中での話ですし,結果的にもそうなりませんでした(よかった(^^;).

 そしてこれからですが,「自分がやりたくなくても人や社会のために生きて行く」と言ったって,それ以前に,自分が人や社会から必要とされることが前提なわけですから,そうでなければ,どうしようもないわけです.

 ですから,そんなことは自分でどうこうではなくて,万が一そういうことになりそうになったとき考えればいいわけで,そうでなければ,これまでのように,自分がやりたい(≒やるべき)と思うことをやって行けばいいんだと思います.

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26i
[○○なしでは生きて行けない]
(生き方)

 「○○なしでは生きて行けない」というセリフがきこえました.はっとしました.私は今いろんなことをしていますし,いろんな人と繋がって生きています.そういう中で「○○なしでは生きて行ける」かどうか考えたとき,それらが「○○なしでは生きて行けるか行けないか」に割とはっきり分かれることに気づき,その結果に愕然としました.

 でもそれが真実なのなら仕方ありません.あるいは,想像力の問題,即ち,想像力がないだけなのかもしれませんが.

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26j
[アウトソーシング]
(生き方)

 これとちょっと関係する,というかもっとずっと先の話になるのかもしれませんが,歳をとって衰えて行っても,できるだけ自分のことは自分でやりたいと思うのですが,どこかである程度は,人に任せる,即ち,「アウトソーシング」しないといけなくなるんだと思います.

 最初に来るのは,やはり肉体労働でしょうね.そして,最後の最後に残るのは「考えること」ということになります.そして,そのときに必要になるのは(残念ながら)お金ということになるのでしょう.

 でもこれも既に書きましたが,逆に言えば,お金という形で衰える分を「補う」こともできるわけで,それは資本主義社会の評価できるところでもあるので,やはりそういう「準備」も必要ということですね.

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3/27'14
[いやーな予感]
(経済)

 そんなにちゃんと見てるわけじゃないんですが,日経225上がってるんですね.でもなんか全然そんな感じがしません.日経225だけ上がってる感じ.このときと似てて,なんかいやーな予感がしないでもないです.

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3/29'14
[駆け込み需要]
(世の中)

 4/1から増税ということで,駆け込み需要がすごいみたいですね.でもたった3%,正確には,1.08/1.05*100=2.86%ですよ.あれもこれもといっぱい買い物したら2.86%以上無駄なもの買ってるでしょうし,駆け込み需要がすごいのなら,4/1以降は需要が減って,需給バランス的には2.86%以上は値下がりすることになるんじゃないですかね.

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3/30'14
[人生所詮退屈しのぎの本質?]
(生き方)

 このサイトの記事を読み返しているのですが,(自分で言うのもなんですが(^^;)あまりに示唆に富んでいてはっとさせられることの連続です.逆に言えば「忘れて」同じところを行ったり来たりしているとも言えますが,更に逆に言えば,このサイトにちゃんと書いて残しておいてよかったということになります.

 でももちろん,全て「忘れて」同じところを行ったり来たりしているわけはなく,このときはそうだったけど今は違うということもあります.

 例えば,もう9年前のこの記事なんですが,これは確かに真理で,これからどうしようとか人生って何だろうとか余計なことをぐだぐだ考えてないでやることやれよ,と言う人は多いでしょう.

 これも既に書きましたが,人はどうして仕事をするかというと,とにかくそういう「余計なこと」から逃れるためで,それこそが成功の鍵だと言った人がいました.これもある意味正しくて,人生所詮退屈しのぎなんですが,その本質は,実は,そういうことなのかもしれません.

 でもそれだけでは上手く行きません.つまり,普段は目の前にあることをやるんだけど,「近く時々遠く」,即ち,時々は遠くを見る必要があって,それは10年に1回くらい,最低でも人生に3回正確には4回)は,そういうことが必要で,私は今その3回目なんだと思います.実際,このサイトを読み返してそういう記事がここ数年急増しています.

 それは,リタイアすると最高の退屈しのぎである仕事を失うことになるわけで,長生きするようになってしまった今の世の中では,リタイアした後どうするかをもう考えておかないいけないということです.そんなことリタイアしてから考えればいいと言う人は想像力がなさすぎますし,何とか延長戦を目論んでいる,あるいは,定年のない仕事をしている人も,よく考えれば,ぽっくり逝かない限りは,死ぬ直前まで仕事をし続けて行くのは非常に至難です.

 つまり,こういうことをしっかり考えておけば,リタイアした後に威力を発揮するわけなんですが,私の場合は,こういうことを考えてこのサイトに書くというのが好きというかストレス解消というか手段が目的にもなってる側面もあります.

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30b
[仕事の性質も変えていく必要]
(生き方)

 先日,高校の同期と飲んだんですが,私が定年のない仕事がよかったと言ったら,弁護士のS田が「でももう体力が」と言ってました.

 そうですね.これについては,どこかで既に書きましたが(確か歯科医のN島が同じようなことを言っていた),定年がなければいいという単純な話でもありません.要は,体力や脳力の衰えに合わせてソフトランディングして行くことが理想で,定年は超ハードランディングですが,弁護士や医者,歯科医だって,だんだん仕事を減らして行くというのはなかなか難しいでしょう.

 更に言えば,仕事の性質も変えていく必要があります.具体的には,肉体労働から頭脳労働へ,実働部隊からマネージメントへというようなことでしょうか.50を過ぎて大学の仕事がマネージメント的なものになってきたのもそういうことなんだと思います.

 でも私は,どうせマネージメントするのなら大学という一組織ではなく社会全体に関わる仕事がしたいというのは,再三書いている通りです.そんなもん社会の要請があってなんぼというのは確かにそうですが,組織の中で偉くなってその組織の利益代表になって,少子化に伴う学生獲得競争をして,結果的にしょーもない教育をするような社会全体の利益に繋がらないようなことはしたくありません.

 1つのポイントとしては,もう第二の人生,即ち,仕事をしなくても何とか食べては行けるので,やることが「仕事」でなくてもいいということでしょう.まさに金にならない研究なんかはそうなわけです.でもそれには,安定したキャッシュフローが必要で,でもそれを得るには仕事をしないといけないという二律背反が起こるのですが,そこをうまくマネージメントするのも1つの方法でしょう.

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30c
[1/2+1/3=1/5]
(世の中)

 ここ10年の学生の学力の低下はすさまじく,先日,高校の同期で飲んだときC央大のI村が今のY口大と10年前のH橋大がだいたい同じレベルというデータがあるという話をしていました.背景にはゆとり教育ということがよく言われますが,単純に少子化で大学の入学定員が変わらなければ,それだけ「薄まる」のは当然のことです.ゆとり教育世代はこの4月の入学生が最後なので,問題は来年からどうなるかですが,「薄まる」ことが主原因だとしたら来年以降もこの傾向は続くことになります.

 メディアでよく,1/2+1/3=1/5(単純に分母を足し算するだけ)という学生が続出という報道があるんですが,ほんまかいなと思っていたんですが,とうとういわゆる一流大学と言われるところにもそういう学生が出現しだしたそうです.

 小学校の算数の問題なので,ほんと問題外というか,どうしようもないのですが,私が最大の問題だと思うのは「考えてない」ということです.さすがに1/2が1を2等分したもの,1/3が1を3等分したものであることはわかっているとして,そしたら,1/2と1/3を足したら(さすがに「足す」ことがどういうことかはわかってますよね?),1/5,即ち,1を5等分したものに「減る」はずはないとちゃんと「考えれば」気づくはずで,気づかないということは考えてないということなわけです.

 つまり,おそらくちゃんと計算できる学生の中にも,どこかのなんとか式みたいに単に計算のやり方を憶えてるだけという「考えない」勉強をしてきたのがいるわけで,こういうのは一事が万事で,これでは仕事をする場合,人材としては使いものになりません.

 大学,正確には,4年生の卒研から大学院の2年間で,そこのところの大転換を必死になってやるんですが,スタートがこうだと自ずと限界があります.うちの大学はさすがにまだ大丈夫ですが,なんかひたひたと恐怖が忍び寄るようないやーな感じはしますね.

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30d
[上村愛子さん引退]
(スポーツ, 世の中)

 上村愛子さん引退したんですね.彼女のことはこのサイトでずっと書いてきたので(最初はここなのでもう9年前),何か書いとかなきゃいけないかなとも思ったんですが,一言で言えば,よく頑張ったと思いますが,いわゆる(自分の頭でよく考えない)典型的なトップアスリートで,周りの状況や指導者に左右された選手生活だったかなーという印象でしょうか(上から目線ですみません).

 でも,オリンピックでメダルは獲れませんでしたが,モーグルはエアではなくてターンだということでラハテラさんに就いたときは,ワールドカップで総合優勝してますし,成功した方だと思いますよ.もし,彼女が自分で考えるプレーヤーだったら,逆にここまで成功しなかったかもしれません.

 そう.要は,再三ここで書いているように成功するかどうかってそういうこと,というか,その程度のことなんですよ.自分の体を売ってでも成功したいのか,自分の体なんだから自分で責任をとって自分で引き受けてやっていくのか,そういうことを楽しむのか,ということでしょう.

 そして,世の中のほとんどの人は,前者を選ぶんでしょうね.そんなに成功したいんですかね? 成功なんかしなくても,そういう創意工夫や試行錯誤をした方が楽しいし,長い人生を考えれば,結果的にそっちの方が成功すると思いますけどね.そう,上村さんは,選手は引退しても,まだまだ人生はこれからなのです.

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30e
[福岡に帰りたいと思わない?]
(自分)

 私が福岡出身,正確には,生まれは福岡県大牟田市で,小学校2年の春から大学に入るまでは福岡市育ちということは,どこかで書きました.そういうことを認知してくれてる人は結構いて,福岡に帰りたいとか思わない?ときいてくる人もいます.もう時効だと思うので書きますが,Q大の話も何回か(つまり1回ではないということ)ありました.

 でも,福岡はほんとにいいところだと思うのですが,帰りたい,即ち,福岡で暮らしたいとは(まだ)全く考えたことがありません.理由としては,仕事のことを考えると地方だといろいろ大変とか家族や友人達がほとんど東京近郊にいることなどがあるのですが(昔はスキーに行けないから(^^;とかも言っていたのですが,そういうのは最終的には関係ないですよね(^^;),実はよくわからないというか,これら以外に何か理由があるのかもと思っていました.だって,ほんとに福岡が好きなのなら,少なくともリタイアしたら帰りたいとは思うはずですが,実際は(まだ)全くそう思いませんからね.

 それで,何かの番組で福岡芸人というのをやっていて,要は,博多華丸大吉さんが中心になって,いわゆる「福岡あるある」をやってたんですが(地元有名人とか食べ物とかホークスとか韓国のこととか全体止まれが5とか),全く何も「あるある」と思わないことに愕然としました.つまり,この30年で福岡は私が住んでたときから変わり果てて,「よく知らない街」になってしまったんだと思います.

 実際,華大さんがよく福岡のことを紹介してるんですが,全くぴんと来ないことの連続で(例えば,今のしばらくを最高のラーメンを食わせる店って紹介してる),彼らって私より10コくらい下だと思うのですが,これだけ福岡に対するイメージが違うということは,もう20年前くらいからそうだったということかもしれません(うーん,それでも彼らが紹介する福岡がほんとの福岡だとは思って欲しくないかなー).

 でもまあしょうがないですかね.実際,もう地元にライオンズファンなんかほとんどいないでしょうし,本物の博多ラーメンを食わせてくれる店もなくなってしまったのかもしれません.なんだかやっぱりちょっと寂しいですね.

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30f
[人間ドック]
(生き方)

 人間ドックって行ってますか? 私は一度も行ったことがありません(でも大学の健康診断は年2回受けています.だって行かないとめっちゃ怒られるんだもん.前任地のときはそんなに怒られなかったので全然行ってなかったと思う).先日,高校の同期で飲んだときは,私以外はみんな40過ぎから毎年行ってるそうです.

 なんで行かないかというと,めんどくさいということもあるんですが,もう50過ぎて,いつ「はい,これで終わりー」と言われてももう充分と言えば充分だし,子供とか私がいなくなって路頭に迷う人もいないし,まあいっかという感じです.

 ごく初期の癌が見つかって手術して切除して助かったという話はよくきくんですが,じゃあ,見つからなくてそのままにしておいたら癌が進行して死んだかどうかは確かめようがないわけですからね.そして直感的には,そういうことってそんなにないんじゃないかという気がします(という話を友人の医者にすると,非科学的とばっさりやられる(^^;).ていうか,手術って要は「大怪我」なわけで,そんなこと好きこのんで受けたいとはどうしても思えません.

 でも,別に極度の病院嫌いというわけではなくて(もちろん好きなわけはないけど),ずっと体調不良には悩まされているので,いろいろ検査はしてもらってます.でもこれは,今の体調不良をとにかく何とかしたいというだけで,死にたくないとかそういうのとは全然違うんですよねー.

 だから,これからも,つまり,一生行かないんだと思います.これも1つの(人生4回目の岐路である)「死に方」でしょうか.

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30g
[適合]
(生き方)

 やっぱり,幸不幸というか,気分よく生きて行くことの基本は,(時々遠くを見つつも)普段は近くを見て,活動と休息を繰り返すことなんだと思います.問題は,歳をとって,気力や体力が衰えてくれば,それにあわせて,活動と休息の割合を徐々に変化させていくこと,と書いたのですが,割合を変えるのではなく,越える壁の高さを変えるということかもしれません.

 そして,いろんなことの壁の高さが全て一律に高くなってるのではなく,中には低くなってる壁もあります.例えば,身の回りのことをするのが面倒でなくなったのもそうですし,ピアノで言えば,難曲に挑戦する気力がなくなった反面,シューベルトのD960のような長大な曲は弾いちゃうわけですからね.つまり,そういう壁を中心に越えていく,即ち,歳をとるということに適合するということでしょうか.

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3/31'14
[Q大]
(大学)

 また「いらんこと」(余計なこと)を書いてしまうような気もするのですが,Q大(と地元?では略すらしい)のことが出てきたので,私のQ大に対するイメージみたいなことも書いておこうと思います.

 今更言うまでもないですが,Q大は,いわゆる旧帝大の1つで,押しも押されぬ九州No.1の大学です.私の父や妹や多くの友人達もここの出身です.地元でQ大と言えば,間違いなくエリートでしょう.

 でも,中央からのイメージは今ひとつで,もちろん,ちゃんとした人はわかっていますが,一橋や東工大の存在すら知らないような人がいっぱいるような「世間一般」からは,名前からしてQ大ではなく福岡大が国立大学だと思ってる人もいるらしいです(とQ大出身の父親は言っていた).

 それで,私の中のイメージですが,父から大学の先生になりたかったらQ大ではなく東大に行けと言われ続けていたせいか,どうしても「東大より下の大学」という印象が定着してしまいました(私じゃなくて父親のせいにしちゃう(^^;).

 そりゃー,東大より九大(もう伏せ字にするのがめんどくさくなった.ていうかばればれというかそのまんまだし)の方が下でしょ,という人は多いとは思うのですが,じゃあ,他の旧帝大,具体的には,北大,東北大,名大,阪大はどうかと言うと,確かに偏差値的には,東大よりは下かもしれませんが,私の場合,九大ほど「そういうイメージ」はないんですよ.つまり,私の中での九大は,他の東大京大以外の旧帝大とは明らかにイメージが違うのです(あくまでイメージ).

 それは,上で書いたように父親の影響もあるとは思うのですが,高校(修猷)のときのことを考えると,当時は,一学年450人で,九大には150人くらい行ってましたから,東大京大や早慶(は九大と偏差値的には同じくらいか)や医学部に行った人間のことも考えると,上位半分くらいに入れば九大には行けたわけで,そういうことも関係してるんだと思います.

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31b
[少子化]
(世の中)

 少子化なんですが,これからどうなるのかちょっと調べてみました.18歳人口と大学進学率についてはここにあります.

 

 少なくとも18歳人口は,向こう18年「もう決まってる」ので,これは「予測」ではありません.ここまでひどいのかと思って,いわゆる人口ピラミッドを見るとだいたい整合しますね.愕然とします.いやーこれからほんと大変だ...さっさと「離脱」した方が身のため?

 

 なんでこんなことになってしまったのでしょうか? これまで全く有効な対策が打てなかった政府の無能さをあらためて思い知りますね.女性が働くようになったとか,待機児童が何とかとか,そんな問題ではないでしょう.もっと本質的な根幹に関わる何かがあるんだと思います.

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31c
[笑っていいとも]
(芸能)

 笑っていいとも最終回なんですね.私が学生の頃は既にやってましたから,30年くらい続いたんでしょうか.始まったときのことも憶えていますが,漫才ブームが終わり,「笑ってる場合ですよ」という番組が終了となって,その後,なんとなーく繋ぎ的な感じで始まったと思います.

 当時は,タモリさんは,そんなにメジャーじゃなくて,ていうか,どちらかと言うとマイナーで(せいぜい「今夜は最高」止まり),その後,彼はこの番組をやり続けることでメジャーになったんだと思います.というか,彼は(多分)メジャーとかそういうことにあまり興味がなかったんじゃないですかね.タモリ倶楽部とかやってるときが一番楽しそうですからね.ですから彼は今でも本質的にはマイナーなんだと思います.

 つまり,売れてナンボの芸能界にあって,彼は別段そんなこと気にするでもなく,自分がやりたいようにやっていたら売れちゃったという感じなのではないでしょうか.いや,芸能界に身を置いてる以上はそんなわけはないでしょうが,そんなにガツガツしてなくて,達観してるようなところがあって,それがいい方向に働いたのはそうでしょう.

 昔の映像とか出てくるんですが,歳老いた感じはあまりしなくて,今が一番いい感じですね.ここまで続けるのは大変だったと思うのですが,多分本人は,そんな意識はなくて,いい歳のとり方というか,いい人生を送ってきたんじゃないかなと思います.

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31d
[削減するのは]
(大学)

 じゃあどうするかですが,今の流れは,学生が少なくなる分,1つの大学あたりの教員の数も削減する,です.でもそんなことしたら大変なことになります.なぜなら,カリキュラム自体は変えられないからです.

 具体的には,例えば,建築学科なら最低学ばなければいけない科目の数は決まっていて,それらを分担する教員の数も自動的に決まってきます.つまり,1つの大学あたりの教員の数を減らすと,教員一人当たりの負荷が急増することになります.実際,この10年でそうなって来ています.

 もしこの10年で起こったことがこれから10年でも起こり続けるとすると,というか,起こり続けるので,そうすると大学は単に講義だけするところになって,研究なんかできなくなるでしょうね.ほんとなんとかしないと,つまり,今のやり方を変えなければまずいでしょう.

 では教員を削減して,なおかつ,教育の質を落とさないようにするには,どうしたらいいでしょうか? 答えは簡単ですよね.学生の数が減って「薄まった」状態を「濃く」すればいいわけです.即ち,学生が減る分,そのまま分散させるのではなく,重点的に集めることです.つまり,削減するのは,1つの大学当たりの教員の数ではなく,大学の数ということになります.

 いや,そんなことしたら...と言う人もいるでしょう.でも,今は,何千年にも渡って増え続けてきた日本の人口が減るという有史以来の最大転換点であり,その減り方も上の人口ピラミッドを見ると世代人口は30年余りで半減するほど急激で,これまでやってきたことをそのままやっていたのでは,いろんなものが破綻するのは目に見えています.

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31e
[近現代音楽入門その?]
(ピアノ, 音楽)

 久々の近現代音楽入門その?です.ピアノプロジェが終わって(っていつの話?),いつものことながら,弾く曲が全然見つからなくて,いろいろ見ていたら,あーそう言えばこういう曲あったな的に動画が見つかったりするので,トピック的に紹介して行こうと思います.

 今回は,アイヴズのピアノソナタ第2番,いわゆるコンコルドソナタの第2楽章「ホーソーン」です.この曲に出会ったのも東大ピアノの会で曲の開拓をしてた頃ですからもう30年前くらいでしょうか.いや,譜面を見たのはそうですが,初めて聴いたのはおそらく高校時代ですね.

 アイヴズは,アメリカの作曲家ですが,本業は何と保険屋さんです.つまりずっと「趣味」で作曲を続けてたわけなんですが,そんなことよりすごいと思うのは,曲を聴いていただければわかりますが,ばりばりの近現代で,それを既にこの時期(20世紀初め)に書いていたということです.つまり,「誰が最初?」的に言えば,一説には,それはアイヴズだ,ということもあるわけです.つまり,もっと評価されていいんじゃないかと思います.

 曲の出だし↓
 

 木の板でクラスター(^^;↓
 

 かと思えば,静かに歌うようなところや↓
 

 マーチも出てくる↓
 

 譜面(付きの演奏)です↓木の板でクラスター(^^;のところ,どうなってんのかな?って思いますよね.
 

 大変な難曲であることは間違いないです.でも好きな曲なので,30年前には弾こうとしたと思うんですが(木の板クラスターもめっちゃ受けるやろし(^^;),結果的に弾かなかったのは,他のもっと弾きたい曲があったのと,この楽章だけで10分以上かかるので,東大ピアノの会の演奏会では時間制限に引っかかったからでしょうかね.

 今はもちろんとても弾く気にはなれません...

 あっ,この曲もアイヴズも既に紹介してますね(^^;.でも,このときは,詳しい?説明も木の板クラスターの動画もなかったんで,まあいっか.

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