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11/2'11
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(経済)

 とか書いていたら,また雲行きが怪しくなってきましたね.せっかくのEU合意をギリシャの首相が国民投票やる!って言ってフイにしたためと「解説」されてますが,そんな目先のことで済むでしょうか?

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02b
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(野球)

 珍しくセントラルが先にCSを始めたようです.でも,「先に4勝した方が」と報道しています.ちゃうちゃう.CSファイナルステージは,7戦で終わりです.つまり,1試合引き分けて,(優勝チームの1勝のアドバンテージを入れて)3勝3敗1分けなら優勝チームが日本シリーズ出場です.

 第1戦に先発するライオンズの帆足が「西武が優勝するためには」って言ってるけど,これもちゃう.優勝は,ソフトバンクで決定しています.CSは,日本シリーズ出場を争う,ポストシーズンのゲームです.

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11/3'11
[ギリシャ問題?]
(経済, 世の中)

 ギリシャ問題(なのだろうか?)ですが,なんかおかしいですよね.EU,あるいは,日本も含めた世界は,せっかく手を差し伸べたのに,国民投票とは何事か!と怒り心頭ということらしいですが,ギリシャ側としては,助けてもらうと言ったって,こんな厳しい緊縮財政を強いるのなら助けてもらわなくてもいい,ということもあるでしょう.そして,この救済?策を政府ではなく,国民投票,即ち,国民の判断に委ねるというのは,一理あります.

 そもそも,ギリシャを救済って言ってますが,EUにしても世界にしても,要は,自分達が助かりたいってことです.借金50%棒引きにすると言ったって,このままデフォルトになれば,100%パーになるので,半分は確保しとこうってことですからね.

 国民投票ですが,どうなりますかね? こんな厳しい状況でやっていくくらいなら,観光資源もいっぱいあるし,ユーロを離脱して,昔みたいにのんびりやって行きたいという人も多いのでは?

 そうすると,デフォルトということになりますが,債券なんてそんなもんでしょう.確かに「約束」を守れなかったギリシャは,完全に信用を失いますが,投資ですから,100%確実なんてことがあるわけありません.そんな危ないものに余剰資金以外のものをレバレッジを効かせて投資する方がよほど問題です.

 ですから,連鎖的にデフォルトが広がって世界恐慌になったとしても,それは自業自得ということです.そういう「やり方」を変えない限りは,バブルを膨らませて破裂するというのを繰り返すしかありません.実際,過去もそういうことを繰り返してきました.もうそうろそろ気づいた方がいいとは思いますが,まあ無理ですかね.

 それは,人間の一生がせいぜい80年ということが関係してるでしょうね(そういえば,1929年の世界恐慌からだいたい80年ですね).要は,政治家は,みんな将来ある子供達のために,とか言ってますが,ほんとのところは,「後は野となれ山となれ」ということなんでしょう.つまり,人間は結局自分達(の世代)のことしか考えてないってことです.そんなもんなんでしょうか.そんなもんなんでしょうね(ということを歴史が証明している).

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03b
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(世の中)

 津波被害を受けた地域の瓦礫処理ですが,東京都が東北以外で唯一受け入れを表明して,処理が始まったそうです.結構な話ですが,まあこれは,首都直下地震が起こったときに発生する膨大な瓦礫の処理をしてもらうために,先に恩を売っておくという側面は大きいでしょう.

 でも,そうだとしてもまあいいんじゃないですかね.情けは人のためならず,つまり,自分が助かりたい,自分がかわいいと思っても,自己中心主義を究極まで突き詰めてしっかり考えれば,自分勝手で自己チューな行動をせず,周りにちゃんと配慮した行動をとった方が自分にとっても得だということに気づくはずですからね.

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03c
[妖怪人間]
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 妖怪人間ベムの実写版ドラマをテレビをやってるみたいです.妖怪人間ベムは,私が小さい頃やってて見てましたからよく憶えています.ですからもう大分前の話です.最近,ビール(発泡酒?)のCMで,「爽快人間」というのをやってて,これを妖怪人間にひっかけたものだって気づくかで歳がわかる? 結構,唐突だったので,実は,ドラマの宣伝を兼ねてた?

 アニメを実写にするときは,配役が難しいと思うのですが,ベム,ベラについては,どっちも妖怪系?かつ美形で,これ以上ないというはまりようです.実写だと,ただ似てるだけではだめで,やっぱ美形じゃないといけませんからね.ベロの鈴木福君は,全然違いますが,これはまあ,今一番旬のものを使ったということでしょう.

 でも,思ったのは,ただそれだけです.懐かしいから見ようとかは,別に思いません(ごめんなさい).当時のものは,ここで見られます.

 

 でも,これも1回見たら,あーなつかしーと思って,それで充分ですかね.

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03d
[CS]
(野球)

 完敗ですね.やっぱり厳しいかも.ソフトバンクの選手の誰かが,負けられない,負けるわけにはいかない,と言っていました.それは,ずっとCSで敗退していてということもあるでしょうが,今年は,圧倒的な力で優勝して,そういう状況で負けるわけにはいかない,ということでしょう.そういう気持ちになったときって,やっぱり強いと思います.

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11/4'11
[CS]
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 完全に力負けですね.あっという間に王手です.もちろん,あきらめずにできるだけのことをするのは当然ですが,それで負ければ仕方ありません.今年のソフトバンクは,それだけ圧倒的な力があると思います.多分,CSも日本シリーズも1敗もしないくらいのつもりでやってるんじゃないですかね.

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11/5'11
[CS]
(野球)

 終わりました.まあしょうがないですね.今年はソフトバンクの年でしょう.

 9回まで0-0で,延長でライオンズが勝ち越すとその裏にソフトバンクが追いつくというような,すごい試合だったみたいです.エースの涌井は,今シーズン一番のピッチングだったんじゃないですかね.

 ソフトバンクの延長12回サヨナラ勝ちということですが,実は,12回表が終わった時点で,ソフトバンクの引き分け以上が決まり,もうその時点でソフトバンクの日本シリーズ出場決定でした(CSファイナルは,7戦で終わりで3勝3敗1分で並んだら上位のソフトバンクがシリーズ出場なので.多分).引き分けでも,ちゃんと「打ち切り」になるかどうかちょっと確かめたかった(^^;のですが(追記: 報道でもようやく?ちゃんとそう言ってるのでやはりそのようです),勝って決めるところは,やはり強いですね.今年のソフトバンクは,とにかく強い.単に強いだけでなく,接戦をものにする底力があります.

 これで,私のシーズンは,終わりましたが,11月まで楽しませてくれてありがとう,ですね.一時は最下位に沈んだところから,よくここまで盛り返したものです.ソフトバンクには,もちろん,日本シリーズも圧倒的な強さで勝って欲しいです.

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05b
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(経済)

 ギリシャ問題?ですが,国民投票が回避され,内閣も信任されてやれやれ,とは行かないことにようやく気づき始めた感じでしょうか.イタリアがIMFの監察下に入ったようです.日本だって,アメリカだって他人事じゃないですよ.私たちができることは,少ないですが,私は一応対策を打っておこうと思います.

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05c
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 ちょっとしたことだとは思うのですが,最近,あらためて,またいろんな衰えを感じるようになってきました.例えば,この文章を書いている時も,以前より,ミスタイプは確実に増えてると思います.ピアノを弾いていても,どうしてこんなところでミスタッチするのかということもありますし,バドミントンなら尚更です.

 体だけではなく脳的にも,人の名前が思い出せないということは,以前より増えてると思いますし,プログラミングのスピードや確実性も落ちてると思います.単に歳をとって衰えてきたということでしょうか.ただ,肝心の研究については,まだ大丈夫だと思います.研究テーマは,どんどん考えられますし(問題発見能力),研究を進める上での問題解決能力も今のところは,衰えは感じません.

 でも,これもいつかピークアウトするのでしょう.というか,今のレベルをキープするのがいかに至難かは,自分が一番よくわかっています.こんな状態をよくキープしてるなと感心すらしますが,これがそんなにいつまでも続けられるわけないとも思います.

 ということで,何か対策を考えなくては,と考え始めました.もちろん,再三書いているように,大学の教員は,しょぼい研究しかしなくても,極端に言えば,研究なんかしなくてもクビにはなりませんから,研究能力がなくなっても,定年までは,職にしがみつくことはできます.でも,そんな状況に,私は耐えられないと思います.百歩譲って耐えられたとしても,定年後は,職を失うのですから,そこから先,生かされるのであれば,生きて行かなくてはなりません.

 平たく言えば,歳をとって,体や脳が衰えても,定年後も生きていけるように,つまり,稼げるようになっておく必要があるということです.でも,これって非常に難しいと思いませんか? それができないから年金があるのですが,年金が一体どうなるのかと考えると,今から何か対策をしておく必要があると思います.

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05d
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 ちょっとしたこと,とは,書いたのですが,それが大きいような気がします.人生50年とか,50を過ぎたら何でもあり,とか書いてきましたが,ほんとその通りで,なんか最近,今までと何かが違うというか,くるっと何かがひっくり返ったような感じなのです(今だけかもしれないが).

 まだ早いと思われるかもしれませんが,定年とかその先とか,かなり明確に意識するようになりました.今までは,少なくとも40代は,先のこととかあまり考えずにやってきたのですが,ようやくそういうことも考え始めましたし,どうしてもそっちの方に考えが行ってしまいます.

 今はまだ大丈夫だとしても,体も脳も確実に衰えていく.そういう中で,楽しく気分よく生きていけるでしょうか? ちゃんと稼いで行けるでしょうか? いや,まだ大丈夫なうちに,そうできるようにしっかり準備しておく必要があるということでしょう.こんなことしてる場合じゃないってことでしょうか?

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11/6'11
[危うい社会]
(世の中, 経済, 生き方)

 上の続きですが,なんかまずい感じです.雰囲気としては,就職してしばらくして,停年で辞めて行かれる東大の先生方を見て感じたことに近いです.私も定年が来たら,同じように能力があろうがなかろうが「クビ」になるわけですよね.

 ただ,当時と全然違うのは,それで,仕事や研究に対する意欲を失っていく,ということは[まだ]全然ありません.今やってる研究や仕事は,やりがいもあるし,単純にやってて面白いので,今の状態で頑張って行くことはできると思います.ただ,それがどうなのか?ということです.

 私がやってることは,[たまたま]社会に役立つことだと思いますが,研究者なので,そういうことを100%度外視しても,知能をもった人間が知の最先端を追求して行くのは,人間の人間たる所以であり,非常に意義が大きいことです.でも,社会からの評価を考えると,確かにそこそこの給料はもらってますが,正当な評価をしてもらってるとはとても思えません

 理由は,単純で,再三書いて来ているように,今の世の中が資本主義社会だからです.それに対して,ずっと批判的なことも書いてきましたが,その仕組みが変わることはしばらくは,ないでしょう.

 もちろん,これも再三書いているように,評価されるために何かをやるわけはありませんが,将来の生活に不安を感じるようなことになるとそうも行きません.もちろん,何事もなければ,将来の生活に支障をきたすようなことはないと思いますが,そもそも,研究者として,食べて行けてるのは,確かにそれだけですごいことだとは思うのですが,逆に言えば,資本主義社会の枠組みの中では,それで腕一つで食べているのではなく,金にはならないけど,そういうことに価値を見出してもらって,税金で食べさせてもらってるということなわけです.つまり,「何事」かあれば,どうなるかわからないってことです.

 でもこれは,別に研究者に限らず,世の中のほとんどの人がそうですね.サラリーマンはほとんどそうでしょう.もし,自分が勤める会社が潰れても,すぐに他の会社からスカウトが来る,あるいは,自力で食べて行けるという人がどのくらいいるでしょうか? 自営業だって,医者とか弁護士とか芸術家だって,お客さんが来なければ,商売あがったりです.私がやってる地震防災だって,社会に役立つことだと言っても,目先の生活に手一杯になって,いつ来るかわからない地震のことなんて考えてられない,ってなったら,はいそれまでよ,です.

 そんな風に考えて行くと,どんな状況でも自力でちゃんと食べて行ける人なんてほとんどいないことに気づかされます.ほんと危うい社会ですねー.敢えて言えば,一番強いのは,農家,それも,一番汎用性が高く,保存も利く食料を作っている米農家でしょうね.いっしょにバドミントンをしてるメンツの中に米農家の人が何人かいるんですが,ほんと羨ましいというか,いいなーと思います.ただ,今盛んに議論されてるTPP問題を見てもわかるように,米を作るだけで食べていくのは,これまた至難の業[ということになって行く]でしょう.どうしましょうか?

 これもリスク分散ということになるでしょうか.具体的に言えば,まず,自分が自分の自己実現のためにやっていくこと.それで,給料がもらえるのなら尚よしですが,私の場合,非常に幸運にも[今のところ]そういう状況ですので,それをみすみす手放す必要はないでしょう.

 でも,それだけでは,「何事」かあったときにどうなるかわからない.それで,今の資本主義社会という枠組みの中でも,つまり,研究のような[価値は大きいけど]金にならないことではなく,金になることでも食べて行けるようにしておくということでしょうか.更に言えば,もっとプリミティブに,いざとなったら自給自足でも食べて行ける状態であれば,文句なしでしょう.

 つまり,リスク分散の基本である三分割がここでも成立してるわけです.でも,食べて行けるものが3つある,なんてことは,それだけですごいことで,至難の業だと思うのですが,至難であればあるほど燃えるんで(^^;,チャレンジしてみますか.

 ということで,この文章を書き始めたときは,なんかまずい雰囲気だったんですが,書きながらいろいろ考えてきたら,逆になんか燃えてきました(^^;.私には「才能」がないと書いたのですが,そういう才能を発揮するときかもしれません.

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06b
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(経済, 世の中)

 たまたま?ですが,上で言う「何事」に関係することかもしれません.

 IMF監視下に入ったイタリアの債務残高が対GDP比で120%以上と言っています.確かギリシャも同じくらいですが,経済規模が全然違うとも言っています.でもそんなこと言ったら,日本の債務残高の対GDP比ってどのくらいだと思いますか?

 なんと200%以上です.そして,日本の経済規模は,イタリアより更に大きいです.

 いやいや,イタリアやギリシャと違って,日本国債は,銀行とかゆうちょとか国内で保有してるから,つまり,借金と言っても,ひいては,日本国民自身に対してしてるものだから大丈夫,と言う人がいます.でも,それは,言い方を変えると,日本が財政破綻しても,被害を被るのは,外国や海外投資家ではなく,日本国内,つまり,日本国民自身ということなのです.

 「やり方」は,いろいろ考えられますね.ゆうちょを潰すとか,国債がデフォルトとなって大量に国債を保有する銀行が破綻するということになれば,そこにお金を預けている人のお金で「借金返済(踏み倒し)」となります.「印刷」して,インフレにすれば,貨幣価値が下がり,これも実質「借金返済」となります.つまり,貯金なんかしても何の対策にもならないし,タンス預金だって同じことです.

 なんで,こんなことになったのでしょうか? グラフを見ればわかるように,橋本内閣が消費税率をアップさせ,その後,財政再建路線をとって参院選に惨敗して失脚した後の小渕内閣あたりから,急増しています.菅さんのときもそうでしたが,このとき以来,消費税アップに言及すると選挙に負けるということが政治家のトラウマになりました.震災をきっかけに今頃になって,ようやくまた増税の話が出てきましたが,もう遅いくらいで,私は,タイミングとしては,橋本内閣よりもっと早く,1994年細川内閣の国民福祉税だったと今でも思ってます.

 こんなことを言うと,お前は財務省の回し者か?と言う人もいると思うのですが(国民福祉税を主導したのは,当時,大蔵事務次官の斉藤さんであることは有名,政治家に増税を働きかけたのも全て大蔵,財務),普通にちゃんと計算すれば,そうなります.まず,自らの身を削れというのは,わかりますが,国会議員定数や官僚の天下りを減らしたり,公務員宿舎建設をやめたりしても,単なる「見せしめ」で,ほんと屁の突っ張りにもならないのは,計算すればすぐわかります.

 そういうことを,それをやればまるで全てが解決するかのように取り上げてきたメディアの責任は重大ですし,それに洗脳された国民自身も能力不足ということなのでしょう.

 つまり,税金を払わず,国債で帳尻を合わせて事態を先送りするというのは,国民自身が選んだことなので,そのつけを払うのも国民自身ということです.だからまあ,自業自得ってことですかね.

 ただ,税金は[ある程度]公平にとられますが,デフォルトなどのハードランディングになるとちゃんと対策をした人とそうでない人との間に差が出るのは,言うまでもありません.そういう意味では,上で「国民の能力不足」と書きましたが,能力がある人は,それを発揮できるという意味では,[もちろん,皮肉な言い方ですが]ハードランディングもある意味,歓迎すべきことかもしれません.

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11/7'11
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 と書いたのですが,特に取り立てて何か新しくすることはなさそうです.1番目については,仕事や仕事以外にやってることを続けるだけですし,2番目についても[実は]既にやってますし,研究もしています.3番目についても,たとえ,自分で米作をやったとしても,収穫できるのは,1年に1回ですし,だとしたら,保存が利くという米の利点を活かして,ある程度,買い置きしておけばいいだけの話です(ちょっと調べたんですが,米作以上のものはなかなかなかったです).

 ただ,多くの農家がそうしているように,玄米で保存して,精米器をもっておくというくらいはありかな(でも,つくばって車でちょっと行くと精米器が置いてある小屋みたいのがいっぱいあるんですけどね).普段も白米を買ってきて保存するのではなく,炊く寸前に精米した方がおいしいでしょうしね.

 あーでも,なんかちょっと燃えた(^^;ので,ちょっとがっかりですかね.思ったんですが,もちろん,今のままで退屈ってことはないんですが,まだまだ「やりたいことを探し」てるんだなー,とは思いました.

 ただ,第3の核とまでは行きませんが(まあ震災対応と言ったところでしょうか),ちょっと思ったことがあって,ある対策をすることにしました.一度,ゆっくり道のりを辿ってみようかとも思ってます.

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07b
[精算法]
(経済)

 上のグラフを見てわかるのは,ほとんどの国で債務残高の対GDP比がここ数年で急増してるということです.グラフだとそうでもないように見えるかもしれませんが,6〜70%くらいだったものが100%に近づくというのは,稼ぐ分丸々借金する状態に近づくということですから,相当深刻な事態です(日本はそんなのとうの昔に突破してるが).特に気になるのが,この間,ばたばたしましたが,やはり世界最大の経済大国アメリカです.つまり,やばい状況というのは,ギリシャ,イタリアに限った話ではなく,全世界的にということです.どこかが潰れるのなら周りで助けられるかもしれませんが,全体が潰れれば,誰も助けることはできません.

 つまり,今のまま行けば,必ずどこかで精算することが必要になります.その「精算法」は,[大]増税,銀行の破綻による預金の踏み倒し,印刷によるインフレの他には,株の大暴落があります.1929年の世界恐慌のときのダウを見ると,一気に半値くらいになってますね.ダウは,その後,数年で更に下げて80ドルを切るところまで行きますので,実に1/5の大暴落です.

 でも,今の日本株の時価総額は,[下がりも下がったり]300兆くらいですから,ここから1/5になったとしても「精算」できるのは,240兆くらいでしょうか(借金は1000兆).株が下がれば,不動産(時価総額1200兆)も同様に下がるでしょうから,そっちの効果?の方が大きいですかね.でもこれも,最終的には,株や[担保として]不動産を大量に保有する銀行の破綻を通して,預金を踏み倒されて国民が負担することになります.国債や株は,保険会社や年金も大量に保有してますから,保険や年金がパーになるのも国民負担という点では同じです(保険は掛け捨てですよ).

 国民総預金額は,1500兆と言われていますが(つまり,日本国民の全預金の2/3を全て失って,国や地方の債務がやっとちゃら),やり方としては,全体に[ある程度]公平?にやるか,お金持ちから巻き上げるかに大別?されるでしょう.前者には,増税,印刷,後者は,ペイオフで1000万まで保証されるのなら銀行の破綻,株や不動産の暴落ということになります.

 巻き上げるのなら貧乏人よりお金持ちから,というのは,わかりますが,筋?としては,全体から公平に,でしょうし,世の中を動かしているのは,お金持ちですから,お金持ちに不利になるようなことには,なりにくいでしょう.そうすると,やはり,[大]増税ということになるでしょうか.つまり,これを国民が受け入れて,スムーズに事が進めば,ハードランディングではなく,ソフトランディングということになります.

 ただ,ギリシャの例を見ればわかるように,なかなかそうは行かないでしょうね.現在,消費税を10%に,ということが言われてるようですが,今からそのくらいでは厳しいでしょう.ということで,やはり,行き着く先は,ハードランディングでしょうか.でも,ちゃんと対策しておけば,まさにピンチはチャンスともなるわけです.介護保険が破綻することも考えると,[ぽっくり死ねればそれに越したことはありませんが]歳とってもちゃんと自分で自分の面倒を見られるようにしておくことも大事ということですね.

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07c
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 ある対策というのは,というか,既に対策しているのですが,都内某所に自転車を置いている,ということです.3/11の震災のときもそうでしたが,震度5の地震が起こっても電車は止まります.私は週に数回は仕事で東京に出てますし,出先は,勤め先ではないので,電車が動くまでそこにステイというわけには行きません.つくばまで60kmですから,とても歩いて帰れる距離ではありません.つまり,かなり「危ない状況」なんですよ.

 60kmを歩いて帰るのは,至難ですが,自転車なら何とかなるのでは,と思っています.それで,ハイキング?がてら,気候がいい日に1日かけて1回辿ってみようかなと思ってます.4〜5時間で行ければ御の字でしょうか? ルート検索すると,常磐道,TX沿いではなく,常磐線沿いが推奨?されました.

 理由はよくわかりませんが,川をいくつも渡るので,架橋の関係かもしれません.ですから,橋が落ちたらアウトってことですね.

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11/9'11
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 日本地震工学会から東日本大震災特集号が送られてきました.編集委員長の建研の斉藤さんから「前編集委員長だから書いてもらえるでしょう?」と言われて,私の記事もちょこっと載っています.臨時増刊号ですから,とりまとめ大変だったと思います.ありがとうございました.でも...

 まだぱらぱらと見た程度ですが,今回,揺れの被害が小さかったのは,耐震対策が進んだからという記述が散見されて,絶望的な気持ちになりました.何も知らない一般人ならともかく専門家の中にもまだそういう認識の人がいるというのは,絶望を通り越して悲しいことです.

 研究室のページに「やばい雰囲気」という記事を書きました.わざと目に付く変なタイトルにしました.でもほんとやばい雰囲気だと思います.このままでは,1995年兵庫県南部地震の二の舞になってしまうでしょう.

 私個人としてもこんな思いはしたくありません.ですから,できる限り情報発信はしていきたいと思います.でも,それには,どうしても限界があります.つまり,できるだけのことをしてだめならそれはそれでしょうがないってことです.でも,それでいいんでしょうか?

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11/10'11
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 と書いたのですが,まあこんなものかもしれませんね.つまり,ここで書いたようなことなんでしょうね.

 もし,私が言っているようなことを一度も見たこともきいたこともないとしたら,専門家としては,勉強不足だと思います.と書くと,傲慢にきこえるかもしれませんが,そのくらいの情報発信はしていますし,実際,広く認知されていると思います.

 その上で,それはお前の考えだろう,私は違うと思う,と言われるのでしたら,もちろんそれはありです.自分が考えることが絶対正しいと思わなければ,研究者なんてやってる意味ないですからね.そして,それは,私も同じです.

 私は,私が主張することが正しいと思ってる,というか,絶対正しいと思うことしか主張しません.もちろん,客観的証拠も論拠もあります.でも,少なくとも私の知る限り,そういう論拠を積み上げて,今回揺れによる被害が小さかったのは,建物の耐震対策が進んだから,と述べている人は,一人もいません.もし,私が言ってることが間違いだと言うのなら,それを論理的に崩す必要があります.それは,私も同じですが,「今回揺れによる被害が小さかったのは,建物の耐震対策が進んだからではない」ことの根拠は,「やばい雰囲気」で書きました.つまり,今回の揺れは,耐震対策しようがしてまいが,被害が出ないくらいの「弱い」地震だったということです.

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10b
[その気になる]
(生き方)

 自転車ですが,千葉大の中村先生からメールが来て,彼女は,学生時代まだ自転車に乗れなくて,練習しようと思ったけど,家の近所が坂が多くて,どうやって練習したかというと,家(横浜)から,東大地震研までの40kmを3日かけて「旅して」練習したんだそうです.もうびっくりですが,彼女が言うには,初心者でも40km乗れたんだから,(私なら)60kmなんて楽勝ですよ,と言うのです.

 こういうのに私が反応しないわけはありません.やっぱり,思ったのは,「人間その気になる」のかどうかだなー,ということです.「人間その気にな」ったときは,ものすごいエネルギーを発揮しますし,ものすごい成果を出します.実際,彼女は,たった3日でそれまで乗れなかった自転車に乗れるようになったわけですからね.でも,自転車の練習をしようと思ったら,普通は,40kmを一気に片道で行こうとは思いませんよね.つまり,そもそも,そういうことを思いついたこと,そして,それを大変とか無理とか思わないで,「その気になって」やっちゃったことが大きいわけです.

 ですから,問題は,やっぱり「その気になる」のかどうか,ということでしょう.逆に言えば,その気になったときは,千載一遇のチャンスなのですから,徹底的にやりましょう.私も何度かそういうことがありました.

 「その気になる」のポイントは,本人は,別に大変とか苦労とか思ってないということです.周りから見るととんでもないことに見える,でも,本人からしたら,べつにーって感じです.そのギャップが重要です.ドラゴンボールの孫悟空が強くなったのだって,修行を修行と思わなかったからでしょう(鳥山明さんが言いたかったのはそういうことでしょう).

 そして,一番の問題は,何に「その気になるか」ですね.これが最大の難関ですが,少なくとも言えるのは,「その気になる」ものをじっと待ってても,よほど運がよくなければ,そういうものは,なかなか向こうからは現れてくれないということです.

 あと,一度やり始めたら,途中でしんどくなっても,とにかく最後までやってみることが重要です.中村先生が40km片道という無謀[と周りからは見えるよう]な方法をとったのも,片道で40kmで途中でやめることができないというところにポイントがあると思います.そして,やっぱり,それを楽しんだ,ということでしょうね.

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10b
[スマホ]
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 急速に普及してるスマホですが,使ってる人を見てると結構ぎこちないです.携帯も.同じなのですが,片手でもって,腕がつりそう?になりながら,親指で器用に打つか(器用でないとうまく打てないということ),スマホの場合,片手でもって,もう一方の手で打ってるんですが,これもどちらの腕もしんどそうです.

 こういうのって端末が「板状」という既成概念?から来てると思うのですが,もちろん,基盤の関係である程度,制約があるのはわかりますが,そういう人間工学的なことって考えてられているんですかね?

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10d
[耳栓をする人達]
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 今週は,仕事とか学会でずっと東京に出てるんですが(そういうときは筆が進む(^^;),電車の中とか歩いてるときとかもイヤホンをして音楽をきいたりゲームをしている人達がとても多いです.そういう人達の特徴としては,五感の一つを完全に遮断しているので,明らかに周囲に対して注意が散漫になっています.ですから,自然と「傍若無人」的な行動をとります.例えば,歩いていても,意識して人をよけたりしない(できない)ので,かなり危ないです.

 電車の中でメールを見たり打ったりしていても,目には周辺野があるのに対して(周りが全く見えないほど集中?してるのも中にはいるが),耳にはそれがありません.夜寝るときも目はつぶりますが,耳は「開いた」ままです.聴覚ってそれだけ重要なんですよね.

 ですから,これも何かあったときに痛い目に会うのは,自分自身ということで,自業自得でしょう.そもそも,鼓膜は消耗品ですから,周囲に音が漏れるほどの音量で音楽を聴いていたら,そのうち聞こえなくなるでしょう.

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10e
[代々木]
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 今日は,地震工学会大会@オリンピックセンターだったのですが,いつもは,代々木公園という連想?から,千代田線で行っていたのですが,秋葉経由なら総武線の代々木の方が早いんじゃないかと思って,そっちから行ってみました.駅スパで調べると時間的にはそんなに変わらないんですが,これもまあ,新規開拓というかちょっとした冒険心?ですかね.

 で,JR代々木駅に降り立ち?,振り返ってびっくり.NTTのエンパイアステートビル擬きが駅の上にばーーーん,とそびえ立ってます(ここで写真を載せるところですが,携帯をほとんど使わないので,取り出して写真を撮ろうとするといつもバッテリ切れ),

 代々木に来るのは,いつ以来でしょうか? NTTのエンパイアステートビル擬きは,随分前からありますから,もう大分長いこと来てないってことですかね.壁先生宅には,何度かお邪魔(真夜中とかに押しかけて,ほんとにお邪魔(^^;)したことがあるんですが,JR代々木駅から行ったことはないですね.

 で,オリンピックセンターへ向かって,てきとーに歩き出します(これも冒険?).壁先生宅,この辺だったかなー(行ったのは,夜なのでよく憶えてない)と思いながら歩いていくと,途中で小田急線が見え,これを越えると向こう側に行ってしまうので,左に避けるように行ってしまいました.

 これが間違いで,ずっと行くと山手線が見えるところまで来てしまい,どうしようかと思ったのですが,明治神宮の北門があったので,そこから,守衛さんにここからオリンピックセンター行けますか?ときいて,行けることは行けるけど,みたいな感じで,また,冒険です.でも...

 これがすごかった.あんな巨大なそれも鬱蒼とした森がこんな都心にあるなんて,ほんとびっくりです.人もほとんど歩いてないし,上から木の実がばらばら落ちてくるし,ほんと別世界に迷い込んだみたいでした(ここもほんとは写真掲載).

 しばらく行くと,いきなり開けて,今度は,広大な芝生が広がっています.人もそんなに歩いてません.明治神宮内なので,浮浪者も当然いません.こりゃーすごいとこ見つけたな.近くに住んでいれば,お散歩コースとしては,もう文句なしです.老後?なら,これだけで近くに住むだけのことあるかもしれません(ここもほんとは写真掲載).

 で,結局,20分以上かかって会場に着きました(^^;.学生の発表があったので,ちょっと焦ったのですが,何とか間に合いました.でも,17時から教授会なので,そそくさと帰ることになってしまいました.学会なのでそれを理由に欠席してもよかったと後から思ったのですが,今日は,投票があって,不在者投票をしてなかったので,戻らないといけなくなりました.帰りは,ちゃんと?したルートで帰ってきたんですが,時間的には,15分くらいかかったのでそんなに変わらなかった?

 地図を見てみると確かにそんなに変わらないですね.JR代々木駅からまっすぐ明治神宮の北門に向かえばこっちの方が近いかもしれません.明日は,朝一で座長なので冒険はできませんが(朝早くは,明治神宮開いてないかもしんないし),帰りは,このルートで帰ってみようと思います.

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10f
[もう1つの考え方]
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 オリンピックセンターに着いて,会場を確認して,昼ご飯を食べてなかったのですが,食堂がもう閉まっていたので,カフェの450円(高っ!と思ったのですが,食べ始めたらかなりボリュームがあって結構お腹いっぱいになった)のサンドイッチを食べながら考えていました.年金支給年齢を引き上げるとか,年金貰えるかどうかとかっていうことに関しては,ここで書いた通りです.仕事こそ人生最高の退屈しのぎなわけですから,元気なうちは,仕事すりゃいいと思います.むしろ,定年+年金支給という形で仕事を奪われる方が私は怖いです.いや,仕事ってやっぱ大変だから,年金もらいながらのんびりやって行けるなんて最高じゃん,というのは,わからなくもないですが,そういう生活って1,2年したら飽きると思いますよ.いや,私は大丈夫という人は,元々大金持ちか,ひーひー仕事しないと食べて行けない人で,どっちにしても幻想なわけです.

 まあ,ここまでは,これまで再三書いて来たことですが,試しに考え方をがらっと変えて,働かなくていいところまで働く,つまり,働かなくていいところまで働いたらリタイアする,という全く別の考え方はどうかとサンドイッチをほおばりながら考え始めました.一見,今までの考えと矛盾するように見えますが,働かなくていいなら,働かなくてもいいですし,働きたいなら働けばいいので,単純に選択肢が増えるということです.

 単純化するために80まで生きるとしましょう.そして,生きていくのに住む家と生活費として月20万必要だとします.家は,どこにどれだけの大きさのものかによって,ピンきりですが,まあ,5000万としときますか.そうすると,例えば,50の人間が80まで生きるのに必要なお金は,5000+20*12*(80-50)=1億2200万となります.60なら9800万,40なら1億4600万となります.つまり,年齢と必要貯金額の関係で,必要額に達したらリタイアしていいということになります.

 結構,意外なのは,60と40でそんなに劇的に違いはないということです.でも40で1億5千万の貯蓄がある人はごく僅かでしょうが,60で1億の貯蓄は(既に家をもっていることや退職金も含めて),ありうる話でしょうね.ここに50を過ぎて給料が上がるとか退職金とかのからくりがあるような気がします.要は,家という固定費の占める割合が大きいということでしょうか.

 試しに,家を買わずにずっと賃貸ならどうなるでしょうか.家賃は,これも設定がびみょーですが,15万としましょうか.そうすると,月に必要な額は35万と,とてもシンプルになるので,リタイアに必要な額は,40で35*12*(80-40)=1億6800万,50, 60で,それぞれ,1億2600万,8400万となります.少し,傾斜がきつくなりましたが,そんなに変わりませんね.

 もちろん,ここでは,貨幣価値が変わらないとか80までしか生きないとかいう仮定が入っています.ですから,貯蓄するだけでは,リスクが大きすぎますし,仕事という形でのキャッシュフローが大事です.でも,経済が発展はしなくても破綻はしない,という前提さえあれば,早くリタイアすることを目標に頑張れる人もいるのでは,とは思いました.80まで生きるという仮定も,80まで生きたらとんとん,それより早く死んだら損,長く生きたら得という仕組みを作ればいいってことです.

 これがまさに年金なんですが,要は,全体の帳尻をしっかり合わせるということですね.お金がないんだったら,ない袖は振れん,でいいじゃないですか.口当たりのいいことだけ言って,疑心暗鬼にさせるより,透明,ガラス張りにして,これだけなら払えますって言った方が,みんな逆に安心するし,元気も出ると思いますよ.それには,まず,複雑怪奇な今の年金をシンプルにすることでしょうね.と,最後は,意外なことにとても当たり前の結論?になりました..

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10g
[もう1つの考え方2]
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 続きですが,耐震補強した建物が被害を受けなかったということで(でもほんとは耐震補強しなくても被害を受けなかった可能性が大きいのですが),耐震補強したから助かった,ということにして,耐震対策を進めようという政治的?意図というか,そういう考え方があるのかもしれません.

 でも,百歩譲ってそういうことだとしても,やっぱり,嘘はまずいです.政治家ならともかく,研究者なら尚更です.

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11/12'11
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 昨日は,地震工学会大会2日目でした.まずは,JR代々木駅の上?にそびえ立つNTTドコモのエンパイアステートビル擬き(^^;をぱちり.

 午前は,座長,午後は,学生と自分の発表,若手優秀講演賞の採点(書いていいのかな?まあいいや.でも,私が採点したところは,みんなしっかりしていて,あまり差がつきませんでした),と慌ただしく過ぎていきました.私の発表の時に,小谷先生が質問してくださったんですが,かつての指導教官(当時は「官」)に質問されるとみょーな緊張感があります(と,その場でも言いました(^^;.やや受けくらい?).

 発表の内容は,その1の飯塚君の東北地方太平洋沖地震の揺れと被害の関係の全体的な傾向(要は,ほとんど極短周期地震動で震度は大きくなるけど建物の大きな被害は発生しないということと,それを被害調査で確認したということ)に続いて,その2で私が発表したのは,一部,大きな1-2秒応答を記録したけど,やっぱり,大した被害はなくて,なんでそういうことになったかというと,地震動が繰り返しが多くて5%という小さい減衰で共振によって1-2秒応答が大きくなっただけで,実際は,大きな被害を受けるときは,塑性化による履歴減衰が効くからで,塑性化に伴う周期の伸びに加えて,これを考慮すれば,説明できる,更に,これは,共振による繰り返しによる応答の増幅が起こらないということなので,最大応答で被害が決まる木造や中低層RCなどの日本のほとんどの建物は,パルス一波で決まるという大胆?なものでした.予想通りですが,小谷先生以外からもいろいろ質問が来ました.

 実は,このアイデアは,もう10年以上前に考えていたことで,そのとき,そのような話をLSD研という研究会@東大工学部11号館の青山・小谷研の輪講室でしたときに,小谷先生から同じような質問があったのを思い出しました.つまり,あの頃の,[あまりよくない]思い出?が蘇ってきたということもあります(ここからちょっと専門的な話になるので,興味がないひとは,ここへジャンプ).

 10年以上前も今回も,小谷先生は,等価粘性減衰は,定常応答を前提としているので,それをパルスのような過渡応答には,適用できないと言われるのですが,確かにそれはそうで,そもそも等価粘性減衰は,定常応答で履歴ループが閉じないと計算すらすることができません.ただ,そもそも,履歴減衰を等価粘性減衰という違う物理現象に置き換えるという等価線形化手法が,モデル化であり,単純化なわけです.単純化することにより,より簡便に被害推定ができるし,そこから地震応答の本質が見えることもあって,それがモデル化や単純化の目的です.

 つまり,地震動のようなランダム性が強い過渡応答であっても,建物を非線形の復元力特性をもった系ではなく,等価周期,等価減衰をもった等価線形系にモデル化,単純化することにより,より簡便に被害を説明することができれば,そこに物理的な何かがあるわけです,

 そもそも等価粘性減衰の「等価」というのが,違う物理現象を,具体的には,履歴ループを描くことによるエネルギー吸収を,それとは違った「等価」な粘性減衰という物理現象に置き換えるとどうなるか?ということです.つまり,「等価」ということは,どの道,違う物理現象ということです.

 要は,単純に非線形の復元力特性をもったモデル群ではなく,等価線形,等価減衰(等価「粘性」減衰ではない)をもったモデル群(実際は,群ではなく,たった1つの系)にモデル化,単純化するということです.そして,そのときの等価な減衰(しつこいが,等価粘性減衰ではない)がいくつであれば,被害を説明できるのか,ということです.

 問題は,それを理論的に求めることができるのか?ということでしょう.私の場合は,被害と合うように決めると等価粘性減衰に対応した「何かの」等価減衰,つまり,言わば,等価な等価粘性減衰を実被害から決めているに過ぎません.でも,それは,等価周期の1-2秒も同じです.でも,そこには,塑性化による周期の伸びという物理的背景があり,それは,「等価な」等価粘性減衰も同じです.

 ある程度は,理論的に導けますが(例えば,非線形木造建物群の許容塑性率6は,実際の被害と合うように決めたのではなく,構造的なデータに基づいている),相手がその耐震性能もよくわからない有象無象の現存する建物群(この世の建物は,人が造るものだが,車と違ってその[耐震]性能は,不明なところが多い)ですから,なかなか大変だと思います.でも,小谷先生に1つ宿題をもらったと思って,チャレンジしたいと思っています.ありがたい話です.そう思えるのが,15年前と今との大きな違いですかね.

 なんだか,話がちょっと(大分)専門的になってしまったのですが,話を戻す?と,帰りは,また,明治神宮を散歩して帰ろうと思ったのですが,もう閉まってました(T_T).

 朝は6時過ぎから開いていたようなので,来るなら帰りじゃなくて行きでしたね.要は,日が昇ってるときに開いてるということでしょうか.でも,朝はまだそんなに人が活動してない時間から日が昇り,人がまだばりばり活動してるときには,日が沈む今の日本(東日本)の時間システムは,やっぱり,違和感ありますねー.東京に来たのは,もう30年以上前になりますが,冬になるとあまりに早く,16時半くらいには,日が暮れるのに驚いたものです.

 でも,これを例えば,真冬に東京が18時に日が暮れるようにすると,例えば,福岡なら,朝,8時くらいにならないと夜が明けないということになってしまいます(今でも福岡は,真冬は,夜が明けるのは7時くらい).要は,日本が[小さい国なのに]東西に長いということですね.

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12b
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 今回のJAEE大会もそれ以外の学会でもそうですが,大学をリタイアされた先生方が多くいらっしゃってます.論文を出されてる場合も,会場に来られて,いろいろ質問してくださる先生方もいらっしゃいます.ほんとにありがたい話です.

 それで,私はどうだろう?と考え始めました.うーん,どうでしょうか? あんまりそういう場面は,想像できないです.そもそも,自分で何かやるのは大好きですが,人がやってることをきいたり,論文を読んだりするのは,あまり好きじゃないですからね.

 大学をクビになっても,[地震防災の]研究したけりゃすりゃいいとは,どこかで書きましたが,その一方で,大学辞めたらそういうことは,もうあまりやらないだろうな,とも思うんですよね.仕事ならやる,つまり,社会からの要請があればやるということでしょうか.でも,そうでなければ,やることはいくらでもあるし,これでなければならないということはないと思うんですよね.

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11/13'11
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 ここのところ,調子はそんなに悪くなかったのですが,学内学外,あるいは,仕事以外といろんなことが錯綜して,さすがにしんどくなってきました.やはり,そろそろ一度「リセット」することを考え始めた方がいいのかもしれません.

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11/14'11
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 中村先生にそそのかされて,というわけではないのですが,決行しました.いろんな事情を考えて,折りたたみ自転車にしたので,電車でもっていって置いてきてもいいのですが,60kmを自転車で移動するというのが,どんなもんなのか,一度確かめておこうというのは,ありました.

 自転車は,インターネットで注文して,金曜には,届きました.土,日と暖かく気候もよかったし,これから寒くなるので,最後のチャンスと思ったのですが,土曜は,午前中に眼科に行って,自転車を組み立てたら14時くらになってしまい,日曜は,体調が悪く,結局,ぶっつけ本番?,つまり,東京で仕事がある日に自転車に乗っていくことになりました.用がある日なら,電車代も浮きますしね(^^;.

 でも,午後からとは言え,仕事に遅れるわけには行きませんから,日の出とともに,具体的には,6時過ぎに出発しました.仕事は,12時10分に九段下で,4〜5時間くらいでは行けると思ったのですが,少し余裕を見て出発しました.でも,結果的にこの余裕のおかげで何とか間に合ったことになります.朝食は,トイレが心配だったので,バナナ1本と野菜ジュースだけで,途中,街中になったところで,補給することにしました.

 出だしは快調でしたね.朝6時ですが,寒くもなく,もちろん,暑くもなく,ちょうどいいあんばいです.服装は,仕事をする普通の格好(ジャケット+シャツ+スラックス)です.自転車は,折りたたみですが,26インチで15段変速(そんなに要らん)のマウンテンバイクです.サドルが固いとのコメントがあったので,少し柔らかいサドルに付け替えていました.でも,自転車本体は,たったの\12800です.

 でも,ものの30分くらいした頃でしょうか,サドルが当たる股のところが痛くなってきました.サイズが合ってないのか,マウンテンバイクがそういうものなのか,前傾した状態で,どうしても体重が前に行くんですよ.そして,太股もちょっとしんどくなってきました.前傾してるので,腕にも体重がかかって疲れます.まだ,全体の1/10も来ていません.まずいなー.

 でも,ワンウェイですから,途中でやめるわけには行きませんし,やり始めたら最後までやり抜けと散々言ってますからね.とにかく,「完走」することが最低限必要です.逆に言うと,ちんたらでもとにかく漕いでいたら,前に進むものです.

 最初の難所?は,谷田部インターでしょうか.地図で見るとインター入口のところを行けばいいようになってるのですが,実際は,階段を登ったり降りたり...要,別ルート検討ですね.

 最初の目安は,つくばみらい市役所で,ここで全体の1/4でしたが,早速,道を間違えました.一応,地図を準備したり,歩く用のナビなどももっていったのですが,実際に来てみると,地図にない道があったり,地図にある道がなかったり,なかなか難しいです.でも,これは,想定内ですね.

 つくばみらい市役所で1/4で,ここまで1時間で来られればと思っていたのですが,正確には,道を間違えたので,そこは通らなかったのですが,それを少し過ぎた小貝川を渡るところで,7時半でした.つまり,少し遅れ気味です.

 次の難所は,利根川でした.これが結構大変だった.小貝川を渡り,コンビニでウィダーインゼリーを補給し,おーいお茶濃い味を買って,まっすぐ進むと,道路が工事中で迂回せよとなってました.で,迂回すると...どこにいるのか全くわからなくなりました.やばいなー.ここでようやく,歩く用ナビを取り出します.でも,現在地が道のないところに出てきて,今どこにいるのかわかりません.そもそも,ちゃんと動いてんの? 場所は,関東鉄道が走ってる南守谷のあたりです.

 あっちかな? こっちかな? 地図を見たり,ナビを見たりしているうちに,ナビがちゃんと動いてることがわかりました(助かった).でも,これは予想されたことですが,液晶画面は,外ではかなり見にくいです.

 そして,ようやく利根川を渡る橋に到達しました.利根川って,[今更ですが]日本最大の流域面積を誇る大河で,渡れるポイントがほんと限られるんですよ.ここに来た時には,もう8時半でした.4時間ペースだと2時間で半分のJR柏駅まで来てないといけないのですが,道に迷ったこともあり,大分遅れてしまいました.

 JR柏駅に来たときは,もう9時でした.つまり,半分来るのに3時間かかったことになります.まずい.これじゃあ,ほんとぎりぎりです.

 このくらいまで来た時は,もちろん,股の所は痛いし,腕も痛いし,太股も疲れてるし,膝も痛くなってきていたと思います.情けないなー.やっぱり,もう歳かなー.

 でも,確かにちょっとしんどいことはしんどいんですが,まあ,ちんたら漕げばいいんだったら,例えば,マラソンを走った時みたいに,足を引きずるとか,辛いのを我慢するというほどではなかったです.ペース的には,ぎりぎりだけど,こんな感じで行けば完走はできるだろな,とは,思いました.

 今回の1つの教訓として,最短距離を行こうとして,細かい道を行くと,絶対間違えるんですよ.今日は,昼間でしたが,東京で地震があって電車が止まって帰ることを想定すると,夜の可能性も高いです.

 で,途中からは,多少遠回りでも6号沿いを行くことにしました.何も考えず,ただ,ちんたら漕ぎさえすればいいというのも精神的に楽ですしね.ただ,歩道がなくて危ないところが何箇所かあって,帰ってきてからかチェックしたら,そういうところは,6号線をはずしてルート設定してあったので,ちゃんと歩く用に考慮してあるんですね.

 さて,JR柏駅,即ち,中間点を過ぎて,さすがにお腹が空いてきました.何が食べたくなったかと言うと,なぜか牛丼で,ほんとは吉野屋がよかったんですが,松屋のあと*kmという看板があったので,そこまで頑張ることにしました.そしたら,その前に,吉野屋(北小金店)が現れたので,ようやく遅い朝食です.もう,9時半でした.でも,さすがに美味かったです(この状況じゃ何食っても美味い?).

 ご飯を食べるとトイレが心配だったのですが,何ともなかったですね.結果的に,スタートからゴールまで,最初のウィダーを補給したコンビニと吉野屋では,小さい方だけ行きましたが,それ以外は,何ともありませんでした.

 15分ほどで,出発します.松戸は,ルート設定は,6号からはずれて,JR松戸駅の近くを通るものでしたが,迷ったのを教訓に6号沿いで行きました.でも,途中,歩道がないところがあって危なかったです.そして,江戸川を渡り東京(葛飾)に入ります(ここで10時半(4時間半経過)).

 ここから,江戸川,中川,荒川,隅田川と川を次々と渡るのですが,荒川の四ツ木のところで,うまく渡れず,中川の方まで行ってしまいました(スカイツリーが変な方向に見えたので気がついた).四ツ木までは一本道でわかりやすかったのですが,引っ返して荒川を渡った

後も,うまく6号に乗れず,うろうろしながら,でもスカイツリーを見ながら

しっぽがちらり↓

隅田川を渡ります.ここから先は,地図がなくてもだいたいわかるのですが,距離的には,またちょっとうろうろしちゃったみたいです.

そろい踏み↓

 秋葉に着いたときは,もう11時50分でした.6時5分に出発したので,結局,5時間45分もかかってしまいました.迷った時間,コンビニで1回,吉野屋で1回休憩したのを除くと5時間くらいでしょうか.でも,こうやって,自分の足で秋葉に来ると,普段見慣れた風景が全然違って見えました.

 走行距離は,迷ったのを除くと60km強だと思うのですが,5時間だと平均時速12kmとなってしまいます.信号待ちもありますし,時速20kmはきついとしても,15km,つまり,4時間では行けると思ったんですけどねー.自転車が合ってなかったからかなー.安物はだめってこと? それとも,やっぱりもう歳? ていうか,最近,自転車全然乗ってなくて,単に普段使わない筋肉を使ったから?

 でも,これは,ある程度は,予想していたのですが,かなり,アップダウンがありました.ですから,上り坂になると途端に時速10km以下になってしまいますね.だから,まあ,そんなものかも.

 今日は,暖かくて,よかったと言いたいところですが,10時を過ぎると暑いくらいで,汗だくまではいかないまでも,普通の格好だとちょっとしんどかったですかね.でも,東京で仕事で,電車が止まったら同じ状況ですよね.

 自転車は,契約した秋葉の駐輪場に置きました.これで,地震などで電車が止まっても何とか自力で帰れる状況を確保したことになります(橋が落ちなければ).秋葉なので,普段も使えます.既に,自転車を置かせてもらってるところがあるのですが,あくまで非常用という感じでしたし,やっぱり,申し訳ないので,それは,寄付ということにしようと思ってます.

 で,仕事で,九段下に行くため,都営線の岩本町まで歩いて行くんですが,足が痛いということはないですが,やっぱ,何か変な感じでした.階段を下りるときも大丈夫かな?みたいな...でも,不思議と全然大丈夫でした.でもやっぱ,明日は,筋肉痛かな?

 仕事には,10分ほど遅刻しましたが,講演会は,13時過ぎからで,その前に昼食をとりながら打ち合わせということでしたので,何とか大丈夫でした.

 自分の講演は,最後の方で,最初の方の他の人の話は,疲れて爆睡?かと思ったのですが(^^;,不思議と何ともなかったですね.その後,懇親会があり,帰りは電車で帰ってきました.いっしょに講演した東大の古村先生に,今日,つくばから自転車で来たんですよ,と話したら,信じてもらえませんでした(^^;.

 という感じですかね.感想としては,ちょっとしんどいけど,なんとかなるという感じでしょうか.でも,自転車は,変えた方がいいかも.今は,電気自転車というのもあるんですが,秋葉に置くので,充電できません.いっそ,原付(が置ける自転車駐車場もある)とも思ったのですが,原付だと渋滞にはまるので,これもだめですね.

 でもまあ,とにかく,これで「保険」はかけることができました.明日は,また東京で講演の仕事です.パワポを作るのもこれから,ていうか,明日の行きの電車の中? ほんと状況としては,しんどいのですが,なんか,こういうバカ?をやると,何かそういうことが何ともなくなると言うと変ですが,まあ,何でも楽しんじゃえ,ってなるもんです.ていうか,こんな文章書いてるし.でも,貴重?な経験なので,忘れないうちに書いておきたいというのはあります.走行ルートも帰って全て見直しました.

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11/15'11
[一晩寝ると]
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 昨日の夜は,疲れて爆睡かと思ったのですが,別にそんな感じでもありませんでした.ていうか,疲れるという点では,普段の練習の方が全然疲れますからね.筋肉痛も[まだ]何ともありません(でも,まだちょっと変な感じ).

 いやいや,もう歳なんだから,忘れた頃にやってくるかもよー,と言う人もいるかもしれません.多分そうかな.でも,既に書きましたが,筋肉痛が遅れて来るのは,歳だからではなく,運動強度が低いからです.つまり,歳をとると強度が低い運動しかできなくなる,というのが真相のようです.

 ですから,今回,筋肉痛が遅れてくれば,自転車で60km,つくばから秋葉まで5時間かけて行く,というのは,運動強度が低いということになりますね.筋肉痛すら出なければ,尚更でしょう.

 でも,これで東京で地震があっても大丈夫,とは,行きません.電車が止まるということは,電車の走行に危険があるということですから,橋だってそうでしょう.だから,抜本策には,なってないと思います.まあ気休め程度でしょうか.

 ここ数日,さすがにしんどい状況だったのですが,昨日,「決行」して,そんなのどこかへ行った感じだったのですが,一晩寝ると,なんかまた元に戻った感じです.逆に,調子が悪くても,何か嫌なことがあっても,一晩寝ると,そんなの忘れることもあります.

 あーでも,パワポ作らなきゃ.電車の中で,こんな文章書いてるし,会場で作成かな.でも,昨日のこと考えると,やっぱり電車って楽ですねー.

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11/16'11
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 つくば→秋葉自転車の旅?の写真をアップしました.文章も少し書き換えました.筋肉痛とかは,[まだ]来ませんね.ただ,昨日,腕というか,肩というか,肩胛骨のあたりが少し痛くなりました.前傾姿勢で腕でずっと突っ張ってましたからね.

 当日は,ちょっとしんどかったんですけど,ルートをもっとちゃんと研究して,自分に合った自転車でまた行ってみたくなってきました.少なくとも,自転車は,今秋葉にありますし,東京を脱出するときは,幹線道路は,歩道の人も含めて混雑するでしょうから,抜け道を研究しておく必要はあるでしょうね.

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16b
[キャッシュフロー]
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 貯金とか財産じゃだめで,額は少なくても,最低生活して行けるだけのキャッシュフローが大事と何度も書いてきました.要は,働けるうちは働くということなんですが,問題は,働けなくなったときです.定年でクビになることもあるでしょうし,定年はなくても,衰えて技能を発揮できなくなることもあるでしょう.もちろん,そうならないように体や脳を鍛えておくことが大事なのですが,何があるかわからないですし,限界もあります.

 私も[ようやく]歳を感じるようになったと書いてきましたが,そういうものにある程度逆らうことはできますが,正直,どうしようもないこともあります.私が今やってる仕事は,とても恵まれているとは思いますが,脳が衰えて新しい研究テーマを考えられなくなったり,テーマ(問題)を解決できなくなったりすると,相当厳しいことになります(でも実際はそこができなくなってもしがみつくことができるんですけどね).

 そして,それは,[自分で言うのも何だが]相当高いレベルなので,ほんのちょっと衰えるくらいでもかなりのダメージがあります.喩えて言えば,プロ野球選手で,ピッチャーの球速が145km出ていたものが140km出なくなる,あるいは,バッターでフェンスに達していた打球が,フェンスの少し手前までしか飛ばなくなった,となっただけでもう引退に追い込まれるわけです.技巧派に転向したとしても少し寿命が伸びるくらいです.

 研究者(大学教員)の場合は,プロ野球選手と違って,幸か不幸か,クビにはなりません.でも,始めから技巧派みたいなもんですから,転向することは,難しいでしょう.いや,頭脳勝負の真っ向勝負からプロジェクトをマネージメントしたり,大学行政にたずさわったりという形で,転向するということでしょうか.でも,それは,私がやりたいことではありません.でも,食べては行かないといけない.

 もちろん,研究できてるうちは,研究すればいいと思います.でも,頭脳的に最先端のレベルでいつまでできるかはわかりません.そういうレベルでできなくなったときどうするかですね.大学にしがみつくか,何か違う形でキャッシュフローを得るか.

 後者に関しては,2つ考えられます.1つは,何かお金を払ってもらえるような技能を身につけるということです.でも,今もってる以上の技能はないでしょうし,それが衰えた時点で,今もってるものと同等かそれ以上のものは,どう考えても厳しいでしょう.

 もう1つは,頭脳や技能が衰えてもキャッシュフローが得られるような「何か」を頭脳や技能が衰える前に「準備」しておく,ということです.再三,書いているように貯金とか財産とかではだめです.賃貸マンションを購入しておいて,家賃収入が得られるように,なんてーのも全然だめです.

 最近,わずかではありますが,でも,確実に衰えていることを感じています.今のレベルだとまだ全然大丈夫だとは思いますが,時間の問題だとも思います.今のうちからしっかり「準備」しておこうと思っています.

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16c
[もう1つ?の準備]
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 大学にしがみつくと書きましたが,それは,私にはできないと思います.つまり,何らかの形で大学という組織の中で役割を果たす,ということです.それは,研究だけとは限りません.講義や学生の面倒を見るなどの教育もそうですし,様々な業務もあります.何とか長になって,とりまとめ役を果たす場合もあるでしょう.

 ですから,お前ももう歳なんだし,研究がしたいとか言ってないで,とりまとめ的な仕事をしろ,てなもんなんでしょう.でも,どうなんでしょうか?

 頭脳的に[少し]衰えてくる一方で,知識や経験の蓄積は,やはりものすごいものがあって,そういう特質というか適材適所的には,そういうことが理にかなってるのかもしれません.大学に限らず,世の中のほとんどの組織でもそうなってるわけです.

 でも,私は,少なくとも大学行政というものには,興味がありません.まあ何でもやってみたらそれなりに面白いとは,思うのですが,やっぱり,大学の中での話ですよね.もちろん,研究がずっとできればそれが一番いいですけど,とりまとめ的な仕事を,ということなら,一つの大学の中ではなく,もっと広い社会の中での,例えば,日本や世界の地震防災をどうしていくか,という方が,まだ興味もあるし,やり甲斐もあります.

 でも,これも再三書いてきたことですが,こういうのは,私はそういうことがやりたいからやる,というものではありません(もちろん,そういうことがやりたいと言ってるわけでもありません).

 だから,要は,少なくとも今以上に,研究以外の仕事が増えないように,ってことでしょうか.ただ,これに関しては,かなり悲観的にならざるを得ません.というか,もう絶望的?

 私が大学の教員をしているのは,研究するためですから,これができないのでは,大学の教員をやってる意味がありません.つまり,研究できなくなるときは,大学をやめるときで,そうなったときのための「準備」もしておく必要があるということでしょう.

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16d
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 見方を変えると,研究なんかできるのは,いくつまで,というようなことかもしれません.そうだとすると,何とか「ここまで」来ることができて,よかったなー(危なかったなー)とは思います.もし,もうこれ以上,研究ができないとしても,最低限,ここまではできたとは思いますし,一応,一仕事は,できたかな,とは思います.

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16e
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 今日は,久しぶり(一週間ぶりくらい?)にずっと大学にいたのですが,会議→試験→会議で1日が過ぎました.たった,一週間いなかっただけですが,もう書類の山です.いつものように,夕ご飯を食べて大学に戻ろうと思ったのですが,さすがに疲れて戻れませんでした.

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16f
準備
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 要は,食べて行ける状況を作るという「準備」をすることによって,ほんとは自分がどうしたいのかが知りたい,ということかもしれません.食べて行けるのだったら,食べていくためにやらなくてはいけないことはやらないでしょうからね.

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16g
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(経済)

 原油[先物]が上がってきてるそうです.相場を動かしているのは,投機筋で,冬が寒くなりそうで,被災者の人達のことを考えもせず,一体何をやってるんだと,ニュース番組で批判していました.わかってませんねー.

 冬が寒くなって,灯油の需要が上がるなら値段が上がるというのが需要と供給の関係です.それを見越して先物を買うのは,投機でも何でもありません.それがおかしいというのなら,今の経済の仕組み自体を変える必要があります.

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16h
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(サッカー)

 昨日,北朝鮮に負けたんですね.これでついに「世界チャンピオン」から陥落です.WC3次予選突破が決まってるということで,サブでのぞんだということですが,負けてしまってはねー.破竹の勢いだったザックジャパンですが,これが曲がり角にならないことを祈ります.

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11/17'11
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 やっぱり,疲れてますねー.自転車は,関係ないと思います(結局,筋肉痛は出ず).

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11/18'11
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 自分がほんとはどうしたいのか知りたいから「準備」すると書きましたが,これも既に書きましたが,金にならないのに今やってること,つまり,仕事以外にやってることは,やるんだと思います.ですから,仕事以外にやってること以外,つまり,仕事がどうなんだ? ということなんだと思います.

 まず間違いないのは,(学生の研究指導も含めた)研究以外の仕事は,やらないと思います.研究するために大学教員になったわけですからね.とすると,要は,研究はどうなんだ?ということですね.

 私の予想?としては,もちろん「やる」なんですが,怠け者の私のことですから,意外とわかんないかもしれません(だから知りたい).確かに,仕事は,「最高の退屈しのぎ」ですが,それは,食べていくために,あるいは,「退屈」な人生をそうでないものにするために,ということで,そうでなければ,何をやるかが変わってくる可能性は,あると思うのです.

 私が一番興味というか,関心があるのは,とにかく気分よく楽しく生きていくにはどうしたらいいのか,ということです.そのためには,仕事の充実,これは,決して,自分さえよければいいとうことではなく,そのことによって,社会に貢献できることが重要だとは思うのですが,果たしてほんとにそうなのか? そういう(仕事をしていかないと食べて行けない)条件下での話なのか,そうでなくても成立するのか,ということでしょうか.

 言い方を変えると,真にやるべきと思えることだけをやりたい,そのために「準備」する,ということかもしれません.平たく言えば,それほど,大学での研究以外の仕事が増えてしまってきたということですかね.

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18b
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 そういうことじゃなくて,要は,その気になるかどうかでしょうね.しないと食べて行けない仕事ならしなくてはいけない.でもしなくても食べて行けるのなら,やりたいこと,やるべきこと,つまり,その気になることしかやらないでしょう.研究以外の仕事は,その気にならないと思います.問題は,研究がどうかということですね.

 1つ言えるのは,ただ面白いからとかだけでは,厳しいかもしれません.つまり,やることで,それが地震防災に繋がるとか,社会の役に立つとかいうことですね.生活費が欲しいから働かせてくれ,という仕事は,「準備」ができればやらない,でも,[上から目線で恐縮ですが]この仕事は,社会の役に立つから,お前にしかできないからやってくれ,という仕事なら,「準備」ができていても[意気に感じて]やる,ということでしょう.

 つまり,結局,私の仕事の質というかレベルが問われる,ということで,「準備」ができていれば,私でなくても誰かができる仕事は,やらない,ということでしょうね.そもそも,私でなくても誰かができる仕事しかできなくなったときのためにも「準備」するわけですから,辻褄もあっています.

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11/20'11
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 結局,自分が必要とされるのか,私にしかできないことなのか,ということでしょう.必要とされるのなら,私にしかできないことなら,それこそ,命を削ってでもやるべきでしょうからね.でも,必要とされないときどうなるのか.必要とされなくても,自分のやってることに意義があると思えるか,あるいは,単純に面白いと思えるかですね.そして,「準備」ができていれば,私でなくても誰かができる研究以外の大学の仕事をやってまでそう思えるかではなく,純粋にそう思えるかどうかがわかると思うのです.

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20b
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 うだうだ書いてきましたが,要は,単純に研究以外の仕事の急増ぶりに辟易してるのかもしれません.今,日本シリーズやってますが,選手達って,基本的に野球だけしてればいい,野球のこどだけ考えてればいいんですよね.それは,ほんとに純粋に羨ましいです.研究者って,どうしてそうは行かないのでしょうか?

 プロ野球選手って支配下登録選手でも1チーム70人いることを考えると全部で1000人近くいると思うんですが,日本で研究だけやってればいい研究者なんてほとんどいないでしょう.大学の教員には,大学の様々な業務があり,国の研究所には,行政の仕事がある.民間なら稼がないといけないので尚更です.つまり,一番恵まれた大学,その中でもかなり恵まれた大学でさえこの有様ということです.「相対的に」一番恵まれてるんだから我慢しろってこと?

 私が今取り組んでいる地震被害推定は,そのシステムができれば,地震直後にどこでどのくらいの被害が出ているのかが,正確,かつ,一瞬でわかります.発生した地震動を予測地震動に置き換えれば,将来,発生する大地震に対する被害想定に対してもそのまま使えます.

 こういうことって,一大学の一研究者が大学の業務の合間に趣味みたいにやることなんでしょうか? 本来,国をあげて取り組むべきことでは?

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20c
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 日本シリーズが終わりましたね.私は,もちろん(ライオンズに勝った)ソフトバンクを応援してましたが(断じて福岡出身だからではない),正直,こんなにもたもたするとは,思いませんでした.逆に言えば,中日がよく頑張ったというか,落合監督の巧みな暗示にかかったといったところでしょうか.実際,中日が勝った試合は,全て,延長など僅差でやっとこさ勝ったものでしたからね.

 でも,孫さんが球場に応援に来てちょっと「にやがっとうけん」,彼が喜ぶかと思うとちょっと...(^^;.あと,あのドシラシド−シシラシド−(しかもbとかcではなくなぜかh)っていうトランペットの応援はちょっと...

 孫さんって(私の出身校である)修猷に落ちて久留米付設に行ったんだそうです.まあ,今はともかく,当時の修猷と久留米付設の(上下)関係ってそんなもんだったかもしれません.

 つまり,高校に入るまではそんな程度だったということですが,彼がすごかったのは,そこから先ですよね.何がすごいって,やっぱり,その行動力ですかね.私にはとても無理です.

 でも,彼がどれほど偉くなっても,どれほど巨万の富を築いても,それは,それだけの話で,ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズもそうですが,「歴史に名を残す」という類の人物とは違います.

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11/21'11
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 このサイトをお読みの方は,既におわかりだと思いますが,世の中のことに対して批判的なことを書くことがあります.ターゲットは,(視聴率を獲るのが目的のメディアと違って)時の権力者に留まらず,被災者となることもありますし,逆に,官僚を擁護することもあります.むしろ,人と同じことをするのが嫌いな私ですから,普通の人が考えることと逆のことが多いかもしれません.でも要は,単純におかしいと思ったことを(かなりオブラートに包んで)おかしい書いてるだけなんですけどね.

 「あの人が人の悪口を言うのを聞いたことがない」というのを,その人の褒め言葉として使うように,人が人の悪口を言っているのをきくのは,あまり気分がいいものではありません.でも,(人に好かれたいがために)おかしいものをおかしいと言えなくなると,世の中どんどんおかしなことになってくると思います.最近,ますますそういう雰囲気を感じます.

 私自身は,別に人に好かれることを第一義として行動してるわけではありませんが,いろんな事情は,ありますから,書くべきでないことは,書きません.つまり,既に書きましたが,ここで書いていることに偽りはないが,全てではない(というか極一部)ということです.

 なお,昨日の孫さんですが,有名人が実名でターゲットとなるのは,(ある程度は)しょうがないでしょう.有名になることによって,仕事をしている側面がありますからね(だから,私は有名になんかなりたくないわけです).でも,秋山監督の後に胴上げっていうのは,やっぱりちょっと「にやがりすぎ」と思いますけどね(にやがる=博多弁で,あまりよくない意味で調子に乗る).実際,オーナーというだけで,優勝するのに汗水垂らして何かしたわけじゃないですからね.でも,同郷だからというわけではなく,彼のことは,[上から目線で恐縮ですが]評価してますし,基本的には好きですよ.

 そういうわけで,知人のことを書くときは,基本的にイニシャルを使っています.でも,わかる人はすぐわかるし,特に差し障りなければ(いいことであれば),実名を出すこともあります.

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21b
[宇宙]
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 よく「宇宙に行きたい」と言ってる人がいます.でも,私にはよくわかりません.真っ暗なだけですよ.地球が見たいというのは,わからなくもないですが(でも私はそれもあんまり興味はない),それは,宇宙に行くというのとは,また別の話でしょう.

 そもそも,宇宙になんか行かなくても,宇宙は目の前に広がってるじゃないですか.「地球は丸裸」と書きましたが,夜空を見上げれば,そこにあるのは,宇宙そのものです.宇宙に行きたい,なんて言ってる人は,夜空が見えない都会に住んでるか,そもそも,見ようともしてない人なんじゃないですかね.

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21c
[蟻]
(生き方)

 バス停でバスが来るのを待ってると,すぐ後の土のところで,蟻がせっせと働いています.そういうのを見てると,彼らは,何のために生きているんだろう?と考えますよね?(考えない?)

 でも,地球の外から人間があくせく働いてるのを見ると,多分,全く同じように見えると思いませんか? つまり,人間も蟻となんら変わることはなく,生きてる[本質的]意味なんてないんだと思います.でも,人間が蟻と違うのは,こういう余計なこと(^^;を考える知能をもってしまったことです.ほんと厄介ですねー.どうしましょうか?

 これも繰り返しになりますが,生きていくのに別に「意味」なんか必要ないでしょう.究極的には,人生所詮退屈しのぎです.でも,どうせ生きていくのなら,[自分だけではなく周りも含めて]楽しく気分よく生きていきたい,でいいじゃないですか.世の中の全ての問題は,大した問題ではありません.

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21d
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(経済)

 その後の株価ですが,まるでゆっくり階段を下りるように下げてきました.こうやってゆっくり下げれば,ある意味,ソフトランディング?とは,行きません.それは,これ以上下げるとやばいというラインがあるからで,そこに来ると一斉に売られて暴落するからです(でも,逆にそこが買い場になることが多い).

 でも,ギリシャ→イタリアという展開は全く予想通りになってますね.日本,更には,アメリカまで話が及ぶでしょうか? もちろん,そうならないことを願ってますが,今のシステムを変えない限り,時間の問題だとは思います.不気味?なのは,アメリカ株が持ちこたえていることで,これは,要は,まだ先送りをしているということです.今の閉塞感を何とかしたいのなら,一度,大きく下げて「整理」した方がいいと思いますよ.

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21e
[太ってみる]
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 ものは試しというわけではないですが,ちょっと太ってみようかなと思ってます.具体的には,食べるということですかね.最近,ほんと食が細くなって,すぐにお腹いっぱいになってしまうんですが,そこを頑張って食べるということです(別に長生きしたいとか思わないので,サーチュイン遺伝子とか関係なし).例えば,学食でよく食べるかき揚げそばなんですが,最近は,頑張って「麺大盛」にしています.

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21f
[ラジウム温泉]
(世の中)

 予想されたことですが,ラジウム温泉が風評被害で来客数激減だそうです.でもこれって風評被害ですかね? 風評被害というのは,ほんとは大丈夫ということですよね.

 もし,微量の放射能が体に悪いということなら,風評被害でもなんでもありません.つまり,ラジウム温泉に効能があるのなら,微量の放射能が体にいいってことですよね.そのことが原発事故の前後で変わるわけありません.前にも書きましたが,ほんとのことをちゃんと伝えないといけないんじゃないですかね.

 でも実際は,そんな雰囲気じゃないですよね.つまり,ほんとのことが言えない雰囲気ということです.それでいいのでしょうか? いいわきゃありませんよね.

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21g
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(バドミントン)

 バドミントンですが,トレーニングというほどではないのですが,先月くらいから練習がない日も軽く体を動かすようにしていました.でも,ここ1,2週間くらいずっと東京だったり,飲みだったり,体調が悪かったりして疎かになり,そして,いつの間にか寒くもなり,早くも萎えてきました(やっぱり怠け者.ほんとまたT中Aちゃんに叱られそう).でも,辛いのを我慢してやっても続かないことはわかっています.つまり,そういう中でどうするかということです.

 あーでも,ここ1ヶ月くらい軽く体を動かしてわかったこともあります.それは,体を動かした方がパフォーマンスが明らかに上がるということです.それは,トレーニングしてフィジカルが上がるというよりは,体がほぐれて調子が上がるという感じです.つまり,「やり続ける」必要があるわけで,プレーする前日は,特に重要です.つまり,歳をとって毎日体を動かすと却って衰える,なんてーのは,全くの嘘ということはわかりましたので,暖かくなったらまたやりたいと思います.

 話を戻すと,じゃあどうするかですが,去年,寒くなってきたときにどうしたかが参考になりますね.あと,これも当たり前ですが,自分一人でトレーニングするよりは,練習に行く方が遙かにハードルが下がります.ということで,練習するところを探して週3回にしてはどうかと考えました.今,火,金と練習してるので,やるなら日です.でも,つくばって日曜に練習してるとこほとんどないんですよ.もちろん,東京までプーナに行ってもいいんですが,体育館がくじ引きになってから毎週とれないみたいだし,毎週東京行くのもやっぱめんどい(^^;.

 そう考えていたときに,渡りに船というか,火曜によく練習に来ているF津さんと話したら,日曜に練習しているということなので,ちょっと行ってみました.そしたら...めっちゃレベル高い.ていうか,みんな打って打って打ちまくりです.私もダブルスは,打って打って打ちまくりなんで,あー,ダブルスってほんとはこうだったよなー,って思い出したような次第です.

 でも,ほんとレベル高いんで,ついて行くのがやっとですし,相当気合い入れて行かないと精神的にもしんどいです.つくばに来て,筑波大バドミントン部の練習に行き始めた頃のことをちょっと思い出しました.

 ということで,ようやく日曜も練習できるところをつくばで見つけられました.もちろん,週3回練習日があると言っても,実際に行けるのは,2回くらいでしょうが,できる範囲で,できるだけのことを,という感じでやって行きたいと思います.

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21h
[顔が疲れる]
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 やっぱり,人に会うと痩せたとかやつれたとか顔色が悪いとか言われます.でも,先日言われたときは,つくばから秋葉まで自転車で行った日なので,ほんとに疲れていた?

 そのとき思ったんですが,確かに体も疲れてはいるんですが,なんか「顔が疲れてる」んですよ.と言ってもよくわからないと思うのですが,顔の筋肉が動かしにくいというか,くしゃくしゃってなってるような(余計意味不明?),文字通り疲れてるような感じです.

 人が痩せたとかやつれたとか顔色が悪いと言うときは,顔を見て言ってるのですから,辻褄?も合ってます.でも,顔が疲れるって,どういうことから来るんでしょうね.精神的に(心が)疲れてるってこと? それは,否定できないなー.

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21i
[世界ランキング?]
(大学)

 国会で行われている政策仕分けで,日本の大学で世界ランキング?の100位以内に入っているのが2つしかないというのが問題?となってるようです.財務省は,教育も研究もろくにしない大学教員の生活費に回っているという再配分の問題と言い,文科省は,欧米の大学は寄付金が莫大で競争にならない,もっと予算を,とやり返したそうです.

 そもそも,大学の世界ランキングってなんなんや?ということは,ありますが,財務省の「教育も研究もしない大学教員の...」のくだりには,賛成です.ほんとそうしてくださいよ.これだけ研究にも教育にも大学間格差があるのに,給料がほとんど同じ,むしろ,レベルが?っていう大学の方が給料が高いっていうのは,ないでしょう.でも,そんなことしたら,あっという間に,半分くらいの大学は潰れるかな.

 文科省のくだりは,自業自得でしょう.だって,今まで大学は,学生に対してほんと大したことして来ませんでしたから,寄付金なんか集まるわけありません.そういう意味では,私がいる大学(の学類や専攻)は,相当頑張ってると思います.少なくとも私の出身校よりは,遙かに学生の面倒見はいいです.面倒見過ぎと思うくらいです(それはそれでどうかと思うが).日本の大学ランキングでは,東大や京大より下でも世界ランキングでは上というくらい目指したらどうですかね.

 でも,総じて言えるのは,世界の大学ランキングとか,そんなの別にどうでもいいってことかな(爆).少なくとも,そんなことをうだうだ言うような世界とは,関わり合いたくないというのが本音です.

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21j
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(経済)

 今日から,東証の取引時間が30分延長されて前場が11:30までとなったそうです.低迷する売買高を増やすのが目的とか言ってますが,こんなんで増えるわけないじゃないですか.なんでこんなとんちんかんなんですかね?

 取引時間延長とかしょぼいこと言ってないで,24時間,開けたらどうですか? 今時,コンビニだってやってますし,最大のライバルFXは,24時間やってますよ.いや,そんなことしたら,投資家は,相場をずっとウォッチしてないといけないから大変? でも,日本市場が閉まっていても世界中の取引所は開いていて,相場はずっと動いてますし,日本の相場全体を動かす指数先物も,実質24時間開いています.そういう状況下で,現物株を売買できない方が問題でしょう.

 いや,一部の証券会社がやってる夜間取引は,低迷してるから,やっても売買されない? そうだとしたら,そういう人は,負ける人でしょう.究極のゼロサムの世界ですから,やらなきゃ負けるとなれば,入ってくるに決まってるじゃないですか.

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21k
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 今日は,いっぱい書きました(でも,1つ1つは短いから大したことない).いつも書いてますが,こういう日は,活動度自体が高いので,仕事も進んだ日です(と思って,記録を見たが今日は大したことなかった).

 でも,いつもは,スルーするところをいちいち突っ込んでみました.そしたら,こんなに...(それでもまだいくつかスルーしたものもあると思う).ていうか,世の中,突っ込みどころ満載過ぎ?

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11/22'11
[アワード]
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 最近,なんちゃらアワードっていうのが巷に溢れてるのも気になりますね.アワードは,awardですから,アワードではなくアウォードです.どのみち近似値だからというのは,わかりますが,オがアになることはないでしょう.war(戦争)をワーとは言いませんからね(スターワーズ).ていうか,なんちゃら賞でいいじゃないですか.

 でもいろいろ突っ込むのは,やっぱりあまり気分のいいものではありませんね.ボケとツッコミは,漫才の基本ですが,わざとボケてるわけじゃないでしょうからね(でもほんとわざとボケてんのかと思うほど).心穏やかに気分よく生きて行くには,世間から隔絶してひっそりと生きていくしかないということでしょうか.

 それも1つの選択肢だと思います.でも,それにもやっぱり「準備」が必要です.

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22b
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 これだけ研究にも教育にも大学間格差があるのにと書きましたが,正確には,大学間ではなく,大学教員個人間の問題ですね.そうすると結局ここでの議論になります.大学間については,学生の質とか(かなり緩やかだが)研究環境などにある程度は,格差が反映されているとは思います.

 でも「職業」としての大学教員を選ぶのであれば,[今のところは][言葉は何だが]三流私立大学に優るものはないでしょう(鷲田小彌太(著)「大学教授になる方法」参照).でも,これからは,厳しいことになってくると思いますけどね.

 ですから,この点に関しては,とりあえず現状に満足することにしているわけです.もちろん,変えられるなら変えた方がいいですが,じゃあ,お前がやれってなって,ミイラ取りがミイラになるのは,目に見えています.こういう形で「先送り」がなされるんですかね.でも,別に逃げてるわけじゃなくて,世の中全体のことを考えると,私がやりたい(やるべき)と思っているのは,大学行政ではなく,地震防災だと思ってるということです.つまり,私は,研究するために大学に籍を置いてるわけで,大学教授という「職業」には,別に全く拘りはありません.

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22c
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 イライラすることってありませんか? そりゃーありますよね.そういうのってやっぱり気分よくないですよね.でも,そういうときは,だいたいドーパミン出てるんで,活動的になっていますから,仕事するチャンスですよ.

 逆に,気分が落ち着いてリラックスして,気分がいいときは,セロトニン出てるんで,活動度も落ち,無気力になって行きます.

 つまり,気分よく活動的に,とは,なかなか行かないということです.ですから,ONOFFの切り換え,交感神経,副交感神経の切り換え,ということですね.

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22d
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 と書きましたが,研究よりもっと大事なものがあると思うんですよね.それは,やっぱり,哲学とか生き方でしょう.だから,ここでこうやって書いてるわけです.

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11/24'11
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(経済)

 ドイツ国債の入札が不調に終わったようです.どんどん来るべき方向に事が進んでると思いますが,市場が過剰に反応したと解説?していた専門家?がいました.ほんとてきとーなこと言いますよね.そんなこと言って責任とれるんでしょうか?

 経済力が違う国がユーロという同じ通貨をもったのですから,一番強いマルクをもっていたドイツが今まで一番得をしてた(日本で言えば円安になるみたいなものですからね),その代わりに,経済が弱い国が危なくなるのは,想定通りでしょう.ですから,ドイツ国民は,ギリシャ国民にかんかんみたいですが,ドイツがギリシャを助けるのは,ある意味当たり前です.そして,ユーロ,あるいは,世界経済全体が低迷すれば,どうなるかは...何度も同じことを書きますが,借金を返すのに借金をするような経済の回し方は,もう限界に来てると思います.

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24b
[専門家]
(経済)

 テレビでよく「専門家」のコメントが紹介されています.原発事故を期に,安全だという専門家は信用しないというような専門家不信(でも,それじゃあ,危険と言えば信用されるというおかしなことになる)も起こってるようですが,メディアとしては,専門家というからには,その分野に長けた人にコメントしてもらうというスタンスなのでしょう.

 そういう中で,経済の分野,例えば,株が下がると,どうして株が下がったかとか,これから相場がどう動くかなどを解説する「専門家」がいます.これに関しては,全く説明になってないどころか,それこそ全く信用してはいけません.なぜなら,彼らは,「当事者」だからです.証券会社や大量の株を保有している銀行,要は,金融セクタの人間が株式相場や経済に関して悲観的なことを言うわけありません.

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11/25'11
[また財布を落としました]
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 また財布を落としました.ショックでした.このときから気をつけていたのですが,全く同じ過ちを繰り返したことになります.もうだめかもしれませんね.

 気をつけていたというのは,そういうことがないようにルーティンを作っていたということですが,それを忘れたということです.練習とは記憶と何度も書いてきましたが,それは,できることを記憶することによってしかできるようにならないということです.つまり,忘れるということは,できなくなるということです.

 実は,なんとなく予感のようなものはありました.というのは,最近,ますます,いろんなことができなくなってる感じがするのです.これまで,なんでこんなことができるんだろう?というくらいアクロバティックにできていたいろんなことができなくなってきた.ミスもするようになってきた.そう言えば,目も何となく見えなくなってきたような気がする.40代を過ぎれば,体調も少し落ち着いてくると言われてきたけど,落ち着くどころかますます疲れやすくなって来ている.

 前回,財布を落としたときは,いろんなものが入っていてなくなったら大変なことになったのですが,今回は,免許証と病院の診察券と現金のみなので,ほとんど実害はありません(昔からよく言われるが現金に対する執着がほんとない).だから,というわけでは,ありませんが,前回は,幸運にも出てきましたが,今回は,なんとなく出てこない感じがします.そんな感じがしたし,バス通勤なので,免許証は,なくてもそんなに困らないですが,つくば中央警察署だと1週間かかるということで,その間,練習に行けなくなるし,飯塚君に車を出してもらって水戸の免許センターまで行って即日再交付してもらいました.

 写真を撮ったのですが,見ると,ほんとやつれて,まるで病人みたいで,またショックを受けました.鏡で見るとそんなに感じないのですが,周りから大丈夫かとよく言われるので,これがほんとの姿なのでしょう.こんな状態では,人に会いたくない気もしてきました.検査しても何も出てこないのですが,体調も悪いし,やっぱり,どこか悪いんだと思います.でも,それで人生を「卒業」させてもらえるのなら,それはそれで悪くないかな.

 単に歳をとってるだけと言ってくれる人もいるのですが,それも結局,著しく衰えているということに変わりはありません.

 これも既に書きましたが,人間,歳をとって衰えていくのに,偉くなって給料をいっぱいもらうようになるシステムって,そういうからくりなんだと思います.でも,私はそういうのは,やっぱりちょっと耐えられないかな.ほんと早く「準備」しないと...

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11/26'11
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 財布を落として,別に落ち込んでるというわけではなくて,自分がそういう状態であるという現状を把握したということです.それは,悪いことばかりではなくて,これも既に書きましたが,自分に能力がなくなるということは,責任を果たさなくていいということでもあり,ほっとするというか安心する側面もあるわけです.幸か不幸か職にしがみつけば安定した生活も保証されている.でもそこに問題があるわけです.

 もちろん,現状では,給料に見合うどころか,それ以上の働きをしています.でも,衰えていくのであれば,どこかでクロスする点が出てくるかもしれない.と書いたのですが,少なくとも定年までは,大丈夫でしょう.だから,問題はそういうところじゃないんですね.

 要は,今自分がやるべきことがやれているか,ということなんだと思います.40代は何とかやれていたと思います.とても幸運でした.感謝してもしきれません.でも,これからの10年,あるいは,定年までのことを考えると絶望的な心境になります.

 研究していくのに必要な,アクロバティックとも言える論理思考に陰りが見えた,そうすると,研究の最前線ではなく,違う役割が求められてくる,それは,仕方ないとしてもじゃあ私は何をやるべきか,ということです.このまま行けば,大学の中での様々なお仕事ということになってしまいます(そうなってきてしまっています).お前には,それしかできないんだから文句言わずにやれ,ってことなんでしょうか.

 でも,私は,それに耐えられないと思っていて,でも,それをある意味「肯定する」現状を目の当たりにして,ショックを受けた,ということですかね.

 どうしましょうか? このまま手をこまねいていることも私には,できませんから,1つはしっかり「準備」していく,そして,私を必要としてくれる,つまり,私に「しか」できないことをやらせてくれる,という状況にもって行くには,やはり,私次第ということになります.つまり,どのみちやるしかないわけです.でも,こんな状態で頑張り過ぎないようにも気をつけないといけません.難しいですね.結局,自然の流れというか現状の中でできるだけのことをできる範囲でやる,しかないと思います.当たり前の話ですが,これがちゃんとできるかどうかが全てでしょう.

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11/27'11
[自分で言って気づく]
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 昨日は,東大バドミントン部の同期と東京のM田邸に集まって,庭でバーベキューして飲みました.少し寒いかと思ったのですが,天気もよくて寒くもなくてよかったです.いつもそうですが,学生時代の友人と飲むとみんな昔のままで,昔に返ったような感じがして楽しいです.

 いろんな話をしたんですが,私がなんで地震防災やるようになったかを話してるときに,大学の教員なんてのは,金にならない道楽的な研究をできるのが特権みたいなもので,私も今やってるようなことを始めた当時は,誰もやってないけど純粋に自分が興味をもてることをやって,これで食べて行ければラッキーくらいに思ってた,それがこんなに大地震が頻発して,地震防災がこんなに注目されるようになるとは,思いもしなかった,だから,私はただ自分がやりたいことをやってただけで,競争を勝ち抜いたなんて感覚は全くない,というようなことを言いました.

 と自分で言って,気づいたのですが(ってことよくありますよね),それでいいんじゃないかと思いました.つまり,今の日本や世界の地震防災の現状を見ると問題山積で,このままではまずい,でも私にできることがある,私にしかできないことがある,とか思っても,自分で勝手にそう思ってるだけで,そんなことは,[多分]思い上がりで,しっかり情報発信していても見向きもされなければ,それだけの評価しかされてないわけだから,それはそれでしょうがないし,社会から必要とされないのは,それはそれでラッキーで,ひっそりと自分のやりたいことを淡々とやって行けばいいってことです.

 そして,[ここ数日,うだうだ書いてきましたが],それは,歳をとって衰えても何ら変わることはありません.だって,金にならない道楽的な研究をできるのが大学教員の特権ですからね.もちろん,私を必要としてくれるのでしたら,喜んでこの身を捧げますが,そうでなければ,好きにのんびりやって行けばいいってことです.

 そして,そうしていくためには,大学の研究以外のお仕事も,金にならないし社会の役にも立たない道楽的な研究をしていくために,そして,生活していくのに必要ということになります.自分が社会的に評価される(給料をもらえる)ことがそれしかなければ,自分がそれだけのものでしかないということで,仕方のない話です.でも,これについては,「準備」ができて,大学での研究以外のお仕事がつまらなければ,大学をやめればいいだけの話です.

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27b
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(ピアノ)

 ピアノプロジェが終了しました.ピアノは,去年のイメージよりは,弾きやすかったのですが,出来としては,やっぱり今一.ファミーユのときの方が少しはましだったかな.でもあんまり変わらないか.緊張することは,もうあまりなくなったのですが,あれ?ここどうだっけということが頻発するようになってきました.これももう歳ってことですね.

 ピアノプロジェということは,今日は,東大ピアノの会の同期と飲んだわけで,違うメンツで同じ?ようなことがあるとこれもみょーに混乱?します.私は,いろんなところでのつき合いがあるので,これまでもそういうことはよくあったのですが,混乱するようなことは,なかったと思います(これももう歳?).

 でも,休日2日続けて東京まで出かけると(今日はピアノ弾いてるし)やっぱりちょっとしんどいかな.これももう歳ってことですね.

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27c
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 今日飲んでるときに,同期のT賀谷が突然唐突に,「境はもう一応充分仕事したかなって感じはある?」ときいてきました.そういうことは,このサイトでも書いていたんですが,「まあ今日で終わりって言われても一応OKていうか,結構お腹いっぱいにはなってきたかな」と言いました.でも彼には,まだまだそんな感覚は全然ないそうです.それをきいて思ったんですが,まだまだやりたいこと,やらなくてはいけないことがある,っていう方が幸せなんじゃないですかね.

 私ももちろん,ここで終わりってことならそれはそれでしょうがないし,正直,ほっとするところもありますが,まだまだやりたいこと,やらなくてはいけないと思うことはありますよ.ただ,これも再三書いてますが,自分がどうこうしたいとか,そういうことは,どうでもよくなってきてます.ですから,やっぱり,必要とされるなら頑張りますが,必要とされないなら,のんびりやらせてもらいますよ,ってことですかね.

                 -----------------------------------

11/28'11
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 要は,これも既に書きましたが,自分の信念に従って生きるということでしょう.いくら生活のためとは言え,そんなことやるべきじゃないと思うことはやらないし,自分でなくても誰かができる場合も[準備ができていれば]やらないということです.

 ただ,自分の信念というのは,自分のわがままを通すということではなく,周りや社会全体のことを考えて,ということで,それが自然の流れの中で,ということでしょう.

                 -----------------------------------

28b
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 最近,またいろいろ余計なことを書いている気がするのですが,そういうこととは別にとにかく疲れてるというか,くたびれてる感じはします.

 昨日,いろんな話をして,そしたら,みんな結構いろいろ大変なことがあったみたいで,大変だなーと思ってきいていたんですが,大変だったのはお前だろ,ということになりました.え?なんで? あー,3.11のことですね.

 そうですね.確かに大変だったですね(ってまだ全然終わってないが).なんかもう随分前のことのような気すらします.でも何が大変だったかって言われると...もちろん,現地調査とかいろんなところへのいろんな対応とか[全身に湿疹が出るくらい]大変だったんですが,なんかそういうのは,まあ仕事なんで,って感じですかね.

 それより,ほんとのことが言えない,ていうか,それでも言ってたんで,そういう雰囲気の中で無理して言うとか,世の中が変な方向に行くとか,いろんな変なものが見えたりとか,そういうストレスが大きかったと思います.それで,そういうことは,今に始まったことじゃなくて,震度算定法がおかしいと言い始めた頃,ですから,もう10年以上もそういう状態なんですね.これがやつれて歳をとった最大の要因ですかね.

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