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1/1'12
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 年が明けましたね.今年もよろしくお願いします(去年と同じフレーズ).ただし,今年は,妻の母が亡くなって喪中で,年賀状を出していないので,図案の公開?もなしです.

 今年の抱負とかは,別にないのですが,とにかく目の前のことを1つずつ片付けていくことですね.その中で何から片付けるかについては,私の中でのプライオリティを少し変えてみようかな,とは思ってます.

 つまり,抱負は特にないのですが,今年は,というか,節目を機に,今年くらいからこれまでとちょっと違った考え方というか,生き方もしてみようかなとは思ってます.例えば,頑張る⇔頑張らない,信念に従って生きる⇔自然に身を任せる,内的熟達に拘る⇔結果に拘る,人との繋がりを大事にする⇔一人で生きていく,充実した毎日を送る⇔不毛にだらだら生活する,とかいろいろあります.

 全てのことには,二面性があって,どっちがいいというわけでもないので,要は,片側に拘らず,両者をうまく使い分けるということでしょうか.年が明けると,やっぱり年が明けたと感じるように,人生の節目を過ぎると,何かが変わったような感じがするものです.というか,変えなければいけないのでしょう.もちろん変えなくてもいいのですが,これからは,おまけの人生で何でもありなわけで,今までのようにやってもしょうがないとも思うんですよね.

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01b
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 世の中的にはどうでしょうか.直感的には,今年は,いろんな意味で,大変なことになりそうな気はしますけどね.

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1/3'12
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 年末年始は休むということで,休んでたんですが,やっぱり私の場合,休むと体調も心調もどんどん悪くなっていきます.休む→調子が悪くなる→休むの悪循環でしょうか.昨日は,練習(今いるサークルは年末年始関係なし)だったのですが,こうも体調が悪いとプレーもだめだめで,そうするとやっぱり打っててもつまらないです.

 そうそう,昨日は,則ちゃんが久しぶりに練習に来てくれた(正月からやってるところなんてここくらいのもんでしょうからね)んですが,強くなってましたねー.とにかく,やるべきことがちゃんとやれるようになってました.あれなら,全日本教職員で8に入るかもしれませんね.私の方は,やるべきことはわかっているのですが,とにかく体が動きません.やっぱ,トレーニングするしかないですかね.

 考えてみたら,周りを見渡してみると,(健康のために?)街中を走ってる人もいっぱいいますし,同じ専攻の中でも普段からスポーツしてますって感じで,相当の距離を自転車通勤してる人もいます.そういう中で全日本に出るとか言ってる奴がいくら「考えて練習する」としても,週に数回ただ羽打つだけじゃあ話にもなりません.

 さて,仕事や仕事以外のことも全部含めて,これからのことなんですが,どうして行こうかなーなどと(余計な)ことを休んでたりすると考えてしまうんですが,どうしましょうかね.もちろん,目の前のことを片付けていくしかないんですが,転ばないように足下だけ見て歩いていたらとんでもないところに来るかしれないわけで,それでOKなわけはありません.要は,しんどいけど,年に1回くらい遠くを見てみようとうことでしょうか.

 とは言え,今の感じでやって行っても,そこそこは行けるとは思います.今の自分を客観的に見れば,世の中的にはまあ充分成功した方でしょう.特に頭脳明晰でもなく,突出した才能があるでもなく,その上,これだけの怠け者でよくここまで来れたもんだなと思います.

 でも,今の感じでやって行っても,そこそこは行けるとは思うということは,それじゃあ,やっぱりつまんないってことですよね.だから,(たとえ今より厳しいことになったとしても)そろそろ何かを変えたいとは思ってる.実際,これまでほぼ10年を区切りとして,生き方をかなりがらりと変えてきました.

 でも,これまで50年,怠けながらもそれなりにやってきて,これから急に人が変わったように頑張れるはずもありません.だから,できることをできる範囲でやるしかないのですが,これは,できることしかやらない,これまでできなかったことはやらない,ということではありません.これまでできなかったことをやる,というのが,何かを変えるということです.

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03b
[成功再考]
(生き方)

 休んでるときに,HDRに溜まったものを見ていたら「憂鬱でなければ、仕事じゃない」というのをやっていました.要は,憂鬱になるほど大変なことをやらなければ大したことはできないということです.そりゃそうです.でも,これをきいて誤解する奴もいっぱいいるだろなとは思いました.憂鬱であれば,それでいいってことじゃありませんからね.

 その中で,何回も繰り返し言われていたことが,人と同じことをやっていたのでは成功なんかするわけない,というようなことです.これに関しては,これまで何度もこのサイトで書いてきました.つまり,成功した人が口を揃えて言うのは,成功したい,が前提になってるけど,別に憂鬱になってまで成功したいなんて思わない,という選択肢もあるのでは,ということです.

 私もどちらかと言うと,そういう(別に憂鬱になってまで成功しなくてもいいんじゃないか,という)考えで,この休み中,いろいろ考える中で,ほんと憂鬱で,こんな思いするくらいなら,とも思ったのですが,じゃあ,お気楽にのんびりやっていくとして,何するの?ということになるわけです.

 生きていく以上は,何かしないと退屈で生きていけません.食べていくのに充分なお金があったとしても,遊んだり,だらだら生活するだけでは,とても退屈しのぎなんかできません.

 つまり,退屈しのぎでも何でもいいから,やってみろ,ということです.「成功」することで(「成功」しようとすることで)楽しく退屈しのぎできるんなら,それでOKでしょう.

 だから,私の場合も,これからどうして行こうかと考える,何かを変えようというもまあOKなんですが,別に変えなくても何でも,最低限,楽しく退屈しのぎして行ければそれでいいわけで,どうせ退屈しのぎするのなら,楽しい方がいいし,人がやることよりやらないことやった方が断然楽しいし,それが結果として成功することになるということでもいいんだと思います.

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1/5'12
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(世の中)

 朝のワイドショーで,日本の公務員の給料は,民間の2.3倍で先進国の中でダントツと言っていました.一体,どういう計算をしてるのでしょうか?(どういう計算をしたかは全く触れず)

 同じ番組ですが,日本の借金は,GDPの200%だが,日本は世界一の債権国でもあり,アリ(民間)とキリギリス(政府)が同居しているようなもので,無能な政府を有能な民間が支えているとも言っていました.

 ワイドショーですから視聴率を獲らないといけない,見てる多くの民間の人が喜ぶようにということでしょうが,それにしてもひどい内容です.この番組は,ちゃんとしてる方なんですが,それにしても今回はひどかった.

 そもそも,今の国の借金がどうしてこれだけ膨らんだんですか? バブルが崩壊して景気が低迷して景気対策やれって財界に言われて赤字国債ばんばん刷ったからじゃないですか? そもそも,バブル作ってはじけさせたのって誰ですか? 自分達の失敗は棚に上げて,人のせいにばかりしていては,何も変わりませんよ.国会議員定数,国家公務員給与なんか削減したってたかがしれてますし,今の政府がちゃんとすれば,世の中薔薇色になると思ったら大間違いです.

 人のことをごちゃごちゃ言ってないで,とにかくまず「自分」が頑張ることです.人のことをごちゃごちゃ言うのが仕事?のメディアに洗脳されて,人のことごちゃごちゃ言ってばかりで損するのは,自分自身です.

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05b
[今年はいい年になりますように]
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 今年はいい年になりますように,というのも同じですね.そう願ってるだけでは,いい年になんかなるわけありません.いい年にするのは,自分自身です.

 今年は,災害のない年になりますように,というのも似ています.そう願うだけではだめで,災害が来ても大丈夫なようにしっかり対策しておかなければ,また同じことを繰り返します.災害は,また必ずやって来ます.

 地震被害は人災です.津波も同じです.ちゃんと逃げれば助かるからです.家財は地震保険がかけられますが,人命は返ってきません.10回中9回の「無駄足をしっかり踏む」こと,そういうことをしっかり教育することが何より重要です.

 でも,これも教育してもらう,ではなく,しっかり自分で勉強して,自分で自分や家族を守るということです.

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1/7'12
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 再調査でニュージーランドのクライストチャーチに来ています.2011年ニュージーランドクライストチャーチの地震は,東日本大震災ですっかり忘れ去られた感がありますが,揺れの被害という点では,東日本大震災以上ですし,実際,東日本大震災より遙かに破壊力のある地震動が記録されています.でも,この地震も起こって1年近くが経つのですが,こちらも復興はまだまだといった印象です.

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1/9'12
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 戻りました(飯塚君,頑張りました.これでいい報告と論文が書けるでしょう).3泊4日の弾丸ツアーならぬ弾丸調査だったのですが(行けるのがこの1点しかなかった),結構長く感じました.行きは夜行でしんどかったですし,帰りも日本時間にすると午前0時宿発でした.しかも,帰りは,行きは何とも言われなかったのに荷物が重量オーバーとか言われて,食い下がったのですが,オークランドまでならいいかと思って預けたら成田までもって行かれて,バッテリ1個しか付いてないノートPC1台だけでどうやって退屈しのぎをするか途方に暮れました.

 でも,ちびちびノートPCを使いながら,飛行機のビデオに往年のサッカー名選手集というのがあったのでそれを見たりご飯食べたり眠ったり考え事をしたりしていたら,意外と大丈夫でした.今までは,仕事したり文章書いたりいろんなことしないともたなかったのですが,なんかだんだん凡人?になりつつありますね.

 おととい書いたようにクライストチャーチは,中心部がまだ閉鎖されていて復興には程遠い状況です(おかげでご飯食べるレストランを探すのが大変でした).液状化がひどいところもどうしようもなくてそのままほったらかしの状態です.

 20年前に行ったときもそうですが,ちょっと郊外に行くと海も山も綺麗なんですが,今回も羊さんには遭遇できずでした.20年前に行ったときは,うじゃうじゃいたんですけどね−.

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1/10'12
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(PC)

 私が常にノートPCを持ち歩いていると,このサイトに書いてきました.でもこれは裏を返せば,かなり危ないことです.もちろん,なくさないように最新の注意を払っていますし,学生の成績とか個人情報といった,もしなくなると大変なことになるデータは,一切入れていません.でもそれでも何があるかわからないですし,意図的に盗もうとされると防ぐのはかなり難しいでしょう.

 ずっと頭の隅に引っかかっていたのですが,いろいろ調べてみました.そういうことに対する対策方法はいろいろあるようです.例えば,ハードディスクを暗号化するとか,USBで指紋認証を行ったり鍵をかけたりするとか,一定期間入力がなければデータが自動消滅するとか,インターネットに繋いだときに遠隔操作してデータ消去するとか.でもどれも使い勝手とかも含めて今一ですね.物理的にハードディスクを取り出されて読み出されてしまうと無防備というものも多いです.

 結果として,ウィンドウズ,BIOS,そして,ハードディスクパスワードに優るものはない,という結論に至り,そのように設定しました.これでどうやっても,物理的にハードディスクを取り出しても私のPCの中身を見ることはできなくなりました.まあそもそも上記のように見られるとまずいものは入れてないし,肝心なことは私の頭の中にしかないので,そんなに気にすることもないですが.

 ただ,パスワードは,もちろん私の頭の中にしかありませんから,忘れたら私ですら全くアクセスできなくなります.

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1/11'12
[いきなり孫?]
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 私に(まだ)子供がいないこと,できるできないは別にして,どうしてもその決心がつかずずるずると?この歳になってしまったことを書いてきました.理由は,既に書いたように主として子供という自分でない人間を自分の意志で勝手に誕生させていいのか,といったことなのですが,この辺から,それ以外の理由もあるような気がしてきました.

 子供を作るということは,次に託すということですよね.つまり,自分から子供に「主体」が移るわけです.人生50年と書きましたが,後半は,次世代を残すために働く(子供を育てるための食料を調達してくる)わけです.でも,これは,一人の人間が生きていくというよりは,人類が存続して行くためのプログラムであることに注意する必要があります.

 人間以外の動物は,それでいいのでしょうが,人間には知能があり,そのためにいろいろ考えたり,退屈しのぎが必要になったり,自己実現なんてーのがしたくなったりするわけです.でも,人生の後半は,子供のためにある,子供のために働くのであれば,なかなか自己実現というわけには行かないでしょう.

 いや,働きながら自己実現もして子育てもすりゃあいいじゃん,みんなそうしてるし,と言う人もいるでしょう.でも,これまでは,多くの場合,女性に子育ての負担を負わせることで男性が仕事をしてきた感は否めません.そして,「名を残す」ほどの仕事をした人ほどそうでしょう.でも私は,子育ての負担を女性に押しつけるようなことはしたくない,ていうか,そもそもそれじゃあ子育てする意味がありません.でも,仕事をしながら子育てをするとしたら,今の仕事のレベルを維持するのは難しいと思います.

 というか,それ以前に,自己実現をして行くのであれば,「主体」はあくまでも自分なので,子育てをするという行為そのものがそれに反するという深刻な自己矛盾を抱えることになってしまいます.つまり,「子供,特に,男の子って,親父を乗り越えることで一人前になるんだそうです.ですから,親父がすごすぎて乗り越えられない,歳とってもスポーツとかがんがんやってて,肉体的にもかなわない,なんてのは,最悪だそうで,確実におかしくなる」から自分が成長することに対して手を抜くなんてことはできないということです.

 ですから,まだ自分が成長して行きたい,子育ても自分でやりたいと思うのであれば,子供は(心理的に)作れないということになってしまいます.

 ただ,ここから先は,ありえない話になるのですが,もし,仕事をリタイアして,自己実現が終了したら,「主体」を自分から子供に移す,ということはありということになります.でもこれじゃあ,まるで「孫」ですよね(^^;.

 とあるテレビ番組で,確か北大にいた澤口先生だったと思うのですが,人間(あるいは女性だったか)が長生きする理由がわかりました,それは,孫の世話です,とか言って爆笑というかそれじゃあ漫談とか顰蹙を買っていたのですが,私はそうかもと思いました.

 つまり,自分が仕事をリタイアし自己実現を終了して,子(孫)育てという次に託す作業に入るというのは,とても理にかなったものだと思うのです.仕事をリタイアした頃,子供をすっ飛ばしていきなり孫というわけには行きませんかね?(原理的には絶対無理(^^;)

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1/12'12
[寒い]
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 ほんと寒いですね.夏暑ければどか雪の法則も当てはまっています(これはスキーヤーにはありがたい).

 去年も寒かったですが,今年はほんとに寒い.去年は,ほぼコートなしで過ごしたのですが,今年はとてもとても...でも暑いと地球温暖化とか言うのに寒いと違うとは(やっぱり)言いませんね.要は,都合のいいところだけ報道してるわけです.

 寒いのでトレーニングもしてなかった(怠け者)のですが,全日本出るのにさすがにこのままでは話にならないので「あること」を始めました.それが何か,効果があったかは,後ほど報告しますが(しないかもしれませんが),要は,寒いことを逆手にとった方法です.まあもちろん怠け者の私のことですから,そんな大したことじゃないんですが,できることをできる範囲でやるしかないですし,それで結果が出るか出ないか楽しみだし,だめならまた別の方法を考えるということで,まさにこれが創意工夫です.

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12b
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 昨日の記事を書いてから,「子供,特に,男の子って,親父を乗り越えることで一人前になるんだそうです.ですから,親父がすごすぎて乗り越えられない,歳とってもスポーツとかがんがんやってて,肉体的にもかなわない,なんてのは,最悪だそうで,確実におかしくなる」について考えています.もしそうだとするのなら,子供を作って自分が成功すれば子供がだめになるか,自分が(あまり)成功しない,という二律背反のようなことになってしまいます.そして,私はそれを本能的に?察知してか?子供を作る気にどうしてもならないということになります.

 じゃあ,私の父親と私の関係は,どうだったんだろうと考え始めました.私の親父は,結構偉かったんですが,頑張れば何とか追い越せそうな丁度いい(^^;感じで,それは,ラッキーでしたと書いたのですが,違うような気がしてきました.それは,彼が私が高校2年のときに若くして亡くなったからです.

 もし,彼があのまま生き続けたらどうだったでしょうか.もちろん,架空の話なんですが,あれだけのバイタリティー(という言葉は久しぶりに使ったが,まさに彼を表現するのにぴったりの言葉)で仕事をしていて(それで体を壊したとも言えるが)非常に評価もされてましたから,もっともっと偉くなったと思います.でも,そしたら,私がだめになったかもしれない,ということになります.

 つまり,私が成功したとするのなら,彼が若くして亡くなったから,という,何とも皮肉なことになってきます.で,当時のことを思い返してみると,亡くなってからしばらく(数年)は,落ち込んで元気もなくなってやる気もなくしてだめだめだったのですが,何というかみょーな重しがとれたような感覚は確かにありました.

 ただ,やることがなかなか見つからず悶々とした数年(高校後半から大学前半)を過ごすのですが,やることを見つけてからは,一気に爆発したような感じでした.

 でも,もしそういうことだとすると,人類の繁栄?的には,50からの伸びしろと20からの伸びしろを考えるとこれでよかったのかもしれませんが,やっぱり何か切ないですね.

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12c
[よく噛んでゆっくり食べるダイエット]
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 ダイエットのためには,よく噛んでゆっくり食べること,それは,食べ物が胃に到達して満腹中枢が働くまで時間がかかるから,という説明がずっと前からされてるんですが,私はそんなの関係ないと思ってます.食べ物が胃に到達して満腹中枢が働くまで時間がかかるというのは,確かにそうですが,だから食べ過ぎるというのは,(私の場合は)ありえないからです.

 だって,まず外食なら(Tニタの食堂だって)食べる量は注文した時点で決まってますよね.内食にしたって,「まだ食べ足りない,おかわり!」と言う前に,食べ物が胃に到達して満腹中枢が働くまで時間がかかるから,しばらくすれば満腹になるというのがわかってるんですから,そこでやめればいいだけの話です.

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12d
[卒研配属]
(大学)

 今年の卒研配属の第1回志望調査が終わったようです.そして,私の研究室は,今年は,第1回志望者,つまり,第一志望で来てくれる学生は,ついに0となったようです.何が問題だったんでしょうかねー,もうがっかりです,と言いたいところですが,去年も書きましたが,まあいっかというか,そんなこともあるだろなというような感じです.

 実は,他の研究室は,何度も説明会をするなど熱心に勧誘しているようなのですが,私の研究室ではそういうことは敢えてしていません.研究内容は,ホームページを見ればわかりますし,アポイントをとって話をききにきてくださいとホームページに書いているだけです.つまり,積極的に行動する人にだけ来てもらえればいいということです.

 もう数年前から,うちに来ると楽しいけど大変かもしんない,でも,卒業するまで頑張れば,格段に仕事ができる人間にはなれると思う,というような言い方をして,やる気があればウェルカムだけど,そうでなければ来ないように仕向けているところもあります.

 歴代の学年をずっと見てるんですが,今の3年生って,いわゆるゆとり教育の谷間というか,実際,成績もよくなくて,もちろん,どういうことに興味があるか,ということはあるでしょうが,楽しいけど厳しいところで頑張って自分を高めたい,という学生が少なかったということもあるかもしれません.

 とにかく,人気というのは,「学生の都合」ですから,人気があってただ数が増えるだけじゃ余計な面倒見なきゃいけない学生が増えるだけで,それよりも,やる気のある学生達と少数精鋭でやって行きたいと思っています.そして,そういう中で,私の研究室に来てくれた学生に対しては,仕事ができる人間にして社会に送り出すべく,全力でできるだけのことをするのは当然のことです.

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12e
[何かが変わろうとしてる]
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 卒論生が0になった(まだ第2希望で来るかもしれないが)ということとか,他にもいろいろあるのですが,つくばに来て10年近くが経って,何かが変わろうとしてるような感じがします.変わるというのは,変わるということなので,それがいいか悪いかとか関係なく,とにかく何かが変わるということです.周りの状況が,というよりは,私の内面が,かもしれません.

 そして,変わるというとたいそうな感じもするのですが,それはそれで,よくても悪くてもOKというか,そういうものを全て受け入れる,というか,何でもありというような心境です.実際,どんなことが起こっても,「全ての問題は大した問題ではない」ですし,逆もまた然りです.

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12f
[みんなすごいなー]
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 世の中のいろんな人を見てるとみんな頑張ってるなー,すごいなーと思います.今日一日振り返ってみると,朝ご飯食べるときに見たテレビ番組(録画してたカンブリア宮殿)に出てくる人も,そんなしてまでよく頑張れるなーと思いますし,家を出てセンターまで歩いて(走って)来る間には,道路工事をしている人がいて,寒い中,大変だなーと思いましたし,大学に来たら,掃除のおばさんがトイレ掃除をしてくれていて,ごみも集めに来てくれて,昼ご飯食べるときの食堂の厨房の中でもみんなてきぱき働いてますし,誰一人とってみても,社会に欠かせない仕事ばかりで,まさに職業に貴賎なしです.

 これに対しては,私は何してるかって言うと...忙しくてもう大変とか言ってても,やっぱ,世の中の多くの人に比べたら,全然楽してるなーってつくづく思います.

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1/13'12
[暇人]
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 経済成長著しい中国ですが,何と2億人とも言われる「暇人」という人達が存在するそうです.彼らは,田舎に住んでいて食料とかはその辺にあるので,食べては行けて,働きもせず,のんびりしゃべったり,ぼーっとしたり,将棋をしたりみたいな感じで一生を過ごすんだそうです.そして,そういう人達がいるからこそ,リソースを消費せず,中国経済が何とかもっているという解説でした.まあ,言葉は悪いですが,犬とか猫みたいに生きてるということでしょうか.どう思いますか?

 そこまで行かなくても,経済発展とか世界進出とかどーでもよくて,のんびり愛する家族達と小さな田畑を耕して平和に暮らしていく,でいいじゃんと,このサイトで何度か書いてきましたが,まさにそういう生き方を未だにしている人達がいるということです.というか,発展途上国じゃなくて,発展しない国,例えば,幸福度No.1?とか言われるブータンとかは,そうなわけですよね.

 だから,それはそれでいいとは思うのですが,「そうでない世界」を知ってしまい,それに対して自分が何かできることに気づいてしまったら,やっぱり,知的欲求は抑えられないのが(優れた)知能をもった人間だと思います.学生にもよく話すのですが,人間は能力以上のことはできませんが,能力以下のことをすることはもっと難しいです.ですから,やっぱり逆戻りはできないということです.

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1/15'12
[最高学府]
(世の中)

 最高学府という言い方があります.東大のことを最高学府と言う人が多いですが,これは間違いで,最高学府とは,単に「大学」のことです.つまり,最高学府とは,小中高大と続く教育機関の中で最高の学校という意味です.ただし,東大が最高学府だったこともあります.それは,東京帝国大学ができて,京都帝国大学ができるまでの明治10〜30年の20年間は,東大が唯一の大学だったからです.

 でも,言葉は生き物ですから,「誤った使われ方でもそれが一般的になるとそれが定義になる」こともあります.でもそうだとしてもどうなんでしょうね.東大が「最高学府」なのでしょうか?

 少なくとも,現状では,そう言ってもいいとは,思いますが,それが固定されていいのか,ということです.つまり,京大や筑波大が頑張って,東大を追い抜けば,京大や筑波大が「最高学府」になってもいいわけです.でも,例えば,20世紀後半,ノーベル賞受賞者を排出し続けたのは,圧倒的に東大ではなく京大でしたが,京大が東大を追い抜いた,というような雰囲気はありませんでした.

 要は,やっぱり,日本の中心は東京,都は東京という考えがあること,そして,そういう既得権にしがみつく人が多いということでしょう.

 でもどうでしょうかね? 東京が日本の中心になって,即ち,徳川幕府から400年,都ということに拘るのなら大政奉還(正確には,その直後の東京奠都)からは,150年くらいですが,それまでは,数百年おきに日本の中心は移動してきました.そして,どう考えても時代の曲がり角に来ている(例えば,日本の人口が構造的要因で減少するのは,有史以来初めて)今,そういうガラガラポンを考えた方がいいのではないでしょうか.何度も書いていますが,今首都直下地震が来て,いわゆるキラーパルスが発生すれば,日本は経済破綻します.

 実際にキラーパルスが発生するかどうかは,今の地震学では予測不能ですが,可能性があるのなら,対策をしておくべきなのは,昨年の東日本大震災を見れば明らかです.

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1/16'12
[≒いきなり孫]
(生き方)

 自分が自己実現や成長を続けることと子供を育てることは,二律背反の精神状態なので,両立は難しいのではないか,ということ(この記事)の続きです.

 いきなり孫?は,原理的に不可能ですが,例えば,私の妻はまだ若いので,私が今ここで自己実現を終了し,子供を作って,私が家庭に入って子育てをする,食いぶちは,妻に稼いでもらう,というシナリオもあったのでは,と思い始めました(今思いついたのでまだ妻には話してないので,勝手にこんなこと書いたら怒られるかも...でもやっぱり無理なんで話してもしょうがないんですが...).

 ただ,これには,条件があります,1つは,私がここで自己実現を終了すること,そして,妻が3人以上を養う稼ぎがあること,あるいは,それ以外の何らかの方法で収入を得ることです(例えば,私が定年でリタイアしたら年金がある(多分)).

 1つ目なんですが,もういい線まで来た,結構もう満足ということを何度か書きました.でも,死ぬのなら仕方ないですが,生かされるのにさすがにここでやめるわけには行きません.でも,20年前にそういうシナリオを思いついていたら,20年後にゴールを設定して,それはそれで頑張れたかもしれません.

 2つ目も現状では厳しいです.妻が3人以上分稼げるかということもありますし,「それ以外の何らかの方法」についても(年金以外に),ずっと検討してきているのですが,まだ目処は立っていません.

 いずれにしても,気づくのが遅かったということでしょうか.でも,さすがにちょっと無理だったでしょうかね.でも,30くらいでそういうことに気づいて,ちゃんと計画して実行したらすごいと思いますけど.そんな人いませんかね? だいたいは,女性が自己実現を終了,あるいは,子育てで自己実現(という考え方もあると思う)というパターンだと思いますが.

 ということで,やっぱりどうにもならない話ですが,なんでこういうことになってるかと言うと,本来人生50年で,それに合わせていろんなものが設計されてるのに,それより何十年も人間が生きるようになってしまったからでしょう.

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1/17'12
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 インターネットの口コミや知恵袋などで「やらせ」があったことが問題になってるようですが,何を今更って感じですよね.ネット上にある情報なんてそんなものです.でも,全ての情報がいい加減かと言うとそういうわけでもない.

 結局,情報の受け手の判断ということです.これは,インターネットに限らず,メディアでも本でも教科書ですらそうです.そもそも口コミとか評判なんてそんなものです.ちゃんと自分の頭で考えて判断しましょう.

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1/18'12
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(政治)

 マニフェスト違反とされながらも消費税増税を不退転の決意でやり抜くと言ってる野田さんですが,どう思いますか?

 私は是非やって欲しいし(もうやらないとほんと間に合わない),彼が方々を調整してそれができれば評価に値すると思っています.世論の動向ばかり気にして何もできない政治にはもううんざりです.でも,最近で言うと,小泉政治に代表されるポピュリズム,衆愚政治で世の中がどうなったかを見ればわかるように,やればいいってもんでもない.メディアは,視聴率を獲るのが目的ですから,世論に迎合してそのときは持ち上げるという無責任なものです.

 小沢さんがマニフェスト違反だから増税に反対と言っているのは,もちろんポーズで,必要なことはわかってるけど,政治戦略として自分はやらずに,更に政界再編までもっていくということでしょう.ですから,口では反対と言っても,徹底的に何が何でも阻止するということはしないと思います.

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18b
[人口が減るとか円高とか]
(経済)

 この記事を書いたときも思ったのですが,人口が減るからどうしよう?とか言ったって,別に悪いことばかりじゃないってことです.人が増えれば,労働力も増えるけど,リソースも消費する.つまり,その時代その時代に合わせて身の丈にあった経済にすればいいというだけの話です.ですから,これから人口が減るのに経済成長しようっていうのがそもそもどうかしてます.

 円高だって同じですよね.判を押したように輸出産業が厳しいと言いますが,海外からはものは安く買えるし,そもそも円の価値が高まるわけですから,じっとしていても世界的の中で資産が増えてるということです.

 ここ数年海外に行った感覚からすると,まだまだ円は割安だと思います.ユーロ高の頃は,昼ご飯に2000円以上は普通でしたし,最近でもまだまだ高いという印象です.1ドル50円くらいでもいいんじゃないですかね.逆に言うと,1ドル360円とかプラザ合意の後も250円くらいのときとか,どんだけ(今の中国のように)甘やかされてたんだと思います.

 それじゃあやって行けないというのなら産業構造を変えればいいだけの話でしょう.つまり,売ってばかりでなくて買えばいいということです.安く買えるわけですからね.円高は需給関係的にそういうバランスポイントを求めているということです.

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18c
[少子化]
(世の中)

 なんで少子化になるかについて,女性の社会進出が進んだ,それなのにそれをサポートする社会のシステムができてない,自立して自分で食べて行ける女性にしてみれば,養ってもらう必要がないので結婚に意味を見出せなくなった,男性サイドからすれば,女性が家庭に入って子供を育ててくれれば結婚するけど,そうでなければ仕事して子育てまでするのはしんどい,一方で性欲を処理する方法が(あまりに)提供されるようになったとかいろいろあるでしょうが,こういうこともあるんじゃないかと思っています.つまり,みんな人類のため,ではなく,自分自身のために生きるようになったということですかね.いいんじゃないですかね.人類は滅亡する方向に向かいますけど.

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18d
[学校では教えてくれない]
(世の中)

 相変わらず,学校では教えてくれないとか,学校で勉強したときは,答えは1つだったけど,社会に出たら答えはいくつもあるし,勉強したことなんか役に立たないとか(メディアで)言ってます.学校は,霞ヶ関(官僚)と並んで権威の象徴でしょうから,これを叩けば視聴率が獲れるということでしょうが,ひどい話です.

 学校(高校,あるいは,大学の前半まで)で教えるのは,あくまで「基礎学力」です.そして,これがないとほんとに悲惨なことになります.そして,「基礎学力」ですから答えが1つなのは,当たり前です.それだけ基本的で,社会で生きていく上でどうしても必要なことということです.そして,大学の後半,大学院では,最先端の研究を通して,答えが1つではないこと,答えがないかもしれないことまで教えています.

 研究者とか専門家を頭でっかちとか現場を知らないという論調なのもひどい話です.メディアが現場に入るのなんか一瞬ですし,地震なら被害があるところだけを探して(ある意味興味本位で)報道してるだけです.専門家は,もっと時間をかけてきめ細かく調査をしてますし,分析もしています.

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18e
[乾燥]
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 冬は乾燥すると言っています.でもこれは,太平洋側の話なので,これも東京中心ってことですかね.まあそれは置いておいて,実際,関東地方では,冬は雨はほとんど降らず当然のことながら乾燥するということになります.私も何年か前から体が痒くなるようになってしまって,去年は,湿疹でひどい目に会いました.

 でも乾燥するのは,(関東地方では)単に雨が降らないからというだけではありません.湿度と言うのは,飽和水蒸気量に占める水蒸気量の割合で,冬は気温が下がって飽和水蒸気量も下がりますから,空気中の水分が夏より少なくても湿度はそれほど下がらないことになります.逆に言えば,冬の気温の飽和水蒸気量で湿度が低いということは,空気中の水分は,夏より遙かに遙かに少ないということです.でも,例えば,肌が乾燥するかどうかは,空気中の水分量ではなく,湿度によるものでしょうから(これについてちゃんと調べてない),加湿器などで湿度を60%くらいに保てば,そんなに肌は乾燥しないはずです(1日中暖かい室内にいる人は).

 そう,暖房で部屋を暖めるというのがもう1つの乾燥する(湿度が下がる)大きな理由です.それは,雨が降らずに空気中の水分が少ない状態で室温が上がると飽和水蒸気量が増えて,分母が大きくなって更に湿度が下がるからです.実際,昔,今ほど暖房が発達していないときに乾燥肌で云々ということはなかったですよね.

 それで,去年は湿疹でひどい目にあったので,私の研究室にも加湿器付きの空気清浄機をセットしました.これ

 なんですが,一番でかい奴で加湿適用面積は〜35uとなっています.部屋の広さは20uくらいですから楽勝のはずです.でも...

 炊いても炊いてもすぐ水がなくなります.湿度60%になるように自動制御してくれるんですが,全然そんなところまでは行かず,50%くらいで炊き続けてる感じです.タンクは4リッターあるんですが,1日もたないです.水がなくなりましたというサインが出ると確かにタンクの水が消えています.いったいこれだけの水がどこに消えてんだ?と思うくらいです.

 対照的に家の寝室にももっと小さいのを置いてるんですが,こっちは,湿度70%くらいから下がらないので,加湿器としてはほとんど稼働してない状態です.この差はなんなんでしょうか?

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1/22'12
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 ていうか,単に生物として考えれば,種の保存を最優先するようにプログラムされていて,まず,子供を作って育てられるように成長する,そして,成長したら子供を作って育てる,で,用なしということです.でも,知能をもっ[てしまっ]た人間(の一部)が本来は,子供を育てるためにしていた仕事そのものに意義を見出すようになってしまった,更に,用なしになっても医療の発達によって生き続けるようになってしまった[ので孫の世話に意義を見出すようになった],ということですね.

 人間も生物なのだから本能に従って,つまり,プログラムに逆らわずに生きた方が気持ちいいという考え方もあるでしょうが,プログラムは,その人の,ではなく,人類の幸福が最大になるように書かれたものということに注意する必要があります.

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22b
[実力?]
(世の中)

 何かの週刊誌に女子アナの実力ランキングみたいなものが載ってるそうです.でも女子アナの「実力」って何なのでしょう? そのランキング?というのは,どれだけ視聴率を獲れるかを数値にしたものだそうです.つまり,アナウンス力などではなく,それが女子アナの「実力」ということらしいです(女子アナだからそんなもん?).今の世の中は,資本主義社会で,視聴率が獲れれば金が稼げる,そして,金を稼げるのが実力ということなのでしょうか.

 女子アナはともかく,例えば,橋下さんが大阪市長選で圧勝(松井さんの府知事選も含めて)したとき,彼の「実力」を政界も無視できなくなった,というような言い方をされていました.でも,政治家の実力って何でしょう? 人気があって選挙に勝てること? でも,彼は少なくとも大阪市長としては,まだ何もしていません.つまり,何かしてくれそうだという漠然とした期待感だけで当選したわけで,実力が評価されるのは,これからでしょう.

 女子アナにしても,橋下さんにしても,評価してるのは,不特定多数の国民であり,そういう人達に評価されたから「実力」があるというのは,人気投票で「実力」を決めるみたいなもんで非常な危うさを感じます.「人の心を掴む力」があるのは,すごいという考え方もあるでしょうが,一歩間違えれば,洗脳,あるいは,おかしな宗教になりかねません.女子アナならともかく,政治は,特にそうです.

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22c
[あの時代はよかった]
(世の中)

 今の世の中の閉塞感を打破?するために,高度成長期を振り返ろう,明日は今日よりよくなるという夢をもてたあの時代はよかった,というようなことを言う人がいます.でも,そんなことしても全く意味がないでしょう.またバブル作ってどうするんですか?

 人類が誕生してから,あるいは,文明のようなものをもってからの数千年を見ても,そのほとんどの間,人類は,今日と明日が変わらない毎日を過ごしてきました.例えば,江戸時代なんか同じような日々を過ごしながらみんな結構幸せだったんじゃないですかね.

 でも,若い人はだいたい気づいてる感じがします.というか,みんな何となく気づいてますよね.でも,一部の「何かしよう」と企んでる輩がやたらと煽ってる感じがします.そして,そういう人も自分がそう思うというより,会社が国際競争に勝ち残らないといけないみたいな呪縛にとらわれてる感じですかね.

 「降り」たら楽になると思いますよ.でも,現状では,やっぱ難しいかな.

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1/23'12
[年齢というアイデンティティ]
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 ある人を見たとき,その人がどういう人かというと何から最初に入るでしょうか? 例えば,子供だったらまず子供だと思うでしょうし,年寄りだったら年寄り,若者だったら若者,中年だったら中年,そして,その次が男女でしょうか.つまり,年齢ってその人のアイデンティティの最も最初に来るものなわけです.でも何か変じゃないですか?

 だって,人が子供→若者→中年→年寄りと歳をとって行っても,実はずっと「同じ人」だからです.でも,その人のアイデンティティとしてまず年齢から入るということは,「同じ人」でも少なくとも見かけは「全く違う」ということになるわけです.なんだか変というか,歳をとるってやっぱり不思議ですね.

 見かけはともかく中身はどうでしょうか? 自分自身のことを振り返ってみると,0代,10代,20代,30代は,やっぱり全く違う人間だと思います.でも30以降は,そんなに変わらないかな.でも,やっぱり30代と40代は,違うような気もする.少なくとも生き方は全然違った.これは,あと10年,20年したら(違いが)わかるのかもしれません.

 ですから,歳をとるって,次々「違う人」になっていく,ということなんでしょう.つまり,歳をとるに従って生き方も変えていくべきということですね.幸い,私は,これまでの50年間,ほぼ10年ごとに生き方をかなり大きく変えてきました.ということは,これからの10年も変えるべきということになるんでしょう.

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1/24'12
[格好悪くても勝つ]
(スポーツ)

 テニスの錦織圭さんが全豪オープンでベスト8に入ったそうです.いいニュースだとは思うのですが,何度も書いてるように同じ日本人として誇りに思う,みたいなのは,もうやめた方がいいんじゃないですかね.

 で,日本人の4大大会ベスト8は,1995年のウィンブルドンで松岡修三さん以来だそうですが,1995年の松岡修三さんのウィンブルドンベスト8って,私全然記憶にない(後から知った)んですよ.というのは,1995年は,アメリカのバークレーにいて,日本の情報が1年だけ抜け落ちてるんです.例えば,日本シリーズでどことどこが当たってどっちが勝ったというのもこの1年だけ記憶がありません(確か,パリーグは,頑張ろうKOBEでイチローのオリックスが優勝した?).

 で,錦織圭さんですが,今年になって世界ランキングが90位台から20位台に急上昇したのは,プレースタイルに拘らず,格好悪くても勝つことに徹したからだとのメディアの報道でした.でも,私にしてみれば,「格好悪くても勝つ」なんてのは,当たり前の話です.だって,もともと格好悪いですからね.

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24b
[1995年]
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 上の記事を書いて思ったんですが,1995年って私にとって(あるいはいろんな人にとっても),特別な年なんだなーと思いました.

 まず,1/17に兵庫県南部地震が起こります.これについては,あらためて言うことはありません.私にとって,そして,多くの関係者にとってそれほど大きな出来事でした.そして,結婚しました(式は3月だったが,入籍は2月でした).その後,地下鉄サリン事件が起こり,アメリカのバークレーに渡りました.当時は,超円高で,一時1ドル70円台をつけたことが「歴史的」と言われていましたが,今では,それも突き抜けてます.

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24c
[定年55]
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 年金支給年齢を65から引き上げることが話題になってますが,考えてみたら,ついこの間まで企業の定年って55でしたよね.(今の私からすると)ほんともうすぐじゃないですか.もうそんな年齢なんですね.

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1/25'12
[嫌なことは忘れる]
(生き方)

 人間,いいことは憶えてるけど,嫌なことは忘れるっていいますよね.調査も行われていて,実際にそういうデータも出ています.これも,気分よく生きていくための本能なのでしょう.

 でも,嫌なことを忘れれば,気分よく幸せに生きていけますが,それでは成功することは難しいでしょう.だって,失敗という嫌なことを忘れれば,同じ失敗を何度も繰り返すのですからね.

 あとは,嫌なことを忘れるということも含めて,本能というものは,人間ではなく人類がサバイブするように書かれているので,本能に従って気分よく生きていくと人類の犠牲になることがあるとも書いてきました

 例えば,原始時代?で言えば,危うく命を落としそうになった嫌なことがあったとして,それを嫌なこととして忘れてしまえば,次に同じことがあったとき命を落とすことになります.でも,そうやって命を落とす人間が全体の一部に留まり,人類全体として,生き残れば人類にとっては,それでいいわけです.

 現代では,命に関わることは,そんなにないでしょうから(でも,防災は命に関わりますよ),要は,平凡で幸せな人生か,苦しくて大変だけど成功した人生か,ということなのでしょう.そして,苦しくて大変な思いをするくらいなら,平凡で幸せな人生を選ぶ人が増えてくるのは,容易に想像できますし,実際にそうなって来ています.

 でも,人生所詮退屈しのぎ,同じ退屈しのぎなら,幸せだけど平凡で退屈でつまらない人生より,大変で苦しくても楽しく充実した人生,というように「思い直す」こととも書いてきました.そもそも,世の中,資本主義社会というか競争社会なので,幸せで平凡に暮らしていても,成功した人に搾取されてしまうのがオチですからね(ともどこかで書きました).

 で,私なんですが,嫌なことを忘れることができません.過去のことをつらつら思い返しても憶えてることのほとんどは,嫌なことです(だから,気分よく生きていきたいという思いが強いのかなあ).でも,おかげ?で,同じ過ちを繰り返すことはほとんどなく,何とかここまでやってこられたのかもしれません.

 でも,嫌なことを忘れられない,っていうのは,やっぱしんどいです.でも,忘れられないのを忘れるようにすることはできないですから,私は,そういう生き方しかできないのだと思います.別に成功とかしなくてもいいんですけどねー.

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25b
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(生き方)

 と書いたのですが,それがだんだん変わりつつあるような感触は,あります.要は,「平凡」に戻り?つつあるということでしょうか.もういいところまで来た,私が来れるのはここまで,ということを本能的に悟りつつあるのかもしれません.実際,過去のいろんな研究者を見ても,大きな仕事をしたのは,遅くて40代までで,実質的に50過ぎて大きな成果を上げたという人は,非常に少ないです.

 うーん,でも,過去の研究者はともかく,私自身に関しては,大したタマでもないのに,よくここまでやってきたと思う一方で,ここまで来たと言ってもこの程度かと思うと,何かしょぼい感じもします.

 まあ結局は,どのくらいその気になるかどうかってことですかね.私の場合は,結局,そういうことになってしまいます.でも怠け者で,おまけに欲もないですから,何か外部圧力が必要なのかもしれません.要は,自分が社会に必要とされてるのか,社会に対して何ができるのか,ということでしょうか.

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1/26'12
[気分が悪い]
(生き方)

 いろいろ突っ込むのは,気分が悪いと書きました.でも突っ込むのは,そりゃおかしいだろ,とか,ちゃんとやれよ,とか思うからです.つまり,突っ込むのが気分が悪いというのは,そういうのを見る,そういうものに接するのが気分が悪いってことですね.

 2,3日前だったか,とある論文の査読をしたのですが,ひどい論文というほどではないのですが,明らかな勉強不足,考察不足で,読んでいてだんだん気分が悪くなってきました.しかも,査読なので「突っ込ま」なくてはなりません.その後,しばらく気分が悪かったのは言うまでもありません.

 こういうのを避けるには,(ある程度)世の中から隔絶するしかないんですかねー.

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26b
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 調子がいいとか悪いとかの問題ではなく,とにかく(研究以外の)仕事が忙しすぎて研究が全くできません.就職委員長なんかしてると,毎日のように就職担当の企業の方が挨拶に来られますし,メールのやりとりがとにかく半端ではありません.講演などの学外の仕事もひっきりなしです.

 おまけ?に,T大J研のH田先生が首都直下地震の発生確率が4年で70%とか言うもんだから,首都直下地震でキラーパルスは,生じるのか?みたいな問い合わせがメディアからばんばん来るし...(でも,その辺の怪しげな研究者?ではなく,H田先生が言ったもんだからこれだけ大騒ぎになってるのでしょうし,4年で70%という数字はともかく,首都直下地震の発生が逼迫しているのに,ちゃんと対策がされていないことに危機感をもつべきというのは,私も全く同感です).

 東北地方太平洋沖地震の論文も(特に海外に)書かないといけないと思ってるのですが,とてもそんなところまで手が回りません.一体何をやってるんでしょうか? もう研究なんかするな,論文なんか書くなということなんでしょうか? それが社会の私に対する要求ということでしょうか? もう学術の世界からどんどん引き離されていってしまってる感じです.

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1/27'12
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 と書いたのですが,その気があれば,どんなに忙しくてもやるものです.ですから,やっぱり自分の問題なのでしょう.でも,その気になる前に,それ以外の仕事で疲れてしまいます.

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27b
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 さっき,昼ご飯を食べに食堂に行ったときのことですが,携帯電話が緊急地震速報の警報で一斉に鳴り出しました.人がたくさんいるところで,緊急地震速報の警報が一斉に鳴り出すという経験は,私は,初めてだったのでかなり恐怖感を感じました.食堂は,1階の大空間,つまり,ピロティーに近い構造のところにありますし,すぐに外に出られるので(そうした方がいいかどうかはもちろんケースバイケースだがこの場合はそうした方がいいと判断しました)私は,念のため外に出てしばらく様子を見ていました.ところが...

 そういう行動をとった人は,誰一人おらず,みんな何事もなかったかのように平然と食事を続けていました.結果的に,大きな揺れはありませんでした(調べたところ,震源は,千葉県東方沖でつくば震度2).これを見て私は,残念ながら緊急地震速報は,もう死んだと思いました.

 緊急地震速報は,出たら大きな揺れが来ることもあるが,来ないこともある,でも,大きな揺れが来ることがある以上,何らかの行動をとることで,被害を少しでも減らすということです.でも,誰も何も行動しないのでは,全く意味がありません.

 緊急地震速報が出たとき,多くの人は,こう思うのでしょう.お,また出たな,でも,実際に大きな揺れが来ることはほとんどないから,揺れが来てから行動すればいいや.でも,それじゃあ,意味ないですよね.だって,揺れが来てから行動するんじゃ,緊急地震速報がないのと同じですから.

 要は,実際に来る確率が低いと警報が逆に安心情報になってしまうということです.研究者にできることは,もっと精度を上げることしかありません.実際に大きな揺れが来るのが10回に1回程度では(2011年東北地方太平洋沖地震以降は,更に確率が低くなってる),津波警報と同様に狼少年になってしまうでしょう.

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27c
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 私の研究室では,毎週,研究室会議を開いて全員が成果を報告し,議論したり,私が研究を進めていく,あるいは,将来,仕事をして行く上で大事なことをいろいろ話していると書きました.例えば,ただ成果を発表したり,人が発表するのきいたり,私がいろいろ言うのをきくだけでなく,人の発表に対して,何か言ってやろう,突っ込んでやろうと思ってきくこと,そして,積極的にどんどん手を挙げて発言するように言っています.

 それは,研究室での活動に限ったことではなく,彼らが将来社会に出て,会議とか報告とか打ち合わせとかそういう場で,そういう行動がとれるようにということです.そういう人間であることが評価を高めるし,やり甲斐のある仕事をさせてもらえるようになるから本人にとっても得なことと言ってきました.ところが...

 あるテレビ番組で,会社だとそういう場で積極的な発言をすることは,必ずしも好まれない,むしろ,空気を読んで発言しないことが大事,と言っていました.もうびっくりです.ほんとですか? もしそうならそんな会社は,そのうち潰れるでしょうし,少なくともそんな会社にうちの学生は行って欲しくないですね.

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1/28'12
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 今日は,筑波大学研究成果発表フォーラム−震災に向き合う最先端研究−というのの講演でした.場所は,茗荷谷の東京キャンパスで,何度か行ったことがあるのですが,建物が新しくなってからは初めてでした.

 ここは,昔の東京教育大,つまり,筑波大が筑波に移る前にあったところで,個人的には.まだ東京にいた頃,隣の文京区スポーツセンターには,練習や試合でよく行ってましたし,同じく練習場所だった一中や窪町小もこの辺ですし,小石川図書館には,CDやLPを借りによく来ていたので,この辺に来ると懐かしいです.

 というか,もっと古くは,浪人時代に駿台の夏期講習に来た時に,高校の先輩である内原さんのアパートに1ヶ月くらいお邪魔させてもらって,それが茗荷谷にあったので,言わば,東京で初めて生活?した場所ということになります.その頃(30年以上前)と比べると,茗荷谷も随分変わりました.

 このとき書いた「東京にある,電車の中から電車が見える,とある場所というか電車の中からの光景」というのは,丸ノ内線の後楽園と茗荷谷の間にある車両基地(正式には,小石川車両基地と言うらしい)のことだったのですが,そのときは,どうしてその場所にそういう感情をもってしまったのかわからなかったのですが,東京で初めて生活?していたときに毎日見ていた光景だった(毎日,茗荷谷から駿台のある御茶ノ水まで通った)ということでしょうか.でも,今日,久しぶりに見ましたが,別にこれといった感慨は...

 さて,講演の方ですが,筑波大における最先端の研究を一般の人に紹介するというもので,プログラムを見るとわかるように,講演者は,ノーベル賞受賞者の白川先生やロボットスーツの山海先生などそうそうたる人達が名を連ねていました.そういう中に入れていただいたのは,ありがたく,光栄なことだと思います.ただ,東日本大震災以降,もう何回もいろんなところで話していて,もちろん,毎回,同じことではなく,聞き手のことを考えたり,新しいものを入れるなどして,話すことは少しずつは変えてるんですが,これでいいのかなー,とか,もっとうまく話せたんじゃないか,言いたいことの半分も言えなかったかなー,というような,後味の悪さが残るのは,まあ,いつものことですね.

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1/30'12
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 やっぱり,ここのところ,つまり,子供を作るということがどういうことか,作った人にどういう精神的影響を与えるのかが気になっています(実際に作れば確かめられる?).

 一般?的には,子供ができると頑張らないといけないと思って頑張れるということだと思うのですが,これは,最近書いていることと矛盾することになります.つまり,子供ができると頑張らないといけないと思って頑張れる,というのが違うんじゃないか,ということです.

 子供ができたら食べさせるために頑張って働くというのは,わかるのですが,それなら,業績を上げたり,偉くなったり,世界のトップレベルまで行く必要はないですよね.もし,そういう欲があるとするのなら,子供のためというよりは,やっぱり自分のためでしょう.むしろ,ちゃんと食べさせられさえすれば,仕事なんかそこそこにして,さっさと帰宅して子供の相手をした方がよっぽど子供のためでしょう.

 でも,こんなこと書くと,ますます少子化が進んじゃいますね.つまり,将来に不安とかいうより,そういうことにみんな気づき始めてる,人類の繁栄なんかより一人の人間として生きていくということを考え始めているということですかね.

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1/31'12
[幸せ]
(生き方)

 こんなど真ん中の大テーマが小見出し?

 先日,テレビのある番組で,ある女優さんが「お金とかじゃない.熱中できることがあることが幸せ」と言っていました.まあ,よくわかるというか,その通りというか,よくある答えでしょうか.でも,ちょっと待てよ,と考え始めました.

 幸せの定義?でも書きましたが,本人が幸せと思えば幸せです.ですから,「お金とかじゃない.熱中できることがあることが幸せ」と思うのなら,幸せでしょう.でも,これって,例えば,「だらだら無意味に生きていくのが幸せ」「乞食やってるのが気楽で幸せ」との本質的な違いってあるんでしょうか?

 つまり,幸せとは,かくも曖昧なもので,それを目指すというのは,そんなに意味がないというか,危ないというか,そもそも行動基準にはならず,やるべきことをやるとか,社会に対して役割を果たすとかいう方がわかりやすいし,明確な行動基準なんじゃないかと思います.

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