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10/2'08
[清原引退]
(野球, 日記)

 オリックス(←ジャイアンツ←ライオンズ)の清原和博さんの引退試合があって,イチローは来るわ,長渕剛は来るわの盛大なものだったようです.現役生活23年ということのようですから,私も彼を23年(PL時代を入れれば26年)見続けてきたことになるんだなー,と思いました.

 私はもう30年以上ライオンズを応援していますから,彼が入団したときのことは鮮明に覚えています.当時の感覚としては,まさに「ON以来のスター誕生」で,実際,そのくらい才能に溢れていました.当時,阪急の大エースの山田のインコースに落ちるシンカーを痛打して彼を引退に追い込んだのも清原でしたし,とにかく外角低めなどの難しい球を右に長打できるという点では群を抜いていたと思います.三冠を3回とった中日の落合監督(ちなみに王さんは2回,長嶋さんは0回)もその力を認める選手だったと思います.

 1年目は,それこそ大活躍で確か西鉄ライオンズの豊田さん以来の新人3割30本を達成しましたが,2年目以降は,私の記憶が正しければ,1年目の成績を越えることは1度もなかったと思います.私の記憶の中の彼のライオンズ時代の成績のイメージは打率2割5分,ホームラン20本といったところです.ジャイアンツに来て成績が上がったというイメージもないですから,溢れんばかりの才能の割には,それに見合った成績は残せなかったという印象が強いです.もっと節制して野球に打ち込めば彼ならものすごい成績を残し,ONを越える大スターになったはずと思うのは私だけでしょうか.

 でも,ここぞという場面での勝負強さはありましたねー.2年目のオールスターで桑田から打ったホームランもそうですし(それ以来オールスターでは大活躍でオールスター男と言われるようになる),ライオンズ時代,0−0からのサヨナラホームランなんていうこともあったと思います.

 ですから,成績の割には印象が強い選手には間違いなく,いわゆる「記録ではなく記憶に残る選手」ということになるのでしょうか.でも,昨日の引退試合もそうですが,いつから彼はこんな「人気者」になったのでしょうか.少なくともライオンズ時代はこれほどではなかったです.そして,FAでジャイアンツに移ってしばらくは内角攻めに苦しみ,ほとんど打てずにそれこそ悪者扱いでした.

 しかし,それが突然激変するときが来ます.確か,怪我でしばらく休んでいて,その復帰戦でいきなりホームランを放ち,ヒールからいきなりヒーローになりました.わかんないもんですねー.でも,人気があるのはまあそれはそれでいいのですが,やっぱり野球ですから,打ってなんぼだと思いますけどね.繰り返しになりますが,私の彼に対する印象は「もっとすごい成績が残せたはずなのに」です.

 でも,これで一時代が終わった感は否めません.清原以降ですと,打者では,イチロー,松井といったスターがいますが(でも私は清原の方が才能(って何だ?という話はもちろんありますが.だから,才能というよりは素質?)では上だったと今でも思っています),それ以降は,彼らに匹敵するスターは打者では出ていないと思います(投手には,松坂というスーパースターがいますが).スター不在の時代と言われますが,そういう時代なんでしょうか.でもスターがいないプロスポーツの魅力って何なんでしょうね?

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02b
[清原引退 のつづき]
(野球, 日記)

 上のつづきです.とにかく勝負強いという印象の清原ですが,サヨナラホームラン,サヨナラヒットの数がともに歴代1位のようです.なるほどねー.思い返せば,森監督のもと,秋山,デストラーデなどともに清原が活躍した(西武)ライオンズの第二黄金期は,私も大分いい思いをさせてもらいました.あらためて清原に感謝ですね.

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10/3'08
[史上最大の下げ幅のその後]
(経済, 日記)

 史上最大の下げ幅のその後ですが,次の日は史上3番目の上げ幅で戻し,その後また下げるという,まさに予言通り(^^;になりましたね.こんなことなら売買しとけばよかった?でもそれは後から言える話で,定量的なデータに基づいた確率ではなく,単なる「カン」とかで売買なんかしてたら気が気じゃないでしょうし,ていうかそんな暇なんかないですし,第一,長い目で見れば最終的には負けると思います.

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03b
[なかなかうまく行かないわけ]
(バドミントン, 日記)

 なかなかうまく行かない無意識に意識ですが,単に自分が不調という気もしてきました.というか,今の時期,つまり,季節の変わり目って,シャトルの番号と温度が合ってないことが多くて,シャトルの飛びがとてもばらつくんですよ.私の場合,ていうか高いレベルでプレーしている人はそうだと思うんですけど(ただし,私が高いレベルというわけではない(^^;),相手がシャトルを打った瞬間に微分方程式を解いてシャトルがどこに来るかを瞬時に計算してるわけで,球が来てから反応していたのではバドミントンでは間に合いません.もちろん,試合ではシャトルの番号をちゃんと合わせるのですが,普段の練習ではそこまでしないし,シャトルが痛んで明らかに飛びが変わってきてもなかなか交換しないことが多いです.実際,私の場合,シャトルを交換してしばらくはとてもスムーズに動けるが,シャトルが痛んでだんだん飛びが変わってくると極端にパフォーマンスが落ちる,ということがよくあります.

 思い返してみると,この時期は「不調」ということが確かに多いです.でも,これって不調なんですかね?シャトルの飛びが変わってもある程度対応できる方が強いってこと?でもそういうプレーだと,来た球に反応してるわけですから,相手の球を読んだり,先に動いたり,リズムよく動くといったバドミントンに限らず球技にとってとても重要な能力が衰えてしまうと思うんですけどねー.

 そもそも「いつもはここに羽が来るのに来ない」という状態でプレーしているのはとてもストレスがかかります.あまりに違い過ぎるとやっていてつまらなくなることも多いです.でも普段の練習で少し痛んだらすぐ交換,というわけにも行かないのでなかなか難しいですね.問題はそういう状態で練習をして下手になってしまわないか,ということです.練習って,やり方を間違えるとやればやるほど下手になりますからね.

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10/4'08
[]
(経済, 日記)

 アメリカの金融安定化法案がようやく下院で通ったのですが,これも予想通り,通った直後はダウは一時的に上げたものの,今更感は拭えず,結局大きく下げて終わったようです.まさにtoo lateで(75兆円なのでtoo smallとは言えんか(^^;.でも最終的にはそんな額ではとても済まないでしょうね),ほんと10年前の日本と同じ道を辿ってますね.株価的にも同じ道を辿るのでしょうか.当時の日経225の推移を見ると(横軸: 年,縦軸: 日経225)

1997年11月の山一ショックの直後は一時的に戻すものの(上の図の赤丸部分),その後,低迷し,1年後一旦底を打って,2000年初めに2万円を超えたところまで上昇します.つまり,日本の場合は中期的には底入れまで1年かかったことになります.アメリカの場合はどうでしょうか?

 まず,1つはサブプライムローンに象徴されるように,債権が証券化され非常にわかりにくくなっていて,買い取り査定に時間がかかる可能性があります.額的にも当時の日本より莫大です.そして,今回の金融安定化法案の場合のように,お上の言うことをきく日本人と「自由の国」アメリカの国民性の違いはあるでしょう.ただ,金融当局の対応の迅速さはアメリカの方があるでしょうね.

 以上のことを総合的に勘案すると数年は低迷するということになるでしょうか.ここ10年の推移を見ても(横軸: 年,縦軸: NYダウ)

三尊天井(になるとすると)の前回の谷は2002年終わり〜2003月始めで,ピークは2007年10月ですから,次の谷はやはり数年後ということになります.でもこうして見てみるとほんとに三尊天井になってしまうとすると,結構とんでもないことになりますね.

 まあこれも「そんな感じがする」というだけの話で実際にどうなるかはわかりません

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04b
[女性の登用]
(世の中)

 最近,よく見られる現象に「女性の登用」があります.最近は大学の公募なんかを見ていても業績や能力が同じなら女性を採用すると明記してあるようなところもあって,ちょっとやり過ぎの感はありますが,私は,体格や運動能力を除けば男女差は基本的にないと思いますし,今の世の中の仕事の多くは頭脳労働ですから,社会的差別がなければ社会で活躍する男女比は1:1になってしかるべきです.ですから,重要な仕事をどんどん女性に任せるのは結構な話なのですが,最近どーもみょーな感じがしています.一言で言えば,ほんとに能力が高い女性が登用されてないような気がするのです.

 例えば,テレビなどのメディアによく女性の大学(准)教授などの専門家が出てきていろんなコメントをするのですが,なんかしょぼいんですよねー(もちろん,全員がそうというわけではなく,そうでない方もいらっしゃいますが).他にもっと有能な女性はいくらでもいると思うのですが...研究者などの専門家に限らず,例えば,某国の副大統領候補なんかもそうですね.別にメディアに限らずいろんな場面で同じような違和感を感じます.

 要は女性はやっぱり容姿重視ということでしょうか.もうそれだけで立派な男女差別ですが(男性は容姿重視ということは多分ないと思うので),女性を登用する際に,その人の純粋な能力以外の「何か」が不当に考慮されているような気がしないでもありません.まさか,綺麗なだけで能力はさほどでもない女性をわざと登用することによって,女性はやはり能力が低いと思わせる,なんてことまで考えてるということはないとは思いますが...でも,現状だとそう思ってしまう人もいるんじゃないかと思えるほど,変な感じがします.

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10/5'08
[]
(野球, 日記)

 私にとってセリーグの結果は基本的にはどうでもいいのですが(でも1983年にライオンズとジャイアンツが日本シリーズで当たる前までは,叩きのめす(^^;相手としてセリーグではジャイアンツを応援していました.そして,その年,無事目的を果たし,それ以来アンチジャイアンツになりました.でも今は別にどうでもいいです.アンチになるほど強くもないし),セリーグの優勝争いがすごいことになってますね.昨日,阪神が引き分けて,引き分け数でもジャイアンツと並び,ということは,どういうことかというと,全試合を終えて全く並ぶ可能性が出てきました.そういう場合はどうするんでしょうか?メジャーは引き分けはないので(決着がつくまで何回までもやる)時々そういうことが起こり,その場合は1試合!のみのプレーオフをやっていて,めちゃめちゃ盛り上がっています.日本でもそうならないかな.

追記: ちょっと調べてみたんですが,同率で並んだら直接対戦成績みたいですね.だとすると,巨人が阪神に対して3つ勝ち越してますから巨人ですね.なんかつまんない...プレーオフやればいいのに.日本の球場はプロ野球の他にもいろんな日程が入っていて難しいのはわかりますが,全国探せばどこかに空きはあるでしょうし,地方でやったらその地方はめちゃめちゃ盛り上がると思いますけどね.

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10/7'08
[南部陽一郎さん,ノーベル物理学賞受賞]
(日記)

 南部陽一郎さんがノーベル物理学賞を受賞されたようですね.考えてみれば,日本人が(日本人でなくても?)ノーベル賞を受賞したとき,その名前を受賞前から知っていたのは,平和賞の佐藤栄作さん,文学賞の大江健三郎さんを除けば(川端康成さんの受賞は憶えてはいるがまだ子供でその時は名前は知らなかったと思う),つまり科学系では今回が初めてだと思います.素粒子物理学者である彼の名前をなんで私が知っているかというと,大学に入るまでは理論物理学者志望だったからです.

 大学受験のとき,「勉強」があんまり好きじゃなくて(^^;,少しでもモチベーションを上げるために,彼がクォークについて書いた本を「これが自分のやるべきこと」と言い聞かせるように何度も読んで,枕元に置いて寝ていたのを今でもはっきり憶えています.でも結果的には,「これが自分のやるべきこと」ではありませんでしたけど...

 今までいろんな日本人のノーベル賞受賞会見?を見てきましたが,同時に受賞された京大の益川先生と高エネの小林先生の会見で,別にノーベル賞なんかをもらうために仕事してきたわけじゃない,という雰囲気がよくでていてとてもよかったです.そりゃそうですよ.ノーベル賞なんかもらったら,まさに「年貢の納め時」って感じですよね.

 オリンピックのメダル獲得数のように(^^;,ノーベル賞受賞上位10カ国というのが出てますが,

いったいなんなんだ?という感じです.でも日本って上位10カ国に入ってるんですね(今回一挙に3人加わって入った?でもこういうカウントの仕方でいいのか?).意外.ていうか,だったら「ノーベル賞が欲しい」のなら,別にこれで充分じゃないですか.ノーベル賞を獲るということなんかより大事なことはいくらでもあります.

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07b
[王さん(監督)引退]
(野球, 日記)

 今日を最後の試合として監督,即ち,現場から引退される王貞治さんのことも書いておきますか.私がプロ野球に興味を持ちだしたのは,おそらく小学校低学年くらいで,ジャイアンツV9,即ち,全盛時代の最後の方でした(ちなみにパリーグは阪急が強く,日本シリーズでジャイアンツとやって,でもジャイアンツが勝ってました.その後,阪急は全盛期を迎え日本シリーズを3連覇します.対照的にジャイアンツは江川が優勝を決めた試合で自らピッチャーフライを捕って(ちょっと不格好(^^;に)万歳をした1981年まで優勝から遠ざかります).そのとき4番を打っていたのが長嶋さんで王さんは3番を打っていました.ただ,私のおぼろげな記憶によるとその時長嶋さんはもう全盛期を過ぎていて打率2割8分くらい,そして,王さんは打率は3割を遙かに越え,ホームランも50本くらい打っていてまさに全盛期でした.子供ながらになんで王が3番で長嶋が4番なんだろう?と思っていました.つまり,私にとってのヒーローは長嶋ではなく王なのです.

 王さんはもちろんホームランバッターですが,私の中にはなぜかヒットを打った場面が数多く残っていて(それもなぜかものすごい速い打球がセンターにゴロで抜けるヒット),彼に対するイメージはホームランだけではなく率も残せるバッターです.それは2年連続三冠王を獲ったことからもわかります.私は当時はセリーグはジャイアンツファンで(パリーグは西鉄が身売りした太平洋クラブライオンズ→クラウンライターライオンズ)ジャイアンツの成績とともに王さんの打率を毎日新聞で確認していました.こう書くと「毎日新聞」で確認してたみたいですが(毎日新聞にやられたー),もちろん「毎日」「新聞」で,です(^^;.

 そして,やっぱりあの一本足打法ですよね.子供ながらに一本足でなんで微動だにせず球が来るのが待てて,あんなに打てるのかとても不思議でした.もちろん真似してみましたが,全く打てませんでした.あの打ち方は,その後西武の片平選手が真似?してましたが,それ以外には未だに見たことありません.そのくらい難しく,強靱なフィジカルを要するものなのでしょう.

 現役を引退した後は,ジャイアンツの監督,ダイエーの監督をされましたが,強い印象はないですね.評判もあんまりよくなかったかなー.ダイエーに行かれたときも最初は全然だめで,「世界の王」がファン?から「王,頼むから辞めてくれ」と懇願され,挙げ句の果てには卵を投げつけられる事件が起こったのはよく憶えています.でも,その事件からか翌年くらいだったか何年かしてからか「彼は変わった」という感じがしました.一言で言えば,「とてもいい感じ」(というのも失礼な話だが)になったと思います.その頃からダイエーも強くなり,彼の評価もとても高くなったと思います.

 そして,ダイエー優勝,全盛期,監督としてWBC優勝,そして現在に至る,ですかね.彼の引退でまた一時代が終わったという人もいるかもしれませんが,選手ではないですから,私は特にそんな感じはしません.多分,そう思うのは,縁起でもない話で申し訳ないですが,彼や長嶋さんが亡くなったときでしょうね.つまり,現場を離れても生きてさえいてくれればそれでいいのです.

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07c
[インカレ@金沢]
(バドミントン, 日記)

 今,金沢でバドミントンのインカレをやってるんですが,やっぱり結果が気になるもんです.団体はもう終わって,筑波大女子は,2年連続の3位でした.もちろん日本で3位ですから大したもんですが,詳細を見ると日体大との準決は惜しかったですねー.でも逆に言えば力はあるということですから,個人戦でリベンジしてもらえればと思います.個人戦は今日の時点で16まで決まっているようで,シングルは柴村,武田,田崎,ダブルは,柴村・武田,金山・南出,田崎・佐々木と残ってくれたようです.でも勝負はここからですね.あーでもなんかいつもにも増して気になってどきどきする(^^;.なんでだろ?

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10/8'08
[経済破綻]
(経済, 日記)

 株価の下げがすごいですね.予想通りではあるのですが,そうも言ってられないのは,ここで書いた通りです.でも現段階では「打つ手なし」ですから,それが暴落に拍車をかけています.米国株よりも日本株の下げがきついのも気になります.

 でも下げるならがんがん下げて悪材料はさっさと織り込んだ方が戻りも早いと思います.これもどこかで書きましたが,暴落するのは単に売る人が買う人より圧倒的に多いからで,でも,売る人が売ってしまえば売るものがなくなって(空売りも借りて売ってるわけですし,デリバティブも実際の株価と乖離すれば裁定取引が入って必ずその差は埋まります)あとは買うしかなくなるわけです.デリバティブでがんがん売りを仕掛けても,経済が破綻すれば,そういう取引システム自体が消滅して,利益は享受できなくなるので,最後の最後まで売り込むことはありません.問題はそうなる前に実体経済が破綻しまわないか,ということです.

 「経済破綻」とか「世界恐慌」といってもイメージが湧かない人も多いと思います.メディアでは景気が悪くなって給料が減って,あるいは,リストラが進んで,最悪のケースとしては銀行の取り付け騒ぎが起こって(でもそこまで来ると相当やばいです)なーんて悠長?な説明をしていますが,わかりやすく簡単に言ってしまえば,「お金が全く価値をもたなくなる」と考えればいいです.つまり誰も何も買うことができなくなります.貯金も全てなくなり,給料も「お金」でもらうものなので,収入もなくなります.つまり,経済破綻というのは「物々交換」まで行ってしまうということです.

 実際,日本でも戦時中はそういう状況になりましたし,最近では,例えば,ジンバブエで年率220万%というものすごいインフレが起こっています.ソ連崩壊後経済破綻した東ヨーロッパの国でもトラック一杯の紙幣で卵1個を買いに行ったなんてこともありました.一番必要なものは何でしょうか?やはり,住むところと食料でしょうね.もちろん,そんな状況までは行かないことを願っていますが.必要なことは「お金の信用回復」ですから,そのシステムをつかさどる国が動くしかありません.つまり,国民の大反対にあって政権を失おうがそれを断行できるかどうかということです.そしてそれこそが政治家の役割ですし使命でしょう.

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08b
[地震防災も基礎研究?]
(仕事, 日記)

 ノーベル物理学賞を受賞された南部陽一郎さんですが,おそらく時差の関係で昨日はメディアに出ておられませんでしたが,今日は見ることができました.私の中の南部先生のイメージは30年前のままで,当時は颯爽とされておられましたから,やはり歳をとられたなーと思いました.

 益川先生は痛快で面白いですね−.メディアの期待にめげずに,是非今のキャラを貫き通して欲しいです.対照的に小林先生は,とても大人で,いい感じです.でも共通して言えるのは「なんで研究するのか?」が私が普段考えていることとほとんど変わらないことで,とても安心というかほっとするものがあります.ここで「ほっとする」というのは(上から目線?で失礼なこと甚だしいですが(^^;),ノーベル賞を受賞するような研究者がノーベル賞が欲しくて研究してる,なんて人達じゃなくてよかったという意味です.まあ,当たり前の話だと思いますけどね.

 ノーベル賞受賞者が出ると必ず話題に上るのが基礎研究の重要性,そして,その分野が「すぐに役に立つ」工学に比べて研究費が足りない,ということです.でも研究費が足りないという点では工学も同じです.もちろん,研究が製品に直結して「商売」になるものなら企業が金を出すでしょうが,地震防災のような金にならない(実はやりようによっては金になるのだがそういうことはしたくない)分野の予算は全く足りません.

 私の研究室の予算も,今年既に2回被害調査に出かけ,学生達を地方まで学会に連れて行ったりしていたらもう今年度の予算は使い切ってしまい,とうとういざというときのために貯めておいた委任経理金を取り崩すことになってしまいました.学会の旅費はともかく大地震はいつどこで起こってもおかしくないので,科研費などで予め予算措置をとっておくことができないのです.

 もちろん,単なる私の独りよがりの趣味でやってる研究なら仕方ない面もありますが,大地震が起こって,調査しなければ未来永劫失われてしまうかもしれない人類の財産とも言うべき強震観測点周りの被害データを収集し,後世に残しておくことが「独りよがりの趣味」としか見なされないとしたら,あまりに悲しく空しいものがあります.

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08c
[インカレ@金沢]
(バドミントン, 日記)

 インカレですが,ベスト4まで決まって,金山・南出が残ってくれたようですが,他は負けてしまったようです.点数見ると惜しい試合も沢山あったようなんですが...残念.彼女たちの気持ちを思うと私も胸が詰まる思いがします.でも全国のベスト16,ベスト8ですから大したもんだと思いますよ.あとは金山・南出に期待しましょう.

 でも4年の柴村にとっては,これで大学時代の試合が終わったことになるんですねー.彼女は1年でいきなりインカレでシングルベスト4に入って(しまって),その後の目標設定やモチベーションを上げるのが難しかったと思いますが,私がずっと見てきた限りではよく頑張ってきたと思います.そうなんですよ.ここで何度も書いているように目標は達成するためにあるものではなく,頑張るためにあるわけで,頑張れたのなら,目標とか結果なんていうものは「おまけ」に過ぎないものなのです.

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08d
[なぜ理論物理の道を選ばなかった?]
(人生, 日記)

 南部先生がノーベル賞を受賞されたということで,進路やモチベーションなどで思い悩んでいた高校3年から大学2年までのことがいろいろ思い出されてなんだか切なくなってきました.懐かしくなって,当時,枕元に置いて寝ていた彼が書いた本を引っ張り出そうかとも思ったのですが,見たら泣いてしまいそうなのでまだ取り出せていません(もうないかもしれないし).今更言うまでもないことですが,実験物理に失望して物理への道を進むことをやめたわけですが,南部先生に代表されるような理論物理の道もあったわけで,よくよく考えるとなぜ理論物理の道を選ばなかったんだろう?という疑問が浮かんできます.

 もちろん,全ては150億年前に決まっているので今の道が唯一ベストのものなのですが,あのとき理論物理の道に進んでいたら今頃どうなっていたんだろう?と柄にもなく考えてしまいました.でも考えてみたんですが,私の数理的頭脳では,世界のトップレベルの研究はできなかった,と思います(と思うことにしました).今は,少なくとも自分がメインの研究テーマにしている地震動の性質と建物被害の関係については,その真相に世界中で自分が一番近づて行けていると思う(勝手に思い込んでいる)ので,やはり今の道に進んでよかったと思います(と思うことにします).

 と思ったのですが,世界のトップレベルの研究ができることと,やってて心底面白いと思えることとどっちがいいでしょうか?これもどこかで書きましたが,やりたいことvsやるべきこと に近い問題で,なかなか難しいところです.でもそう思ったのですが,今やってることも充分面白いので,やっぱりよしとしますか.というか,全ては150億年前に決まっているので今の道がベストには違いないわけです(結局ここに辿り着く?).要はいろいろ思い悩むのも,昔から変わりないということなのですが,昔と違うのは,思い悩むこと自体も含めて楽しんで行けたら,ということですね.

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08e
[史上3番目の下げ率]
(経済, 日記)

 今日の日経225の暴落はすごかったですね.でも先日のNYダウのときは史上最大の下げ「幅」と言っていたのに,今回は,史上3番目の下げ「率」と言ってるのも...でも重要なのは幅より率で,1987年のブラックマンデー,1953年のスターリン暴落に次ぐ下落率ということですから,今日の暴落がいかにすごかったがわかります.でもこれだけ一気に下げると意外に持ち直すのも早いかもしれませんね.もちろん,これも単なる憶測です.

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10/9'08
[南部先生が書かれた本]
(日記)

 高校の時(と思っていたのですが,本の発行日を見たら浪人してからですね)読んでいた南部先生が書かれた本ですが,やっぱり取り出してしまいました.初版初刷でしたから出た瞬間に飛びつくように買ったんですねー.でも,思ったほどの感慨はありませんでした.うーん,こんな本だったかなー,という感じ.でも大学に入る前に読んでたんだから,さっとまたすぐ読めるようなものだろうと思っていたのですが,とても内容の濃いもので,正直,読み返す気にはなりませんでした(私はもともと本を読むことや勉強することは嫌いですが(^^;).だから今はもうこういうものにはあまり興味がないってことなんですかね.まあ興味があれば,とっくに勉強してるでしょうからね.それはそれでめでたい?

 でも今勉強するとしたらこういうあまり数式を使わないものではなくて,ちゃんとした専門書に近いものになるでしょうね.そういう意味では,大学に入ってから読んだファインマンやガモフが書いたものや,大阪大学の砂川重信先生が書かれた教科書の方を見てみたくなりました(どこにあるかな?).砂川先生の書かれたものは,本の最後に,当時の理論物理学の名著のリストがずらっと並んでいて,その難易度,充実度がミシュランのように(^^;☆印で分類してあって,最難関のものは「将来ノーベル賞を目指すのならここまで勉強しておくように」なーんてことが書いてあったのを憶えています.

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09b
[帝大系+東工大以外からノーベル賞]
(日記)

 帝大系(北大,東北大,東大,名大,京大,阪大,九大の7つの旧帝国大+筑波大)+東工大以外からノーベル賞受賞者が出ましたね.ノーベル賞を受賞すること自体は大した問題ではないと再三ここで書いていますが,研究の中身自体がすばらしいことには間違いありません.ここここで書いたように,東大などの一流大学出身の優秀な研究者が多いのは確かにそうですが,一流大学以外の大学を卒業した優秀な研究者をたくさん見てきましたからそれが証明?されてちょっと嬉しいです.でも,下村さんは地方の小さなカレッジと言ってましたが,長崎大だって立派な大学だと思いますけどね(^^;.

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10/10'08
[事故米が混ざった状態?]
(経済, 日記)

 NYダウの下げが止まりませんね.8000ドルくらいまでは下げるのか?と書いたのですが,あっという間にそれに近づいて来ました.まあ上で書いたように下げるのならさっさと下げて織り込んだ方が戻るのも早いと思いますけど.

 サブプライムローン問題ですが,その中身がものすごい種類の証券が混ざっていて,まさに優良米に事故米が混ざった状態でなにがなんだかわからなくなって評価するのに時間がかかる,と言われてますが,そんなわけはなくて,つまり,今の時代,紙の伝票なんてことはないわけで,ちゃんとデジタルデータがあるのでしょうから,だからこそ,複雑な証券が作れたわけで,その気になってちゃんと計算すれば,意外と早く評価できるはずだと思いますけどね.

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10b
[2億3千万%]
(経済, 日記)

 年率220万%というものすごいインフレと書いたジンバブエですが,なんと200万倍,2億3千万%というとんでもないことになってきたそうです.これは政府が公的資金を注入するために「印刷」したのが原因で,もちろん事情は全然違いますが,日本株も相当下げてますし,そんなことにならないうちになんとかしないとまずいでしょうね.でもどんどん下げてるということは,確実に買い場は近づいてきていると思います.それがいつになるか,いくらになるかはわかりませんが,意外と早いかもしれません.もちろん,そうなる前に経済破綻しなければの話ですけどね.

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10c
[再び史上3番目の下げ率]
(経済, 日記)

 今日の日本株の下げもすごかったですね.史上3番目の下げ率再びということですから,先日の史上3番目の下げ率を上回ったということです.下げ幅は一時1000円を超えたようで,つまり,価格と下げ幅の「桁が同じ」という(多分)前代未聞の出来事だと思います.先物も一時売買停止になったようですが,個別株はストップ安と言って,例えば,1000円以下なら100円以上下げようとするとそこで一時売買が止まり,引けまで売り手と買い手の数が合わなければ「比例配分」となります.つまり,そういう個別株のストップ安という制限があるにも関わらず,日経225が9000円台から1000円以上下げるということが,いかにものすごい「下げ率」かということなわけです.

 解説をしている専門家?は,パニック売りになっていると言ってますが,どうなんですかね?例えば,ソ連が崩壊したとかWTCに航空機が突っ込んだとかリーマンブラザーズが破綻したとか金融安定化法案が否決されたとか目に見える材料が出ているわけではありませんから,パニックというのとはちょっと違うと思います.買い手不在でするする下げるという感じでしょうか.ですからセリングクライマックスというよりはマーケットが何か催促している,ということですかね.

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10d
[史上最大となる13ゲーム差からの大逆転なんだけど...]
(野球, 日記)

 巨人が勝って阪神が負けてセリーグは巨人が優勝したようです.うーん,最後までやって欲しかったかなー.でもメークドラマ(ただし英語としては意味不明)を越える史上最大となる13ゲーム差からの大逆転ということだそうです.でもどうですか?盛り上がってるのはごく一部だけって感じがしないでも...それだけ,世の中全体に占めるプロ野球,巨人の「比重」がどんどん小さくなってるのは間違いないですね.世の中全体に対してもそうですし,私の中でもそうです.

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10/11'08
[神風?]
(政治, 経済, 日記)

 麻生さんは国会冒頭で衆議院を解散するつもりだったようですが,経済危機でそれどころではなくなった感がありますね.でも今解散したら負けるでしょうから,神風が吹いた?と言えなくもないです.でもそれが(自民党にとって)吉と出るか凶と出るかはわかりませんし,それが日本にとってどうかもわかりません.もちろん,全ては150億年前に決まっているので,どうなるかは決まってますが.ですから,なるようにしかならないし,なるようになるわけです.

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11b
[サブプライムローン問題はアメリカの問題?]
(経済, 日記)

 G7が終了したようですが,特にサプライズ的なものは出てこなかったようですね.というか,そもそも公的資金注入で問題は解決するのでしょうか?10年前の日本の金融危機をそれで乗り切った?としても,今回もそれでOKということにはなりません.

 1つのヒント?として,アメリカ株より日本株の下げがきついということがあるかもしれません.G7終了後,NYダウはあまり反応していないのに対して,日経225は大きく下げています.日本はサブプライムローン問題はアメリカの問題と思ってるようですが,そうなのでしょうか?10年前の日本の金融危機もそうでしたが,背景にあるのはだいたい不動産価格の暴落です.これはずっと前から言ってることですが,日本の不動産って明らかに供給過剰ですからね.

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10/13'08
[]
(日記)

 とにかく動くようにしてから,体調は悪くなかったのですが,この連休(はやっぱり嫌いだ),特に今日は体調悪悪でした.当たり前ですが,体調が悪いと「とにかく動く」こともできません.でも見方を変えれば,1ヶ月半くらいは何とか普通?に過ごせたことになります.つまり,この位のペース?で体調が悪くなることはもう諦めて休むってことですかね.問題は,休んで体調回復するか,ですけど...

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10/14'08
[暴落して暴騰]
(経済, 日記)

 G7では大した材料も出なかったのですが,その後,欧米各国が具体策を打ち出したため(と一応書いているが,何度もここで書いているように相場は材料で動くものではないので一応そう書いているだけ),昨日,欧米株が軒並み上昇し,今日の日本株も暴騰してるようです.日本は昨日場が閉まっていたので「2日分」ですしね.でも暴落は売ってる人が圧倒的に多いから暴落する,暴騰は買ってる人が圧倒的に多いから暴騰するわけですから,ものすごい人の数が暴落で売って暴騰で買って大損して振り回されてるわけです.もちろん,相場はゼロサムですから,その分大儲けしてる少数の人間がいるんですけどね.ただ,暴落して暴騰しただけでは何もわかりません.つまり,ここから上へ行くのか下へ行くのかはこれからの値動き次第です.

 でも最近相場がほんとダイナミックで,大分楽しませてもらっています.感覚としては,プロ野球ニュースの代わりに経済ニュース見て「今日ライオンズどうなったかな?」みたいなもんでしょうか(^^;.このコーナーの「日記」もこれに関することが最近は多いですね.でも,このコーナーは基本的に仕事のことはあまり書かない(仕事「以外」にやってることの1つなので)ので,私の中の「仕事以外の中では」の話です.

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14b
[暴落して暴騰]
(経済, 日記)

 史上最大の上昇率となったようです.しかも高値引けで,おそらく,ストップ高比例配分銘柄が沢山あるでしょうから,明日の上げ余地も残したことになりますね.問題はこれからですが,全く無責任にてきとーに予想すると,やはり10年前の日本株の動きが参考になるかもしれません.

 リーマンショックの下げが最初の下矢印,2つ目の矢印で戻して,先週の暴落が3つめの下矢印,で,今回の戻しが4つめの矢印と,ここまではほぼ同じ動きをしています.とすると,一旦戻した後,もう一度底を見に行く,ということになりますね.もちろん,10年前の日本と同じ道を辿れば,の話ですけど.なお,当たり前ですが,ここに書かれたことを基に実際に売買される方はいらっしゃらないと思いますが,もしいらっしゃっても私は一切責任はとりませんのであしからず.

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10/15'08
傍若無人
(世の中)

 まだ携帯電話が普及し始めたばかりの頃,例えば,電車の中で携帯でしゃべってると何で周りの人は不快に感じるのか,というのがテレビで取り上げられていたことがありました.そのときの専門家?の説明は,携帯で話していると相手の声が聞こえなくて会話になってないのが不快とかいうもので,そりゃー違うだろ,と思っていたのですが,じゃあなんで?と言われるとなんでだろ?という感じでそれほど深く考えることもなく(そりゃそーだ)時は流れ(^^;,最近なんとなくその理由がわかってきたような気がしています.携帯が普及し始めた頃は,携帯をもってることをひけらかすようにしゃべっているのが不快(かつ滑稽)ということもあったと思いますが,今じゃ携帯もってるのなんか全然普通なわけで,でも電車の中ででかい声で携帯でしゃべってる人(は最近はあまりいなくなったけど)がいたらやっぱり不快ですよね.一般的?には,マナーの問題ということなんでしょうが,「マナーの問題」というと「マネーゲーム」のようにそれで説明できたような気になって実はそこで思考が止まってしまって,本質的によく考えてない,なんてことがよくあります.

 私の現段階の見解(というほどでもないが(^^;)は,彼らが「傍若無人」だからです.傍若無人は,返り点で読んで「傍らに人無きが若し」ということですから,彼らは彼らの周りにまるで人がいないように振る舞っているということです.つまり,周りの人達をいないものとして無視しているわけで,無視されて気分がいい人などいないでしょう.そして,無視されたことが気分が悪いというよりは,そういう行動をとってる無神経な人間がいるということに不快を感じるのではないでしょうか.これは携帯に限らずいろんなものに当てはまります.

 電車の中で化粧してる人もそうです.携帯でしゃべっていたらうるさくて迷惑ですが,化粧してる人がいても別段迷惑ではありません.でも化粧してる人は化粧をしているときは,間違いなく「そこにいない人」のために化粧しているので,もし周りに人がいたらその人達を完全に無視しているわけです.

 もっと範囲を広げると,迷惑行為にはなりませんが,携帯でメールを打っていたり,イヤホンをして音楽を聴いているのも(音が漏れていなくても)周りをシャットアウトして自分の世界に閉じこもってるので,見ていて不快というほどではないにしろ,少なくともいい気分にはなりません.実際,そういう人達は明らかに周りに対して注意が散漫になっているので,傍若無人とまでは行かなくてもそれに近い行動をとってしまうことがあります(でも本人達は気づいていない).

 でも自分の家ならともかく街中でそういう行動をとるのは,かなり危険なことです.傍若無人に振る舞っても実際には周りに人はいるわけで,極論すれば,周りから何らかの攻撃を受けても反応できないでしょう.ですから,自業自得的な側面もあるわけです.逆に情けは人のためならずですから,周りに気を遣うことはひいては自分に返ってくるし,周りに気を遣うこと自体が自分の気分もよくなるものだと私は思いますけどね.

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10/16'08
[また暴落]
(経済, 日記)

 昨日,NYダウが史上2番目の下げということで,日本株も大きく下げているようです.ここで書いたようにもう一度大底を見に行くという動き(下図で5番目の矢印)がもう始まったということでしょうか.でも,先日の暴騰で高値で買った人が今日また底値で売ってるわけです.こういう相場を振り落としというのはどこかで書きました.メディアでジェットコースターのようだと言ってる人がいましたが,ジェットコースターから振り落とされているわけです.

 ここんとこ,暴騰しては暴落,暴落しては暴騰を繰り返しているので,そろそろ今日の暴落を拾おうという人も出てくるかもしれません.でも,今回の暴落が大底を見に行く動きだとするとしばらく下げが続くことになりますから,そういう「学習」は裏目に出ることになります.つまり,そういう売買は単なる博打ということですね.

 それにしても,リーマン破綻から今日まで10年前の日本株の値動きとほとんど同じなのはちょっとびっくりです.それは,そういうデータがあるのに非常に多くの人がそれに振り回されて損している(上げで売って下げで買えばいいのに逆の行動をとっている)ということも含まれます.まさに「歴史は繰り返す」でしょうか.

 ただ,10年前とちょっと違うことがあります.それは,「進行が早い」ということです.リーマン破綻からちょうど1ヶ月くらいが経過しましたが,ショックで下げ,一旦戻し,更に下げてまた戻し,今回,大底を見に行くという動きがもう始まったとすると,上の図からもわかるように,10年前の日本では,2ヶ月〜2ヶ月半かかったのに対して倍以上のスピードということになります.これは,10年前の日本の対応がtoo lateだったのに対し,今回の(世界的な)対応はそれよりは早いということでしょうか.相場的にも既に書きましたが,下げるのならさっさと下げた方が戻ってくるのも早いということです.つまり,意外と早く買い場が来るかもしれません.ただ,これも上の図を見ればわかりますが,その間に現れる「騙し」,具体的には,青丸で囲んだ1998年中頃の戻しに引っかからないようにしなければなりません.

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10/17'08
[もうそろそろ]
(経済, 日記)

 最近相場がほんとダイナミックで,大分楽しませてもらっているのですが,このコーナーが相場に関する話題ばかりになってしまうのは,本来的ではなく,また本意でもないですし,さすがにそろそろ飽きてもきたし(^^;,とりあえずこれで打ち収め?にしようと思います.

 連日,暴騰暴落を繰り返しているということは,多くの人が振り落とされている(高値で買って下値で売ってどんどん損を出している)のですが,そういう短期売買をするのは全体からすればやはり少数で,いわゆる「株式投資家」と言われる一般の人は,(中には怖くて売ってしまった人もいるとは思いますが)どんどん膨らむ含み損を抱えてただ呆然と見送っている人が大半というのが実情でしょう.でも,そういう「株式投資家」の人達ってどういうスタンスで「投資」しているのでしょうか?

 これもどこかで書いたと思うのですが,「投資」というのですから,見込みがあると思った会社に投資(出資)して,その会社が成長して配当や株価上昇によるキャピタルゲインによって分け前をもらうというスタンスなのだと思いますが,普通に考えれば,今の世の中,「成長」なんてもうほとんど期待できませんから,そんなスタンスでは儲けることは非常に難しいと思います.ですからこれからは,株価(に限らずありとあらゆる相場)の変動を捉えて,上値で売って下値で買うというスタンスでやらないと厳しいでしょう.相場の変動には,いろんな周期があるのですが,ちゃんと仕事してる普通の人にしてみれば,数分,数時間,数日という短期売買は無理で,数ヶ月〜数年といういわゆる中期がせいぜいでしょう.

 でも,大したことをせずに(しても?)いわゆる素人が究極のゼロサムの中で,巷に溢れる「既にある」ものだけを武器として戦いに挑むのはあまりに無謀だと私は思います.ですから,株をやりたいという人がいたら,やめておいた方がいいと思います.

 でもそういう状況の中で,「ただ株を買う」ということだけする「一般投資家」にとって,千載一遇のチャンスが近づいているような気はしないでもないです.下の図は1982年以降の日経225の推移ですが,

これを見ると1982年以来,つまり,ここ四半世紀の中での最安値に急速に近づいていることがわかります.つまり「ただ株を買う」だけという「一般投資家」にとっては,ここ四半世紀の投資が全て「チャラ」になろうとしているわけです.「チャラ」というよりは,この四半世紀の間「ただ買っていた」だけなら,今より高い値段で買っていたわけで,大きな含み損を抱えているということになります.つまり,既に「株式投資」をしている人はともかく,これから始めようという人にとっては,千載一遇のチャンスと言えなくもありません.「ただ買う」ことしかしないのなら,安く買うしかないわけですからね.

 もちろん「ただ安いから」という理由だけで買ったのでは,そこから更に下がるかもしれませんから,儲かるとは限りません.だから株なんか買わないのが一番安全ということになりそうなもんですが,実はそういう具合には行きません.つまり,財産(があるのなら)をどうやって管理するのか,という問題があるからです.現金だけでもっておくのは実はかなりリスクがあります.インフレが起こるかもしれないからです(最近ぼちぼちその兆候のようなものも見られますよね).インフレが起これば,株式,不動産も含めてありとあらゆる「もの」の値段が上がりますから,貨幣価値が下がり,現金だけで財産をもっておくとその価値は著しく低下します.

 そのために,よく言われる一般的な財産の管理法としては,現金,株式,不動産を1/3ずつ,ということがあります.財産の1/3を株式でもつというのは,別に株の値上がりを期待しているのではなく,インフレ対策ということもあるわけです.インフレが起これば,一般的なものの値段より株式の上昇率は大きいですから,リスクヘッジとしてかなり効果があります.それは不動産もそうですが,不動産は額が大きいので(最近はJリートという不動産を小口に証券化したものもあります.でも先日,そのうちの1つが破綻して大騒ぎになりました),もっと少額から買える株式が推奨?されているわけです.でもそういうやり方はあくまでリスクヘッジですから,株式が値下がりしても保険料を払ったと思って気にしないことが肝要です.

 ということで,別に「株式投資」を薦める気は全くありませんが,経済の常識や現在の状況としては上で書いた通りということです.

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17b
[全学停電]
(日記)

 そうそう,また今年もこの時期全学停電でウェブサーバもメールサーバも止まるようです.でも今時しかも毎年全学停電ってどういうことなんですかね?とりあえず何か書くことがあったら,去年と同じここ(まだ去年のファイルがそのまま残ってる(^^;)にアップしようと思います.

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17c
[消息不明?]
(日記)

 全学停電でメールサーバが止まっているということは,普段使用しているメアドでメールを受け取ることができないわけです(おそらく送ってもエラーが返ってくる).私は普段は連絡のほとんどをメールで行っているので,メアドしか知らない人も多いと思います.つまり,そういう非常に多くの人達にとって少なくとも今週末は私には連絡がつかず「消息不明」になるわけです.そういう感じの人は結構いると思うんですが,そんなんでいいんですかね?少なくともメールサーバくらいは停電でも動かして欲しいものです.プロバイダだと停電でサーバが落ちます,なんてのは事故でもない限り考えられませんよね.

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10/19'08
[ほんとに消息不明?]
(日記)

 全学停電が終わりサーバが復旧したようで,メールがどどっと届きました.ということは,停電でメールサーバが止まっていた間,エラーは返らず「溜めていた」ようです.実際,メールを送った人によると,エラーは返ってこず,ほんとに「消息不明」になっていたようです.うーん,まずいですね.まあメールは即時返信ではなく数日以内にという暗黙の認識があるとは思いますが.

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19b
[50を境に]
(人生, 日記)

 なんとなくそろそろかなーとは思っていたのですが,実はすっかり忘れていて,でも妻からメールが来たので思い出したのですが,誕生日でした.いくつになったかは秘密(^^;(嘘).でも例年通り特に感慨はないのですが,こういう日は,正月とかも含めて,改めて過去とか将来のことについて考える機会を与えてくれます(ので,考えてみます).少なくとも過去は,このサイトの過去の同じ日の記事を見ると,どう考えていたかがわかります(去年一昨年2005年).

 で,読み返してみたんですが,やっぱり特に感慨なしですかね.ですから,今年もここ数年とそんなに変わらないということなんですが,50に近づいてきたというのは,やっぱり少し意味があって,1つは,人生50年の50に近づいてきたこと,そして,父が亡くなった48に近づいてきたことです.それはどういうことかというと,人生を終える準備をそろそろ始めるというか,いつ人生が終わってもいいようにしておくとかいうことでしょうか.

 もちろん,いくつまで生きるか,生かされるかはわかりません.そして,生かされている以上は,できる範囲でしっかり生きていこうと思います.でも何というか,50までと50以降は生き方が違ってくるような気が「今は」しています.とにかく,今の心境としては,50(くらい)までに人生に一通りの決着?をつけたいと思っています.でも「今は」ということなので,50になったときは実際にどういう心境になるかはわかりません.

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10/21'08
[最近の医療ドラマ]
(生き方, 日記)

 「医療ドラマ」が好きなんだけど,最近少なくて寂しいと(この時は)書きました.でも(それから2年経って)最近結構多いですよね.でもどれも私が見たいものとは違います(から全然見てません).要は医療そのものではなく,白い巨塔のように単に舞台が医療というだけで,それ以外の部分に焦点が当たっているものばかりなんですよねー.

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21b
[ゴルフはやっぱり球技?]
(ゴルフ, スポーツ)

 その後のゴルフなんですが,いっしょにプレーする新たなパートナーを見つけて,夏前くらいからまた月一で一応コースに出ているのですが,110台をうろうろという感じで全くもってぱっとしません.ゴルフを始めて半年ちょいで100を切ったまでは順調?だったのですが,その後,怪我したりクラブが修理に出たり,一緒に行ってた奴が関西に転勤になったりして,半年くらいブランクがあったのも確かに痛かったですが,「なんか違う」感じがしてきました.

 ゴルフを始めたとき一番強く思ったのは「球が止まってる」ということです.つまり,いつも同じスイングができれば,スイングするところに球を置けばいつもナイスショットなわけです.そういう意味で,確かに球を打つけど,いつも同じ動きをすることが重要で,ゴルフは球技ではなく,体操やダンスのようなものに近いと思っていました.でもやっぱり球技かも(^^;という気がしてきました.

 というのは,最近は練習場では球にまともに当たらないなんてことはもうほとんどないのですが,コースに出るとまともに当たらないことが結構あるんですよ.ゴルフを始めた頃はむしろ逆で練習場ではなかなかうまく打てなくてもコースに出ればまあ何とかなる(もちろんそれなりのレベルで)という感じでした.でも練習場でどんに上手く打ててもコースで打てなければ本末転倒ですから,状況としてはどんどん悪くなってるわけです.

 練習場とコースの違いはいろいろあって,一番大きいのは打つ場所が練習場のように平らでないということだと言われているんですが,もちろんそれもあるのですが,それ以外に見える景色とか足下や球がある芝やラフや土(^^;の感触とか「感覚的な違い」がいろいろあると思います.で,そのような「感覚的な違い」がある状態で,いつも同じスイングをするとどうなるかというと当たったり当たらなかったりするわけです.つまり「感覚的に違う」ということは,「球は「感覚的に」止まっていない」ということで,つまり「ゴルフは球技」ということになるわけです.

 ですから,一番手っ取り早いのは「現場」であるコースにどんどん出ることなんですが,それは私の場合は無理なので,週1,2回の練習場でいかに「球は「感覚的に」止まっていない」という意識で練習できるか,ということになるわけで,結局これも私の練習論で重要な位置を占める「意識」の問題になってきました.とにかくこれでしばらくやってみようと思います.

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21c
[必ず帰ってきてね]
(生き方, 日記)

 先日のジャンクSPORTSで登山家の野口健さんが,またおもしろいこと言ってました.私は「頑張る」という言葉が嫌いとは何度も書いてきましたし,よく「頑張ってね」と言う(言われる)のも嫌いとも書きました.で,(その代わりに)何というかですが,英語なら「Take it easy!」ということも書きました.でもそれでも何か違和感ありますよね.

 で,野口さんが何て言ったかですが,彼は「頑張ってね」も「無理しないでね」(Take it easy!)もだめだと言っていて,つまり,「頑張ってね」は,既に頑張っているのにこれ以上頑張れと言うのか?ということになって言われる方はしんどくて,これは私が言ってることと同じでだめで,でも「無理しないでね」も,無理しないでエベレストには登れないからやっぱりだめと言ってたわけです.で,彼が山に登る前に必ず立ち寄る植村直己さんの奥さん(だったかな?)に,出かける前に何て言われたかというと,「必ず帰ってきてね」と言われたそうで,これなら山に登っていて苦しくなったとき,そうか帰らなきゃと思えて頑張れたそうです.なるほどー.

 でも,登山なら「必ず帰ってきてね」でいいですが,一般的?な場合,例えば,インカレに出かけるバドミントン部の学生とか受験会場に向かう子供に対しては何て言うのがいいんですかね?

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21d
[原油,エコ絡み]
(経済, 世の中, 日記)

 原油,エコ絡みの話をいくつか.原油価格が大分下がってきたようですね.ピーク時の半分くらいでしょうか.ていうかグラフ↓見たら株なんかよりものすごい暴落です.どんなに高くても必要なら値段は上がり続けて当然と書いたのですが,ということは,どんなに高くても必要というほどのことはなかったということですね.つまり結構な話で,やればできるというわけです.

 地球温暖化防止とかエコが胡散臭いとは既に書きましたが,先日,ちらっと見たMANINGENでやってました.F田さんやブラマヨの小杉さんじゃない方(名前が出てこん(^^;)もかなりキョーレツに力説していてやるじゃんと思ったのですが,アンケート結果は94%が胡散臭くないでした...みんな騙されてるんですねー.あるいは,MANINGENはこう考えると考えてそう回答したということでしょうか.だとすると真人間なんかいないわけで,やっぱり番組として破綻してる?

 トヨタのiQですが,smartより格好良くて,コンパクトで自分の手足のように運転できて楽しいのではと思って,ちょっと興味があったのですが,最低リッター30kmは間違いなしともっぱらの噂だったのに実際はリッター23kmということですから,さほどでもなかったですね.それに小さいと大地震の時,簡易住宅にならないですし,そもそも,「エコ替え」する気なんか毛頭ないですしね.

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21e
[蒟蒻畑]
(世の中, 日記)

 子供が喉に詰まらせて亡くなる事故がまた起こり,マンナンライフの蒟蒻畑が製造中止になったのですが,擁護する声が多く寄せられているそうです.そりゃそうですよ.もちろん,不幸にして亡くなってしまった人がいることはとても残念なことですが,人間ほんの数分息ができなければ死んでしまいますから,食べ方をちょっと間違えて喉に詰まらせれば死んでしまう可能性がある食べ物はいくらでもあります.餅を喉に詰まらせて亡くなるという事故はもう何百年も前からありますし,でっかい飴玉なんかもそうですよね.魚の骨だって喉に刺されば重大な事態になりかねません.私事ですが,私は小さい頃魚が大好きで,でもある日喉に骨が刺さって病院に担ぎ込まれ,それから10年以上魚が食べられなくなりました.今日も給食でパンをほとんど全部いっぺんに口に入れて食べようとして窒息死してしまった事故が報道されていました.食べ物でなくても,小さな子供の場合は,何でも口に入れてしまうでしょうから,それこそ製造中止にしないといけないものだらけになってしまいます.

 ではどうして蒟蒻畑は製造中止に追い込まれたのでしょうか?新しくできた省庁のアピールに利用されたこともあるでしょうが,やはり,餅や飴玉や魚やパンとは違う「新しいもの」だったからでしょう.つまり,今までにないものというだけの理由で,喉に詰まらせる原因を全て製品のせいにしているわけです.出る杭は打たれる的ないやーな雰囲気を感じるのは私だけでしょうか?私は蒟蒻畑を時々食べていたのですが,少なくとも生産が再開されたら,また,というか,以前よりたくさん食べようと思います.

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10/22'08
[超深爪]
(仕事, ピアノ, 日記)

 先週今週と科研申請の書類書きです.これまではなんとかずっと外部資金を当て続けているのですが,1年でもはずすと研究費は絶対的に足らなくなり被害調査にも行けなくなってしまうのでかなりシビアです.

 そんなこんなしてるうちに気がついたら今週末がもう本番です.ブラックアースはともかく,リストの超絶技巧を1日30分(^^;1ヶ月で,というのは,やはり無謀だったのか,今週に入ってようやく「通る」ようになったような状態です.しかも久しぶりに(おそらく大学の卒演で春祭を弾いて以来?)ぶったたいてしまってるようで,右の人差し指の爪の先が変色して超深爪状態になってしまいました(T_T).

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22b
[何とか]
(野球, 日記)

 パリーグのCSですが,何とかライオンズ勝ったようです.今日負ければ明日はダルビッシュでしたから,結果的に1勝のアドバンテージが効いたことになりますね.優勝したんだから当然なんですけど.日本シリーズの相手となるセリーグは今日から始まったようですが,優勝したのはジャイアンツですから筋としてはジャイアンツに出てきてもらいたいものです(もうそんなにアンチでもない.もちろんファンでもない.).

 ドラゴンズの落合監督は,確かに不気味ですが,当初からCS導入に猛反対していて,でも結果的にその恩恵にこうむっているわけです.彼なりの言い分とすれば,そういう理不尽なことに対してそれを逆利用することによって制度に対する異議を唱えるという意図もあるかもしれませんね.

 でもパリーグのCSは地上波では全く中継してないし,セリーグは中継してたようですが,途中でブチッと終わったようです.いずれにしてもプロ野球の占める比率はどんどん小さくなってるってことですね.

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10/23'08
[ブラックアース]
(ピアノ, 日記)

 ファジル・サイのブラックアース(黒い大地)ですが,これまでは,T大ピアノの会の方が採譜されたものをもとに演奏していたのですが,SCHOTTから譜面出てるようですね.で,サンプルが1ページ目だけ見られたのですが...

結構ちがーーう(^^;!やばい,どうしよう?もちろん早速注文しましたが,明後日(なんですね.もう.リストもやばい)の本番にはさすがに間に合わないでしょう.

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23b
[ブラックアースの自演]
(ピアノ, 日記)

 私は弾き始めたら音源はほとんど聴かないのですが,さすがにまずいと思って,サイのブラックアースの自演を超久しぶりに聴いてみました.1ページ目はだいたいわかりました.多分これで行けると思います.でも久しぶりに聴くとこんなだったかなー,という感じです.普通の演奏と違って自演なんで,最重要視しないといけないんですが,私だったらこうは弾かないかな(^^;.まずい?

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23c
[為替予約]
(経済, 日記)

 円高が大分進んでいるようで,輸出業者には打撃といつもと同じコメントがニュースで流れています.大企業はともかく小さいところは,「1ドル130円を想定してた.こんなに円高が進んだら利益なんか出ないから撤退するしかない」などと言ってる業者もいるようですが,1ドル130円を想定しているのなら,なんで1ドル130円で売上分のドルを円に替えておかなかったのか?と思います.ドルがないのにどうやって円を買うのか?と言う人はあまりに金融の知識がなさすぎです.今はFXもあるわけで,資金がなくてもそれこそ100倍くらいのレバレッジで玉は建てられます.つまり,原油高騰のリスクヘッジを商品先物でするように(最近巷で悪者扱い?の)FXも為替予約という本来?の使い方をすればいいわけです.

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10/24'08
[キター!?]
(PC, 日記)

 こういうPDAがあったらいいなと書きました.もう2年近く前ですかね.で,その後もちらちら気にかけていたのですが,これはと思うものは現れず,そして,キターーーーー!?

 軽量コンパクト,テキスト入力のみ,液晶は白黒,通信?媒体はSD, USBのみ,バッテリは単四アルカリ2つで20時間!要は「辞書機能のない電子辞書(^^;」という私が想定しているものにかなり近いです(声が届いた?).

 ただ,いくつか難点をあげると,かつてのIBMのバタフライキーボードを彷彿とさせる折りたたみキーボードは入力するときはいいと思うのですが,メモ代わりとして使うにはさっと取り出せてさっと入力できることですから,どのくらい手間と時間がかかるかですね.あと,重量370gも「メモ帳」としてはちょっと重いかなー.それにこういうのは「タイミング」(欲しいときに欲しいものでないと)ですからね.実際,この2年の間に,いろいろ事情も変わって,今ではノートPC(VAIO typeT)は常にスタンバイモード(スリープモードではない)で待機させているので(バッテリ寿命の問題があるが,1年くらいで使いつぶすつもりで軽量バッテリを超いたわりモードで使ってる.でも半年経つがまだ全く問題なし),少し長い学内の会議ならノートPCを持ち込むことはそれほど億劫ではなくなってきました.

 でも2〜3万くらいですし,こういうレアものはあっと言う間に生産中止になりかねないですから,とりあえず使ってみようかなとは思ってます.まずは店頭(秋葉のヨドバシ)で触ってみてからですかね.

 ポイントは,取り出して入力できるまでの手間,立った状態での親指入力ができるか,あとは,辞書(ATOKが乗ってる)登録ができるか(できるかできないかだけでなく,例えば,PCで使ってる辞書からのマージができるか)ですかね.とにかくものすごい数の用語の辞書登録でかなり入力を省力化してますから(るいば→累積塑性変形倍率).

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24b
[さすがにむりー(>_<)]
(ピアノ, 日記)

 夕ご飯を食べに家に帰ったら...ブラックアースの譜面届いてました.昨日注文して今日届くとはすごい!ていうか,まさか間に合うとは思わなかった.で,ざっと見たんですが,やっぱり結構違うー.でも明日の本番に間に合わせるのはさすがにむりー(>_<)です.ていうか,やってやれないことはないと思うのですが,リストもあるし破綻する可能性が高いので修正できるところは修正して,という感じにしようと思います.とにかくこれから練習(バドミントンの(^^;)の後,一応弾いてみます.

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24c
[譜面が違う]
(ピアノ, 日記)

 弾いてみました.サイの自演CDとも比べてみました.結論から言うと,サイの自演を基準にするならば譜面が違う.この曲は即興的要素が強いということもあるのですが,作者の意図を考えると明らかな譜面の「間違い」もあります.そして,こういうことはよくあります.ですから,サイの自演を基準とすべきでしょう.とすると,やはり,SCHOTTの譜面よりは,T大ピアノの会の方が採譜されたものの方が「真の姿」に近いと思います.

 でも何カ所か譜面の方が正しいと思われるところもありました.そこをどうするかですね.すぐ直せるところは直しました.でもちょっと厳しいところもあるので,そこはごめんなさい!ですね(^^;.

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24d
[CSの引き分け]
(野球, 日記)

 今日のセントラルCS第2ステージでジャイアンツとドラゴンズが引き分けてジャイアンツの1勝のアドバンテージを含めてジャイアンツの2勝1敗1分となったのですが,明日ジャイアンツが勝てば日本シリーズ出場,勝ちに等しい引き分けと報道しています.ん?

 要は,CS第2ステージは,日本シリーズ(は引き分けがあってもどちらかが4勝するまでやる)と違って6戦(優勝チームの1勝を含めると7戦)で終わりで,その時点で勝率が上のチームが日本シリーズに行く,同率の場合は優勝チームが行く,ということみたいです.つまり,明日ジャイアンツが勝って,その後,ドラゴンズが2勝しても1勝のアドバンテージを含めて3勝3敗1分なので,ジャイアンツが日本シリーズの進出する,ということです.ふーん.ちょっと面白いですね.つまり,優勝チームには1勝以上のアドバンテージがあるわけです.でも優勝したんだから当然なわけで,なかなかよく考えられたルールだとちょっと感心しました.

 もし明日また引き分けるとジャイアンツの2勝1敗2分となり残り2戦なのでまだドラゴンズに逆転の可能性があります.でも明後日また引き分けるとジャイアンツの2勝1敗3分で残り1戦なので,そこで,ジャイアンツの日本シリーズ進出が決まるわけですね.つまり,優勝チームにとっては引き分け1つか2つで1勝分,引き分け3つで2勝分ということですね.

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10/25'08
[ちょっとしたハプニングが]
(ピアノ, 日記)

 久しぶりの本番が終わりました.でもちょっとしたハプニングが.場所は20人も入ればいっぱいになるような小さなところなのですが,ピアノはスタインウェイの(ほぼ)フルコンが入っていて,リハーサルでブラックアースの内部奏法をやっているとき,管理人?がやってきて,「中を触るのはご遠慮いただけますか」とのこと.なんでも監視カメラのようなものが付いていてずっとウォッチしているようです(もうそれだけでいやーな感じですが).

 ブラックアースの場合は,内部奏法と言っても,左手で弦の一番手前近くを押さえて右手で弾くというもので,調律などには全く影響はないのですが(弦の張力と指で押さえる力,ハンマーが当たる力を考えれば物理的に明らか),そう説明しても「別途調律代をいただけるのなら」の一点張りで,言ってもわからない人にいくら言ってもらちがあかないし,ごたごたするのは面倒なので内部奏法無し(左手で弦を押さえず右手だけで弾く)でやりました.でも,同じ体勢で弾かないとうまく弾けなそうなので,演奏前に事情を話して「内部奏法のところは合図代わり?に内部に入れるように左手を上げます」って言ったらばか受け?でしたけど(^^;.

 それこそぶっつけ本番でソステヌートペダルを使ってそれらしくやろうとしたのですが,自分的にはあまりうまく行きませんでした.でも周りからは結構反響があって,かなり感じは出てたということでした.でも予定ではブラックアースは準備運動でリストに集中というつもりでしたから.ブラックアースに労力を取られて(そうでなくても?)リストはぼろぼろでした(言い訳).

 でも転んでも只では起きないので,ブラックアースの内部奏法無版というのを考えてみようと思います.内部奏法があるということは,中の弦を触らないといけないので,「中を触るのはご遠慮いただけますか」と言われなくても,例えば,アップライトピアノでも弾けません.この曲は演奏効果が高くて弾きやすくてレパートリーに加えたいので,そういうところでも弾けるバージョンを考えておけば,弾く機会も増えますからね.グランドピアノならソステヌートペダルが使えますが,アップライトの場合をどうするかですね.つまり,3通りの弾き方を考える必要があるわけです.

 リストの方も今回は1ヶ月しか練習できなかったですが,ちゃんと練習してちゃんと暗譜すれば(跳躍の嵐なので暗譜しないと弾けない)一応何とかなると思うのでこれもレパートリーにしたいと思ってます.

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25b
[恐怖と欲望]
(生き方, 日記)

 演奏会は15時半には終わったので,その後,軽くお茶して,軽く飲んでご飯を食べながらいろんな話をしました.それで1つ収穫というか,はっと思うことがありました.私がここ数年思っていることがあって,それは,工学だから役に立たないといけないんですが,そういうことを考えすぎるといい研究ができなくなる,やっぱり,役立つということより,背景にある物理などの学術的なことが面白いし,そういうところがなければ研究としてはつまらないものになってしまう,そして,そう捉えることがモチベーションやエネルギーに繋がるということです.やる気三要素的に言えば,人との繋がりより内的熟達ということなんですが,そういう話をしているとき,T大ピアノの会の同期で会長をしていたT賀谷が,いや知的好奇心(内的熟達の代わりに話の流れからこういう表現をしていた)よりもっとエネルギーになることがある.それは欲望と恐怖だ,と言い出して,欲望は私はもうあまり感じないのですが,恐怖については,そりゃそうだ,と思いました.

 どういうことかというと,大学の教員ってやっぱぬるま湯なんですよ.大学の教員はなるのは大変ですがなってしまえばそれこそ大した研究成果が出なくてもクビにならないわけで,それはとても問題です.これはまさに食べるだけなら食べて行ける現代社会の縮図とも言え,そういう状況の中でもモチベーションを維持するのは至難の業で,それができるのはよほど知的好奇心が旺盛な人だけでしょう.逆に言えばそういう人が大学の教員になってるわけです(中にはそうでもない人もいることはここで書いた通り).

 もし研究成果が出なかったらクビになるとしたらどうでしょうか?もちろんそんな環境は嫌ですが,成果を出さなければ生きていけませんから否応なしに出さざるを得ないでしょう.そして,ほんの数十年前までの世の中全体がそうだったわけです.もっと遡れば,それこそ人類は長い間生きるか死ぬかという時代を生きてきたわけで,そういう恐怖と隣り合わせの状況以上にエネルギーが発揮されるケースはありません.私が強震地動下の建物の挙動に興味があると言っても,倒壊する建物の下敷きになってまでそれを確認したいとは思わないでしょう(と書いたのですが,そうとも言えない気もしてきました(^^;)

 じゃあどうしましょうか?生きるか死ぬかという状況に身を置く,というのも1つの方法だと思います.実際,T賀谷は究極のゼロサムに近い生きるか死ぬかという世界に身を置いてる,というとちょっと大袈裟ですが,でも今日来てた中では私やT久先生のようなよっぽどのことがない限り食いっぱぐれのない大学の教員なんかよりはよほどシビアな環境にいるわけです.

 どっちを選ぶかは,その人次第ということになると思います.敢えて厳しい世界に身を置けるというのも見上げたもので,リスクが高い分だけリターンも大きいでしょう.実際,大学を卒業するとき,T賀谷はそういう道を選んだし,私は違う道を選んだわけです.違う道というよりは,研究者,大学の教員になるのもかなりシビアで大変なことなので,私の中ではそういう敢えて厳しい道を選んだという意識はなかった(脳天気なだけ(^^;?)ということです.ここで何度も書いてますが,私が大学の先生になりたいと思った理由はとてもシンプルで「自分のやりたいことで飯が食えたらそれで充分だしそれ以上望むことはない」でした.もっとも自分のやりたいことが何かを見つけるのには大分苦労しましたが.

 でも敢えて恐怖を感じるところに身を置いてモチベーションを高める,というのは私には無理かなあ.私の人生の希望というかこうだったらいいなというのは,これも何度も書いているように気分よく心穏やかに生きていきたいですからね.やる気やモチベーションは,このコーナーの大きなテーマですが(幸福なんかではありません),私の中でやる気よりもっとプライオリティが高いのは「気分よく」というのは,これもどこかで書きました.ただ,「気分よく」生きていくためにやる気やモチベーションは必要不可欠です.でもやる気を出すために「気分よく」が犠牲になってしまうのは本末転倒ですからね.

 恐怖(が莫大なエネルギーを生み出すこと)については,議論の余地はないのですが,欲望はどうでしょうか?私には特に欲望のようなものはないとこれも何度も書いてきましたし,その通りなのですが,欲望は「作り出す」ものともどこかで書きました.作り出すとしたら何でしょうね.仕事,仕事以外(ピアノ,バドミントン,スキー,ゴルフ,「人生や世の中などいろんなことについて考えること」)それぞれに「作り出す」ことはできるかもしれません.「思い込む」ことが欲望を「作り出す」ということです.でもやっぱそんな時間もパワーももうないかな.でも「欲望」がほんとにあればそんなの関係ないわけで,やっぱり欲がないのか(^^;.

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25c
[ライオンズファンを続けるわけ]
(野球, 日記)

 ジャイアンツが勝って久しぶりに昔は黄金カードと言われていたライオンズvsジャイアンツの日本シリーズになりました.CSが始まって以来,優勝チーム同士の正真正銘の日本一決定戦です.と書いたのですが,もちろん昔(1980年代〜90年代前半)ほどの心のときめき(^^;はありません.

 でもここで,文章が終わると余りに寂しい(^^;ので,思い出したついでになんで私がまだライオンズファンを続けているのかについてちょっと書いてみます.なんでライオンズファンになったか,なんでまだ続けているかは,ここにちょっと書いているのですが,どうもしっくり来ていませんでした.で,先日,とある委員会の後で東京で飲んでいるとき,そこの店でその試合か次の試合で勝てば優勝というようなセリーグの最後の方の巨人戦の中継をやっていたので野球の話題になって,なんで私がライオンズファンなのか,という話になり,ライオンズが所沢に行った後もホークスが福岡に来るまでは福岡の人はみんなライオンズファンだったのに今はホークス一色になってしまって寂しいという話もしました.そこで,はっと思ったのです(といいうほど大袈裟なもんでもないが(^^;).

 そうなんです.つまり,福岡出身でライオンズを応援してる人ってもう福岡にはほとんどいないんですよ.福岡はおろか,福岡に実家があるような人,例えば,高校の同級生なんかも何とホークスファンに寝返った奴ばかりです(裏切り者ー).ということは,福岡出身でまだライオンズを応援してる私はとても希少価値(?),存在意義があるわけです.

 というのが私がまだライオンズを応援している理由というわけではないですが,1つの根拠?になることには気づきました.ということで,他に応援したくなるチームがいるわけでもないですし,まだしばらくライオンズファンを続けようと思います.

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10/27'08
[急転直下]
(野球, 日記)

 ごたごたしていたWBC監督ですが,急転直下ジャイアンツの原監督にほぼ決まったようです.星野さんの名前が再浮上したのにも驚きましたが,落合監督が実質辞退し,野村監督がかなりやる気を見せていたにも関わらず,日本シリーズがこれからというタイミングで,突然原さんということは「何か大きな力」が働いたということでしょうね.でも日本シリーズでジャイアンツが惨敗して,原は短期決戦に弱いということになったらどうなるんでしょうね?そういうことを勘案?してジャイアンツに勝たせる?なんか日本シリーズ前にみょーなことになってきました.

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27b
[26年ぶりの最安値]
(経済, 日記)

 単なる日記として,一応書いておこうと思います.ここから10日ですから意外に早かった?そうでもない?でも当然のことながらここが底値かどうかはわかりません.つまり単なる通過点ということですかね?

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10/28'08
[おひとりさまの老後 その1]
(生き方, 日記)

 今週は,科研の最終〆切と論文の〆切が重なってかなりいっぱいいっぱいですが,そういうときほど書かずにはおれなくなってしまいます(とは何度も書いているとおり).

 私は普段はほとんど本を読まない(と何度も書いてる)のですが,前から何となく気になっていた,上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」が家に転がっていた(^^;のでちょっと読んでみることにしました.と言っても,行き帰りのバスの中で1日30分くらいずつですから,すこーしずつですが.

 この本が何で気になっていたかというと,上野さんが確か徹子の部屋に出ておられて,私の彼女に対するそれまでの印象は「強烈(^^;」だったのですが,実際に話をしておられる姿は,とても穏やかでしかも説得力があって惹きつけられました.で,言っておられることも,結婚して旦那がいようが子供がいようが最後にはみんな「ひとり」になる,そういう人に私は「お帰りなさい」と言ってるんですよ,など,なるほどと思うことが多かったからです.

 で,読み始めたんですが,最初の方は,一般高齢女性を対象に書かれているためか「最後はみんなおひとりさまになる」ことが延々と書いてあって,長い!という感じでしたが,今半分くらいですが,だんだん「ほう」と思うことが出てきました.主題とは直接関係ないことで「ほう」と思うことも結構あるのですが,森博嗣さんの大学の話をしましょうかのときのようにこれを題材にいくつか書いてみようと思います.

 で,第1回なんですが「本」についてです(いきなり主題と関係ない(^^;).私がなんで本を読まないかはいろいろ理由があるのですが,1つは「長い」んですよ.例えば,この「おひとりさまの老後」も260ページくらいあるのですが,ほんとに言いたいことだけにすれば50ページくらいで書けるような気がします(まだ半分しか読んでないが).でも「本」にするには,何百ページも書かないといけない(ぺらぺらじゃ売り物にならない).そういう「事情」が本にはあると思うんですよね.

 ちなみにこのコーナーでこんなに多く文章を書いてるお前が言うな,と言われそうですが(^^;,少なくともコーナーでは,これだけのボリュームしないといけないという理由で文章を増やす,という作業は一切していません.ですから,量的には新書でもう10冊分くらいですが,ほんとに本にするとしたら,30冊分くらいになるかもしれません(^^;.でも「単なる日記」の部分も多いからやっぱり10冊くらい?ていうか本にしようとか全然思いませんけど.

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28b
[高橋尚子さん引退]
(スポーツ, 日記)

 高橋尚子さんが引退と報道されていました.特に感慨はないのですが,思うのは「花の命は短かかった」ということでしょうか.彼女が1998年の名古屋国際で優勝してから10年ですが,ほんとに世界のトップにいたのは,2000年シドニーオリンピック(は実はかなりあぶなかった),2001年ベルリンマラソンの世界最高記録更新したくらいまでで,ピークはほんの数年だったわけです.

 彼女が遅咲きなのは有名ですが,それにしても短い花の命でした.でもそういう印象を多くの人はもってないと思います.そういう中で結果を求められるのは大変だったと思います.有名人は大変だ.頑張りすぎたのが引退を早めたような気もしないでもないです.体は消耗品ですからね.

 結局,彼女のあきらめなければ夢は叶うという言葉も逆にあきらめなくても叶わない夢もあることを証明することになってしまいました.ただ「気づく」のが遅かったか,小出監督の元を離れ,「自分で考えて」結果を出したかったでしょうね.その無念さはよくわかります.でもほとんどのアスリートが蕾で終わってしまうことを考えると「咲いた」だけでも大ラッキーだったと思います.とにかくスポーツは「タイムリミットが早い」です.私が「気づいた」のなんかタイムリミットが過ぎてからですからね.

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28c
[おひとりさまの老後 その2]
(仕事, 日記)

 大学の教員はぬるま湯と書いたのですが,「おひとりさまの老後」に,研究者という業界はだれもが潜在的なライバルだ.気を抜くことはできない,とか,研究室内でカップルが増えるのも,お互いに競争のもとに置かれていてストレスの多い環境だから,とか書いてありました.そうですね.それが研究者という業界では一般的なのかもしれません.少なくとも私がいる業界以外の私が知っている研究者で「脱落」せずに第一線で頑張っている人にはそういう人が多いです.でも,私自身は「競争してる」という意識はないんですよねー.ただできる範囲でいい仕事,いい研究をしたいと思っていて,いい結果が出たらそれを世の中に知らせることが必要と思ってるだけなんです.私や私のいる業界が特殊なんでしょうか?

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10/29'08
[自分のところにいれば]
(スポーツ, 日記)

 小出監督は,高橋尚子さんの引退について,もったいない,自分のところにいれば,戻ってくればもっとできた,というようなことを言ってるようですね.その通りだと思います.でもそうだとしてもそれがどれほどのことでしょう.高橋さんは「自分で考えて」プレーしたかった.でも失敗した.それでいいじゃないですか.自分で何も考えずに成功するより得たものは遙かに大きかったはずです.指導者を選手の成績で評価するのは仕方ない面もありますが,ほんとに選手のことを考えれば,成績を残させる以外に重要なことはいくらでもあります.これはスポーツに限りませんが,スポーツは「選手以降」の人生の方が長いのですからなおさらです.

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29b
[株を始める]
(経済, 日記)

 26年ぶりの最安値から少し戻していることもあって,株を始めようという人が増えているようです.でも損したくなければやめておいた方がいいと思いますよ.でも相場の世界は完全なゼロサムで,損してくれる人が増えるほど儲かる人が儲かるだけです.

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